JP6686573B2 - 容器蓋 - Google Patents

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Description

本発明は、容器蓋に関し、特に、容器の開口周縁に嵌合せしめて密封し、ヒンジ式に折り曲げて開封自在にした容器蓋に関する。
従来から、粉ミルクや洗剤などの粉体、粉粒体を収納する紙製胴部と合成樹脂部分を一体的に付着させた容器の上部開口に施す蓋が、種々提案されている。例えば、特許文献1には、合成樹脂製でなり、容器本体の上部開口周縁に嵌合せしめて密封する容器蓋が開示されている。この容器蓋は、天板部と一体をなし、該天板部の周縁の内面に、断面コの字状の周縁部を備え、該周縁部には、前記容器本体の上部開口周縁の外面に沿って下方に延びるスカート部を備え、前記天板部は開封すべき領域と閉封のままの領域とでなり、該開封すべき領域と閉封のままの領域との境界に薄肉でなるヒンジ部を備え、該ヒンジ部の両端にあるスカート部および断面コの字状の周縁部には切欠きを備えており、さらに、前記ヒンジ部の両端を挟んだ両側に、凸部とそれが挿入嵌合される凹部を設け、該凸部と凹部が嵌合する側面に嵌合突起を備えたストッパー部が形成されている。
上記構成により、特許文献1に記載の容器蓋は、凸部同士がぶつかり合って薄肉でなるヒンジ部が切れたり、あるいは閉封されている領域の部分の蓋が容器本体から外れたりすることがないとされている。
特開2007−261588号公報
しかしながら、特許文献1に記載の容器蓋は、ヒンジ部で回転して約180°開き、開封領域の凹部と閉じたままの領域の凸部とが嵌合して固定されるため、容器の内容物を取り出して容器蓋を閉める際に、閉じたままの領域を押さえつつ開封領域を閉じる作業が必要となり、例えば片手で容易に蓋を閉じることが難しいという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、開封状態を容易に保持できると共に、使用後に容易に閉じることのできる容器蓋を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の容器蓋は、ヒンジカバーと枠体とから構成され、ヒンジカバーは、天板部と、天板部の周縁から枠体の周縁に沿って下方に延びるスカート部と、天板部の可動部と固定部との境界に形成された薄肉のヒンジ部と、を備え、枠体が容器本体の上部開口周縁に嵌合する容器蓋であって、
スカート部は、ヒンジ部を越えて固定部に向けて延在した突片を有し、突片の先端は、ヒンジ部の回転軸と突片の基部において直交する基準線に対し、所定の距離にわたりヒンジカバーの中央側に向けて偏向しており、
枠体は、可動部を閉じた状態においてスカート部の内周側に沿って延在する内周リムを有し、内周リムは、ヒンジ部の近傍かつ可動部側に係止要素を有し、
突片と係止要素との少なくとも一方に斜面が形成されており、
ヒンジカバーの可動部を所定角度以上開いたときに、突片が係止要素の上に乗り上げ、これによって可動部が開いた状態に保持され、
開いた状態の可動部に閉じる方向の力を加えたときに、突片が係止要素から脱落して可動部の閉じ動作が許容されることを特徴とする。
本発明では、更に、可動部を閉じた状態における突片の上端部と、天板部との間に、間隔が設けられているのが好適である。
本発明では、スカート部に設けられた突片の先端が、ヒンジ部の回転軸と突片の基部において直交する基準線に対し、所定の距離にわたりヒンジカバーの中央側に向けて偏向しており、且つ、突片と係止要素との少なくとも一方に斜面が形成されている。そして、ヒンジカバーの可動部を所定角度以上開いたときに、突片が係止要素の上に乗り上げ、これによって可動部が開いた状態に保持される。また、開いた状態の可動部に閉じる方向の力を加えたときに、突片が係止要素から脱落して可動部の閉じ動作が許容される。すなわち、本発明では、可動部を開いた状態で保持するために可動部を固定部に固定ないし係合させていないので、可動部の閉じ動作において、可動部の開いた状態での保持を解除するために必要な動作は可動部の下向きの旋回のみであり、固定部を押さえる必要はない。したがって、本発明では、使用後に可動部を容易に閉じることができる
本発明の一実施形態に係る容器蓋を取り付けた容器を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る容器蓋および容器の分解図である。 本発明の一実施形態に係る容器蓋を取り付けた容器を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係る容器蓋を取り付けた容器を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る容器蓋を取り付けた容器を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る容器蓋の縦断面を示す側面図であり、(a)は閉じた状態を示し、(b)は開封状態を示す。 本発明の一実施形態に係る蓋の横断面の一部を示す拡大模式図である。 本発明の一実施形態に係る蓋の縦断面の一部を示す拡大模式図である。 本発明の一実施形態に係る容器蓋の内側の面を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る容器蓋に取り付けるスプーンを示す図である。 本発明の一実施形態に係る容器蓋を取り付けた容器の使用例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る容器蓋のヒンジカバー同士のスタック状態を示す図であり、(a)は正面を示し、(b)は側面を示す。 本発明の一実施形態に係る容器蓋の枠同士のスタック状態を示す図であり、(a)は正面を示し、(b)は側面を示す。 本発明の一実施形態に係る容器蓋のセット同士のスタック状態を示す図であり、(a)は正面を示し、(b)は側面を示す。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施形態のみに限らず、本発明の概念に帰属する他の容器蓋にも応用することが可能である。
図1は、本実施形態に係る容器蓋を取り付けた容器を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る容器蓋および容器の分解図である。図3ないし図5は、それぞれ、本実施形態に係る容器蓋を取り付けた容器を示す側面図、平面図、および正面図である。
図1ないし図3において、本発明の一実施形態の容器1は、粉ミルクなどの粉状物を収納するのに用いられるものであり、容器本体2および蓋3を備える。容器本体は、例えば紙からなる。蓋3は、例えば、いずれも可撓性を有する合成樹脂製またはプラスチック製のヒンジカバー4および枠体5で構成されている。容器1は、ヒンジカバー4を枠体5の上部に取り付けてなる蓋3が、容器本体2の上部開口周縁である外向きカール部2aに取り付けられて構成されている。
ヒンジカバー4は、天板部11と、スカート部12と、薄肉のヒンジ部14と、を備えている。天板部11の平面視における形状は、略矩形であると共に、その四辺が外向きに張り出した曲線をなし、かつ4つのコーナーに丸みがつけられたものである。天板部11は、その平面視における長手方向に分かれた可動部11aと固定部11bとからなる。スカート部12は、天板部11の全周にわたる周縁部から、枠体5の周縁に沿って下方に延びている。ヒンジ部14は、天板部11の可動部11aと固定部11bとの境界に形成されている。本実施形態では、ヒンジ部14は、天板部11の長手方向の中央よりも一方の短辺に近い位置に備えられているが、ヒンジ部の位置はこれに限らず、例えば天板部11の長手方向の中央に備えられていてもよい。また、本実施形態では、可動部11aは、固定部11bよりも広い範囲を占めているため、開封状態で大きな開口ができるので、内容物を取り出しやすい。
図3に示されるように、スカート部12は、平面視(すなわち、天板部に向かう方向に見た場合)においてヒンジ部14を越えて固定部11bに向けて延在した長さL1の一対の突片12aを有している。スカート部12は、突片12aの先端において、可動部11a側の天板部11から延びている部分と固定部11b側の天板部11から延びている部分とに分断されている。また、固定部11bは、そのスカート部12において、突片12aに相補的な形状の、切欠き状の凹部12bを有している。突片12aの上端部と、天板部11との間には、間隔L2が設けられている。
枠体5は、可動部11aを閉じた状態においてスカート部12の外周側に沿って延在する外周リム5aと、スカート部12の内周側に沿って延在する内周リム5bとを有している。これら外周リム5a及び内周リム5bはそれぞれ短筒状をなしており、外周リム5aは上方及び下方に、内周リム5bは上方に向けて延在している。外周リム5aと内周リム5bとの間である溝部に、スカート部12の下端部が収容される。また、外周リム5aには、ヒンジカバー4を最初に開封する際に折り取られる係合片5cが一体的に形成されている。
さらに、枠体5は、ヒンジカバー4の固定部11bと接続するためのヒンジカバー固定ボス5dと、ヒンジカバー4の可動部11aを開いた状態で固定するための係止要素6と、を備えている。より詳細には、枠体5の内周リム5bが、ヒンジ部14の近傍かつ可動部11a側に係止要素6を有している。係止要素6は、上下方向を長手とするリブ状をなしており、内周リム5bの内周側に沿って延在している。なお、枠体5は、外周リム5aのうち下向きに延在する部分によって、容器本体2の上部開口周縁である外向きカール部2aに嵌合している。
蓋3は、ヒンジカバー4のスカート部12と枠体5の係止要素6とで、ヒンジカバー4の可動部11aのストッパー部13を構成している。なお、蓋3の天板部11の上面の四隅には、ヒンジカバー4同士をスタック(積み重ね)する際の高さ方向の位置決めのための凸部10が形成されている。
図4に示すように、突片12aの先端は、ヒンジ部14の回転軸と突片12aの基部において直交する基準線Aに対し、所定の距離αにわたりヒンジカバー4の中央側に向けて偏向している。具体的には、突片12aの長さL1は、3mm〜12mm程度が好ましく、6mmが好適である。また、所定の距離αは、1mm〜6mm程度が好ましく、3mmが好適である。
図8に示されるように、突片12aの先端部には、ヒンジカバー4の内側に向けて傾斜(すなわち、ヒンジカバー4の内側に向かうほど突片12aの基部に近接するように傾斜)した斜面20が形成されており、これにより突片12aの先端部は鋭角の鉤状とされている。突片12aの中間部の少なくとも一部は、突片12aの可撓性を促進する目的で薄肉化されている。他方、係止要素6の頂面には、容器蓋の外側ほど低くなるように傾斜(容器蓋の外側に向かうほど、容器本体の底部側に近接するように傾斜)した斜面21が形成されている。斜面21はその全体が凸曲面とされている。斜面21の容器外側の端部は、内周リム5bの外周面に滑らかに移行するように、連続的に接続されている。斜面20,21はいずれも、突片12aの移動の全領域にわたる突片12aと係止要素6との接点を含む領域に形成されている。
図4および図5に示すように、ヒンジカバー4の枠体5と対向する面、すなわち、ヒンジカバー4の内側の面には、容器本体2の内容物の取出し具であるスプーンを折りたたんで取り付けるための、U字型のリブからなる第1スプーン固定部8と、互いに対向する2つの弧状突片からなる第2スプーン固定部9とが備えられている。
ストッパー部13について、さらに詳しく説明する。図6は、本実施形態に係る容器蓋の縦断面を示す側面図であり、図6(a)は閉じた状態を示し、図6(b)は開いた状態を示す。図7は、本実施形態に係る蓋の横断面の一部(図4における破線円Q1で囲まれた領域)を示す拡大模式図である。図8は、本実施形態に係る蓋の縦断面の一部(図5における破線円Q2で囲まれた領域)を示す拡大模式図である。
図6(a)に示すように、蓋3が閉じた状態では、ヒンジカバー4の可動部11aは、枠体5に嵌合されている。なお、ヒンジカバー4の固定部11bには、一例として固定ピン16が2箇所設けられ、固定ピン16が枠体5のヒンジカバー固定ボス5dに差し込まれて、固定部11bと枠体5とが接続されている。この状態から蓋3を開く場合には、ヒンジ部14を回転軸として可動部11aを固定部11bの方向へ旋回させる。
図6(b)に示すように、蓋3が開いた状態では、破線円Q3で囲まれたスカート部12の乗り上げポイントで、スカート部12の突片12aの先端が係止要素6の頂部に乗り上げて、可動部11aが閉じた状態の位置から図中の矢印方向(反時計方向)に約90°回転した位置で固定されている。この回転した位置は、70°〜110°が好ましく、90°が特に好適である。
次に、ストッパー部13の動作について説明する。図7および図8に示すように、可撓性を有するスカート部12の突片12aの先端は、ヒンジ部14の回転軸と突片12aの基部において直交する基準線Aに対し、所定の距離αにわたりヒンジカバー4の中央側に向けて偏向している。このため、可動部11aを開く場合、可動部11aをヒンジ部14を回転軸として旋回させながら開いていくと、突片12aは内周リム5bの外周面に沿って、容器の外側に向かって押されながら移動する。この移動の過程において、突片12aの先端は所定の距離αにわたり偏向した初期形状を保とうとするので、突片12aには、ヒンジカバー4の中央側に偏向しようとする弾性力が働く。そして、可動部11aが開封状態となり、可動部11aが閉じた状態の位置から約90°回転した位置で突片12aの先端と内周リム5bとの接触が外れると、突片12aは、上記の弾性力により初期形状に復帰するため、内周リム5bよりも内側の図8に示す矢印Inの方向へ入り込み、係止要素6の頂部の斜面21に接触して、可動部11aの閉じ方向の旋回を妨げる。このとき、係止要素6の頂部の斜面21は、突片12aの先端に設けられた斜面20に接している。これにより、可動部11aが閉じた状態の位置から約90°回転した位置(すなわち、開いた位置)で可動部11aを保持することができるので、内容物を取り出すときに可動部11aが邪魔にならずに容易に取り出すことができる。
可動部11aを閉じる場合には、可動部11aのヒンジ部14とは逆側の端部付近を、開いた方向と逆方向に旋回させる。すると、図8に示すように、突片12aの先端が鋭角の鉤状とされ、かつ、係止要素6の頂部に斜面21が形成されているため、無理な力を加えなくても突片12aの先端を図8中の矢印Outの方向へ容易に移動させることができる。これにより、可動部11aの保持が解除される。その後、突片12aは内周リム5bの外周面に沿って移動して、凹部12bと噛み合った状態に移行し、可動部11aは閉じた状態に移行させられる。すなわち、本実施形態では、可動部11aを開いた状態で保持するために可動部11aを固定部11bに固定ないし係合させていないので、可動部11aの閉じ動作において、可動部11aの開いた状態での保持を解除するために必要な動作は可動部11aの下向きの旋回のみであり、固定部11bを押さえる必要はない。なお、図7に示されるように、内周リム5bには、突片12aの先端部の鉤部を受け入れるための溝23が設けられており、これによって、可動部11aの閉じ動作の過程における当該鉤部と内周リム5bとの摩擦が低減され、可動部11aの不完全な閉じ動作位置での保持を抑制することができる。
本実施形態の容器1の蓋3は、上記の構成および動作により、開いた状態を容易に保持でき、かつ、使用後に容易に閉じることができるという効果を奏する。
また、可動部11aを閉じた状態における突片12aの上端部と、天板部11との間に、間隔L2(図3)が設けられているので、突片12aを係止するための係止要素6の位置を、間隔L2を設けない場合よりも平面視で容器の外側に、図7における距離βにわたりシフトさせることができ、これによって、可動部11aを開いた状態に旋回させた場合に突片12aの係止要素6への係合深さをより大きくすることができ、可動部11aの開いた状態での保持をより確実にすることができる。
なお、図3および図4などに示される可動部11aと固定部11bとの長手方向の寸法比は、内容物の種類や容器のサイズなどによって異なるので、特に限定するものではないが、例えば、内容物が粉粒状の粉ミルクの場合などでは、比較的広い開口が要求されるので、具体的には、168mm×106mmの天板部の場合で140mm:28mm、すなわち5:1程度が好ましい値である。
次に、ヒンジカバー4の内側の面にスプーンを取り付けるための構造について説明する。図9は、本実施形態に係る容器蓋の内側の面を示す平面図である。図10は、本実施形態に係る容器蓋に取り付けるスプーンを示す図である。
図9に示すように、ヒンジカバー4の内側の面には、容器本体2の内容物をすくい取るスプーン19が折り畳んで取り付けられている。スプーン19は、第1柄部19aと第2柄部19bとで構成されている。
図9および図10(a)に示すように、第1柄部19aは、先端にすくい部19c、後端に回転軸19d、および後端よりも中間部に寄った位置に突起部19eを有している。また、第1柄部19aは、側縁部の一方に回転規制部19fが形成されている。
図9および図10(a)に示すように、第2柄部19bは、第2スプーン固定部9を差し込む差込み穴19g、および回転軸19dを差し込む回転軸穴19hを有している。また、第2柄部19bは、後端がU字型の第1スプーン固定部8で挟み込めるように曲線状に形成されている。さらに、第2柄部19bは、柄の途中から回転軸穴19hが形成された方向へ所定の間隔を空けて上下2段に枝分かれしており、その上段側の先端に差込み穴19gを有し、下段側の先端に回転軸穴19hを有している。本実施形態では、第2柄部19bの上段側が下段側よりも長く延在しているが、長さの差はこれに限られない。
第1柄部19aと第2柄部19bとは、枝分かれした第2柄部19bが第1柄部19aの後端を挟み込み、第2柄部19bの回転軸穴19hに第1柄部19aの回転軸19dを差し込んで連結されている。
このように形成されたスプーン19は、まず、第1柄部19aが回転軸19dを中心に第2柄部19bに対して鋭角をなす位置まで回転して折り畳まれる。折り畳んだスプーン19は、第2柄部19bの後端がヒンジカバー4の第1スプーン固定部8で挟み込まれ、第2柄部19bの上段側先端の差込み穴19gに突起状の第2スプーン固定部9が差し込まれて、ヒンジカバー4の内側の面に固定されている。
スプーン19を使用する場合は、まず、ヒンジカバー4の内側の面の第1スプーン固定部8および第2スプーン固定部9から第2柄部19bを取り外す。次に、図9および図10(b)に示すように、取り外したスプーン19は折り畳まれた状態なので、回転軸19dを中心に第1柄部19aが折り畳まれた方向と逆方向、すなわち図10(b)および(c)の矢印方向に第1柄部19aまたは第2柄部19bを旋回させる。図10(c)に示すように、第2柄部19bの上段側先端が回転規制部19fに接するまで回転させ、第1柄部19aと第2柄部19bとを一直線上に配置させたら、突起部19eを差込み穴19gに係合させて第1柄部19aと第2柄部19bを固定する。これにより、スプーン19を使用することができる。
次に、本実施形態に係る蓋3を容器本体2に取り付けた容器1の使用例について、図11を用いて説明する。
図11に示すように、まず、蓋3を容器本体2に取り付けて密封された容器1の蓋3から、係合片5cを折り取って開封可能とする。次に、ヒンジ部14を回転軸としてヒンジカバー4を開き、ストッパー部13の作用によって、可動部11aをその閉じた状態の位置から約90°上向きに旋回した位置で保持する。可動部11aを保持した後に、容器本体2の外向きカール部2aに貼り付けられたフィルム21をはがす。そして、上述したように、ヒンジカバー4の内側の面からスプーン19を取り外し、使用できる状態にして内容物22を取り出す。このとき、図11に示すように、スプーン19のすくい部19cですくい取った内容物22を、ヒンジカバー4の固定部11bの下面ですり切ることができる。
内容物22を取り出した後は、ヒンジカバー4の可動部11aの先端を下向きに無理のない力で押すことにより、容易にヒンジカバー4を閉じて枠体5にはめ込むことができる。なお、内容物22は任意の粉体物または粒体物とすることができる。
次に、本実施形態に係る容器蓋を搬送する際のスタック状態について説明する。図12は、本実施形態に係る蓋のヒンジカバー同士のスタック状態を示す図であり、(a)は正面を示し、(b)は側面を示す。図13は、本実施形態に係る蓋の枠体同士のスタック状態を示す図であり、(a)は正面を示し、(b)は側面を示す。図14は、本実施形態に係る蓋のセット同士のスタック状態を示す図であり、(a)は正面を示し、(b)は側面を示す。
本実施形態に係る蓋3は、ヒンジカバー4と枠体5とが互いに別部材から構成されている。このため、図12に示すように、商品出荷時に、上方に位置するヒンジカバー4の下面を、下方に位置するヒンジカバー4の凸部10とかみ合わせることにより、ヒンジカバー4同士をくずすことなく固定してスタックすることができ、かつコンパクトに搬送することができる。また、図13に示すように、上方に位置する枠体5を下方に位置する枠体5を重ね合わせ、枠体5同士を固定してスタックすることができ、かつコンパクトに搬送することができる。さらに、図14に示すように、上方に位置する蓋3を下方に位置する蓋3の凸部10とかみ合わせることにより、蓋3同士をくずすことなく固定してスタックすることができ、かつコンパクトに搬送することができる。また、倉庫等に収納する際にもスペースを最小限にして蓋3を保管しておくことができる。
蓋3の製造は、周知の射出成形法によることができる。成形に使用される合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリアセタール、メタアクリル酸メチル樹脂、ポリカーボネートなどが挙げられるが、薄肉でなるヒンジ部14での折り曲げ適性などの点からポリエチレンやポリプロピレン樹脂などが好適である。なお、内容物の外光からの保護やデザイン等を考慮し、ブルー、レッドまたは白色等の着色材を上記樹脂に混練してもよい。
なお、本発明の範囲は上記実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。例えば、上記実施形態では、スカート部の突片の先端を鋭角の鉤状とし、かつ、係止要素の頂部の周辺を曲面としたが、無理のない力で係止要素の頂部から外周縁の方向へ突片を動作させられる形状であれば、突片および係止要素の頂部の周辺は、他の形状であっても良い。特に、上記実施形態では突片12aの先端に斜面20を形成すると共に、係止要素6の頂部に斜面21を形成したが、開いた状態の可動部に閉じる方向の力を加えたときに突片が係止要素から脱落して可動部の閉じ動作が許容される限りにおいて、斜面は突片又は係止要素の一方のみに形成されていても良い。閉じ操作時には係止要素のみ、あるいは突片と係止要素との両者が弾性的に変形するものであっても良い(すなわち、突片と係止要素とのうち少なくとも一方を、弾性的に変形可能なものとすることができる)。突片12aは1つのみであっても良い。係止要素は内周リムそのものであっても良い。内周リムは少なくとも突片の移動領域に沿って設けられていれば足り、枠体の全周にわたって設けられている必要はない。
本発明の容器蓋は、食品以外の他の物品、例えば粉状洗剤などを収納する容器にも使用できる。また容器および蓋の平面視形状は突片が偏向するものであれば円形や楕円形など他の形状であっても良く、蓋の素材は他の素材であっても良く、いずれも本発明の範疇に属するものである。
1 容器
2 容器本体
2a 外向きカール部
3 蓋
4 ヒンジカバー
5 枠体
5a 枠体の外周リム
5b 枠体の内周リム(内周縁)
5c 係合片
5d ヒンジカバー固定ボス
6 係止要素
11 天板部
11a 可動部
11b 固定部
12 スカート部
12a 突片
13 ストッパー部
14 ヒンジ部
22 内容物
L1 突片の長さ
α 所定の距離

Claims (2)

  1. ヒンジカバーと枠体とから構成され、前記ヒンジカバーは、天板部と、該天板部の周縁から前記枠体の周縁に沿って下方に延びるスカート部と、前記天板部の可動部と固定部との境界に形成された薄肉のヒンジ部と、を備え、前記枠体が容器本体の上部開口周縁に嵌合する容器蓋であって、
    前記スカート部は、前記ヒンジ部を越えて前記固定部に向けて延在した突片を有し、突片の先端は、ヒンジ部の回転軸と突片の基部において直交する基準線に対し、所定の距離にわたりヒンジカバーの中央側に向けて偏向しており、
    前記枠体は、前記可動部を閉じた状態において前記スカート部の内周側に沿って延在する内周リムを有し、該内周リムは、前記ヒンジ部の近傍かつ前記可動部側に係止要素を有し、
    前記突片の先端が鋭角の鉤状とされ、前記係止要素に斜面が形成されており、
    ヒンジカバーの可動部を所定角度以上開いたときに、前記突片が前記係止要素の上に乗り上げ、これによって前記可動部が開いた状態に保持され、
    開いた状態の可動部に閉じる方向の力を加えたときに、前記突片が前記係止要素から脱落して前記可動部の閉じ動作が許容されることを特徴とする容器蓋。
  2. 前記可動部を閉じた状態における前記突片の上端部と、前記天板部との間に、間隔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の容器蓋。
JP2016051296A 2016-03-15 2016-03-15 容器蓋 Active JP6686573B2 (ja)

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