JP6089511B2 - 機能性物質層積層フィルム、及び該積層フィルムを適用した包装体 - Google Patents

機能性物質層積層フィルム、及び該積層フィルムを適用した包装体 Download PDF

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Description

本発明は、機能性物質層が積層されたフィルム及び、該積層フィルムを適用した包装体に関する。
近年、包装容器の内容物、特に食品、飲料、医薬品、化粧品などの保存性を高めるために、包装内の余分な臭い、酸素、水蒸気などを吸収する機能層を用いた多層構造フィルムを用いた包装体が提案されている。
例えば、特許文献1では、熱可塑性合成樹脂外層、紙基材層、押出ラミネート層、アルミ箔層、接着剤層、熱可塑性合成樹脂内層からなる多層構造の接着剤層に対して、ゼオライトを含む脱臭剤を適用している。ただ、この構成では内袋部に対して脱臭効果を発現させるためには、臭気成分が熱可塑性合成樹脂内層を通過して接着剤層中の脱臭剤に到達する必要があり、有効な脱臭効果を得ることができない。有効な脱臭効果を得るためには高価な脱臭剤を大量に添加する必要があり、コストの点でも問題があった。また、接着剤層に接着性に寄与しない粉体成分を含むため、アルミ箔層−熱可塑性合成樹脂内層間のシール強度を弱める要因となっていた。
また、特許文献2では、容器最内面の内容物との接触個所に低吸着特性を有する樹脂層を、ヒートシールされる個所にポリエチレン樹脂層を選択的に形成することにより、低吸着特性とヒートシール性を共に満たす容器を提案している。ただ、特許文献2の様な構成は、内容物との接触個所に対して一様に低吸着特性を有する樹脂層が形成されるため、内容物に対する低吸着特性を発現させる場合には有効であるが、内容物に混在する不要物質(臭い、酸素、水蒸気等)に対する吸着物質を対象とした場合、高価な吸着物質を多量に適用することになり、コスト面で問題が生じる。また、吸着特性を有する材料の多くは有色であり、視認性の観点からも問題が生じる。
特開2007-15736号公報 特開2007-168861号公報
本発明は、包装体の内容物に対して影響を及ぼす臭気、水分、酸素を効果的に除去するための機能性を有するとともに高シール強度、視認性を有するが、低コストで作製できる積層フィルム及び包装体を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、フィルム表面に特定の機能性物質を含む機能性物質層をパターン形成することで、高機能性と高シール強度、さらに視認性を有する積層フィルム及び包装体を低コストで作製できることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は以下の発明を包含する。
(1)フィルム表面に機能性物質層がパターン形成された積層フィルムであって、機能性物質層が消臭効果を示す粒子及び樹脂成分、酸素吸収効果を示す粒子及び樹脂成分、並びに吸湿効果を示す粒子及び樹脂成分からなる群から選択される機能性物質を含む層である、上記積層フィルム。
(2)フィルムがシーラントフィルムである、(1)記載の積層フィルム。
(3)フィルムのシール部には、シーラントフィルムが表出している部分が少なくとも存在し、フィルムのその他の部分には、機能性物質層が形成された領域が少なくとも存在する、(2)記載の積層フィルム。
(4)機能性物質層がドット状にパターン形成されている、(1)〜(3)のいずれかに記載の積層フィルム。
(5)機能性物質層がバインダー成分を含有する、(1)〜(4)のいずれかに記載の積層フィルム。
(6)(1)〜(5)のいずれかに記載の積層フィルムの機能性物質層が形成されていない側の表面に基材層を有する積層体。
(7)(2)又は(3)記載の積層フィルムの機能性物質層が形成されていない側の表面に基材層を有する積層体を用いて形成される包装体であって、該積層体を、機能性物質層が形成されている側の表面が接触するように重ね合わせ、ヒートシールすることにより製袋して得られる包装体。
(8)表面に基材層を有するシーラントフィルムと、(2)又は(3)記載の積層フィルムの機能性物質層が形成されていない側の表面に基材層を有する積層体と、を用いて形成される包装体であって、該シーラントフィルムの基材層を有しない側の表面と該積層体の機能性物質層が形成されている側の表面とが接触するように重ね合わせ、ヒートシールすることにより製袋して得られる包装体。
(9)積層フィルムにおいて機能性物質層がドット状にパターン形成されている、(7)又は(8)記載の包装体。
(10)機能性物質層がバインダー成分を含有する、(7)〜(9)のいずれかに記載の包装体。
本発明により、機能性物質を適用したフィルム及び包装体に於いて、高機能性と高シール強度、さらに高ラミネート性を有する積層フィルム及び包装体を低コストで作製できる。
図1は、本発明の積層フィルムの一例を示す概略的断面図である。 図2は、本発明の積層体の一例を示す概略的断面図である。 図3は、本発明の包装体の一例を示す概略的断面図である。 図4は、本発明の包装体の一例を示す概略的断面図である。 図5は、本発明の包装体の一例を示す概略的断面図である。
以下、本発明について説明する。
本発明の積層フィルム1は、図1a及び図1bに示すように、フィルム2の表面に機能性物質層3がパターン形成された構造を有する。本発明において機能性物質層は、機能性物質を含む層をさす。機能性物質層は、通常、機能性物質とバインダー成分から構成される機能性物質ペーストをフィルム表面に塗膜した後、乾燥させることにより形成される。図1aは、フィルム2上に機能性物質層3がドット状に形成された積層フィルムであり、図1bは、フィルム2上の部分領域に機能性物質層3が形成された積層フィルムである。
本発明の積層体4は、図2a及び図2bに示すように、フィルム2の表面に機能性物質層3がパターン形成された積層フィルム1のフィルム側表面に接着剤層6を介して基材層5が配置された構造を有する。積層フィルム1と基材層5とは、接着剤層6を介して積層されていてもよいが、接着剤層以外の手段により積層されていてもよい。図2aは、フィルム2上に機能性物質層3がドット状に形成されている場合の積層体であり、図2bは、フィルム2上の部分領域に機能性物質層3が形成されている場合の積層体である。
<機能性物質>
機能性物質は、消臭効果、酸素吸収効果、及び/又は吸湿効果を示す粒子及び樹脂成分が挙げられ、公知又は市販のものを適用でき、例えば、多孔質粉体や、多孔質粉体に化学吸着剤を固定化したもの、又は金属化合物系粉体、樹脂組成物など、標的物質(臭気物質、水分、酸素など)に対し吸着効果を有する粒子及び樹脂成分(吸着材)を使用できる。ここで吸着には、物理吸着及び化学吸着が包含される。
消臭効果を示す粒子及び樹脂成分(消臭材)は、好ましくは臭気物質に対し吸着機能を有するものであり、多孔質粉体、又は多孔質粉体に化学吸着剤を固定化した粉体が好ましく用いられる。例えば、ゼオライト系、シリカ質系、活性炭系、チタニア系、燐酸カルシウム系、燐酸系化合物、アルミナ系、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、及びこれらの混合物等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。特に、吸着対象物の大きさに対して有効な多孔状態を有することや安全面の観点から水酸化アルミニウム、ゼオライト系を適用することが好ましい。化学吸着剤としては、除去対象としてのアンモニアやアミン類に対しては酸性化合物が挙げられ、カルボン酸類、硫化水素、メルカプタン類に対しては塩基性化合物が挙げられ、アルデヒド化合物に対してはアミン化合物が挙げられる。
吸湿効果を示す粒子及び樹脂成分(吸湿材)は、好ましくは水又は水蒸気に対し吸着機能を有するものである。吸湿効果を有する材料としては、シリカゲル、アルミナゲル、シリカアルミナゲル、天然ゼオライト、合成ゼオライト、吸湿性樹脂、又はこれらの混合物等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。吸湿効果を有する材料には、調湿効果を有する材料も包含される。調湿効果とは、湿度が高い時には吸湿し、湿度が低い時には放湿して、湿度を一定にする効果をさす。
酸素吸収効果を示す粒子及び樹脂成分(酸素吸収材)としては、好ましくは酸素に対し吸着機能を有するものであり、酸素の強制的な引き抜きによって生じた可逆的な酸素吸収サイトを有するもの、例えば、酸化セリウム、酸化チタン、酸化亜鉛などの無機酸化物、還元鉄とハロゲン化金属の無機系混合物、アスコルビン酸やMXD6ナイロン、エチレン性不飽和炭化水素、シクロへキセン基を有するポリマーと遷移金属触媒の有機系混合物、又はこれらの混合物等を挙げられるが、これらに限定されるものではない。これらの機能性物質は、単独で用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。また、一種類の機能性物質が複数種の機能を有する場合もある。
本発明においては、これらの機能性物質を包装体の最内層に形成することにより、標的物質(臭気物質、水分、酸素など)の機能性物質に対する接触性(アクセス)を増加させ、消臭効果、酸素吸収効果及び吸湿効果をより効率的に発現させることができる。特に、消臭効果を示す粒子及び樹脂成分、吸湿効果を示す粒子及び樹脂成分は多孔質体であることが多く、多孔質部に対する標的物質の接触性が増すことで、より高い機能を発現する。また、多孔質体ではない機能性物質に関しても標的物質との接触性が増すことで機能性が向上するため、機能性物質を標的物質が存在する最内層に形成することによってより効果的に機能を発現させることができる。
これらの機能性物質は、粒状の場合、粒子径は、平均粒径で好ましくは100nm〜50μm、より好ましくは150nm〜30μmである。この範囲の平均粒子経の機能性物質を適用することにより、標的物質(臭気物質、水分、酸素など)を透過し易い間隙を形成し、機能性を向上させることができる。ここで平均粒径は、例えば、粒子径分布測定装置LA−920:(株)堀場製作所製等により測定できる。粒子経を上記範囲とすることにより、フィルム上へ膜性状の良好な薄膜を形成することが可能である。また、上記粒子径の機能性物質は、バインダーと組み合わせることにより、粒子間および粒子−フィルム間で良好な結着性が得られる。
<フィルム>
本発明において機能性物質層をその表面に形成するフィルムは、特に制限されず、公知又は市販のプラスチックフィルムを適用できるが、好ましくはシーラントフィルムである。シーラントフィルムは、ヒートシール性を有するフィルムであれば特に限定されず、公知又は市販の熱可塑性樹脂を適用できる。ヒートシールとは、熱を加えて、一方又は両方の繊維やフィルムを軟化/溶融させて、互いの材料を接着することをさす。ヒートシール性とは、熱によって溶融し、相互に融着しうる性質をさす。
例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレンなどのポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メチルメタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、酸変性ポリオレフィン系樹脂、及びこれらの樹脂の混合物等を使用することができるが、これらの樹脂に限定されるものではない。また、酸化防止剤やアンチブロック剤、機能性物質(消臭効果、酸素吸収効果、吸湿効果を有する材料)等の何れかが添加剤として、フィルム内に少量存在するものも適用できる。特に、優れたヒートシール強度を有する樹脂として直鎖状低密度ポリエチレンを適用することが好ましい。
シーラントフィルムの厚さとしては、5μm以上あればヒートシール性を発揮できるが、高いヒートシール性を付与する観点から、好ましくは10μm〜500μm位が有効である。
<積層フィルム>
本発明の積層フィルムは、フィルム表面に機能性物質層をパターン状に形成させることにより製造できる。機能性物質層は、機能性物質とバインダーを含む機能性物質ペーストをフィルム上に塗膜して乾燥させることにより形成できる。より具体的には、バインダーを溶解又は分散させた分散媒に、機能性物質を混合分散させて機能性物質ペーストを作製する。続いてこの機能性物質ペーストをフィルム上にパターン状に塗膜して乾燥させる。
塗膜方法としては、公知の方法又は市販の装置を用いた塗膜方法を適用できる。例えば、ロールコート、グラビアロールコート、キスコート、スプレーコート、インクジェットプリンター、ドクターブレード等のブレード、ワイヤーバー、スキージ等の器具やアプリケーター、ダイコート等を用いた塗布やディップコートを適用すればよい。塗布の乾燥条件は、使用する分散媒の揮発温度及びバインダーのガラス転移温度等の条件により適宜設定すればよい。
バインダーは、分散媒に分散又は溶解した形態で適用できる樹脂、又は、微粉体のエマルションの形態で適用できる樹脂であれば特に限定されず、公知又は市販のものを使用できる。例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、セルロースアセテート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリロ二トリル又はこれらの樹脂の混合物等が挙げられる。特に、包装体内容物に対する安全性等を考慮して、ポリエステルを適用することが好ましい。また、上記バインダー成分を適用することにより、機能性物質層の膜剥れを抑制することができる。
分散媒としては、公知又は市販のものを使用でき、分散又は溶解させるバインダー成分や多孔質体の種類により適宜選択され、特に制限されないが、例えば、水、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類が挙げられる。バインダー成分の溶解性及び分散性の観点から、酢酸エチルとメチルエチルケトンの混合溶媒、又は各溶媒単体を適用することが好ましい。
機能性物質ペーストにおける機能性物質の含量は、特に制限されないが、3wt%〜40wt%程度、好ましくは5wt%〜30wt%程度である。また、機能性物質層における機能性物質の含量は、特に制限されないが、30wt%〜95wt%程度、好ましくは40wt%〜90wt%程度である(乾燥時)。積層フィルム全重量に対する機能性物質の含量は、特に制限されないが、0.1wt%〜10wt%程度、好ましくは0.2wt%〜9wt%程度である(乾燥時)。含量を上記範囲とすることにより、機能性物質層のフィルム上への良好な固着特性、及び良好な機能性物質の機能を共に発現させることができる。
機能性物質層ペーストの塗布量は、特に限定されないが、厚みが100nm〜300μm程度、好ましくは300nm〜150μm程度となるようにすればよい。乾燥後の機能性物質層の厚みは、特に限定されないが、10nm〜35μm程度、好ましくは30nm〜20μm程度である。機能性物質層の塗膜厚を上記範囲とすることにより、フィルムからの膜剥がれを抑制でき、かつ断面方向での機能性物質の機能性を効率的に発現させることができる。
<機能性物質層のパターン形成>
フィルム表面に機能性物質層がパターン形成されるとは、フィルム表面に機能性物質層を有する領域と有しない領域が形成されることをさす。機能性物質層のパターンは、フィルム表面を全面的に塗りつぶすようなパターンでなければ特に制限されない。
パターンの具体例としては、ドット、ライン、格子、網目、ツリー及びこれらの組み合わせが挙げられる。機能性物質層が形成されている領域がこれらのパターンを形成していてもよいし、機能性物質層が形成されていない領域がこれらのパターンを形成していてもよい。これらのパターンは、周期的又は規則的であってもよいし、非周期的又は非規則的であってもよい。フィルムの全表面において一定かつ均一の機能性を発現させる観点から、周期的又は規則的なパターンが好ましい。
ドットパターンは、アイランド状又は点状(ドット状)の領域が複数形成されているようなパターンである。ドット部分に機能性物質層を有するドットパターンが、パターン形成が容易であり、視認性がよいことから好ましい。各ドットの形状は特に制限されず、円形でも四角形でも三角形でもよく、不規則な形状でもよい。各ドットの形状が異なっていてもよい。各ドットの大きさも特に制限されないが、各ドットの面積は100μm〜100mmとすることが好ましい。ドット状の機能性物質層の占有面積は、好ましくは70%以下、より好ましくは60%以下、さらに好ましくは50%以下であり、また、好ましくは1%以上、より好ましくは3%以上、さらに好ましくは5%以上である。このようなドットパターンとすることにより、良好なヒートシール性を保つと共に、高価な機能性物質の使用量を低減させても高機能性が得られ、かつ視認性を保つことが可能である。また、ドットは周期的又は規則的に配列されていてもよいし、非周期的又は非規則的に散在していてもよい。ラインパターンは、ラインとスペースが交互に配置されるパターンであり、ラインは曲線でも直線でも破線でもよく、ライン同士は平行でもよいし、交差していてもよい。
パターンとして、部分領域にのみ機能性物質層が形成されたパターンも例示できる。例えば、フィルムをヒートシールすることにより製袋して包装体とする場合、フィルムのシール部には、シーラントフィルムが表出している部分が少なくとも存在し、フィルムのその他の部分、好ましくは包装体の内容物に接触する面に、機能性物質層が形成された領域が少なくとも存在するパターンである。シーラントフィルムが表出している部分が少なくとも存在するとは、シール部に、機能性物質層が形成された部分とシーラントフィルムが表出している部分の両方が存在する場合(この場合、シール部における機能性物質層の占有面積は好ましくは50%以下である)と、機能性物質層が存在せずシーラントフィルムが表出している部分のみからなる場合とを包含することを意味する。機能性物質層が形成された領域が少なくとも存在するとは、シール部以外の部分、好ましくは包装体の内容物に接触する面に、機能性物質層が形成された部分とシーラントフィルムが表出している部分の両方が存在する場合と(この場合、シール部以外の部分における機能性物質層の占有面積は好ましくは5〜70%である)、シーラントフィルムが表出している部分が存在せず、機能性物質層のみからなる場合とを包含することを意味する。部分領域にのみ機能性物質層が形成されたパターンにおいて、機能性物質層の占有面積は、3%〜75%、より好ましくは5%〜70%である。このようなパターンとすることにより、機能性物質の使用量を低減させても高機能性が得られ、かつ視認性を保つことが可能である。
別のパターンとして、フィルム表面のいずれの3cm四方の領域にも機能性物質層が形成されていない領域が存在するようなパターンを挙げることもできる。3cm四方の領域とは、一辺3cmの正方形の領域をさす。このようなパターンとすることにより、視認性が得られ、高価な機能性物質の使用量を抑えることができる。
<積層体>
本発明の積層体は、フィルムの表面に機能性物質層がパターン形成された積層フィルムのフィルム側表面(機能性物質層が形成されていない側の表面)に基材層を有する。積層フィルムと基材層とは、接着剤層を介して積層されていてもよいが、接着剤層以外の手段により積層されていてもよい。
積層フィルムのフィルム側と基材層間を接着させるための接着剤としては、公知又は市販のものを使用でき特に制限されない。例えば、ポリ酢酸ビニルや酢酸ビニル−エチレン共重合体などのポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリアクリル酸とポリスチレン、ポリエステル、ポリ酢酸ビニルなどとの共重合体などのポリアクリル酸系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸エチル、アクリル酸、メタクリル酸等のモノマーとの共重合体等からなるエチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリウレタン系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリイミド系接着剤、ポリオレフィン系接着剤、尿素樹脂又はメラミン樹脂等からなるアミノ樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、反応型(メタ)アクリル系接着剤、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエンゴム等からなるエラストマー系接着剤、シリコーン系接着剤、アルカリ金属シリケート、低融点ガラス等からなる無機系接着剤、その他の接着剤を使用することができる。
接着剤組成物は、水性型、溶液型、エマルジョン型、分散型等のいずれの形態でもよく、また、その性状は、フィルム/シート状、粉末状、固形状等のいずれの形態でもよく、更に、接着機構については、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧型等のいずれの形態でもよい。接着剤は、例えば、ロールコート、グラビアロールコート、キスコートその他のコート法等によって施すことができ、そのコーティング量としては、0.1〜10g/m(乾燥状態)位が望ましい。接着剤のコーティング量を、上記範囲とすることで、良好な接着性が得られる。
<基材層>
基材層は、特に限定されず、公知又は市販のプラスチックフィルムを適用でき、包装体内容物に対して求められるガスバリア性の違いにより適宜選択される。プラスチックフィルムとしては、具体的には、ポリエチレン及びポリプロピレン等のポリオレフィン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリ(メタ)アクリレート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、アセタール、セルロース等の各種のプラスチック材料からなるフィルムを使用することができる。上記プラスチックフィルムの中でも、特に、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィンからなるフィルムを使用することが、機械的な強度を有し、耐ピンホール性に優れている点から好ましい。
本発明において、基材層は、樹脂1種又はそれ以上を使用し、押し出し法、キャスト成形法、Tダイ法、切削法、インフレーション法等の製膜化法を用いて単独で製膜化する方法、あるいは、2種以上の樹脂を使用して多層共押し出し製膜化する方法、さらには、2種以上の樹脂を使用し、製膜化する前に混合して製膜化する方法等により製造できる。さらに、テンター方式やチューブラマ方式等を利用して1軸又は2軸方向に延伸したフィルムとすることができる。
具体的には、例えば、延伸・無延伸ナイロン、高密度ポリエチレン、一軸延伸・二軸延伸高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、一軸延伸・二軸延伸ポリプロピレン、低密度ポリプロピレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのフィルムに、シリカやアルミナの蒸着膜を形成したフィルム、アルミニウム箔等を単層又は多層体として適用したフィルムなどが挙げられる。特に、シリカやアルミナ蒸着膜を形成したポリエステルフィルムを適用することが好ましい。上記フィルムを適用することにより、高い水蒸気バリア性と酸素バリア性を付与することができる。
<包装体>
本発明の包装体の形態は特に制限されないが、包装袋や包装容器が含まれ、好ましくは包装袋である。本発明の包装体は、シーラントフィルムの一方の表面に機能性物質層がパターン形成され、他方の表面に基材層を有する積層体を、機能性物質層が接触するように、かつ機能性物質層が最内層となるように重ね合わせてヒートシールすることにより得られる。あるいは、シーラントフィルムの一方の表面に機能性物質層がパターン形成され、他方の表面に基材層を有する積層体(本発明の積層体)と、シーラントフィルムの一方の表面に基材層を有するが、他方の表面に機能性物質層を有しない積層体(従来の積層体)とを用いて包装体を形成することもできる。その場合は、本発明の積層体の機能性物質層と従来の積層体のシーラントフィルムが接触するように重ね合わせてヒートシールすることにより包装体を形成できる。いずれにしても、積層体においてヒートシールされる面は、すべてシーラントフィルムが表出しているか、少なくとも一部にシーラントフィルムが表出している面が存在していることが好ましい。
包装体を製造するには、図3に示すように、本発明の積層体4(シーラントフィルム2の一方の表面に機能性物質層3がドット状にパターン形成され、他方の表面に基材層5を有する積層体)を二つ折にするか、又は2枚用意し、その機能性物質層3の面を対向させて重ね合わせ、その周辺端部7を、例えば、スタンディングパウチ型、側面シール型、二方シール型、三方シール型、四方シール型、封筒貼りシール型、合掌貼りシール型(ピローシール型)、ひだ付シール型、平底シール型、角底シール型、ガゼット型等のヒートシール形態によりヒートシールして、種々の形態の包装体を形成できる。ヒートシールの方法としては、例えば、バーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シール等の公知の方法で行うことができる。
図4に示すように、本発明の積層体4(シーラントフィルム2の一方の表面に機能性物質層3がドット状にパターン形成され、他方の表面に基材層5を有する積層体)と、従来の積層体(機能性物質層を有しないシーラントフィルム2と基材層5を含む積層体)を用意し、その機能性物質層3の面とシーラントフィルム2の面を対向させて重ね合わせ、その周辺端部7をヒートシールして、種々の形態の包装体を形成することもできる。
あるいは、図5に示すように、本発明の積層体4(シーラントフィルム2の一方の表面のシール部以外の部分領域に機能性物質層3がパターン形成され、他方の表面に基材層5を有する積層体)と、従来の積層体(機能性物質層を有しないシーラントフィルム2と基材層5を含む積層体)を用意し、その機能性物質層3の面とシーラントフィルム2の面を対向させて重ね合わせ、その周辺端部7をヒートシールして、種々の形態の包装体を形成することもできる。ここで機能性物質層が形成された部分領域は、包装体の内容物に接触する面に存在し、機能性物質の使用量を低減させつつ、内容物に対し効果的に機能を発揮させることができる。一方、この態様では、積層体のヒートシールされる部分には、機能性物質層は形成されておらず、より強固なヒートシールが可能になる。
本発明の積層体よりなる包装袋や包装容器は、特に、有機化合物を有効成分として含む化成品、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品等の包装のために、例えば、貼付剤の外袋として、又は液体洗剤、液体柔軟剤、液体石鹸等の詰め替え用内容物に使用されるスタンディングパウチとして、好適に使用することができる。特に、本発明の積層体は、消臭効果、酸素吸収効果、吸湿効果等のすぐれた機能を有するだけでなく、優れたシール強度を示すため、大容量の液体を充填する必要があるスタンディングパウチのように、高い耐衝撃性が求められる包装袋の製造に適している。内容物を充填して包装体を製造するには、シールせずに残しておいた充填口から内容物を充填した後、充填口を、例えば脱気シール等によりヒートシールして密封する。
本発明の積層体はまた、消臭効果、酸素吸収効果、吸湿効果等のすぐれた機能を有する建材として使用することもできる。本発明の積層体を建材へ適用する場合、機能性物質層を形成したシーラントフィルムの、シーラントフィルム側を壁材と、パターン形成された機能性物質層側を不織布などの多孔質体とヒートシールにより一体化させることにより、多孔質体の存在により外界からの影響を緩和可能で高い機能性を有する壁材を形成することが可能である。
フィルム、特にシーラントフィルムのヒートシール面(すなわち、最内層)に機能性物質層を形成すると、接着性に寄与しない粉体成分である機能性物質の存在により、ヒートシール強度が弱まることが懸念される。一方、最内層より外側に機能性物質層を形成すると、包装体内部の臭気物質などの標的物質との接触性が悪く、機能性が効率よく発揮されない。本発明では、フィルム表面を機能性物質層で全面的に塗りつぶすのではなく、パターン状に形成させることにより、シーラントフィルムのヒートシール面(すなわち、最内層)に機能性物質層が存在する場合であっても、ヒートシール強度を維持できる。また、機能性物質層を包装体の最内層に配置することで、機能性物質層が形成される面積が少なくても、包装体内部の標的物質に対し効果的に機能を発揮させることができる。従来、コストの観点から機能性物質層をパターン形成することは現実的ではないと考えられていたが、パターン形成することで高価な機能性物質の使用量を抑えることができ、結果として低コストで積層フィルム及び包装体を製造することが可能となった。また、機能性物質は通常透明ではないので、機能性物質層がフィルム表面の全面に形成された積層フィルムを用いて形成される包装体では、内部を視認することが困難であるが、機能性物質層がフィルム表面の一部にのみパターン形成された積層フィルムを用いて形成される包装体では、内部を視認することが可能である。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は実施例の範囲に限定されるものではない。
<実施例1>
機能性物質としての消臭材(東亞合成社:NS−241、アミン系化合物と多孔質の無機化合物を複合化した化学吸着型消臭材)4g、バインダー成分(ユニチカ社エリーテル:UE3201−30ME(ポリエステル系樹脂)、分散媒はMEK/酢酸エチル=1/1の混合溶剤、樹脂固形分:30wt%、Tg:65℃)3.33g、分散媒(MEK/酢酸エチル=1/1混合溶剤)22.67gを混合して、機能性物質ペーストを作製した。グラビア・コーティング試験機(クラボウ社:GP−10)を用いて、フィルム上(東洋紡社:リックス、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム)に1cm間隔でφ4mmの機能性物質層のドットパターンを塗工し、80℃の乾燥炉で約5分乾燥させることにより、機能性物質層がパターン形成された積層フィルムを作製した。機能性物質層の膜厚は、約5μmである。適用した機能性物質の量は、積層フィルム全重量に対して約0.7wt%であり、フィルム表面における機能性物質層の占有面積は約6%である。
<実施例2>
機能性物質としての消臭材(東亞合成社:NS−241)4g、バインダー溶液(積水化学工業社:ポリビニルブチラール BL‐5(Tg:85℃)を酢酸エチルに溶解させてポリビニルブチラール固形成分10wt%に調節した溶液)10g、分散媒(酢酸エチル)16gを混合し、機能性物質ペーストを作製した。グラビア・コーティング試験機(クラボウ社:GP−10)を用いて、フィルム上(東洋紡社:リックス、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム)に1cm間隔でφ4mmの機能性物質層のドットパターンを塗工し、80℃の乾燥炉で5分乾燥させることにより、機能性物質層がパターン形成された積層フィルムを作製した。機能性層の膜厚は、約5μmである。適用した機能性物質の量は、積層フィルム全重量に対して約0.7wt%であり、フィルム表面における機能性物質層の占有面積は約6%である。
<比較例1>
直鎖状低密度ポリエチレン(プライムポリマー:エボリューSP2020)と機能性材料としての消臭材(東亞合成:NS−241)とを、インフレーション法を用いて、押出成形することによりフィルムを作製した。製膜厚は約50μmで、機能性物質の添加量は、製膜全体の10wt%と調整した。
<比較例2>
機能性物質としての消臭材(東亞合成社:NS−241)4g、バインダー成分(ユニチカ社エリーテル:UE3201−30ME(ポリエステル樹脂)、分散媒はMEK/酢酸エチル=1/1の混合溶剤、樹脂固形分:30wt%、Tg:65℃)3.33g、分散媒(MEK/酢酸エチル=1/1混合溶剤)22.67gを混合して、機能性物質形成ペーストを作製。グラビア・コーティング試験機(クラボウ社:GP−10)を用いて、フィルム上(東洋紡社:リックス、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム)の全面に一様に機能性物質層をコートし、80℃の乾燥炉で5分乾燥させることにより積層フィルムを作製した。機能性物質層の膜厚は、約5μmである。適用した機能性物質の量は、積層フィルム全重量に対して約12wt%であり、フィルム表面における機能性物質層の占有面積は100%である。
<比較例3>
機能性物質としての消臭材(東亞合成社:NS−241)4g、バインダー溶液(積水化学工業社:ポリビニルブチラール BL‐5(Tg:85℃)を酢酸エチルに溶解させてポリビニルブチラール固形成分10wt%に調節した溶液)10g、分散媒(酢酸エチル)16gを混合し、機能性物質形成ペーストを作製。グラビア・コーティング試験機(クラボウ社:GP−10)を用いて、フィルム上(東洋紡社:リックス、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム)の全面に一様に機能性物質層をコートし、80℃の乾燥炉で5分乾燥させることにより積層フィルムを作製した。機能性物質層の膜厚は約5μmである。適用した機能性物質の量は、積層フィルム全重量に対して約12wt%であり、フィルム表面における機能性物質層の占有面積は100%である。
<消臭効果評価>
容量500mLのテフロン製バック(デュポン社:テドラーバック)に、3cm×3cmに切り分けた実施例及び比較例で作製したフィルム1枚を入れ、アセトアルデヒドを濃度30ppmになるように注入し、室温内で1時間放置後のアセトアルデヒド濃度を検知管(ガステック社:アセトアルデヒド検知管)で検出した。
<ヒートシール性評価>
10cm×10cmに切り分けた実施例及び比較例で作製したフィルムを、包装体作製時に再内面となる側が接触するように半分に折り、ヒートシールテスター(テスター産業:TP−701−A)を用いて、160℃、1kgf/cm、1sの条件で1cm×10cmの領域をヒートシールしたサンプルを作製した(端部はヒートシールされずに接着しておらず、二股に分かれている状態)。このサンプルを、1.5cm幅で短冊状に切り、二股に分かれている各端部を引張試験機に装着し、試験速度:300mm/min、荷重レンジ:50Nの条件で試験した際の引張強度(N/15mm)を測定した。
<評価結果>
実施例1〜2、比較例1〜3での評価結果を以下表1に示す。
Figure 0006089511
上記結果より、実施例1、2の様な機能性物質層がパターン状に形成することにより、包装体内容物に対する機能性(消臭効果)及び視認性が良好で、かつヒートシール性が良好な包装体を形成するための積層フィルムを作製できることが確認された。
1:積層フィルム
2:フィルム
3:機能性物質層
4:積層体
5:基材層
6:接着剤層
7:ヒートシール部

Claims (8)

  1. フィルム表面の上に機能性物質層がパターン形成された積層フィルムであって、
    機能性物質層が、消臭効果を示す粒子及び樹脂成分、酸素吸収効果を示す粒子及び樹脂成分、並びに吸湿効果を示す粒子及び樹脂成分からなる群から選択される機能性物質と、バインダー成分とを含む層であり、
    フィルム表面における機能性物質層の占有面積が50%以下であり、
    フィルムがシーラントフィルムであり、フィルムのシール部には、シーラントフィルムが表出している部分が少なくとも存在し、フィルムのその他の部分に機能性物質層が形成された領域が存在する、上記積層フィルム。
  2. 機能性物質が、消臭効果を示す粒子及び樹脂成分、並びに吸湿効果を示す粒子及び樹脂成分からなる群から選択される、請求項1記載の積層フィルム。
  3. 機能性物質層における機能性物質の含量が30wt%〜95wt%である、請求項1又は2記載の積層フィルム。
  4. 機能性物質層がドット状にパターン形成されている、請求項1〜3のいずれか1項記載の積層フィルム。
  5. 請求項1〜のいずれか1項記載の積層フィルムの機能性物質層が形成されていない側の表面に基材層を有する積層体。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項記載の積層フィルムの機能性物質層が形成されていない側の表面に基材層を有する積層体を用いて形成される包装体であって、該積層体を、機能性物質層が形成されている側の表面が接触するように重ね合わせ、ヒートシールすることにより製袋して得られる包装体。
  7. 表面に基材層を有するシーラントフィルムと、請求項1〜4のいずれか1項記載の積層フィルムの機能性物質層が形成されていない側の表面に基材層を有する積層体と、を用いて形成される包装体であって、該シーラントフィルムの基材層を有しない側の表面と該積層体の機能性物質層が形成されている側の表面とが接触するように重ね合わせ、ヒートシールすることにより製袋して得られる包装体。
  8. シール部のフィルム表面における機能性物質層の占有面積が50%以下である、請求項又は記載の包装体。
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