JP6089409B2 - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、ローラを用いて搬送する印刷媒体に対して画像を形成する画像形成装置および画像形成装置の制御方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置において、感光体ドラム上に形成された静電荷をレーザビームにより露光して、画像データに基づく静電潜像を形成し、この静電潜像を現像剤により現像してトナー像を形成し、このトナー像を定着ローラを用いて印刷媒体に定着させることで、印刷媒体に対して画像形成を行う技術が知られている。印刷媒体は、例えば静電吸着により搬送ベルトに吸着されて搬送され、C、M、Y、K各色の感光体ドラムを介して4色のトナー像を重ねて形成されて、定着ローラに到達される。
なお、感光体ドラムから印刷媒体に対して直接的にトナー像を形成する方式を、直転方式と呼ぶ。これに対して、感光体ドラムから中間転写ベルトに対してトナー像を形成し、この中間転写ベルト上に形成されたトナー像を印刷媒体に2次転写する方式を、中転方式と呼ぶ。
ところで、感光体ドラムは、一般的には金属製であり、公差や、熱による径の変化などは比較的小さく、そのため、線速のばらつきも小さい。一方、定着ローラは、特に上述のような4色を重ねる場合には、定着量が多いため、弾力性のあるゴム材を使用して構成されるのが一般的である。そのため、定着ローラは、公差や、熱による径の変化が感光体ドラムに比べて大きく、それに伴い、線速のばらつきも感光体ドラムに比べて大きなものとなる。
ここで、感光体ドラムと定着ローラとの間に線速差が生じた場合、例えば上述の直転方式においては、印刷媒体の搬送がこの線速差の影響を受けることになる。例えば、印刷媒体が定着ローラに引っ張られて感光体ドラムと定着ローラとの間に線速差が生じ、この線速差に応じて搬送速度が変化する。このため、印刷媒体の速度と、感光体ドラムの線速(すなわち画像形成部の線速)とが一致しなくなり、印刷媒体に形成される画像において、本来の画像に対して搬送方向(副走査方向)のずれが生じる。このずれは、定着ローラの線速度と、感光体ドラムの線速度との比に応じて主走査の間隔が変化するもので、以下では、副走査倍率ずれと呼ぶ。
このような副走査方向の倍率ずれを抑制するため、特許文献1には、はすば歯車をローラ駆動系に用いる構成が開示されている。また、特許文献2には、定着ローラや中間ベルトの周速を検知し、検知結果に基づき定着ローラや中間ベルトの駆動モータを制御してそれぞれの線速を補正する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1の方法では、はすば歯車を用いるため歯車数が増え、ローラ駆動系の構成が複雑になるという問題点があった。また、歯車数が増えることでトルクが増大し、消費電力が増大してしまうという問題点があった。
また、特許文献2の方法では、各部間の線速が一致するまでに時間を要し、例えば中転方式の場合、2次転写部分と定着ローラとを印刷媒体が通過している際に生じる副走査倍率ずれを補正するといった、素早い制御に対応することが困難であるという問題があった。これは、直転方式の場合には、定着ローラを通過中の印刷媒体が、後端側で同時に転写も行われている状態に相当し、直転方式でも発生する問題である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像形成部の線速に対して印刷媒体の搬送速度が変化した場合の副走査方向の倍率ずれを、より簡易な構成で補正することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、クロック信号に基づく所定の周期に従いデータの読み出しが行われる記憶手段と、印刷媒体の搬送方向と平行な方向に回転する像担持体に対する、記憶手段から読み出されたデータに基づく露光を、所定の周期で制御する露光制御手段と、露光により潜像が形成された像担持体により、搬送方向と直行する方向に画像を形成する画像形成手段と、印刷媒体の、画像形成手段による画像の形成位置での搬送速度を取得する速度取得手段と、画像の副走査方向に対する伸縮である副走査倍率ずれの補正が必要な期間を速度取得手段により取得された搬送速度に応じて求め、当該期間内において画像形成手段が画像を形成する周期を変更して副走査倍率ずれを補正する補正手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、露光制御手段が、印刷媒体の搬送方向と平行な方向に回転する像担持体に対する、クロック信号に基づく所定の周期に従いデータの読み出しが行われる記憶手段から読み出されたデータに基づく露光を、所定の周期で制御する露光制御ステップと、画像形成手段が、露光により潜像が形成された像担持体により、搬送方向と直行する方向に画像を形成する画像形成ステップと、速度取得手段が、印刷媒体の、画像形成ステップによる画像の形成位置での搬送速度を取得する速度取得ステップと、補正手段が、画像の副走査方向に対する伸縮である副走査倍率ずれの補正が必要な期間を速度取得ステップにより取得された搬送速度に応じて求め、当該期間内において画像形成ステップが画像を形成する周期を変更して副走査倍率ずれを補正する補正ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成部の線速に対して印刷媒体の搬送速度が変化した場合の副走査方向の倍率ずれを、より簡易な構成で補正できるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置の一例の構成を、画像形成を行う部分を中心に示す略線図である。 図2は、第1の実施形態による副走査倍率補正処理を概略的に示す一例のフローチャートである。 図3は、第1の実施形態に係る、用紙の位置と画像位置との関係について説明するための略線図である。 図4は、第1の実施形態に係る、用紙が搬送されている場合の各位置の一例の状態を時系列で示す略線図である。 図5は、定着ローラの温度と線速との一例の関係を示す略線図である。 図6は、第1の実施形態に係る、露光タイミングを変更可能なLEDA制御部の一例の構成を示すブロック図である。 図7は、LEDA制御部からLEDAドライバに出力される各信号の一例を示すタイミングチャートである。 図8は、紙厚に基づき定着ローラの線速を求める方法について説明するための略線図である。 図9は、紙厚に基づき定着ローラの線速を求める方法について説明するための略線図である。 図10は、紙厚に基づき定着ローラの線速を求める方法について説明するための略線図である。 図11は、基準線速および各紙厚について求めた線速を紙厚に対してプロットしたグラフである。 図12は、各紙厚における副走査倍率補正の補正値を紙厚に対してプロットしたグラフである。 図13は、第1の実施形態の第2の変形例によるLEDA制御部の一例の構成を示すブロック図である。 図14は、第2の実施形態に係る画像形成装置の一例の構成を、画像形成を行う部分を中心に示す略線図である。 図15は、第2の実施形態による、用紙が搬送されている場合の各位置の一例の状態を時系列で示す略線図である。
以下に添付図面を参照して、画像形成装置および画像形成装置の制御方法の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置の一例の構成を、画像形成を行う部分を中心に示す。図1に例示する画像形成装置は、無端状移動手段である搬送ベルト105に沿ってC(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)およびBK(Black)各色の画像をそれぞれ形成する画像形成部106C、106M、106Yおよび106BKが並べられた構成を備え、所謂タンデムタイプと呼ばれる。本第1の実施形態は、画像データに従い露光を行った感光体ドラムから印刷媒体に対して直接的に画像を転写する、直転方式による画像形成装置における例である。
第1の実施形態による画像形成装置において、給紙トレイ101から給紙ローラ102と分離ローラ103とにより分離給紙される用紙(印刷媒体)104を搬送する搬送ベルト105に沿って、この搬送ベルト105の搬送方向の上流側から順に、複数の画像形成部106BK、106Y、106Mおよび106Cが配列されている。これら複数の画像形成部106BK、106Y、106Mおよび106Cは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。
すなわち、例えば画像形成部106BKは、感光体ドラム109BKと、帯電器110BKと、現像器112BKと、除電器113BKと、LEDA(発光ダイオードアレイ)ヘッド114BKとを有し、感光体ドラム109BKに対して搬送ベルト105に対向する位置に転写器115BKを有する。
同様に、各画像形成部106Y、106Mおよび106Cは、感光体ドラム109Y、感光体ドラム109Mおよび感光体ドラム109Cと、帯電器110Y、帯電器110Mおよび帯電器110Cと、現像器112Y、現像器112Mおよび現像器112Cと、除電器113Y、除電器113Mおよび除電器113Cと、LEDAヘッド114Y、LEDAヘッド114MおよびLEDAヘッド114Cとをそれぞれ有する。また、各画像形成部106Y、106Mおよび106Cは、各感光体ドラム109Y、感光体ドラム109Mおよび感光体ドラム109Cに対して、それぞれ搬送ベルト105に対向する位置に転写器115Y、115Mおよび115Cを有する。
以下では、繁雑さを避けるため、画像形成部106BK、106Y、106Mおよび106Cを、画像形成部106BKで代表させて説明を行う。また、以下では、感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109BKについて、これらを特に区別する必要のない場合は、感光体ドラム109として説明を行う。
搬送ベルト105は、回転駆動される駆動ローラ107と従動ローラ108とに巻回されたエンドレスのベルトである。この駆動ローラ107は、図示されない駆動モータにより回転駆動させられ、この駆動モータと、駆動ローラ107と、従動ローラ108とが搬送ベルト105を移動させる駆動手段として機能する。
画像形成に際して、給紙トレイ101に収納された用紙104は、給紙ローラ102により最も上のものから順に送り出され、用紙104の位置合わせを行うためのレジストセンサ121で先端を検知されて分離ローラ103に送り込まれる。用紙104は、分離ローラ103から送り出されて搬送ベルト105に到達し、静電吸着作用により搬送ベルト105に吸着され、回転駆動される搬送ベルト105により最初の画像形成部106BKに搬送され、ここで、ブラックのトナー画像を転写される。
画像形成部106BKは、感光体としての感光体ドラム109BKと、この感光体ドラム109BKの周囲に配置された帯電器110BKと、LEDAヘッド114BKと、現像器112BKと、感光体クリーナ(図示しない)と、除電器113BKとを含む。LEDAヘッド114BKは、例えば、多数の発光ダイオードが、感光体ドラム109BKに対して主走査方向に、直線状に光ビームが照射されるように並べて構成される。
画像形成に際し、感光体ドラム109BKの外周面は、暗中にて帯電器110BKにより一様に帯電された後、LEDAヘッド114BKからの色BKの画像データに対応した照射光により露光され、静電潜像を形成される。現像器112BKは、この静電潜像をブラックのトナーにより可視像化する。これにより、感光体ドラム109BK上にブラックのトナー画像が形成される。
ここで、LEDAヘッド114BKの1回の点灯で感光体ドラム109BKに対して1ライン分の露光が行われ、1回の主走査方向の走査が行われる。感光体ドラム109BKを予め定められた角速度で回転させると共に、LEDAヘッド114BKを予め定められた周期で点灯させることで、等間隔の各ラインの露光が行われる。
感光体ドラム109BK上に形成されたトナー画像は、感光体ドラム109BKと搬送ベルト105上の用紙104とが接する位置(転写位置)で、転写器115BKの働きにより用紙104上に転写される。この転写により、用紙104上にブラックのトナーによる画像が形成される。
トナー画像の転写が終了した感光体ドラム109BKは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナにより払拭された後、除電器113BKにより除電され、次の画像形成のために待機する。
以上のようにして、画像形成部106BKでブラックのトナー画像を転写された用紙104は、搬送ベルト105によって次の画像形成部106Yに搬送される。画像形成部106Yでは、上述した画像形成部106BKでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム109Y上にイエローのトナー画像が形成され、そのトナー画像が用紙104上に形成されたブラックの画像に重畳されて転写される。用紙104は、さらに次の画像形成部106Mおよび106Cに順次搬送され、同様の処理により、感光体ドラム109M上に形成されたマゼンタのトナー画像と、感光体ドラム109C上に形成されたシアンのトナー画像とが、用紙104上に順次重畳されて転写される。こうして、用紙104上にフルカラーの画像が形成される。
このフルカラーの画像が形成された用紙104は、搬送ベルト105から剥離されて定着器116に送り込まれる。定着器116は、定着ローラ123aと、定着ローラ123aに接する加圧ローラ123bとを含み、加圧ローラ123bが定着ローラ123aに対して所定の圧力を加えるように構成される。定着ローラ123aは、図示されないヒータによって一定温度に加熱制御される。また、定着ローラ123aおよび加圧ローラ123bのうち少なくとも一方が、搬送ベルト105の搬送速度に対応する角速度で回転駆動される。
用紙104は、定着器116において、定着ローラ123aと加圧ローラ123bとの間を通過する際に加熱されると共に圧力を加えられる。この加熱および加圧により、用紙104上の各色のトナー画像が用紙104に定着される。定着器116から排出された用紙104は、例えば光の反射を利用して用紙104の存在を検知する排紙センサ122に先端を検知され、排紙される。
(第1の実施形態の概要)
ここで、搬送ベルト105による線速(搬送速度)と、定着器116における線速とに差がある場合について考える。この場合、用紙104が定着器116を通過中に、当該用紙104に対して画像形成部(例えば画像形成部106C)にて画像の形成が行われていると、用紙104の定着器116に到達前後の搬送速度の比に応じた倍率で搬送方向(副走査方向)に伸縮した画像が用紙104に対して形成されてしまうことになる。この、画像の副走査方向に対するある倍率での伸縮を、副走査倍率ずれと呼ぶ。
そこで、本第1の実施形態では、画像形成位置での搬送速度に応じてLEDAヘッドによる露光タイミングを変更することで、副走査倍率ずれを補正する。以下、この補正を副走査倍率補正と呼ぶ。
より具体的には、用紙104が定着器116を通過中に画像形成部にて画像が形成される期間を求める。そして、この期間内における搬送速度を求め、求めた搬送速度に基づき、当該期間内において画像形成部における主走査の周期を補正する。本第1の実施形態では、定着器116における定着ローラ123aの線速と、感光体ドラム109の線速との比(線速比)を補正値として用いて当該画像形成部のLEDAヘッドによる露光タイミングを変更する。これにより、副走査方向の速度比に応じた倍率での画像の伸縮が補正される。
この場合、定着ローラ123aの線速は、用紙104が定着器116を通過中に当該用紙104に対して画像形成部で画像形成が行われる場合の、当該用紙104の当該画像形成部の位置での搬送速度であると考えることができる。一方、搬送ベルト105の搬送速度は、用紙104が定着器116に達する前の、当該用紙104の画像形成部の位置での搬送速度と考えることができる。また、搬送ベルト105の搬送速度は、感光体ドラム109の線速に対応する。
ここで、例えば用紙104の搬送方向のサイズが、定着ローラ123aの位置から画像形成部106Cと画像形成部106Mの中間位置までのサイズである場合について考える。この場合、各画像形成部106C、106M、106Yおよび106BKのうち、画像形成部106Cのみが、用紙104の定着器116の通過中での画像が形成可能である。しかしながら、画像形成部106Cの位置では既に画像形成部106M、106Yおよび106BKにおいて各色の画像形成がなされている。したがって、露光タイミングの変更は、画像形成部106Cのみならず、各画像形成部106C、106M、106Yおよび106BKにおいて行う必要がある。
(第1の実施形態の具体的な説明)
図2は、本第1の実施形態による副走査倍率補正処理を概略的に示す一例のフローチャートである。画像形成装置は、先ず、ステップS10で用紙104の搬送速度を求める。用紙104の搬送速度は、レジストセンサ121および排紙センサ122の出力と、既知のレジストセンサ121および排紙センサ122間の距離とから求めることができる。これに限らず、搬送ベルト105の駆動速度を取得して当該搬送速度として用いてもよい。
画像形成装置は、次のステップS11で、用紙104が定着ローラ123aを通過する通過期間を求める。通過期間は、例えばステップS10で求めた用紙104の搬送速度と、レジストセンサ121の出力と、用紙104の搬送方向のサイズとから求めることができる。これに限らず、通過期間を、レジストセンサ121の出力と、排紙センサ122の出力と、用紙104の搬送方向のサイズとから求めてもよい。
次に、画像形成装置は、ステップS12で、定着ローラ123aの線速と、感光体ドラム109の線速との線速比を求める。なお、定着ローラ123aの線速は、定着ローラ123aが用紙104と接している部分における、接線方向の速度をいう。また、感光体ドラムの線速は、感光体ドラム109が用紙104に対向する部分における、感光体ドラム109の回転軸に直交する方向の速度である。なお、定着ローラ123aの線速は、定着ローラ123aにより搬送される用紙104の搬送速度に対応し、感光体ドラム109の線速は、搬送ベルト105の搬送速度に対応することになる。
次の、ステップS13で、画像形成装置は、ステップS10およびステップS11で求めた通過期間と、ステップS12で求めた定着ローラ123aと感光体ドラム109との線速比とに基づき、副走査倍率の補正を行う。すなわち、画像形成装置は、通過期間に基づき、用紙104が定着ローラ123aを通過しながら画像形成を行われる期間を求める。そして、画像形成装置は、この期間において、各LEDAヘッド114C、114M、114Yおよび114BKによる各感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109BKに対する露光タイミングを線速比に基づきそれぞれ変更して、副走査倍率を補正する。
(補正期間の取得)
図3および図4を用いて、上述した図2のフローチャートにおけるステップS10およびステップS11の、用紙104の搬送速度と、定着ローラ123aの通過期間の取得方法について説明する。先ず、図3を用いて、画像形成装置における用紙104の位置と、画像位置との関係について概略的に説明する。なお、図3において、上述の図1と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
用紙104は、給紙トレイ101から給紙ローラ102により取り出され、分離ローラ103に送り込まれる。このとき、分離ローラ103の直前の位置Aに設けられるレジストセンサ121で、用紙104の先端が検知される。レジストセンサ121の出力は、用紙104を検知している間は”H”状態になり、用紙104が無い場合に”L”状態となるものとする。
用紙104は、分離ローラ103から送り出され、搬送ベルト105に到達すると、搬送ベルト105上を搬送される。そして、用紙104は、駆動ローラ107の位置に達すると、搬送ベルト105から剥離されて定着器116に送り込まれる。用紙104は、定着器116において位置Dで定着ローラ123aを通過して排紙される。このとき、定着器116の排紙側の位置Eに設けられた排紙センサ122に用紙104の先端が検知される。排紙センサ122も、上述のレジストセンサ121と同様に、用紙104を検知している間は”H”状態となり、用紙104が無い場合に”L”状態となる。
一方、例えば画像形成部106Cにおいて、LEDAヘッド114Cからの光ビームが、感光体ドラム109Cの、この例では感光体ドラム109Cの回転軸に対して搬送ベルト105と対向側の位置Bに照射され、露光が行われる。感光体ドラム109Cが回転し露光部分が現像され搬送ベルト105に到達し、転写器115Cに対応する位置Cにおいて、露光された画像の用紙104に対する転写が行われる。
図4は、用紙104が搬送されている場合の各位置A〜Eの一例の状態を時系列で示す。この例では、n−2枚目、n−1枚目、n枚目、…の複数の用紙104が所定の間隔(紙間と呼ぶ)を空けて連続的に搬送されている様子を示している。なお、ここでは、用紙104の搬送方向の紙サイズと、用紙104に対して画像が転写される画像領域の搬送方向のサイズとが一致しているものとして説明する。また、以下では、画像形成部106Cにおける画像形成に注目して説明を行う。
図4(a)は、位置Aにおける用紙104の状態、すなわち、レジストセンサ121の出力の例を示す。”H”状態で用紙104がレジストセンサ121に検出されていることを示している。図4(b)は、位置Bにおいて、感光体ドラム109Cに対して露光が行われ、画像が作像されるタイミングを示す。図4(c)は、位置Bで作像された画像が位置Cで用紙104に転写されるタイミングを示す。図4(d)は、用紙104が位置Dを通過、すなわち、定着ローラ123aを通過するタイミングを示す。また、図4(e)は、用紙104が排紙センサ122に検知されるタイミングを示す。
n枚目の用紙104がレジストセンサ121に先端を検知される時点t0において、既にn−2枚目の用紙104に対する位置Bでの作像および位置Cでの転写が行われていると共に、このn−2枚目の用紙104は、一部が既に位置Dを通過し、n−2枚目の用紙104のさらに一部が位置Eを通過し排紙されている。レジストセンサ121は、n枚目の用紙104に続き、順次、n+1枚目、n+2枚目、…の用紙104を検知する。
位置Bにおいて、n−2枚目の用紙104のための作像が終了すると、紙間に相当する時間を空けて、時点t1で次のn−1枚目の用紙104のための作像が開始される。感光体ドラム109Cが搬送ベルト105の搬送速度に対応する線速で回転し、位置Cにおいて、作像された画像のn−1枚目の用紙104への転写が、時点t2に開始される。
n−1枚目の用紙104は、位置Cで画像が転写されながら搬送ベルト105により搬送され、時点t3で定着ローラ123aに送り込まれ、位置Dに到達する。そして、その直後の時点t4で位置Eに到達し、排紙センサ122に検知される。
ここで、位置Cから位置Dまでの距離が用紙104の紙サイズよりも短い場合、n−1枚目の用紙104が位置Dに到達した時点t3において、当該n−1枚目の用紙104に対して位置Cで画像の転写も行われていることになる。すなわち、画像転写中のn−1枚目の用紙104は、時点t3から当該用紙104の終端が定着ローラ123aを通過する時点t5までの期間202において、定着ローラ123aの線速で搬送されることになる。そのため、定着ローラ123aの線速と搬送ベルト105による搬送速度(すなわち感光体ドラム109Cの線速)とが異なっていると、画像の転写と定着ローラ123aによる定着とが同時に行われる期間201において、感光体ドラム109Cに転写された画像のライン間隔が本来のライン間隔と異なったものとなり、副走査倍率ずれが発生することになる。
したがって、この時点t3で転写される画像の露光が行われる、時点t3より感光体ドラム109Cが位置Bから位置Cまで回転する時間を遡った時点t3’から、副走査倍率ずれの補正を行う必要がある。したがって、感光体ドラム109Cにおいて、時点t3’から画像領域が終了する時点t6までの期間200が、副走査倍率補正が必要な期間となる。
この時点t3は、レジストセンサ121により用紙104が検知されたタイミングから求めることができる。一例として、それぞれ既知の情報である、搬送ベルト105による搬送速度と、レジストセンサ121から位置D(定着ローラ123a)までの搬送距離とに基づき、各用紙104について、時点t3を推測する。同様に、感光体ドラム109Cの位置Bから位置Cまでの回転分の時間も既知であるので、補正開始タイミングである時点t3’は、時点t3から推測できる。
時点t3は、レジストセンサ121で検知されてから排紙センサ122で検知されるまでの時間Δtを計測することで推測してもよい。すなわち、n枚目の用紙104についての時点t3は、nー1枚目の用紙104についてこの時間Δtを計測し、この計測された時間Δtと、それぞれ既知の情報である、レジストセンサ121と排紙センサ122との間の距離、ならびに、位置Cと定着ローラ123aの位置Dとの間の距離とに基づき、時点t3を推測する。なお、用紙104が定着ローラ123aを通過すると用紙104の搬送速度が変化するが、定着ローラ123aから排紙センサ122までの距離を短く設定することで、この搬送速度の変化を無視することができる。
ここで、用紙104に対して、C、M、Y、BK各色の画像が位置を合わせて重畳して形成される。そのため、C、M、Y、BK各色の感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109BKそれぞれに対して、副走査倍率補正が必要な期間が設けられる。感光体ドラム109M、109Yおよび109BKに対する当該期間は、感光体ドラム109Cに対して設けられた上述の期間200に対して、各々の位置と搬送ベルト105の搬送速度とに従ってシフトされて設けられる。
(線速比の取得)
次に、図2のフローチャートにおけるステップS12の、定着ローラ123aと感光体ドラム109との線速比の取得方法について説明する。本第1の実施形態では、線速比を、定着ローラ123aの温度変化に基づき求める。
上述したように、定着ローラ123aは、画像形成部106C、106M、106Yおよび106BKで用紙104上に形成されたトナー画像を、用紙104に対して定着させるために、用紙104を加圧および加熱する。定着ローラ123aは、ゴム材またはスポンジ材といった弾性材で構成されるため、加熱によって変形し、変形量に応じて線速が変化する。一方、金属で構成される感光体ドラム109は、定着ローラ123aと比べて変形の度合が非常に小さく、線速のばらつきは極めて小さい。
図5は、定着ローラ123aの温度と線速との一例の関係を示す。図5において、横軸は時間を示す。曲線210は、定着ローラ123aの温度を示し、曲線211は、線速を示す。また、線212は、定着ローラ123aの温度を制御するためのヒータ制御信号を示す。線212が”H”状態で、ヒータがONとされ、”L”状態でOFFとされている。
図中、値V1は、常温における定着ローラ123aの線速を示す。以下、この値V1を、基準線速V1と呼ぶ。基準線速V1は、定着ローラ123aの外径に公差があってもばらつかないように、予め、常温にて印刷媒体を1枚通紙させたときの排紙センサ122の出力より調整し、感光体ドラム109の線速に合わせる。この基準線速V1の調整は、例えば画像形成装置毎に組立工場にて行ったり、画像形成装置に専用のモードを設けて行う。
定着ローラ123aの温度は、ヒータのON/OFFによって制御される。図5において線212および曲線210で示されるように、定着ローラ123aの温度は、電源ON直後からのウォーミングアップ期間で目標温度に到達され、その後、オーバーシュートおよびアンダーシュートを持ちながら、ヒータのON/OFF制御に追従する。なお、1枚の用紙104(1ページ)の印刷に要する時間は、ヒータのON/OFF期間に対して短いものとする。図5の例では、曲線211に例示されるように、定着ローラ123aの温度が高くなると、当該定着ローラ123aの線速が上がっている。
定着ローラ123aの熱膨張による線速の変化について、より具体的に説明する。常温において回転速度Vr、直径raの定着ローラ123aの、常温における線速(基準線速V1)は、次式(1)で表される。
1=2πrar …(1)
ここで、簡単にするため、定着ローラ123aの表面のみのモデルを使用する。定着ローラ123aは、熱膨張率ρを持ち、常温aから温度bの温度変化があった場合、温度a+bにおける定着ローラ123aの外径lは、式(2)で表される。したがって、式(1)を参照し、温度a+bにおける定着ローラ123aの線速Va+bは、式(3)で表される。
l=2πra+2πra×bρ=2πra(1+bρ) …(2)
a+b=2πrar(1+bρ) …(3)
一方、感光体ドラム109の線速は、基準線速V1に等しいので、温度a+bにおける定着ローラ123aと感光体ドラム109との線速比Aは、次式(4)で示されるようになる。したがって、線速比Aは、定着ローラ123aの径に依らず、温度変化と熱膨張率ρとにより求めることができる。
A=2πrar(1+bρ)/2πrar=1/(1+bρ) …(4)
式(3)により、定着ローラ123aの線速は、温度変化に比例することが分かる。すなわち、温度a+bにおける定着ローラ123aの線速Va+bは、次式(5)で表される。この線速Va+bは、図5においては、狙いの線速V2として示されている。
a+b=V1ρb+V1 …(5)
(副走査倍率補正処理)
次に、図2のフローチャートのステップS13による、副走査倍率補正処理について説明する。ステップS12の処理で求められた、定着ローラ123aと感光体ドラム109との線速比Aに従い、ステップS11で求められた、用紙104が定着ローラ123aを通過する通過期間において、各LEDAヘッド114C、114M、114Yおよび114BKによる露光タイミングを変更し、副走査倍率補正を行う。
より具体的には、定着ローラ123aが常温の場合の露光タイミングを間隔f0とした場合、変更後の露光タイミングは、線速比Aを用いて次式(6)で求められる。なお、式(6)において、値f1は、変更後の露光タイミングによる間隔を示す。
1=f0/A …(6)
図6は、露光タイミングを変更可能なLEDA制御部10の一例の構成を示す。このLEDA制御部10は、各LEDAヘッド114C、114M、114Yおよび114BKに対して設けられる。以下では、特に記載のない限り、LEDAヘッド114Cに設けられるLEDA制御部10について説明する。
LEDA制御部10は、画像形成を行う画像データと、画像データに同期する同期クロックCLKとが入力され、画像データと、同期クロックCLKに基づき生成された書込みクロックWCLK、水平同期信号およびストローブ信号とをLEDAドライバ11に供給する。LEDAドライバ11は、これら書込みクロックWCLK、水平同期信号およびストローブ信号に従いLEDA点灯信号を生成し、LEDA12を駆動する。
印刷媒体搬送速度取得部40は、印刷媒体(用紙104)の搬送速度を取得する。ここで取得される搬送速度は、基準線速V1に対応する速度である。例えば、印刷媒体搬送速度取得部40は、レジストセンサ121および排出センサ122の出力が供給され、供給されたこれらの出力に基づき用紙104の搬送速度を求める。これに限らず、印刷媒体搬送速度取得部40は、駆動ローラ107を駆動する駆動手段から搬送ベルト105の駆動速度を取得し、取得した駆動速度を用紙104の搬送速度として用いてもよい。
印刷媒体位置取得部41は、印刷媒体の位置を取得する。例えば、印刷媒体位置取得部41に対してレジストセンサ121および排出センサ122の出力がそれぞれ供給され、用紙104がレジストセンサ121に検知されたタイミングと、用紙104が排出センサ122に検知されたタイミングとを取得し、それぞれ水平同期信号制御部20に通知する。
LEDA制御部10は、水平同期信号制御部20と、FIFO(First In First Out)メモリ21と、PLL(Phase Locked Loop)発振器22と、主走査カウンタ23と、ストローブ時間制御部24とを含む。
PLL発振器22は、PLLを用いて所定周波数の書込みクロックWCLKを生成する。書込みクロックWCLKは、LEDAドライバ11に供給されると共に、FIFOメモリ21および主走査カウンタ23に供給される。主走査カウンタ23は、供給された書込みクロックWCLKをカウントする。また、主走査カウンタ23は、水平同期信号制御部20から供給される水平同期信号によりリセットされる。ストローブ時間制御部24は、1ライン当たりのLEDA12の点灯期間を定めるためのストローブ信号を、主走査カウンタ23から供給されるカウンタ値に従い制御する。
水平同期信号制御部20は、主走査カウンタ23のカウント値に基づき水平同期信号を出力する。この水平同期信号は、FIFOメモリ21に供給されると共に、LEDAドライバ11に供給される。
図7は、LEDA制御部10からLEDAドライバ11に出力される各信号の一例のタイミングチャートを示す。なお、この図7は、露光タイミングの変更を行っていない場合の例である。図7を用いて、露光タイミング制御の基本的な動作について説明する。
図7(a)および図7(b)は、それぞれ水平同期信号および書込みクロックWCLKの例を示す。水平同期信号は、例えば”L”状態で主走査の先頭を示し、主走査による1ラインの時間を定義する。すなわち、水平同期信号は、1ラインの副走査方向の長さを示す。書き込みクロックWCLKは、画素毎の書き込みタイミングを示す。
図7(c)は、露光を行う画像データによるデータ信号を示す。FIFOメモリ21に書き込まれた画像データは、水平同期信号の”L”状態をきっかけにFIFOメモリ21から例えば主走査の順に順次読み出され、LEDAドライバ11に供給される。LEDAドライバ11は、例えば、供給された画像データを、LEDA12の各LEDを駆動する駆動部(図示しない)にそれぞれセットする。
図7(d)は、ストローブ信号の例を示す。LEDAドライバ11は、このストローブ信号がONを示している期間に、書き込みクロックWCLKに従いLEDA12の各LEDを画像データに従い点灯させる。
図7(a)に示される、水平同期信号制御部20で生成される水平同期信号の周期を、定着ローラ123aと感光体ドラム109との線速比Aに応じて変更して露光タイミングを変更することで、副走査倍率補正を行う。
この副走査倍率補正を行う水平同期信号制御部20の構成について、図6を用いてより詳細に説明する。水平同期信号制御部20は、メモリ30、周期算出部31および周期切替部32を含む。
メモリ30は、副走査倍率補正を行うために必要な既知の情報を予め記憶する。例えば、メモリ30に対して、線速比Aを算出するために用いる情報として、基準線速V1および定着ローラ123aの熱膨張率ρが予め記憶される。また、メモリ30に対して、補正期間を推測するために用いる情報として、定着ローラ123a、排出センサ122、ならびに、画像形成部106Cにより転写が行われる位置Cの、レジストセンサ121との間の距離が予め記憶される。さらに、補正期間を推測するために用いる情報として、感光体ドラム109Cが露光位置Bから転写位置Cまで回転する時間または回転の距離と、用紙104の搬送方向のサイズが予め記憶される。用紙104の搬送速度をさらにメモリ30に記憶させておいてもよい。
周期算出部31は、印刷媒体搬送速度取得部40から供給される搬送速度と、印刷媒体位置取得部41から供給される、用紙104がレジストセンサ121および排出センサ122に検知された各タイミングとに基づき、図2のフローチャートのステップS10およびステップS11の処理に従い、副走査倍率補正を行う期間を求める。例えば、図4(b)を参照し、n−1枚目の用紙104に対して、時点t3’〜時点t6の期間200を求める。
また、周期算出部31は、定着ローラ123aの温度を測定する図示されない温度検知部から供給される温度情報と、メモリ30に記憶される基準線速V1および熱膨張率ρとに基づき、上述の式(1)〜式(5)に従い、定着ローラ123aと感光体ドラム109との線速比Aを求める。そして、求めた線速比Aを用いて上述の式(6)を計算し、副走査倍率補正による変更後の露光タイミングを算出する。
周期算出部31は、求めた副走査倍率補正を行う期間を示す情報と、副走査倍率補正による変更後の露光タイミングを示す情報とを周期切替部32に供給する。周期切替部32は、水平同期信号制御部20で生成される水平同期信号の周期を、当該期間情報に示される期間内において、当該露光タイミング情報に示される露光タイミングに従った周期に切り替える。
このように、本第1の実施形態によれば、感光体ドラム109に対する露光タイミングを、用紙104の位置および搬送速度に基づき求めた補正期間内において、定着ローラ123aと感光体ドラム109との線速比Aを補正値として用いて変更している。そのため、副走査倍率ずれの補正を、簡易な構成で実行することができる。
また、線速比Aを、定着ローラ123aの温度に基づき求めているため、線速比Aを求めるために別途センサなどのハードウェアを追加する必要が無い。
なお、1枚のみの印刷や、連続印刷における1枚目の印刷は、迅速に印刷を開始するために、用紙104を予め用紙トレイ101から送り出し、レジストローラ(図1の例では分離ローラ103)の部分に留めておく。そのため、上述したような、副走査倍率補正を行う期間を、レジストセンサ121により用紙104の通過を検知したタイミングに従って取得することができない。この場合、ソフトウェア的に補正期間を設定するとよい。
一例として、レジストセンサ121や分離ローラ103の位置を基準位置とし、基準位置から用紙104が所定速度で搬送された場合の、補正開始のタイミングを示す情報を予めメモリ30などに記憶しておく。1枚のみの印刷が指示された場合や、連続印刷指示による1枚目の印刷時に、水平同期信号制御部20は、メモリ30に記憶される補正開始タイミング情報に従い周期切替部32を制御して、補正期間における露光タイミングを変更する。補正開始タイミング情報に従った周期切替部32の制御は、画像形成装置の全体を制御する図示されないCPU(Central Processing Unit)が行うようにしてもよい。
(第1の実施形態の第1の変形例)
次に、上述の第1の実施形態の第1の変形例について説明する。定着ローラ123aは、ヒータによって熱せられた熱などによる経時変化で外形が変化する場合がある。変化の状態は、定着ローラ123aの材質によって異なる。例えば、スポンジ材の場合には、経時変化で縮小し、外形が小さくなる。一方、ゴム材の場合は、経時変化で膨張し、外形は大きくなる。経時変化による変形量に応じて、定着ローラ123aと感光体ドラム109との間で線速に差が生じ、副走査倍率ずれが発生する。
そこで、本第1の実施形態の第1の変形例では、この経時変化によって発生する定着ローラ123aと感光体ドラム109との間の線速差に起因する副走査倍率ずれの補正を行う。すなわち、本第1の変形例では、経時変化による定着ローラ123aの変形量を求め、求めた変形量から定着ローラ123aと感光体ドラム109との線速比Aを算出する。
定着ローラ123aの経時変化による外形の変化に対する副走査倍率補正は、例えば次のようにして行うことができる。画像形成装置内に、定着ローラ123aの累積使用時間や累積印刷枚数などの、定着ローラ123aの使用の頻度を示す使用度(定着ローラ123aの累積使用時間や累積印刷枚数)といった、経時変化が分かる情報を取得する情報取得部を設ける。この情報取得部は、例えば、定着ローラ123aの走行距離(画像形成装置の稼働時間)や、画像形成装置における印刷枚数を累積的に取得し、経時変化が分かる情報として保持する。また、水平同期信号制御部20のメモリ30に、情報取得部で取得した情報と、副走査倍率補正の補正値とを関連付けた補正テーブルを予め記憶させておく。
水平同期信号制御部20において、周期算出部31は、印刷を行う毎、あるいは、情報取得部に取得された情報の所定値毎にメモリ30に記憶される補正テーブルを参照して補正値を求め、求めた補正値に基づき副走査倍率補正による変更後の露光タイミングを算出する。そして、周期算出部31は、算出した副走査倍率補正による変更後の露光タイミングを示す情報と、第1の実施形態で説明したようにして求めた副走査倍率補正を行う期間を示す情報とを周期切替部32に供給する。周期切替部32は、供給された期間情報および露光タイミング情報に基づき、水平同期信号制御部20で生成される水平同期信号の周期を、当該期間情報に示される期間内において、当該露光タイミング情報に示される露光タイミングに従った周期に切り替える。
本第1の実施形態の第1の変形例では、線速比Aを、定着ローラ123aの経時変化に基づき求めているため、画像形成装置の経時変化による印刷画質の劣化を抑制することができる。
(第1の実施形態の第2の変形例)
次に、上述の第1の実施形態の第2の変形例について説明する。上述した第1の実施形態では、定着ローラ123aと感光体ドラム109との線速比Aを定着ローラ123aの温度に基づき求め、この線速比Aを補正値として用いて副走査倍率補正を行っていた。これに対して、本第1の実施形態の第2の変形例では、印刷を行う印刷媒体の厚み(以下、紙厚と呼ぶ)に基づき補正値を求め、この補正値に従い副走査倍率補正を行う。すなわち、定着ローラ123aと加圧ローラ123bとの間を通過する用紙104の厚みにより、定着ローラ123aおよび加圧ローラ123bが変形し、この変形量に応じて定着ローラ123aと感光体ドラム109との間で線速に差が生じ、副走査倍率ずれが発生する。
図8〜図10を用いて、紙厚に基づき定着ローラ123aの線速を求める方法について説明する。定着ローラ123aおよび加圧ローラ123bの間に対し、印刷媒体が存在しない初期状態を図8に、紙厚0.5mmの印刷媒体221が存在する状態を図9に、紙厚1.0mmの印刷媒体221’が存在する状態を図10にそれぞれ示す。
先ず、図8の初期状態における定着ローラ123aの線速の算出について説明する。図8(a)は、定着ローラ123aおよび加圧ローラ123bの状態を概略的に示す。また、図8(b)は、図8(a)の主要部分(点線で囲まれた部分)を拡大して示す。この図8の例では、定着ローラ123aの線速が150mm/sであって、これを基準線速V10とする。また、定着ローラ123aと加圧ローラ123bとの接触部であるニップ部220の幅(ニップ幅)を5mmとする。また、定着ローラ123aの半径を20mmとする。
図8において、150mm/sの基準線速V10を得るための定着ローラ123aの角速度Vaを算出する。先ず、定着ローラ123aの中心Oからニップ部220を見込む角の角度θaを求める。sin(θa/2)=20/2.5であるので、θa≒14.36°と求められる。このθa≒14.36°の回転で5mm進むので、線速150mm/sを得るための角速度Vaは、下記の式(7)のように算出される。
a=14.36×150/5=430.8°/s …(7)
ここで、ニップ部220を作ることによって変形して、定着ローラ123aの本来の半径より潰れた変形部分の長さXaを求める。この値は、三平方の定理を利用した次式(8)により、Xa≒0.157mmと算出される。
a=20−(202−2.52)1/2 …(8)
次に、図9を用いて、定着ローラ123aおよび加圧ローラ123bの間に紙厚0.5mmの印刷媒体221が存在する状態における定着ローラ123aの線速を算出する。図9(a)は、定着ローラ123aおよび加圧ローラ123bの状態を概略的に示す。また、図9(b)は、図9(a)の主要部分(点線で囲まれた部分)を拡大して示す。印刷媒体221の厚みが0.5mmあることにより、ニップ部220’の変形により潰れた変形部分の長さXbは、印刷媒体221が存在しない場合の変形部分の長さXaを利用して、次式(9)により算出される。
b=Xa+0.5/2=0.407mm …(9)
この長さXbを用いて、長さYbは、次式(10)により算出される。ニップ部220’の幅Zbは、この長さYbを用いて、三平方の定理により下記の式(11)にて算出される。
b=20−Xb=19.593mm …(10)
b=(202−Yb 2)1/2×2=8.028mm …(11)
ニップ部220’を見込む角の角度θbは、cos(θb/2)=Yb/20であるので、θb=23.15°と算出される。この角度θbを用いて、定着ローラ123aの線速vbが下記の式(12)にて算出される。
b=(Va/θb)×Zb=149.4mm/s …(12)
次に、図10を用いて、定着ローラ123aおよび加圧ローラ123bの間に紙厚1.0mmの印刷媒体221’が存在する状態における定着ローラ123aの線速を算出する。図10(a)は、定着ローラ123aおよび加圧ローラ123bの状態を概略的に示す。また、図10(b)は、図10(a)の主要部分(点線で囲まれた部分)を拡大して示す。印刷媒体221の厚みが1.0mmあることにより、ニップ部220”の変形により潰れた変形部分の長さXcは、印刷媒体221’が存在しない場合の変形部分の長さXaを利用して、次式(13)により算出される。
c=Xa+1.0/2=0.657mm …(13)
この長さXcを用いて、長さYcは、次式(14)により算出される。ニップ部220”の幅Zcは、この長さYcを用いて、三平方の定理により下記の式(15)にて算出される。
c=20−Xc=19.343mm …(14)
c=(202−Yc 2)1/2×2=10.168mm …(15)
ニップ部220”を見込む角の角度θcは、cos(θc/2)=Yc/20であるので、θc=29.453°と算出される。この角度θcを用いて、定着ローラ123aの線速vcが下記の式(16)にて算出される。
c=(Va/θc)×Zc=148.7mm/s …(16)
図11は、基準線速V10、ならびに、上述した紙厚0.5mmおよび1.0mmの場合について求めた線速vbおよびvcを、紙厚に対してプロットしたグラフである。紙厚が厚いほど定着ローラ123aの変形が大きくなり、線速が小さくなるのが分かる。
図12は、各紙厚における各線速vbおよびvcに基づき、紙厚毎に線速比Aを算出し、これを副走査倍率補正の補正値として紙厚に対してプロットしたグラフである。この例では、紙厚0.5mmの場合の補正値がvb/V10=99.6%、紙厚1.0mm場合の補正値がvc/V10=99.1%となる。
この図12に例示する紙厚と補正値との関係をテーブルとして予め作成し、印刷時に、印刷媒体の紙厚の情報を取得して、取得した紙厚によりこのテーブルを参照し、当該紙厚に対応する補正値すなわち線速比Aを取得する。そして、上述した式(6)に従い変更後の露光タイミングを求め、別途求めた副走査補正の必要な期間において水平同期信号の周期を変更する。
図13は、本第1の実施形態の第2の変形例によるLEDA制御部10の一例の構成を示す。なお、図13において、上述した図6と共通する部分には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
水平同期信号制御部20に対して、紙厚を示す紙厚情報が供給される。紙厚は、用紙104の搬送経路などに紙厚を検知するセンサを設け、このセンサの出力を紙厚情報として供給することができる。これに限らず、図示されない操作パネルから紙厚を入力するようにしてもよいし、紙厚を固定値として予めメモリ30に記憶させておいてもよい。
水平同期信号制御部20において、メモリ30に対して、上述した補正期間を推測するための各情報が予め記憶されると共に、図12を用いて説明した、紙厚と補正値とを関連付けたテーブルを予め記憶させる。周期算出部31は、供給された紙厚情報に従いテーブルを参照し、当該紙厚情報が示す紙厚に対応する補正値を求める。そして、求めた補正値を用いて上述の式(6)に相当する計算を行い、副走査倍率補正による変更後の露光タイミングを算出する。
周期算出部31は、第1の実施形態で説明したようにして別途求めた副走査倍率補正を行う期間を示す情報と、副走査倍率補正による変更後の露光タイミングを示す情報とを周期切替部32に供給する。周期切替部32は、供給された期間情報および露光タイミング情報に基づき、水平同期信号制御部20で生成される水平同期信号の周期を、当該期間情報に示される期間内において、当該露光タイミング情報に示される露光タイミングに従った周期に切り替える。
上述では、メモリ30に記憶された紙厚と補正値とを関連付けたテーブルを参照することで、補正値を求めているが、これはこの例に限定されない。例えば、周期算出部31に対して紙厚に基づき補正値を算出する機能を持たせ、供給された紙厚情報に基づき副走査倍率補正の補正値を算出するようにしてもよい。
このように、本第1の実施形態の第2の変形例では、用紙104の紙厚に応じて副走査倍率補正を行うための補正値を求めているため、様々な印刷媒体に対応することができる。
なお、上述の第1の実施形態、第1の実施形態の第1の変形例、ならびに、第1の実施形態の第2の変形例がそれぞれ独立して実施されるように説明したが、これはこの例に限られない。すなわち、第1の実施形態、第1の実施形態の第1の変形例、ならびに、第1の実施形態の第2の変形例は、それぞれ組み合わせて実施することが可能である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態では、各画像形成部106C、106M、106Yおよび106BKが用紙104に対して直接的に画像を転写する直転方式による画像形成装置に、本発明を適用させた例について説明した。これに対して、本第2の実施形態では、各画像形成部106C、106M、106Yおよび106BKは、画像を中間転写ベルトに転写し、この中間転写ベルトに転写された画像をさらに用紙104に転写する中転方式による画像形成装置に、本発明を適用させる。
図14は、本第2の実施形態に係る画像形成装置の一例の構成を、画像形成を行う部分を中心に示す。なお、図14において、上述の図1と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
中間転写ベルト131は、上述の搬送ベルト105と同様にして、駆動ローラ107と従動ローラ108とに巻回され、図示されない駆動モータにより回転駆動させられる。中間転写ベルト131の駆動方向の上流側から順に、複数の画像形成部106BK、106Y、106Mおよび106Cが配列されている。各画像形成部106BK、106Y、106Mおよび106Cにおいて、各感光体ドラム109BK、109Y、109Mおよび109C上に形成された各色のトナー画像は、各転写器115BK、115Y、115Mおよび115Cにより、中間転写ベルト131に対して各色が重畳されて転写される。
用紙104は、給紙ローラ102により給紙トレイ101から取り出され、分離ローラ103から送り出されて2次転写ローラ130に到達する。用紙104の2次転写ローラ130までの搬送は、中間転写ベルト131に転写されたトナー画像が2次転写ローラ130によって用紙104に転写(2次転写)されるように制御される。用紙104は、中間転写ベルト131上のトナー画像が2次転写ローラ130によって転写され、定着器116に向けて送り出される。用紙104は、定着器116に到達すると、定着ローラ123aおよび加圧ローラ123bによってトナー画像が定着され、排出される。
なお、LEDA制御部10の構成は、図6を用いて説明した第1の実施形態による構成と同一の構成を適用できるので、ここでの説明を省略する。
この中転方式においても、定着ローラ123aの線速と、感光体ドラム109の線速とが異なると、上述した直転方式と同様にして副走査倍率ずれが発生する。そのため、この副走査倍率ずれを補正するために、副走査倍率補正を行う。副走査倍率補正の補正値は、上述の第1の実施形態、第1の実施形態の第1の変形例、ならびに、第1の実施形態の第2の変形例と同様に、定着ローラ123aの変形量に基づき求める。
例えば、上述の第1の実施形態と同様にして、定着ローラ123aの温度に基づき定着ローラ123aと感光体ドラム109との線速比Aを求め、この線速比Aを補正値として用いて行う。これに限らず、副走査倍率補正の補正値を、第1の実施形態の第1の変形例と同様にして定着ローラ123aの経時変化に基づき求めてもよいし、第1の実施形態の第2の変形例と同様にして、用紙104の紙厚に基づき求めてもよい。また、定着ローラ123aの温度および経時変化、ならびに、用紙104の紙厚をそれぞれ組み合わせて用いて、補正値を求めてもよい。
一方、副走査倍率補正を行う期間の取得方法に関しては、上述の第1の実施形態と本第2の実施形態とでは異なったものとなる。図15は、本第2の実施形態による、用紙104が搬送されている場合の各位置の一例の状態を時系列で示す。この例では、n−2枚目、n−1枚目、n枚目、…の複数の用紙104が所定の紙間で連続的に搬送されている様子を示している。なお、ここでは、用紙104の搬送方向の紙サイズと、用紙104に対して画像が転写される画像領域の搬送方向のサイズとが一致しているものとして説明する。また、以下では、画像形成部106Cにおける画像形成に注目して説明を行う。
図15(a)は、位置Bにおいて、感光体ドラム109Cに対して露光が行われ、画像が作像されるタイミングを示す。図15(b)は、位置Bで作像された画像が位置Cで用紙104に転写されるタイミングを示す。図15(c)は、位置Aにおける用紙104の状態、すなわち、レジストセンサ121の出力の例を示す。図15(d)は、2次転写ローラ130により位置Fで画像が転写されるタイミングを示す。図15(e)は、用紙104が位置Gを通過、すなわち、定着ローラ123aを通過するタイミングを示す。また、図15(f)は、用紙104が排紙センサ122に検知されるタイミングを示す。
中転方式においては、中間転写ベルト131に転写されたトナー画像は、中間転写ベルト131の略1周の駆動を経て2次転写ローラ130の位置に到達する。そのため、中間転写ベルト131に対するn枚目の用紙104のためのトナー画像の転写は、例えば用紙104の搬送開始よりも前に実行される。
時点t10において、位置Bにおけるn枚目の用紙104のための感光体ドラム109Cに対する作像が開始され、作像された画像が感光体ドラム109Cの位置Bから位置Cへの回転後の時点t11に、位置Cにおいて中間転写ベルト131に対して転写される。この時点t11では、未だn−2枚目の用紙104がレジストセンサ121の位置を通過中である。また、時点t11では、既にn−1枚目の用紙104のための中間転写ベルト131への画像の転写は完了している。
時点t20でn−1枚目の用紙104の搬送が開始され、その後、n枚目の用紙104の搬送が開始され、時点t12でレジストセンサ121にn枚目の用紙104の先頭が検知される。n枚目の用紙104は、分離ローラ103から送り出されて、時点t13で位置Fに到達し、2次転写ローラ130による中間転写ベルト131上の画像の転写が行われる。すなわち、中間転写ベルト131上に時点t11から転写された画像のn枚目の用紙104に対する転写が、時点t13から開始される。
n枚目の用紙104は、2次転写ローラ130に画像を転写されながら2次転写ローラ130から送り出され、時点t14で定着ローラ123aに送り込まれ、位置Gに到達し、定着ローラ123aおよび加圧ローラ123bによってトナー画像が用紙104に定着される。そして、n枚目の用紙104が直後の時点t15で排紙センサ122に検知される(位置H)。この時点t15から用紙104の終端が定着ローラ123aを通過する時点t16(図示しない)までの期間212において、用紙104が定着器116の線速に従って搬送されることになる。
ここで、位置Fから位置Gまでの距離が用紙104の紙サイズよりも短い場合、n枚目の用紙104が位置Gに達した時点t14において、当該n枚目の用紙104に対して位置Fで画像の2次転写が行われていることになる。すなわち、画像転写中のn枚目の用紙104は、時点t14から当該用紙104の終端が定着ローラ123aを通過する時点t16までの期間231の間、定着ローラ123aの線速で搬送されることになる。そのため、定着ローラ123aの線速と2次転写ローラ130の線速とが異なっていると、中間転写ベルト131に転写された画像のライン間隔が本来のライン間隔と異なったものとなり、副走査倍率ずれが発生することになる。
そのため、n枚目の用紙104に転写される画像の露光が行われる時点t14より、中間転写ベルト131の位置Cから位置Fまでの駆動回転分の時間を遡り、さらに、感光体ドラム109Cの位置Bから位置Cまでの回転分の時間を遡った時点t14’から、副走査倍率ずれの補正を行う必要がある。したがって、感光体ドラム109Cにおいて、時点t14’から画像領域が終了する時点t17までの期間232が、副走査倍率補正が必要な期間となる。
なお、中間転写ベルト131に対して、C、M、Y、BK各色の画像が位置を合わせて重畳して形成される。そのため、C、M、Y、BK各色の感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109BKそれぞれに対して、副走査倍率補正が必要な期間が設けられる。感光体ドラム109M、109Yおよび109BKに対する当該期間は、感光体ドラム109Cに対して設けられた上述の期間232に対して、各々の位置と中間転写ベルト131の駆動速度とに従ってシフトされて設けられる。
時点t14は、レジストセンサ121により用紙104が検知されたタイミングから求めることができる。一例として、それぞれ既知の情報である、用紙104の2次転写ローラ130による搬送速度と、レジストセンサ121から位置F(2次転写ローラ130)までの搬送距離とに基づき、各用紙104について、時点t14を推測する。同様に、感光体ドラム109Cの位置Bから位置Cまでの回転分の時間と、中間転写ベルト131の位置Cから位置Fまでの搬送時間とが既知であるので、補正開始タイミングである時点t14’は、時点t14から推測できる。
LEDA制御部10において、周期算出部31は、このようにして求めた副走査倍率補正を行う期間を示す情報と、副走査倍率補正による変更後の露光タイミングを示す情報とを周期切替部32に供給する。周期切替部32は、供給された期間情報および露光タイミング情報に基づき、水平同期信号制御部20で生成される水平同期信号の周期を、当該期間情報に示される期間内において、当該露光タイミング情報に示される露光タイミングに従った周期に切り替える。
このように、本発明による副走査倍率補正は、中転方式の画像形成装置に対しても適用可能なものである。
なお、上述の第1の実施形態、第1の実施形態の第1および第2の変形例、ならびに、第2の実施形態において、各画像形成部106C、106M、106Yおよび106BKがそれぞれLEDA12を用いて各感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109BKに対する露光を行うように説明したが、これはこの例に限定されない。例えば、各画像形成部106C、106M、106Yおよび106BKにおいて、露光光を発光する発光素子として、LEDAの代わりに有機EL(Electro-Luminescence)素子を用いてもよい。この場合の構成は、発光素子がLEDAから有機EL素子に変わる以外は、略共通とすることができる。
さらに、上述の各実施形態および各変形例では、各画像形成部106C、106M、106Yおよび106BKは、それぞれ感光体ドラム109C、109M、109Yおよび109BKに対して形成されたトナー画像を用紙104に転写することで、用紙104に対する画像形成を行っているが、これはこの例に限定されない。例えば、各画像形成部106C、106M、106Yおよび106BKには、インクの吐出で用紙104に対して画像形成を行うインクジェット方式を適用することも可能である。
なお、インクジェット方式の画像形成装置では、一般的には定着器は用いられないが、用紙104を排出する排出ローラの劣化や、紙厚の違いなどにより、排出ローラにおける線速が変化する可能性がある。この場合、感光体ドラムと定着器とを用いた場合と同様に、インクの吐出周期に対する用紙の搬送速度がずれてしまい、副走査倍率ずれが発生することになる。したがって、インクジェット方式の画像形成装置に対して本発明を適用して副走査倍率補正を行うことで、画質の向上を図ることができる。
10 LEDA制御部
11 LEDAドライバ
12 LEDA
20 水平同期信号制御部
21 FIFOメモリ
23 主走査カウンタ
30 メモリ
31 周期算出部
32 周期切替部
40 印刷媒体搬送速度取得部
41 印刷媒体位置取得部
104 用紙
105 搬送ベルト
106C,106M,106Y,106BK 画像形成部
107 駆動ローラ
108 従動ローラ
109,109C,109M,109Y,109BK 感光体ドラム
114C,114M,114Y,114BK LEDAヘッド
115 定着器
123a 定着ローラ
123b 加圧ローラ
130 2次転写ローラ
131 中間転写ベルト
特開2009−67561号公報 特開2011−81270号公報

Claims (10)

  1. クロック信号に基づく所定の周期に従いデータの読み出しが行われる記憶手段と、
    印刷媒体の搬送方向と平行な方向に回転する像担持体に対する、前記記憶手段から読み出された前記データに基づく露光を、前記所定の周期で制御する露光制御手段と、
    前記露光により潜像が形成された前記像担持体により、前記搬送方向と直行する方向に画像を形成する画像形成手段と、
    印刷媒体の、前記画像形成手段による前記画像の形成位置での搬送速度を取得する速度取得手段と、
    前記画像の副走査方向に対する伸縮である副走査倍率ずれの補正が必要な期間を前記速度取得手段により取得された前記搬送速度に応じて求め、当該期間内において前記画像形成手段が画像を形成する前記周期を変更して前記副走査倍率ずれを補正する補正手段と
    を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記印刷媒体を送り出す、前記搬送方向に対して前記形成位置の下流側に設けられるローラの変形量を検出する変形量検出手段をさらに有し、
    前記速度取得手段は、
    前記変形量検出手段で検出された前記変形量を用いて前記搬送速度を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 印刷媒体の位置を取得する位置取得手段をさらに有し、
    前記補正手段は、
    前記位置取得手段で取得された前記印刷媒体の位置から推測したタイミングで、前記周期を補正する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記位置取得手段は、
    前記印刷媒体の位置合わせを行うために該印刷媒体を検知するレジストセンサである
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記補正手段は、
    前記位置取得手段が前記印刷媒体の位置を取得したタイミングを基点として、前記周期を補正するタイミングを推測する
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記変形量検出手段は、前記ローラの温度に基づき前記変形量を求める
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記変形量検出手段は、前記ローラの使用度に基づき前記変形量を求める
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  8. 前記変形量検出手段は、前記印刷媒体の厚さに基づき前記変形量を求める
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  9. 前記画像形成手段は、
    前記潜像に基づく画像を前記印刷媒体に転写することで該印刷媒体に画像を形成する転写手段を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の画像形成装置。
  10. 露光制御手段が、印刷媒体の搬送方向と平行な方向に回転する像担持体に対する、クロック信号に基づく所定の周期に従いデータの読み出しが行われる記憶手段から読み出された前記データに基づく露光を、該所定の周期で制御する露光制御ステップと、
    画像形成手段が、前記露光により潜像が形成された前記像担持体により、前記搬送方向と直行する方向に画像を形成する画像形成ステップと、
    速度取得手段が、印刷媒体の、前記画像形成ステップによる前記画像の形成位置での搬送速度を取得する速度取得ステップと、
    補正手段が、前記画像の副走査方向に対する伸縮である副走査倍率ずれの補正が必要な期間を前記速度取得ステップにより取得された前記搬送速度に応じて求め、当該期間内において前記画像形成ステップが画像を形成する前記周期を変更して前記副走査倍率ずれを補正する補正ステップと
    を有する
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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