JP6084444B2 - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、トレッドゴムを有する空気入りタイヤ及びその製造方法に関する。
従来から、略円筒状の回転支持体の外周面に、未加硫のリボンゴムをその側縁を重ねながらタイヤ回転軸回りに螺旋状に巻き付けることによってトレッドゴムを形成する、いわゆるリボン巻き工法が提案されている。
リボン巻き工法でトレッドゴムが形成される空気入りタイヤの一例として、例えば特許文献1には、リボンゴムが、タイヤ子午線断面においてトレッド中央部に位置する始点からタイヤ幅方向の一方側に向けて巻き付けられ、次いで一方側のトレッド端でタイヤ幅方向の他方側に折り返して、前記始点を越えて他方側のトレッド端に向けて巻き付けられており、リボンゴムの巻き付け始端及び巻き付け終端が、トレッドゴムの中央部(タイヤ赤道付近)に配置されている空気入りタイヤが開示されている。
特開2006−130880号公報
しかしながら、上記特許文献1のような空気入りタイヤでは、リボンゴムの巻き付け始端及び巻き付け終端が共にトレッド中央に配置されており、リボンゴムの巻き付け始端及び巻き付け終端がタイヤ径方向から見て重なる位置関係にあるので、ユニフォミティの観点から好ましいとはいえない。
また、タイヤ周方向に対して傾斜するコードを有する複数枚のベルトプライにより構成されるベルト層が設けられている一般的なタイヤにおいては、最も径方向外側にあるベルトプライのコードの伸縮に起因してプライステアという力が発現する。プライステアは、転動に伴いタイヤが片流れする原因となるので、可能な限り小さいことが好ましい。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、その目的は、ユニフォミティを損なわず、プライステアに起因するタイヤの片流れを抑制する空気入りタイヤ及びその製造方法を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するために、次のような手段を講じている。
すなわち、本発明の空気入りタイヤは、トレッド部に設けられ、タイヤ周方向に対して傾斜するコードを有する複数枚のベルトプライにより構成されるベルト層と、前記トレッド部において前記ベルト層のタイヤ径方向外側に配置されるトレッドゴムとを備え、
前記トレッドゴムは、巻き付け始端から巻き付け終端まで途切れることなくタイヤ回転軸回りに巻き付けられたリボンゴムにより形成され、
前記巻き付け始端及び前記巻き付け終端のタイヤ幅方向における位置が互いに異なり、
前記複数枚のベルトプライのうち最もタイヤ径方向外側にあるベルトプライのコードがタイヤ周方向に対して傾斜する側をベルト傾斜側とした場合に、前記リボンゴムの少なくとも一部は、タイヤ周方向に対し前記ベルト傾斜側とは反対側に傾斜する姿勢で巻き付けられていることを特徴とする。
このように、リボンゴムの少なくとも一部が、タイヤ周方向に対しベルト傾斜側とは反対側に傾斜する姿勢で巻き付けられているので、リボンゴムの巻き付け姿勢により、プライステアを打ち消す方向に力が発現し、プライステアに起因するタイヤの片流れを抑制することが可能となる。それでいて、巻き付け始端及び巻き付け終端のタイヤ幅方向の位置が互いに異なるので、ユニフォミティの観点で好ましい。
プライステアをより一層低減するためには、前記最もタイヤ径方向外側にあるベルトプライのコードが、タイヤ回転方向の遅れ側から進み側に向かうにつれてタイヤ幅方向一方側からタイヤ幅方向他方側に延びている場合に、前記リボンゴムは、前記タイヤ幅方向一方側の方が前記タイヤ幅方向他方側よりも巻き付け密度が高くなるように巻き付けられていることが好ましい。
上記巻き付け密度に差を持たせたタイヤを製造しやすくするためには、前記リボンゴムは、タイヤ幅方向他方側のトレッド端部に位置する始点からタイヤ幅方向一方側に向けて巻き付けられ、次いでタイヤ幅方向一方側のトレッド端でタイヤ幅方向他方側に折り返して、タイヤ幅方向他方側のトレッド端に向けて巻き付けられ、次いで他方側のトレッド端でタイヤ幅方向一方側に折り返して、トレッド中央部に位置する終点まで巻き付けられ、これにより、トレッドゴムのタイヤ幅方向一方側が二層構造に形成され、トレッドゴムのタイヤ幅方向他方側が三層構造に形成されていることが好ましい。
トレッド中央部は、タイヤ赤道からタイヤ幅方向の外側に向けて、最もタイヤ径方向外側となるベルトプライの最大幅の10%の範囲内を意味する。また、トレッド端部は、トレッド端から中央側に向けてトレッドゴム最大幅の20%の範囲を意味する
プライステアに起因するタイヤの片流れをより一層抑制するためには、前記リボンゴムは、タイヤ周方向に対し前記ベルト傾斜側とは反対側に傾斜する姿勢でタイヤ周方向全域に亘り螺旋状に巻き付けられていることが好ましい。
上記の空気入りタイヤは、下記の製造方法によって製造される。すなわち、本発明の空気入りタイヤの製造方法は、トレッド部に設けられ、タイヤ周方向に対して傾斜するコードを有する複数枚のベルトプライにより構成されるベルト層と、前記トレッド部において前記ベルト層のタイヤ径方向外側に配置されるトレッドゴムとを備える空気入りタイヤの製造方法であって、
リボンゴムを、巻き付け始端から巻き付け終端まで途切れることなくタイヤ回転軸回りに巻き付けることにより前記トレッドゴムを形成するトレッドゴム成形工程を有し、
前記トレッドゴム形成工程において、前記巻き付け始端及び前記巻き付け終端のタイヤ幅方向における位置が互いに異なるようにするとともに、
前記複数枚のベルトプライのうち最もタイヤ径方向外側にあるベルトプライのコードがタイヤ周方向に対して傾斜する側をベルト傾斜側とした場合に、前記リボンゴムの少なくとも一部を、タイヤ周方向に対し前記ベルト傾斜側とは反対側に傾斜する姿勢で巻き付けることを特徴とする。
この製造方法を実施することによっても上記と同様の作用効果を奏することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤを示すタイヤ子午線断面図。 トレッドゴムの成形工程で用いられる製造設備を示す図。 リボンゴムの模式的な断面図。 トレッドゴムの成形工程を概略的に示す断面図。 トレッドゴムの成形工程を概略的に示す断面図。 トレッドゴムの成形工程を概略的に示す断面図。 トレッドゴムの成形工程を概略的に示す断面図。 最もタイヤ径方向外側となる第二ベルトプライのコードの傾斜姿勢と、タイヤ回転方向との関係を模式的に示す図。 リボンゴムの巻き付け過程を示す平面図。 本実施形態のリボン巻き付け位置の移動経路を示す概念図。 他の実施形態に係るリボン巻き付け位置の移動経路を示す概念図。 他の実施形態に係るリボンゴムの巻き付け過程を示す平面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。まず、本発明の空気入りタイヤの構成を説明し、次いで、本発明に係る空気入りタイヤの製造方法について説明する。
[空気入りタイヤの構成]
図1に示した空気入りタイヤTは、一対のビード部1と、そのビード部1の各々からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、そのサイドウォール部2の各々のタイヤ径方向外側端に連なるトレッド部3とを備えている。ビード部1には、鋼線等の収束体をゴム被覆してなる環状のビードコア1aと、硬質ゴムからなるビードフィラー1bとが配設されている。
一対のビード部1の間にはトロイド状のカーカス層7が配され、その端部がビードコア1aを介して巻き上げられた状態で係止されている。カーカス層7は、少なくとも1枚(本実施形態では2枚)のカーカスプライにより構成され、該カーカスプライは、タイヤ周方向に対して略90°の角度で延びるコードをトッピングゴムで被覆して形成されている。カーカス層7の内周には、空気圧を保持するためのインナーライナーゴム5が配されている。
ビード部1では、カーカス層7の外側に、リム装着時にリム(不図示)と接するリムストリップゴム4が設けられている。また、サイドウォール部2では、カーカス層7の外側にサイドウォールゴム9が設けられている。本実施形態では、リムストリップゴム4及びサイドウォールゴム9が、それぞれ導電性ゴムにより形成されている。
トレッド部3では、カーカス層7の外側に、複数枚(本実施形態では2枚)のベルトプライにより構成されたベルト層6が配されている。各ベルトプライは、タイヤ周方向に対して傾斜して延びるコードをトッピングゴムで被覆して形成され、該コードがプライ間で互いに逆向きに交差するように積層されている。本実施形態では、複数枚のベルトプライのうち径方向内側のベルトプライは、第一ベルトプライと呼ばれ、最もタイヤ径方向外側のベルトプライは第二ベルトプライ6aと呼ばれている。
トレッド部3では、ベルト層6の外周にトレッドゴム10が設けられている。トレッドゴム10は、接地面を構成するキャップ部12と、キャップ部12のタイヤ径方向内側に設けられたベース部11とを有する。ベース11は、キャップ12とは異種のゴムからなる。
上述したゴム層等の原料ゴムとしては、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)等が挙げられ、これらは1種単独で又は2種以上混合して使用される。また、これらのゴムはカーボンブラックやシリカ等の充填材で補強されると共に、加硫剤、加硫促進剤、可塑剤、老化防止剤等が適宜配合される。
トレッドゴム10、特にキャップ部12は、いわゆるリボン巻き工法により成形される。リボン巻き工法は、図3に示す小幅で未加硫のリボンゴム20をタイヤ回転軸回りに螺旋状に巻き付けて(図2及び図6参照)、所望の断面形状を有するゴム部材を成形する工法である。リボン巻き工法で成形されたトレッドゴム10は、図7に示すように、リボンゴム20の巻き付け始端S1及び巻き付け終端E1を有する。これら巻き付け始端S1及び巻き付け終端E1、巻き付け位置の移動経路は、タイヤ子午線断面において確認することができる。詳細は後述する。
また、トレッドゴム10の表面には、加硫処理が施されることにより、タイヤ周方向に延びる主溝15が形成されている。加硫処理に使用されるタイヤモールドには突起が設けられており、その突起をトレッドゴム10に押し付けることで主溝15が形成される。図示しないが、トレッドゴム10には、主溝15に交差する方向に延びる横溝なども適宜に設けられる。
[空気入りタイヤの製造方法]
次に、空気入りタイヤTを製造する方法について説明する。空気入りタイヤTは、トレッドゴム10に関する点を除けば、従来のタイヤ製造工程と同様して製造できるため、トレッドゴム10の成形工程を中心に説明する。
図1に示すトレッドゴム10は、上記リボン巻き工法によって成形される。トレッドゴム10の成形工程は、図2に示すように、回転支持体31を回転させながら、リボンゴム成形装置30から供給されたリボンゴム20を回転支持体31に巻き付ける段階を含む。ゴムリボン20は、図3に示すように、非導電性ゴムにより形成されている。巻き付け時には、図3の下側が、回転支持体31に対向する内周側となる。リボンゴム(ゴムストリップともいう)の幅、厚みは特に限定されないが、好ましくは、幅が15〜40mm、厚みが0.5〜3.0mmであることが望ましい。
図2に示すように、リボンゴム成形装置30は、ゴムを押出してリボンゴム20を成形可能に構成されている。回転支持体31は、軸31aを中心としたR方向の回転と、軸方向への移動とが可能に構成されている。制御装置32は、リボンゴム成形装置30及び回転支持体31の作動制御を行う。本実施形態では、リボンゴム20の断面は三角形状であるが、これに限られず、楕円形や四角形などの他の形状でも構わない。また、回転支持体31は軸方向へ移動可能に構成されているが、回転支持体31に対しリボンゴム成形装置30を移動させてもよい。すなわち、回転支持体31が、リボンゴム成形装置30に対して軸方向に沿って相対移動可能に構成されていればよい。
トレッドゴム10の成形工程では、まず、図4Aに示すように、回転支持体31の外周面にベース部11を形成する。図示を省略しているが、回転支持体31の外周面には予めベルト層6が設けられ(図1参照)、それらの上にベース部11が形成される。ベース部11は、いわゆる押出成形法とリボン巻き工法のいずれで形成しても構わない。押出成形法は、所望の断面形状を有する未加硫の帯状ゴム部材を押出成形し、その端部同士をジョイントして環状に成形する工法である。
ここでは説明の便宜上、タイヤ子午線断面においてタイヤ幅方向WDの一方側(図では左方)をWD1とし、他方側をWD2(図では右方)とする。
次に、図4B、図4C及び図4Dに順次示すように、ベース11の外周面にキャップ部12を形成し、図1に示したトレッドゴム10を成形する。図5には、複数枚のベルトプライのうち最もタイヤ径方向外側にあるベルトプライ6a(本実施形態では第二ベルトプライ)及びそのコードCの様子を示している。この場合、タイヤの回転に伴って、タイヤ幅方向一方側WD1からタイヤ幅方向他方側WD2に向かうプライステアと呼ばれる力が発現する。同図に示すように、第二ベルトプライ6aのコードCがタイヤ周方向CDに対して傾斜する側をベルト傾斜側とした場合に、図6に示すように、リボンゴム20は、タイヤ周方向CDに対しベルト傾斜側とは反対側に傾斜する姿勢で巻き付けられる。このようなリボンゴム20の傾斜姿勢により、プライステアを打ち消す方向に力が発現する。
図6に示すように、リボンゴム20の巻き付けピッチP20は、リボンゴム20のリボン幅W20よりも小さく設定されている。これにより、隣り合うリボンゴム20・20同士が相互に接する状態で螺旋状に巻き付けられる。矢印Dは、リボン巻き付け位置の移動方向を示し、この方向に沿って隣り合うリボンゴム20が相互に縁部を重ねている。
本実施形態では、図6に示すように、リボンゴム20は、タイヤ周方向CDに対しベルト傾斜側とは反対側に傾斜する姿勢でタイヤ周方向CD全域に亘り螺旋状に巻き付けられているが、これに限定されない。例えば、いわゆるピッチ送り巻きにすることが挙げられる。ピッチ送り巻きは、図9に示すように、リボンゴム20をタイヤ周方向CDに沿って一周巻き付ける毎に、タイヤ周方向CDに対しベルト傾斜側とは反対側に傾斜する姿勢でリボンゴム20の巻き付け位置を移動させる巻き方である。螺旋巻きは、図6に示すように、リボンゴム20のほぼ全てがタイヤ周方向CDに対して傾斜する姿勢で巻き付けられる。一方、ピッチ送り巻きは、リボンゴム20の一部のみがタイヤ周方向CDに対して傾斜する姿勢で巻き付けられる。
本実施形態では、図5に示すように、ベルトプライ6aのコードCが右肩上がりの例を挙げたが、左肩上がりの場合は、リボンゴムの傾斜姿勢は逆となる。
リボンゴム20の巻き付けピッチP20は、タイヤ幅方向WD全域で一定でもよいが、プライステアを更に低減するために、タイヤ幅方向一方側WD1とタイヤ幅方向他方側WD2とで異なることが好ましい。具体的には、図5に示すように、回転方向ROが指定されたタイヤT(タイヤサイド等の外表面に回転方向又は車両に対する装着方向が表示されているタイヤ)において、最もタイヤ径方向外側にあるベルトプライ6aのコードCが、タイヤ回転方向ROの遅れ側RO2から進み側RO1に向かうにつれてタイヤ幅方向一方側WD1からタイヤ幅方向他方側WD2に延びている場合に、リボンゴム20は、タイヤ幅方向一方側WD1の方がタイヤ幅方向他方側WD2よりも巻き付け密度が高くなるように巻き付けられている。巻き付け密度は、リボンゴム20の厚みが一定の場合、リボンゴム20の巻き付けピッチP20を小さくすれば高くなり、巻き付けピッチP20を大きくすれば低くなる。このように構成すれば、密度の低いタイヤ幅方向他方側WD2から密度の高いタイヤ幅方向一方側WD1に向かうコニシティと呼ばれる力がプライステアを打ち消す方向に発現する。
図7は、図4に示したトレッドゴムの成形工程における、リボンゴム20の巻き付け位置の移動経路を概念的に示している。リボンゴムは、タイヤ子午線断面において、タイヤ幅方向他方側WD2のトレッド端部T2に位置する始点S1からタイヤ幅方向一方側WD1に向けて巻き付けられる。次いでリボンゴムは、タイヤ幅方向一方側WD1のトレッド端P1でタイヤ幅方向他方側WD2に折り返して、タイヤ幅方向他方側WD2のトレッド端P2に向けて巻き付けられる。次いでリボンゴムは、タイヤ幅方向他方側WD2のトレッド端P2でタイヤ幅方向一方側WD1に折り返して、トレッド中央部Ceに位置する終点E1に向けて巻き付けられる。このような巻き方をすれば、トレッドゴム10のタイヤ幅方向一方側WD1が二層構造になり、トレッドゴム10のタイヤ幅方向他方側WD2が三層構造になるので、トレッドゴム10の厚みが一定になるようにピッチを調整すれば、自ずと、タイヤ幅方向一方側WD1と他方側WD2とで巻き付け密度に差を持たせた構造になり、製造しやすくなる。
図7に示すように、トレッド中央部Ceは、タイヤ赤道CLからタイヤ幅方向WDの外側に向けて、最もタイヤ径方向外側となるベルトプライ6aの最大幅WBの10%の範囲内を意味する。また、トレッド端部T1,T2は、トレッド端P1,P2から中央側に向けてトレッドゴム最大幅Wの20%の範囲を意味する。リボンゴムの巻き付け始端S1及び巻き付け終端E1は、タイヤ幅方向WDにおける位置が異なるように配置されている。
また、巻き付け始端S1及び巻き付け終端E1は、タイヤ周方向に180°離れ、タイヤ回転軸から見てタイヤ回転軸を中心とした対称となる位置関係に配置されているのが好ましい。
さらに、巻き付け終端E1は、タイヤ周方向CDに延びる主溝15の形成箇所に配置されているのが好ましい。具体的には、タイヤ子午線断面において主溝15のタイヤ径方向内側に、巻き付け終端E1が配置されていることが挙げられる。
以上のように本実施形態の空気入りタイヤは、トレッド部3に設けられ、タイヤ周方向CDに対して傾斜するコードを有する複数枚のベルトプライにより構成されるベルト層6と、トレッド部3においてベルト層6のタイヤ径方向外側に配置されるトレッドゴム10とを備え、トレッドゴム10は、巻き付け始端S1から巻き付け終端E1まで途切れることなくタイヤ回転軸回りに巻き付けられたリボンゴム20により形成され、巻き付け始端S1及び巻き付け終端E1のタイヤ幅方向における位置が互いに異なり、複数枚のベルトプライのうち最もタイヤ径方向外側にあるベルトプライ6aのコードCがタイヤ周方向CDに対して傾斜する側をベルト傾斜側とした場合に、リボンゴム20の少なくとも一部は、タイヤ周方向CDに対しベルト傾斜側とは反対側に傾斜する姿勢で巻き付けられている。
また、本実施形態の空気入りタイヤは、次の製造方法により生産される。すなわち、本実施形態の空気入りタイヤの製造方法は、トレッド部3に設けられ、タイヤ周方向CDに対して傾斜するコードを有する複数枚のベルトプライにより構成されるベルト層6と、トレッド部3においてベルト層6のタイヤ径方向外側に配置されるトレッドゴム10とを備える空気入りタイヤの製造方法であって、リボンゴム20を、巻き付け始端S1から巻き付け終端E1まで途切れることなくタイヤ回転軸回りに巻き付けることによりトレッドゴム10を形成するトレッドゴム成形工程を有し、トレッドゴム形成工程において、巻き付け始端S1及び巻き付け終端E1のタイヤ幅方向WDにおける位置が互いに異なるようにするとともに、複数枚のベルトプライのうち最もタイヤ径方向外側にあるベルトプライ6aのコードCがタイヤ周方向CDに対して傾斜する側をベルト傾斜側とした場合に、リボンゴム20の少なくとも一部を、タイヤ周方向CDに対しベルト傾斜側とは反対側に傾斜する姿勢で巻き付ける。
このように、リボンゴムの少なくとも一部が、タイヤ周方向に対しベルト傾斜側とは反対側に傾斜する姿勢で巻き付けられているので、リボンゴムの巻き付け姿勢により、プライステアを打ち消す方向に力が発現し、プライステアに起因するタイヤの片流れを抑制することが可能となる。それでいて、巻き付け始端S1及び巻き付け終端E1のタイヤ幅方向WDの位置が互いに異なるので、ユニフォミティの観点で好ましい。
特に、本実施形態では、最もタイヤ径方向外側にあるベルトプライ6aのコードCが、タイヤ回転方向ROの遅れ側RO2から進み側RO1に向かうにつれてタイヤ幅方向一方側WD1からタイヤ幅方向他方側WD2に延びている場合に、リボンゴム20は、タイヤ幅方向一方側WD1の方がタイヤ幅方向他方側WD2よりも巻き付け密度が高くなるように巻き付けられている。
この構成によれば、タイヤ回転に伴いタイヤ幅方向一方側WD1からタイヤ幅方向他方側WD2に向けてプライステアと呼ばれる力が発現する。しかし、リボンゴム20の巻き付け密度がタイヤ幅方向他方側WD2よりもタイヤ幅方向一方側WD1の方が高いため、プライステアを打ち消す方向にコニシティと呼ばれる力が発現するので、プライステアをより一層低減することが可能となる。
さらに、本実施形態では、リボンゴム20は、タイヤ幅方向他方側WD2のトレッド端部T2に位置する始点S1からタイヤ幅方向一方側WD1に向けて巻き付けられ、次いでタイヤ幅方向一方側WD1のトレッド端P1でタイヤ幅方向他方側WD2に折り返して、タイヤ幅方向他方側WD2のトレッド端P2に向けて巻き付けられ、次いでタイヤ幅方向他方側WD2のトレッド端P2でタイヤ幅方向一方側WD1に折り返して、トレッド中央部Ceに位置する終点E1まで巻き付けられ、これにより、トレッドゴム10のタイヤ幅方向一方側WD1が二層構造に形成され、トレッドゴム10のタイヤ幅方向他方側WD2が三層構造に形成されている。
この構成によれば、リボンゴム20の巻き付け始端S1と巻き付け終端E1の位置をタイヤ幅方向WDに異ならせつつ、適切にリボンゴムを巻き付けることが可能となる。さらに、トレッドゴム10の厚みが一定になるようにピッチを調整すれば、自ずと、タイヤ幅方向一方側WD1と他方側WD2とで巻き付け密度に差を持たせた構造になり、上記巻き付け密度に差を持たせたタイヤが製造しやすくなる。
さらに、本実施形態では、リボンゴム20は、タイヤ周方向CDに対しベルト傾斜側とは反対側に傾斜する姿勢でタイヤ周方向CD全域に亘り螺旋状に巻き付けられている。
この構成によれば、ピッチ送り巻きに比べてプライステアを打ち消す力が強くなるので、プライステアに起因するタイヤの片流れをより一層抑制することが可能となる。
さらに、本実施形態では、巻き付け始端S1及び巻き付け終端E1は、タイヤ周方向に180°離れ、タイヤ回転軸から見てタイヤ回転軸を中心とした対称となる位置関係に配置されている。この構成によれば、RFV(ラジアルフォースバリエーション)などのユニフォミティが向上するとともに、周上の接地圧分布が均一になるので、高速耐久性能を向上することができる。
さらに、本実施形態では、巻き付け終端E1は、タイヤ周方向CDに延びる主溝15の形成箇所に配置されている。主溝15の形成箇所は、ゴムの厚みが薄くなり、それに伴い高速回転時の発熱が抑えられるので、発熱に起因する故障を抑制でき、高速耐久性能を更に向上させることが可能となる。
[他の実施形態]
(1)リボンゴム20の巻き付け位置の移動経路は、図7だけではなく、図8に示すように、左右を反転させてものでもよい。
(2)本実施形態では、リボンゴム20に非導電性ゴムを用いたが、導電性ゴムを用いてもよく、非導電性ゴムと導電性ゴムを重ね合わせたリボンゴムを用いてもよい。また、図2には、一つのリボンゴム成形装置30を用いた例を示しているが、複数のリボンゴム成形装置30を用いた、いわゆる2ショット方式でもよい。
上記の各実施形態で採用している構造を他の任意の実施形態に採用することは可能である。各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
10…トレッドゴム
20…リボンゴム
3…トレッド部
6…ベルト層
6a…最もタイヤ径方向外側にあるベルトプライ
S1…巻き付け始端
E1…巻き付け終端
WD…タイヤ幅方向
WD1…タイヤ幅方向一方側
WD2…タイヤ幅方向他方側
RO…タイヤ回転方向
RO1…タイヤ回転方向の進み側
RO2…タイヤ回転方向の遅れ側
T1,T2…トレッド端部
CD…タイヤ周方向
C…コード
Ce…トレッド中央部

Claims (6)

  1. トレッド部に設けられ、タイヤ周方向に対して傾斜するコードを有する複数枚のベルトプライにより構成されるベルト層と、前記トレッド部において前記ベルト層のタイヤ径方向外側に配置されるトレッドゴムとを備え、
    前記トレッドゴムは、巻き付け始端から巻き付け終端まで途切れることなくタイヤ回転軸回りに巻き付けられたリボンゴムにより形成され、
    前記巻き付け始端及び前記巻き付け終端のタイヤ幅方向における位置が互いに異なり、
    前記複数枚のベルトプライのうち最もタイヤ径方向外側にあるベルトプライのコードがタイヤ周方向に対して傾斜する側をベルト傾斜側とした場合に、前記リボンゴムは、タイヤ周方向に対し前記ベルト傾斜側とは反対側に傾斜する姿勢でタイヤ周方向全域に亘り螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. トレッド部に設けられ、タイヤ周方向に対して傾斜するコードを有する複数枚のベルトプライにより構成されるベルト層と、前記トレッド部において前記ベルト層のタイヤ径方向外側に配置されるトレッドゴムとを備え、
    前記トレッドゴムは、巻き付け始端から巻き付け終端まで途切れることなくタイヤ回転軸回りに巻き付けられたリボンゴムにより形成され、
    前記巻き付け始端及び前記巻き付け終端のタイヤ幅方向における位置が互いに異なり、
    前記複数枚のベルトプライのうち最もタイヤ径方向外側にあるベルトプライのコードがタイヤ周方向に対して傾斜する側をベルト傾斜側とした場合に、前記リボンゴムは、タイヤ周方向に沿って一周巻き付けられる毎に、タイヤ周方向に対してベルト傾斜側とは反対側に傾斜する姿勢でリボンゴムの巻き付け位置が移動していることを特徴とする空気入りタイヤ。
  3. タイヤ外表面に回転方向が表示されており、前記最もタイヤ径方向外側にあるベルトプライのコードが、タイヤ回転方向の遅れ側から進み側に向かうにつれてタイヤ幅方向一方側からタイヤ幅方向他方側に延びている場合に、前記リボンゴムは、前記タイヤ幅方向一方側の方が前記タイヤ幅方向他方側よりも巻き付け密度が高くなるように巻き付けられている請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記リボンゴムは、タイヤ幅方向他方側のトレッド端部に位置する始点からタイヤ幅方向一方側に向けて巻き付けられ、次いでタイヤ幅方向一方側のトレッド端でタイヤ幅方向他方側に折り返して、タイヤ幅方向他方側のトレッド端に向けて巻き付けられ、次いで他方側のトレッド端でタイヤ幅方向一方側に折り返して、トレッド中央部に位置する終点まで巻き付けられ、これにより、トレッドゴムのタイヤ幅方向一方側が二層構造に形成され、トレッドゴムのタイヤ幅方向他方側が三層構造に形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. トレッド部に設けられ、タイヤ周方向に対して傾斜するコードを有する複数枚のベルトプライにより構成されるベルト層と、前記トレッド部において前記ベルト層のタイヤ径方向外側に配置されるトレッドゴムとを備える空気入りタイヤの製造方法であって、
    リボンゴムを、巻き付け始端から巻き付け終端まで途切れることなくタイヤ回転軸回りに巻き付けることにより前記トレッドゴムを形成するトレッドゴム成形工程を有し、
    前記トレッドゴム形成工程において、前記巻き付け始端及び前記巻き付け終端のタイヤ幅方向における位置が互いに異なるようにするとともに、
    前記複数枚のベルトプライのうち最もタイヤ径方向外側にあるベルトプライのコードがタイヤ周方向に対して傾斜する側をベルト傾斜側とした場合に、前記リボンゴムを、タイヤ周方向に対し前記ベルト傾斜側とは反対側に傾斜する姿勢でタイヤ周方向全域に亘り螺旋状に巻き付けることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  6. トレッド部に設けられ、タイヤ周方向に対して傾斜するコードを有する複数枚のベルトプライにより構成されるベルト層と、前記トレッド部において前記ベルト層のタイヤ径方向外側に配置されるトレッドゴムとを備える空気入りタイヤの製造方法であって、
    リボンゴムを、巻き付け始端から巻き付け終端まで途切れることなくタイヤ回転軸回りに巻き付けることにより前記トレッドゴムを形成するトレッドゴム成形工程を有し、
    前記トレッドゴム形成工程において、前記巻き付け始端及び前記巻き付け終端のタイヤ幅方向における位置が互いに異なるようにするとともに、
    前記複数枚のベルトプライのうち最もタイヤ径方向外側にあるベルトプライのコードがタイヤ周方向に対して傾斜する側をベルト傾斜側とした場合に、前記リボンゴムを、タイヤ周方向に沿って一周巻き付けられる毎に、タイヤ周方向に対してベルト傾斜側とは反対側に傾斜する姿勢でリボンゴムの巻き付け位置を移動させることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
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