JP4690699B2 - 空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、いわゆるストリップワインド法で形成されたトレッドゴムを有する空気入りタイヤ及びその製造方法に関する。
近年、図8に示されるように、略円筒状の表面を有する被巻付体aに、リボン状の未加硫のゴムストリップbをその側縁を重ねながら螺旋状に巻き付けることによってトレッドゴムcを形成するいわゆるストリップワインド法が提案されている(下記特許文献1ないし2)。前記被巻付体aには、例えば拡縮径可能な円筒状の成形フォーマが用いられる他、トロイド状の生カーカスにベルト層を巻き付けた生カバー基体が用いられる場合もあり得る。
特許第3477289号公報 特許第3352045号公報
しかしながら、従来のストリップワインド法では、図8に示したように、幅方向の一方から他方に向かって一方向にゴムストリップbを螺旋状に巻き付けるものが多い。これにより形成されたトレッドゴムcは、十分な厚さを得るためにゴムストリップbの螺旋の巻き付けピッチPが非常に小さくなる傾向がある。このため、巻き付け時の断面形状において、ゴムストリップbが大きく斜めに傾き、ゴムストリップbのタイヤ半径方向の外端側fと内端側gとの間に大きな周速差が生じる。巻付中、ゴムストリップbは、周速が大きい外端側gに引き寄せられていく傾向があるため、ゴムストリップbを精度良く所定の位置に巻き付けるのが難しい。これらの要因により、従来の方法では、トレッドゴムcの各部の厚さ(ゲージ)の調整が非常に難しく、断面形状にバラツキが生じやすい。
また上述のトレッドゴムcは、ゴムストリップの巻付け始端S1及び終端S2がいずれも該トレッドゴムcのタイヤ軸方向の端部に位置する。このため、トレッドゴムcの端部におけるゲージは、タイヤ周方向で均一にならない。トレッドゴムcは、タイヤ軸方向外側に向かって厚さが漸減する断面形状を持つため、トレッドゴムの端部でのゲージの不均一は、ユニフォミティなどに大きな影響を与える。具体的な例で述べると、厚さが小さいトレッドゴムcの端部において、厚さが3mmの部分と2mmの部分とが形成された場合、そのゲージのバラツキは33%になる。しかし、厚さが大きいトレッドゴムcの中央部において、厚さが10mmの部分と9mmの部分とが生じたとしても、そのバラツキは10%であり、ユニフォミティに与える影響は比較的小さい。
このように、トレッドゴムcの端部でのゲージの不均一は、タイヤのユニフォミティをより顕著に悪化させまたタイヤの耐久性を低下させるため好ましくない。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、ゴムストリップを、幅方向の中央部から端部に向けて螺旋状に巻き付け内層部を形成し、この端部でゴムストリップを切断することなく該端部から中央部に向けて螺旋状に巻き付けることにより、内層部の外側に外層部を形成することを基本として、トレッドゴムの生産性を向上しつつ断面形状を精度良く仕上げるのに役立つ空気入りタイヤ及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、未加硫のトレッドゴムを形成するトレッドゴム形成工程を含む空気入りタイヤの製造方法であって、前記トレッドゴム形成工程は、未加硫かつリボン状のゴムストリップを、幅方向の中央部から端部に向けて螺旋状に巻き付け内層部を形成する段階と、前記端部でゴムストリップを切断することなく該端部から中央部に向けて螺旋状に巻き付けることにより、前記内層部のタイヤ半径方向外側に外層部を形成する段階とを含み、前記ゴムストリップは、前記中央部に、巻き付け始端と巻き付け終端とを有することを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記内層部は、ゴムストリップが一方の端部側から他方の端部側に向けて螺旋状に巻き付けられることにより形成された少なくとも1層のベース層の外側に形成されることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法である。
また請求項記載の発明は、トレッド部にトレッドゴムが配された空気入りタイヤであって、前記トレッドゴムは、リボン状の未加硫のゴムストリップが、タイヤ回転軸の周りで螺旋状に巻き付けられたトレッドゴムを用いて形成され、かつ前記トレッドゴムは、前記ゴムストリップが幅方向の中央部から端部に向けて螺旋状に巻き付けられた内層部と、前記端部でゴムストリップを切断することなく該端部から中央部に向けてゴムストリップを螺旋状に巻き付けられた外層部とを含み、しかも前記ゴムストリップは、前記中央部に、巻き付け始端と巻き付け終端とを有することを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤの製造方法では、トレッドゴムの形成工程において、未加硫かつリボン状のゴムストリップを、幅方向の中央部から端部に向けて螺旋状に巻き付け内層部を形成する段階と、前記端部でゴムストリップを切断することなく該端部から中央部に向けて螺旋状に巻き付けることにより、前記内層部のタイヤ半径方向外側に外層部を形成する段階とを含む。
このように、トレッドゴムが内層部及び外層部を含むため、ゴムストリップの螺旋の巻き付けピッチ(平均ピッチ)を大きくしても十分なトレッドゴム厚さを確保できる。従って、従来生じていたような巻き付け中の1本のストリップの大きな周速差を低減し、安定してかつ精度良くゴムストリップを巻き付け得る。また、ゴムストリップの巻き付けピッチが大きくできるため、その調整幅が増加し、ひいてはトレッドゴムの各部のゲージの調整を容易化しうる。
またトレッドゴムの端部には、ゴムストリップの巻付けの始端及び終端が位置しない。このため、トレッドゴムの端部でのゲージを周方向で均一化することができる。従って、従来に比してユニフォミティに優れた空気入りタイヤを容易に製造することができる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
本発明では、空気入りタイヤ及びその製造方法を提供する。空気入りタイヤの製造方法は、未加硫のトレッドゴムを形成するトレッドゴム形成工程を含み、本発明ではこの工程に特徴がある。従って、本明細書ではこのトレッドゴム形成工程を中心に説明する。トレッドゴム形成工程以外の部分については慣例に従って適宜実施することができる。
図1及び図2には、トレッドゴム形成工程を説明する断面略図を示す。
本実施形態では、図1に仮想線で示されるように、幅方向に長くかつ端部においてタイヤ軸方向外側に向かって厚さが漸減している略台形の断面形状のトレッドゴム2が形成される。
トレッドゴム2は、例えば円筒状の成形フォーマFを用いて作ることができる。成形フォーマFは、ゴムストリップ3を強く巻き付けた場合でも変形しないため、精度の高いトレッドゴム2を形成するのに役立つ。成形フォーマFの上に形成されたトレッドゴム2は、適宜そこから取り外され、他の部材と結合されて生カバー(図示省略)を構成する。そして、該生カバーを加硫することにより、空気入りタイヤが得られる。ただし、トレッドゴム2は、成形フォーマFではなく、上で述べた生カバー基体などに直接形成される場合もある。
トレッドゴム形成工程は、未加硫かつリボン状のゴムストリップ3を、トレッドゴム2の幅方向の中央部2Cから端部2Eに向けて螺旋状に巻き付けることにより内層部4を形成する段階を含む。
図3には、ゴムストリップ3の一例が示される。本実施形態のゴムストリップ3は、
厚さtに比して幅Wが大きい断面がほぼ矩形で形成される。該ゴムストリップ3は、例えば押出機等から未加硫の状態で連続して供給される。なお、ゴムに関して「未加硫」とは、加硫が完全に終えていない状態を意味する。従って、予備加硫されているに過ぎないものは未加硫とする。
ゴムストリップ3の幅W及び厚さtは、特に限定されないが、好ましくは幅Wが15〜35mm及び厚さtが0.5〜1.5mmが望ましい。前記幅Wが15mm未満の場合又は厚さtが0.5mm未満の場合、所定のトレッド断面形状を仕上げる際に、著しく多くの巻き付け回数を必要とし、生産性が低下する傾向がある。逆に前記幅Wが35mmを超える場合又は厚さtが1.5mmを超える場合、微妙なトレッドゴムの断面形状を作るのが困難になる傾向がある。
また、トレッドゴム2の幅方向の中央部2Cとは、トレッドゴム2の幅中心TCの近傍の領域であり、該幅中心TCを中心としたトレッドゴム最大幅TWの30%の範囲を少なくとも含むものとする。
本実施形態のトレッドゴム形成工程では、2本のゴムストリップ3が同時に使用される。図1及び図2では、理解しやすいように、一方のゴムストリップ3に薄い着色が施されるが、両者のゴム配合は同じである。各ゴムストリップ3、3は、各々独立して成形フォーマFに巻き付けられる。これは、互いに独立して移動しうる図示しないストリップ供給具(アプリケータとも呼ばれる。)を2つ用いることにより実現しうる。
各々のゴムストリップ3の巻き付け始端S1は、トレッドゴム2の中央部2Cに設けられる。本実施形態では、巻き付け始端S1は、トレッドゴム2の幅中心TCを挟んでその両側に設けられ、各々のゴムストリップ3の側縁は前記幅中心TCを挟んで実質的に接している。そして、各ゴムストリップ3は、その始端S1から、それぞれ異なるトレッドゴム2の側縁2Eに向けて該端部2Eまで螺旋状に巻き付けられる。
また、ゴムストリップ3を中央部2Cから端部2Eに向かって螺旋状に巻き付ける場合、成形フォーマFとゴムストリップ3との間の空気は、幅方向の両外側へと追い出される点でも好ましい。なおゴムストリップ3の螺旋状の巻付けは、例えば成形フォーマFを回転させるとともに、ゴムストリップ3をその回転軸方向に移動させることにより実現しうる。
この実施形態では、各々のゴムストリップ3、3は、トレッドゴム2の中央部2Cで互いに交差し、それぞれ反対側の端部2E、2Eに向かって螺旋状に巻き付けられる。これは、2つのゴムストリップ3を成形フォーマFの円周上の異なる位置で該成形フォーマFに巻き付けることにより実現できる。ゴムストリップ3を幅中心TCで交差させることにより、トレッドゴム2の中央部2Cにおいて隙間を無くすことができる。
また、内層部4は、各ゴムストリップ3の側縁を互いに重ねながら巻き付けられる。本実施形態では、中央部2Cから端部2E、2Eに向けて、徐々にゴムストリップ3の巻き付けピッチPを小としている。これにより、内層部4のゲージは、端部2E側に向かって滑らかに増加させることができる。巻き付けピッチPは、特に限定されないが、好ましくは3〜10mm、より好ましくは5〜7mmが望ましい。
図1(B)には、ゴムストリップ3を中央部2Cから端部2Eまで巻き付けることによりトレッドゴム2の内層部4を形成した状態が示される。この状態において、最もタイヤ軸方向外側にあるゴムストリップS2、S2は、それぞれトレッドゴム2の各側の側縁2Eに位置している。内層部4は、トレッドゴム2の一方の端部2Eから他方の側縁2Eまで連続し、トレッドゴム2の最大幅TWを形成する。
また図2(A)、(B)に示されるように、本実施形態のトレッドゴム形成工程では、トレッドゴム2の端部2Eまで巻き付けられた前記ゴムストリップ3(S2)は、切断されることなく、該端部2Eから中央部2Cに向けて再び螺旋状に巻き付けられる。これにより、前記内層部4のタイヤ半径方向外側に外層部5が形成される。即ち、ゴムストリップ3は、トレッドゴム2の端部2Eで巻き付けの向きを逆方向(Uターン)とする。トレッドゴム2の端部2Eで巻き付けの向きを変えられたゴムストリップ3は、トレッドゴム2の中央部2Cまで巻き付けられ、本実施形態ではそこで切断される。
図2(B)に示されるように、各ゴムストリップ3の巻き付けの終端S3、S3は、
本実施形態ではトレッドゴム2の幅中心TCに位置しかつ互いに重ねられている。これにより、外層部5も、トレッドゴム2のほぼ一方の外端2Eから他方の外端2Eまで連続してのびる。また、外層部5は、端部2E、2Eから中央部2Cに向かってゴムストリップ3の巻き付けピッチを徐々に大としている。これにより、中央部2C側のゲージを小としている。このような外層部5を内層部4の外側に形成することによって、中央部2Cがやや凹んだ断面略台形状のトレッドゴム2を精度良く形成しうる。
以上のようなトレッドゴム形成工程を経て作られたトレッドゴム2は、各部の厚さを内層部4及び/又は外層部5の巻き付けピッチを適宜変えることで調節できる。このため、トレッドゴム2の各部のゲージの調整が容易化でき、精度良く断面形状を仕上げるのに役立つ。またトレッドゴム2の端部2Eには、ゴムストリップ3の巻付けの始端S1及び終端S3が位置しない。このため、トレッドゴム2の端部2Eでのゲージを周方向で均一化し、ユニフォミティを向上することができる。
また、本実施形態では、2つのゴムストリップ3を同時に成形フォーマFに巻き付けるとともに、幅中心TCに関して線対称にゴムストリップ3を巻き付けて同期させることにより、短時間でトレッドゴム2を形成でき、生産性の向上にも役立つ。また、幅中心TCに関して、実質的に線対称の断面形状を有するトレッドゴム2を形成できる。
なお巻き付け始端S1及び終端S3は、トレッドゴムの中央部2Cに位置するものの、該位置は比較的ユニフォミティへの影響が少ないのは前述した通りである。また図4(A)、(B)には、図2のX−X及びY−Y断面略図を示す。図4(A)のように、2本のゴムストリップのうち、一方のゴムストリップ3において、巻き付け始端S1の手前かつその近傍に巻き付け終端S3を位置させることが望ましい。また、図4(B)に示されるように、他方のゴムストリップ3においては、巻き付け始端S1の手前かつその近傍に巻き付け終端S3を位置させるとともに、該巻き付け終端S3を、前記一方のゴムストリップ3の巻き付け終端S3の位置αからタイヤ周方向に実質的に180度を隔てる位置βに設けるのが望ましい。これによって、ゴムゲージの均一性や重量バランスがさらに向上し、より一層タイヤのユニフォミティを向上させ得る。
図5(A)〜(C)には、本発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態のトレッドゴム形成工程は、1本のゴムストリップ3を用いて行われるものが例示される。先ず図5(A)に示されるように、ゴムストリップ3は、その巻き付けの始端S1をトレッドゴム2の中央部2Cに固着され、一方の端部2Eに向かって該端部2Eまで螺旋状に巻き付けられる。これによりトレッドゴム2の最大幅の略半幅をなす内層部4aが形成される。
次に、トレッドゴム2の端部2Eまで巻き付けられたゴムストリップ3は、該端部2Eで切断されることなく該端部2Eから中央部2Cに向けて該中央部2Cまで螺旋状に巻き付けられる。これにより、略半幅の内層部4aのタイヤ半径方向外側に、略半幅の外層部5aを形成することができる(図5(B))。
また、中央部2Cまで巻き付けられたゴムストリップ3は、そのまま他方の端部2Eに向かって該端部2Eまで螺旋状に巻き付けられる。これにより、残りの略半幅の内層部4bが形成される。そして、ゴムストリップ3は、この端部2Eで切断されることなく再び該端部2Eから中央部2Cに向けて該中央部2Cまで螺旋状に巻き付けられる。これにより、内層部4bのタイヤ半径方向外側に、残りの略半幅の外層部5b形成することができる(図5(C))。
この実施形態のトレッドゴム形成工程では、1本のゴムストリップ3を用いて図1及び図2のとほぼ同様のトレッドゴム2を形成しうるため、トレッドゴム形成設備を簡素化するのに役立つ。
また、トレッドゴム形成工程は、上述のように内層部4と外層部5とを形成する段階を含んでいれば、さらに他の種々の段階を含むことができる。例えば、図6(A)又は(B)に示されるように、ゴムストリップ3が一方の端部2E側から他方の端部2E側に向けて螺旋状に巻き付けられることにより形成された少なくとも1層のベース層7を予め形成し、その外側に前記内層部4及び外層部5を形成することができる。
ベース層7は、図6(A)のように1種のゴムストリップ3で形成されたものでも良いし、さらには図6(B)のようにゴムストリップ3の配合を異ならせた2層構造のものでも良い。またベース層7は、ベルト層と貼り合わされるため、そのゴムストリップ3には、ベルト層のトッピングゴムとの接着性に優れたゴム配合を用いるのが好ましい。
また好ましくは、ベース層7の巻き付け始端S1及び巻き付け終端S3も、トレッドゴム2の両側の端部2Eよりも幅方向内側に位置している。これにより、トレッドゴム2の端部でのゲージを均一化するのに役立つ。
図7には、上述のようなトレッドゴム2を用いて作られた空気入りタイヤ1の部分拡大図が示される。該空気入りタイヤ1は、トロイド状のカーカス21と、その外側に配されたベルト層22とを含み、ベルト層22の外側にはトレッドゴム23(加硫済み)が配されている。
前記トレッドゴム23は、上述の方法により形成された未加硫のトレッドゴム2を用いて形成される。この実施形態では、最も半径方向内側に配されたベース層7と、その外側に配されかつゴムストリップが幅方向の中央部から端部に向けて螺旋状に巻き付けられた内層部4と、その外側に形成され、該端部から中央部2Cに向けてゴムストリップ3を螺旋状に巻き付けられた外層部5とを含んでいる。このようなトレッドゴム23は、トレッド端Teよりも幅方向の内側に、それぞれゴムストリップの巻き付け始端S1及び巻き付け終端S3を有するため、タイヤのユニフォミティやトレッドゴムの耐久性を向上させるのに役立つ。なお加硫後においても、タイヤを鋭利な刃物で切断することにより、その断面にゴムストリップ3の境界面を薄く観察することができる。従って、前記各巻き付け始端S1及び巻き付け終端S3の位置は特定が可能である。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の空気入りタイヤは、各種のカテゴリーの空気入りタイヤに用いることができる。
図2及び図7に示したトレッドゴムを用いてそれぞれサイズ11R22.5Rの重荷重用空気入りタイヤを20本づつ製造した。トレッドゴム以外は、トレッドパターン及び内部構造の全てにおいて同一とした。そして、各供試タイヤについて、ユニフォミティとトレッドゴムの耐久性とについて評価を行った。評価の方法は、次の通りである。
<ユニフォミティ>
各供試タイヤについて、のラジアルランナウト(RRO)を測定し(n=20の平均値)、比較例のRROを100とする指数で表示した。数値が小さいほど良好である。
<トレッドゴムの耐久性>
各供試タイヤを7.50×22.5のリムに装着し、空気圧700kPa、荷重50kN、速度100km/Hで半径1.7mのドラム上を5万km走行させた後、トレッドゴムを目視にて観察するとともに、目視観察後、トレッドゴムを解体し、内部の損傷状況を調べた。テストの結果などを表1に示す。
Figure 0004690699
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例に比べてユニフォミティを向上していることが確認できる。またトレッドゴムの耐久性について考察すると、比較例ではトレッドゴムの端部でゴムストリップが終端しているため、その位置を起点としたクラックが生じたものと考えられる。また実施例では、トレッドゴムの端部にゴムストリップの端部が位置していないため、ゲージのバラツキがなく、かつ、クラックが生じていないものと考えられる。
(A)、(B)は、トレッドゴムの形成手順を説明する断面略図である。 (A)、(B)は、トレッドゴムの形成手順を説明する断面略図である。 ゴムストリップの斜視図である。 (A)は図2のX−X位置の断面略図、(B)は図2のY−Y位置の断面略図である。 他の実施形態のトレッドゴムの形成手順を説明する断面略図である。 (A)、(B)はベース層を説明する断面図である。 空気入りタイヤの部分断面図である。 従来のトレッドゴムの断面図である。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
2 トレッドゴム(未加硫)
23 トレッドゴム(加硫済)
2C トレッドゴムの中央部
2E トレッドゴムの端部
3 ゴムストリップ
S1 ゴムストリップの巻き付け始端
S3 ゴムストリップの巻き付け始端
F 成形フォーマ

Claims (3)

  1. 未加硫のトレッドゴムを形成するトレッドゴム形成工程を含む空気入りタイヤの製造方法であって、
    前記トレッドゴム形成工程は、
    未加硫かつリボン状のゴムストリップを、幅方向の中央部から端部に向けて螺旋状に巻き付け内層部を形成する段階と、
    前記端部でゴムストリップを切断することなく該端部から中央部に向けて螺旋状に巻き付けることにより、前記内層部のタイヤ半径方向外側に外層部を形成する段階とを含み、
    前記ゴムストリップは、前記中央部に、巻き付け始端と巻き付け終端とを有することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  2. 前記内層部は、ゴムストリップが一方の端部側から他方の端部側に向けて螺旋状に巻き付けられることにより形成された少なくとも1層のベース層の外側に形成されることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. トレッド部にトレッドゴムが配された空気入りタイヤであって、
    前記トレッドゴムは、リボン状の未加硫のゴムストリップが、タイヤ回転軸の周りで螺旋状に巻き付けられたトレッドゴムを用いて形成され、
    かつ前記トレッドゴムは、前記ゴムストリップが幅方向の中央部から端部に向けて螺旋状に巻き付けられた内層部と、前記端部でゴムストリップを切断することなく該端部から中央部に向けてゴムストリップを螺旋状に巻き付けられた外層部とを含み、
    しかも前記ゴムストリップは、前記中央部に、巻き付け始端と巻き付け終端とを有することを特徴とする空気入りタイヤ
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