JP5193278B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、ビードワイヤの巻き重ね方法を改善して、ビード部の耐久性を向上させた空気入りタイヤの製造方法に関する。
近年、図5に示されるように、内圧充填時のタイヤ内面形状に近似した外面Pを有した中子Nを用いた空気入りタイヤ1の製造方法(中子工法)が提案されている(下記特許文献1参照)。この種の製造方法では、中子Nの外側に、インナーライナー9、カーカスプライ6A、ビードワイヤ10、ベルト層7、トレッドゴム2G及びサイドウォールゴム3Gなどが順次貼り付けられることによって生カバー1aが成形され、通常、中子Nとともに生カバー1aが加硫される。この方法では、加硫中のカーカスやベルト等に作用するストレッチが小さく抑えられるため、空気入りタイヤのユニフォミティが向上するという利点がある。
特開2006−160236号公報
ところで、上記の中子工法では、カーカスプライ6Aの両端部を折り返すことができない。このため、中子工法で成形されるビードコア5には、ビードワイヤ10をタイヤ半径方向の内側から外側に渦巻き状に巻き重ねてカーカスプライ6Aの両側に配してカーカスプライ6Aを挟む構造が採用されている。このようなビードコア5では、図6(a)に示されるように、ビードワイヤ10の端部10eが、タイヤ転動時のカーカスプライの引張力によって大きな応力を生じ易いビードコア5のタイヤ半径方向の最内層5aに配される。このようなビードコアを有する空気入りタイヤ1は、ビードワイヤ10の端部10eへの応力集中により、該端部10eでゴム剥離が生じ、これが成長してビード部4に損傷が生じるという問題があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、中子を用いる中子工法において、ビードワイヤの巻き重ね方法を改善して、ビード部の耐久性を向上させた空気入りタイヤの製造方法を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、一対のビード部間をトロイド状に跨ってのびるカーカスプライからなるカーカスと、該カーカスプライのタイヤ半径方向内側の内端部のタイヤ軸方向の内外に配される内側コア及び外側コアからなるビードコアとを含む空気入りタイヤであって、前記内側コア及び外側コアは、それぞれ1本のビードワイヤをタイヤ回転軸の回りでかつ渦巻き状にn層(nは3以上の整数)巻き重ねて形成されるとともに、前記内側コア及び外側コアは、前記ビードワイヤの巻付け始端及び巻付け終端が、いずれも各コアのタイヤ半径方向の最外層に位置することを特徴とする空気入りタイヤである。
また請求項記載の発明は、前記各内側コア及び外側コアは、前記ビードワイヤが、巻付け始端からタイヤ半径方向内側に向かって縮径する向きで最内層まで渦巻き状に巻き付けられた第1部分と、前記ビードワイヤが、前記最内層からタイヤ半径方向外側に拡径する向きで最外層の巻付け終端まで渦巻き状に巻き付けられた第2部分とからなることを特徴とする
また請求項記載の発明は、前記各内側コア及び外側コアは、前記第1部分のビードワイヤと、前記第2部分のビードワイヤとがタイヤ半径方向で縦並びとなる縦並び部を有する請求項記載の空気入りタイヤである。
また請求項記載の発明は、前記各内側コア及び外側コアは、前記第1部分のビードワイヤと、前記第2部分のビードワイヤとがタイヤ軸方向で横並びとなる横並び部を有する請求項1又は2記載の空気入りタイヤである。
また請求項記載の発明は、前記各内側コア及び外側コアの横並び部は、夫々のコアのタイヤ周方向に隣り合う横並び部のタイヤ周方向に対する角度が、等角度で形成される請求項記載の空気入りタイヤである。
本発明の空気入りタイヤは、一対のビード部間をトロイド状に跨ってのびるカーカスプライからなるカーカスと、該カーカスプライのタイヤ半径方向内側の内端部のタイヤ軸方向の内外に配される内側コア及び外側コアからなるビードコアとを含む。そして、内側コア及び外側コアは、それぞれ1本のビードワイヤをタイヤ回転軸の回りでかつ渦巻き状にn層(nは3以上の整数)巻き重ねて形成されるとともに、前記内側コア及び外側コアは、前記ビードワイヤの巻付け始端及び巻付け終端が、いずれも各コアのタイヤ半径方向の最外層に位置する
このように本発明の空気入りタイヤは、ビードワイヤの両巻付け端がビードコアのタイヤ半径方向の最外側に配されるため、該ビードワイヤの端部への大きな応力集中を抑制できるため、該端部での損傷が防止され、ビード部の耐久性が向上する。
本発明の空気入りタイヤの右半面断面図である。 ビード部の内側コアの側面図である。 (a)は、図2の内側コアの第1部分、(b)は、その第2部分の側面図である。 (a)は、縦並び部を説明する図2のA−A断面図、(b)は、横並び部を説明する図2のB−B断面図である。 中子工法により得られる生カバー及び中子の右半面断面図である。 (a)は、従来のビードコアを説明するビード部の側面図、(b)は、他の従来 のビードコアを説明するビード部の側面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1の右半分の断面図を示す。該空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、前記カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されるベルト層7と、前記カーカス6の内側であってタイヤ内腔面Mに配された空気非透過性に優れたゴムからなるインナーライナー9とを具えた乗用車用のものが示される。
なお、図1の空気入りタイヤ1は、正規リム(図示せず)にリム組みしかつ正規内圧を充填ししかも無負荷の状態である正規状態が示されている。
ここで、「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"とする。また「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用である場合には180kPaとする。
前記カーカス6は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカスコードを具えた少なくとも1枚のカーカスプライ6Aから構成される。前記カーカスプライ6Aは、例えば有機繊維からなるカーカスコードがタイヤ赤道C方向に対して例えば75〜90°の角度で配列されている。本実施形態のカーカスプライ6Aは、一対のビード部4、4間をトロイド状に跨ってのびており、その両側のタイヤ半径方向内側の内端部6eは、ビードコア5で折り返されることなくビードコア5内で終端している。
前記ベルト層7は、少なくとも2枚、本実施形態ではタイヤ半径方向内、外2枚のベルトプライ7A、7Bからなる。各ベルトプライ7A、7Bは、タイヤ赤道Cに対して15〜40°の角度で傾けられた例えばスチールコード等の高弾性のベルトコードを有する。そして、各ベルトプライ7A、7Bは、ベルトコードが互いに交差するように重ねられている。
前記ビードコア5は、本実施形態では、カーカスプライ6Aのタイヤ半径方向内側の内端部6eのタイヤ軸方向の内側に配された内側コア11と、前記内端部6eのタイヤ軸方向の外側に配された外側コア12とを具える。なお、カーカスプライ6Aの内端部6eとは、カーカスプライ6Aの内端を含んだビード部4内をのびている部分である。
本発明の空気入りタイヤ1では、図2に内側コア11が代表して示されるように、内側コア11及び外側コア12は、それぞれ1本のビードワイヤ(内側コア11を形成するビードワイヤ13、外側コア12を形成するビードワイヤ14)をタイヤ回転軸の回りでかつ渦巻き状にn層(nは3以上の整数であって、本実施形態では、5層に形成されている。)に巻き重ねて形成されている。また、内側コア11は、ビードワイヤ13の巻付け始端13a及び巻付け終端13bが、内側コア11のタイヤ半径方向の最外層11aに位置し、本実施形態では、両巻付け端13a、13bが、ゴムを充填する小隙間sを有して対向して配されている。同様に、外側コア12は、ビードワイヤ14の巻付け始端(図示せず)及び巻付け終端(図示せず)が、外側コア12のタイヤ半径方向の最外層12aに位置されるとともに、両巻付け端が小隙間を有して対向して配されている。
このような空気入りタイヤ1は、ビードワイヤ13の両巻付け端13a及び13bの双方が、タイヤ転動時にカーカスプライの引張力によって大きな応力を受けるビードコア5のタイヤ半径方向の最内層11bに配されることがない。従って、本発明の空気入りタイヤ1は、両巻付け端13a及び13bに生じる応力集中を抑制し、該両巻付け端13a及び13bのゴム剥離が防止され、ビード部4の耐久性が向上する。なお、本実施形態では、外側コア12は、内側コア11と同一構造かつ同一形状で形成されるため、これ以降、特に内側コア11と同じ部分は簡略して説明する。
また、本実施形態の内側コア11は、図3(a)に示されるように、ビードワイヤ13が、巻付け始端13aからタイヤ半径方向内側に向かって縮径する向きで最内層11bまで渦巻き状に巻き付けられた第1部分16と、図3(b)に示されるように、前記ビードワイヤ13が、最内層11bからタイヤ半径方向外側に拡径する向きで最外層11aの巻付け終端13bまで渦巻き状に巻き付けられた第2部分17とからなる。このような第1部分16及び第2部分17は、個々にビードワイヤ13がタイヤ軸方向に重なり合うところがないため、タイヤのユニフォミティを高く維持できる。同様に、外側コア12も、第1部分と第2部分とから形成されている。
前記内側コア11の第1部分16は、ビードワイヤ13が、実質的に一定の曲率半径で湾曲する等径部18aと、この等径部18aに連なりかつ曲率半径を徐々に減じる縮径部18bとを含んで形成される。本実施形態では、このタイヤ周方向に隣り合う縮径部18、18間のタイヤ周方向に対する角度θ1は、実質的に等角度で配される。また、本実施形態の第2部分17は、ビードワイヤ13が、実質的に一定の曲率半径で湾曲する等径部19aと、この等径部19aに連なりかつ曲率半径を徐々に増加する拡径部19bとを含んで形成され、該隣り合う拡径部19b、19b間のタイヤ周方向に対する角度θ2が、実質的に等角度で配される。このような第1部分16、第2部分17は、さらにタイヤのユニフォミティを高く維持するのに役立つ。本実施形態では、前記角度θ1及びθ2が、90度で形成される。なお、前記「実質的に等角度」とは、前記角度θ(θ1、θ2)が等角度で形成される場合は勿論、夫々の角度θが、θ±10度の範囲にある場合も含まれる。
また、図2及びそのA−A断面である図4(a)に拡大して示されるように、内側コア11は、第1部分16のビードワイヤ13と、第2部分17のビードワイヤ13とがタイヤ半径方向で例えば密着して縦並びとなる縦並び部20を有する。このような縦並び部20は、タイヤのユニフォミティ、とりわけラテラルフォースバリエーション(LFV)を高く維持するのに役立つ。図2に示されるように、本実施形態では、縦並び部20が、内側コア11の主要部を形成する。
また、図2及びそのB−B断面である図4(b)に示されるように、本実施形態の内側コア11は、前記第1部分16のビードワイヤ13と、前記第2部分17のビードワイヤ13とがタイヤ軸方向で横並びとなる横並び部21を有する。本実施形態の横並び部21は、前記縮径部18bと拡径部19bとが、交差することにより形成されている。このような横並び部21は、1本のビードワイヤ13で各コアを形成する場合、前記両巻付け端13a及び13bを前記最外層11aに位置させるのに必要となる。
さらに、図2に示されるように、本実施形態では、前記横並び部21は、タイヤ周方向に隣り合う横並び部21、21のタイヤ周方向に対する角度θ3が、実質的に等角度で形成されるのが望ましい。このように横並び部21を等ピッチに配することにより、横並び部21を設けたことによるタイヤのユニフォミティの低下を最小限にすることができる。なお、前記「実質的に等角度」とは、前記角度θ3が等角度で形成される場合は勿論、夫々の角度θ3が、θ3±10度の範囲にある場合も含まれる。このような縦並び部及び横並び部は、外側コア12にも設けられる。
なお、図1に示されるように、本実施形態のビード部4には、ビードコア5のタイヤ半径方向内側及び前記外側コア12のタイヤ軸方向外側のリム(図示しない)と接触する領域に、硬質のゴムからなるチェーファーゴム4gが配されている。また、内側コア11のタイヤ軸方向の内側、外側コア12のタイヤ軸方向の外側からそれぞれタイヤ半径方外側に先細状でのびる内、外のエーペックス8i、8oが設けられる。このようなチェーファーゴム4g及びエーペックス8i、8oは、ビード部4の曲げ剛性を高め、操縦安定性を向上するのに役立つ。
以上のように構成された空気入りタイヤ1は、図5に示したような生カバー1aを加硫成形することにより製造される。
次に、本発明の空気入りタイヤ1の製造方法が説明される。本実施形態の空気入りタイヤ1は、例えば、図5に示したような中子Nを用いて製造される。
本実施形態の中子Nは、例えば5%内圧状態のタイヤの内面形状に近似した三次元の外面Pと、この外面Pのビード側の端部に連なりかつタイヤ軸方向外側に突出する一対のフランジ面Fとを有している。ここでいうタイヤの内面形状とは、これから製造しようとするタイヤ1の内面形状である。また「5%内圧状態」とは、前記正規状態から内圧を、正規内圧の5%の内圧まで減圧した状態とする。この5%内圧状態のタイヤの断面形状は、加硫金型の中でのタイヤの断面形状に近似している。ただし、中子Nの外面Pは、必ずしもこのような形状に限定されるものではない。
本実施形態では、先ず、中子Nの外面Pに、チェーファーゴム4gの基部4gaと、前記インナーライナー9とが貼り付けられ、次に、これら基部4gaとインナーライナー9とのビード部4のタイヤ軸方向外側に前記内のエーペックス8iが貼り付けられる。
チェーファーゴム4gの基部4gaは、例えば断面L字状で構成され、中子Nのフランジ面Fに載置されてリング状に巻き付けられる。
また、インナーライナー9は、例えば、未加硫かつリボン状をなすゴムストリップ(図示せず)を中子Nの外面Pに、その円周方向に沿って巻き付けることにより三次元曲面上にしわなく形成される。ゴムストリップは、例えば幅Wが5〜35mm程度、厚さtが0.5〜2.0mm程度が好適である。本実施形態では、前記インナーライナー9と基部4gaとで、中子Nの外面Pの全域が被覆される。
また、内のエーペックス8iは、フランジ面Fに載置された基部4gaのタイヤ半径の外側、かつ前記内側コア11のタイヤ軸方向の内側部分に配されている。このような内のエーペックス8iは、内側コア11のビードワイヤ13が、インナーライナー9を損傷させるのを防止する。
次に、本実施形態では、内のエーペックス8iのタイヤ軸方向外側に、内側コア11を形成する内側工程が行われる。この工程では、前記第1部分16を形成する第1ステップと第2部分17を形成する第2ステップとを有することを特徴とする。
第1ステップは、前記フランジ面Fよりもタイヤ半径方向外側の所定の位置に、ビードワイヤ13の巻付け始端13aを貼り付ける段階を含む。ビードワイヤ13の外周面は、予め未加硫ゴムで被覆されている。また、この工程では、内のエーペックス8iも未加硫ゴムであるため、ビードワイヤ13は、容易に内のエーペックス8iに貼付できる。
そして、例えば、中子Nをタイヤ回転軸回りに回転させることにより、図示しないビードワイヤ13の供給装置から連続して供給されるビードワイヤ13がタイヤ半径方向内側に向かって渦巻き状に巻き重ねられる。このとき、例えば、図示しないローラ等のビードワイヤ押圧装置により、ビードワイヤ13を内のエーペックス8iに押圧しつつ巻き付けるのが望ましい。なお、本実施形態の第1部分16は、図3(a)に示されるように、ビードワイヤ13は、例えば、前記巻付け始端13aからタイヤ周方向に90度、270度、540度及び720度移動した位置に前記縮径部18bが配されている。
本実施形態では、ビードワイヤ13が約2.5周巻き付けられることにより、第1部分16が形成されて、引き続き第2ステップが開始される。この第2ステップでも、ビードワイヤ13が約2.5周巻き付けられることにより、第2部分17が形成される。本実施形態の第2部分17は、図3(b)に示されるように、ビードワイヤ13は、例えば、第1部分16の終端部16aからタイヤ周方向に180度、360度、450度及び630度移動した位置に前記拡径部19bが配されている。これにより、縮径部18bと拡径部19bとが交差する横並び部21が形成される。なお、縮径部18b及び拡径部19bの配設位置は、上述のような位置に限定されるものではない。
次に、内側コア11のタイヤ軸方向の外側に、前記カーカスプライ6Aの内端部6eが貼付られるカーカス貼付け工程が行われる。該工程では、例えば、タイヤ周方向の長さに比してタイヤのラジアル方向に長い複数の短冊状のプライ片16を、内側コア11のタイヤ軸方向外側かつタイヤ周方向に連ねることにより、三次元形状のカーカスプライ6Aが精度良く形成される。
次に、カーカス6が成形された後、外側コア12を形成する外側工程が行われる。この工程でも、内側工程と同様に、第1部分を形成する第1ステップと第2部分を形成する第2ステップとからなる。
このようにして、内側コア11のビードワイヤの巻付け始端13a及び巻付け終端13bが内側コア11のタイヤ半径方向の最外層11aに位置されるとともに、外側コア12のビードワイヤの巻付け始端及び巻付け終端が外側コア12のタイヤ半径方向の最外層12aに位置される。
そして、図5に示されるように、外のエーペックス8o、チェーファーゴム4gの基部4gaと連なり、かつビード外側面を形成する副部4gb、ベルト層7、サイドウォールゴム3G、トレッドゴム2G等がそれぞれ貼り付けられる。このようにして中子Nの外面Pに生カバー1aが形成される。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
本発明の効果を確認するために、図5に示した中子を用いて本発明のビードコアを有するタイヤ及び図6(a)、(b)に示される従来のビードコアを有するタイヤを加硫成形して、空気入りタイヤが試作され、破壊水圧及びユニフォミティがテストされた。主な共通仕様は、以下の通りである。
カーカスプライ数:1枚
カーカスコード材料:ポリエステル
カーカスコード角:88°(対タイヤ赤道)
ベルトプライ数:2枚
ベルトコード材料:スチール
ベルトコード角:+28°、−28゜(対タイヤ赤道)
ビードワイヤのゴム硬度:80度
ビードワイヤのワイヤ材料:スチール
タイヤサイズ:195/65R15
<破壊水圧>
各試供タイヤを6.0JJ×15のリムでリム組みし、バルブからタイヤ内腔に水を充填し、ビードコアが破断したときの破壊水圧を夫々5回測定し、破壊水圧の平均値を求めた。結果は、従来例1を100とする指数で評価した。数値が大きいほうが良好である。
<ユニフォミティ>
タイヤユニフォミティ試験機を用い、JASO C607:2000の「自動車用タイヤのユニフォミティ試験方法」に準拠して、RFVを測定した。
タイヤの測定条件は、以下の通りである。
タイヤ回転速度:60rpm
空気圧:200kPa
縦荷重:4.63kN
結果は、5本のタイヤの平均値であって、従来例1の逆数を100とする指数で評価した。数値が大きいほうが良好である。テストの結果が表1に示される。
Figure 0005193278
表1で示されるように、実施例のタイヤは、従来例に比して破壊水圧及びユニフォミティが優れていることが理解できる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
5 ビードコア
4 ビード部
6 カーカス
6A カーカスプライ
11 内側コア
12 外側コア
13 内側コアのビードワイヤ
13a 巻付け始端
13b 巻付け終端
14 外側コアのビードワイヤ

Claims (4)

  1. 一対のビード部間をトロイド状に跨ってのびるカーカスプライからなるカーカスと、該カーカスプライのタイヤ半径方向内側の内端部のタイヤ軸方向の内外に配される内側コア及び外側コアからなるビードコアとを含む空気入りタイヤであって、
    前記内側コア及び外側コアは、それぞれ1本のビードワイヤをタイヤ回転軸の回りでかつ渦巻き状にn層(nは3以上の整数)巻き重ねて形成されるとともに、
    前記内側コア及び外側コアは、前記ビードワイヤの巻付け始端及び巻付け終端が、いずれも各コアのタイヤ半径方向の最外層に位置し、
    前記各内側コア及び外側コアは、前記ビードワイヤが、巻付け始端からタイヤ半径方向内側に向かって縮径する向きで最内層まで渦巻き状に巻き付けられた第1部分と、
    前記ビードワイヤが、前記最内層からタイヤ半径方向外側に拡径する向きで最外層の巻付け終端まで渦巻き状に巻き付けられた第2部分とからなることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記各内側コア及び外側コアは、前記第1部分のビードワイヤと、前記第2部分のビードワイヤとがタイヤ半径方向で縦並びとなる縦並び部を有する請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記各内側コア及び外側コアは、前記第1部分のビードワイヤと、前記第2部分のビードワイヤとがタイヤ軸方向で横並びとなる横並び部を有する請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記各内側コア及び外側コアの横並び部は、夫々のコアのタイヤ周方向に隣り合う横並び部のタイヤ周方向に対する角度が、等角度で形成される請求項記載の空気入りタイヤ。
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