JP6082315B2 - インターホンシステム - Google Patents
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Description
このように複数のインターホン機器が設置されるインターホンシステムは、通信ネットワークを利用したシステムが拡張性に優れているし遠方からでも応答できるため利用が進んでいる。そして、このようなインターホンシステムでは上記特許文献1のように、通信ネットワークを介して通信が可能なIP電話機をインターホン親機の代わりとして接続することが可能となる。
この構成によれば、インターホン親機と同様にSIPに基づく呼出信号で呼び出しできるIP電話機が接続された場合でも、インターホン親機に対する呼出信号には特定の情報を附加できる。よって、呼出先にIP電話機が無い場合と同様に、例えば優先度情報を附加した呼出信号をインターホン親機に対して送信することができ、インターホン特有の機能を維持できる。
この構成によれば、IP−PBXにおいてプロトコル変換が可能であるため、IP電話機とIP−PBXとの間で使用されるプロトコルとインターホン子機が呼び出しのために使用するプロトコルとが異なっても、インターホン子機からIP電話機を呼び出すことが可能となる。そのため、インターホン子機と接続するためのプロトコルをIP電話機が考慮する必要がなく、IP電話機の選択肢を広げることができる。
尚、IP−PBXとは、Intenet Protocol Private Branch eXchangeであり、IP電話機の回線交換を行う装置及びソフトウェアである。
呼出制御部は、応答信号のない他の呼出先に対して呼出終了信号を送信することを特徴
とする。
この構成によれば、応答操作を受けたら他の呼出先に対して呼出終了信号が送信されるため、他のインターホン親機やIP電話機での呼出音が停止する。よって、応答操作されたことを認識できる。
尚、子機1、親機2、IP電話機3は何れも複数台接続することができ、ここでは子機1を2台(第1子機1a、第2子機1b)、IP電話機3を2台(第1IP電話機3a、第2IP電話機3b)接続した構成を示している。
ここで、呼出ボタン11が操作された際に子機CPU16が生成する呼出信号について説明する。子機CPU16は、親機2に対する呼出信号とIP電話機3に対する呼出信号の双方をSIPにより生成して送信するが、親機2に対する呼出信号には呼出音を指定する呼出音情報、呼び出しの優先順位を指定する優先度情報、呼出元を通知する次呼出情報等の付属情報が附加される。これらの情報は、予め設定されて記憶部15が保持している。
また次呼出情報とは、親機2が通話中或いは呼出中に他の子機1から呼び出しが発生した場合に、その情報を親機2に表示させるための情報で、子機1の設置場所情報や呼出種別情報等で構成される。具体的に、設置場所情報とは子機1の設置場所情報であり玄関やトイレ等の設置場所の情報であり、呼出種別情報とは子機1からの呼び出しであるか、子機1以外の例えばセンサー(図示せず)の動作情報等の種別情報である。
最初に、待受状態にある第1子機1a及び第2子機1bのいずれかが呼出操作された場合を説明する。今、第1子機1aの呼出ボタン11が操作されたとすると、第1子機1aの子機CPU16により呼出信号が生成されて、親機2及びIP電話3にそれぞれ送信される。
こうして、IP電話機3に対する呼出信号は付属情報がないため、IP−PBX4が付属情報を受信することができない構成であっても、誤動作なく呼び出しを実施できる。
その後、例えば親機2の親機操作部21が応答操作されると、親機CPU25により応答信号が生成されて呼出元の第1子機1aに送信される。
親機2からの応答信号を受信した第1子機1aでは、子機CPU16の制御により親機2との通話路が形成され、通話が可能となる。また同時に、第1子機1aの子機CPU16は、応答操作されなかったIP電話機3に対して、呼出終了信号を送信する。この信号を受けて、第1IP電話機3a、第2IP電話機3bの双方は、呼出音の鳴動を終了する。
第1子機1aから親機2に送信される呼出信号には付属情報として最優先呼出の情報が附加されているため、直前に通常呼出設定された第2子機1bによる呼び出しが発生して親機2において呼出音が鳴動していても、親機CPU25がこの呼び出しを保留として第1子機1aからの呼出音に切り替える。但し、IP電話機3が第2子機1bからの呼出信号を受けて鳴動している呼出音は変化せず引き続き第2子機1bからの呼び出しが継続される。
この結果、親機2が応答操作されると、親機CPU25が第1子機1aへ応答信号を送信し、第1子機1aと親機2との間で通話路が形成される。
尚、応答信号を受信した第1子機1aは、呼出終了信号を他の呼出先に対して送信する。
また、IP−PBX4においてプロトコル変換が可能であるため、IP電話機3とIP−PBX4との間で使用されるプロトコルと子機1が呼び出しのために使用するプロトコルとが異なっても、子機1からIP電話機3を呼び出すことが可能となる。そのため、子機1と接続するためのプロトコルをIP電話機3が考慮する必要がなく、IP電話機3の選択肢を広げることができる。
更に、応答操作を受けたら他の呼出先に対して呼出終了信号が送信されるため、他の親機2やIP電話機3での呼出音が停止する。よって、応答操作されたことを認識できる。
以下、動作を説明する。但し、ここでは第1子機1aが低レベル呼出設定され、第2子機が通常呼出設定されているとする。
尚、IP電話機3に対する呼び出しは、親機2に対する信号と同様にIPアドレスにより呼出先が指定される。そして、上記形態と同様にIP電話機3に対する呼出信号は付属情報がなく、発信元、発信先を有する単純な呼出信号がSIPにより指定された呼出先に送信される。
このキャンセル信号を受信した第1子機1aは、子機CPU16が呼出信号の送信を停止し、呼出終了信号を出力する。
また、第2子機1bが呼出操作される時点で、すでに第1子機1aと親機2が通話中の場合は、通話路が強制遮断されて第2子機1bと通話路が形成される。
第1子機1aから親機2に送信される呼出信号には付属情報として低レベル呼出情報が附加されているため、直前に第2子機1bによる呼び出しが発生して親機2において呼出音が鳴動している状態では、第1子機1aからの呼出信号はキャンセルされて第2子機1bからの呼び出しが継続される。親機2からキャンセル信号を受信した第1子機1aは呼出信号の送信を終了する。
Claims (3)
- 呼び出し/通話機能を備えた複数のインターホン子機と通話機能を備えたインターホン親機とIP電話機とが通信ネットワークを介して接続されたインターホンシステムであって、
前記インターホン子機は、呼出操作を受けてSIPに基づく呼出信号を生成して前記インターホン親機及び前記IP電話機に送信する呼出制御部を有し、
前記呼出制御部は、前記インターホン親機へ送信する呼出信号に対しては、少なくとも自身に設定されている呼び出しの優先度情報を含む特定の情報を附加して送信する一方で、前記IP電話機には前記優先度情報を附加しない呼出信号を送信し、
前記インターホン親機は、前記呼出信号に附加された前記特定の情報を読み取って、所定の動作を実施する呼出信号受信部を有することを特徴とするインターホンシステム。 - 前記IP電話機の通話路制御を行なうIP−PBXが前記通信ネットワークを介して接続され、
前記インターホン子機と前記IP電話機との間の呼び出し/通話は、前記IP−PBXを介して実施されることを特徴とする請求項1記載のインターホンシステム。 - 前記インターホン子機から呼び出しを受けた前記インターホン親機及び前記IP電話機の何れかから応答信号が返信されると、
前記呼出制御部は、応答信号のない他の呼出先に対して呼出終了信号を送信することを特徴とする請求項1又は2記載のインターホンシステム。
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