JP6080148B2 - 窒化アルミニウム単結晶およびその製造方法 - Google Patents
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Description
上記窒化アルミニウム単結晶においては、酸素原子の濃度が1×1017cm−3を超え、5×1019cm−3以下であって、炭素原子の濃度が4×1017cm−3以上、4×1019cm−3以下であることが好ましい。
本発明は、酸素原子、及び炭素原子を含む窒化アルミニウム単結晶であって、酸素原子の濃度を[O]cm−3、炭素原子の濃度を[C]cm−3としたときに、下記式(1)の条件を満足することを特徴とする窒化アルミニウム単結晶である。
本発明の積層体は、表面に第一の窒化アルミニウム単結晶層を有する種結晶基板の第一の窒化アルミニウム単結晶層上に、酸素原子、及び炭素原子を不純物として含み、上記式(1)を満足する窒化アルミニウム単結晶よりなる層、すなわち、第二の窒化アルミニウム単結晶層が積層された積層体である。
表面に第一の窒化アルミニウム単結晶層を有する種結晶基板としては、特に限定はなく、公知の方法で製造することができる。具体的には、該種結晶基板は、表面の第一の窒化アルミニウム単結晶層が気相成長法により作製される基板であればよい。気相成長法としては、昇華法、HVPE法、MOCVD法等の公知の方法を採用することができる。また、該種結晶基板は、気相成長法により作製された窒化アルミニウム単結晶基板の単層からなるものであってもよいし、シリコン、炭化ケイ素、サファイア、窒化ガリウム等の単結晶基板上に窒化アルミニウム単結晶が積層されたテンプレートタイプの種結晶基板でもよい。
前記第一の窒化アルミニウム単結晶層上に積層する第二の窒化アルミニウム単結晶層は、酸素原子、および炭素原子を不純物として含み、上記式(1)を満足する(酸素原子の濃度[O]の方が炭素原子の濃度[C]よりも高くなる)ものである。
(第一の窒化アルミニウム単結晶の準備)
本発明においては、第一の窒化アルミニウム単結晶としてWO2009/090821に記載の方法により作製した。この第一の窒化アルミニウム単結晶は、窒化アルミニウム単結晶面を構成する窒化アルミニウム単結晶薄膜層の厚みが230nmであって、その下の窒化アルミニウム非単結晶層(窒化アルミニウム多結晶層)の厚みが350μmである積層体を種結晶として用いた。
前記第一の窒化アルミニウム単結晶を窒化アルミニウム単結晶面が最表面になるようにHVPE装置内のタングステン製サセプタ上に設置した後、圧力を150Torrとし、水素ガス(7000sccm)と窒素ガス(3000sccm)の混合キャリアガスで流通しながら、該第一の窒化アルミニウム単結晶を1490℃に加熱し、10分間保持することにより表面クリーニングを行った。このとき、全キャリアガス流量(10000sccm)に対して0.5体積%になるようにアンモニアガスを供給した。次いで、420℃に加熱した金属アルミニウムと塩化水素ガスを反応させることによって得られる塩化アルミニウムガスを全キャリアガス流量に対して0.05体積%になるように供給した。このとき、塩化アルミニウムガスの供給量に対して0.1mol%になるように、窒素ガスをベースガスとした1体積%酸素ガスをアンモニアガスの供給ラインを通して供給し、さらに、塩化アルミニウムガスの供給量に対して0.1mol%になるように、メタンガスをキャリアガスとともに供給し、第一の窒化アルミニウム単結晶上に、第二の窒化アルミニウム単結晶層を310μm成長した。
本実施例で用いた第一の窒化アルミニウム単結晶は厚さ350μmの窒化アルミニウム多結晶層に支持されているが、該窒化アルミニウム多結晶層は多くの粒子界面を有するため、光の散乱が起こり紫外光透過性が得られない。そこで、第二の窒化アルミニウム単結晶層の吸収係数を評価するために、該窒化アルミニウム多結晶層を研磨により除去し、さらに第二の窒化アルミニウム単結晶層の表面を研磨することにより、第二の窒化アルミニウム単結晶層のみからなる厚さ200μmの窒化アルミニウム単結晶自立基板を作製した。自立基板の表面はRMS値が5nm程度の両面鏡面研磨状態に仕上げた。
第二の窒化アルミニウム単結晶層の成長時に供給する酸素および炭素の供給量を塩化アルミニウムガスの供給量に対してそれぞれ0.1mol%、0.2mol%とし、第二の窒化アルミニウム層の厚さを300μmとした以外は実施例1と同様の手順で第二の窒化アルミニウム単結晶層を成長した。
第一の窒化アルミニウム単結晶としてWO2009/090923に記載の方法によるサファイア基板上に窒化アルミニウム単結晶層が形成された積層体を使用し、該積層体上に第二の窒化アルミニウム単結晶層を形成した実施例である。
第一の窒化アルミニウム単結晶をグラファイト製サセプタの上に設置し、第二の窒化アルミニウム単結晶層の成長時に供給する酸素および炭素の供給量を塩化アルミニウムガスの供給量に対してそれぞれ0.03mol%、2.0mol%とし、第二の窒化アルミニウム層の厚さを280μmとした以外は実施例1と同様の手順で第二の窒化アルミニウム単結晶層を成長した。
第二の窒化アルミニウム単結晶層の成長時に供給する酸素および炭素の供給量を塩化アルミニウムガスの供給量に対してそれぞれ0.5mol%、2.0mol%とし、第二の窒化アルミニウム層の厚さを280μmとした以外は実施例1と同様の手順で第二の窒化アルミニウム単結晶層を成長した。
第二の窒化アルミニウム単結晶層の成長時に供給する酸素および炭素の供給量を塩化アルミニウムガスの供給量に対してそれぞれ1.0mol%、4.0mol%とし、第二の窒化アルミニウム層の厚さを440μmとした以外は実施例1と同様の手順で第二の窒化アルミニウム単結晶層を成長した。
第二の窒化アルミニウム単結晶層の成長時に供給する酸素および炭素の供給量を塩化アルミニウムガスの供給量に対してそれぞれ0.8mol%、2.0mol%とし、第二の窒化アルミニウム層の厚さを450μmとした以外は実施例1と同様の手順で第二の窒化アルミニウム単結晶層を成長した。
第二の窒化アルミニウム単結晶層の成長時に供給する酸素および炭素の供給量を塩化アルミニウムガスの供給量に対してそれぞれ0.2mol%、0.6mol%とし、第二の窒化アルミニウム層の厚さを320μmとした以外は実施例1と同様の手順で第二の窒化アルミニウム単結晶層を成長した。
Claims (6)
- 酸素原子、及び炭素原子を含む窒化アルミニウム単結晶であって、
酸素原子の濃度が5×1017cm−3以上5×1018cm−3以下であり、
炭素原子の濃度が4×1017cm−3以上4×1018cm−3以下であり、
酸素原子の濃度を[O]cm−3、炭素原子の濃度を[C]cm−3としたとき、下記式(1)の条件を満足することを特徴とする窒化アルミニウム単結晶。
1×1016 ≦ [O]−[C] ≦ 4.5×1018 (1) - 波長265nmにおける吸収係数が60cm−1以下であることを特徴とする請求項1に記載の窒化アルミニウム単結晶。
- 表面に第一の窒化アルミニウム単結晶層を有する種結晶基板の該第一の窒化アルミニウム単結晶層上に、
酸素原子、及び炭素原子を含む窒化アルミニウム単結晶であって、
酸素原子の濃度が5×10 17 cm −3 以上5×10 18 cm −3 以下であり、
炭素原子の濃度が4×10 17 cm −3 以上4×10 18 cm −3 以下であり、
酸素原子の濃度を[O]cm −3 、炭素原子の濃度を[C]cm −3 としたとき、下記式(1)の条件を満足する窒化アルミニウム単結晶よりなる層を有する積層体。
1×10 16 ≦ [O]−[C] ≦ 4.5×10 18 (1) - 表面に第一の窒化アルミニウム単結晶層を有する種結晶基板の該第一の窒化アルミニウム単結晶層上に、酸素源、及び炭素源の存在下、気相成長法により、酸素原子、及び炭素原子を含む窒化アルミニウム単結晶よりなる層を成長させて、前記種結晶基板の前記第一の窒化アルミニウム単結晶層上に、前記窒化アルミニウム単結晶よりなる層を有する積層体の製造方法であって、
前記窒化アルミニウム単結晶は、酸素原子の濃度が5×1017cm−3以上5×1018cm−3以下であり、炭素原子の濃度が4×1017cm−3以上4×1018cm−3以下であり、酸素原子の濃度を[O]cm−3、炭素原子の濃度を[C]cm−3としたとき、下記式(1)の条件を満足することを特徴とする積層体の製造方法。
1×1016 ≦ [O]−[C] ≦ 4.5×1018 (1) - 請求項4に記載の積層体の製造方法であって、前記気相成長法がハロゲン化アルミニウムを原料とした気相成長法であることを特徴とする積層体の製造方法。
- 表面に第一の窒化アルミニウム単結晶層を有する種結晶基板の該第一の窒化アルミニウム単結晶層上に、酸素源、及び炭素源の存在下、気相成長法により、酸素原子、及び炭素原子を含む窒化アルミニウム単結晶よりなる層を成長させて、前記種結晶基板の前記第一の窒化アルミニウム単結晶層上に、前記窒化アルミニウム単結晶よりなる層を有する積層体を製造した後、
該積層体から前記種結晶基板を除去することにより、前記窒化アルミニウム単結晶を製造する窒化アルミニウム単結晶の製造方法であって、
前記窒化アルミニウム単結晶は、酸素原子、及び炭素原子を含む窒化アルミニウム単結晶であって、酸素原子の濃度が5×1017cm−3以上5×1018cm−3以下であり、炭素原子の濃度が4×1017cm−3以上4×1018cm−3以下であり、酸素原子の濃度を[O]cm−3、炭素原子の濃度を[C]cm−3としたとき、下記式(1)の条件を満足する窒化アルミニウム単結晶の製造方法。
1×1016 ≦ [O]−[C] ≦ 4.5×1018 (1)
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