JP6079670B2 - 連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法 - Google Patents

連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法 Download PDF

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本発明は、連続鋳造用の鋳型の湯面下における内部温度であって鋳片引抜方向に対して上流側の上段温度と下流側の下段温度とを所定サンプリング周期毎に時系列に測定して該上段温度および該下段温度をもとに鋳型内側における鋳片破断の発生を検出する連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法に関するものである。
従来から、鋼の連続鋳造操業では、拘束性ブレークアウトが発生する。この拘束性ブレークアウトは、モールドパウダーの流入状態の変化や湯面レベルの急激な変化などに起因して溶鋼が鋳型内面に固着し、そのまま鋳片が引き抜かれると、凝固シェルに内面から外面に続く破断部が生じるとともに、鋳片の引き抜きにしたがって破断部が成長し、この成長した破断部が鋳型下端より出たところで溶鋼が漏出することによって生じる。
このような拘束性ブレークアウトを予知する技術として、たとえば特許文献1に記載された連続鋳造におけるブレークアウト予知方法がある。この特許文献1には、鋳型内部温度を、メニスカス下における上下2段の熱電対によって時系列的に測定しつつ、任意の時期における上下2段の熱電対が検出した上下温度差と、所定の演算周期経過後における上下温度差との比を算出し、この比の値を用いて拘束性ブレークアウトの発生を予知している。
特開2009−241099号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたものでは、上下温度差の比を用いてブレークアウトの予知を行うようにしているため、鋳込み状態の差異などによって比の分母にあたる上下温度差が比の分子にあたる上下温度差に比べて非常に小さくなる変化がある場合、上下温度差の比が極端に大きくなり、ブレークアウト予知の誤検知が発生するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、鋳込み状態の差異などによって上下温度差が急激に小さくなる場合であっても、安定して早期かつ精度の高いブレークアウト予知を行うことができる連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法は、連続鋳造用の鋳型の湯面下における内部温度であって鋳片引抜方向に対して上流側の上段温度と下流側の下段温度とを所定サンプリング周期毎に時系列に測定して該上段温度および該下段温度をもとに鋳型内側における鋳片破断の発生を検出するブレークアウト予知方法であって、現サンプリング時点における上段温度から下段温度を減算した現時点温度差が所定値以上か否かを判断する判断ステップと、前記現時点温度差から、現サンプリング時点から前記所定サンプリング周期前の前サンプリング時点における上段温度から下段温度を減算した前時点温度差を減算し、該減算した差を前記所定サンプリング周期で除算し、現時点温度差が前記所定値以上である場合は該除算した値を現時点温度差で除算し、現時点温度差が前記所定値未満である場合は該除算した値を前記所定値で除算した評価値を算出する評価値算出ステップと、前記評価値が所定のブレークアウト閾値以下になった場合に前記鋳片破断がその後発生する旨を出力する出力ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法は、上記の発明において、前記所定値は、連続鋳造操業が定常状態のときの前記上段温度と前記下段温度との温度差をもとに決定した値であることを特徴とする。
また、本発明にかかる連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法は、上記の発明において、前記評価値が所定の積分開始閾値以下となった場合に該所定の積分開始閾値以下を満足する評価値を積分した積分値を算出する積分ステップを含み、前記出力ステップは、所定期間内の前記積分値が所定の積分閾値以下となった場合に前記鋳片破断がその後発生する旨を出力することを特徴とする。
また、本発明にかかる連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法は、上記の発明において、前記所定の積分開始閾値は、前記ブレークアウト閾値であることを特徴とする。
また、本発明にかかる連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法は、上記の発明において、前記所定値は、10℃を超える値であることを特徴とする。
また、本発明にかかる連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法は、上記の発明において、前記所定の積分開始閾値は、0未満の値であることを特徴とする。
また、本発明にかかる連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法は、上記の発明において、前記所定の積分閾値は、0未満の値であることを特徴とする。
また、本発明にかかる連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法は、上記の発明において、前記所定値は、一対の、上段温度を検出する上段熱電対および下段温度を検出する下段熱電対ごとに個別に設定することを特徴とする。
本発明によれば、現時点温度差から、現サンプリング時点から所定サンプリング周期前の前サンプリング時点における前時点温度差を減算し、該減算した差を前記所定サンプリング周期で除算し、現時点温度差が所定値以上である場合は該除算した値を現時点温度差で除算し、現時点温度差が前記所定値未満である場合は該除算した値を前記所定値で除算した評価値を算出し、この評価値が所定のブレークアウト閾値以下になった場合に鋳片破断がその後発生する旨を出力するようにしているので、鋳込み状態の差異などによって上下温度差が急激に小さくなる場合であっても、安定して早期かつ精度の高いブレークアウト予知を行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態1である連続鋳造設備の概要構成を示す模式図である。 図2は、連続鋳造設備の鋳型の概要構成を示す斜視図である。 図3は、鋳型の断面図である。 図4は、コントローラによる実施の形態1のブレークアウト予知処理手順を示すフローチャートである。 図5は、上段熱電対が検出した上段温度と下段熱電対が検出した下段温度との温度変化に伴う温度差算出処理を説明する説明図である。 図6は、上段温度と下段温度との温度変化と、この温度変化をもとに算出した評価値との関係を示す図である。 図7は、定常状態が異なる鋳型の温度変化に対して本実施の形態1を適用した評価値の時間変化を示す図である。 図8は、従来およびこの実施の形態1による評価値の時間変動を比較する図である。 図9は、コントローラによる実施の形態2のブレークアウト予知処理手順を示すフローチャートである。 図10は、上段熱電対検出した上段温度と下段熱電対が検出した下段温度との温度変化に伴う積分値算出処理を説明する説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態である連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法について説明する。
(実施の形態1)
まず、図1〜図3を参照して、本発明の実施の形態1である連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法が適用される連続鋳造設備について説明する。
[連続鋳造設備]
図1は、本発明の実施の形態1である連続鋳造設備の概要構成を示す模式図である。図2は、連続鋳造設備の鋳型の概要構成を示す斜視図である。図3は、鋳型の断面図である。図1に示すように、連続鋳造設備1は、主としてタンディシュ11、スライディングノズル機構12、浸漬ノズル13、鋳型14、ロール群17、コントローラ2、入出力部3を備える。また、鋳型14には、温度センサとして上段熱電対31および下段熱電対32が設けられる。
連続鋳造では、図示しないレードルから溶鋼Mがタンディシュ11に供給される。この溶鋼Mは、スライディングノズル機構12および浸漬ノズル13を通って鋳型14内に供給される。鋳型14内の溶鋼Mは、鋳型14に冷却されて凝固シェル20を形成し、鋳片42を形成していく。鋳型14の下部に設けられたローラ群17は、鋳片42を引抜方向にガイドするとともに鋳片42の引き抜きを行って、鋳片42の連続鋳造を行う。
タンディシュ11は、耐火物による内張りが形成された有底状の容器であり、この有底部には注湯孔が設けられる。スライディングノズル機構12は、注湯孔に連通したノズルを有し、コントローラ2の制御のもと、ノズル開度を調整することにより、注湯孔からの溶鋼Mの吐出量を調整する。浸漬ノズル13は、略円筒状をなし、上端がスライディングノズル機構12のノズルに接続され、下端が鋳型14内に挿入され、鋳型14内の湯面下に浸漬されている。
鋳型14の内側であって溶鋼Mの湯面上部に渦流センサ25が設けられる。渦流センサ25は、湯面レベルをコントローラ2に出力する。パウダー供給管26は、図示しないパウダー供給装置から供給されるモールドパウダーを溶鋼Mの湯面上に供給する。モールドパウダーは、湯面を覆い、溶鋼Mの酸化および温度低下を防止するとともに、溶融状態となって鋳片42と鋳型14の内壁面との間での潤滑剤として機能し、鋳型14内の鋳片42の引抜抵抗を低下させる。
コントローラ2は、鋳型14の湯面レベルおよび鋳片42の引抜速度の変化に応じて、スライディングノズル機構12のノズル開度を調整することによって、タンディシュ11から鋳型14内への溶鋼Mの供給速度を調整し、湯面レベルが所定範囲内となるように制御する。
鋳型14の下流側には、鋳片42の引抜方向Aに沿ってロール群17が配置される。このロール群17には、サポートロール、ガイドロール、ピンチロールが含まれる。サポートロールは、鋳片42の短辺部および長辺部を圧接しつつ、引抜方向Aにガイドする。このサポートロールの圧接によって、鋳片42のバルジングを防止する。ガイドロールは、鋳片42を所定の曲率半径に保ちつつ、引抜方向Aにガイドする。ピンチロールは、コントローラ2の制御のもと、鋳片42を圧接しつつ回転することによって、所定の引抜速度で鋳片42を引抜方向Aに移動させる。なお、ロール群17の位置に合わせて、鋳片42を冷却するためのスプレーノズル群が配置され、冷却制御される。
ここで、鋳型14は、図2に示すように、一対の長辺冷却プレート15と一対の短辺冷却プレート16とを備え、上下方向に貫通する略角筒状に形成される。長辺冷却プレート15および短辺冷却プレート16の内部には、内壁面に沿って図示しない冷却水路が形成され、この冷却水路に冷却水を流通させることによって溶鋼Mを冷却する。鋳型14の内側に供給された溶鋼Mは、長辺冷却プレート15および短辺冷却プレート16によって冷却されるが、この際、鋳型14の内壁面に沿って溶鋼Mが凝固して凝固シェル20を形成し、通常、この凝固シェル20の厚さが引抜方向Aに向かうにしたがって大きくなる。
長辺冷却プレート15および短辺冷却プレート16の内部には、それぞれ複数の上段熱電対31と下段熱電対32とが埋め込まれている。図3に示すように、上段熱電対31は、引抜方向Aの上流側に配置され、下段熱電対32は、引抜方向Aの下流側に配置される。なお、上段熱電対31および下段熱電対32は、それぞれ水平方向に複数配列される。また、上段熱電対31および下段熱電対32は、図3に示すように凝固シェル20が形成し始める位置近傍、すなわち湯面に近い位置に配置される。
ここで、鋳型14内では、溶融状態となったモールドパウダーの潤滑作用などによって凝固シェル20が鋳型14の内壁面に焼き付くことを防止するとともに、凝固シェル20の引抜抵抗を低下させているが、このモールドパウダーの流入不足などが原因となって潤滑作用に異常が発生すると、溶鋼Mが鋳型14の内壁面に焼き付き、その状態のまま溶鋼Mが冷却によって凝固し、鋳型14内に拘束される。一方、鋳片42は、この焼き付き部分を除き、所定の引抜速度で引抜方向Aに移動するため、焼き付き部分は焼き付きの拘束によって他の部分に対して遅い速度で移動する。この結果、図1に示すように、焼き付き部分の上部に、正常の凝固シェル20とは引抜方向Aに対して厚みが逆となる逆凝固シェル20aが形成され、この逆凝固シェル20aと凝固シェル20との境界部分に破断部21が形成され、溶鋼Mが鋳片42の外部に流出するブレークアウトBOが発生する。
コントローラ2は、上段熱電対31が検出した上段温度および下段熱電対32が検出した下段温度をもとに、上述したブレークアウトの発生を予知するブレークアウト予知処理を行い、ブレークアウトが発生する旨をブレークアウト発生前の早期に、入出力部3を介して警報出力などを行い、さらには、ブレークアウト対応処理の制御を行う。このブレークアウト対応処理は、鋳片42の引抜速度を低下させ、あるいは停止させ、鋳型14内で、破断部の溶鋼Mを再凝固させて十分な厚さの凝固シェルを形成させ、その後、鋳片42の引抜を再開させることである。なお、ブレークアウトが発生してしまうと、連続鋳造設備1の操業を停止させ、その後復旧させるために、溶鋼Mが凝固した大量の地金の除去、地金が付着したロール群などの交換作業が必要になるため、連続鋳造設備1の生産性および歩留まりを大幅に低下させてしまう。
[ブレークアウト予知処理]
つぎに、図4〜図6を参照して、コントローラ2によるブレークアウト予知処理について説明する。図4は、コントローラ2による実施の形態1のブレークアウト予知処理手順を示すフローチャートである。図5は、上段熱電対31が検出した上段温度と下段熱電対32が検出した下段温度との温度変化に伴う温度差算出処理を説明する説明図である。また、図6は、上段温度と下段温度との温度変化と、この温度変化をもとに算出した評価値との関係を示す図である。
まず、コントローラ2は、図5に示すように、上段温度TU0および下段温度TD0を取得し、上段温度TU0から下段温度TD0を減算した温度差ΔT0を算出する(ステップS101)。その後、コントローラ2は、サンプリング周期(所定時間)Δt経過したか否かを判断する(ステップS102)。サンプリング周期Δt経過していない場合(ステップS102,No)には、本判断処理を繰り返し、サンプリング周期Δt経過している場合(ステップS102,Yes)には、図6に示すように、このサンプリング時点(現サンプリング時点t1)での上段温度TU1および下段温度TD1を取得し、上段TU1から下段温度TD1を減算した温度差ΔT1を算出する(ステップS103)。
その後、コントローラ2は、温度差ΔT1が所定値α以上であるか否かを判断する(ステップS104)。そして、温度差ΔT1が所定値α以上である場合(ステップS104,Yes)には、評価用温度DTs=温度差ΔT1に設定し(ステップS105)、温度差ΔT1が所定値α以上でない場合(ステップS104,No)には、評価用温度DTs=所定値αに設定する(ステップS106)。その後、設定された評価用温度DTsを用いて、評価値DTr=(ΔT1−ΔT0)/Δt/DTsを算出する(ステップS107)。なお、所定値αは、図6に示すように、連続鋳造操業が定常状態Eのときの上段温度と下段温度との温度差ΔTをもとに決定した値であり、ここでは温度差ΔT=50℃を所定値αとして決定している。
その後、コントローラ2は、評価値DTrがブレークアウト閾値BOth(図6参照)以下であるか否かを判断する(ステップS108)。評価値DTrがブレークアウト閾値BOth以下である場合(ステップS108,Yes)には、ブレークアウトの発生が予期されるため、警報を出力してオペレータによる手動介入あるいはコントローラ2自体による自動制御によって引抜速度の低下や停止などのブレークアウト発生対応処理を行い(ステップS109)、さらに温度差ΔT1を温度差ΔT0に置換して(ステップS110)ステップS102に移行し、次のサンプリング時点での処理を行う。一方、評価値DTrがブレークアウト閾値BOth以下でない場合(ステップS108,No)には、そのまま、温度差ΔT1を温度差ΔT0に置換して(ステップS110)ステップS102に移行し、次のサンプリング時点での処理を行う。
たとえば、図6の上段に示すように、一般にブレークアウトBO発生の時点tbの前に上段温度時間変化曲線LUと下段温度時間変化曲線LDとが交差し、上述した破断部21が生じ、この破断部21が鋳型14から出た時点tbでブレークアウトBOが発生する。図6の下段は、サンプリング周期Δt=1秒として場合における評価値DTrの時間変化を示している。評価値DTrは、時点tsでブレークアウト閾値BOth(=−0.15)以下となり、コントローラ2は、この時点tsで入出力部3から警報を出力するなどのブレークアウト発生対応処理を行う。
この実施の形態1では、図6に示すように、上下温度差がほぼ一定の定常状態Eでの温度差ΔTを、所定値αとして設定し、現時点での温度差ΔT1が所定値α未満と小さくなる場合に、(ΔT1−ΔT0)/Δtの値を、所定値αの一定値で除算した評価値DTrを算出するように補正しているので、評価値DTrが極端に大きくなることがなく、評価値DTrのピーク値近傍を抑えることができ、安定かつ精度の高いブレークアウト予知処理を行うことができる。なお、所定値αは定常状態Eの温度差ΔTに限らない。
また、現時点の温度差ΔT1が所定値α以上である場合には、所定値αを現時点の温度差ΔT1としているので、温度差ΔTの大きさにかかわらず、評価値DTrを規格化することができ、上段熱電対31,下段熱電対32を含む連続鋳造設備の設定状態および連続鋳造対象によって定常状態における温度差ΔTが異なる場合であっても、ブレークアウト閾値BOthを共通化することができる。
たとえば、図7(a)〜図7(c)の各上段では、それぞれ定常状態における温度差ΔTa,ΔTb,ΔTcは、ΔTa>ΔTb>ΔTcの大小関係をもつ。従来は、図7(a)〜図7(c)下段に示すように、温度差ΔTの時間変化、すなわちDT/dt=(ΔT1−ΔT0)/dtをブレークアウト予知の評価値として用いていたため、各評価値の特性曲線La,Lb,Lcの値、特にブレークアウトBO発生前に下に凸のピーク近傍の特性が異なっていた。このため、ブレークアウト閾値BOthを一律に決定することができず、ばらつきの大きいブレークアウト予知処理とならざるを得なかった。また、温度差ΔTの時間変化が急激に小さくなるときは、評価値は下に凸の大きなピーク値となっていた。
この実施の形態1では、たとえば、現時点の温度差ΔT1が、定常状態の温度差ΔT(ΔTa,ΔTb,ΔTc)以下の場合に、(DT/dt)を温度差ΔT(ΔTa,ΔTb,ΔTc)で除算しているので、定常状態の温度差ΔT(ΔTa,ΔTb,ΔTc)が異なっていても、規格化した評価値DTrを得ることができる。すなわち、温度差ΔTが大きいときは大きい値(現時点の温度差ΔT)で除算し、温度差ΔTが小さいときは小さい値(現時点の温度差ΔT)で除算するという規格化がなされる。
また、温度差ΔT1が所定値α未満の場合には、評価用温度DTsを一定値である所定値αに設定する補正を行っているため、評価値DTrが極端に大きくなることを抑え、結果的に温度差ΔT1が所定値α未満の場合であっても評価値DTrの特性自体を規格化することができる。したがって、共通のブレークアウト閾値BOthを設定でき、安定かつ精度の高いブレークアウト予知を早期に行うことができる。また、このような規格化ができるため、ブレークアウト予知の時点からブレークアウトの時点までの時間を精度よく推定することができる。
なお、図8(a)は、従来の(DT/dt)を評価値とした場合の評価値時間変動の一例を示し、図8(b)は、図8(a)と同じ上段温度時間変化曲線LUと下段温度時間変化曲線LDとに対して実施の形態1の評価値DTrを適用した場合の評価値時間変動の一例を示している。なお、曲線LMは湯面レベル変動の時間変化を示している。図8(a)に示した評価値時間変動特性L1では、領域Nにおいて湯面変動レベルの時間変化に対応して大きなピーク値を呈しているが、図8(b)に示した実施の形態1による評価値時間変動特性L2では、図8(a)と同じ温度時間変化特性であっても、大きなピーク値は現れず、安定したブレークアウト予知を行うことができる。
また、所定値αは、種々の連続鋳造設備あるいは種々の連続鋳造対象に対する経験値から10℃以上であることが好ましい。所定値αは30℃以上であることがさらに好ましい。所定値αは、連続鋳造設備の定常状態Eでの上段温度と下段温度との温度差ΔTに限らず、連続鋳造設備あるいは連続鋳造対象に固有の値とすることができる。
なお、コントローラ2が取得する上段温度TU0および下段温度TD0は、引抜方向Aに沿った一対の上段熱電対31および下段熱電対32の温度である。一対の上段熱電対31および下段熱電対32は水平方向に複数配置されているが、各対毎にブレークアウト予知処理を行うことが好ましい。
また、コントローラ2は、所定の固定サンプリング周期Δt毎に上段温度および下段温度を取得するが、可変のサンプリング周期であってもよい。この可変のサンプリング周期は、温度差ΔT0と温度差ΔT1との差が大きくなるにしたがってサンプリング周期を短くすることが好ましい。
(実施の形態2)
この実施の形態2では、ノイズのように一瞬、評価値が大きくなってブレークアウト閾値BOth以下となるような不確定な状態が発生する場合であっても、確実にブレークアウトを予知することができるように、ブレークアウト閾値BOthに対応するブレークアウト開始閾値β以下となる評価値DTrを積分し、この積分値IDTが積分閾値γとなる場合にブレークアウトを予知する。
ここで、図9,図10を参照して、実施の形態2にかかるコントローラ2によるブレークアウト予知処理について説明する。図9は、コントローラ2による実施の形態2のブレークアウト予知処理手順を示すフローチャートである。
まず、実施の形態1と同様に、コントローラ2は、上段温度TU0および下段温度TD0を取得し、上段温度TU0から下段温度TD0を減算した温度差ΔT0を算出する(ステップS201)。その後、積分値IDT=0に設定する(ステップS202)。その後、サンプリング周期(所定時間)Δt経過したか否かを判断する(ステップS203)。サンプリング周期Δt経過していない場合(ステップS203,No)には、本判断処理を繰り返し、サンプリング周期Δt経過している場合(ステップS203,Yes)には、このサンプリング時点(現サンプリング時点)での上段温度TU1および下段温度TD1を取得し、上段TU1から下段温度TD1を減算した温度差ΔT1を算出する(ステップS204)。
その後、温度差ΔT1が所定値α以上であるか否かを判断する(ステップS205)。そして、温度差ΔT1が所定値α以上である場合(ステップS205,Yes)には、評価用温度DTs=温度差ΔT1に設定し(ステップS206)、温度差ΔT1が所定値α以上でない場合(ステップS206,No)には、評価用温度DTs=所定値αに設定する(ステップS207)。その後、設定された評価用温度DTsを用いて、評価値DTr=(ΔT1−ΔT0)/Δt/DTsを算出する(ステップS208)。なお、所定値αは、図6に示すように、連続鋳造操業が定常状態Eのときの上段温度と下段温度との温度差ΔTをもとに決定した値であり、ここでは温度差ΔT=50℃を所定値αとして決定している。
その後、コントローラ2は、評価値DTrが積分開始閾値β以下であるか否かを判断する(ステップS209)。評価値DTrが積分開始閾値β以下である場合(ステップS209,Yes)には、積分値IDTに評価値DTrを加える積分処理を行って(ステップS210)、ステップS211に移行する。一方、評価値DTrが積分開始閾値β以下でない場合(ステップS209,No)には、ステップS211にそのまま移行する。
ステップS211では、積分値IDTが積分閾値β以下になったか否かを判断する(ステップS211)。積分値IDTが積分閾値β以下である場合(ステップS211,Yes)には、ブレークアウトの発生が予期されるため、警報を出力してオペレータによる手動介入あるいはコントローラ2自体による自動制御によって引抜速度の低下や停止などのブレークアウト発生対応処理を行い(ステップS212)、さらに温度差ΔT1を温度差ΔT0に置換する(ステップS213)。一方、積分値IDTが積分閾値β以下でない場合(ステップS211,No)には、そのまま、温度差ΔT1を温度差ΔT0に置換する(ステップS213)。その後、最初の積分開始閾値βを超えてから所定時間TPが経過したか否かを判断する(ステップS214)。所定時間TPが経過していない場合(ステップS214,No)には、ステップS203に移行し、上述した積分値IDTの積分処理を続行する。一方、所定時間TPが経過している場合(ステップS214,Yes)には、ステップS202に移行して積分値IDTを0にクリアし、新たな積分値IDTの積分処理を行う。
たとえば、図6に対応する図10の下段は、サンプリング周期Δt=1秒とした場合における評価値DTrの時間変化を示している。そして、積分開始閾値β以下にはじめてなった時点tsから評価値DTrが積分され、評価値DTrが積分開始閾値β以下となる評価値DTrを積分した積分値IDT(斜線部)が積分閾値γ以下となった時点tdで、コントローラ2は、入出力部3から警報を出力するなどのブレークアウト発生対応処理を行う。
なお、積分開始閾値βは、ブレークアウト閾値BOthと同じでもよい。また、積分開始閾値βは、ブレークアウト閾値BOthに比して小さい(図10上、上側に位置)ことが好ましい。さらに積分閾値βは、0未満の値であることが好ましい。また、積分閾値βは、−0.06未満の値であることがさらに好ましい。
また、積分値γは、0未満の値であることが好ましく、−1.12未満の値であることがさらに好ましい。
この実施の形態1では、評価値DTrのうち積分開始閾値β以下となる評価値DTrを積分し、この積分値IDTが積分閾値γ以下をなる場合に、ブレークアウト発生を予知するようにしているので、安定かつ精度の高いブレークアウト予知を行うことができる。
なお、上述した実施の形態1,2において、評価値DTrや積分値IDTの符号は適宜変更してもよい。この場合、閾値等による判定は逆になる。
また、上述した実施の形態1,2では、ブレークアウト予知の時点を1つの時点のみとしていたが、これに限らず、複数の時点を段階的に設けてもよい。たとえば、ブレークアウト閾値BOthを複数、段階的に設け、あるいは積分閾値βを複数、段階的に設けてもよい。これらの場合、ブレークアウト発生対応処理は、段階的な出力とすることが好ましい。たとえば、最初の段階では、警報して手動処置を促し、最終に近い段階では、コントローラ2自体が引抜速度等を低速あるいは停止させる制御を行うようにするとよい。
なお、上述した所定値αは、一対の上段熱電対31および下段熱電対32ごとにそれぞれ設定することが好ましく、一層、きめの細かいブレークアウト予知を行うことができる。
また、上述した実施の形態1,2の各構成要素は、適宜組合せ可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述および図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 連続鋳造設備
2 コントローラ
3 入出力部
11 タンディシュ
12 スライディングノズル機構
13 浸漬ノズル
14 鋳型
15 長辺冷却プレート
16 短辺冷却プレート
17 ロール群
20 凝固シェル
20a 逆凝固シェル
21 破断部
25 渦流センサ
26 パウダー供給管
31 上段熱電対
32 下段熱電対
42 鋳片
M 溶鋼
BO ブレークアウト
BOth ブレークアウト閾値
TU0,TU1 上段温度
TD0,TD1 下段温度
Δt サンプリング周期
α 所定値
β 積分開始閾値
γ 積分閾値
DTr 評価値
IDT 積分値

Claims (8)

  1. 連続鋳造用の鋳型の湯面下における内部温度であって鋳片引抜方向に対して上流側の上段温度と下流側の下段温度とを所定サンプリング周期毎に時系列に測定して該上段温度および該下段温度をもとに鋳型内側における鋳片破断の発生を検出するブレークアウト予知方法であって、
    現サンプリング時点における上段温度から下段温度を減算した現時点温度差が所定値以上か否かを判断する判断ステップと、
    前記現時点温度差から、現サンプリング時点から前記所定サンプリング周期前の前サンプリング時点における上段温度から下段温度を減算した前時点温度差を減算し、該減算した差を前記所定サンプリング周期で除算し、現時点温度差が前記所定値以上である場合は該除算した値を現時点温度差で除算し、現時点温度差が前記所定値未満である場合は該除算した値を前記所定値で除算した評価値を算出する評価値算出ステップと、
    前記評価値が所定のブレークアウト閾値以下になった場合に前記鋳片破断がその後発生する旨を出力する出力ステップと、
    を含むことを特徴とするブレークアウト予知方法。
  2. 前記所定値は、連続鋳造操業が定常状態のときの前記上段温度と前記下段温度との温度差をもとに決定した値であることを特徴とする請求項1に記載のブレークアウト予知方法。
  3. 前記評価値が所定の積分開始閾値以下となった場合に該所定の積分開始閾値以下を満足する評価値を積分した積分値を算出する積分ステップを含み、
    前記出力ステップは、所定期間内の前記積分値が所定の積分閾値以下となった場合に前記鋳片破断がその後発生する旨を出力することを特徴とする請求項1または2に記載のブレークアウト予知方法。
  4. 前記所定の積分開始閾値は、前記ブレークアウト閾値であることを特徴とする請求項3に記載のブレークアウト予知方法。
  5. 前記所定の積分開始閾値は、0未満の値であることを特徴とする請求項3または4に記載のブレークアウト予知方法。
  6. 前記所定の積分閾値は、0未満の値であることを特徴とする請求項3〜のいずれか1つに記載のブレークアウト予知方法。
  7. 前記所定値は、10℃を超える値であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のブレークアウト予知方法。
  8. 前記所定値は、一対の、上段温度を検出する上段熱電対および下段温度を検出する下段熱電対ごとに個別に設定することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のブレークアウト予知方法。
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