JP5154997B2 - 連続鋳造におけるブレークアウト予知方法 - Google Patents

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Description

本発明は、連続鋳造用の鋳型内側で鋳片シェルに破断が発生したことを検出する連続鋳造におけるブレークアウト予知方法に関する。
連続鋳造設備において、ブレークアウト事故が発生した場合は、長時間、操業を停止して、未切断の鋳片の搬出や溶鋼が付着したロール等の交換を行わざるを得なくなる。このため、連続鋳造設備ではブレークアウトを予知し、事前にそれを防止することが重要であるが、ブレークアウトを早期に精度良く予知することは難しい。連続鋳造設備ではブレークアウトが発生すると予知された場合、鋳片の引抜速度を十分に下げるか、鋳片の引抜を一時停止する操業が一般的に実施される。このため、連続鋳造操業中にブレークアウトが発生するという誤警報が頻繁に発せられた場合には、相当量の減産が生じる結果になる。
なお、鋼の連続鋳造操業においては、拘束性ブレークアウトが発生することが多い。拘束性ブレークアウトは、モールドパウダーの流入状態の変化や湯面レベルの急激な変化などに起因して溶鋼が鋳型内面に固着し、そのまま鋳片が引き抜かれると、凝固シェルに内面から外面に続く破断部が生じると共に、鋳片の引き抜きに従って破断部が成長し、その破断部が鋳型下端より出たとこで溶鋼が漏出することによって生じる。
このような拘束性ブレークアウトを予知する技術が各種提案されている(例えば、特許文献1〜3)。ここで、特許文献1に記載のブレークアウト予知方法は、鋳片引き抜き方向に沿った複数箇所で鋳型の内部温度をそれぞれ測定し、測定値間の差にしきい値を超える変化が生じたとき、ブレークアウトの発生を予知するものである。このとき、測定値間の差の過去複数回分の標準偏差を算出し、これらの標準偏差の算出結果に基づき前記しきい値を更新することで、操業条件等の変化に伴う予知精度のばらつきを低減する。
また特許文献2に記載のブレークアウト予知方法は、1つの鋳型壁面において上部熱電対で温度異状が検出されてから、所定時間経過後、下部熱電対で温度の偏差及び並びに変化率が上部熱電対と同等若しくは類似する温度異常が検出されたときに、鋳型内面への焼付けが発生したものと判断するものである。
また特許文献3に記載の連続鋳造型における鋳造鋼の破断検出方法は、鋳型の内部温度を上段部及び下段部でそれぞれ測定し、下段側の測定温度が上段側の測定温度以上で、かつ所定の温度差以上にあると共に、下段側の測定温度の上昇率及び変化量が所定値(閾値)以上にある時点をもって、鋳型における鋳片破断を検出するものである。
上記特許文献1〜3に記載されたブレークアウト予知方法では、基本的には何れも、連続鋳造鋳型の内部温度を、湯面(メニスカス)下における上段側測定点及び下段側測定点でそれぞれ時系列的に測定し、任意の時期に上段側測定点における鋳型の内部温度に異常変化が見られた後、下段側測定点でも内部温度の異常変化が検出されたことをもって、鋳型内側での鋳片の凝固シェルの破断、溶鋼の鋳型への焼付き等のブレークアウトの兆候を検出する。
特開平03−180261号公報 特開昭60−61151号公報 特開昭61−46362号公報
しかしながら、近年、連続鋳造機の操業では、生産性の向上を目的として鋳片の引抜速度が高速化する傾向がある。このような高速化された操業条件下では、鋳片シェルの破断部が下段側測定点に到達した時点をもって、ブレークアウトの予兆を検出し、この検出後に引抜速度を低下又は停止させたのでは、モールド冷却(一次冷却)により破断部にシェルを再凝固させる時間が不足し、ブレークアウトを完全に防止できなくなるおそれもある。従って、特許文献1〜3に記載されたような方法よりも早いタイミングで、ブレークアウトの予兆を検出する方法の開発が望まれている。
また、特許文献1〜3に記載されたような方法では、鋳型の内部温度の異常変化を検出することが必要になる。このよう温度変化(単位時間当りの変化率)は、一般的には下記(1)式に基づいて算出される。
dT/dt=(Tn−Tn-1)/Δt・・・(1)
(1)式において、dT/dtは温度の単位時間当たりの変化率、Tnはn回目のサンプリング温度、Δtは内部温度のサンプリング周期である。
従って、温度変化によりブレークアウトの予兆を検出するには、温度の異常変化に対する検出時間(時間長dt)及び、温度の変化率(=dT/dt)をそれぞれパラメータとして適正に設定する必要がある。
また、鋳型の内部温度については、ブレークアウトの予兆(シェル破断、焼付き等)以外の要因で上昇する場合があるので、ブレークアウトを精度良く予知するためには、鋳型の内部温度の上昇率及び下降率について上記パラメータを設定する必要があるため、少なくとも4個のパラメータを適正値に設定する必要がある。
更に、特許文献1〜3に記載されたように、鋳型の内部温度の異常変化を上段側測定点及び下段側測定点の2位置でそれぞれ検出する必要がある場合には、2個の測定点で合計8個のパラメータが必要になる。このようなパラメータは、引抜速度等の操業条件及び鋳型構造等の設備条件の変化に応じて新たに設定し、又は補正する必要がある。
このため、特許文献1〜3のような方法で、ブレークアウトを予知しようとした場合には、多数のパラメータを常にメンテナンスする必要があり、その負荷が多大なものになる。また全てのパラメータを適正に設定しておかなければ、凝固シェルの破断等のブレークアウトの予兆を十分な精度で検出できないという問題も生じる。
本発明の目的は、上記事実を考慮し、ブレークアウトの予兆として鋳型内側で凝固シェルに破断部が発生したことを早期に精度良く検出でき、かつ、そのためのパラメータ設定を簡略化できる連続鋳造におけるブレークアウト予知方法を提供することにある。
本発明の請求項1に係る連続鋳造におけるブレークアウト予知方法は、連続鋳造用の鋳型の内部温度を、湯面下における鋳片引抜方向に沿った上段側測定点及び下段側測定点でそれぞれ時系列的に測定しつつ、任意の時期t0における上段側測定点における前記内部温度をTU0、下段側測定点における前記内部温度をTD0とし、TU0−TD0=ΔT0を算出した後に、時期t0から所定の演算周期経過後の時期t1における、上段側測定点における鋳型内部温度をTU1、下段側測定点における鋳型内部温度をTD1とし、TU1−TD1=ΔT1を算出して、ΔT1とΔT0との温度比RをΔT 1 /ΔT 0 により算出し、前記温度比Rが1.0未満で、かつ0.0を超える範囲から選択された閾値以下になったときに、鋳型内側における鋳片破断の発生を検出することを特徴とする。
また、請求項2に係る連続鋳造におけるブレークアウト予知方法は、請求項1記載の連続鋳造におけるブレークアウト予知方法において、前記閾値を、1.0未満で、かつ0.8を超える範囲から選択された値に設定することを特徴とする
また、請求項に係る連続鋳造におけるブレークアウト予知方法は、請求項1又は2記載の連続鋳造におけるブレークアウト予知方法において、前記温度比Rを、凝固シェルの前記下段側測定点から前記鋳型の下端部までの移動に対応するトラッキングデータとして画像表示手段により表示し、凝固シェルにおける前記温度比Rが前記閾値以下となった部位の鋳型内位置を視認可能としたことを特徴とする。
上記した本発明に係る連続鋳造におけるブレークアウト予知方法によれば、ブレークアウトの予兆として鋳型内側で凝固シェルに破断部が発生したことを早期に精度良く検出でき、かつ、そのためのパラメータ設定を簡略化できる。
以下、本発明の実施形態に係る連続鋳造におけるブレークアウト予知方法及び、このブレークアウト予知方法が適用される連続鋳造設備の一例について図面を参照して説明する。
(連続鋳造設備の構成)
図1には、本発明の実施形態に係る連続鋳造設備の構成が模式的に示され、図2には、図1に示される連続鋳造設備における鋳型の分解斜視図が模式的に示されている。
図1に示されるように、連続鋳造設備10には、上下方向へ貫通する略角筒状に形成された鋳型12が設けられている。鋳型12は、図2に示される4枚の冷却プレート14、16が組み合わされて構成されている。これらの冷却プレート14、16の内部には、その内壁面に沿って冷却水路18(図1参照)が形成されており、冷却プレート14、16が鋳型12として組み立てられた状態では、各冷却プレート14、16の冷却水路18には冷却水が流通する。
冷却プレート14、16の内部には、それぞれ複数個の熱電対20、22が配置されており、各熱電対20、22は、図1に示されるように、冷却プレート14、16における冷却水路18に対して鋳型12の内壁面側に埋設された状態で配置されている。
図2に示されるように、短辺側の冷却プレート14には4個の熱電対20、22が配置されており、これらのうち、2個の熱電対20は鋳片42の引抜方向(矢印P方向)に沿って上段側に配置され、残り2個の熱電対22は、上段側の熱電対20に対して下段側に配置されている。ここで、1個の熱電対20の下方には、鋳片42の短辺方向Sに沿って同一位置に対応する1個の熱電対22が配置されており、これら上下1個ずつ熱電対20、22は、後述するように、データ処理上、互いに対応する一組の熱電対20、22として扱われる。
また長辺側の冷却プレート16には、合計22個の熱電対20、22が配置されており、これらのうち、11個の熱電対20は鋳片42の引抜方向Pに沿って上段側に配置され、残り11個の熱電対22は、上段側の熱電対20に対して下段側に配置されている。ここでも、何れか1個の熱電対20の下方には、鋳片42の長辺方向Lに沿って同一位置に対応する1個の熱電対22が配置されており、これら上下1個ずつ熱電対20、22も、データ処理上、互いに対応する一組の熱電対20、22として扱われる。
なお、本実施形態に係る短辺側の冷却プレート14には、短辺方向Sに沿って上段側及び下段側にそれぞれ2個ずつの熱電対20、22が配置され、長辺側の冷却プレート16には、長辺方向Lに沿って上段側及び下段側にそれぞれ11個ずつの熱電対20、22が配置されていたが、これらの冷却プレート14、16に配置される熱電対20、22の個数は、短辺方向S及び長辺方向Lに沿った冷却プレート14、16の寸法等に応じて、互いに隣接する熱電対20、22間のピッチが適正なものとなるように適宜増減される。
図1に示されるように、連続鋳造設備10には、鋳型12の上方にタンディシュ24が配置されている。タンディシュ24は、耐火物により内張りが形成された有底状の容器であり、その底板部には注湯孔26が設けられると共に、この注湯孔26からの溶鋼の吐出量を制御するためのスライディングノズル機構28が配置されている。スライディングノズル機構28は、注湯孔26に連通したノズル(図示省略)を備えており、このノズル開度を後述するシーケンサ34からの制御信号に従って調整する。スライディングノズル機構28のノズルには、略円筒状の浸漬ノズル30が接続されており、この浸漬ノズル30は、その先端側(下端側)が鋳型12内に挿入されている。
連続鋳造設備10では、レードル(図示省略)からタンディシュ24に溶鋼Mが供給されると共に、注湯孔26、スライディングノズル機構28及び浸漬ノズル30を通してタンディシュ24から鋳型12内に溶鋼Mが供給される。このとき、スライディングノズル機構28は、そのノズル開度が適宜調整されることにより、タンディシュ24から鋳型12への溶鋼の供給速度(供給量/単位時間)を制御する。この供給速度は、鋳片42の引抜速度に対応するものとなるように制御される。また浸漬ノズル30は、その下端部が鋳型12の内側で溶鋼M中に浸漬された状態とされる。
図1に示されるように、連続鋳造設備10には、鋳型12の内側であって、溶鋼Mの湯面(メニスカス)よりも上側に渦流センサ32が配置されている。渦流センサ32は、溶鋼Mのメニスカスレベルに対応するレベル検出信号を発生し、このレベル検出信号を連続鋳造設備10の動作を制御するためのシーケンサ34に出力する。シーケンサ34は、渦流センサ32からのレベル検出信号に基づいて鋳型12の内側におけるメニスカスレベルを検出する。
また連続鋳造設備10は、溶鋼Mのメニスカス上にモールドパウダーを自動供給するためのパウダー供給装置(図示省略)を備えており、このパウダー供給装置は、メニスカス上に支持されたパウダー供給管36を通してモールドパウダーを溶鋼Mのメニスカス上に供給する。モールドパウダーは、メニスカスを覆って溶鋼Mの酸化及び温度低下を防止すると共に、溶融状態となって鋳片42と鋳型12の内壁面との間に潤滑剤として供給される。これにより、鋳型12内における鋳片42の引抜抵抗が低下する。
シーケンサ34は、鋳片42の引抜速度及びメニスカスのレベル変化に応じて、スライディングノズル機構28のノズル開度を制御し、鋳型12におけるメニスカスレベルを所定の範囲内に維持する。またシーケンサ34は、鋳片42の引抜速度等に応じてパウダー供給装置によるモールドパウダーの供給量を制御する。
連続鋳造設備10では、鋳型12の内側に供給された溶鋼Mが水冷の鋳型12により冷却(一次冷却)されることにより、図3(A)に示されるように、鋳型12の内壁面に沿って溶鋼Mが凝固して凝固シェル46が形成される。この凝固シェル46は、通常、その厚さがメニスカス付近から鋳型12の下端側へ移動するに従って序々に厚くなる。
図1に示されるように、連続鋳造設備10には、鋳片42の引抜方向Pに沿って鋳型12の下流側に複数個(本実施形態では、2個)のサポートロール38Sが配列されると共に、これらのサポートロール38Sの下流側に複数個のガイドロール38G及びピンチロール38Pが配置されている。ここで、サポートロール38Sは、そのロール面を鋳片42の短辺部及び長辺部にそれぞれ圧接させつつ、鋳片42を所定の引抜方向Pへ案内する。このとき、サポートロール38Sは、鋳片42における短辺部及び長辺部をそれぞれ加圧することにより、鋳片42の各辺部が溶鋼静圧等によって変形(バルジング)することを防止する。
ガイドロール38Gは、鋳片42を所定の曲率半径に保ちつつ所定の引抜方向Pに沿って下流側へ案内する。またピンチローラ38Pは、そのロール面を鋳片42に圧接させつつ所定の速度で回転することにより、サポートロール38S及びガイドロール38Gにより案内される鋳片42を所定の引抜速度で引抜方向Pへ移動させる。
連続鋳造設備10には、引抜方向Pに沿って互いに隣接する一対のサポートロール38S、ガイドロール38G又はピンチロール38P間にそれぞれスプレーノズル40が配置されており、これら複数個のスプレーノズル40は、スプレー状又はミスト状とした冷却水を鋳片42に吹き付け、冷却水により鋳片42を冷却(二次冷却)する。これらのスプレーノズル40は二次冷却帯を構成しており、鋳片42は二次冷却帯を抜出す時点までに鋳片42の凝固が完了する。
連続鋳造設備10は、二次冷却帯から抜け出した鋳片42の形状を矯正する複数個の矯正ローラ(図示省略)と、この矯正ローラの下流側に配置されたガストーチ(図示省略)とを備えている。矯正ローラは、略一定の極率半径で湾曲した鋳片42をその中心軸が直線になるように矯正する。この矯正完了後に、ガストーチは鋳片42を所定の切断長に切断する。これにより、スラブ、ブルーム、ビレット等の半製品としての切断鋳片44が製造完了する。
(ブレークアウトの発生メカニズム)
次に、上記のような連続鋳造設備10における操業上の事故である拘束性ブレークアウト(以下、単に「BO」という。)の発生メカニズムについて説明する。BOとは、鋳型12の内側から溶鋼Mが鋳型12の下方(サポートロール38S側)へ流出する現象を言い、BOが発生すると直ちに連続鋳造設備10の操業を停止する必要がある。またBOによる操業停止後には、連続鋳造設備10を復旧するために、溶鋼Mが凝固した大量の地金の除去、地金が付着したサポートロール38S、ガイドロール38G、スプレーノズル40等の交換作業が必要になるため、連続鋳造設備10の生産性及び歩留りを大幅に低下させる要因になる。
連続鋳造設備10では、溶融状態となったモールドパウダーを凝固シェル46と鋳型12の内壁面との間に供給し、このモールドパウダーの潤滑作用等により溶鋼が鋳型12の内壁面に焼き付くことを防止すると共に、鋳型12内における凝固シェル46の引抜抵抗を低下させている。しかし、メニスカス直下にて、モールドパウダーの流入不足等が原因となってモールドパウダーによる潤滑に異常が発生すると、溶鋼が鋳型12の内壁面に焼き付き、その状態のまま溶鋼が一次冷却により凝固して鋳型12に拘束される。
鋳型12内における溶鋼及び凝固シェル46は、焼付部を除いて所定の引抜速度で引抜方向Pへ移動するが、焼付部については、鋳型12からの拘束により他の部分に対して遅い速度で引抜方向Pへ移動しつつ、一次冷却により凝固シェルを成長させる。これにより、図3(B)に示されるように、焼付部に対して上側には、正常の凝固シェル46とは引抜方向Pに対して厚みが逆向きとなる逆凝固シェル48が形成される。このとき、凝固シェル46と逆凝固シェル48との境界部には略V字状の破断部50が形成される。
この状態で、凝固シェル46、逆凝固シェル48及び溶鋼がそれぞれ引抜方向Pへ移動することで、図3(B)及び(C)に示されるように、正常な凝固シェル46が成長すると共に、逆凝固シェル48及び破断部50もそれぞれ成長し、破断部50が鋳型12下端部へ達すると、破断部50を通して溶鋼Mが凝固シェル46の外側へ流出し、BOが発生する。
(ブレークアウトの予知方法)
次に、上記のようなBOの予知方法について説明する。もし連続鋳造において破断部50を早期に検出できれば、鋳片42の引抜速度を十分に低下させ、又は鋳片42の引抜きを一時的に停止させることで、一次冷却により破断部50に溶鋼を再凝固させて凝固シェルを形成することが可能になる。そして、破断部50に一次冷却により十分な厚さの凝固シェルを形成した後、鋳片42の引抜きを再開することにより、BOを未然に防止できる。
BOの予知は、鋳型12(冷却プレート14、16)内に配置された温度センサである熱電対20、22からそれぞれ出力される温度検出信号SU、SD(図1参照)に基づいて破断部50を検出することにより行われる。
図4には、鋳型12内で破断部50が形成された場合における、破断部50に対応する部位にある上段側の熱電対20及び下段側の熱電対22によりそれぞれ測定された冷却プレート16の内部温度の変化の一例が示されている。
メニスカス直下で破断部50が形成されると、この破断部50では高温の溶鋼が冷却プレート16に直接接し、又は薄い再凝固シェルを介して冷却プレート16に接することから、破断部50が熱電対20(上段側測定点)に近づくに従って、図4の実線で示されるように、熱電対20により検出された鋳型12の内部温度TUが序々に上昇する。この後、破断部50が熱電対20の位置に達すると、熱電対20により検出された鋳型12の内部温度TUがピークになり、破断部50が熱電対20に対して下方へ離間するに従って、鋳型12の内部温度TUが序々に低下する。
上記のような破断部50の位置に対応する温度変化は、熱伝導に伴う応答遅れの影響が若干あるものの、破断部50の位置変化に対して常に十分に高い精度で再現される。
また破断部50が熱電対20の通過後、熱電対22(下段側測定点)に近づくに従って、図4の破線で示されるように、熱電対22により検出された冷却プレート16の内部温度TDも、熱電対20により検出された内部温度TUと同様なパターンで変化する。すなわち、熱電対22に検出された内部温度TDは、破断部50が熱電対20から熱電対22まで移動する時間と略同一の時間(遅延時間tD)が経過した後に、ピークに達する。熱電対22に検出された内部温度TDは、一次冷却の影響により、熱電対20に検出された内部温度TUよりも全体的に若干低いものになるが、変化パターン自体は非常に類似したものになる。
従って、内部温度TUは、ピーク温度に達した後、所定の時間tXが経過すると、内部温度TDと交差する。このとき、図4から明らかなように、0<tX<tDとなる。
従来のBO予知では、例えば、内部温度TUが内部温度TDと交差したタイミングを破断部50の発生又は焼付きの発生と判断し、引抜速度の低下等の対応を採っていた。ここで、凝固シェル46における破断部50は、溶鋼が鋳型12の内壁面に焼付くことにより発生するものであり、厳密には、破断部50の発生は焼付き発生よりも僅かに遅れると考えるが、以下の説明では、破断部50の発生と焼付き発生とは同一時期に発生すると見做し、破断部50の発生をBO発生の予兆として捉えるものとする。
Figure 0005154997
上記〔表1〕には、BO発生時における、破断部50に対応する上下1組の熱電対20、22を含む複数組の熱電対20、22によりそれぞれ検出された内部温度に対して、所定の演算処理を行った結果が示されている。ここで、データのサンプリング周期は0.5秒に設定し、4個のサンプリングデータを平均した値を2秒間隔(=演算周期)の温度データとして示した。
ここで、演算処理としては、下記(2)式により、任意の時期における上段側内部温度TUと下段側内部温度TDとの温度差ΔTを求めた。
ΔT=TU−TD ・・・ (2)
例えば、一組の熱電対DのデータNo06にて、上段側の内部温度TUと下段側の内部温度TDとが逆転、すなわち温度差ΔTがマイナスになっており、従来の方法では、このデータNo.06の下線が付された結果(ΔT)が得られたタイミングがBO予知(破断発生)のタイミングとなる。また〔表1〕にて、網掛けにて表された部分は温度差ΔTがマイナスになっているデータ群を表している。
但し、本出願の発明者等の研究によれば、図3及び図4に基づいて説明したように、実際には温度差ΔTがマイナスになったタイミングよりも、早いタイミングで破断部50形成されていることは明らかであり、この実際のタイミングは、〔表1〕のデータ及び鋳片42の引抜速度から逆算し、温度差ΔTがマイナスになった時よりも約2秒以上早い時期であると推定された。
本実施形態に係るBO予知方法では、以下に示す工程(1)〜(4)により焼付きタイミングSTを判断する。
(1)任意の時期t0に、任意の熱電対20により検出された鋳型12の内部温度をTU0、熱電対20の直下にある熱電対22により検出された鋳型12の内部温度をTD0とし、温度差ΔT0を下記(3)式により算出する。
TU0−TD0=ΔT0 ・・・ (3)
(2)時期t0から所定の演算周期(例えば、1秒)経過後の時期t1に、前記熱電対20により検出された鋳型12の内部温度をTU1、前記熱電対22により検出された鋳型12の内部温度をTD1とし、温度差ΔT1を下記(4)式により算出する。
TU1−TD1=ΔT1 ・・・ (4)
(3)次に、ΔT1とΔT0との温度比Rを下記(5)式により算出する。
ΔT 1 /ΔT 0 =R ・・・ (5)
(4)温度比Rと予め設定された閾値SRとを比較し、温度比Rが閾値SRよりも小さくなったときに、ブレークアウトの予兆として鋳型12の内側で鋳片42に破断部50が発生したことを検出する。
本実施形態では、後述する理由により、上記(4)における閾値SRが1.0未満で、かつ0.0を超える範囲から選択された値に設定されている。この閾値SRは、複数段階(本実施形態では、2段階)に設定されている。ここで、第1段目の閾値SR1は、1.0未満で、かつ0.8を超える範囲から選択された値に設定されており、具体的には、シーケンサ34により算出される温度比Rの有効桁数を1×10-1とすると、閾値SR1は0.9に設定される。また第2段目の閾値SR2は、0.8に設定されている。
連続鋳造設備10では、例えば、温度比Rが閾値SR1に到達したタイミングで、連続鋳造設備10のオペレータ及びシーケンサ34に予備BO警告を出力し、その後、温度比Rが閾値SR2に達すると、オペレータ及びシーケンサ34にBO警告をそれぞれ出力する。このように予備BO警告及び警告を2段階で出力することにより、例えば、予備BO警告が出力された場合には、オペレータの判断で必要に応じて引抜速度を低下させるなどの対応(手動介入)を行い、この後、BO警告が出力された場合には、シーケンサ34の制御により引抜速度を所定の減速パターンで自動低下させるなどの対応を行うことができる。
図5(A)には、BO発生時におけるBOの発生箇所に対応する1組の熱電対20、22によりそれぞれ検出された鋳型12の内部温度TU及び内部温度TDと経過時間との関係が示され、また図5(B)には、所定の演算周期(1秒)毎に算出された温度比Rと経過時間との関係が示されている。
図5(A)には、凝固シェル46の破断発生直前の時期tn-1における温度差がΔTn-1として示され、凝固シェル46の破断発生直後の時期tnにおける温度差がΔTnとして示されている。図5(B)に示されるように、時期tn-1以前の時期には、温度比Rは略1.0に安定的に維持されるが、時期tn-1を過ぎると、温度比Rが略1.0から序々に減少し、内部温度TUと内部温度TDとが交差するタイミングtCにて温度比Rの符号が逆転する。
ここで、シーケンサ34により算出された温度比Rの有効桁数を1×10-1とすると、予備BO警告の発生タイミングは、図5(B)に示されるように、温度比Rが0.9になったタイミングtPAであり、BO警告の発生タイミングは温度比Rが0.8になったタイミングtAになる。このBO警告の発生タイミングは、従来のBO検出のタイミングに対して約2.1秒早いものであった。
図6には、本実施形態に係るBO予知方法によりBOを予知した場合の連鋳操業の制御の一例と従来のBO予知方法によりBOを予知した場合の連鋳操業の制御の一例とが示されている。図6における破線は、本実施形態に係るBO予知方法によりBOを予知した場合の引抜速度の減速パターンを示し、実線は、従来のBO予知方法によりBOを予知した場合の引抜速度の減速パターンを示している。
図6から明らかなように、本実施形態に係るBO予知方法によりBOを予知した場合には、従来のBO予知方法によりBOを予知した場合よりも2秒以上速いタイミングで引抜速度を減速開始することができる。この結果、凝固シェル46に形成された破断部50が鋳型12内に滞在する時間(再凝固時間)も2秒以上延長することができるので、引抜速度が高速化している場合であっても、破断部50における溶鋼の再凝固時間も十分に長いものにでき、BOの発生を効果的に防止できる。
本実施形態に係る連続鋳造設備10では、熱電対20、22により検出された内部温度TU及び内部温度TDがそれぞれシーケンサ34に出力され、シーケンサ34により温度比Rが演算周期毎に算出される。また連続鋳造設備10は、図1に示されるように、ユーザインターフェイスとしてディスプレイ装置52を備えており、ディスプレイ装置52は、シーケンサ34からの表示信号に従って各種のデータを各種の表示パターンで表示すると共に、ディスプレイ装置52に付帯したポインティングデバイス(図示省略)により特定の表示データを選択することにより、シーケンサ34に操作信号を出力して表示データの切り替えを行うことができる。
図7には、シーケンサ34からの表示信号に基づいてディスプレイ装置52に表示された温度比Rのトラッキングデータが示されている。このトラッキングデータは、冷却プレート16における熱電対22に対して下側の領域における温度比Rの分布を3色で表現(図7では、3色をそれぞれ白抜き(地色):青、ハッチング:緑、塗り潰し:赤で表現)したもので、青の表示領域は温度比Rが0.9を超えた鋳片42(凝固シェル46)の対応領域を示し、緑の表示領域は温度比Rが0.8以下となった凝固シェル46の対応領域を示し、赤の表示領域は温度比Rの符号が逆転した凝固シェル46の対応領域を示している。図7から明らかなように、引抜方向Pに沿って緑の表示領域が赤の表示領域に対して殆どの場合に時間的に先行して発生している。
このような温度比Rのトラッキングデータを表示することで、オペレータがBOの予兆である緑の領域により現された破断部50の位置と、破断部50から鋳型12の下端までの距離を視覚的に認識することができる。
また、連続鋳造設備10では、オペレータがポインティングデバイスによりディスプレイ装置52の表示画面の特定の部位を選択することで、その部位における温度差ΔT(=TU1−TD1)がディスプレイ装置52により表示される。図8(A)〜(C)には、図7に示されたポイントPA、PB及びPCに対応するタイミングで各熱電対20、22により検出された温度差ΔTのデータの一例が表示されている。また、鋳型12の辺方向(短辺方向S又は長辺方向L)に沿った特定部位をポインティングデバイスにより選択することで、その部位における温度比Rと経過時間との関係をグラフ(図5(B)参照)で表示するようにしても良い。
以上説明した本実施形態に係るBO検知方法では、温度比Rに対する閾値SRのみを適正な値に設定するだけで、従来の方法よりも早いタイミングで鋳型12の内側における破断部50の発生を検出できる。このとき、引抜速度等の操業条件や鋳型構造等の設備条件が変化しても、変更が必要となるパラメータは、基本的に閾値SRのみなので、操業条件や設備条件が変化する都度、複数個のパラメータの変更が必要な従来の予知方法と比較し、シーケンサ34やプログラム等から構築されたBO予知システムのメンテナンスが非常に簡単なものになる。
また、前述したように、BO発生時には温度比Rが1.0より小さい正の値から符号が逆転するまで変化するので、閾値SRを、定常状態の連鋳操業時における温度比Rのばらつきを考慮して設定して1.0未満で、かつ0.0を超える範囲から選択した値に適宜設定しておけば、操業条件や設備条件等が変化した場合でも、BOの予兆である破断部50の発生を確実に検出できる。但し、閾値SRは、BOを早期に検出することを考慮した場合には、上記条件を満たしたうえで、可能な限り1.0に近い値に設定することが望ましい。
本発明の実施形態に係る連続鋳造設備の構成を模式的に示す断面図である。 図1に示される連続鋳造設備における鋳型を構成する冷却プレートの分解斜視図である。 鋳型の内側における凝固シェル、逆凝固シェル及び破断部の生成過程を模式的に示す鋳型の断面図及び側面図である。 鋳型の内側で形成された破断部に対応する部位にある上段側及び下段側の熱電対によりそれぞれ測定された鋳型の内部温度と経過時間との関係を示すグラフである。 (A)は、BO発生時におけるBOの発生箇所に対応する1組の熱電対により検出された鋳型の内部温度と経過時間との関係を示すグラフ、(B)は所定の演算周期毎に算出された温度比Rと経過時間との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態に係るBO予知方法によりBOを予知した場合及び従来のBO予知方法によりBOを予知した場合の連鋳操業の制御方法の一例を示すグラフである。 図1に示されるシーケンサからの表示信号に基づいてディスプレイ装置に表示された温度比Rのトラッキングデータを示す模式図である。 図7に示されたポイントPA、PB及びPCに対応するタイミングで熱電対により検出された温度差ΔTの一例を示すグラフである。
符号の説明
10 連続鋳造設備
12 鋳型
14、16 冷却プレート
18 冷却水路
20、22 熱電対
24 タンディシュ
26 注湯孔
28 スライディングノズル機構
30 浸漬ノズル
32 渦流センサ
34 シーケンサ
36 パウダー供給管
38S サポートロール
38G ガイドロール
38P ピンチロール
40 スプレーノズル
42 鋳片
44 切断鋳片
46 凝固シェル
48 逆凝固シェル
50 破断部
52 ディスプレイ装置(画像表示手段)
M 溶鋼
R 温度比
SR、SR1、SR2 閾値

Claims (3)

  1. 連続鋳造用の鋳型の内部温度を、湯面下における鋳片引抜方向に沿った上段側測定点及び下段側測定点でそれぞれ時系列的に測定しつつ、
    任意の時期t0における上段側測定点における前記内部温度をTU0、下段側測定点における前記内部温度をTD0とし、TU0−TD0=ΔT0を算出した後に、
    時期t0から所定の演算周期経過後の時期t1における、上段側測定点における鋳型内部温度をTU1、下段側測定点における鋳型内部温度をTD1とし、TU1−TD1=ΔT1を算出して、
    ΔT1とΔT0との温度比RをΔT 1 /ΔT 0 により算出し、前記温度比Rが1.0未満で、かつ0.0を超える範囲から選択された閾値以下になったときに、鋳型内側における鋳片破断の発生を検出することを特徴とする連続鋳造におけるブレークアウト予知方法。
  2. 前記閾値を、1.0未満で、かつ0.8を超える範囲から選択された値に設定することを特徴とする請求項1記載の連続鋳造におけるブレークアウト予知方法。
  3. 前記温度比Rを、凝固シェルの前記下段側測定点から前記鋳型の下端部までの移動に対応するトラッキングデータとして画像表示手段により表示し、凝固シェルにおける前記温度比Rが前記閾値以下となった部位の鋳型内位置を視認可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の連続鋳造におけるブレークアウト予知方法。
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