JP2003266161A - 拘束性ブレークアウト予知方法 - Google Patents

拘束性ブレークアウト予知方法

Info

Publication number
JP2003266161A
JP2003266161A JP2002067409A JP2002067409A JP2003266161A JP 2003266161 A JP2003266161 A JP 2003266161A JP 2002067409 A JP2002067409 A JP 2002067409A JP 2002067409 A JP2002067409 A JP 2002067409A JP 2003266161 A JP2003266161 A JP 2003266161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
breakout
temperature
pattern
predicting
prediction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002067409A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Hori
隆行 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2002067409A priority Critical patent/JP2003266161A/ja
Publication of JP2003266161A publication Critical patent/JP2003266161A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレークアウト予知における予知精度を高
め、連続鋳造の生産性低下を抑止する拘束性ブレークア
ウト予知方法を提供する。 【解決手段】 モールド壁に埋設された埋設された複数
の温度検出器によって検出される温度を、各検出器毎に
トレンドデータに変換し(ステップ110 )、過去に発生
したブレークアウトのトレンドデータと比較する(ステ
ップ150 )。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造における
拘束性ブレークアウトを未然に防ぐための拘束性ブレー
クアウト予知方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、拘束性ブレークアウトとは、モ
ールド(鋳型)内で何らかの原因によって凝固シェルが
破断し、この破断が幅方向、 鋳込み方向に伝播すること
によって、最終的にモールド下端に到達したときに溶鋼
が流出するというものである。このとき、破断部に対応
したモールド壁では温度上昇が認められ、ある時間遅れ
後にその周辺部でも同様の温度変化が認められるという
のは周知の事実である。この温度変化パターンを利用し
ブレークアウトを予知する様々な方法が提案されてい
る。 【0003】例えば特公昭63-47545号公報に示されるよ
うな、モールドに埋設された複数の熱電対によってモー
ルドの各部の温度を検出し、1つの熱電対の温度が、他
の熱電対の平均温度より一旦上昇しそして下降した場合
に、隣接する熱電対にも同様な温度変化パターンが検出
されたときにブレークアウト予知とする、という方法が
知られている。また、特開平4-172160号公報には、温度
が異常に上昇する温度検出手段の位置パターンを求めて
予め登録しておいたパターンと類似しているかチェック
して予知するという方法も開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の拘束性ブレークアウト予知方法では、予知精度が
比較的低く、実際にブレークアウトが生じない場合でも
それをブレークアウトと誤認識する場合が多い。また、
温度検出器の測定誤差の変動によって、予知が安定せず
効果が薄いという問題がある。ブレークアウト予知時は
鋳込みを減速させるので、誤認識が多いと減速回数が必
要以上に増加して歩留り低下を招くことになる。そこ
で、本発明では、ブレークアウト予知における予知精度
を高め、連続鋳造の生産性低下を抑止する拘束性ブレー
クアウト予知方法を提供する。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、モールド壁に
埋設された埋設された複数の温度検出器によって検出さ
れる温度を、各検出器毎にトレンドデータに変換し、過
去に発生したブレークアウトのトレンドデータと比較す
ることによりブレークアウトの有無を予知することを特
徴とする連続鋳造における拘束性ブレークアウト予知方
法である。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明では、ブレークアウト正検
知時の温度検出器のトレンドパターン(温度- 時間曲
線;図3(a) )が、誤検知時のもの(図3(b) )と比較
して、比較的きれいなサインカーブを描いていることに
注目している。すなわち、このトレンドパターンを認識
することによって、そのパターンがブレークアウトによ
るものか否かを識別するようにして予知精度を高めてい
る。 【0007】本発明によれば、以下の例に示すように、
モールドに埋設された温度検出器(例:熱電対式のも
の)毎に測定温度をトレンド管理し、温度上昇が認めら
れた測定温度のトレンドデータを正規化して、過去のブ
レークアウト時のデータによって作られた参照パターン
と比較・パターンマッチングすることでブレークアウト
の有無を予知するようにしたので、高精度な予知が可能
となる。 【0008】図1は、本発明の1実施形態を示すフロー
チャートである。ただし、これは情報の流れを示すもの
であり、複数の処理が並行して実施される場合もある。
この実施形態では、最初のステップ 100で各熱電対から
得られる温度データを所定周期にサンプリングする。そ
の次のステップ110 で前記サンプリングした温度データ
を時系列に並べてトレンドグラフを作成(:トレンドデ
ータに変換)する。その次のステップ120 で各熱電対の
温度変化をチェックする。 【0009】この温度変化のチェック方法の1例を図2
に示す。この例では、鋳型の4面内で鋳込み方向の位置
が互いに同じとなる箇所にそれぞれ埋設した熱電対から
なる測定点を設け、これら4測定点のいずれか1点(例
えばA面内点と仮称)の温度が、一旦上昇して最高点温
度TMAXに到達後下降し、かつ、A面内点に隣接する2測
定点のうちのいずれか1点(例えばB面内点と仮称)の
温度が、A面内点の温度上昇からある時間遅れ後に上昇
したとき、すなわち、A面内点のトレンドパターン(図
2:a)上の現在値(例えば点C、D対応値)に対し次の
条件C、Dが成立し、かつB面内点のトレンドパターン
(図2:b)上の現在値(例えば点E対応値)に対し次の
条件Eが成立したとき、ステップ130 で鋳型のA面側か
らB面側への温度変化の伝播有りと判定する。なお、条
件C,D,Eのいずれか1つでも不成立のときはステッ
プ100 に戻る。 【0010】条件C:D1>e かつ C1>f 条件D:D2<g<0 かつ C2<h<0 かつ L
3≦j 条件E:D1’>e かつ C1’>f ただし、D1(またはD1’)=現在値−基準値TKJ
(またはTKJ') C1(またはC1’)=現在値−L1秒前の値 D2=現在値−最高点温度TMAX C2=現在値−L2秒前の値 基準値TKJ (またはTKJ')=L秒前のスムージング値=
(1−α)×(L秒前の値)+α×((L+1)秒前の
値) 最高点温度TMAX=条件C成立後に最初に現れる温度極大
点 e,f,g,h=温度閾値(適宜設定)、j=時間閾値
(適宜設定) ステップ130 で伝播有りと判定した場合、前記特公昭63
-47545号公報所載の従来技術では、従来フロー2に沿っ
てステップ170 (ブレークアウト有りと判定)に飛ぶよ
うにしていたのに対し、本発明では、本発明フローブロ
ック1に入り、好ましくはステップ140 の実行後、ステ
ップ150 、160 を順次実行するようにした。 【0011】ステップ140 では、前記条件C,D,Eの
成立をみた該当トレンドグラフを正規化する。このステ
ップ140 は、参照パターンとのパターンマッチングを行
う際、生の該当トレンドグラフでは例えば位置や大きさ
にズレがあって相関が小さくなり判定が難しいことがあ
り、それを避けるために、ステップ150 の前に設けられ
る。正規化する方法は特に限定されず、例えば基準値TK
J および最高点温度TMAXが参照パターンのものと重なる
ように該当トレンドグラフを適宜拡縮するなど、適宜の
方法を採用しうる。 【0012】ステップ150 では、前記正規化されたパタ
ーンと参照パターンとのパターンマッチングを行い、マ
ッチング度を算出する。このマッチング度としては、例
えば時間成分を同じくする正規化、参照、両パターン上
の各点の温度成分の差の二乗を全点数について求めて合
計し、それを全点数で割ったもの(いわゆる偏差二乗和
の平均)の逆数を採用しうる。参照パターンは、各熱電
対ごとに、過去のブレークアウト発生データ(過去デー
タ)に基づいて予め作成されるが、より予知精度を高め
るには、過去データを形態種別に分類し、各類ごとに異
なる形態で対応する複数の参照パターンを作成し、これ
らの参照パターンごとに前記パターンマッチングを行う
のが好ましい(ただし、過去データが有意差のある複数
の形態種に分類できない場合はこの限りでない)。 【0013】ステップ160 では、ステップ150 で算出さ
れたマッチング度を所定の閾値と比較し、該マッチング
度が閾値以上ならばステップ170 に進んでブレークアウ
ト有りの警報を出し、閾値未満ならばステップ100 に戻
る。なお、閾値は通常、鋳込み速度や鋼種等の操業条件
により異なるので、複数種の操業条件の個々と一対一対
応させた複数の閾値を準備しておき、それらのうちから
現行の操業条件に対応するものを選択・使用するのが好
ましい。 【0014】 【実施例】従来、図1においてステップ130 から従来フ
ロー2に沿ってステップ170 に飛ぶフローとした方式に
より拘束性ブレークアウトの予知を行っていた連続鋳造
工程では、該予知の誤検知率(=誤検知回数/全検知
(警報発令)回数(×100 %))が約30%であった。な
お、測定点は、鋳型の4面内の、鋳型上端からの鋳込み
方向に沿う距離が200mm になる位置の、鋳型内壁面から
深さ15mmの位置に埋設した熱電対先端(検温点)とし、
ステップ120 での温度変化チェックは、図2で説明した
方法にて実行している。なお、鋳型への熱電対の配置を
図4に示す。 【0015】そこで、本発明に従い、図1においてステ
ップ130 から本発明フローブロック1 を経てステップ17
0 に至るフローにて拘束性ブレークアウトの予知を行う
方式に変更した。ステップ150 で用いる参照パターン
は、各測定点ごとに、過去のブレークアウト発生時に採
取されていた温度データを基に、該データを形態別に3
分類し、各類ごとに対応するものを1種ずつ作成した。
マッチング度は前記偏差二乗和平均の逆数として算出す
る方式にした。ステップ160 で用いるマッチング度の閾
値は、鋳込み速度3水準×鋼種3水準の組み合わせ内の
要素の個々に1つずつ対応させて準備した。その結果、
拘束性ブレークアウト予知の誤検知率が約12%に低減
し、本発明の効果が顕現した。 【0016】 【発明の効果】本発明によれば、拘束性ブレークアウト
の予知精度が向上し、誤検知(誤警報発令)による鋳込
み速度の減速機会が減少して連続鋳造の生産性が向上す
るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の1実施形態を示すフローチャート図で
ある。 【図2】図1のステップ120 での温度変化チェック方法
の1例を示す説明図である。 【図3】拘束性ブレークアウトの正検知時(a) と誤検知
時(b) の温度変化パターン例を示す模式図である。 【図4】実施例における熱電対の配置を示す説明図であ
る。 【符号の説明】 1 本発明フローブロック 2 従来フロー 100,110,120,130,140,150,160,170 ステップ番号

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 モールド壁に埋設された複数の温度検出
    器によって検出される温度を、各検出器毎にトレンドデ
    ータに変換し、過去に発生したブレークアウトのトレン
    ドデータと比較することによりブレークアウトの有無を
    予知することを特徴とする連続鋳造における拘束性ブレ
    ークアウト予知方法。
JP2002067409A 2002-03-12 2002-03-12 拘束性ブレークアウト予知方法 Pending JP2003266161A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002067409A JP2003266161A (ja) 2002-03-12 2002-03-12 拘束性ブレークアウト予知方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002067409A JP2003266161A (ja) 2002-03-12 2002-03-12 拘束性ブレークアウト予知方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003266161A true JP2003266161A (ja) 2003-09-24

Family

ID=29198812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002067409A Pending JP2003266161A (ja) 2002-03-12 2002-03-12 拘束性ブレークアウト予知方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003266161A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102207497A (zh) * 2010-03-30 2011-10-05 上海梅山钢铁股份有限公司 连铸坯表面夹渣轧前预报方法
CN102554171A (zh) * 2011-12-21 2012-07-11 天津钢铁集团有限公司 一种连铸漏钢预报的方法
JP2015167956A (ja) * 2014-03-05 2015-09-28 Jfeスチール株式会社 連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法
CN110523968A (zh) * 2019-08-06 2019-12-03 北京数钰科技发展有限公司 粘结漏钢的预警判断方法及预警判断装置
US11105758B2 (en) * 2018-12-11 2021-08-31 Dalian University Of Technology Prediction method for mold breakout based on feature vectors and hierarchical clustering
CN113369451A (zh) * 2020-03-10 2021-09-10 中冶京诚工程技术有限公司 连铸生产中的漏钢自动监测方法及装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102207497A (zh) * 2010-03-30 2011-10-05 上海梅山钢铁股份有限公司 连铸坯表面夹渣轧前预报方法
CN102554171A (zh) * 2011-12-21 2012-07-11 天津钢铁集团有限公司 一种连铸漏钢预报的方法
JP2015167956A (ja) * 2014-03-05 2015-09-28 Jfeスチール株式会社 連続鋳造設備におけるブレークアウト予知方法
US11105758B2 (en) * 2018-12-11 2021-08-31 Dalian University Of Technology Prediction method for mold breakout based on feature vectors and hierarchical clustering
CN110523968A (zh) * 2019-08-06 2019-12-03 北京数钰科技发展有限公司 粘结漏钢的预警判断方法及预警判断装置
CN110523968B (zh) * 2019-08-06 2021-07-27 北京数钰科技发展有限公司 粘结漏钢的预警判断方法及预警判断装置
CN113369451A (zh) * 2020-03-10 2021-09-10 中冶京诚工程技术有限公司 连铸生产中的漏钢自动监测方法及装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5579709B2 (ja) 連続鋳造時に縦割れの発生を予測するための方法
US9146800B2 (en) Method for detecting anomalies in a time series data with trajectory and stochastic components
EP3100802B1 (en) Method, device and program for determining casting state in continuous casting
US7010468B2 (en) Method and apparatus for slope to threshold conversion for process state monitoring and endpoint detection
CN108580827B (zh) 一种基于凝聚层次聚类预报结晶器漏钢的方法
JP2003266161A (ja) 拘束性ブレークアウト予知方法
JP5673100B2 (ja) ブレイクアウト予知方法
KR101372390B1 (ko) 마코브 체인 방식의 다중스캔 추적 기법을 이용한 표적 추적방법 및 이를 이용한 표적 추적장치
JP7115240B2 (ja) 連続鋳造におけるブレークアウト予知方法
KR100934833B1 (ko) 반도체 소자의 패턴 검증 방법
JP2001162358A (ja) 連続鋳造における拘束性ブレークアウトの防止方法
JP2000317595A (ja) 連続鋳造鋳片の表面疵予知方法
JP5482418B2 (ja) ブレークアウト予知方法
JP5601998B2 (ja) 電気設備の絶縁異常診断方法および絶縁異常診断装置
JP3617423B2 (ja) 拘束性ブレークアウトの推定方法
JPH03138057A (ja) 連続鋳造における鋳片縦割れ検出方法
Ding et al. High Performance Lithography Hotspot Detection with Hierarchically Refined Machine Learning Methods
JP6358199B2 (ja) 連続鋳造スラブの表面欠陥判定方法及び装置、該表面欠陥判定方法を用いた鋼鋳片の製造方法
JPH03138059A (ja) 連続鋳造の拘束性ブレークアウト予知方法
JP5375622B2 (ja) 連続鋳造のブレークアウト予知方法
JP2002143997A (ja) 鋳型内鋳片の状態検知装置、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP5347727B2 (ja) 連続鋳造機および鋳片表面縦割れ発生予測方法
KR20200144940A (ko) 슬라브 표면의 면세로 크랙 예측 장치 및 방법
JPH0557412A (ja) 連続鋳造の拘束性ブレークアウト予知方法
JPH0751263B2 (ja) 連続鋳造鋳型におけるブレークアウト予知方法