JP6079666B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車体の後部に苗植付部などの作業装置を連結して各種作業を行う作業車両に関するものであり、農業機械の技術分野に属する。
従来の作業車両の一例として、特許文献1記載の苗移植機等が知られている。
特許文献1に記載された苗移植機のフロントアクスルやリヤアクスルは、締結部材を介してメインフレームに装着されており、間接的に装着される構成であった。
また、エンジンの後部に冷却用のラジエータを設けると共に、エンジンの側部に作動による排気を排出するマフラを設ける構成であり、ラジエータやマフラから放出される熱を帯びた空気を、施肥装置から供給される肥料の搬送に利用していた。
特開2007−116919号公報
上記従来の特許文献記載の機体フレーム構成は、フロントアクスルケース及びリアアクスルケースが、締結部材を介してメインフレームに装着される構成であったので、機体の強度が一定の水準に収まってしまうものであり、改善の余地を残すものであった。
また、締結部材が必要であることにより、部品点数が増加するので、組み立てやメンテナンス作業に要する工数が増大し、作業者が多くの時間や労力を費やす問題があったと共に、機体重量が増加する問題があった。
さらに、ラジエータとマフラのそれぞれの取付位置が大きく離れる構成であるので、マフラから排出される排気の熱が機体側方に逃げやすく、肥料の搬送に用いられる空気の温度が低くなり、施肥装置から供給される肥料が搬送途中で固まり、設定どおりの施肥量が確保できなくなる問題があった。
本発明の課題は、メインフレーム構成を強度的に十分な構成とした作業車両を提供することである。
本発明の上記課題は、次の解決手段で解決される。
請求項1記載の発明は、作業装置(4)を連結し、前輪(10)と後輪(11)とを備えた走行車体(2)に前側メインフレーム(15a)と後側メインフレーム(15b)を有するメインフレーム(15)設けた作業車両において、前記走行車体(2)のメインフレーム(15)に変速装置を内部に装着したミッションケース(12)を設け、該ミッションケース(12)の側部で前記前輪(10)に駆動力を伝動する前側走行伝動ケース(81)を前記メインフレーム(15)に固着し、前記メインフレーム(15)の後側に後輪(11)に駆動力を供給する後側走行伝動ケース(82)を設け、該後側走行伝動ケース(82)を前記メインフレーム(15)に固着し、作業装置(4)の下方に、ロータ支持部(66)を介して圃場の凹凸を回転しながら均す整地装置(整地ロータ)(27)を設け、ロータ支持部(66)に、整地装置(27)が圃場に接触した際に跳ね上げる泥土や水を受ける整地カバー(28)を取り付け、該整地カバー(28)の下端部を、整地装置(27)の回転軸と略同じ高さに位置させ、整地カバー(28)の下端部に、圃場面から離間する複数の間欠部(28a)を形成し、該間欠部(28a)は、機体外側ほど左右幅を広く、機体内側ほど左右幅を狭くしたことを特徴とする作業車両である。
請求項2記載の発明は、作業装置(4)を連結し、前輪(10)と後輪(11)とを備えた走行車体(2)に、前側メインフレーム(15a)と後側メインフレーム(15b)とを有するメインフレーム(15)を設けた作業車両において、前記走行車体(2)のメインフレーム(15)に変速装置を内部に装着したミッションケース(12)を設け、該ミッションケース(12)の側部で前記前輪(10)に駆動力を伝動する前側走行伝動ケース(81)を前記メインフレーム(15)に固着し、前記メインフレーム(15)の後側に後輪(11)に駆動力を供給する後側走行伝動ケース(82)を設け、該後側走行伝動ケース(82)を前記メインフレーム(15)に固着し、走行車体(2)の後部に施肥装置(5)を配置し、エンジン(20)をメインフレーム(15)の上に搭載し、エンジン(20)の左右一側に放熱装置(22)を配置し、該放熱装置(22)を配置した側とは反対側のエンジン(20)の側部(エンジンの左右他側)にエンジン排気装置(マフラ)(24)を配置し、施肥装置(5)の搬送風を発生させる起風装置(ブロア)(58)を配置し、該起風装置(58)が吸入する空気が通過する吸気部材(吸気ダクト)(8)をエンジン排気装置(24)の後方に配置し、エンジン排気装置(24)からの後方への排気風により空気を吸気部材(8)に向けて送るエンジン排気装置(24)の排気口を配置し、吸気部材(8)とエンジン排気装置(24)との間には間隔を設け、吸気部材(8)をエンジン排気装置(24)より上方に配置したことを特徴とする作業車両である。
請求項3記載の発明は、走行車体(2)のメインフレーム(15)は、前後方向を向いた左右一対の前側メインフレーム(15a)と前後方向を向いた左右一対の後側メインフレーム(15b)と前側メインフレーム(15a)の後端部と後側メインフレーム(15b)の前端部を連結する左右一対の連結フレーム(15c)を有する構成とし、走行車体(2)のメインフレーム(15)の一対の前側メインフレーム(15a)の左右間隔を、一対の後側メインフレーム(15b)の左右間隔よりも広くなるように配置し、左右一対の前側メインフレーム(15a)の左右間にミッションケース(12)を固着し、左右一対の前側メインフレーム(15a)の左右外側に各々前側走行伝動ケース(81)を固着し、左右一対の後側走行伝動ケース(82)の左右間に上下方向のリンクベースフレーム(42)を固着したことを特徴とする請求項に記載の作業車両である。
請求項4記載の発明は、左右一対の後側メインフレーム(15b)の左右間に、出力軸(20a)が機体前後方向を向いているエンジン(20)を配置し、エンジン(20)の左右一側に放熱装置(ラジエータ)(22)を配置し、該放熱装置(22)を設ける側の後側メインフレーム(15b)を、反対側の後側メインフレーム(15b)よりも機体内側に寄せて配置したことを特徴とする請求項3に記載の作業車両である。
請求項5記載の発明は、走行車体(2)の前側に、作業者が走行車体(2)を操作する操縦部(33)を設け、操縦部(33)の前側を覆う前側カバー(21)と、該前側カバー(21)に機体の前方を照らす前照灯(22)と、該前照灯(22)の発する光を反射して照射範囲を拡げる反射部材(リフレクタ)(25)を設け、反射部材(25)を前側カバー(21)の左右外側端部まで延長すると共に、左右外側部に近づくほど上方に向けて延長したことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の作業車両である。
請求項6記載の発明は、作業装置(4)の下方に、ロータ支持部(66)を介して圃場の凹凸を回転しながら均す整地装置(整地ロータ)(27)を設け、ロータ支持部(66)に、整地装置(27)が圃場に接触した際に跳ね上げる泥土や水を受ける整地カバー(28)を取り付け、該整地カバー(28)の下端部を、整地装置(27)の回転軸と略同じ高さに位置し、整地カバー(28)の下端部が走行車体(2)の左右方向で直線状となるようにしたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の作業車両である。
請求項記載の発明は、整地カバー(28)は、機体外側ほど機体前側に位置し、機体内側ほど機体後側に位置する、平面視で傾斜姿勢配置することを特徴とする請求項またはに記載の作業車両である。
請求項1記載の発明によれば、ミッションケース(12)、前側走行伝動ケース(81)及び後側走行伝動ケース(82)を各々メインフレーム(15)に固着することにより、ミッションケース(12)、前側走行伝動ケース(81)及び後側走行伝動ケース(82)がメインフレーム(15)の強度メンバーになるので、走行車体(2)の剛性が従来より向上して耐久性が増すと共に、余分な取付部材が必要なく、作業車両全体の重量の軽減が図られる。
また、整地カバー(28)の下端部を整地装置(27)の回転軸と略同じ高さに設けたことにより、整地カバー(28)の下端部を圃場面に接近させることができるので、整地装置(27)で均し切れなかった圃場面の凸部を整地カバー(28)の下端部で押し均すことができ、圃場面を確実に平坦にできる。更に、整地カバー(28)の下端部に複数の間欠部(28a)を形成したことにより、泥土や水を間欠部から機体後方に移動させることができるので、機体の側方に移動する泥土や水の量が減少し、植え付けられた苗が泥土や水流に押し流されることが防止される。
間欠部(28a)は、機体外側ほど左右幅を広く、機体内側ほど左右幅を狭くすることにより、泥土や水流が機体外側から側方に植え付けられた苗に向かって流れ出すことが防止される。そして、整地カバー(28)を作業装置(4)側に設けたことにより、整地装置(27)と整地カバー(28)を、間隔を空けて配置することができるので、整地装置(27)と整地カバー(28)の間に泥土が詰まり、圃場面の整地ができなくなることが防止される。
請求項2記載の発明によれば、ミッションケース(12)、前側走行伝動ケース(81)及び後側走行伝動ケース(82)を各々メインフレーム(15)に固着することにより、ミッションケース(12)、前側走行伝動ケース(81)及び後側走行伝動ケース(82)がメインフレーム(15)の強度メンバーになるので、走行車体(2)の剛性が従来より向上して耐久性が増すと共に、余分な取付部材が必要なく、作業車両全体の重量の軽減が図られる。
また、起風装置(58)が吸入する空気が通過する吸気部材(8)に向けてエンジン排気装置(24)の排気口から温風を送り込むことで、エンジン(20)の排熱を肥料の搬送風の高温化に用いることができるので、湿気により肥料が詰まることや、肥料の圃場への供給が滞り、肥料不足が生じ、作物に生育不良が生じることが防止される。
排気ガスがダイレクトに肥料の搬送風になると、余分な物質まで肥料と共に圃場に供給しかねないので、一旦エンジン(20)の後部の空間を経由させる必要がある。なお、上記のとおり、起風装置(58)の作動により、吸気部材(8)を経由して熱を帯びた空気が吸入される。
請求項3記載の発明によれば、請求項記載の発明の効果に加えて、一対の前側メインフレーム(15a)の左右間隔を一対の後側メインフレーム(15b)の左右間隔よりも広くし、この前側メインフレーム(15a)の左右間にミッションケース(12)を設けたことにより、変速装置のメンテナンス作業時等に変速装置の外装部品を着脱する際に前側メインフレーム(15a)と干渉することが防止され、メンテナンス性が向上する。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加えて、放熱装置(22)を設けた側の後側メインフレーム(15b)が、反対側の後側メインフレーム(15b)よりも機体内側に位置することにより、前側メインフレーム(15a)が放熱装置(22)への外気の吸入を妨げることを防止できるので、放熱装置(22)が十分な外気を吸入でき、作業中にエンジン(20)が過熱により停止することが防止され、作業能率が従来より向上する。
請求項5記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、反射部材(25)を前側カバー(21)の左右外側端部まで延長したことにより、機体左右方向に前照灯(22)の照射範囲を拡げることができるので、夕方など暗い時間帯であっても機体の左右側方が見やすくなり、側方の苗植付条や畦が確認でき、苗の植付精度が向上すると共に、畦との接触による破損が防止される。
また、反射部材(25)を左右外側に近付くほど上方に延長することにより、機体前方の前照灯(22)の照射範囲を拡げることができるので、夜間や倉庫内等の暗い場所であっても前方の状況が把握しやすくなり、機体の積込作業や収納作業が容易に行えると共に、安全性が向上する。
請求項6記載の発明によれば、請求項1から5のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、整地カバー(28)の下端部を整地装置(27)の回転軸と略同じ高さに設けたことにより、整地カバー(28)の下端部を圃場面に接近させることができるので、整地装置(28)で均し切れなかった圃場面の凸部を整地カバー(28)の下端部で押し均すことができ、圃場面を確実に平坦にできる。
整地カバー(28)の下端部を走行車体(2)の左右方向で直線状としたことにより、整地装置(27)が整地し切れない圃場面の部分の凸部を均すことができ、作業装置(図1では苗植付部)(4)が作業を行う圃場面を確実に平坦にできる。
整地カバー(28)をロータ支持部(66)に設けたことにより、整地装置(27)と整地カバー(28)の間隔を空けて配置することができるので、整地装置(27)と整地カバー(28)の間に泥土の詰まりがなくなり、そのため整地装置(27)のロータの回転が悪くならず、圃場面の整地ができるようになっている。
請求項記載の発明によれば、請求項またはに記載の発明の効果に加えて、整地カバー(28)を、機体外側ほど機体前側に位置し、機体内側ほど機体後側に位置する、平面視で傾斜姿勢で配置したことにより、整地カバー(28)が均す泥土を機体の左右方向中央部寄りに案内することができるので、泥土が機体の左右外側から側方に植え付けられた苗に向かって移動することが防止され、泥土が苗を押し潰すことが防止される。
本発明の実施例の乗用型苗移植機の側面図である。 図1の乗用型苗移植機の平面図である。 図1の乗用型苗移植機の機体フレーム部分の側面図である。 図1の乗用型苗移植機の機体フレーム部分の平面図である。 本発明の一実施例の乗用型苗移植機の正面図である。 本発明の一実施例の乗用型苗移植機の整地ロータ部分の要部側面図である。 本発明の一実施例の乗用型苗移植機の整地ロータ部分の要部平面図である。 本発明の一実施例の乗用型苗移植機のモニタ画面の平面図である。 本発明の実施例の乗用型苗移植機の苗タンク51の摺動機構を示す平面図(図9(a))と側面図(図9(b))と図9(b)の一部拡大図(図9(c))と前板部分の側面拡大図(図9(d))である。
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1及び図2は本発明の作業車両の一実施例である乗用型苗移植機の側面図及び平面図である。この乗用型苗移植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して作業部としての苗植付部4が昇降可能に装着されている。
この乗用型苗移植機1は、駆動輪である左右一対の前輪10,10及び左右一対の後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13,13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸10a,10aに左右前輪10,10が各々取り付けられている。
また、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
さらに、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸(図示せず)を支点にして後輪ケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ケース18,18から外向きに突出する後輪車軸11a,11aに後輪11,11が取り付けられている。
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、エンジン20の出力軸20aが機体前方に突出する向きにエンジン20を配置し、HST23の入力軸にエンジン出力軸20aを介して伝動する構成にすることにより、伝動ロスを抑えることができる構成である。
エンジン20の回転動力は、静油圧式無段変速装置(HST)23などを介してミッションケース12内の変速装置に伝達される。該変速装置に伝達された回転動力は、ミッションケース12内の主変速装置及び副変速装置により変速された後、走行動力と外部取り出し軸に分離して取り出される。
このように、エンジン20からHST23を介して伝達される走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13を経て前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪ケース18,18を経て後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース(図示せず)に伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動される。
エンジン20の上部には操縦席31が設置された操縦部33があり、該操縦部33にはHST23を操作して走行車体2の前後進、停止及び走行速度を変速する走行操作レバー(HST操作レバー)17と走行車体2の走行速度をチェンジにより複数段に変速するための副変速レバー16が配置されている。
操縦席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。フロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35は格子状の多数の隙間が設けられており(図2参照)、該ステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。フロアステップ35上の後部は、後輪フェンダを兼ねるリアステップ36となっている。
また、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗枠38(予備苗載せ台38a,38b,38c,38d)を設けても良い。予備苗枠38は機体に支持された支持枠体49に第3予備苗載台38cと第2、第3移動リンク部材39b,39cを取り付け、第2、第3移動リンク部材39b,39cで第2予備苗載台38bを支持し、さらに第1、第2移動リンク部材39a,39bと第2予備苗載台38bで第1予備苗載台38aを支持している。第1、第2、第3移動リンク部材39a,39b,39cは支持枠体49に取り付けられた第2移動リンク部材39bの回動中心軸に設けられた図示しないモータからなる回動機構70で回動して、第1予備苗載台38a〜第3予備苗載台38cを前後ほぼ同一平面状に展開する展開状態と上下に段状に配置される積層状態に変更することができる。
また、苗植付部4の昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。
なお、リンクベースフレーム42は、圃場面に対してほぼ垂直姿勢、乃至機体前側方向に若干前傾した姿勢で配置されるものであるが、図4においては、他の部品を示す都合上、前後長さを実際より長く描いている。
そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム(図示せず)の先端部との間に昇降用油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
また、苗載せ台51は苗植付部4の全体を支持する左右方向と上下方向に幅一杯の矩形の支持枠体65bと支持ローラ65aを含む枠体構造物65をレール状にして左右方向にスライドする構成である。
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分ずつ各条の苗取出口51a,…に供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51a,…に供給すると苗送りベルト51b,…により苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51a,…に供給された苗を圃場に植え付ける苗植付爪52aを備えた苗植付装置52,…、次工程における機体の進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ184等を備えている。
なお、機体の前部左右両側には、隣接条に植え付けられた苗の上方に位置し続け、作業者が機体を走行させる目安とする左右一対のサイドマーカ75,75を備えている。前記線引きマーカ184,184は圃場面を削って直進走行の目安となる線を形成するものであるが、土質が柔らかいと、溝が時間の経過によって自然に埋まったり、線引きマーカ184,184が巻き上げた泥で溝が見えなくなったりすることがある。このときは、サイドマーカ75,75と既に植えた隣接条の苗を合わせながら走行すると、隣接条の苗の植え付けにあわせた苗の植え付けが可能となるので、苗の植え付け方向が乱れることがなく、植付精度が向上する。
また、苗植付部4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56,56がそれぞれ設けられている。
これらフロート55,56,56を、圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55,56,56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52,…により苗が植え付けられる。各フロート55,56,56は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動がフロート傾斜角センサ(図示せず)により検出され、その検出結果に応じ前記昇降用油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
苗植付部4には整地装置の一例であるロータ27(27a,27b)が取り付けられている。整地ロータ27a,27bの後ろ上方には、ロータカバー28(図6参照)を設け、フロート55,56上に泥がかからないようにしている。
施肥装置5は、肥料ホッパ60に貯留されている粒状の肥料を繰出部61,…によって一定量ずつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62,…でフロート55,56,56の左右両側に取り付けた施肥ガイド(図示せず),…まで導き、施肥ガイド,…の前側に設けた作溝体64(図1),…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥溝内に落とし込むようになっている。ブロア用電動モータ53で駆動するブロア58で発生させたエアが左右方向に長いエアチャンバ59を経由して施肥ホース62に吹き込まれ、施肥ホース62内の肥料を風圧で強制的に搬送するようになっている。
操縦席31に設けられた副変速レバー16は図8に示すようにレバーガイドに沿って回動操作することにより、副変速装置が「路上走行速(移動)」、「中立」、「植付速(植付)」のいずれかに手動で切り換わるように構成されている。そして、副変速レバー16の基部側に設けた副変速レバーセンサ(レバー16の操作角度を検出するポテンショメータなど)(図示せず)によって副変速レバー16の操作位置を検出することができる。
また、走行車体2の前側下部に、予備苗枠38(予備苗載せ台38a,38b,38c)を回動可能に支持する回動支持フレーム80(図1参照)を受ける苗枠支持フレーム49を設けている。そのため回動支持フレーム80を中心に平面視で180度ボンネット32側に回動させると、走行車体2の外側にあったステップ35上に予備苗枠38が位置するので、倉庫などへの苗移植機の収納時に邪魔にならない。
また、苗枠支持フレーム49の頂部には取付ステー37dを設け、取付ステー37dには第1補助苗載せ台38dを配置している。第1補助苗載せ台38dを回動可能に設けたことにより、第1補助苗載せ台38dの一側端部を走行車体2に近付けることができるので、苗や作業用具(空の苗箱等)の積み下ろしが容易になり、作業能率が向上する。
苗枠支持部材49、回動支持フレーム80及び予備苗枠38はそれぞれ左右一対配置され、また、第1補助苗載せ台38dは苗枠支持部材49に着脱自在に配置している。このように、左右の回動支持フレーム80に第1補助苗載せ台38dを各々独立して着脱できる構成としたことにより、予備苗枠38は走行車体2の植付条数に合わせた苗の積載数にすることができ、苗の補充に圃場端に戻る回数が減って作業能率が減少する。
また、走行車体2上の空きスペースに予備苗枠38に載せられない苗を置く必要がないので、走行車体2上に積載された苗が圃場に落下することが防止され、拾い上げる作業に要する時間と労力が軽減されると共に、作業者の移動範囲が苗に制限されることがなく、作業能率が向上する。
さらに、植付条数以上の苗を積載することができるので、一部の条の苗が無くなったときに苗を補充して作業を継続することにより、圃場端に移動する頻度が減少し、作業能率が従来技術より向上する。
また、図3の側面図と図4の平面図には本実施例の苗移植機の走行車体フレーム部分の構造を示す。図3と図4には、それぞれ左右に前輪10と後輪11を前側メインフレーム15aと後側メインフレーム15bを有するメインフレーム15に設けた走行車体2を示す。
走行車体2の最前部にはバンパ83があり、該バンパ83の後ろに燃料タンク84を配置している。また、メインフレーム15にエンジン20の駆動力を変速する変速装置(トランスミッション)を内部に装着したトランスミッションケース12を固着するが、トランスミッションケース12の側部に、左右の前輪10に駆動力を伝動する前側走行伝動ケース(フロントアクスルケース)81を配置して、該前側走行伝動ケース81を前記メインフレーム15に固着し、また、メインフレーム15の後側に配置される施肥装置5及び整地ロータ27及び左右の後輪11に駆動力を供給する後側走行伝動ケース(リアアクスルケース)82を配置して、該後側走行伝動ケース82をメインフレーム15に固着している。
ここで、メインフレーム15は、前後方向を向いた左右一対の前側メインフレーム(中空の直方体の各パイプ)15aと前後方向を向いた左右一対の後側メインフレーム15bと前側メインフレーム15aの後端部と後側メインフレーム15bの前端部を連結する左右一対の連結フレーム15cと左右一対の前側メインフレーム15aの前側を連結する前連結フレーム15dと左右一対の前側メインフレーム15aの後側を連結する第1後連結フレーム15eと左右一対の後側メインフレーム15bの後側を連結する第2後連結フレーム15fで剛体を構成している。さらに、前記第1後連結フレーム15eの左右両端部と第2後連結フレーム15fの左右両端部を、左右の前後連結フレーム15g、15gで各々連結している。
上記したように、ミッションケース12、前側走行伝動ケース81及び後側走行伝動ケース82を各々メインフレーム15に固着して取り付けることにより、ミッションケース12、前側走行伝動ケース81及び後側走行伝動ケース82が走行車体2のメインフレーム15の強度メンバーになるので、作業車両の機体(走行車体)2の剛性が従来技術より向上して耐久性が増すと共に、余分な取付部材が必要なく、作業車両全体の重量の軽減が図られる。
また、一対の前側メインフレーム15aの左右間隔を、一対の後側メインフレーム15bの左右間隔よりも広くなるように配置し、左右一対の前側メインフレーム15aの左右間にミッションケース12を固着し、左右一対の前側メインフレーム15aの左右外側に各々前側走行伝動ケース81を固着し、左右一対の後側走行伝動ケース82の左右間に上下方向のリンクベースフレーム42を固着した。
前側メインフレーム15aの左右間隔を後側メインフレーム15bの左右間隔よりも広くし、この前側メインフレーム15aの左右間にミッションケース12を設けたことにより、変速装置のメンテナンス作業時等に変速装置の外装部品を着脱する際に前側メインフレーム15aと干渉することが防止され、メンテナンス性が向上する。
また、後側メインフレーム15bの左右間に、出力軸20aが機体前後方向を向いているエンジン20を配置し、エンジン20の左右一側にラジエータ22を配置し、ラジエータ22を設ける側の後側メインフレーム15bを、反対側の後側メインフレーム15bよりも機体内側に寄せて配置した。
そのため、ラジエータ22を設けた側の後側メインフレーム15bが、反対側の後側メインフレーム15bよりも機体内側に位置することにより、前側メインフレーム15aが放熱装置であるラジエータ22への外気の吸入を妨げることを防止できるので、ラジエータ22が十分な外気を吸入でき、作業中にエンジン20が過熱により停止することが防止され、作業能率が従来より向上する。
ラジエータ22を配置した側とは反対側のエンジン20の側部にマフラ24(図3、図4参照)を配置し、施肥装置5の搬送風を発生させるブロア58を、該ブロア58が吸入する空気が通過する吸気部材(吸気ダクト)8(図3、図4参照)に向けてマフラ24の排気口を配置した(図1、図3、図4)。
ラジエータ22のファン(図示せず)からの風を機体前進方向の右側からエンジン20に当て、マフラ24からの排気はエンジン20の左からエンジン20の後方に送り、この風流れを利用し、ブロア58が吸入する空気が通過する吸気部材(吸気ダクト)8に向けてエンジン排気装置であるマフラ24の排気口から温風を送り込むことで、エンジン20の排熱を肥料の搬送風の高温化に用いることができるので、湿気により肥料が詰まることや、肥料の圃場への供給が滞り、肥料不足が生じ、作物に生育不良が生じることが防止される。
なお、吸気ダクト8とマフラ24の間には間隔があるが、吸気ダクト8自体は排気ガスやエンジン排熱により暖められた周囲の空気が入り込む入り口に過ぎない。むしろ、排気ガスがダイレクトに肥料の搬送風になると、余分な物質まで肥料と共に圃場に供給しかねないので、一旦エンジン20の後部の空間を経由させる必要がある。なお、上記のとおり、ブロア58の作動により、吸気ダクト8を経由して熱を帯びた空気が吸入される。
また、エンジン20の前側と左側を、共通するエンジンカバー30で覆い、該カバー30とエンジン20を近接させることで、ラジエータ22の吸気側の空間は広くして、エンジン20後方に空間を設けやすく、その空間(施肥ホッパ60の直下)の雰囲気温度を高くし易くなる。
さらに、マフラ24からの高温の排気を吸気ダクト8に吹き付けることにより、エンジン20の排熱を施肥装置5の施肥ホッパ60から排出する肥料の搬送風の高温化に用いることができるので、湿気により肥料が詰まることや、肥料の圃場への供給が滞り、肥料不足が生じ、作物に生育不良が生じることが防止される。
また、エンジン20の左右にラジエータ22とマフラ24が設けられることにより、エンジン20の後方から施肥装置5の下方に亘って空間部が形成され、この空間部にエンジン20の熱を溜まらせて雰囲気温度を高くすることができるので、外気温等による搬送風の温度低下が防止される。
図5の苗移植機の正面図に示す実施例では、走行車体2の前側に作業者の操縦部33を設けているので、該操縦部33の前側を覆う前側カバー21と該前側カバー21に機体の前方を照らす前照灯22と、該前照灯22の発する光を反射して照射範囲を拡げる反射部材(リフレクタ)25を設け、反射部材25を前側カバー21の左右外側端部まで延長すると共に、左右外側部に近付くほど上方に向けて延長した。
反射部材25を前側カバー21の左右外側端部まで延長したことにより、機体左右方向に前照灯22の照射範囲を拡げることができるので、夕方など暗い時間帯であっても機体の左右側方が見やすくなり、側方の苗植付条や畦が確認でき、苗の植付精度が向上すると共に、畦との接触による破損が防止される。
また、反射部材25を左右外側に近付くほど上方に延長することにより、機体前方の前照灯22の照射範囲を拡げることができるので、夜間や倉庫等の暗い場所であっても前方の状況が把握しやすくなり、機体の積込作業や収納作業が容易に行えると共に、安全性が向上する。
図6の整地ロータ部分の要部側面図に示すように、苗植付部(作業装置)4の支持枠体65に一端が支持されたロータ支持部66を介して圃場の凹凸を均す整地ロータ27を設け、ロータ支持部66に整地ロータ27が圃場に接触した際に跳ね上げる泥土や水を受ける整地カバー28を取り付け、整地カバー28の下端部を、整地ロータ27の回転軸と略同じ高さに位置し、整地カバー28の下端部が走行車体2の左右方向で直線状となるように配置した。
このように、整地カバー28の下端部を整地ロータ27の回転軸と略同じ高さに設けたことにより、整地カバー28の下端部を圃場面に接近させることができるので、整地ロータ27で均し切れなかった圃場面の凸部を整地カバー28の下端部で押し均すことができ、圃場面を確実に平坦にできる。
整地カバー28の下端部を走行車体2の左右方向で直線状としたことにより、整地ロータ27が整地し切れない圃場面の部分(取付部材の装着のため、ロータ27の羽根の左右間隔が空いている部分)の凸部を均すことができ、苗植付部4が作業を行う圃場面を確実に平坦にできる。
整地カバー28をロータ支持部66に設けたことにより、整地ロータ27と整地カバー28を間隔を空けて配置することができるので、整地ロータ27と整地カバー28の間に泥土の詰まりがなくなり、そのため整地ロータ27の回転が悪くならず、圃場面の整地ができるようになっている。
また、図6に示す構成と同様に、苗植付部4の下方に、ロータ支持部66を介して整地ロータ27と整地カバー28を設け、図7の整地ロータ部分の平面図に示すように、整地カバー28の下端部を、整地ロータ27の回転軸と略同じ高さに位置させ、整地カバー28の下端部に、圃場面から離間する複数の間欠部28aを形成し、該間欠部28aは機体外側ほど左右幅を広く、機体内側ほど左右幅を狭くした。
整地カバー28の下端部を整地ロータ27の回転軸と略同じ高さに設けたことにより、整地カバー28の下端部を圃場面に接近させることができるので、整地ロータ27で均し切れなかった凸部を整地カバー28の下端部で押し均すことができ、圃場面を確実に平坦にできる。
また、図7に示すように整地カバー28の下端部に複数の間欠部28aを形成したことにより、泥土や水を間欠部28aから機体後方に移動させることができるので、機体の側方に移動する泥土や水の量が減少し、植え付けられた苗が泥土や水流に押し流されることが防止される。
間欠部28aは、機体外側ほど左右幅を広く、機体内側ほど左右幅を狭くすることにより、泥土や水流が機体外側から側方に植え付けられた苗に向かって流れ出すことが防止される。
整地カバー28を苗植付部4側に設けたことにより、整地ロータ27と整地カバー28は間隔を空けて配置することができるので、整地ロータ27と整地カバー28の間に泥土が詰まり、圃場面の整地ができなくなることが防止される。
整地カバー28は、機体外側ほど機体前側に位置し、機体内側ほど機体後側に位置する、平面視で傾斜姿勢で配置することにより、整地カバー28が均す泥土を機体の左右方向中央部寄りに案内することができるので、泥土が機体の左右外側から側方に植え付けられた苗に向かって移動することが防止され、泥土が苗を押し潰すことが防止される。
一般に、機体の前後方向中心線を遠方の目標に合わせて直進性を確保しながら前進する走行車両では、図8に示すモニター画面6だけが前後方向の機体中心線上にあるというだけでは直進しにくい。
そこで、モニター画面6の表示部において、ハンドルポスト(フロントカバー)32に固定したステー部から機体中心にレイアウトしたモニター画面6を備えた構成において、モニター画面6のフレーム6aの上方部位に凸部6b(図8(b)を設け、該凸部6bがモニター画面6のフレーム6aの上方にあることで、直進時に見当をつけやすくなる。
また、前記モニター画面6のフレーム6aの上方部位に凸部6bに代えて凹部6c(図8(a))を設けても良い。
前記モニター画面6はHST(走行操作)レバー17などのレバー操作部より突出させた構成とするとモニター画面6がHSTレバー17などのレバーの邪魔にならない。
このようにモニター画面6を操作パネル面7とは異なる平面上に配置することで、レバー操作が容易になるだけでなく、操作パネル面7に適正に計器類を配置でき、また操作パネル面7を大型化すること無く、副変速レバー16,HST(走行操作)レバー17の操作も従来より容易になる。
ところで、現行の苗移植機(田植機)では、苗載台(苗タンク)51を前板68(図9参照)上に支持させて左右方向に摺動自在としている。しかし、前板68上に泥等が付着すると、苗タンク51の摺動性が小さくなる問題がある。
そこで、図9に示すように、苗タンク51の上端部を上レール65cで吊る構成にすることで、前板68に掛かる苗タンク51の荷重を小さくし、前板68上に泥等が付着しても、苗タンク51の摺動性が損なわれないようにすることができる。
苗タンク51の摺動機構を示す平面図(図9(a))と側面図(図9(b))と図9(b)の一部拡大図(図9(c))と前板部分の側面拡大図(図9(d)を示す。
苗タンク51の支持枠体65は、苗タンクの上辺と一体の上レール65cに吊された状態で回転する支持ローラ65aと一対の両側辺部材65b及び支持ローラ65aを先端に回転自在に支持するロッド72と該ロッド72の基部側を固定支持する横長の上フレーム71及び該上フレーム71に一端が支持固定され、ロッド72の中間部に他端が支持固定されるスプリング73からなる。
また、一対の両側辺部材65bの下端は植付伝動ケース50に固定支持され、両側辺部材65bの上端は上レール65cに固定接続されている。
さらに、苗タンク51の下辺は前板68の一側面に当接する突出部51aと該突出部51aの反対側にはアーム77上を回転するコロ74を一端部側で支持する回転軸78と該回転軸78を取り付けたアーム77が設けられ、該アーム77の他端部を前板68に固定している
従って、苗タンク51は、該苗タンク51と一体の上レール65cが支持ローラ65aとロッド72と上フレーム71を介して一対の両側辺部材65bに吊り下げられた状態で摺動することができる。このとき前板68上に泥などがあっても苗タンク51の摺動性が損なわれない構成である。
本発明は、苗植付部を搭載した乗用型苗移植機に限らず、他の作業車両にも利用可能である。
1 施肥装置付き乗用型苗移植機 2 走行車体
3 昇降リンク装置 4 苗植付部
5 施肥装置 6 モニタ画面
7 操作パネル 10 前輪
11 後輪 11a 後輪駆動軸
12 ミッションケース 13 前輪ファイナルケース
14 コ字状のフレーム 14a 牽引用フック
15 メインフレーム 16 副変速レバー
17 走行操作レバー 18 後輪ケース
20 エンジン 22 ラジエータ(放熱装置
23 静油圧式無段変速装置(HST)
26 植付伝動軸
27(27a,27b)整地ロータ 28 ロータカバー
30 エンジンカバー 31 操縦席
32 フロントカバー(ボンネット)
33 操縦部 34 ハンドル
35 フロアステップ 35’ 補助ステップ
38 予備苗枠(38a,38b,38c)
39a,39b,39c 移動リンク部材
40 上リンク 41 下リンク
42 リンクベースフレーム 43 縦リンク
44 連結軸 46 昇降用油圧シリンダ
49 苗枠支持枠体(フレーム) 49a 苗枠支持部材
49a1 苗枠支持部材鉛直部 49c 回動支点
50 伝動ケース 51 苗載台
51a 苗取出口 51b 苗送りベルト
52 苗植付装置 52a 苗植付爪
53 ブロア用電動モータ 55 センターフロート
56 サイドフロート 58 ブロア
59 エアチャンバ 60 肥料ホッパ
61 繰出部 62 施肥ホース
64 作溝体 65 枠体構造物
65a 支持ローラ 65b 支持枠体
66 ロータ支持部 68 前板
70 回動機構 75 サイドマーカ
80 回動支持フレーム
81 前側走行伝動ケース(フロントアクスルケース)
82 後側走行伝動ケース(リアアクスルケース)
122 前照灯 184 線引きマーカ

Claims (7)

  1. 作業装置(4)を連結し、前輪(10)と後輪(11)とを備えた走行車体(2)に前側メインフレーム(15a)と後側メインフレーム(15b)を有するメインフレーム(15)設けた作業車両において、
    前記走行車体(2)のメインフレーム(15)に変速装置を内部に装着したミッションケース(12)を設け、該ミッションケース(12)の側部で前記前輪(10)に駆動力を伝動する前側走行伝動ケース(81)を前記メインフレーム(15)に固着し、
    前記メインフレーム(15)の後側に後輪(11)に駆動力を供給する後側走行伝動ケース(82)を設け、該後側走行伝動ケース(82)を前記メインフレーム(15)に固着し
    作業装置(4)の下方に、ロータ支持部(66)を介して圃場の凹凸を回転しながら均す整地装置(27)を設け、
    ロータ支持部(66)に、整地装置(27)が圃場に接触した際に跳ね上げる泥土や水を受ける整地カバー(28)を取り付け、
    該整地カバー(28)の下端部を、整地装置(27)の回転軸と略同じ高さに位置させ、整地カバー(28)の下端部に、圃場面から離間する複数の間欠部(28a)を形成し、
    該間欠部(28a)は、機体外側ほど左右幅を広く、機体内側ほど左右幅を狭くしたことを特徴とする作業車両。
  2. 作業装置(4)を連結し、前輪(10)と後輪(11)とを備えた走行車体(2)に、前側メインフレーム(15a)と後側メインフレーム(15b)とを有するメインフレーム(15)を設けた作業車両において、
    前記走行車体(2)のメインフレーム(15)に変速装置を内部に装着したミッションケース(12)を設け、該ミッションケース(12)の側部で前記前輪(10)に駆動力を伝動する前側走行伝動ケース(81)を前記メインフレーム(15)に固着し、
    前記メインフレーム(15)の後側に後輪(11)に駆動力を供給する後側走行伝動ケース(82)を設け、該後側走行伝動ケース(82)を前記メインフレーム(15)に固着し、
    走行車体(2)の後部に施肥装置(5)を配置し、
    エンジン(20)をメインフレーム(15)の上に搭載し、エンジン(20)の左右一側に放熱装置(22)を配置し、
    該放熱装置(22)を配置した側とは反対側のエンジン(20)の側部にエンジン排気装置(24)を配置し、施肥装置(5)の搬送風を発生させる起風装置(58)を配置し、該起風装置(58)が吸入する空気が通過する吸気部材(8)をエンジン排気装置(24)の後方に配置し、エンジン排気装置(24)からの後方への排気風により空気を吸気部材(8)に向けて送るエンジン排気装置(24)の排気口を配置し、
    吸気部材(8)とエンジン排気装置(24)との間には間隔を設け、吸気部材(8)をエンジン排気装置(24)より上方に配置したことを特徴とする作業車両。
  3. 走行車体(2)のメインフレーム(15)は、前後方向を向いた左右一対の前側メインフレーム(15a)と前後方向を向いた左右一対の後側メインフレーム(15b)と前側メインフレーム(15a)の後端部と後側メインフレーム(15b)の前端部を連結する左右一対の連結フレーム(15c)を有する構成とし、
    走行車体(2)のメインフレーム(15)の一対の前側メインフレーム(15a)の左右間隔を、一対の後側メインフレーム(15b)の左右間隔よりも広くなるように配置し、左右一対の前側メインフレーム(15a)の左右間にミッションケース(12)を固着し、左右一対の前側メインフレーム(15a)の左右外側に各々前側走行伝動ケース(81)を固着し、左右一対の後側走行伝動ケース(82)の左右間に上下方向のリンクベースフレーム(42)を固着したことを特徴とする請求項に記載の作業車両。
  4. 左右一対の後側メインフレーム(15b)の左右間に、出力軸(20a)が機体前後方向を向いているエンジン(20)を配置し、エンジン(20)の左右一側に放熱装置(22)を配置し、該放熱装置(22)を設ける側の後側メインフレーム(15b)を、反対側の後側メインフレーム(15b)よりも機体内側に寄せて配置したことを特徴とする請求項3に記載の作業車両。
  5. 走行車体(2)の前側に、作業者が走行車体(2)を操作する操縦部(33)を設け、操縦部(33)の前側を覆う前側カバー(21)と、該前側カバー(21)に機体の前方を照らす前照灯(22)と、該前照灯(22)の発する光を反射して照射範囲を拡げる反射部材(25)を設け、反射部材(25)を前側カバー(21)の左右外側端部まで延長すると共に、左右外側部に近づくほど上方に向けて延長したことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の作業車両。
  6. 作業装置(4)の下方に、ロータ支持部(66)を介して圃場の凹凸を回転しながら均す整地装置(27)を設け、
    ロータ支持部(66)に、整地装置(27)が圃場に接触した際に跳ね上げる泥土や水を受ける整地カバー(28)を取り付け、
    該整地カバー(28)の下端部を、整地装置(27)の回転軸と略同じ高さに位置し、整地カバー(28)の下端部が走行車体(2)の左右方向で直線状となるようにしたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の作業車両。
  7. 整地カバー(28)は、機体外側ほど機体前側に位置し、機体内側ほど機体後側に位置する、平面視で傾斜姿勢に配置することを特徴とする請求項1または6に記載の作業車両。
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