JP6078736B2 - ミシンの気体搬送糸通し装置 - Google Patents

ミシンの気体搬送糸通し装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6078736B2
JP6078736B2 JP2012157671A JP2012157671A JP6078736B2 JP 6078736 B2 JP6078736 B2 JP 6078736B2 JP 2012157671 A JP2012157671 A JP 2012157671A JP 2012157671 A JP2012157671 A JP 2012157671A JP 6078736 B2 JP6078736 B2 JP 6078736B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
looper
threading
switching
yarn
sewing machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012157671A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014018292A (ja
Inventor
徹 佐久間
徹 佐久間
石川 正人
正人 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2012157671A priority Critical patent/JP6078736B2/ja
Application filed by Suzuki Manufacturing Co Ltd filed Critical Suzuki Manufacturing Co Ltd
Priority to US14/406,815 priority patent/US9347163B2/en
Priority to RU2015100271/12A priority patent/RU2598561C2/ru
Priority to CN201280071698.5A priority patent/CN104246048B/zh
Priority to KR1020147029812A priority patent/KR101908763B1/ko
Priority to PCT/JP2012/077737 priority patent/WO2014010108A1/ja
Priority to EP12880833.4A priority patent/EP2878724B1/en
Priority to TW101140488A priority patent/TWI583844B/zh
Publication of JP2014018292A publication Critical patent/JP2014018292A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6078736B2 publication Critical patent/JP6078736B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B63/00Devices associated with the loop-taker thread, e.g. for tensioning
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B1/00General types of sewing apparatus or machines without mechanism for lateral movement of the needle or the work or both
    • D05B1/08General types of sewing apparatus or machines without mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making multi-thread seams
    • D05B1/10Double chain-stitch seams
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B57/00Loop takers, e.g. loopers
    • D05B57/02Loop takers, e.g. loopers for chain-stitch sewing machines, e.g. oscillating
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B87/00Needle- or looper- threading devices
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B87/00Needle- or looper- threading devices
    • D05B87/02Needle- or looper- threading devices with mechanical means for moving thread through needle or looper eye

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

本発明はミシンの気体搬送糸通し装置に係わり、特に縁かがりミシン、二重環縫いミシン、偏平縫いミシン等のルーパに加圧気体を利用して自動的にルーパ糸を通すためのミシンの気体搬送糸通し装置に関する。
従来から、縁かがりミシン、二重環縫いミシン、偏平縫いミシン等において、ルーパ糸を差し入れるルーパ糸導入機構からルーパの剣先のルーパ糸案内出口までを連通する中空のルーパ糸案内で連結し、中空のルーパ糸案内に供給される加圧気体の流れを利用してルーパ糸を送る気体搬送糸通し装置が知られている。これにより、複雑な糸掛けを不要とし、操作性よく糸通しを行なうことができ、このため糸通しを間違えたり、途中でルーパ糸がはみ出し、挿通されたルーパ糸が他の糸と絡んだりすることがなく、極めて簡単な操作で一気に糸通しをすることができる(特許文献1−3参照)。
このような気体搬送糸通し構造においては糸通しのための経路がかなり単純となり糸通し作業が容易となり、糸絡みや糸切れの発生をなくすことができる。
しかしながら、このような気体搬送糸通し構造では、一方の手でストッパ軸(位置決めピン)を停止位置決め円板に対して押圧させながら、他方の手でプーリを手動回転させることにより縫目形成装置をロックさせるとともに糸通し連結装置を連結させなければならないので、ミシンに精通していない未熟練オペレータにとって、この糸通し装置の使い方がオペレータに理解されにくく、両手を同時に使って行なうルーパ糸の挿通作業はかなり面倒であって、そのためのトレーニングを要する。
そこで、両手を同時に使うことなく片手で何度かの操作によってルーパにルーパ糸を通す糸通し作業の容易化を図るルーパ糸通し装置が提案されている(特許文献4−5参照)。
特許第2865470号公報 特許第3355214号公報 特許第4088504号公報 特開2008−119361号公報 特許第4741701号公報
特許文献5開示のルーパ糸通し装置は、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動レバーを用いて僅か3回の片手操作でルーパにルーパ糸を通すことができるので、ルーパ糸通し装置としては極めて有効であるが、気体供給ポンプの気体供給動作中、ルーパ糸通し状態から縫目形成状態へ遷移するのを回避する安全装置を必要とするという難点がある。
また、特許文献4開示のルーパ糸通し装置(図2)は、特許文献5開示のルーパ糸通し装置と異なり、特許文献1−2開示の押ボタン構造を用いてルーパ糸通しを行なうものであるが、以下のような重大な難点がある。
(1)機構上の難点として、
(a)ルーパ(ルーパ支持体)、ルーパ駆動腕、糸道管ルーパ糸案内板が別体に集合した集合体に構成されているので、縫製時のルーパ駆動とルーパ糸通し時の切換機構が煩瑣となり(図3)、
(b)糸溝から糸挿入口までのルーパ糸通し経路にルーパ天秤が介在していないので、ルーパ天秤機構を別途考慮する必要があり(図1、図5、図13)、
(2)操作上の難点として、
(a)本来、ルーパ糸通しは糸スプールから引き出されたルーパ糸を直にルーパ剣先糸出口まで糸通しすることを目的にするものであるところ、特許文献4開示のルーパ糸通し装置ではそもそも糸スプールから引き出されたルーパ糸を糸溝から糸挿入口まで糸案内する作業が極めて面倒となり(図1)、
(b)特許文献4開示のルーパ糸通し装置は糸通し作業が大幅に簡略化されることとなり糸通し作業の容易化を図ることを目的としているところ、実際には操作レバーの移動操作、はずみ車の位置合わせ回転操作、ロックボタンの押圧操作、エアー吹き付け開始操作という実に4回の片手操作を要するので、糸通し作業が大幅に簡略化されて糸通し作業の容易化を図るという効果には帰結しないのである。更に、従来煩わしいとされている下糸の先端を直接ルーパの糸挿入口に挿入しておかねばならないという問題が残っている(図1、図13)。
本発明は、これらの難点を解決するためになされたもので、気体供給ポンプの気体供給動作中、ルーパ糸通し状態から縫目形成状態へ遷移するのを回避する安全装置を不要とし、機構上、簡素化され、操作上、少ない回数の片手操作でルーパに更に容易にワンタッチで糸通しができるミシンの気体搬送糸通し装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、ルーパ糸を気体搬送するための加圧気体を縫目形成装置を駆動するミシンモータを切換えて動作する気体供給ポンプで生成し、ワンタッチでルーパに糸通しができるミシンの気体搬送糸通し装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、ルーパ糸通し/縫目形成切換機構によって片手でルーパ糸通し切換操作ができるミシンの気体搬送糸通し装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明のミシンの気体搬送糸通し装置は、ルーパ糸入口からルーパ剣先糸出口まで中空構造にされた少なくとも1つのルーパと、ルーパに導かれるルーパ糸を差し入れるルーパ糸導入機構と、ルーパ糸導入機構からルーパ糸入口まで延在しルーパ糸案内出口を有する中空ルーパ糸案内と、ルーパ糸をルーパ糸導入機構から中空ルーパ糸案内を通ってルーパ糸案内出口へ気体搬送によりルーパ糸通しする気体供給源と、ミシンモータからの動力を縫目形成時にはルーパを含む縫目形成装置を駆動する駆動軸に、ルーパ糸通し時には気体供給源にそれぞれ伝達するためのクラッチと、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部の手動操作に応じてルーパ糸通し時に縫目形成装置への動力伝達を遮断して気体供給源に動力を伝達し、縫目形成時に縫目形成装置に動力を伝達して気体供給源への動力伝達を遮断するようにクラッチを切換えるためのルーパ糸通し/縫目形成切換機構とを備え、
クラッチは、気体供給源へ動力伝達する給気駆動体と駆動軸の一端に固着されて縫目形成装置へ動力伝達する縫目形成駆動体との一方に、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部の手動操作に応じて接離自在に移動されてミシンモータからクラッチ中空軸を介して動力が伝達されるとともに給気駆動体に接続されたときはその接続状態が保持される噛み合いクラッチで構成され
駆動軸の一端に固着されているプーリを手動回転させることにより、ルーパ糸案内出口とルーパ糸入り口が水平方向に整致したとき中空ルーパ糸案内のルーパ糸案内出口とルーパのルーパ糸入り口とを接続する位置決め装置を備え、
位置決め装置は、駆動軸に同軸に取付けられ、ルーパ糸案内出口、ルーパ天秤に形成された天秤孔及びルーパ糸入り口が水平方向に整致する周方向停止位置に切欠を有する停止位置決め円板と、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部をルーパ糸通し側に切換手動操作したルーパ糸通し時に、プーリを手動回転させて切欠に嵌合するストッパ軸とを有し、
ストッパ軸に突設する制御ピンと、縫目形成時に、制御ピンによってストッパ軸を停止位置決め円板から離脱するように移動させる第1の制御溝カム部、ルーパ糸通し時に、制御ピンによってストッパ軸を停止位置決め円板に向けて移動させる第2の制御溝カム部を含む制御溝カム板とを備えている
本発明のミシンの気体搬送糸通し装置において、ルーパ糸通し時に、クラッチ中空軸は摺動自在回転伝達キーを介してルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部の手動操作に応じて切換摺動する切換摺動スリーブに結合されて噛み合い食い込み爪で給気駆動体に接続され、縫目形成時に、クラッチ中空軸は切換摺動スリーブを介して噛み合い爪で縫目形成駆動体に接続される。
本発明のミシンの気体搬送糸通し装置において、ルーパ糸案内出口とルーパ糸入り口は、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部の手動操作に応じて、ルーパ糸通し時及び縫目形成時にそれぞれ接離自在に配設される糸通し連結装置を備えている。
本発明のミシンの気体搬送糸通し装置において、切換摺動スリーブは、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部の手動操作に応じて2安定状態切換板を介して切換摺動してルーパ糸通し時に給気駆動体に接続され、縫目形成時に縫目形成駆動体に接続される。
本発明のミシンの気体搬送糸通し装置によれば、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部のいかなる手動操作によっても、気体供給ポンプの気体供給動作中、ルーパ糸通し状態から縫目形成状態へ遷移するのを回避することができる。
また、本発明のミシンの気体搬送糸通し装置によれば、ルーパ糸通しは、糸通し準備操作、糸通し位置決め・連結プーリ操作、糸通し気体送給操作という片手3操作で実行できる。
したがって、本発明のミシンの気体搬送糸通し装置によれば、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部のいかなる手動操作によっても、気体供給ポンプの気体供給動作中、ルーパ糸通し状態から縫目形成状態へ遷移するのを回避することができるとともに、ルーパの剣先の糸出口から糸を差し入れるルーパ糸導入機構までを連通する中空ルーパ糸案内で連結したので、複雑な糸掛けを不要とし、操作性よく糸通しを行なうことができ、糸通しを間違えたり、途中でルーパ糸がはみ出したり、挿通されたルーパ糸が他の糸と絡んだりすることがなくなり、中空ルーパ糸案内に供給される加圧気体の流れを利用してルーパ糸を送るようにしたことから極めて簡単な操作で一気に糸通しをすることができる。
本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置をミシンの手前右側から見た全体斜視図である。 本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置のブロック図である。 本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置の縫目形成状態における部分斜視図である。 本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置の糸通し状態における部分斜視図である。 本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置における糸通し連結装置の分解斜視図である。 (a)は本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置のルーパ糸通し/縫目形成切換機構の分解斜視図、(b)はその組立て説明図である。 (a)は本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置の縫目形成状態におけるルーパ糸通し/縫目形成切換機構の部分斜視図、(b)はその制御溝カム板の詳細説明図である。 (a)は本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置の糸通し状態におけるルーパ糸通し/縫目形成切換機構の部分斜視図、(b)はその制御溝カム板の詳細説明図である。 (a)は本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置のルーパ糸通し/縫目形成切換機構の分解斜視図、(b)はその部分詳細分解斜視図である。 本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置の縫目形成状態におけるルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部及びルーパ糸通し/縫目形成切換機構の部分斜視図である。 本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置の糸通し状態におけるルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部及びルーパ糸通し/縫目形成切換機構の部分斜視図である。 本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置における噛み合いクラッチの分解斜視図である。 本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置における噛み合いクラッチの部分斜視図である。 本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置の縫目形成状態における噛み合いクラッチの断面図である。 本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置の糸通し状態における噛み合いクラッチの断面図である。 (a)は本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置の噛み合いクラッチ及び気体供給ポンプの分解斜視図、(b)はその逆流止バルブの詳細説明図である。 本発明によるミシンの気体搬送糸通し装置のルーパ糸導入機構の分解斜視図である。
以下、本発明の気体搬送糸通し装置を3本針6本糸縁かがりオーバーロックミシンに適用した好ましい実施の形態について図面を参照して詳述する。
図1に示すように、この3本針6本糸縁かがりオーバーロックミシン1は、ベッドとアームを形成するメインフレーム2とサブフレーム2aを有する。
ミシンモータMはメインフレーム2に装着され、駆動軸5はメインフレーム2に沿って水平方向に延びている(図2、図3(A)、図3(B)、図5(A)、図5(B)、図6(A)、図6(B)、図7(B)、図8(A)、図8(B)、図9(a))。
駆動軸5は、後述するように、ミシンモータMによってタイミングベルトMB、駆動軸プーリ21により後述するクラッチ60を介して回転駆動される。
図1、図2、図8(A)、図8(B)、図9(a)に示すように、駆動軸5と同期して駆動軸プーリ28、タイミングベルトTB、上軸プーリ5bで回転する上軸5aが設けられている。上軸5aを駆動軸5と同期して駆動させるために駆動軸プーリ28はネジ28aで駆動軸5に固定されている。駆動軸5と上軸5aの回転比は1:1である。上軸5aによって上下運動する針留11に固定され針板3を貫通して上下運動する針11a、11b、11c、これらの針11a、11b、11cを駆動する針駆動機構12、針板3上で布25を押える布押え機構19、駆動軸5によって駆動され、針板3の下側で針11a、11b、11cの軌跡と交叉するように円弧状の軌跡を描いて往復運動する下ルーパ8、針板3の側方で下ルーパ8の軌跡と交叉するとともに針板3の上側で針11a、11b、11cの軌跡と交叉するように楕円弧状の軌跡を描いて往復運動する上ルーパ7、二重環ルーパ9(図3(A)〜図3(C))、これらのルーパを駆動するルーパ駆動機構10、布25を1目毎に歩進させる布送り機構4で縫目形成装置30を形成している。
また、3本針6本糸縁かがりオーバーロックミシン1において、布25の端縁を切断するカッターctが設けられている。さらに、布送り機構4による布送りピッチを調節するための布送りピッチ調節器4a及びカッターctによる切断幅を調節するための切断幅調節器4bが設けられている。
縫目形成装置30の針駆動機構12は駆動軸5と同期して駆動する上軸5aによって駆動され、布送り機構4、ルーパ駆動機構10及びカッターctは駆動軸5によって駆動される。要するに、縫目形成装置30は基本的には駆動軸5によって駆動されるが、その具体的構造及び動作は公知又は周知であるので、その詳細は説明を省略する。
3本針6本糸縁かがりオーバーロックミシン1によれば、針11a、11bに挿通される針糸17a、17bと、下ルーパ8に挿通された下ルーパ糸16bと、上ルーパ7に挿通された上ルーパ糸16aとを交叉して布25にオーバーロック縫いを形成するものである。なお、二重環ルーパ9はそれに挿通された二重環ルーパ糸16cと針11cに挿通される針糸17cとを交叉して布25に二重環縫いを形成し、所謂インターロック縫いを行なうものである。針糸17a、17b、17cは針糸調子器18a、針糸天秤15a、15bを介して針11a、11b、11cにそれぞれ給糸される。
この3本針6本糸縁かがりオーバーロックミシン1において、各ルーパ糸16a、16b、16cを、ルーパ糸調子器18bを介して上ルーパ7、下ルーパ8、二重環ルーパ9に気体搬送によりルーパ糸通しするにあたり、上ルーパ7、下ルーパ8、二重環ルーパ9は、ルーパ糸入口7a、8a、9aからルーパ剣先糸出口7b、8b、9bまで中空構造にされている(図3(A)〜図3(C))。ここで、「中空構造」とは、ルーパ自体をルーパ糸入口7a、8a、9aからルーパ剣先糸出口7b、8b、9bまで中空構造にしてもよく、ルーパにルーパ糸入口7a、8a、9aからルーパ剣先糸出口7b、8b、9bまで溝を形成し、そこに中空パイプを埋め込む構造にしてもよい。この場合、その構造の断面は円、多角形であってもよく、その一部が欠ける、例えば断面C字形であってもよい。
この目的のため、3本針6本糸縁かがりオーバーロックミシン1は、上ルーパ7、下ルーパ8、二重環ルーパ9に導かれる各ルーパ糸を差し入れるルーパ糸導入機構110と、ルーパ糸導入機構110からルーパ糸入口7a、8a、9aまで延在しルーパ糸案内出口7d、8d、9dを有する中空ルーパ糸案内130の中空ルーパ糸案内7e、8e、9e、7g、8g、9g、7f、8f、9fを通って糸通し連結装置120により各ルーパ糸をルーパ糸案内出口7d、8d、9dへ気体搬送によりルーパ糸通しする気体供給源40とを備えている(図1、図2、図3(A)〜図3(C)、図5(A)、図5(B)、図6(A)、図6(B))。
ルーパ糸導入機構110は、各ルーパ糸を差し入れる広口ルーパ糸差入口113a、113b、113cを有し、中空ルーパ糸案内7e、8e、9eに接続されている。
図3(A)〜図3(C)、図10に示すように、ルーパ糸導入機構110はルーパ糸導入台112上に形成されている。また、ルーパ糸導入台112には糸通し釦117が形成されている。糸差込板111には広口ルーパ糸差入口113a、113b、113c及び糸通し釦117が臨むルーパ糸差入口穴111a、111b、111c及び糸通し釦穴111dが設けられている。
糸通し釦117の押下で動作する糸通しスイッチ119bが後述するルーパ糸通し/縫目形成切換機構90のルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部(ルーパ糸通し/縫目形成切換手動レバー)91の操作で動作するルーパ糸通し/縫目形成切換スイッチ119aとともにルーパ糸導入台112上に設けられている(図3(A)〜図3(C)、図10)。
ルーパ糸通し/縫目形成切換スイッチ119aにおいて、後述する糸通し準備状態やルーパ糸通し時のときは、ルーパ糸導入台112上に固着される枢軸161に揺動自在に枢着される切換スイッチ腕162がルーパ糸導入台112のバネ掛け118aと切換スイッチ腕バネ掛け162b間に張設される引張りバネ163の弾撥により切換スイッチ腕カム162cがルーパ糸通し/縫目形成切換スイッチ119aを押圧しないように設けられている。その動作については後述する。
図1、図2、図3(A)〜図3(C)に示すように、3本針6本糸縁かがりオーバーロックミシン1は、ルーパ糸入口7a、8a、9aからルーパ剣先糸出口7b、8b、9bまで中空構造にされた上ルーパ7、下ルーパ8、二重環ルーパ9と、上ルーパ7、下ルーパ8、二重環ルーパ9に導かれるルーパ糸を差し入れるルーパ糸導入機構110と、ルーパ糸導入機構110からルーパ糸入口7a、8a、9aまで延在しルーパ糸案内出口7d、8d、9dを有する中空ルーパ糸案内130の中空ルーパ糸案内7e、8e、9e、7g、8g、9g、7f、8f、9fからなる糸通し連結装置120とを利用して以下に説明するようにルーパ糸通し及びミシン縫製を行なうものである。
3本針6本糸縁かがりオーバーロックミシン1は、各ルーパ糸をルーパ糸導入機構110から中空ルーパ糸案内130の中空ルーパ糸案内7e、8e、9e、7g、8g、9g、7f、8f、9fを通ってルーパ糸案内出口7d、8d、9dへ気体搬送によりルーパ糸通しする気体供給源40である気体供給ポンプ41と、ミシンモータMからの動力を縫目形成時に上ルーパ7、下ルーパ8、二重環ルーパ9を含む縫目形成装置30を駆動する駆動軸5又はルーパ糸通し時に気体供給ポンプ41にそれぞれ伝達するためのクラッチ60と、ルーパ糸通し時に縫目形成装置30への動力伝達を遮断して気体供給ポンプ41に動力を伝達し、縫目形成時に縫目形成装置30に動力を伝達して気体供給ポンプ41への動力伝達を遮断するようにクラッチ60を切換えるためのルーパ糸通し/縫目形成切換機構90とを備えている。
図6(A)、図6(B)、図7(A)、図9(a)、(b)に示すように、気体供給ポンプ41は、ルーパ糸通し時に、クラッチ60の給気駆動体61で回転されるポンプ駆動(偏芯)カム61bでポンプ駆動ロッド43が往復運動し、支軸45で枢支されたポンプ駆動腕44で往復動するピストン48、ピストンキャップ49と、これが気密摺動するポンプシリンダ50と、その逆流止バルブ51とから成る。
シリンダ取付部50aはシリンダ取付ピン52で揺動を許容するようにポンプ取付台53によってメインフレーム2に取付けられている。
ピストン48はピストン軸48aに取付けられ、吐出し方向に向かって末広がり状に形成されたシール材であるピストンキャップ49はピストン頭頂部48bに固定されている。
逆流止バルブ51はポンプシリンダ50と送出口50bに接続されるバルブハウジング50cに、バネ51bと、バネ51bで押圧される逆流止ボール51aと、バルブハウジング50cに螺着され、リターン(吸入)工程時にバネ51bで押圧されて逆流止ボール51aが着座してバルブが閉成し、加圧(フォワード)工程時に送出加圧空気で逆流止ボール51aが浮いてバルブが開成するバルブシート51cとを備えている。
気体供給ポンプ41の作動において、ピストン48のフォワード工程ではピストンキャップ49がポンプシリンダ50の内壁面に気密に接合され、空気は圧縮されて送出口50bからパイプ54を経由してルーパ糸導入機構110の吸入口112a(図10)に圧縮空気として加圧注入され、一方ピストン48のリターン(吸入)工程ではピストンキャップ49がポンプシリンダ50の内壁面に気密に接合されることがなくなるので、空気はピストン48及びピストンキャップ49の外周を経由して吸入され、また送出口50bから送出された空気は逆流止バルブ51の逆流止ボール51aで逆流阻止される。
図1、図2、図7(A)、図7(B)、図8(A)、図8(B)、図9(a)に示すように、クラッチ60は、気体供給ポンプ41へ動力伝達する給気駆動体61と、駆動軸5の一端に固着されて縫目形成装置30へ動力伝達する縫目形成駆動体64との一方に、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部(ルーパ糸通し/縫目形成切換手動レバー)91の手動操作に応じて接離自在に移動されてミシンモータMからクラッチ中空軸22を介して動力が伝達されるとともに給気駆動体61に接続されたときはその接続状態が保持される噛み合いクラッチで構成されている。以下、クラッチを噛み合いクラッチ60と称する。
詳述すると、噛み合いクラッチ60は、駆動軸5の軸線上に、クラッチ中空軸22の一端にクラッチ中空軸フランジ22cが形成され、クラッチ中空軸フランジ22cにはミシンモータMからの動力がタイミングベルトMBにより伝達される駆動軸プーリ21がネジ21aで固着されている。駆動軸5は2個のメタル23でクラッチ中空軸22に回転自在に嵌合されている。クラッチ中空軸22はC型止め輪26で軸線方向には移動不可能に駆動軸5に位置決めされている。さらに、クラッチ中空軸22の外周は球形メタル24が回転自在に嵌合されてメインフレーム2に取付けられている。
クラッチ中空軸22の外周には位置決め段ネジピン66の先端が摺動自在に嵌合する給気駆動体位置決め溝22aが設けられ、給気駆動体61が位置決め段ネジピン66で軸線方向には移動不可能で回転自在に嵌合されている。
また、駆動軸5には縫目形成駆動体64がネジ64bによって固定されている。
さらに、同じくクラッチ中空軸22の外周には切換摺動スリーブ62が回転自在に嵌合されている。切換摺動スリーブ62とクラッチ中空軸22には摺動自在回転伝達キー63を嵌合し合う半円溝62b、22bがそれぞれ凹設されている。切換摺動スリーブ62の外周には噛み合いクラッチ60を切換えるルーパ糸通し/縫目形成切換機構90のクラッチ切換ピン72(図6(A)、図6(B))が遊嵌する制御溝62aが周設されている。
給気駆動体61と切換摺動スリーブ62の各端面には接合し合った際互いに噛み合い食い込むように噛み合い食い込み爪61a、62cがそれぞれ形成されている。噛み合い食い込み爪61a、62cの食い込み角度は回転軸線を通る平面に対して、例えば2°(2度)である(図7(B))。この食い込み角度は1°〜3°(1〜3度)に設計することもできる。
切換摺動スリーブ62と縫目形成駆動体64の各端面には接合し合った際互いに噛み合うように噛み合い爪62d、64aがそれぞれ形成されている。
噛み合いクラッチ60において、ルーパ糸通し時に、クラッチ中空軸22は摺動自在回転伝達キー63を介してルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部91の手動操作に応じて切換摺動する切換摺動スリーブ62に結合されて噛み合い食い込み爪61a、62cで給気駆動体61に接続され、縫目形成時に、クラッチ中空軸22は切換摺動スリーブ62を介して噛み合い爪62d、64aで縫目形成駆動体64に接続される。
このように構成された噛み合いクラッチ60の作動において、ルーパ糸通し時には、切換摺動スリーブ62は給気駆動体61側に摺動し、摺動自在回転伝達キー63で給気駆動体61と切換摺動スリーブ62が連結し、ポンプ駆動(偏芯)カム61bでポンプ駆動ロッド43により気体供給ポンプ41を駆動可能とする(図5(B)(a)、図6(B)、図8(B))。この場合、給気駆動体61と切換摺動スリーブ62が上記の食い込み角度をもつ噛み合い食い込み爪61a、62cで結合するので、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部のいかなる手動操作によっても、気体供給ポンプ41の気体供給動作中、ルーパ糸通し状態から縫目形成状態へ遷移するのを回避することができる。
一方、縫目形成時には、切換摺動スリーブ62はプーリ6の反対側に摺動し摺動自在回転伝達キー63で切換摺動スリーブ62と縫目形成駆動体64が連結し、駆動軸5を回転可能とする(図5(A)(a)、図6(A)、図8(A))。
3本針6本糸縁かがりオーバーロックミシン1は、図4(a)、(b)、図5(A)(a)、(b)〜図5(C)(a)、(b)に示すように、縫目形成時及びルーパ糸通し時に、駆動軸5及び気体供給ポンプ41にそれぞれ動力を伝達するように噛み合いクラッチ60を切換えるルーパ糸通し/縫目形成切換機構90を有する。
ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部(ルーパ糸通し/縫目形成切換手動レバー)91はメインフレーム2に固定される切換軸受板93に枢着された切換軸92の前端部においてネジ91bでネジ穴92cに螺着されている。切換軸92の中間部には中空ルーパ糸案内連結腕94が設けられ、後端部には噛み合いクラッチ60を切換える切換作動子95がネジ95bによって固定されている。なお、ネジ91bを隠蔽するカバー91aが設けられている。
中空ルーパ糸案内連結腕94は、その一対の突起94d間の差込空間部94cに切換軸92の中間部に設けた平面部が嵌め込まれ、ネジ穴94bにネジ92eを螺合することによって堅固に切換軸92に固定される。切換軸受板93は中空ルーパ糸案内連結腕94の突起94dと切換軸92に設けた止め溝92dに挿着されるEリング91aとの間で挟持位置決めされる。
2安定状態切換板70がメインフレーム2に固定されている。2安定状態切換板70は、取付け穴71cに揺動支軸77を植設して、切換軸92の後端部に穿孔された連結孔92aに先端が嵌合する揺動支軸77、揺動支軸77の後端部に揺動自在に枢支された切換上腕74、切換下腕75を有している。
駆動軸5の軸線方向に延びて長溝71aで摺動するクラッチ切換ピン72を切換伝達板73の一端の73bに植設した切換伝達板73は他端の73aに段ピン76によって切換下腕75の連結穴75bに枢着されている。
また、クラッチ切換ピン72は2安定状態切換板70の長溝71aを駆動軸5方向へ貫通して座金72bを介しEリング72aがクラッチ切換ピン72の固定溝に嵌入して摺動自在に枢着されている。
切換下腕75の揺動に従ってクラッチ切換ピン72を植設した切換伝達板73が円弧状に駆動されるが、クラッチ切換ピン72は貫入する長溝71aで駆動軸5の軸線方向に直線に摺動する。
切換作動子95の先端95aは切換上腕74に穿孔された連結孔74aに貫通して2安定状態切換板70の円弧状逃げ孔71bに至っている。切換上腕74のバネ掛け74c、切換下腕75のバネ掛け75c間には引っぱりバネ78が張設されている。
ここで、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部(ルーパ糸通し/縫目形成切換手動レバー)91を時計方向B(ルーパ糸通し側)に回動すれば、切換軸92、したがって切換作動子95によって、切換上腕74が時計方向に揺動され、切換上腕74、切換下腕75が一直線になった均衡点を通過した時点で引張りバネ78により、切換上腕74、切換下腕75がく字状に急速に変位し、切換伝達板73を介してクラッチ切換ピン72が嵌合している切換摺動スリーブ62の制御溝62aを駆動軸5の軸線方向右端に摺動し、給気駆動体61と切換摺動スリーブ62は噛み合い食い込み爪61a、62cで接合し合って互いに噛み合い食い込むようになる。ポンプ駆動(偏芯)カム61bでポンプ駆動ロッド43により気体供給ポンプ41を駆動可能とし、ルーパ糸通し可能となる(図3(B)、図5(B)、図8(B))。また、この噛み合いクラッチ60のルーパ糸通し準備状態が保持され、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部のいかなる手動操作によっても、気体供給ポンプ41の気体供給動作中、ルーパ糸通し状態から縫目形成状態へ遷移するのを回避することができる。
一方、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部(ルーパ糸通し/縫目形成切換手動レバー)91を反時計方向A(縫目形成側)に回動して戻すならば、切換軸92、したがって切換作動子95によって、切換上腕74が反時計方向に揺動され、切換上腕74、切換下腕75が一直線になった均衡点を通過した時点で引張りバネ78により、切換上腕74、切換下腕75が逆く字状に急速に変位し、切換伝達板73を介してクラッチ切換ピン72が嵌合している切換摺動スリーブ62の制御溝62aを駆動軸5の軸線方向左端に摺動し、切換摺動スリーブ62と縫目形成駆動体64は噛み合い爪62d、64aで接合し合って互いに噛み合うようになる。ミシンモータMからクラッチ中空軸22に動力が伝達され、切換摺動スリーブ62の噛み合い爪62dと縫目形成駆動体64の噛み合い爪64aを介して縫目形成駆動体64に伝達し、駆動軸5とともに上軸5aを回転可能とし、縫目形成装置30を作動させて縫目形成可能となる(図3(A)、図5(A)、図8(A))。また、このクラッチの縫目形成準備状態が保持される。
一方、中空ルーパ糸案内130のルーパ糸案内出口7d、8d、9dとルーパ糸入り口7a、8a、9aは、ルーパ糸通し時及びミシン縫製時にそれぞれ接離自在に配設される。即ち、図1、図2、図3(C)、図5(A)〜図5(C)に示すように、3本針6本糸縁かがりオーバーロックミシン1は、ルーパ糸案内出口7d、8d、9dとルーパ糸入り口7a、8a、9aがルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部91の手動操作に応じて、ルーパ糸通し時及び縫目形成時にそれぞれ接離自在に配設される糸通し連結装置120を備えている。
糸通し連結装置120には、縁かがりルーパ糸案内連結板121、二重環ルーパ糸案内連結板136と、縁かがりルーパ糸案内出口支え131、二重環ルーパ糸案内出口支え139と、縁かがりルーパ天秤糸案内133、ルーパ糸案内支え135、141とが設けられている。縁かがりルーパ糸案内出口支え131、二重環ルーパ糸案内出口支え139と、縁かがりルーパ天秤糸案内133、ルーパ糸案内支え135、141とはネジ131d、138a、133b、135b、141bでサブフレーム2aに固着されている。
糸通し連結装置120の縁かがりルーパ糸案内連結板121の右端121i内には、制御溝カム板101の連結操作桿101bが係合して、切換軸92に設けられた中空ルーパ糸案内連結腕94(図4、図5(C))からリンク98を介して制御溝カム板101の連結操作桿101bがルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部(ルーパ糸通し/縫目形成切換手動レバー)91の操作に応じて移動するように配置されている。
中空ルーパ糸案内連結腕94はネジ穴94aとリンク98のプーリ側のネジ穴98aがネジ94eで螺合することによりリンク98と連結されている。リンク98はルーパ側のネジ穴98aと制御溝カム板101のネジ穴101cがネジ101dで螺合することにより制御溝カム板101と連結されている。
ルーパ糸通し/縫目形成切換機構90において、メインフレーム2に固定される切換軸受板93の脚部93cの角穴93bはスイッチ連結板96を駆動軸方向と平行に摺動自在に担持している。スイッチ連結板96の左端部には位置決めネジを螺着し右端は切換スイッチ腕162(図5(C)、図10)と係合する端面96bを有し、スイッチ連結板96は引張りバネ163に弾撥される切換スイッチ腕先162aによって押圧されルーパ側に摺動してスイッチ連結板96の左端はルーパ糸案内連結板121の右端121hに係合している。
糸通し連結装置120において、縁かがりルーパ糸案内出口支え131、二重環ルーパ糸案内出口支え139には、縁かがりルーパ糸案内連結板121、二重環ルーパ糸案内連結板136を支持する連結板案内棒132、138が設けられている。
縁かがりルーパ糸案内連結板121は、左端に設けられた摺動穴121cと縁かがりルーパ糸案内出口支え131に植設された連結板案内棒132と中央部の軸穴121a及び長穴121bの両側部を糸案内連結軸受板99の摺動溝99c、99dにより枢支して駆動軸方向に摺動自在に担持されている。また、二重環ルーパ糸案内連結板136の摺動穴136bと二重環ルーパ糸案内出口支え139に植設された連結板案内棒138が嵌合し、右端の連結端136aが縁かがりルーパ糸案内連結板121の連結部121gに係合することにより縁かがりルーパ糸案内連結板121の摺動に連動して共に駆動軸方向に摺動自在に担持されている。
また、糸案内連結軸受板99には角穴99bを設けて、制御溝カム板101をルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部(ルーパ糸通し/縫目形成切換手動レバー)91の操作に応じて駆動軸方向に摺動自在に担持している(図3(C)、図5(C))。
ルーパ糸導入機構110(図10)の中空パイプ116に接合チューブ143で連結され延びている中空ルーパ糸案内130の中空ルーパ糸案内7e、8e、9eはそれぞれ支持穴141a、135aに支持される中継中空ルーパ糸案内7g、8g、9gと接合チューブ142で連結されている。
中継中空ルーパ糸案内7g、8g、9gは、支持穴121e、136c、バネ受け溝121d、136d、支持穴131a、139b、ルーパ天秤糸案内穴133a、139aを経由して中空ルーパ糸案内7f、8f、9fに入れ子式に挿入されてルーパ糸道を形成している。支持穴121e、136cとバネ受け溝121d、136d間には拡圧バネ137が設けられ、留めリング137aでバネ受け溝121d、136dに係止されて中空ルーパ糸案内7f、8f、9fをルーパ側に弾撥している。したがって、中空ルーパ糸案内7f、8f、9fはそれぞれバネ受け溝121d、136d、支持穴131a、139bで摺動自在に保持されてルーパ糸案内出口7d、8d、9dが上ルーパ7、下ルーパ8、二重環ルーパ9のルーパ糸入り口7a、8a、9aに接離可能とされている。
また、図2、図5(A)〜図5(C)(a)、(b)に示すように、3本針6本糸縁かがりオーバーロックミシン1は、位置決め装置80を備えている。
位置決め装置80は、駆動軸5に同軸に取付けられ、ルーパ糸案内出口7d、8d、9d及びルーパ糸入り口7a、8a、9aが水平方向に整致する周方向停止位置に切欠81aを有する停止位置決め円板81と、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部(ルーパ糸通し/縫目形成切換手動レバー)91をルーパ糸通し側に切換手動操作したルーパ糸通し時に、プーリ6を手動回転させて切欠81aに嵌合可能で、ルーパ糸通し時及び縫目形成時にそれぞれ接離自在に配設される糸通し連結装置120を連結させる位置決めストッパ軸82及び糸案内連結軸84とを有する。
ストッパ軸82は一体に形成された大径ストッパ軸部82a及び小径ストッパ軸部82bからなる。糸案内連結軸84は一体に形成された大径糸案内連結軸部84a及び小径糸案内連結軸部84bからなる。バネ83が小径ストッパ軸部82bの端面と大径糸案内連結軸部84aに穿設された枢着穴84eとの間に介在されている。また、バネ86が大径糸案内連結軸部84aの長穴84cに遊嵌され、小径ストッパ軸部82bの穴82cに植設されて軸部から上下に突き出ている制御ピン85と糸案内連結軸受板99との間に介在されている。
本発明のミシンの気体搬送糸通し装置は、ストッパ軸82に突設する制御ピン85と、縫目形成時に、制御ピン85によってストッパ軸82を停止位置決め円板81から離脱するように移動させる第1の制御溝カム部102a、ルーパ糸通し時に、制御ピン85によってストッパ軸82を停止位置決め円板81に向けて移動させる第2の制御溝カム部102c、及び第2の制御溝カム部102cから第1の制御溝カム部102aへ戻す中間の制御溝カム部102bを含む制御溝カム板101とを備えている。
切換軸92に設けられた中空ルーパ糸案内連結腕94(図4)からリンク98を介して制御溝カム板101の一端101aが接続され、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部(ルーパ糸通し/縫目形成切換手動レバー)91の操作に応じて移動するように配置されている。
このように構成されたミシンの気体搬送糸通し装置の作動において、ルーパ糸通しを行なうときには、ルーパ糸通し/縫目形成切換機構90のルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部(ルーパ糸通し/縫目形成切換手動レバー)91を時計方向B(ルーパ糸通し側)に回動すれば(図3(B)、図4(a)、(b)、図5(B)、図7(A)、図7(B)、図8(B))、切換軸92、中空ルーパ糸案内連結腕94、リンク98によって制御溝カム板101がルーパ方向に移動し、制御溝カム板101の連結操作桿101bがルーパ糸案内連結板121から離反してルーパ方向に移動する。制御ピン85が第2の制御溝カム部102cに位置されて、制御ピン85と糸案内連結軸受板99との間に介在されているバネ86の弾撥によりストッパ軸82の先端は停止位置決め円板81の外周面に当接して、糸案内連結軸84は枢着穴84eに挿入されるバネ83が小径ストッパ軸部82b端面を弾発することにより軸穴121aに嵌合し、バネ134の弾性により長穴121bに嵌合できずに係止している。
この状態で、糸通し連結装置120におけるルーパ糸案内出口7d、8d、9dとルーパ糸入り口7a、8a、9aは離反している。
同時に、切換軸92、したがって切換作動子95によって、噛み合いクラッチ60における切換上腕74が時計方向に揺動され、切換上腕74、切換下腕75が一直線になった均衡点を通過した時点で引張りバネ78により、切換上腕74、切換下腕75がく字状に急速に変位し、切換伝達板73を介してクラッチ切換ピン72が嵌合している切換摺動スリーブ62の制御溝62aを駆動軸5の軸線方向右端に摺動し、給気駆動体61と切換摺動スリーブ62は噛み合い食い込み爪61a、62cで接合し合って互いに噛み合い食い込むようになる。ポンプ駆動(偏芯)カム61bでポンプ駆動ロッド43により気体供給ポンプ41を駆動可能とし、ルーパ糸通し可能となる。
このようにして、糸通し連結装置120及び噛み合いクラッチ60はルーパ糸通し準備状態となる。
このような噛み合いクラッチ60の切換及び糸通し連結装置120の連結が準備された状態で、駆動軸5の一端に固着されているプーリ6を手動回転させれば、位置決め装置80の位置決めピン82はルーパ糸案内出口7d、8d、9d及びルーパ糸入り口7a、8a、9a、ルーパ天秤13、14の天秤孔13a、13b、14aが水平方向に整致する周方向停止位置で位置決め装置80の位置決め円板81の切欠81aに嵌入し、この整致位置で駆動軸5はその回転が位置決めピン82でロックされる(図5(B)、図6(B)、図8(B))。
また、位置決めピン82が位置決め円板81の切欠81aに嵌入することにより、糸通し連結装置120が作動して位置決めピン82の大径糸案内連結軸部84aはルーパ糸案内連結板121の軸穴121aから離脱し、バネ134の弾性によりルーパ糸案内連結板121がルーパ側に弾撥されルーパ糸案内連結板121の長穴121bは小径糸案内連結軸部84bを摺動する。この場合、位置決めピン戻しバネ83により小径糸案内連結軸部84bは長穴121bに嵌合する。
一方、バネ134の弾性によりルーパ糸案内連結板121、136、したがって中空ルーパ糸案内130の中空ルーパ糸案内7e、8e、9eと入れ子式に連結されている中空ルーパ糸案内7f、8f、9fは支持穴131a、139a、天秤糸案内133a、139bを経由して上ルーパ7、下ルーパ8、二重環ルーパ9側に移動し、ルーパ糸案内出口7d、8d、9dとルーパ糸入り口7a、8a、9aがその間に介在するルーパ天秤13、14の天秤孔13a、13b、14aを通って連結される。この場合、バネ137は中空ルーパ糸案内7f、8f、9fのルーパ糸案内出口7d、8d、9dと上ルーパ7、下ルーパ8、二重環ルーパ9のルーパ糸入り口7a、8a、9aが連結される際の衝撃を緩衝する。
これによって糸通し連結装置120の中空ルーパ糸案内130は連結準備から連結状態となる(図3(B))。
また、この時点で、ルーパ糸案内連結板121がルーパ側に移動すると、切換軸受板93に摺動自在に担持されたスイッチ連結板96は引張りバネ163に弾撥される切換スイッチ腕先162aによって押圧されルーパ側に移動する。引張りバネ163に弾撥される切換スイッチ腕162が揺動して切換スイッチ腕カム162cがルーパ糸通し/縫目形成切換スイッチ119aを押圧せずスイッチ119aを開状態にさせ、モータ制御・ルーパ糸通し/縫目形成切換制御基盤119を介して糸通し釦117の押下の待機状態となる。
糸通し連結装置120の連結状態において、必要なそれぞれのルーパ糸を5〜6mm(1/4 inch)程度、ルーパ糸導入機構110の広口ルーパ糸差入口113a、113b、113c(図1、図3、図9)に差し込むと共に、ルーパ糸導入台112のスイッチ119bに連結する糸通し釦117を押下すると、モータ制御・ルーパ糸通し/縫目形成切換制御基盤119を介してスイッチ119bが開状態となり、ミシンモータMが定速回転制御され、タイミングベルトMBで駆動軸プーリ21、駆動軸プーリボス22、噛み合いクラッチ60のクラッチ中空軸22から給気駆動体61、ポンプ駆動カム61b、ポンプ駆動ロッド43、ポンプ駆動腕44により気体供給ポンプ41のピストン48を往復動駆動可能とする(図7、図8、図9(b))。気体供給ポンプ41の作動において、ピストン48のフォワード工程ではピストンキャップ49がポンプシリンダ50の内壁面に気密に接合され、空気は圧縮されて送出口50bからパイプ54を経由してルーパ糸導入機構110の吸入口112a(図6、図8)に圧縮空気として加圧注入され、一方ピストン48のリターン(吸入)工程ではピストンキャップ49がポンプシリンダ50の内壁面に気密に接合されることがなく開状態となるので、空気はピストン48及びピストンキャップ49の外周を経由して吸入され、また送出口50bから送出された空気は逆流止バルブ51の逆流止ボール51aで逆流阻止される。
気体供給ポンプ41からの圧縮空気は送出口50bからパイプ54を経由してルーパ糸導入機構110の吸入口112a(図10)に加圧注入される。
各ルーパ糸は、この加圧注入によってルーパ糸導入パイプ116に吸い込ませ、中空ルーパ糸案内130の中空ルーパ糸案内7e、8e、9e、中継中空ルーパ糸案内7g、8g、9g、糸通し連結装置120の中空ルーパ糸案内7f、8f、9fのルーパ糸案内出口7d、8d、9dを通って上ルーパ7、下ルーパ8、二重環ルーパ9のルーパ糸剣先出口7b、8b、9bへ気体搬送することができる。
このような気体搬送糸通し装置のルーパ糸導入機構110によれば、ルーパ糸を上ルーパ7、下ルーパ8、二重環ルーパ9に挿通する作業にあたり、上ルーパ糸16a、下ルーパ糸16b、二重環ルーパ糸16cを糸導入部から差し入れる際に、ルーパ糸導入機構110によって上ルーパ糸16a、下ルーパ糸16b、二重環ルーパ糸16cの糸導入を強力に、かつ確実に行なうことができる。
また、本発明のミシンの気体搬送糸通し装置によれば、上ルーパ糸16a、下ルーパ糸16b、二重環ルーパ糸16cを気体搬送するための加圧気体をミシンモータMで動作する気体供給ポンプ41で生成し、ワンタッチで上ルーパ糸16a、下ルーパ糸16b、二重環ルーパ糸16cに糸通しができる。
さらに、本発明のミシンの気体搬送糸通し装置によれば、ルーパ糸通し/縫目形成切換機構90によって片手のみで上ルーパ糸16a、下ルーパ糸16b、二重環ルーパ糸16cに糸通しができる。
したがって、本発明のミシンの気体搬送糸通し装置によれば、上ルーパ糸16a、下ルーパ糸16b、二重環ルーパ糸16cの剣先の糸出口7b、8b、9bから糸を差し入れる糸導入部までを連通する中空の糸案内7e、8e、9e、中継中空ルーパ糸案内7g、8g、9g、7f、8f、9fで連結したので、複雑な糸掛けを不要とし、操作性よく糸通しを行なうことができ、糸通しを間違えたり、途中で糸がはみ出したり、挿通された上ルーパ糸16a、下ルーパ糸16b、二重環ルーパ糸16cが他の糸と絡んだりすることがなくなるとともに、中空の糸案内手段に供給される加圧気体の流れを利用して糸を送るようにしたので、極めて簡単な操作で一気に糸通しをすることができる。
次に、ルーパ糸通しが完了した段階で、縫目形成を行なうときには、ルーパ糸通し/縫目形成切換機構90のルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部(ルーパ糸通し/縫目形成切換手動レバー)91を反時計方向A(縫目形成側)に回動して戻せば(図3(A)、図5(A))、位置決め装置80において、切換軸92、中空ルーパ糸案内連結腕94、リンク98によって制御溝カム板101がプーリ方向に移動し、制御溝カム板101の連結操作桿101bはルーパ糸案内連結板121に係合し、ルーパ糸案内連結板121をバネ134の弾性に抗してプーリ方向に移動させる。
制御溝カム板101の移動に応じて、制御ピン85が中間の制御溝カム部102bに沿って摺動し第2の制御溝カム部102cから第1の制御溝カム部102aに戻される。制御ピン85によってストッパ軸82の小径ストッパ軸部82b先端はバネ86の弾性に抗して停止位置決め円板81の切欠81aから離脱する。ストッパ軸82、したがって、糸案内連結軸84がその軸線方向において縫い方向と逆方向に移動することで糸通し連結装置120において糸案内連結軸84の小径糸案内連結軸部84bはルーパ糸案内連結板121の長穴121bを摺動するから、糸案内連結軸84の大径糸案内連結軸部84aは軸穴121aに嵌合する。
糸案内連結軸84の大径糸案内連結軸部84aは軸穴121aに嵌合し、バネ134の弾性により長穴121bに嵌合できずに係止している。このようにして、糸通し連結装置120におけるルーパ糸案内出口7d、8d、9dとルーパ糸入り口7a、8a、9aは離反する。ルーパ糸案内出口7d、8d、9dとルーパ糸入り口7a、8a、9aが離反している空間にルーパ天秤13、14が介在し、その天秤孔13a、13b、14aがルーパ糸16a、16b、16cの糸道を形成する。
上記のようにルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部(ルーパ糸通し/縫目形成切換手動レバー)91が反時計方向に回動すれば、同時に、切換軸92、したがって切換作動子95によって、切換上腕74が反時計方向に揺動され、切換上腕101、切換下腕75が一直線になった均衡点を通過した時点で引張りバネ78により、切換上腕74、切換下腕75が逆く字状に急速に変位し、切換伝達板73を介してクラッチ切換ピン72が嵌合している切換96動スリーブ62の制御溝62aを駆動軸5の軸線方向左端に摺動する。
切換摺動スリーブ62は摺動自在回転伝達キー63を介して縫目形成駆動体64と噛み合い爪62d、64aで接合し合って互いに噛み合うようになる。それにより駆動軸5に固着される縫目形成駆動体64に連結し、駆動軸5を回転可能とし、縫目形成可能となる(図3(A)、図5(A)、図6(A)、図8(A))。この場合、ルーパ糸通し時には噛み合いクラッチ60は給気駆動体61と切換摺動スリーブ62が噛み合い食い込み爪61a、62cで接合し合って互いに噛み合い食い込む状態を維持しているが、縫目形成を行なうためにルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部(ルーパ糸通し/縫目形成切換手動レバー)91を操作するときには、ミシンモータMは停止されているから、このような食い込む状態は緩み又は解かれるので、縫目形成への切換ができる。また、このクラッチの縫目形成準備状態が保持される。
この結果、クラッチ切換ピン72は噛み合いクラッチ60の切換摺動スリーブ62が縫目形成駆動体64側に摺動し、給気駆動体61への動力伝達を遮断され、摺動自在回転伝達キー63がクラッチ中空軸22の半円溝62bに連結される。したがって、駆動軸5へ動力伝達され縫目形成装置30を駆動可能とする(図2、図3(A))。
また、この時点で、ルーパ糸案内連結板121がプーリ側に移動すると、切換軸受板93に摺動自在に担持されたスイッチ連結板96はルーパ糸案内連結板121の右端121hに押し戻され、スイッチ連結板96の右端96bが引張りバネ163に弾撥される切換スイッチ腕先162aを押圧してプーリ側に移動する。引張りバネ163に弾撥される切換スイッチ腕162が揺動して切換スイッチ腕カム162cがルーパ糸通し/縫目形成切換スイッチ119aを押圧しスイッチ119aを閉状態にさせ、モータ制御・ルーパ糸通し/縫目形成切換制御基盤119を介してモータコントローラ(フットコントローラ)MCの踏込み押下の待機状態となる。スイッチ119aを閉状態にさせることにより、糸通し釦117が誤操作などにより押下された場合においてもミシンモータへの通電制御は行われることが無い。
よって、モータコントローラ(フットコントローラ)MCを介してミシンモータMは可変回転制御され、ミシンモータMからタイミングベルトMBで駆動軸プーリ21、駆動軸プーリボス22、噛み合いクラッチ60の縫目形成駆動体64により駆動軸5を回転駆動可能とする。
駆動軸5及び駆動軸5と同期して駆動される上軸5aの回転により、縫目形成装置30の針駆動機構12、布送り機構4及びルーパ駆動機構10が駆動され、針板3上で布押え機構19で布押えされた布25上に、針11a、11b、11c、上記のようにルーパ糸通しされている上ルーパ7、下ルーパ8、二重環ルーパ9によって縁かがり縫及び(又は)二重環縫を実行することができる。
以上の説明から明らかなように本発明のミシンの気体搬送糸通し装置によれば、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部のいかなる手動操作によっても、気体供給ポンプの気体供給動作中、ルーパ糸通し状態から縫目形成状態へ遷移するのを回避することができる。
また、本発明のミシンの気体搬送糸通し装置によれば、ルーパ糸通しは、糸通し準備操作、糸通し位置決め・連結プーリ操作、糸通し気体送給操作という片手3操作で実行できる。
したがって、本発明のミシンの気体搬送糸通し装置によれば、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部のいかなる手動操作によっても、気体供給ポンプの気体供給動作中、ルーパ糸通し状態から縫目形成状態へ遷移するのを回避することができるとともに、ルーパの剣先の糸出口から糸を差し入れるルーパ糸導入機構までを連通する中空ルーパ糸案内で連結したので、複雑な糸掛けを不要とし、操作性よく糸通しを行なうことができ、糸通しを間違えたり、途中でルーパ糸がはみ出したり、挿通されたルーパ糸が他の糸と絡んだりすることがなくなり、中空ルーパ糸案内に供給される加圧気体の流れを利用してルーパ糸を送るようにしたことから極めて簡単な操作で一気に糸通しをすることができる。
本発明におけるミシンの気体搬送糸通し装置は、ルーパに加圧気体を利用してワンタッチでルーパ糸を通す縁かがりミシン、二重環縫いミシン、偏平縫いミシン等の環縫いミシンに好適に適用可能である。
1・・・ミシン(縁かがりオーバーロックミシン)
M・・・ミシンモータ
5・・・駆動軸
6・・・プーリ
7、8、9・・・ルーパ(上ルーパ、下ルーパ、二重環ルーパ)
7a、8a、9a・・・ルーパ糸入口
7b、8b、9b・・・ルーパ剣先糸出口
7d、8d、9d・・・ルーパ糸案内出口
10・・・ルーパ駆動機構
13、14・・・ルーパ天秤
13a、13b、14a・・・天秤孔
16a、16b、16c・・・ルーパ糸(上ルーパ糸、下ルーパ糸、二重環ルーパ糸)
22・・・クラッチ中空軸
30・・・縫目形成装置
40・・・気体供給源(41・・・気体供給ポンプ)
60・・・クラッチ(噛み合いクラッチ)
61・・・給気駆動体
61a、62c・・・噛み合い食い込み爪
62・・・切換摺動スリーブ
62d、64a・・・噛み合い爪
63・・・摺動自在回転伝達キー
64・・・縫目形成駆動体
70・・・2安定状態切換板
80・・・位置決め装置
81a・・・切欠
81・・・停止位置決め円板
82・・・ストッパ軸
85・・・制御ピン
90・・・ルーパ糸通し/縫目形成切換機構
91・・・ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部
(ルーパ糸通し/縫目形成切換手動レバー)
101・・・制御溝カム板
102a・・・第1の制御溝カム部
102c・・・第2の制御溝カム部
110・・・ルーパ糸導入機構
120・・・糸通し連結装置
130(7e、8e、9e、7f、8f、9f、7g、8g、9g)・・・中空ルーパ糸案内

Claims (4)

  1. ルーパ糸入口からルーパ剣先糸出口まで中空構造にされた少なくとも1つのルーパと、前記ルーパに導かれるルーパ糸を差し入れるルーパ糸導入機構と、前記ルーパ糸導入機構から前記ルーパ糸入口まで延在しルーパ糸案内出口を有する中空ルーパ糸案内と、前記ルーパ糸を前記ルーパ糸導入機構から前記中空ルーパ糸案内を通って前記ルーパ糸案内出口へ気体搬送によりルーパ糸通しする気体供給源と、ミシンモータからの動力を縫目形成時には前記ルーパを含む縫目形成装置を駆動する駆動軸に、ルーパ糸通し時には前記気体供給源にそれぞれ伝達するためのクラッチと、ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部の手動操作に応じてルーパ糸通し時に前記縫目形成装置への動力伝達を遮断して前記気体供給源に動力を伝達し、縫目形成時に前記縫目形成装置に動力を伝達して前記気体供給源への動力伝達を遮断するように前記クラッチを切換えるためのルーパ糸通し/縫目形成切換機構とを備え、
    前記クラッチは、前記気体供給源へ動力伝達する給気駆動体と前記駆動軸の一端に固着されて前記縫目形成装置へ動力伝達する縫目形成駆動体との一方に、前記ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部の手動操作に応じて接離自在に移動されて前記ミシンモータからクラッチ中空軸を介して動力が伝達されるとともに前記給気駆動体に接続されたときはその接続状態が保持される噛み合いクラッチで構成され
    前記駆動軸の一端に固着されているプーリを手動回転させることにより、前記ルーパ糸案内出口と前記ルーパ糸入り口が水平方向に整致したとき前記中空ルーパ糸案内の前記ルーパ糸案内出口と前記ルーパの前記ルーパ糸入り口とを接続する位置決め装置を備え、
    前記位置決め装置は、前記駆動軸に同軸に取付けられ、前記ルーパ糸案内出口、ルーパ天秤に形成された天秤孔及び前記ルーパ糸入り口が水平方向に整致する周方向停止位置に切欠を有する停止位置決め円板と、前記ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部をルーパ糸通し側に切換手動操作したルーパ糸通し時に、前記プーリを手動回転させて前記切欠に嵌合するストッパ軸とを有し、
    前記ストッパ軸に突設する制御ピンと、前記縫目形成時に、前記制御ピンによって前記ストッパ軸を前記停止位置決め円板から離脱するように移動させる第1の制御溝カム部、前記ルーパ糸通し時に、前記制御ピンによって前記ストッパ軸を前記停止位置決め円板に向けて移動させる第2の制御溝カム部を含む制御溝カム板とを備えることを特徴とするミシンの気体搬送糸通し装置。
  2. 前記ルーパ糸通し時に、前記クラッチ中空軸は摺動自在回転伝達キーを介して前記ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部の手動操作に応じて切換摺動する切換摺動スリーブに結合されて噛み合い食い込み爪で前記給気駆動体に接続され、前記縫目形成時に、前記クラッチ中空軸は前記切換摺動スリーブを介して噛み合い爪で前記縫目形成駆動体に接続されることを特徴とする請求項1記載のミシンの気体搬送糸通し装置。
  3. 前記ルーパ糸案内出口と前記ルーパ糸入り口は、前記ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部の手動操作に応じて、ルーパ糸通し時及び縫目形成時にそれぞれ接離自在に配設される糸通し連結装置を備えることを特徴とする請求項1記載のミシンの気体搬送糸通し装置。
  4. 前記切換摺動スリーブは、前記ルーパ糸通し/縫目形成切換手動操作部の手動操作に応じて2安定状態切換板を介して切換摺動して前記ルーパ糸通し時に前記給気駆動体に接続され、前記縫目形成時に前記縫目形成駆動体に接続されることを特徴とする請求項2記載のミシンの気体搬送糸通し装置。
JP2012157671A 2012-07-13 2012-07-13 ミシンの気体搬送糸通し装置 Active JP6078736B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012157671A JP6078736B2 (ja) 2012-07-13 2012-07-13 ミシンの気体搬送糸通し装置
RU2015100271/12A RU2598561C2 (ru) 2012-07-13 2012-10-26 Устройство заправки нити подачей нити газом для швейной машины
CN201280071698.5A CN104246048B (zh) 2012-07-13 2012-10-26 缝纫机的气体运送穿线装置
KR1020147029812A KR101908763B1 (ko) 2012-07-13 2012-10-26 미싱의 기체 반송 실 통과 장치
US14/406,815 US9347163B2 (en) 2012-07-13 2012-10-26 Gas carrying threading device of sewing machine
PCT/JP2012/077737 WO2014010108A1 (ja) 2012-07-13 2012-10-26 ミシンの気体搬送糸通し装置
EP12880833.4A EP2878724B1 (en) 2012-07-13 2012-10-26 Gas-conveyed threading device for sewing machine
TW101140488A TWI583844B (zh) 2012-07-13 2012-11-01 Sewing machine for gas transfer threading device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012157671A JP6078736B2 (ja) 2012-07-13 2012-07-13 ミシンの気体搬送糸通し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014018292A JP2014018292A (ja) 2014-02-03
JP6078736B2 true JP6078736B2 (ja) 2017-02-15

Family

ID=49915599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012157671A Active JP6078736B2 (ja) 2012-07-13 2012-07-13 ミシンの気体搬送糸通し装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US9347163B2 (ja)
EP (1) EP2878724B1 (ja)
JP (1) JP6078736B2 (ja)
KR (1) KR101908763B1 (ja)
CN (1) CN104246048B (ja)
RU (1) RU2598561C2 (ja)
TW (1) TWI583844B (ja)
WO (1) WO2014010108A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5896042B2 (ja) * 2013-04-04 2016-03-30 株式会社プロベスト 布地の縫製方法
JP6324779B2 (ja) * 2014-03-18 2018-05-16 蛇の目ミシン工業株式会社 ロックミシン
JP6324780B2 (ja) * 2014-03-18 2018-05-16 蛇の目ミシン工業株式会社 ロックミシン
TWI598486B (zh) * 2014-04-08 2017-09-11 曾賢長 具有送線供氣導引選擇機構之縫紉機結構
JP6429316B2 (ja) 2014-12-05 2018-11-28 蛇の目ミシン工業株式会社 ミシンの圧縮空気供給装置
JP6401035B2 (ja) * 2014-12-05 2018-10-03 蛇の目ミシン工業株式会社 ロックミシン
JP6433315B2 (ja) * 2015-01-26 2018-12-05 蛇の目ミシン工業株式会社 ロックミシン
JP6866968B2 (ja) * 2016-02-10 2021-04-28 株式会社鈴木製作所 ミシンの糸通し装置
JP6702824B2 (ja) 2016-08-12 2020-06-03 蛇の目ミシン工業株式会社 ロックミシン
JP7016268B2 (ja) 2018-01-30 2022-02-04 株式会社ジャノメ ロックミシン

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS436191Y1 (ja) 1966-05-31 1968-03-19
JPS5816915B2 (ja) * 1976-12-17 1983-04-02 蛇の目ミシン工業株式会社 本縫,オ−バロツク縫兼用ミシン
JPS5831663A (ja) * 1981-08-20 1983-02-24 Koden Electronics Co Ltd 記録装置
JPS61163971A (ja) * 1985-01-14 1986-07-24 Nippon Steel Corp 高耐久性ガス輸送用内面塗装鋼管
US4967677A (en) * 1989-01-03 1990-11-06 Hosei Mishin Seizo Kabushiki Kaisha Composite sewing machine with single needle for lock and overlock stitches
DE3918572A1 (de) * 1989-06-07 1990-12-13 Union Special Gmbh Vorrichtung zum bilden einer fadenkette an einer mehrnadel-kettenstichnaehmaschine
JPH0527353A (ja) 1991-07-19 1993-02-05 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀写真感光材料
JP2522209Y2 (ja) * 1991-09-19 1997-01-08 三菱重工業株式会社 クラッチ噛合い構造
JP2865470B2 (ja) * 1992-02-24 1999-03-08 株式会社鈴木製作所 ミシンの糸通し装置
JP3355214B2 (ja) 1993-03-26 2002-12-09 株式会社鈴木製作所 ミシンの糸通し装置
CN1187550A (zh) * 1997-01-08 1998-07-15 周镛 双头缝纫机
JP2001340675A (ja) * 2000-05-31 2001-12-11 Aisin Seiki Co Ltd オーバーロックミシン
JP4088504B2 (ja) * 2002-09-30 2008-05-21 株式会社鈴木製作所 ミシンの縫目形成装置
JP4542809B2 (ja) * 2004-04-23 2010-09-15 株式会社イケヤフォ−ミュラ トルク断続装置
JP2008104719A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Juki Corp ミシンの糸通し装置
JP2008119361A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Juki Corp ミシン
JP2008237551A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Juki Corp ミシン
JP2007313341A (ja) * 2007-07-17 2007-12-06 Suzuki Seisakusho:Kk ミシンの縫目形成装置
JP4741701B2 (ja) * 2009-08-17 2011-08-10 株式会社鈴木製作所 ミシンの気体搬送糸通し装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR101908763B1 (ko) 2018-10-16
CN104246048B (zh) 2017-06-30
TW201402903A (zh) 2014-01-16
US9347163B2 (en) 2016-05-24
KR20150031410A (ko) 2015-03-24
WO2014010108A1 (ja) 2014-01-16
EP2878724A4 (en) 2016-01-27
RU2015100271A (ru) 2016-07-27
US20150167218A1 (en) 2015-06-18
JP2014018292A (ja) 2014-02-03
EP2878724B1 (en) 2018-01-31
CN104246048A (zh) 2014-12-24
TWI583844B (zh) 2017-05-21
RU2598561C2 (ru) 2016-09-27
EP2878724A1 (en) 2015-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6078736B2 (ja) ミシンの気体搬送糸通し装置
JP5974214B2 (ja) ミシンの気体搬送糸通し装置
JP4741701B2 (ja) ミシンの気体搬送糸通し装置
JP2865470B2 (ja) ミシンの糸通し装置
JP5935073B2 (ja) ミシンの気体搬送糸通し装置
JP2008119361A (ja) ミシン
US6981458B2 (en) Sewing machine with work edge cutting mechanism
CZ2007755A3 (cs) Šicí stroj na knoflíkové dírky
JP2007296377A (ja) ミシンの縫目形成装置
JP4309441B2 (ja) ミシンの縫目形成装置
JP2007313341A (ja) ミシンの縫目形成装置
JPH0838771A (ja) ミシンにおけるルーパーの糸通し装置
JPH02172490A (ja) オーバロックミシン
JP2007325938A (ja) ミシンの縫目形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6078736

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250