JP7016268B2 - ロックミシン - Google Patents

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Description

本発明は、ロックミシンに関する。
下記特許文献1及び特許文献2には、ルーパ糸通しのためにポンプ駆動を行い、縫製のための主軸駆動を単一モータによるクラッチ切換えで行うロックミシンについて、糸通し状態と縫製状態との異常切換えを禁止する技術が開示されている。これらの技術では、ルーパカバーなどの開閉検知と、ルーパ糸通し状態及び縫製可能状態の切換え検知とを、それぞれ個別のスイッチを設けることにより実現している。
特開2013-063221号公報 特開2014-018292号公報
しかしながら、上記特許文献1及び特許文献2のようなロックミシンでは、複数のスイッチを用いているため、配線が煩雑となると共に、コストアップになっていた。また、ロックミシンでは、ルーパカバーの他に、サイドカバーを有している。このため、サイドカバーの開閉検知用のスイッチをさらに設けると、スイッチの個数がさらに増加して、配線等が一層煩雑となる。このため、ロックミシンでは、ルーパカバー及びサイドカバーの開閉検知と、糸通し切換状態の検知と、を単一のスイッチで行うことができる構造にすることが望ましい。
上記事実を考慮して、本発明は、ルーパカバー及びサイドカバーの開閉検知と、糸通し切換状態の検知と、を単一のスイッチで行うことができるロックミシンを提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の形態は、ミシン本体に設けられたルーパに糸通しを行う糸通し機構を糸通し状態と縫製可能状態とに切り換える切換部材と、前記糸通し機構の前側において左右方向を軸方向とするヒンジ軸に開状態と閉状態とに作動可能に連結されたルーパカバーと、前記糸通し機構に対して左右方向の一方側において前記ミシン本体に開状態と閉状態とに作動可能に連結されたサイドカバーと、作動突起を含んで構成され、前記作動突起が押圧されることで前記ルーパカバー及び前記サイドカバーの閉状態と前記糸通し機構の縫製可能状態とを検知するスイッチと、開状態から閉状態に遷移する前記ルーパカバーによって作動して非切換位置から切換位置に移動し、且つ当該切換位置において前記切換部材を作動させて前記糸通し機構を縫製可能状態に切換えるルーパカバー検知部材と、開状態から閉状態に遷移する前記サイドカバーによって作動して非検知位置から検知位置へ移動するサイドカバー検知部材と、前記ルーパカバー検知部材及び前記サイドカバー検知部材に連結され、前記ルーパカバー検知部材及び前記サイドカバー検知部材の作動状態に応じて前記作動突起を押圧する押圧状態と前記作動突起を押圧しない非押圧状態との間を遷移するレバーと、を備え、前記ルーパカバー検知部材が切換位置に移動し且つ前記サイドカバー検知部材が検知位置に移動したときに、前記レバーが押圧状態になることを特徴とするロックミシンである。
上記課題を解決する第2の形態は、前記ルーパカバー検知部材は、非切換位置から左右方向の一方側へ移動することで切換位置へ移動し、前記サイドカバー検知部材は、非検知位置から左右方向の他方側へ移動することで検知位置へ移動し、前記レバーは、第1ピンによって前記サイドカバー検知部材に回転可能に連結されており、前記レバーには、前記ルーパカバー検知部材に設けられた第2ピンが移動可能に挿入されたカム溝が形成されているロックミシンである。
上記課題を解決する第3の形態は、前記サイドカバー検知部材は、前記ミシン本体に相対移動可能に支持されると共に、付勢部材によって非検知位置側に付勢されており、前記サイドカバーが開状態から閉状態へ遷移するときに、前記サイドカバー検知部材が前記サイドカバーによって押圧されて、非検知位置から検知位置へ移動するロックミシンである。
上記課題を解決する第4の形態は、前記スイッチは、スイッチ固定部材によって固定されており、前記第1ピン及び前記第2ピンが前記スイッチ固定部材にスライド可能に連結されているロックミシンである。
上記課題を解決する第5の形態は、前記ヒンジ軸の軸方向において前記ルーパカバーと前記ヒンジ軸とが一体移動可能に構成されており、前記ルーパカバーは、開状態から閉状態側へ回動された仮閉止位置に配置され且つ当該仮閉止位置から前記ヒンジ軸の軸方向一方へ移動した正規閉止位置に移動したときに閉状態に遷移し、前記ルーパカバー検知部材には、前記ヒンジ軸の軸方向において前記ヒンジ軸と一体移動可能に係合する係合部が形成されているロックミシンである。
上記課題を解決する第6の形態は、前記ヒンジ軸は、支持部材によって回転可能に支持されると共に、軸付勢部材によって軸方向一方側へ付勢され、前記支持部材には、前記ルーパカバーの開状態において前記ルーパカバーと係合して前記ルーパカバーにおける前記ヒンジ軸の軸方向一方側への移動を制限するカム部が形成されており、前記ルーパカバーが開位置から仮閉止位置に回転されることで、前記カム部と前記ルーパカバーとの係合状態が解除されて、前記ルーパカバーにおける前記ヒンジ軸の軸方向一方側への移動が許可されることを特徴とするロックミシンである。
上記構成のロックミシンによれば、ルーパカバー及びサイドカバーの開閉検知と、糸通し切換状態の検知と、を単一のスイッチで行うことができる。
図1は、本実施の形態に係るロックミシンの要部を、ルーパカバーを開いた状態で且つ正面カバーを取外した状態で示す斜視図である。 図2は、本実施の形態に係るロックミシンの全体を、ルーパカバーを開いた状態で示す斜視図である。 図3は、図1に示されるロックミシンの要部を示す分解斜視図である。 図4は、図1に示されるヒンジ機構及びルーパカバーを示す分解斜視図である。 図5は、図2に示されるロックミシンに用いられるサイドカバーを示す斜視図である。 図6は、図5に示されるサイドカバーを示す分解斜視図である。 図7(A)は、図5に示されるサイドカバーを閉じる手前の状態を示す斜視図であり、図7(B)は、サイドカバーを閉じた状態を示す斜視図である。 図8(A)は、ルーパカバー及びサイドカバーの開状態における安全機構の検知レバーとスイッチとの位置関係を示す平面図であり、図8(B)は、ルーパカバーの閉状態及びサイドカバーの開状態における検知レバーとスイッチとの位置関係を示す平面図であり、図8(C)は、ルーパカバーの開状態及びサイドカバーの閉状態における検知レバーとスイッチとの位置関係を示す平面図であり、図8(D)は、ルーパカバー及びサイドカバーの閉状態における検知レバーとスイッチとの位置関係を示す平面図である。
以下、図面を用いて、本実施の形態に係るロックミシン10について説明する。なお、図面において適宜示される矢印UP、矢印FR、矢印RHは、それぞれロックミシン10の上側、前側、右側を示している。以下の説明において、上下、前後、左右の方向を用いて説明するときは、特に断りのない限り、ロックミシン10の上下、前後、左右を示すものとする。
図1及び図2に示されるように、ロックミシン10は、ルーパ部12と、糸通し機構20と、安全機構100と、を含んで構成されている。そして、図2に示されるように、糸通し機構20及び安全機構100の大半が、ロックミシン10の正面カバー134によって、前側から視認不能に覆われている。また、ロックミシン10は、ロックミシン10の右下の前部を構成し且つ正面カバー134を前側から覆うルーパカバー70と、ロックミシン10の左側部分の外郭を構成するサイドカバー90と、を有している。以下、ロックミシン10の各構成について説明する。
(ルーパ部12について)
図3に示されるように、ルーパ部12は、ミシン本体130(図6参照)の一部を構成するユニット台132の左側に配置されている。このルーパ部12は、中空構造を成す略長尺状の「ルーパ」としての上ルーパ14及び下ルーパ16を備えている。上ルーパ14及び下ルーパ16のそれぞれの基端部は、上ルーパ受口14A及び下ルーパ受口16Aとされており、上ルーパ14及び下ルーパ16のそれぞれの先端部は、上ルーパ剣先14B及び下ルーパ剣先16Bとされている。そして、後述する糸通し機構20を介して搬送される上ルーパ糸TH1及び下ルーパ糸TH2を、上ルーパ受口14A及び下ルーパ受口16Aによって受け容れるようになっている。また、上ルーパ14と下ルーパ16は、後述する主軸66の回転により上下動する針(図示省略)と交差タイミングを図りながら往復運動を行う構成になっている。
(糸通し機構20について)
図1及び図3に示されるように、糸通し機構20は、空気流路切換機構22と、糸通し切換機構40と、主軸固定機構60と、を含んで構成されている。また、糸通し機構20は、空気流路切換機構22と、ルーパ部12と、を連結するための、上ルーパ導通管28及び下ルーパ導通管30と、一対のスライド管34と、を有している。
<空気流路切換機構22について>
空気流路切換機構22は、略ブロック状の本体部24を有しており、本体部24は、ユニット台132の前面に固定されている。本体部24の上面には、上ルーパ糸挿入孔24A及び下ルーパ糸挿入穴24Bが形成されており、上ルーパ糸挿入孔24A及び下ルーパ糸挿入穴24Bは、本体部24の下面に設けられた上ルーパ糸排出管24C及び下ルーパ糸排出管24Dにそれぞれ連通されている。
本体部24の前面には、選択つまみ26が設けられており、選択つまみ26が操作されることにより、糸通し作業の際、上ルーパ糸TH1及び下ルーパ糸TH2のいずれの糸を通すのかを選択する構成になっている。また、本体部24の後面には、図示しないチューブが設けられており、圧縮空気供給装置(図示省略)によって発生した圧縮空気を、チューブを介して空気流路切換機構22に供給する構成になっている。また、空気流路切換機構22は、正面カバー134によって前側から覆われており、選択つまみ26が、正面カバー134から操作可能に露出されている(図2参照)。
<上ルーパ導通管28及び下ルーパ導通管30について>
上ルーパ導通管28及び下ルーパ導通管30は、正面視で略逆L字形状に形成されて、空気流路切換機構22の下側に配置されている。そして、上ルーパ導通管28及び下ルーパ導通管30の上端部が、前述した上ルーパ糸排出管24C及び下ルーパ糸排出管24Dにそれぞれ連結されている。一方、上ルーパ導通管28及び下ルーパ導通管30の左側の端部が、ユニット台132に固定された管用支持部材32に保持されている。なお、この管用支持部材32は、平面視で前側に開放された略U字形板状に形成されている。
<スライド管34について>
一対のスライド管34は、上ルーパ導通管28及び下ルーパ導通管30の左側において、左右方向を軸方向として配置されると共に、前後方向に並んでいる。そして、スライド管34の左端部が、管用支持部材32の左側壁に左右方向に相対移動可能に保持されており、スライド管34の右端部が、上ルーパ導通管28及び下ルーパ導通管30内に相対移動可能に挿入されている。これにより、スライド管34が、糸通し位置(図1に示される位置)と縫製可能位置(図3に示される位置)との間を左右方向に移動するようになっている。具体的には、糸通し位置では、スライド管34の左端が、前述した上ルーパ受口14A及び下ルーパ受口16Aに接続され、縫製可能位置では、スライド管34の左端が、上ルーパ受口14A及び下ルーパ受口16Aに対して右側へ離間するようになっている。
<糸通し切換機構40について>
糸通し切換機構40は、スライド管34を糸通し位置又は縫製可能位置に切換える機構として構成されている。この糸通し切換機構40は、支持ベース42と、スライド板44と、作動軸50と、切換部材54と、を含んで構成されている。
[支持ベース42について]
支持ベース42は、前後方向を板厚方向とし且つ左右方向に延在された略長尺板状に形成されており、支持ベース42の右側部分が、平面視で前方へ開放された略U字形状に屈曲形成されている。そして、支持ベース42の右側部分が、管用支持部材32の右側において、ねじによってユニット台132に固定されている。支持ベース42の左側部分は、管用支持部材32の前側に配置されており、当該左側部分には、前側へ突出された左右一対のピン42Pが設けられている。
[スライド板44]
スライド板44は、支持ベース42の前側に配置される共に、前後方向を板厚方向とし且つ左右方向に延在された略長尺板状に形成されている。スライド板44には、左右方向に延在された左右一対のスライド孔44A,44Bが貫通形成されており、スライド孔44A,44B内には、支持ベース42のピン42Pが相対移動可能に挿入されている。これにより、スライド板44が、左右方向に相対移動可能に支持ベース42によって支持されている。また、右側のスライド孔44Bの左端部には、スライド孔44Bの幅寸法よりも大径の略円形状を成す拡径部44B1が形成されている。
また、スライド板44の左端部は、前述した管用支持部材32の内側に配置されている。そして、スライド板44の左端部が、スライド管34に装着されたスライド管バネ46によって、スライド管34と一体移動可能に連結されている。これにより、スライド板44が左右にスライドすることで、スライド管34が、糸通し位置と縫製可能位置との間を移動するようになっている。
さらに、スライド板44は、支持ベース42の支持軸48に装着された圧縮バネ(図示省略)によって、左側に付勢されている。また、スライド板44の右端部には、前側へ突出されたピン44Pが一体に設けられている。
[作動軸50について]
作動軸50は、左右方向を軸方向として配置されて、支持ベース42の右側部分(U字形に屈曲された部分)に架け渡されて、支持ベース42に回転可能に支持されている。作動軸50の右端部は、支持ベース42の右壁から右側へ突出されており、当該右端部には、切換伝達部材52が設けられている。この切換伝達部材52は、左右方向を軸方向とする略円筒状を成しており、切換伝達部材52内に作動軸50の右端部が挿入されて、切換伝達部材52が作動軸50に一体回動可能に固定されている。また、切換伝達部材52の左側端部には、上側へ延出された腕部が設けられており、当該腕部の先端部には、左側へ突出されたピン52Pが設けられている。ピン52Pは、支持ベース42の右壁に形成され且つ円弧状に湾曲された長孔42Aに摺動可能に挿入されている。また、切換伝達部材52の外周部には、切換伝達部材52の径方向外側(具体的には、前方側)へ突出された係合ピン52Aが設けられている。
[切換部材54について]
切換部材54は、スライド板44の右端部の前側に配置されている。切換部材54は、前後方向を板厚方向とした板状を成しており、正面視で、下斜め左側へ開放された略V字形状に形成されている。切換部材54の右端部には、上下方向中間部において、後側へ屈曲された支持アーム54Aが形成されており、支持アーム54Aの先端部(後端部)が左側へ屈曲されている。また、切換部材54の略中央部及び支持アーム54Aの先端部には、円形状の孔部54Bがそれぞれ貫通形成されており、これら孔部54Bは、同軸上に配置されている(図3では、切換部材54の略中央部に形成された孔部54Bのみを図示している)。そして、ユニット台132に固定された前後方向を軸方向とする支持軸132Pが、孔部54B内に挿入されて、切換部材54が支持軸132Pに回動可能に支持されている。
切換部材54の上端部には、切換アーム54Cが形成されており、切換アーム54Cの左側には、後側へ屈曲された当接片54C1が形成されている。そして、当接片54C1が、前述したスライド板44のピン44Pの左側に隣接して配置されている。
また、切換部材54の上部には、上下一対の係合アーム54D,54Eが形成されている。係合アーム54Dは、切換部材54の上部から右斜め上方側へ延出している。一方、係合アーム54Eは、係合アーム54Dの下側の位置において、切換部材54の上部から右側へ延出されている。そして、一対の係合アーム54D,54Eの間に、前述した切換伝達部材52の係合ピン52Aが配置されている。
また、切換部材54の下端部は、後側に一段下がるように屈曲されており、当該下端部には、前側へ突出された連結ピン54Pが設けられている。
さらに、切換部材54の前面には、切換つまみ56が、一体回動可能に固定されている。そして、糸通し機構20の糸通し状態において、切換つまみ56が、正面視で支持軸132Pの軸回りを時計回りに回動されると、切換部材54における切換アーム54Cの当接片54C1が、スライド板44のピン44Pを右側へ押圧して、スライド板44が右側へスライドするようになっている。また、このときには、切換部材54の係合アーム54Dが切換伝達部材52の係合ピン52Aに係合して、作動軸50が、右側から見て、自身の軸回りに反時計回りに回動する構成になっている。
一方、糸通し機構20の縫製可能状態において、切換つまみ56が、正面視で支持軸132Pの軸回りを反時計回りに回動されると、スライド板44が、図示しない付勢部材によって左側へスライドするようになっている。また、このときには、切換部材54の係合アーム54Eが切換伝達部材52の係合ピン52Aに係合して、作動軸50が、右側から見て、自身の軸回りに時計回りに回動するようになっている。
なお、糸通し機構20は、正面カバー134によって前側から覆われており、切換つまみ56が、操作可能に正面カバー134から前側に露出されている(図2参照)。
<主軸固定機構60について>
図3に示されるように、主軸固定機構60は、固定軸62と、主軸固定板64と、を含んで構成されている。
[固定軸62について]
固定軸62は、前後方向を軸方向とし且つ後側へ開放された略有底円筒形状に形成されている。そして、固定軸62の後端側の部分が、ユニット台132に形成された挿通孔132A内に前後方向に相対移動可能に挿入されており、固定軸62の前端部が、縫製可能位置におけるスライド板44の拡径部44B1内に配置されている。そして、図示は省略するが、固定軸62は、前述した作動軸50の回動に連動して前後方向に移動するように構成されている。具体的には、切換つまみ56の時計回りの回動によって、作動軸50が反時計回りに回動するときには、固定軸62が前側へ移動し、切換つまみ56の反時計回りの回動によって、作動軸50が時計回りに回動するときには、固定軸62が後側へ移動するようになっている。
また、固定軸62の前端部における外周部には、溝部62Aが形成されており、溝部62Aは、固定軸62の周方向全周に亘って形成されている。そして、図3に示される状態において、固定軸62が後側へ移動したときには、前後方向における溝部62Aとスライド板44との位置が一致して、スライド板44の縫製可能位置から左側への移動が許可されるようになっている。すなわち、スライド板44のスライド孔44Bの縁部が溝部62A内に挿入されて、スライド板44が左方向へスライドすることで、スライド板44の縫製可能位置から糸通し位置へのスライドが許可される構成になっている。
[主軸固定板64について]
主軸固定板64は、左右方向を板厚方向とした略円板状に形成されて、固定軸62の後側に配置されている。主軸固定板64は、左右方向を軸方向とした主軸66と同軸上に配置されて、主軸66に一体回転可能に固定されている。なお、主軸66は、図示しないモータが駆動することで、自身の軸回りに回転するようになっている。
主軸固定板64の外周部には、主軸固定板64の径方向外側へ開放された切欠き64Aが形成されている。そして、固定軸62が後側へ移動して、固定軸62の後端が、切欠き64A内に嵌合することで、主軸固定板64(すなわち、主軸66)の回転が阻止される構成になっている。
(ルーパカバー70について)
図1、図2、及び図4に示されるように、ルーパカバー70は、ロックミシン10の前部に配置されている。具体的には、ルーパカバー70は、正面カバー134の前側において、ヒンジ機構80に開閉可能に連結されている。このため、先に、ヒンジ機構80について説明し、次いで、ルーパカバー70について説明する。
ヒンジ機構80は、「支持部材」としてのヒンジプレート82と、ヒンジ軸84と、「軸付勢部材」としてのヒンジバネ86と、を含んで構成されている。
ヒンジプレート82は、上下方向を板厚方向としたプレート状に配置されて、糸通し機構20の下側に配置されている。そして、ヒンジプレート82は、図示しない位置において、ミシン本体130に固定されている。ヒンジプレート82の前端部には、上側へ屈曲された左右一対の支持部82L,82Rが一体に形成されている。この支持部82L,82Rは、左右方向を板厚方向として配置されて、支持部82L,82Rの前端部が、正面カバー134から前側へ突出されている。
支持部82Rには、支持部82Rの下端部において右側へ屈曲されたカム片82R1が設けられており、カム片82R1は上下方向を板厚方向として配置されている。また、カム片82R1の右端には、カム部82R2が形成されている。このカム部82R2は、平面視で、後側へ向かうに従い右側へ傾斜されると共に、左斜め後方を凸とする略円弧状に形成されている。
ヒンジ軸84は、左右方向(幅方向)を軸方向とした略長尺シャフト状に形成されている。また、ヒンジ軸84は、左右方向に相対移動可能に支持部82L,82Rに支持されている。
ヒンジバネ86は、圧縮コイルスプリングとして構成され、ヒンジ軸84の右側部分(詳しくは、ヒンジプレート82の支持部82L,82Rの間の部分)に装着されている。そして、ヒンジバネ86の右端部が、支持部82Rに係止されている。一方、ヒンジバネ86の左端部は、ワッシャWを介して、ヒンジ軸84に固定されたEリングER1に係止されている。これにより、ヒンジバネ86の付勢力によってヒンジ軸84が左側(軸方向一方側)へ付勢されている。
次に、ルーパカバー70について説明する。ルーパカバー70は、略矩形板状に形成されて、ヒンジ機構80に回転可能に連結されている。なお、以下の説明では、便宜上、ルーパカバー70の開状態として説明する。
ルーパカバー70の基端部(後端部)には、上下方向を板厚方向とし且つ左右方向に延在された略長尺板状のヒンジ連結部材72が固定されている。ヒンジ連結部材72の長手方向両端部には、上側へ屈曲された左右一対のヒンジ部72L,72Rが設けられており、ヒンジ部72L,72Rは、左右方向を板厚方向として配置されている。さらに、ヒンジ部72Rの後端部には、右側へ屈曲されたストッパ片72R1が形成されており、ストッパ片72R1は、前後方向を板厚方向として配置されている。
そして、ヒンジ部72L,72Rが、ヒンジ軸84によって回転可能に支持されると共に、ルーパカバー70の基端部における左端部がヒンジ軸84によって回転可能に支持されている。具体的には、ヒンジ部72Lが、ヒンジプレート82における支持部82Lの左側に近接して配置されている。また、ヒンジ軸84には、ヒンジ部72Lと支持部82Lとの間において、EリングER2が固定されている。これにより、ヒンジ軸84が左側へ移動すると、ヒンジ部72LがEリングER2よって押圧され、且つルーパカバー70の左端部がヒンジ軸84によって押圧されて、ルーパカバー70がヒンジ軸84と一体に左側へ移動する構成になっている。一方、左側へ移動したルーパカバー70が右側へ移動すると、ヒンジ部72LがEリングER2を右側へ押圧し、且つルーパカバー70の左端部がヒンジ軸84を押圧して、ヒンジ軸84がルーパカバー70と一体に右側へ移動する構成になっている。
一方、ヒンジ部72Rは、支持部82Rの右側に配置されている。また、ルーパカバー70の開状態では、ヒンジ部72Rが、支持部82Rのカム片82R1の右側に配置されており、ストッパ片72R1がカム片82R1のカム部82R2に係合している(図1に示される位置であり、以下、ルーパカバー70のこの位置を「開位置」と称する)。また、前述のように、ヒンジ軸84はヒンジバネ86によって左側へ付勢されている。このため、ルーパカバー70が開位置に保持されている。
そして、ルーパカバー70が、開位置から後側(図1及び図2に示される矢印A方向側であり、本発明の「閉状態側」に対応する)へ略90度回転されると、ストッパ片72R1とカム片82R1のカム部82R2との係合状態が解除されて、ストッパ片72R1がカム片82R1の上側に位置するようになっている。これにより、ヒンジバネ86の付勢力によって、ルーパカバー70及びヒンジ軸84が左側へ移動するようになっている。そして、以下の説明では、ルーパカバー70が開位置から後側へ略90度回転された位置を「仮閉止位置」と称し、仮閉止位置から左側へ移動した位置を「正規閉止位置」と称する。なお、正規閉止位置では、ヒンジ部72Rが支持部82Rに当接して、ルーパカバー70の左側への移動が制限される構成になっている。
(サイドカバー90について)
図2、図5及び図6に示されるように、サイドカバー90は、ロックミシン10の左側部に配置されている。このサイドカバー90は、右側へ開放された略箱状に形成されて、ルーパカバー70及び糸通し機構20(図5及び図6では、不図示)に対して左側(左右方向の一方側)に配置されている。そして、サイドカバー90における後壁の開口部分が、ヒンジ部材92を介してミシン本体130に固定されている。具体的には、サイドカバー90が、上下方向を軸方向としてミシン本体130に開閉可能に連結されている。
また、サイドカバー90における上壁の開口部には、右側へ開放された収容部90Aが形成されており、収容部90A内にミシン本体130の針板136が収容される構成になっている。さらに、サイドカバー90の左側壁には、サイドカバー90の開口側へ突出された略円筒状を成す上下一対の固定部90Bが形成されている。また、固定部90Bに対してサイドカバー90の開口側には、板バネによって構成された係止部材94が設けられている。係止部材94は、正面視で略逆L字形板状に形成されており、係止部材94の下部が、ねじによって、固定部90Bに締結固定されている。また、係止部材94の上端側の端部には、上側へ突出されたフック部94Aが形成されている。
一方、ミシン本体130の左側には、係止部材94に対応する受け板96が設けられている。受け板96は、平面視で、右側へ開放された略ハット形板状に形成されており、受け板96の長手方向両端部が、ねじによってミシン本体130に固定されている。そして、サイドカバー90の閉状態において、係止部材94のフック部94Aが、受け板96の頂壁の下面に係止されることで、サイドカバー90の閉状態が保持されるようになっている(図7(B)参照)。
また、サイドカバー90の左側壁には、固定部90Bに対して上側の位置において、略円柱状のストッパ90Cが設けられており、ストッパ90Cは、サイドカバー90の左側壁からサイドカバー90の開口側へ突出している。そして、サイドカバー90を閉じたときには、ストッパ90Cが受け板96の頂壁に当接して、サイドカバー90の回動が制限されるようになっている。
さらに、サイドカバー90の左側壁には、ストッパ90Cの下側において、後述するカバー検知軸116を押圧するための検知軸押圧部90Dが設けられている。この検知軸押圧部90Dは、略円柱状に形成されて、サイドカバー90の左側壁からサイドカバー90の開口側へ突出している。
(安全機構100について)
図1及び図3に示されるように、安全機構100は、「スイッチ固定部材」としての検知台102と、スイッチ108と、ルーパカバー検知部材110と、サイドカバー検知部材114と、「レバー」としての検知レバー124と、を含んで構成されている。
<検知台102について>
検知台102は、左側から見て略L字形板状に形成されている。具体的には、検知台102は、後述するルーパカバー検知部材110及びサイドカバー検知部材114をガイドするためのガイドプレート部102Aを有しており、ガイドプレート部102Aは、上下方向を板厚方向として配置されている。また、検知台102は、ガイドプレート部102Aの後端部から上側へ延出された固定プレート部102Bを有している。そして、固定プレート部102Bが、糸通し切換機構40の右下側において、ねじによってユニット台132に固定されている。
ガイドプレート部102Aの前端部には、左側部分において、左右方向に直線状に延在された第1ガイド孔102C(広義には、「ガイド部」として把握される要素である)が貫通形成されている。また、ガイドプレート部102Aの後端部には、右側部分において、左右方向に直線状に延在された第2ガイド孔102D(広義には、「ガイド部」として把握される要素である)が貫通形成されており、第2ガイド孔102Dの長手方向の長さが、第1ガイド孔102Cの長手方向の長さと比べて短く設定されている。
また、固定プレート部102Bの右端部には、後側へ屈曲されたスイッチ固定部102Eが形成されており、スイッチ固定部102Eは、左右方向を板厚方向として配置されている。そして、スイッチ固定部102Eの右側には、後述するスイッチ108を固定するためのスイッチ固定台106が、隣接して配置されている。このスイッチ固定台106は、絶縁体にて構成されて、ねじによってスイッチ固定部102Eに固定されている。
<スイッチ108について>
スイッチ108は、略直方体状に形成されると共に、スイッチ固定台106の前端部の下側に配置されて、ねじによってスイッチ固定台106に固定されている。これにより、スイッチ108が、スイッチ固定台106を介して検知台102に固定されている。スイッチ108は、作動突起108Aを有しており、作動突起108Aはスイッチ108の前面から前側へ突出されている。そして、作動突起108Aが後側へ押圧されることで、スイッチ108が作動する構成になっている。具体的には、作動突起108Aが押圧されると、スイッチ108がON状態となり、主軸66を駆動するためのモータ(図示省略)が駆動可能な状態(モータ電源が通電状態)になるように設定されている。一方、作動突起108Aが押圧されずに突出した状態のときには、スイッチ108がOFF状態となり、上記モータが駆動不能な状態(モータ電源が切断状態)となるように設定されている。
<ルーパカバー検知部材110について>
ルーパカバー検知部材110は、検知台102とヒンジ軸84との間に配置されると共に、左側から見て、略L字形板状に形成されている。具体的には、ルーパカバー検知部材110は、上下方向を板厚方向とするベースプレート部110Aと、ベースプレート部110Aの後端部から上側へ延出された切換プレート部110Bと、を含んで構成されている。
ベースプレート部110Aの左端部における前端部には、「係合部」としてのヒンジ軸連動部110Cが一体に形成されている。このヒンジ軸連動部110Cは、左右方向から見て、下側へ開放された略逆U字形状に屈曲されている。そして、ヒンジ軸連動部110Cの内部に、ヒンジ軸84が配置されて、ヒンジ軸連動部110Cがヒンジ軸84と左右方向に一体移動可能に連結されている。具体的には、ヒンジ軸連動部110Cの右側に、前述したEリングER1が隣接して配置されている。一方、ヒンジ軸連動部110Cの左側には、ヒンジ軸84に固定されたEリングER3が隣接して配置されている。これにより、ヒンジ軸84及びルーパカバー70が左右に移動するときには、ヒンジ軸連動部110Cが、EリングER1及びEリングER3を介してヒンジ軸84と係合して、左右に移動するようになっている。よって、ヒンジ軸連動部110C(すなわち、ルーパカバー検知部材110)が、ヒンジ軸84及びルーパカバー70と連動して左右に移動する構成になっている。
そして、ルーパカバー70の開位置におけるルーパカバー検知部材110の位置を非切換位置としており、ルーパカバー70の正規閉止位置では、ルーパカバー検知部材110が非切換位置から左側へ移動して切換位置に配置される構成になっている。
切換プレート部110Bは、正面視で上側へ開放された略U字形状に形成されている。切換プレート部110Bの右端部における上端部は、後側へ略90度に屈曲されて、検知台102のガイドプレート部102Aの下側に隣接して配置されている。また、当該上端部には、円柱状の「第2ピン」としてのガイドピン112が設けられている。ガイドピン112は、当該上端部から上側へ突出されて、検知台102の第1ガイド孔102C内に相対移動可能に挿入されている。これにより、左右方向におけるルーパカバー検知部材110の移動を、検知台102の第1ガイド孔102Cによってガイドする構成になっている。
また、切換プレート部110Bの左端部における上端部を、押圧部110Dとしており、押圧部110Dは、切換部材54の連結ピン54Pの右側に配置されている。そして、糸通し機構20が糸通し状態のときに、ルーパカバー検知部材110が非切換位置から切換位置へ移動すると、押圧部110Dが切換部材54の連結ピン54Pを左側へ押圧して、切換部材54を正面視で時計回りに回転させるようになっている。これにより、スライド板44が、糸通し位置から縫製可能位置にスライドして、糸通し機構20が糸通し状態から縫製可能状態に遷移するようになっている。
<サイドカバー検知部材114について>
サイドカバー検知部材114は、カバー検知軸116と、「付勢部材」としての検知バネ118と、カバー検知ロッド120と、を含んで構成されている。
[カバー検知軸116について]
図6にも示されるように、カバー検知軸116は、左右方向を軸方向として、ミシン本体130に形成された貫通孔130A内に相対移動可能に挿入されている。また、カバー検知軸116は、閉状態のサイドカバー90における検知軸押圧部90Dと同軸上に配置されている(図7(B)参照)。さらに、カバー検知軸116がミシン本体130に挿入された状態では、カバー検知軸116の左側部分がミシン本体130に対して左側へ突出されており、カバー検知軸116の右端部がミシン本体130に対して右側に突出されている。
[検知バネ118について]
検知バネ118は、圧縮コイルスプリングとして構成されて、カバー検知軸116の左側部分(詳しくは、ミシン本体130に対して左側へ突出された部分)に装着されている。検知バネ118の左端部は、カバー検知軸116の左端部に固定されたEリングER4によって係止されており、検知バネ118の右端部は、ミシン本体130に係止されている。また、検知バネ118のカバー検知軸116への装着状態では、検知バネ118が圧縮変形している。これにより、カバー検知軸116が検知バネ118によって左側へ付勢されている。
[カバー検知ロッド120について]
図1及び図3に示されるように、カバー検知ロッド120は、上下方向を板厚方向とし且つ左右方向に延在された略長尺板状に形成されて、カバー検知軸116の右側に配置されている。カバー検知ロッド120の左端部には、上側へ屈曲された連結片120Aが形成されており、連結片120Aには、円形の連結孔120Bが貫通形成されている。そして、カバー検知軸116の右端部が連結孔120B内に挿入されており、連結片120Aが、カバー検知軸116に固定された一対のEリングER5によって左右方向に挟み込まれている。これにより、カバー検知軸116及びカバー検知ロッド120が、左右方向に一体移動可能に連結されている。
そして、図7(A)に示されるように、サイドカバー90を開いた状態では、サイドカバー90の検知軸押圧部90Dがカバー検知軸116の左側に離間し、検知バネ118の付勢力によってEリングER5がミシン本体130の右側面に当接することで、カバー検知軸116(すなわち、サイドカバー検知部材114)の位置が維持されている(以下、このサイドカバー検知部材114の位置を、「非検知位置」という)。一方、図7(B)に示されるように、サイドカバー90を閉じた状態では、検知軸押圧部90Dがカバー検知軸116の左端を検知バネ118の付勢力に抗して右側へ押圧して、カバー検知軸116(すなわち、サイドカバー検知部材114)が、非検知位置から右側へ移動されるようになっている(以下、このサイドカバー検知部材114の位置を「検知位置」という)。
図1及び図3に示されるように、カバー検知ロッド120の長手方向中間部は、上側へ略クランク状に屈曲されており、カバー検知ロッド120の右端部が、前述した検知台102のガイドプレート部102Aの上側に離間して配置されている。カバー検知ロッド120の右端部には、「第1ピン」としてのガイドピン122が設けられており、ガイドピン122は、略円柱状に形成されて、カバー検知ロッド120の右端部から下側へ突出されている。そして、ガイドピン122が、検知台102の第2ガイド孔102D内に相対移動可能に挿入されている。これにより、カバー検知ロッド120の非検知位置と検知位置との間の移動を、第2ガイド孔102Dによってガイドするようになっている。なお、ガイドピン122の先端部(下端部)は、ガイドプレート部102Aよりも下側に突出されており、当該先端部には、EリングER6が固定されている。これにより、ガイドピン122の第2ガイド孔102Dからの脱落が防止されている。
[検知レバー124について]
検知レバー124は、上下方向を板厚方向とし且つ左右方向に延在された略長尺板状に形成されて、検知台102のガイドプレート部102Aとカバー検知ロッド120の右端部との間に配置されている。この検知レバー124の後端部における長手方向中間部には、円形状の連結孔124Aが貫通形成されている。そして、連結孔124A内にカバー検知ロッド120のガイドピン122が相対回転可能に挿入されている。これにより、検知レバー124が、カバー検知ロッド120と左右方向に一体移動可能に構成されている。
また、検知レバー124の左側部分(具体的には、連結孔124Aよりも左側の部分)には、「カム溝」としてのカム孔124Bが貫通形成されている。カム孔124Bは、連結孔124Aよりも左側且つ前側の位置において、左右方向に延在されると共に、カム孔124Bの左側部分が後側へ略クランク状に屈曲されている。具体的には、カム孔124Bは、カム孔124Bの左端部を構成し且つ左右方向に延在された第1カム孔部124B1と、第1カム孔部124B1の右端部から右側へ向かうに従い前側へ傾斜された傾斜カム孔部124B2と、傾斜カム孔部124B2の右端部から右側へ延出された第2カム孔部124B3と、を含んで構成されている。
そして、カム孔124B内に、ルーパカバー検知部材110のガイドピン112が相対移動可能に挿入されている。これにより、左右方向におけるルーパカバー検知部材110とサイドカバー検知部材114との相対位置によって、カム孔124B内における検知レバー124のガイドピン112の左右位置が変化して、検知レバー124の姿勢が変化する構成になっている。なお、ガイドピン112の先端部(上端部)は、検知レバー124よりも上側へ突出されており、当該上端部には、EリングER7が固定されている。これにより、ガイドピン112のカム孔124Bからの脱落を防止している。
さらに、検知レバー124の右端部には、下側へ突出されたスイッチ押圧部124Cが一体に形成されており、スイッチ押圧部124Cは、スイッチ108の作動突起108Aを押圧可能に構成されている。
そして、ルーパカバー70及びサイドカバー90の何れもが開いた状態では、検知レバー124がスイッチ108の左側に配置されると共に、スイッチ押圧部124Cが、スイッチ108の作動突起108Aに対して左側及び前側に離間して配置されている。つまり、スイッチ108がOFF状態になるように設定されている。
さらに、詳細については後述するが、ルーパカバー70及びサイドカバー90の何れもが閉じた状態のときには、スイッチ押圧部124Cによって作動突起108Aを押圧して、スイッチ108がON状態になるように構成されている。またさらに、ルーパカバー70及びサイドカバー90の一方が開状態のときには、スイッチ押圧部124Cが作動突起108Aを押圧せずに、スイッチ108がOFF状態になるように構成されている。
(作用及び効果)
次に、安全機構100の動作を、以下に示す4種類の状態1~状態4に場合分けして説明しつつ、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
(状態1について)
状態1では、ルーパカバー70及びサイドカバー90の何れも開状態としている。この状態では、ルーパカバー70が開状態であるため、ルーパカバー70のヒンジ部72Rが、ヒンジプレート82の支持部82Rにおけるカム片82R1の右側に配置され、ストッパ片72R1がカム片82R1のカム部82R2に係合している。このため、ルーパカバー70が開位置に保持されている。
そして、ルーパカバー70の開位置では、ルーパカバー検知部材110が非切換位置に配置されている。具体的には、図8(A)に示されるように、ルーパカバー検知部材110のガイドピン112が検知レバー124のカム孔124B(第2カム孔部124B3)の右端部に配置されている。
また、状態1では、サイドカバー90も開状態である。このため、図7(A)に示されるように、サイドカバー90の検知軸押圧部90Dが、サイドカバー検知部材114のカバー検知軸116の左側に離間している。これにより、検知バネ118の付勢力によって、サイドカバー検知部材114が非検知位置に配置されている。
そして、図8(A)に示されるように、ルーパカバー検知部材110の非切換位置、及びサイドカバー検知部材114が非検知位置では、検知レバー124が、平面視で、スイッチ108の作動突起108Aに対して左側において、右側へ向かうに従い前側へ若干傾斜して配置されており、第2カム孔部124B3が左右方向に沿って延在されている。より詳しくは、検知レバー124のスイッチ押圧部124Cが、スイッチ108の作動突起108Aに対して、左側且つ前側に離間して配置されている。このため、スイッチ108がOFF状態となると共に、モータ電源が切断状態になる。
(状態2について)
状態2では、ルーパカバー70を閉状態とし、サイドカバー90を開状態としている。すなわち、状態2は、状態1に対して、ルーパカバー70のみを開状態から閉状態にしている。そして、ルーパカバー70を開状態から閉状態にするときには、ルーパカバー70を開位置から後側へ回転させて仮閉止位置に配置し、次いで、ルーパカバー70を仮閉止位置から左側へ移動させて正規閉止位置に配置する。
具体的には、ルーパカバー70が、開位置から仮閉止位置に回転されると、ルーパカバー70のストッパ片72R1とヒンジプレート82におけるカム片82R1のカム部82R2との係合状態が解除される。これにより、ヒンジバネ86の付勢力によって、ルーパカバー70及びヒンジ軸84が左側へ移動して正規閉止位置に配置される。
そして、ルーパカバー70及びヒンジ軸84が左側へ移動するときには、ルーパカバー検知部材110のヒンジ軸連動部110Cが、ヒンジ軸84及びルーパカバー70と連動して左側へ移動して、ルーパカバー検知部材110が切換位置に移動する。
一方、状態2では、サイドカバー90が開状態であるため、サイドカバー検知部材114の左右位置は、状態1と一致する。また、サイドカバー検知部材114におけるカバー検知ロッド120のガイドピン122は、検知レバー124の連結孔124Aに相対回転可能に連結されている。このため、検知レバー124の左右位置も、状態1と一致する。すなわち、状態2では、状態1に対して、左右方向における検知レバー124の位置が維持された状態で、ルーパカバー検知部材110が検知レバー124に対して左側へ相対変位する。具体的には、図8(B)に示されるように、ルーパカバー検知部材110のガイドピン112が、検知レバー124におけるカム孔124B(第2カム孔部124B3)の右端部から第2カム孔部124B3の長手方向(左右方向)に沿って左側へ移動する。そして、ルーパカバー検知部材110が切換位置では、ガイドピン112が検知レバー124のカム孔124Bの傾斜カム孔部124B2の右端部に配置される。
すなわち、状態2では、状態1に対して、検知レバー124の位置及び姿勢が維持された状態になる。このため、検知レバー124のスイッチ押圧部124Cが、スイッチ108の作動突起108Aに対して、依然として、左側且つ前側に離間して配置される。このため、状態1と同様に、スイッチ108がOFF状態となると共に、モータ電源が切断状態になる。
(状態3について)
状態3では、ルーパカバー70を開状態とし、サイドカバー90を閉状態としている。すなわち、状態3は、状態1に対して、サイドカバー90のみを開状態から閉状態にしている。そして、サイドカバー90を開状態から閉状態にすると、図7(B)に示されるように、サイドカバー90の検知軸押圧部90Dが、サイドカバー検知部材114におけるカバー検知軸116の左端を検知バネ118の付勢力に抗して右側へ押圧する。これにより、カバー検知軸116(サイドカバー検知部材114)が、非検知位置から右側へ移動して検知位置に配置される。
図8(C)に示されるように、サイドカバー検知部材114が右側へ移動すると、カバー検知ロッド120のガイドピン122が検知台102の第2ガイド孔102D(図8(C)では、不図示)に沿って右側へ移動する。このとき、ガイドピン122は、検知レバー124の連結孔124Aに相対回転可能に連結されているため、検知レバー124がガイドピン122と共に右側へ移動する。
一方、状態3では、ルーパカバー70が開状態であるため、ルーパカバー検知部材110の左右位置が、状態1と一致する。すなわち、ルーパカバー検知部材110が非切換位置に位置している。このため、状態3では、状態1に対して、ルーパカバー検知部材110の位置が維持された状態で、検知レバー124がルーパカバー検知部材110に対して右側へ相対変位する。すなわち、検知レバー124のカム孔124Bがルーパカバー検知部材110のガイドピン112に対して右側に相対変位しながら、検知レバー124がカバー検知ロッド120と共に右側へ移動する。具体的には、ルーパカバー検知部材110のガイドピン112が、第2カム孔部124B3の右端部から第2カム孔部124B3の長手方向中間部に相対変位する。これにより、検知レバー124が、状態1に対して右側へ平行移動する。つまり、状態3では、検知レバー124のスイッチ押圧部124Cが、スイッチ108の作動突起108Aに対して、前側に離間して配置された状態を維持しつつ、検知レバー124が右側へ移動する。
このため、状態3では、検知レバー124のスイッチ押圧部124Cが、スイッチ108の作動突起108Aに対して、前側に位置するものの、作動突起108Aの前側に離間して配置される。よって、状態3では、状態1と同様に、スイッチ108がOFF状態となると共に、モータ電源が切断状態になる。
(状態4について)
状態4では、ルーパカバー70及びサイドカバー90を閉状態としている。これにより、ルーパカバー検知部材110が、状態2と同様に切換位置に配置される。また、サイドカバー検知部材114が、状態3と同様に検知位置に配置される。すなわち、検知レバー124がサイドカバー検知部材114と共に、右側へ移動しつつ、ルーパカバー検知部材110が検知レバー124に対して左側へ相対変位する。
そして、図8(D)に示されるように、ルーパカバー検知部材110が切換位置に配置され、サイドカバー検知部材114が検知位置に配置されるときには、ルーパカバー検知部材110のガイドピン112が、検知レバー124のカム孔124B内において、第2カム孔部124B3から傾斜カム孔部124B2を経由して第1カム孔部124B1(図8(D)では、不図示)へ移動する。これにより、ガイドピン112がカム孔124B内を移動する時に、ガイドピン112が傾斜カム孔部124B2の内周面を押圧するため、検知レバー124が平面視でガイドピン122を中心に図8(D)の矢印B方向側へ揺動(回動)する。具体的には、検知レバー124のスイッチ押圧部124Cが、スイッチ108の作動突起108Aの前側に配置された状態で、後側(スイッチ108の作動突起108Aに接近する方向)に変位する。
その結果、状態4では、検知レバー124のスイッチ押圧部124Cが、スイッチ108の作動突起108Aを後側へ押圧して、スイッチ108がON状態となると共に、モータ電源が通電状態になる。
また、ルーパカバー検知部材110が、切換位置に移動されるときには、ルーパカバー検知部材110の押圧部110Dが、糸通し状態の糸通し機構20における切換部材54の連結ピン54Pに当接して、連結ピン54Pを左側へ押圧する。このため、切換部材54が正面視で時計回りに回転して、スライド板44が、糸通し位置から縫製可能位置にスライドする。これにより、糸通し機構20が糸通し状態から縫製可能状態に遷移する。
以上説明したように、本実施の形態のロックミシン10によれば、ルーパカバー70が開状態から閉状態に遷移すると、ルーパカバー検知部材110が、ルーパカバー70によって作動して、非切換位置から切換位置に移動する。そして、ルーパカバー検知部材110の切換位置において、切換部材54がルーパカバー検知部材110によって作動して、糸通し機構20が糸通し状態から縫製可能状態に切換えられる。これにより、ルーパカバー70を閉状態にしたときに、糸通し機構20を縫製可能状態にすることができる。
また、サイドカバー90が、開状態から閉状態に遷移すると、サイドカバー検知部材114が、サイドカバー90によって作動して、非検知位置から検知位置へ移動する。さらに、ルーパカバー検知部材110が切換位置に移動し、且つサイドカバー検知部材114が検知位置へ移動したときには、検知レバー124が、非押圧状態から押圧状態に遷移して、作動突起108Aを押圧する。これにより、ルーパカバー70及びサイドカバー90の閉状態をスイッチ108によって検知することができる。すなわち、スイッチ108によってルーパカバー70及びサイドカバー90の閉状態を検知したときには、糸通し機構20が、必ず縫製可能状態になるため、スイッチ108によって糸通し機構20の縫製可能状態も検知することができる。
以上により、単一のスイッチ108によって、糸通し機構20の縫製可能状態と、ルーパカバー70及びサイドカバー90の閉状態と、を検知することができる。したがって、ルーパカバー70及びサイドカバー90の開閉検知と、糸通し切換状態の検知と、を単一のスイッチ108で行うことができる。
また、検知レバー124は、ガイドピン122によってサイドカバー検知部材114に相対回転可能に連結されており、サイドカバー検知部材114が、非検知位置からヒンジ軸84の軸方向他方側(右側)へ移動することで検知位置へ移動する。このため、サイドカバー検知部材114の左右方向の移動に対応して、検知レバー124を左右方向に変位させることができる。これにより、検知レバー124の右側に配置されたスイッチ108に対して、検知レバー124を接離させることができる。
また、検知レバー124のカム孔124Bには、ルーパカバー検知部材110のガイドピン112が相対移動可能に挿入されており、ルーパカバー70が、非切換位置からヒンジ軸84の軸方向一方側(左側)へ移動することで切換位置へ移動する。このため、サイドカバー検知部材114とルーパカバー検知部材110との間の相対位置に応じて、検知レバー124をスイッチ108(作動突起108A)に対して揺動(回動)させることができる。これにより、上述のように、検知レバー124をスイッチ108に接近させ、且つ検知レバー124をスイッチ108に対して揺動させることで、検知レバー124を押圧状態と非押圧状態との間で遷移させることができる。以上により、簡易な構成で、検知レバー124を押圧状態と非押圧状態との間で遷移させることができる。
また、サイドカバー検知部材114のカバー検知軸116は、検知バネ118の付勢力によって左側へ付勢されている。そして、サイドカバー90が開状態から閉状態へ遷移するときに、カバー検知軸116がサイドカバー90の検知軸押圧部90Dによって押圧されて、非検知位置から検知位置へ移動する。このため、サイドカバー90を閉状態から開いたときには、サイドカバー検知部材114を、検知バネ118の付勢力によって、検知位置から非検知位置に自動的に移動させることができる。これにより、サイドカバー90の開閉状態に連動して、サイドカバー検知部材114を非検知位置と検知位置との間で移動させることができる。
また、検知台102には、スイッチ固定台106を介してスイッチ108が固定されている。さらに、検知台102のガイドプレート部102Aには、ルーパカバー検知部材110のガイドピン112がスライド可能に連結された第1ガイド孔102Cが形成されており、ガイドプレート部102Aには、サイドカバー検知部材114のガイドピン122がスライド可能に連結された第2ガイド孔102Dが形成されている。このため、スイッチ108を固定する検知台102を活用して、左右方向におけるルーパカバー検知部材110及びサイドカバー検知部材114の移動をガイドすることができる。
また、ルーパカバー検知部材110のガイドピン112及びサイドカバー検知部材114のガイドピン122が検知台102に連結されているため、ガイドピン112,122を介して、検知レバー124を検知台102に連結することができる。これにより、スイッチ108を固定する検知台102を活用して、押圧状態及び非押圧状態における検知レバー124の姿勢(状態)を安定化することができる。
また、ルーパカバー検知部材110には、ヒンジ軸連動部110Cが一体に形成されており、ヒンジ軸連動部110Cの内側に、ヒンジ軸84が配置されている。そして、ヒンジ軸84及びルーパカバー70が左右に移動するときには、ヒンジ軸連動部110Cが、EリングER1及びEリングER3を介してヒンジ軸84と係合して、左右に移動する。これにより、ヒンジ軸連動部110C(すなわち、ルーパカバー検知部材110)を、ヒンジ軸84及びルーパカバー70と連動して左右に移動させることができる。
また、ヒンジ機構80の支持部82Rには、カム片82R1が設けられており、カム片82R1の右端には、カム部82R2が形成されている。そして、ルーパカバー70の開状態では、ルーパカバー70のヒンジ部72Rが、支持部82Rのカム片82R1の右側に配置されており、ストッパ片72R1がカム片82R1のカム部82R2に係合している。このため、ルーパカバー70を開位置に保持することができる。
また、ルーパカバー70が、開位置から仮閉止位置に回転されると、ストッパ片72R1とカム片82R1のカム部82R2との係合状態が解除されて、ルーパカバー70の左側への移動が許可される。このため、ルーパカバー70が仮閉止位置に到達したときには、ヒンジバネ86の付勢力によってルーパカバー70が仮閉止位置から正規閉止位置へ自動的にスライド(移動)する。したがって、使用者の利便性を向上することができる。
なお、本実施の形態では、ルーパカバー70が開位置から仮閉止位置に到達したときには、ヒンジバネ86の付勢力によってルーパカバー70が仮閉止位置から正規閉止位置に移動する構成になっているが、ヒンジバネ86の付勢力と操作者の操作力とによって、ルーパカバー70を仮閉止位置から正規閉止位置へ移動させてもよい。
また、本実施の形態では、スイッチ108が、スイッチ固定台106を介して検知台102に固定されているが、検知台102を絶縁体によって構成して、スイッチ108を検知台102に直接固定してもよい。
また、本実施の形態では、ガイドピン122が、サイドカバー検知部材114におけるカバー検知ロッド120に設けられ、連結孔124Aが検知レバー124に形成されているが、連結孔をカバー検知ロッド120に形成し、ガイドピンを検知レバー124に設けてもよい。
10 ロックミシン
12 ルーパ部
14 上ルーパ(ルーパ)
14A 上ルーパ受口
14B 上ルーパ剣先
16 下ルーパ(ルーパ)
16A 下ルーパ受口
16B 下ルーパ剣先
20 糸通し機構
22 空気流路切換機構
24 本体部
24A 上ルーパ糸挿入孔
24B 下ルーパ糸挿入穴
24C 上ルーパ糸排出管
24D 下ルーパ糸排出管
26 選択つまみ
28 上ルーパ導通管
30 下ルーパ導通管
32 管用支持部材
34 スライド管
40 糸通し切換機構
42 支持ベース
42A 長孔
42P ピン
44 スライド板
44A スライド孔
44B スライド孔
44B1 拡径部
44P ピン
46 スライド管バネ
48 支持軸
50 作動軸
52 切換伝達部材
52P ピン
52A 係合ピン
54 切換部材
54A 支持アーム
54B 孔部
54C 切換アーム
54C1 当接片
54D 係合アーム
54E 係合アーム
54P 連結ピン
56 切換つまみ
60 主軸固定機構
62 固定軸
62A 溝部
64 主軸固定板
64A 切欠き
66 主軸
70 ルーパカバー
72 ヒンジ連結部材
72L ヒンジ部
72R ヒンジ部
72R1 ストッパ片
80 ヒンジ機構
82 ヒンジプレート(支持部材)
82L 支持部
82R 支持部
82R1 カム片
82R2 カム部
84 ヒンジ軸
86 ヒンジバネ(軸付勢部材)
90 サイドカバー
90A 収容部
90B 固定部
90C ストッパ
90D 検知軸押圧部
92 ヒンジ部材
94 係止部材
94A フック部
96 受け板
100 安全機構
102 検知台(スイッチ固定部材)
102A ガイドプレート部
102B 固定プレート部
102C 第1ガイド孔
102D 第2ガイド孔
102E スイッチ固定部
106 スイッチ固定台
108 スイッチ
108A 作動突起
110 ルーパカバー検知部材
110A ベースプレート部
110B 切換プレート部
110C ヒンジ軸連動部(係合部)
110D 押圧部
112 ガイドピン(第2ピン)
114 サイドカバー検知部材
116 カバー検知軸
118 検知バネ(付勢部材)
120 カバー検知ロッド
120A 連結片
120B 連結孔
122 ガイドピン(第1ピン)
124 検知レバー(レバー)
124A 連結孔
124B カム孔(カム溝)
124B1 第1カム孔部
124B2 傾斜カム孔部
124B3 第2カム孔部
124C スイッチ押圧部
130 ミシン本体
130A 貫通孔
132 ユニット台
132A 挿通孔
132P 支持軸
134 正面カバー
136 針板
ER1 Eリング
ER2 Eリング
ER3 Eリング
ER4 Eリング
ER5 Eリング
ER6 Eリング
ER7 Eリング
TH1 上ルーパ糸
TH2 下ルーパ糸
W ワッシャ

Claims (6)

  1. ミシン本体に設けられたルーパに糸通しを行う糸通し機構を糸通し状態と縫製可能状態とに切り換える切換部材と、
    前記糸通し機構の前側において左右方向を軸方向とするヒンジ軸に開状態と閉状態とに作動可能に連結されたルーパカバーと、
    前記糸通し機構に対して左右方向の一方側において前記ミシン本体に開状態と閉状態とに作動可能に連結されたサイドカバーと、
    作動突起を含んで構成され、前記作動突起が押圧されることで前記ルーパカバー及び前記サイドカバーの閉状態と前記糸通し機構の縫製可能状態とを検知するスイッチと、
    開状態から閉状態に遷移する前記ルーパカバーによって作動して非切換位置から切換位置に移動し、且つ当該切換位置において前記切換部材を作動させて前記糸通し機構を縫製可能状態に切換えるルーパカバー検知部材と、
    開状態から閉状態に遷移する前記サイドカバーによって作動して非検知位置から検知位置へ移動するサイドカバー検知部材と、
    前記ルーパカバー検知部材及び前記サイドカバー検知部材に連結され、前記ルーパカバー検知部材及び前記サイドカバー検知部材の作動状態に応じて前記作動突起を押圧する押圧状態と前記作動突起を押圧しない非押圧状態との間を遷移するレバーと、
    を備え、
    前記ルーパカバー検知部材が切換位置に移動し且つ前記サイドカバー検知部材が検知位置に移動したときに、前記レバーが押圧状態になることを特徴とするロックミシン。
  2. 前記ルーパカバー検知部材は、非切換位置から左右方向の一方側へ移動することで切換位置へ移動し、
    前記サイドカバー検知部材は、非検知位置から左右方向の他方側へ移動することで検知位置へ移動し、
    前記レバーは、第1ピンによって前記サイドカバー検知部材に回転可能に連結されており、
    前記レバーには、前記ルーパカバー検知部材に設けられた第2ピンが移動可能に挿入されたカム溝が形成されている請求項1に記載のロックミシン。
  3. 前記サイドカバー検知部材は、前記ミシン本体に相対移動可能に支持されると共に、付勢部材によって非検知位置側に付勢されており、
    前記サイドカバーが開状態から閉状態へ遷移するときに、前記サイドカバー検知部材が前記サイドカバーによって押圧されて、非検知位置から検知位置へ移動する請求項2に記載のロックミシン。
  4. 前記スイッチは、スイッチ固定部材によって固定されており、
    前記第1ピン及び前記第2ピンが前記スイッチ固定部材にスライド可能に連結されている請求項2又は請求項3に記載のロックミシン。
  5. 前記ヒンジ軸の軸方向において前記ルーパカバーと前記ヒンジ軸とが一体移動可能に構成されており、
    前記ルーパカバーは、開状態から閉状態側へ回動された仮閉止位置に配置され且つ当該仮閉止位置から前記ヒンジ軸の軸方向一方へ移動した正規閉止位置に移動したときに閉状態に遷移し、
    前記ルーパカバー検知部材には、前記ヒンジ軸の軸方向において前記ヒンジ軸と一体移動可能に係合する係合部が形成されている請求項2~請求項4の何れか1項に記載のロックミシン。
  6. 前記ヒンジ軸は、支持部材によって回転可能に支持されると共に、軸付勢部材によって軸方向一方側へ付勢され、
    前記支持部材には、前記ルーパカバーの開状態において前記ルーパカバーと係合して前記ルーパカバーにおける前記ヒンジ軸の軸方向一方側への移動を制限するカム部が形成されており、
    前記ルーパカバーが開位置から仮閉止位置に回転されることで、前記カム部と前記ルーパカバーとの係合状態が解除されて、前記ルーパカバーにおける前記ヒンジ軸の軸方向一方側への移動が許可されることを特徴とする請求項5に記載のロックミシン。
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