JP2014062383A - 車両ドア開閉装置 - Google Patents

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Takayuki Fukuda
貴行 福田
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Abstract

【課題】構成簡素且つ組付け容易な車両ドア開閉装置を提供すること。
【解決手段】車両ドア開閉装置は、ラッチ機構の駆動制御に用いられる複数の検出器S及びこれら各検出器Sの接続配線Hと一体にリリースレバー32を保持する保持カバー50を備える。
【選択図】図12

Description

本発明は、車両ドア開閉装置に関するものである。
従来、ドアロックストライカに係合するラッチの回動位置に応じて車両ドアをハーフラッチ状態又はフルラッチ状態で保持可能なラッチ機構と、そのラッチの回動位置を変更すべくラッチ機構を駆動することにより車両ドアのラッチ状態を切り替えるドアロックアクチュエータとを備えた車両ドア開閉装置がある(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、このような車両ドア開閉装置において、ラッチ機構は、回動可能に設けられてラッチに係合することによりハーフラッチ状態及びフルラッチ状態に対応する位置で当該ラッチの回動位置を保持可能なポールを備えている。また、ドアロックアクチュエータは、異なる回動軸を有してモータ駆動により回動するクローズレバー及びリリースレバーを備えている。そして、クローズレバーの回動によりラッチをフルラッチ状態となる位置に回動させるとともに、リリースレバーの回動によりポールを回動させて、そのポールとラッチとの係合を解除することにより、フルラッチ状態が解除される位置にラッチを回動させるようになっている。
例えば、図17に示されるドアロックアクチュエータ80は、モータ駆動により回転するピニオンギヤ81と、このピニオンギヤ81に噛合するセクターギヤ82とを備えている。また、クローズレバー83は、このセクターギヤ82と共通の回動軸L3を有して当該セクターギヤ82と一体に形成されている。そして、リリースレバー84は、そのクローズレバー83の回動軸L3からずれた位置に配置された回動軸L4を有して回動自在に設けられている。
図18及び図19に示すように、この従来例において、クローズレバー83及びセクターギヤ82は、略平板状に形成された支持ブラケット85の第1面85aに設けられた回動ピン86によって回動自在に軸支されている。そして、図17に示すように、そのセクターギヤ82に噛合するピニオンギヤ81が、同図中、時計回り方向に回動することにより、そのクローズレバー83がラッチを回動させる方向(同図中、反時計回り方向)に回動する。
一方、図18及び図19に示すように、リリースレバー84は、支持ブラケット85の第2面85bに設けられた回動ピン87によって回動自在に軸支されている。また、図17に示すように、リリースレバー84は、同図中、クローズレバー83が時計回り方向に回動することにより当該クローズレバー83に当接するフランジ部84cを備えている。即ち、クローズレバー83は、同図中、ピニオンギヤ81が反時計回り方向に回動することにより、時計回り方向に回動する。そして、リリースレバー84は、このクローズレバー83に押圧されることにより、上記ポールを回動させる方向(同図中、時計回り方向)に回動する。
また、このような車両ドア開閉装置は、上記のようなクローズレバー83及びリリースレバー84の動作を制御してラッチ機構を駆動するための検出器(センサやスイッチ等)を備えている。そして、これにより検出されるラッチ機構のラッチ状態、或いはセクターギヤ82の動作位置等に基づいて、そのラッチ機構の駆動制御が行われるようになっている。
特開2002−250162号公報
しかしながら、多くの可動部材を有する車両ドア開閉装置においては、その検出器の取着が難しく、また接続配線の取り回しも複雑なものになりやすい。そして、その構成の複雑さや組付け作業の煩雑さが製造コストを押し上げる一因となっており、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、構成簡素且つ組付け容易な車両ドア開閉装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ドアロックストライカに係合するラッチの回動位置に応じて車両ドアをハーフラッチ状態又はフルラッチ状態で保持可能なラッチ機構と、前記ラッチの回動位置を変更すべく前記ラッチ機構を駆動することにより前記車両ドアのラッチ状態を切り替えるドアロックアクチュエータとを備え、前記ラッチ機構は、回動可能に設けられて前記ラッチに係合することにより前記ハーフラッチ状態及びフルラッチ状態に対応する位置で前記ラッチの回動位置を保持可能なポールを備えるとともに、前記ドアロックアクチュエータは、異なる回動軸を有してモータ駆動により回動するクローズレバー及びリリースレバーを備え、前記クローズレバーの回動により前記ラッチを前記フルラッチ状態となる位置に回動させるとともに、前記リリースレバーの回動により前記ポールを回動させて該ポールと前記ラッチとの係合を解除することにより、前記フルラッチ状態が解除される位置に前記ラッチを回動させる車両ドア開閉装置において、前記ラッチ機構の駆動制御に用いられる検出器及び該検出器の接続配線と一体に前記リリースレバーを保持する保持カバーを備えること、を要旨とする。
上記構成によれば、検出器及びその接続配線を、保持カバーに保持された状態で、一体に組み付けることができる。そして、これにより、検出器の位置調整や接続配線の取り回し等、煩雑な作業を廃することができる。また、保持カバーがリリースレバーの保持部材を兼ねることで、その構成を簡素化することができる。その結果、そのリリースレバーをも含めた組み付け作業の容易化及び効率化を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、前記クローズレバーは、ベースブラケットに設けられた回動ピンによって回動自在に支持されるとともに、前記保持カバーは、前記回動ピンを固定部として前記ベースブラケットに固定されること、を要旨とする。
即ち、クローズレバーの回動軸を形成する回動ピンを固定部とすることにより、固定用のブラケット等を用いなくとも、そのクローズレバーに干渉することなく、保持カバーをベースブラケットに固定することができる。そして、これにより、更なる構成の簡素化を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、前記回動ピンには、前記保持カバーの固定に用いられる螺子穴が形成されること、を要旨とする。
上記構成によれば、その螺子穴に螺着される螺子部材の締結力に基づいて、保持カバーを固定することができる。その結果、その組付け作業の更なる容易化及び効率化を図ることができる。
請求項4に記載の発明は、前記保持カバーは、前記ラッチ及び前記ポールの各回動軸に交差する方向に延在する第1保持部と、前記第1保持部に交差する方向に延設されて前記リリースレバーの回動軸を形成する第2保持部とを備えてなること、を要旨とする。
上記構成によれば、煩雑な位置調整作業を行うことなく、最適な位置にリリースレバーを配置することができる。また、ラッチ機構の駆動制御に用いられる検出器は、多くの場合、上記各回動軸の何れかの近傍に配置される。従って、上記構成によれば、容易に、その検出器を最適な位置に配置することができる。その結果、その組付け作業の更なる容易化及び効率化を図ることができる。
請求項5に記載の発明は、前記保持カバーは、ともに前記第1保持部及び第2保持部を含んで分割された第1及び第2の分割部材を組み付けてなるとともに、前記リリースレバーは、前記第1及び第2の分割部材の間に支持されること、を要旨とする。
上記構成によれば、簡素な構成にて、確実に、その回動部材としてのリリースレバーを保持することができる。
請求項6に記載の発明は、前記保持カバーは、少なくとも前記ハーフラッチ状態及び前記フルラッチ状態の何れか一つを検出可能な前記検出器を保持すること、を要旨とする。
上記構成によれば、容易且つ簡便に、そのラッチ状態の検出に用いられる検出器を最適な位置に配置することができる。
本発明によれば、構成の簡素化及び組付け作業の容易化を図ることができる。
本発明にかかる車両ドア開閉装置の正面図。 ラッチ機構の斜視図(非ラッチ状態)。 ラッチ機構の動作説明図(ハーフラッチ状態)。 ラッチ機構の斜視図(フルラッチ状態)。 ラッチ機構の斜視図(ラッチ解除状態)。 本発明にかかる車両ドア開閉装置の平面図。 ドアロックアクチュエータの動作説明図。 ドアロックアクチュエータの動作説明図(ラッチ駆動状態)。 ドアロックアクチュエータの動作説明図(ポール駆動状態)。 ラッチ機構の斜視図(フルラッチ検出状態)。 保持ケースの斜視図。 保持ケースの分解斜視図。 保持ケースの分解斜視図。 保持ケースの斜視図。 保持ケースのA−A断面図。 車両ドア開閉装置のB−B断面図。 ドアロックアクチュエータの動作説明図。 従来のドアロックアクチュエータの一例を示す正面図。 従来のドアロックアクチュエータの一例を示す平面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両ドア開閉装置1は、車両ドア2のパネル内に設けられている。また、この車両ドア2により開閉される車体のドア開口部には、ドアロックストライカが設けられている(共に図示略)。そして、車両ドア開閉装置1は、その車両ドア2の開閉動作に基づき相対移動するドアロックストライカに係合可能なラッチ3を有したラッチ機構4と、このラッチ機構4を駆動するドアロックアクチュエータ5とを備えている。
尚、図1に示される車両ドア2は、車両後端のドア開口部を開閉する所謂跳ね上げ式のバックドアである。また、車両ドア2を構成するドアパネル(ドアインナーパネル)には、そのパネル表面に開口するストライカ出入孔が設けられている(図示略)。そして、ラッチ機構4は、そのラッチ3がストライカ出入孔に臨む位置に配置されている。
(ラッチ機構)
先ず、本実施形態におけるラッチ機構4の構成について説明する。
図2及び図3に示すように、本実施形態のラッチ機構4において、ラッチ3は、略平板状の外形を有している。また、ラッチ3は、その外周の一部を切り欠くかたちで形成された、スリット状のストライカ係合溝6を備えている。更に、ラッチ3は、その平板形状を厚み方向(図2中、上下方向、図3中、紙面に直交する方向)に貫通する支持孔7を有している。そして、本実施形態のラッチ機構4において、ラッチ3は、この支持孔7に挿通された支持軸(図示略)に軸支されることにより、その支持軸が形成する回動軸L1回りに回動可能となっている。
また、本実施形態のラッチ機構4は、上記ラッチ3の回動軸L1に平行する回動軸L2を有して回動可能にラッチ3と並置されたポール10を備えている。具体的には、本実施形態のポール10は、長尺略円柱状の支持軸11に固定されることにより、この支持軸11が形成する回動軸L2回りに一体回動する。そして、本実施形態のラッチ機構4は、このポール10がラッチ3に係合することにより、そのラッチ3の回動位置を保持することが可能となっている。
さらに詳述すると、本実施形態のラッチ機構4において、ラッチ3は、車両ドア2が開状態にある場合、即ち図2に示されるようなドアロックストライカ8に係合していない非ラッチ状態にある場合には、そのストライカ係合溝6の周面開口部6aが、ドアロックストライカ8の移動軌跡上に配置されるようになっている。そして、このとき、そのストライカ係合溝6の延伸方向は、ドアロックストライカ8の進退方向(図3中、上下方向)に対して斜行するようになっている。
尚、本実施形態では、ストライカ係合溝6の周面開口部6aは、当該ストライカ係合溝6における奥側の部分よりも幅広に形成されている。また、ラッチ3は、図示しない弾性部材に付勢されることにより、図3中、反時計回り方向に付勢されている。そして、図示しないストッパに当接することにより、上記車両ドア2の開状態時に対応する位置において、その反時計回り方向の回動が規制されるようになっている。
即ち、本実施形態のラッチ機構4は、車両ドア2の閉動作に基づきストライカ係合溝6内に進入したドアロックストライカ8が、その側壁面6bを押圧しつつストライカ係合溝6を奥側に向かって相対移動するように構成されている。そして、このドアロックストライカ8の押圧力に基づいて、ラッチ3が、図3中、時計回り方向、そのストライカ係合溝6の斜行角度θが深くなる方向(クローズ方向)に回動することによって、非ラッチ状態からラッチ状態へと移行するようなっている。
一方、本実施形態のラッチ機構4において、ポール10は、図示しない弾性部材によって、図3中、時計回り方向に付勢されている。そして、図示しないストッパに当接することより、その係合部10aがラッチ3の周面3aに摺接する位置において、その時計回り方向の回動が規制されるようになっている。
具体的には、本実施形態のポール10は、その係合部10aが、ラッチ3の周面3aにおける上記ストライカ係合溝6の周面開口部6aよりもクローズ方向下流側の部分(図3中、時計回り方向側に配置される部分)に摺接するように配置されている。また、このラッチ3の周面3aにおけるポール10の係合部10aが摺接する部分には、その周方向に離間した二位置に、第1係合凹部15及び第2係合凹部16が形成されている。そして、本実施形態のラッチ機構4は、これら第1係合凹部15及び第2係合凹部の何れかに対してポール10の係合部10aが係合する位置において、そのラッチ3の回動位置を保持することが可能となっている。
さらに詳述すると、図2に示すように、車両ドア2が開状態にある場合、ポール10は、その係合部10aが、ラッチ3の周面3aにおける第1係合凹部15及び第2係合凹部16が形成された部分よりも、更にクローズ方向下流側の部分に当接するように構成されている。即ち、図3に示すように、上記のようにストライカ係合溝6内にドアロックストライカ8が進入し、ラッチ3がクローズ方向に回動することによって、その周面に摺接するポール10の係合部10aが、第1係合凹部15に係合する。そして、本実施形態のラッチ機構4は、これにより、そのラッチ3の回動位置を保持することで、車両ドア2をハーフラッチ状態(所謂半ドア状態)で保持することが可能な構成になっている。
また、図2に示すように、本実施形態のラッチ機構4は、ラッチ3と一体に回動するラッチレバー21と、ポール10と一体に回動に回動するポールレバー22とを備えている。
具体的には、ラッチレバー21は、ラッチ3の周縁部に立設された略平板状の脚部21aと、この脚部21aの先端から折り曲げられて当該脚部21aと略直交する方向(ラッチ3と平行する平面上)に延びるレバー部21bとを備えている。そして、そのレバー部21bの先端には、略円柱状の操作部21cが立設されている。また、本実施形態では、レバー部21bには、上記のようにラッチ3に形成された支持孔7に対応する支持孔23が形成されている。そして、ラッチレバー21は、これらの支持孔7,23に挿通される支持軸(図示略)が形成する回動軸L1を中心として、ラッチ3と一体に回動するようになっている。
尚、本実施形態のラッチレバー21において、レバー部21bは、ストライカ係合溝6内に進入するドアロックストライカ8と干渉しないように、その延設方向が設定されている。そして、そのレバー部21bに設けられた操作部21cは、ラッチ3及びラッチレバー21の回動軸L1と略平行する方向に延設されている。
一方、本実施形態のポールレバー22は、ポール10の支持軸11に略直交する平板形状を有して当該支持軸11に固定される基部22aと、この基部22aの一端を当該基部22aと略直交する方向に折り曲げてなる操作部22cとを備えている。本実施形態では、ポールレバー22は、支持軸11におけるポール10とは反対側の端部(図2中、上側の端部)に固定されている。具体的には、上記回動軸L1と平行する支持軸11の軸線方向(回動軸L2に沿った方向)において、ラッチ3とラッチレバー21との間隔に比較して、よりポール10から離間した位置(図2中、上側の位置)に配置されている。そして、本実施形態のポールレバー22は、これにより、上記ラッチレバー21と干渉することなく、その支持軸11が形成する回動軸L2を中心として、ポール10と一体に回動するようになっている。
ここで、本実施形態のラッチ3は、上記ラッチレバー21が操作されることにより、その第1係合凹部15にポール10の係合部10aが係合した状態から、更にクローズ方向に向かって回動することが可能となっている。また、ポール10は、上記ポールレバー22が操作されることにより、その係合部10aがラッチ3の周面3aに接触しない位置に回動可能となっている。そして、本実施形態のラッチ機構4は、これらのラッチレバー21及びポールレバー22が、ドアロックアクチュエータ5に押圧駆動されることにより、その車両ドア2がフルラッチ状態となる位置、及びそのフルラッチ状態が解除される位置に、ラッチ3が回動する構成となっている。
具体的には、図4に示すように、第1係合凹部15にポール10の係合部10aが係合した状態から更にクローズ方向に向かってラッチ3が回動することにより、その周面3aに摺接するポール10の係合部10aは、第1係合凹部15よりもクローズ方向上流側(図3参照、同図中、反時計回り方向の位置)に形成された第2係合凹部16に係合する。尚、本実施形態では、第2係合凹部16は、周面開口部6aに近い位置に形成されている。そして、本実施形態のラッチ機構4は、これにより、そのラッチ3の回動位置を保持することで、車両ドア2をフルラッチ状態で保持する構成となっている。
また、図5に示すように、弾性部材(図示略)の付勢力に抗してその係合部10aがラッチ3の周面3aから離間する方向(図3参照、同図中、反時計回り方向)にポール10が回動することにより、その係合部10aと第2係合凹部16との係合が解除される。そして、これにより、弾性部材(図示略)に付勢されたラッチ3が反クローズ方向に回動することによって、そのフルラッチ状態が解除されるようになっている。
(ドアロックアクチュエータ)
次に、本実施形態におけるドアロックアクチュエータ5の構成について説明する。
図6及び図7に示すように、本実施形態のドアロックアクチュエータ5は、モータ駆動により回転するピニオンギヤ27と、このピニオンギヤ27に噛合するセクターギヤ28とを備えている。また、図7に示すように、ドアロックアクチュエータ5は、セクターギヤ28と共通の回動軸L3を有して当該セクターギヤ28と一体に回動するクローズレバー31と、このクローズレバー31の回動軸L3からずれた位置に配置される回動軸L4を有して回動自在に設けられたリリースレバー32とを備えている。そして、本実施形態のドアロックアクチュエータ5は、モータ駆動により回動するこれらのクローズレバー31及びリリースレバー32によって、上記ラッチ機構4のラッチレバー21及びポールレバー22を押圧駆動する構成となっている。
詳述すると、図7に示すように、本実施形態のクローズレバー31は、回動軸L3を挟んでセクターギヤ28とは反対方向に延びる略平板状のレバー本体31aを備えている。また、リリースレバー32は、図示しない支持軸が挿通されることによりその回動軸L4を形成する支持孔35を有したレバー本体32aを備えている。尚、クローズレバー31のレバー本体31aにおいて基端となる部分、即ち扇状をなすセクターギヤ28の「要」部分には、リリースレバー32のレバー本体32aと同様、支持軸(図示略)に挿通されることにより回動軸L3を形成する支持孔36が形成されている。そして、クローズレバー31及びリリースレバー32は、それぞれ、そのレバー本体31a,32aの先端を当該レバー本体31a,32aと略直交する方向に折り曲げてなる押圧部31b,32bを備えている。
尚、本実施形態では、クローズレバー31及びリリースレバー32の各押圧部31b,32bは、そのレバー本体31a,32aから同一方向(図7中、紙面奥側から手前側に向かう方向)に突出して設けられている。そして、クローズレバー31及びリリースレバー32は、互いのレバー本体31a,32a及び押圧部31b,32bが干渉しないように、その回動軸L3,L4に沿う方向に離間して設けられている。
ここで、本実施形態のリリースレバー32は、そのレバー本体32aの一端からクローズレバー31側(図7中、紙面手前側から奥側に向かう方向)に向かって突設されることにより、クローズレバー31の回動位置に応じて当該クローズレバー31の押圧部31bに当接する操作フランジ32cを備えている。そして、リリースレバー32は、この操作フランジ32cがクローズレバー31に押圧されることにより回動する構成となっている。
即ち、図7〜図9に示すように、クローズレバー31は、ピニオンギヤ27の回転方向に応じて、セクターギヤ28と一体に、第1方向(各図中、反時計回り方向)又は第2方向(時計回り方向)に回動する。また、本実施形態では、クローズレバー31が第2方向に回動することで、その押圧部31bがリリースレバー32の操作フランジ32cに当接するようになっている。そして、リリースレバー32は、これによりクローズレバー31を介して伝達される駆動力に基づいて第2方向に回動する構成となっている。
尚、本実施形態では、セクターギヤ28が、その円弧状に延びるギヤ歯28aの略中央部においてピニオンギヤ27に噛合する回動位置が、クローズレバー31(及びセクターギヤ28)の中立位置となっている。また、リリースレバー32は、弾性部材によって第1方向に付勢されるとともに、同じく図示しないストッパに当接することよって、少なくとも中立位置又は第1方向に回動した状態のクローズレバー31に干渉しない位置において、その第1方向への回動が規制されている。そして、これにより、リリースレバー32は、クローズレバー31が中立位置を超えて第2方向に回動することによって、その操作フランジ32cがクローズレバー31の押圧部31bに押圧されるようになっている。
図1及び図6に示すように、本実施形態の車両ドア開閉装置1において、ドアロックアクチュエータ5は、ラッチ機構4とともに、金属板を加工してなるベースブラケット40に固定されている。
具体的には、本実施形態のベースブラケット40は、互いに略直交する平面上に延在する第1固定部41及び第2固定部42を備えた断面略L字状の外形を有している。そして、ラッチ機構4は、そのラッチ3及びポール10の各回動軸L1,L2が、第1固定部41に交差、詳しくは略直交する位置関係となるように、ベースブラケット40の外面40a側に固定されている(図2参照)。
一方、ドアロックアクチュエータ5は、そのクローズレバー31及びリリースレバー32の各回動軸L3,L4が、第2固定部42に交差する位置関係となるように、ベースブラケット40の内面40b側に固定されている。また、本実施形態では、ベースブラケット40の第1固定部41には、ラッチ機構4のラッチレバー21及びポールレバー22を、その外面40a側から内面40b側(図1中、下側から上側)に挿入可能な挿通孔(図示略)が形成されている。そして、本実施形態のドアロックアクチュエータ5は、これにより、そのクローズレバー31の回動によって、ラッチレバー21を押圧駆動し、リリースレバー32の回動によって、ポールレバー22を押圧駆動することが可能となっている。
次に、上記のように構成されたドアロックアクチュエータの作用について説明する。
本実施形態では、図8及び図10に示すように、その中立位置を超えてクローズレバー31が第1方向(図8中、反時計回り方向)に回動することによって、当該クローズレバー31の押圧部31bがラッチ機構4のラッチレバー21を押圧する。そして、これにより、ラッチ3がクローズ方向(図3参照、同図中、時計回り方向)に回動することによって、そのラッチ機構4による車両ドア2のラッチ状態が、フルラッチ状態に移行する。
尚、本実施形態では、このクローズレバー31による押圧駆動によって、ラッチ3は、図10に示されるように、その第2係合凹部16とポール10とが係合可能な位置を超えてクローズ方向に回動する。そして、ラッチ3は、その後、クローズレバー31が中立位置に復帰すべく第2方向に回動することにより(図7参照)、図示しない弾性部材の付勢力に基づいて、反クローズ方向に回動する。
そして、本実施形態では、これにより、その第2係合凹部16にポール10が係合することによって、そのフルラッチ状態に対応する回動位置が保持されるようになっている(図4参照)。
また、図9に示すように、クローズレバー31が中立位置を超えて第2方向(同図中、時計回り方向)に回動し、その押圧部31bがリリースレバー32の操作フランジ32cを押圧することによって、リリースレバー32が第2方向に回動する。本実施形態では、これにより、当該リリースレバー32の押圧部32bがラッチ機構4のポールレバー22を押圧することで、その係合部10aがラッチ3の周面3aから離間する方向(図3参照、同図中、反時計回り方向)にポール10が回動する。そして、その係合部10aと第2係合凹部16との係合が解除され、弾性部材(図示略)に付勢されたラッチ3が反クローズ方向に回動することによって、そのフルラッチ状態が解除されるようになっている。
次に、上記ドアロックアクチュエータ5の電気的構成について説明する。
図1に示すように、本実施形態では、ピニオンギヤ27を駆動する駆動源としてのモータ45は、ECU47が供給する駆動電力に基づいて回転する。尚、本実施形態のモータ45には、ブラシ付きの直流モータが採用されている。そして、ECU47は、その駆動電力の供給を通じて、モータ45の回転、即ちドアロックアクチュエータ5の作動を制御する。
具体的には、本実施形態のECU47は、ドアロックアクチュエータ5に設けられた複数の検出器によって、ラッチ機構4のラッチ状態(非ラッチ状態、ハーフラッチ状態及びフルラッチ状態)や、モータ45の回転をクローズレバー31及びリリースレバー32に伝達するセクターギヤ28の回動位置等を検出する。そして、その検出器により検出される状態量に基づいて、上記のようにラッチレバー21を押圧駆動し、又はポールレバー22を押圧駆動する「ラッチ機構の駆動制御」を実行する。
即ち、本実施形態のECU47は、ドアロックストライカ8の進入によって、その第1係合凹部15とポール10とが係合可能となるハーフラッチ状態に対応する位置(図3参照)を超えてラッチ3が回動したことを検知すると、クローズレバー31がラッチレバー21を押圧するように、当該クローズレバー31を第1方向に回動させる(図8参照)。このとき、ECU47は、その第2係合凹部16とポール10とが係合可能となる位置(図4参照)を超えてラッチ3がクローズ方向(図3参照、同図中、時計回り方向)に回動するように、そのクローズレバー31を第1方向に回動させる制御を継続する。そして、そのクローズレバー31によるラッチレバー21の押圧が解除されることで第2係合凹部16とポール10とが確実に係合する位置(図10参照)までラッチ3が回動したことを検出した後、図7に示されるようなを中立位置に復帰させるべく、クローズレバー31(セクターギヤ28)を第2方向に回動させる。
また、ECU47は、車両ドア2を開状態とする要求が発生した場合には、上記のようにクローズレバー31に連動してリリースレバー32がポールレバー22が押圧するように、クローズレバー31を第2方向に回動させる(図9参照)。即ち、図5に示すように、ポールレバー22と一体にポール10が回動し、当該ポール10と第2係合凹部16との係合が解除されることによって、ラッチ3は、反クローズ方向(図3参照、同図中、時計回り方向)に回動する。そして、ECU47は、そのラッチ3の回動によりフルラッチ状態が解除されたことを検出した後、図7に示されるような中立位置に復帰させるべく、クローズレバー31(セクターギヤ28)を第1方向に回動させるようになっている。
(保持カバー)
次に、本実施形態のドアロックアクチュエータに設けられた保持カバー、及びその固定構造について説明する。
図11〜図14に示すように、車両ドア開閉装置1は、上記のようなラッチ機構4の駆動制御に用いられる複数の検出器S及びこれら各検出器Sの接続配線Hと一体にリリースレバー32を保持する保持カバー50を備えている。
詳述すると、本実施形態の保持カバー50は、ベースブラケット40に固定されることによりラッチ3及びポール10の各回動軸L1,L2に対して交差する方向に延在される第1保持部51と、この第1保持部51に交差する方向、詳しくは略直交する方向に延設されてリリースレバー32の回動軸L4を形成する第2保持部52とを備えている。
また、本実施形態の保持カバー50は、ともに上記第1保持部51及び第2保持部52を含んで分割された第1及び第2の分割部材としてのボディ50A及びハウジング50Bを組み付けることにより形成される。具体的には、保持カバー50は、その第1保持部51及び第2保持部52が、それぞれ、第1保持部51に対して略直交する方向に沿って互いに組付け可能となるように、ボディ50A側及びハウジング50B側に分割されている。尚、本実施形態では、これら保持カバー50を構成するボディ50A及びハウジング50Bは、ともに、射出成形等により、樹脂を用いて形成される。そして、上記各検出器S及びその接続配線H、並びにリリースレバー32は、これらボディ50Aとハウジング50Bとの間に挟み込まれる態様で保持されるようになっている。
さらに詳述すると、本実施形態では、保持カバー50の第1保持部51には、ラッチ3に連動して回動するレバー部53aを有したロータリースイッチ53が保持される。尚、このロータリースイッチ53は、そのレバー部53aの回動位置に応じた二位置でオン作動し、その中間位置にある場合にはオフとなる周知の構成を有している。そして、ECU47は、このロータリースイッチ53の出力する「ハーフラッチON信号」に基づいて(他方側はカーテシON信号)、車両ドア2(ラッチ機構4)がハーフラッチ状態にあることを検出する。
また、第1保持部51には、このようにハーフラッチ状態検出器として機能するロータリースイッチ53とともに、フルラッチ状態検出器として機能するプッシュスイッチ54が保持される。即ち、このプッシュスイッチ54は、第1保持部51に保持されることによって、図10に示されるような第2係合凹部16とポール10とが確実に係合する位置までラッチ3がクローズ方向に回動した場合に、そのスイッチ部54aが押圧される位置に配置される。尚、本実施形態のラッチ機構4は、そのラッチ3の回動によりスイッチ部54aを押圧可能な図示しない押圧レバーを有している。そして、ECU47は、このプッシュスイッチ54のオン信号に基づいて、車両ドア2(ラッチ機構4)がフルラッチ状態にあることを検出する。
一方、保持カバー50の第2保持部52には、クローズレバー31(セクターギヤ28)の中立位置検出器として機能するプッシュスイッチ55が保持される。即ち、このプッシュスイッチ54は、第2保持部52に保持されることにより、図7に示されるように、クローズレバー31及びセクターギヤ28が中立位置にある場合に、そのスイッチ部55aが押圧される位置に配置される。尚、本実施形態のセクターギヤ28は、その中立位置においてスイッチ部55aを押圧する図示しない押圧部を有している。そして、ECU47は、このプッシュスイッチ54のオン信号に基づいて、クローズレバー31及びセクターギヤ28が中立位置にあることを検出する。
更に、この第2保持部52には、コネクタ部56が設けられており、各検出器Sの接続配線Hを構成するターミナル57は、第1保持部51及び第2保持部52間に跨る態様で保持カバー50内に保持されることにより、その接続端子57aがコネクタ部56内に突出するようになっている。そして、各検出器Sの出力信号は、このコネクタ部56に接続される信号配線(図示略)を介してECU47に送信されるようになっている。
また、本実施形態では、ボディ50A側に分割された第2保持部52の一部分(ボディ側第2保持要素50ab)には、その第2保持部52の延伸方向に対して略直交する方向の延びる支持軸58が設けられている(図12参照)。更に、ハウジング50B側に分割された第2保持部52の一部分(ハウジング側第2保持要素50bb)には、これらボディ側第2保持要素50abとハウジング側第2保持要素50bbとが組付けられることにより、上記支持軸58の先端に嵌合する嵌合溝59が形成されている(図13参照)。具体的には、この嵌合溝59は、ハウジング50B側に分割された第1保持部51の一部分(ハウジング側第1保持要素50ba)を含む平面に対して略直交する方向(ハウジング側第1保持要素50baとは反対側)に開口部を有している。そして、図15に示すように、リリースレバー32は、上記支持軸58に軸支されることにより、当該支持軸58が形成する回動軸L4回りに回動自在に軸支される構成となっている。
尚、図11〜図14に示すように、本実施形態では、支持軸58の基端部には、当該支持軸58よりも大径のボス62が形成されており、リリースレバー32は、このボス62に嵌装される捩りコイルバネ61とともに、支持軸58に取着される。そして、リリースレバー32は、その捩りコイルバネ61の弾性力に基づいて、上記ポールレバー22を押圧する方向とは反対方向、即ち第1方向(図7〜図9参照、各図中、反時計回り方向)に向かって付勢されるようになっている。
図1,図6及び図16に示すように、本実施形態の車両ドア開閉装置1において、上記クローズレバー31及びセクターギヤ28は、ベースブラケット40の第2固定部42に設けられた回動ピン71を支持軸として、当該回動ピン71が形成する回動軸L3回りに回動自在に軸支されている。そして、上記保持カバー50は、その検出器S及び接続配線H、並びにリリースレバー32を一体に保持する状態で、この回動ピン71を固定部として、ベースブラケット40に固定される構成になっている。
詳述すると、図16に示すように、回動ピン71は、その円柱状をなす軸部71aから径方向外側に延びるフランジ部71bを備えている。そして、リリースレバー32は、その支持軸となる軸部71aに支持孔36が遊嵌された状態で、このフランジ部71bとベースブラケット40の第2固定部42との間に配置されている。
また、回動ピン71には、その軸部71aの先端に開口する螺子穴75が形成されている。そして、保持カバー50の第2保持部52には、この螺子穴75に螺着される螺子部材76が挿通可能なスリット状の切欠き77が形成されている。
即ち、保持カバー50は、回動ピン71に対して同軸に螺着される螺子部材76の締結力に基づいて、ベースブラケット40に固定される。そして、本実施形態では、これにより、その第2保持部52が形成するリリースレバー32の回動軸L3と、回動ピン71が形成するクローズレバー31の回動軸L4とが略平行に配置されるように構成されている。
尚、図1及び図11〜図14に示すように、本実施形態では、保持カバー50の第1保持部51には、ベースブラケット40の第1固定部41に形成された係合孔78に係合する係合突部79が形成されている。そして、本実施形態の保持カバー50は、その係合突部79が係合孔78に係合する状態で、上記のように第2保持部52がベースブラケット40の第2固定部42に固定されることにより、その第1保持部51がベースブラケット40の第1固定部41に固定されるようになっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)車両ドア開閉装置1は、ドアロックストライカに係合するラッチ3を有したラッチ機構4と、このラッチ機構4を駆動するドアロックアクチュエータ5とを備える。また、ドアロックアクチュエータ5は、セクターギヤ28と共通の回動軸L3を有して当該セクターギヤ28と一体に回動するクローズレバー31と、このクローズレバー31の回動軸L3からずれた位置に配置される回動軸L4を有して回動自在に設けられたリリースレバー32とを備える。そして、車両ドア開閉装置1は、ラッチ機構4の駆動制御に用いられる複数の検出器S及びこれら各検出器Sの接続配線Hと一体にリリースレバー32を保持する保持カバー50を備える。
上記構成によれば、各検出器S及びその接続配線Hを、保持カバー50に保持された状態で、一体に組み付けることができる。そして、これにより、各検出器Sの位置調整や接続配線Hの取り回し等、煩雑な作業を廃することができる。また、保持カバー50がリリースレバー32の保持部材を兼ねることで、その構成を簡素化することができる。その結果、そのリリースレバー32をも含めた組み付け作業の容易化及び効率化を図ることができる。
(2)クローズレバー31は、ベースブラケット40に設けられた回動ピン71によって回動自在に支持される。そして、保持カバー50は、その回動ピン71を固定部としてベースブラケット40に固定される。
即ち、クローズレバー31の回動軸L3を形成する回動ピン71を固定部とすることにより、固定用のブラケット等を用いなくとも、そのクローズレバー31に干渉することなく、保持カバー50をベースブラケット40に固定することができる。そして、これにより、更なる構成の簡素化を図ることができる。
(3)回動ピン71には、その軸部71aの先端に開口する螺子穴75が形成される。これにより、その螺子穴75に螺着される螺子部材76の締結力に基づいて、保持カバー50を固定することができる。その結果、その組付け作業の更なる容易化及び効率化を図ることができる。
(4)保持カバー50は、ベースブラケット40に固定されることによりラッチ3及びポール10の各回動軸L1,L2に対して交差する方向に延在される第1保持部51と、この第1保持部51に交差する方向に延設されてリリースレバー32の回動軸L4を形成する第2保持部52とを備える。
上記構成によれば、煩雑な位置調整作業を行うことなく、最適な位置にリリースレバー32を配置することができる。また、ラッチ機構4の駆動制御に用いられる検出器Sは、多くの場合、上記各回動軸L1〜L4の何れかの近傍に配置される。従って、上記構成によれば、容易に、その検出器Sを最適な位置に配置することができる。その結果、その組付け作業の更なる容易化及び効率化を図ることができる。
(5)保持カバー50は、ともに第1保持部51及び第2保持部52を含んで分割された第1及び第2の分割部材としてのボディ50A及びハウジング50Bを組み付けることにより形成される。そして、各検出器S及びその接続配線H、並びにリリースレバー32は、これらボディ50Aとハウジング50Bとの間に挟み込まれる態様で保持される。
上記構成によれば、簡素な構成にて、確実に、各検出器S及びその接続配線H、並びにリリースレバー32を保持することができる。
(6)保持カバー50は、その第1保持部51及び第2保持部52が、それぞれ、第1保持部51に対して略直交する方向に沿って互いに組付け可能となるように、ボディ50A側及びハウジング50B側に分割される。そして、ボディ50A側に分割された第2保持部52の一部分(ボディ側第2保持要素50ab)には、そのリリースレバー32の回動軸L4を形成する軸体としての支持軸58が設けられる。
上記構成によれば、その支持軸58によってリリースレバー32が軸支された状態で、ボディ50A及びハウジング50Bを組み付けることが可能になる。そして、これにより、その組付け作業の更なる容易化及び効率化を図ることができる。
(7)ベースブラケット40は、互いに略直交する平面上に延在する第1固定部41及び第2固定部42を備えた断面略L字状の外形を有しており、保持カバー50の固定部となる回動ピン71は、第2固定部42に設けられる。そして、保持カバー50の第1保持部51には、ベースブラケット40の第1固定部41に形成された係合孔78に係合する係合突部79が形成される。これにより、より確実に、保持カバー50をベースブラケット40に固定することができる。
(8)保持カバー50を構成するボディ50A及びハウジング50Bは、ともに、射出成形等により、樹脂を用いて形成される。これにより、容易且つ簡便に、その保持する各検出器S及びその接続配線H、並びにリリースレバー32を最適な位置に配置可能な保持カバーを形成することができる。
(9)嵌合溝59は、ハウジング50B側に分割された第1保持部51の一部分(ハウジング側第1保持要素50ba)を含む平面に対して略直交する方向(ハウジング側第1保持要素50baとは反対側)に開口部を有する。
即ち、嵌合溝59が設けられたハウジング側第2保持要素50bbは、ハウジング側第1保持要素50baに対して略直交する方向に延設されている。そして、嵌合溝59に嵌合する支持軸58は、上記ハウジング側第2保持要素50bbに対応するボディ側第2保持要素50ab、即ちボディ50A側に分割された第2保持部52の一部分に対して略直交する方向に延設されている。従って、上記構成によれば、支持軸58が干渉することなく、その第1保持部51を形成するボディ側第1保持要素50aa及びハウジング側第1保持要素50baに対して略直交する方向に沿って、ボディ50Aとハウジング50Bと組み付けることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、保持カバー50を構成するボディ50A及びハウジング50Bは、ともに、射出成形等により、樹脂を用いて形成されることとした。しかし、これに限らず、その材質や製造方法は任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、各検出器S及びその接続配線H、並びにリリースレバー32は、いずれも、その分割されたボディ50Aとハウジング50Bとの間に挟み込まれる態様で保持カバー50に保持されることとした。しかし、これに限らず、その各検出器S及びその接続配線H、並びにリリースレバー32のうちの少なくとも何れか一つがボディ50Aとハウジング50Bとの間に挟み込まれない状態で保持される構成であってもよい。但し、その保持強度を考慮するならば、少なくとも可動部材であるリリースレバー32については、その保持カバー50を構成する分割部材間に挟み込まれる態様で保持されることが望ましい。
・上記実施形態では、保持カバー50は、その第1保持部51及び第2保持部52が、それぞれ、第1保持部51に対して略直交する方向に沿って互いに組付け可能となるように、ボディ50A側及びハウジング50B側に分割される。そして、ボディ50A側に分割された第2保持部52の一部分には、そのリリースレバー32の回動軸L4を形成する軸体としての支持軸58が設けられることとした。しかし、これに限らず、保持カバー50の分割構造については任意に変更してもよい。また、ハウジング50B側に分割された第2保持部52の一部分(ハウジング側第2保持要素50bb)に支持軸58を設ける構成であってもよい。そして、保持カバー50が非分割構造を有する構成についても、これを排除しない。
・上記実施形態では、保持カバー50には、ラッチ機構4のハーフラッチ状態、同じくラッチ機構4のフルラッチ状態、及びセクターギヤ28(クローズレバー31)の中立位置を検出可能な3つの検出器S(ロータリースイッチ53、プッシュスイッチ54,55)が保持されることとした。しかし、これ限らず、保持カバー50が保持する検出器Sの数、及びその種類は任意に変更してもよい。但し、車両ドア開閉装置1としての機能を考慮するならば、少なくともハーフラッチ状態及びフルラッチ状態の何れか一つを検出可能な検出器を保持することが望ましい。そして、その動作精度を考慮するならば、セクターギヤ(クローズレバー)の回動位置を検出可能な検出器を保持することが望ましい。
・上記構成では、回動ピン71には、その軸部71aの先端に開口する螺子穴75が形成される。そして、保持カバー50は、その螺子穴75に螺着される螺子部材76の締結力に基づいて、ベースブラケット40に固定されることとした。しかし、これに限らず、回動ピン71を固定部として、螺子以外の締結部材を用いることにより保持カバー50をベースブラケット40に固定する構成であってもよい。そして、例えば、固定用のブラケットを用いる等により、回動ピン71を固定部とすることなく、保持カバー50をベースブラケット40に固定する構成についても、これを排除しない。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記第1保持部及び第2保持部は、それぞれ、前記第1保持部に対して交差する方向に沿って互いに組付け可能となるように、前記第1分割部材側及び前記第2の分割部材側に分割されるとともに、前記第1及び第2の分割部材の何れか一方には、前記リリースレバーの回動軸を形成する軸体が形成されること、を特徴とする。
上記構成によれば、その軸体によりリリースレバーが軸支された状態で、第1及び第2の分割部材を組み付けることが可能になる。そして、これにより、その組付け作業の更なる容易化及び効率化を図ることができる。
(ロ)前記ベースブラケットは、前記保持カバーの前記第1保持部に当接する第1固定部を備えるとともに、前記第1保持部及び前記第1固定部には、それぞれ、互いに係合する係合部及び被係合部が形成されること、を特徴とする。これにより、より確実に、保持カバーをベースブラケットに固定することができる。
(ハ)前記保持カバーは、樹脂により形成されてなること、を特徴とする。これにより、容易且つ簡便に、その保持する各検出器及びその接続配線、並びにリリースレバーを最適な位置に配置可能な保持カバーを形成することができる。
(ニ)前記ドアロックアクチュエータは、駆動源に駆動されて回動するセクターギヤを備え、前記クローズレバー及び前記リリースレバーは、前記セクターギヤの回動方向に応じて、前記ラッチ又はポールの何れかを回動させるものであって、保持カバーは、前記セクターギヤの回動位置を検出可能な前記検出器を保持すること、を特徴とする。これにより、容易且つ簡便に、そのセクターギヤ(クローズレバー)の回動位置を検出可能な検出器を最適な位置に配置することができる。
1…車両ドア開閉装置、2…車両ドア、3…ラッチ、4…ラッチ機構、5…ドアロックアクチュエータ、8…ドアロックストライカ、10…ポール、15…第1係合凹部、16…第2係合凹部、21…ラッチレバー、22…ポールレバー、27…ピニオンギヤ、28…セクターギヤ、31…クローズレバー、32…リリースレバー、40…ベースブラケット、41…第1固定部、42…第2固定部、45…モータ、47…ECU、50…保持カバー、50A…ボディ(第1の分割部材)、50B…ハウジング(第2の分割部材)、51…第1保持部、52…第2保持部、53…ロータリースイッチ、54,55…プッシュスイッチ、57…ターミナル、58…支持軸(軸体)、59…嵌合溝、71…回動ピン、75…螺子穴、76…螺子部材、78…係合孔、79…係合突部、80…ドアロックアクチュエータ、81…ピニオンギヤ、82…セクターギヤ、83…クローズレバー、84…リリースレバー、85…支持ブラケット、86…回動ピン、87…回動ピン、S…検出器、H…接続配線、L1,L2,L3,L4…回動軸。

Claims (6)

  1. ドアロックストライカに係合するラッチの回動位置に応じて車両ドアをハーフラッチ状態又はフルラッチ状態で保持可能なラッチ機構と、前記ラッチの回動位置を変更すべく前記ラッチ機構を駆動することにより前記車両ドアのラッチ状態を切り替えるドアロックアクチュエータとを備え、
    前記ラッチ機構は、回動可能に設けられて前記ラッチに係合することにより前記ハーフラッチ状態及びフルラッチ状態に対応する位置で前記ラッチの回動位置を保持可能なポールを備えるとともに、
    前記ドアロックアクチュエータは、異なる回動軸を有してモータ駆動により回動するクローズレバー及びリリースレバーを備え、前記クローズレバーの回動により前記ラッチを前記フルラッチ状態となる位置に回動させるとともに、前記リリースレバーの回動により前記ポールを回動させて該ポールと前記ラッチとの係合を解除することにより、前記フルラッチ状態が解除される位置に前記ラッチを回動させる車両ドア開閉装置において、
    前記ラッチ機構の駆動制御に用いられる検出器及び該検出器の接続配線と一体に前記リリースレバーを保持する保持カバーを備えること、を特徴とする車両ドア開閉装置。
  2. 請求項1に記載の車両ドア開閉装置において、
    前記クローズレバーは、ベースブラケットに設けられた回動ピンによって回動自在に支持されるとともに、
    前記保持カバーは、前記回動ピンを固定部として前記ベースブラケットに固定されること、を特徴とする車両ドア開閉装置。
  3. 請求項2に記載の車両ドア開閉装置において、
    前記回動ピンには、前記保持カバーの固定に用いられる螺子穴が形成されること、
    を特徴とする車両ドア開閉装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両ドア開閉装置において、
    前記保持カバーは、前記ラッチ及び前記ポールの各回動軸に交差する方向に延在する第1保持部と、前記第1保持部に交差する方向に延設されて前記リリースレバーの回動軸を形成する第2保持部とを備えてなること、を特徴とする車両ドア開閉装置。
  5. 請求項4に記載の車両ドア開閉装置において、
    前記保持カバーは、ともに前記第1保持部及び第2保持部を含んで分割された第1及び第2の分割部材を組み付けてなるとともに、
    前記リリースレバーは、前記第1及び第2の分割部材の間に支持されること、
    を特徴とする車両ドア開閉装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の車両ドア開閉装置において、
    前記保持カバーは、少なくとも前記ハーフラッチ状態及び前記フルラッチ状態の何れか一つを検出可能な前記検出器を保持すること、を特徴とする車両ドア開閉装置。
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