JP2016104951A - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

車両用ドアロック装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016104951A
JP2016104951A JP2015195365A JP2015195365A JP2016104951A JP 2016104951 A JP2016104951 A JP 2016104951A JP 2015195365 A JP2015195365 A JP 2015195365A JP 2015195365 A JP2015195365 A JP 2015195365A JP 2016104951 A JP2016104951 A JP 2016104951A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
support
door lock
lock device
vehicle door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015195365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6514083B2 (ja
Inventor
進介 高柳
Shinsuke Takayanagi
進介 高柳
利雄 町田
Toshio Machida
利雄 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Kiko Co Ltd
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Kiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Kiko Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to US14/948,707 priority Critical patent/US9556656B2/en
Priority to CN201520948004.2U priority patent/CN205277103U/zh
Publication of JP2016104951A publication Critical patent/JP2016104951A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6514083B2 publication Critical patent/JP6514083B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】装置全体としてより小型化することができる車両用ドアロック装置を提供する。【解決手段】スライドドアを保持可能なラッチ機構22と、第1支持ピン34の周りに回動自在な支持部36、第1支持ピン34を中心とする径方向において支持部36の外側に配置され外周部において電動モータ32に駆動連結される連結部37、支持部36及び連結部37の間に溝部35aが形成されるようにそれら支持部36及び連結部37同士を接続する接続部38、並びに連結部37の内周部に形成された内歯車部37bを有するアクティブレバー35と、溝部35a内で第1支持ピン34と平行に配置された第2支持ピン40の周りに回動自在であってラッチ機構22に連係され、アクティブレバー35と一体回動するように内歯車部37bに重なる板厚の範囲で該内歯車部37bと係合可能なギヤ部42aを有するリリースレバー41とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ドアロック装置に関するものである。
従来、車両用ドアロック装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この装置は、電動モータにより回動駆動されるアクティブレバーと、ラッチ機構に連係されて該ラッチ機構による車両ドアの保持を解除可能なリリースレバーとを備えて構成される。そして、アクティブレバーが回動すると、その加圧部がリリース入力盤の湾曲当接部を押圧することでリリース入力盤がスライド回動盤と共に回動する。これに伴い、スライド回動盤の連結旋回突部が一定の空走区間を経てリリースレバーの突部当接部を押圧することで、リリースレバーが回動する。リリースレバーが回動することで、ラッチ機構による車両ドアの保持が解除されるようになっている。
特開2008−115615号公報(第[0049]−[0054]段落、第9−11図)
ところで、特許文献1では、アクティブレバーの回動をリリース入力盤及びスライド回動盤を介してリリースレバーに伝達する構成であることで、装置全体としての大型化を余儀なくされている。そこで、リリース入力盤及びスライド回動盤を省略して、アクティブレバーの回動をリリースレバーに直に伝達する構成が本出願人によって検討されている。この場合、例えばリリースレバーにリリース入力盤と同様の湾曲当接部を形成してこれをアクティブレバーの加圧部で押圧するようにすればよい。
しかしながら、車両への搭載性に対する要求は厳しくなる一方であり、装置全体としてのいっそうの小型化が求められている。
本発明の目的は、装置全体としてより小型化することができる車両用ドアロック装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用ドアロック装置は、車両のドアを閉止状態に保持可能なラッチ機構と、第1支持軸の周りに回動自在な支持部、前記第1支持軸を中心とする径方向において前記支持部の外側に配置され外周部において電動モータに駆動連結される連結部、前記支持部及び前記連結部の間に凹部が形成されるようにそれら支持部及び連結部同士を接続する接続部、並びに前記支持部の外周部及び前記連結部の内周部のいずれか一方に形成された第1係合部を有するアクティブレバーと、前記凹部内で前記第1支持軸と平行に配置された第2支持軸の周りに回動自在であって前記ラッチ機構に連係され、前記アクティブレバーと一体回動するように前記第1係合部と係合可能な第2係合部を有するリリースレバーとを備える。
この構成によれば、前記リリースレバーは、前記凹部内に配置された前記第2支持軸の周りに回動自在に支持されるとともに、前記第2係合部において前記凹部を形成する前記第1係合部と係合可能である。従って、前記リリースレバーを前記第1支持軸の近傍に集約配置することができ、ひいては装置全体としてより小型化することができる。
上記車両用ドアロック装置について、前記第1係合部と前記第2係合部は、それぞれ重なる板厚の範囲で係合可能であることが好ましい。
上記車両用ドアロック装置について、前記第1係合部は、前記連結部の内周部に形成された内歯車であり、前記第2係合部は、前記内歯車に噛合可能な外歯車であることが好ましい。
この構成によれば、前記第1係合部としての前記内歯車は、相対的に前記第1支持軸を中心とする周方向の寸法を確保しやすい前記連結部の内周部に形成されていることで、その分、前記内歯車を構成する内歯のモジュール(歯の大きさ)を大きくすることができ、前記内歯車及び前記外歯車の噛合強度を増加することができる。
上記車両用ドアロック装置について、前記第2支持軸は、前記ドアに固定されるベースプレートに回動不能に固定されており、前記第2支持軸には、係合状態にある前記第1係合部及び前記第2係合部の係合位置を前記ベースプレートと協働してそれらの板厚方向に挟み込むフランジが形成されることが好ましい。
この構成によれば、前記ベースプレート及び前記フランジの協働により、係合状態にある前記アクティブレバーの前記第1係合部及び前記リリースレバーの前記第2係合部の板厚方向へのずれを抑制することができる。また、前記フランジは、前記第2支持軸に一体に設けられていることで、部品点数の増大を抑制することができる。
上記車両用ドアロック装置について、前記リリースレバーは、レバー支持部において前記第2支持軸の周りに回動自在であり、前記アクティブレバーは、中立位置からフルラッチ完了位置に向かって一方向に回動することで半ドア状態にある前記ドアを全閉状態で保持するように前記ラッチ機構を作動させ、前記中立位置からリリース位置に向かって他方向に回動することで前記第1係合部及び前記第2係合部の係合により前記リリースレバーを介して前記ドアの全閉状態での保持を解除するように前記ラッチ機構を作動させるものであり、前記連結部は、少なくとも前記フルラッチ完了位置において前記レバー支持部に当接又は近接する対向部を有することが好ましい。
この構成によれば、前記対向部は、少なくとも前記フルラッチ完了位置において前記レバー支持部に当接又は近接する。従って、前記アクティブレバーが前記中立位置から前記フルラッチ完了位置に向かって一方向に回動する際、前記対向部が前記レバー支持部に当接することで、あるいは前記連結部の弾性変形に伴い前記対向部が前記レバー支持部に当接することで、前記電動モータから前記アクティブレバーに加えられる負荷を支えのある状態で受けることができる。
上記車両用ドアロック装置について、前記対向部は、少なくとも前記フルラッチ完了位置において前記レバー支持部に近接することが好ましい。
この構成によれば、前記対向部は、少なくとも前記フルラッチ完了位置において前記レバー支持部に近接することで、前記アクティブレバーが前記中立位置から前記フルラッチ完了位置に向かって一方向に回動する際、前記レバー支持部との間に摺動音が生じる可能性を抑制できる。
上記車両用ドアロック装置について、前記第1係合部は、前記連結部の内周部に形成された内歯車であり、前記第2係合部は、前記レバー支持部の外周部に形成され前記内歯車に噛合可能な外歯車であり、前記対向部は、前記内歯車の歯元円を形成する第1円弧面であり、前記レバー支持部は、前記外歯車の歯先円を形成する第2円弧面において、前記第1円弧面に近接することが好ましい。
この構成によれば、前記連結部及び前記レバー支持部にそれぞれ前記第1円弧面及び前記第2円弧面を設けることでそれらが自ずと近接状態になるため、成形性をより向上させることができる。
本発明は、装置全体としてより小型化できる効果がある。
本発明が適用されるスライドドアの概念図。 本発明の第1の実施形態のラッチ機構を示す正面図。 同実施形態を示す側面図。 アクティブレバーが中立位置にある状態を示す側面図。 アクティブレバーが中立位置から回動した状態を示す側面図。 図5の6−6線に沿った断面図。 本発明の変形形態を示す側面図。 本発明の第2の実施形態を示す側面図。 図8の9−9線に沿った断面図。
(第1の実施形態)
以下、車両用ドアロック装置の第1の実施形態について説明する。なお、以下では、車両の前後方向を「前後方向」といい、車両の高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。
図1に示すように、車両のボデーの側部に適宜の支持部材(図示略)を介して支持されるドアとしてのスライドドア10は、前後方向への移動に伴ってボデーに形成された乗降用の開口を開閉する。このスライドドア10内には、ボデー側と係合することでスライドドア10を全閉状態で保持する全閉ドアロック装置11及びスライドドア10を全閉状態又は半ドア状態(閉止状態)で保持するクローザ・リリース装置12が設置されるとともに、ボデー側と係合することでスライドドア10を全開状態で保持する全開ドアロック装置13が設置されている。
クローザ・リリース装置12は、半ドア状態にあるスライドドア10を電動で全閉状態まで閉作動させる。また、クローザ・リリース装置12は、リリースケーブルC1を介してスライドドア10内に設置された周知のリモコン(リモートコントローラ)14に機械的に連係されるとともに、該リモコン14にオープンケーブルC2を介して機械的に連係されている。クローザ・リリース装置12は、その電動による解除操作力がリリースケーブルC1、リモコン14及びオープンケーブルC2を介して伝達されることで、スライドドア10の全閉状態での保持を解除する。
なお、リモコン14は、スライドドア10の外面又は内面に露出する操作ハンドル15に接続されており、クローザ・リリース装置12は、操作ハンドル15の手動による解除操作力がオープンケーブルC2を介して伝達されることで、同様にスライドドア10の全閉状態での保持を解除する。
また、リモコン14は、オープンケーブルC3,C4を介して全閉ドアロック装置11及び全開ドアロック装置13にそれぞれ機械的に連係されており、クローザ・リリース装置12の電動による解除操作力又は操作ハンドル15の手動による解除操作力を全閉ドアロック装置11及び全開ドアロック装置13に伝達する。このとき、全閉ドアロック装置11がスライドドア10の全閉状態での保持を解除し、あるいは全開ドアロック装置13がスライドドア10の全開状態での保持を解除する。
図2に示すように、クローザ・リリース装置12は、スライドドア10の後端面に沿って広がってこれに締結される、例えば金属板からなるベースプレート21を有するとともに、該ベースプレート21に設置されたラッチ機構22を有する。このラッチ機構22は、ベースプレート21に軸支された互いに平行な一対の回転軸23,24にそれぞれ一体回動するように連結されたラッチ25及びポール26を有する。
ラッチ25には、略U字状の係合凹部25aが形成されている。そして、ラッチ25は、係合凹部25aを挟んでその一側及び他側(図2において反時計回転方向及び時計回転方向の側)にそれぞれ第1爪部25b及び第2爪部25cを形成する。また、ラッチ25は、第1爪部25bの長手方向中間部から突出する第3爪部25dを形成する。周方向において、第1爪部25bの先端部の第2爪部25cに対向する端面及び第3爪部25dの第1爪部25bに対向する端面は、フルラッチ係合面25e及びハーフラッチ係合面25fをそれぞれ形成する。このラッチ25は、ベースプレート21に一端の掛止されたラッチ付勢ばね(図示略)の他端が掛止されることで図示時計回転方向に回動する側に付勢されるとともに、該ベースプレート21に設置されたラッチストッパ(図示略)に当接することで当該方向への回動が規制され、所定の初期回動位置(以下、「アンラッチ位置」という)に保持される。なお、ラッチ25は、回転軸23を挟んで第3爪部25dの反対側にアーム状の被押圧突片25gを突出する。
一方、ポール26は、回転軸24からその径方向一側(図2の左側)に延出する略鉤爪状の係合端部26aを形成する。このポール26は、ポール付勢ばね(図示略)により図示反時計回転方向に回動する側、即ち係合端部26aを図示下側に移動させる側に付勢され、所定の初期回動位置に保持される。
ここで、ラッチ機構22の基本的な動作について説明する。
スライドドア10が開放されている状態では、アンラッチ位置に保持されるラッチ25は、ボデーに固着されたストライカ29に係合凹部25aを対向させる。つまり、係合凹部25aは、スライドドア10の閉作動に伴うストライカ29の進入経路を開放している。また、所定の初期回動位置に保持されるポール26は、係合端部26aを第3爪部25dの上方に配置する。なお、このときのラッチ機構22の状態をアンラッチ状態(解除状態)という。
次に、スライドドア10の閉作動に伴い、係合凹部25a内にストライカ29が進入したとする。この際、ストライカ29により係合凹部25aの内壁面が押圧されることで、ラッチ25は、ラッチ付勢ばねに抗して図示反時計回転方向に回動し、ハーフラッチ係合面25fに係合端部26aが係止されることで回り止めされる。このとき、スライドドア10は、係合凹部25aにおいてストライカ29と係合してこれを抜け止めする半ドア状態にある。このときのラッチ機構22の状態をハーフラッチ状態といい、ラッチ25の回動位置をハーフラッチ位置という。
続いて、スライドドア10の更なる閉作動に伴い、係合凹部25a内にストライカ29が更に進入したとする。この際、ストライカ29により係合凹部25aの内壁面が押圧されることで、ラッチ25は、ラッチ付勢ばねに抗して図示反時計回転方向に更に回動し、図2に示すように、フルラッチ係合面25eに係合端部26aが係止されることで回り止めされる。このとき、スライドドア10は、係合凹部25aにおいてストライカ29と係合してこれを抜け止めする全閉状態にある。このときのラッチ機構22の状態をフルラッチ状態(係合状態)といい、ラッチ25の回動位置をフルラッチ位置という。
また、ハーフラッチ状態又はフルラッチ状態において、ポール26がポール付勢ばねに抗して図示時計回転方向に回動すると、係合端部26aによるハーフラッチ係合面25f又はフルラッチ係合面25eの係止が解除される。このとき、ラッチ25は、例えばシール部材の反発力などでスライドドア10が開作動し始めることに伴い、係合凹部25a内から退出するストライカ29により係合凹部25aの内壁面が押圧されることで、図示時計回転方向に回動する。そして、スライドドア10は、係合凹部25aにおけるストライカ29との係合を解除して開放可能となる。
なお、図3に示すように、クローザ・リリース装置12は、例えばロータリスイッチからなるラッチスイッチ80を有する。このラッチスイッチ80は、ラッチ25の回動位置(アンラッチ位置等)を検出するためのものである。また、クローザ・リリース装置12は、回転軸24に一体回動するように連結されたポール駆動レバー27を有する。ポール駆動レバー27の先端部は、上方に向かって凸になるように湾曲されて被押圧部27aを形成する。なお、被押圧部27aが下方に移動するポール駆動レバー27の回動方向は、前述のラッチ25との係合状態を解除するポール26の回動方向に一致している。
ベースプレート21には、車両の前方に向かって広がる、例えば金属板からなるベースプレート30が締結されている。ベースプレート30は、ベースプレート21とは別にスライドドア10に締結されている。このベースプレート30の前方下部には、図示しないECU(電子制御装置)により駆動制御されるアクチュエータ31が設置されている。このアクチュエータ31は、電動モータ32と、該電動モータ32の回転軸の回転を減速する減速機構33とを有する。なお、減速機構33の出力軸には、ピニオン33aが固着されている。
また、ベースプレート30には、ピニオン33aの斜め後上方で該ピニオン33aの軸心と略平行に中心線の延びる第1支持軸としての略円柱状の第1支持ピン34が固着されるとともに、該第1支持ピン34には、例えば金属板からなるアクティブレバー35が軸支されている。すなわち、アクティブレバー35は、第1支持ピン34が貫通してこれに軸支される略円形の支持部36を有する。また、アクティブレバー35は、第1支持ピン34を中心とする径方向において支持部36の外側に配置される略円弧状の連結部37を有するとともに、該連結部37の第1支持ピン34を中心とする周方向一側(図示時計回転方向の側)の端部及び支持部36同士を第1支持ピン34を中心とする径方向に接続する接続部38を有する。そして、アクティブレバー35は、支持部36の外周部、連結部37の内周部及び接続部38の側壁により、第1支持ピン34を中心とする周方向他側(図示反時計回転方向の側)に開口する凹部としての略扇状の溝部35aを形成する。
連結部37の外周部には、複数の外歯からなるギヤ部37aが形成されており、該ギヤ部37aにおいてアクチュエータ31のピニオン33aに噛合する。従って、アクティブレバー35は、ピニオン33aが回転することでその回転方向に応じた方向に第1支持ピン34の周りを回動する。ギヤ部37aの周方向中間部でピニオン33aに噛合する図3に示すアクティブレバー35の回動位置を「中立位置」という。
なお、連結部37の接続部38側寄りの内周部には、複数の内歯からなる第1係合部及び内歯車としての内歯車部37bが形成されている。また、連結部37の内周部には、基本的に内歯車部37b(内歯)の歯元円の径と同等の内径を有して内歯車部37bから第1支持ピン34を中心とする周方向他側(図示反時計回転方向の側)に延びる解放部37cが形成されている。さらに、アクティブレバー35は、支持部36から第1支持ピン34を中心とする斜め後下方の径方向に延出片39を延出する。この延出片39の第1支持ピン34から離間する先端部は、前方に転向して接続部38の近傍で連結部37に接続されている。
ベースプレート30には、アクティブレバー35の溝部35a内で第1支持ピン34の中心線と略平行に中心線の延びる第2支持軸としての略段付き円柱状の第2支持ピン40が固着されるとともに、該第2支持ピン40には、例えば金属板からなるリリースレバー41が軸支されている。すなわち、リリースレバー41は、第2支持ピン40が貫通してこれに軸支される略円形のレバー支持部42を有する。このレバー支持部42も、アクティブレバー35の溝部35a内に位置している。レバー支持部42の外周部には、図3における斜め前下方の角度位置で複数の外歯からなる第2係合部及び外歯車としてのギヤ部42aが形成されており、該ギヤ部42aにおいてアクティブレバー35の内歯車部37bに噛合可能となっている。これら内歯車部37b及びギヤ部42aが板厚の範囲で少なくとも一部が重なっていることはいうまでもない。
また、リリースレバー41は、レバー支持部42から第2支持ピン40を中心とする斜め後上方の径方向に略弓形のレバー突片43を延出する。なお、リリースレバー41には、レバー支持部42及びレバー突片43の境界部に略円弧状の段差41aが設定されている。レバー突片43は、段差41aを介することでレバー支持部42に対しアクティブレバー35の板厚分だけ紙面に直交する手前側にずれており、その長手方向中間部において連結部37と干渉することなくこれを乗り越える。
リリースレバー41は、ベースプレート30に一端の掛止された、例えばコイルスプリングからなる付勢部材90の他端が掛止されることで図示時計回転方向に回動する側に付勢されるとともに、ベースプレート30に形成されたストッパ片30aに当接することで当該方向への回動が規制される。このとき、リリースレバー41は、所定の初期回動位置に保持される。
図4に併せ示すように、リリースレバー41が初期回動位置にあるとき、該リリースレバー41は、中立位置にあるアクティブレバー35の内歯車部37bの図示反時計回転方向の側に先行してギヤ部42aを配置している。そして、図5への変化で示すように、アクティブレバー35が図示反時計回転方向に回動すると、所定の空走区間を経てギヤ部42aに内歯車部37bが噛合する。これにより、アクティブレバー35の図示反時計回転方向への回動に伴って、リリースレバー41が付勢部材90の付勢力に抗して図示反時計回転方向に回動し始める。なお、レバー支持部42は、基本的にギヤ部42a(外歯)の歯先円の径と同等の外径を有するものの、連結部37には解放部37cが形成されていることでこれと干渉することはない。
ここで、第2支持ピン40について説明する。
図6に示すように、ベースプレート30には、第2支持ピン40と同心の略円形の取付孔30bが形成されるとともに、リリースレバー41には、取付孔30bの内径よりも大きい内径を有してこれと同心の略円形の支持孔41bが形成されている。一方、第2支持ピン40は、取付孔30bの内径と同等の外径を有して該取付孔30bに圧入・固着される略円柱状の取付部40aを有するとともに、支持孔41bの内径と同等の外径を有して該支持孔41bに回動自在に挿入される略円柱状の支持軸部40bを有する。また、第2支持ピン40は、取付孔30bを貫通する取付部40aの先端に接続される略円錐台状の抜け止め部40cを有するとともに、支持孔41bを貫通する支持軸部40bの先端に接続される該支持軸部40bよりも拡径された略円盤状の抜け止め部40dを有する。さらに、支持ピン40は、抜け止め部40dに接続される該抜け止め部40dよりも拡径された略円盤状のフランジ40eを有する。
従って、リリースレバー41は、支持孔41bの周縁部がベースプレート30及び抜け止め部40dにより挟まれた状態で軸線方向に抜け止めされる。また、フランジ40eの外径は、少なくとも内歯車部37bの歯先にフランジ40eの径方向で重なるように設定されており、噛合状態にあるギヤ部42a及び内歯車部37bの噛合位置(係合状態にある第1係合部及び第2係合部の係合位置)をベースプレート30と協働してそれらの板厚方向に挟み込む。
図3に示すように、リリースレバー41(レバー突片43)の先端には、リリースケーブルC1の端末が掛止されており、リリースレバー41が初期回動位置から回動することでリリースケーブルC1をクローザ・リリース装置12側に引っ張るように構成されている。つまり、クローザ・リリース装置12の電動による解除操作力は、リリースレバー41が初期回動位置から回動することで発生する。
ベースプレート30には、第1支持ピン34の上方でその中心線と略平行に中心線の延びる略円柱状の支持ピン45が固着されるとともに、該支持ピン45には、例えば金属板からなるオープンレバー46が軸支されている。このオープンレバー46は、支持ピン45を中心とする上方の径方向に略弓形の第1レバー突片47を延出するとともに、支持ピン45を中心とする下方の径方向にアーム状の第2レバー突片48を延出する。そして、第1レバー突片47の先端は、ポール駆動レバー27の被押圧部27aの上方で下方に向かって凸になるように湾曲されて押圧部47aを形成する。
オープンレバー46は、第2レバー突片48の先端においてオープンケーブルC2の端末が掛止されている。従って、オープンケーブルC2がリモコン14側に引っ張られると、オープンレバー46は、支持ピン45を中心に図示反時計回転方向に回動する。このとき、オープンレバー46は、押圧部47aにおいてポール駆動レバー27の被押圧部27aを下方に押圧することで、該被押圧部27aが下方に移動するようにポール駆動レバー27が回動する。これにより、ポール駆動レバー27と一体回動するポール26がラッチ25との係合状態を解除する。つまり、クローザ・リリース装置12の電動による解除操作力又は操作ハンドル15の手動による解除操作力は、オープンケーブルC2がリモコン14側に引っ張られてオープンレバー46が回動するかたちでクローザ・リリース装置12に伝達される。
アクティブレバー35の延出片39の先端部には、第1支持ピン34の中心線と略平行に中心線の延びる略円柱状の支持ピン50が固着されるとともに、該支持ピン50には、例えば金属板からなるクローザレバー51が軸支されている。このクローザレバー51は、支持ピン50を中心とする後方の径方向に延びるレバー突片52を有する。このレバー突片52の先端は、紙面に直交する手前側に起立して略L字状の押上壁52aを形成する。クローザレバー51は、適宜の保持部材により実質的にアクティブレバー35と一体回動するように保持されており、該アクティブレバー35が中立位置にあるときに、ハーフラッチ位置にあるラッチ25の被押圧突片25gの下方に押上壁52aを配置する。従って、アクティブレバー35と共にクローザレバー51が図示時計回転方向に回動すると、押上壁52aにより被押圧突片25gの押圧されるラッチ25がハーフラッチ位置からフルラッチ位置へと回動する。このとき、半ドア状態にあるスライドドア10が全閉状態になることは既述のとおりである。なお、アクティブレバー35が中立位置から図示時計回転方向に回動するとき、レバー支持部42を解放部37cが移動することで、リリースレバー41が初期回動位置のままであることはいうまでもない。
次に、本実施形態の作用について説明する。
まず、ラッチ機構22がフルラッチ状態又はハーフラッチ状態にあり、図4に示すように、アクティブレバー35及びリリースレバー41がそれぞれ中立位置及び初期回動位置にあるとする。この状態で、ECUによりアクチュエータ31を駆動してアクティブレバー35を図示反時計回転方向に回動させると、一定の空走区間を経て内歯車部37bがリリースレバー41のギヤ部42aに噛合することで、図5への変化で示すように、リリースレバー41が図示反時計回転方向に回動し始める。
このとき、リリースケーブルC1がクローザ・リリース装置12側に引っ張られることで、リモコン14の周知の機能で該リモコン14側にオープンケーブルC2が引っ張られる。これに伴い、オープンレバー46が支持ピン45の周りを回動して、その押圧部47aでポール駆動レバー27の被押圧部27aを下方に押圧する。これにより、ポール駆動レバー27と共にポール26が回動することで、該ポール26によるラッチ25の回り止めが解除され、スライドドア10が解放可能となる。なお、アクチュエータ31の駆動は、例えばラッチスイッチ80によりラッチ25がアンラッチ位置にあることが検出されることでECUにより停止される。
特に、リリースレバー41は、溝部35a内に配置された第2支持ピン40の周りに回動自在に支持されるとともに、ギヤ部42aにおいて溝部35aを形成する内歯車部37b(連結部37)と噛合可能である。従って、リリースレバー41が第1支持ピン34の近傍に集約配置される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、リリースレバー41は、溝部35a内に配置された第2支持ピン40の周りに回動自在に支持されるとともに、ギヤ部42aにおいて溝部35aを形成する内歯車部37bと噛合可能である。従って、リリースレバー41を第1支持ピン34の近傍に集約配置することができ、ひいては装置全体としてより小型化することができる。
(2)本実施形態では、内歯車部37bは、相対的に第1支持ピン34を中心とする周方向の寸法を確保しやすい連結部37の内周部に形成されていることで、その分、内歯車部37bの内歯のモジュール(歯の大きさ)を大きくすることができ、内歯車部37b及びギヤ部42aの噛合強度を増加することができる。
(3)本実施形態では、フランジ40eは、噛合状態にあるギヤ部42a及び内歯車部37bの噛合位置(係合状態にある第1係合部及び第2係合部の係合位置)をベースプレート30と協働してそれらの板厚方向に挟み込む。従って、ギヤ部42a(リリースレバー41)に対する内歯車部37b(アクティブレバー35)の板厚方向へのずれ(がた)を抑制することができ、それら内歯車部37b及びギヤ部42aの噛合の外れを抑えることができる。このように、ベースプレート30及びフランジ40eの協働により、内歯車部37b及びギヤ部42aの噛合状態をより安定的に保持することができる。また、第2支持ピン40に一体形成のフランジ40eを利用することで、例えば前述の板厚方向へのずれ抑え用のプレートを別設する場合に比べて部品点数及びコストの増大を抑制することができる。
(4)本実施形態では、アクティブレバー35及びリリースレバー41間の回転伝達を、それらの重なる板厚の範囲で係合(噛合)可能な内歯車部37b及びギヤ部42aによって実現した。従って、例えばリリースレバーにその板厚方向にフランジ状の被押圧部を起立させて該被押圧部をアクティブレバーで押圧して回転伝達する場合のように、リリースレバーに対する被押圧部の曲げ加工を行わなくてもよい。これにより、製造工数及びコストを削減することができる。
あるいは、例えばリリースレバーにその板厚方向に突出するピン状の被押圧部を固着して該被押圧部をアクティブレバーで押圧して回転伝達する場合のように、リリースレバーに対し被押圧部を別設しなくてもよい。これにより、部品点数及びコストを削減することができる。
また、リリースレバー41にフランジ状やピン状の被押圧部を設ける必要がないため、該リリースレバー41をより薄型化することができる。なお、リリースレバー41には、レバー突片43をアクティブレバー35(連結部37)の外側に延ばすための段差41aが設定されている。しかしながら、段差41aに要する寸法はアクティブレバー35の板厚相当でよいことから、アクティブレバー35の板厚よりも大きい寸法を要するフランジ状やピン状の被押圧部を設ける場合に比べれば、依然としてより薄型なリリースレバー41となる。
(第2の実施形態)
以下、車両用ドアロック装置の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態のアクティブレバー及びリリースレバーを変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態のアクティブレバー70は、前記連結部37に準じた形状の連結部71を有する。この連結部71の内周部には、内歯車部37b(内歯)の歯元円の径と同等の内径を有して内歯車部37bから第1支持ピン34を中心とする周方向他側(図示反時計回転方向の側)に延びる対向部としての第1円弧面71aが形成されている。つまり、第1円弧面71aは、内歯車部37bの歯元円を形成する。
一方、本実施形態のリリースレバー75は、前記レバー支持部42に準じた形状のレバー支持部76を有する。このレバー支持部76の外周部には、ギヤ部42a(外歯)の歯先円の径と同等の外径を有してギヤ部42aから第2支持ピン40を中心とする周方向他側(図示反時計回転方向の側)に延びる第2円弧面76aが形成されている。つまり、第2円弧面76aは、ギヤ部42aの歯先円を形成する。
次に、本実施形態の作用について説明する。なお、既述のように、アクティブレバー70は、中立位置(図4参照)から一方向に回動することで半ドア状態にあるスライドドア10を全閉状態で保持するようにラッチ機構22を作動させる。ラッチ機構22によるスライドドア10の全閉状態での保持が完了するアクティブレバー70の図8に示す回動位置を「フルラッチ完了位置」という。また、アクティブレバー70は、中立位置から他方向に回動することで全閉状態で保持するスライドドア10を解放するようにラッチ機構22を作動させる。ラッチ機構22によるスライドドア10の解放が完了するアクティブレバー70の回動位置(図5参照)を「リリース位置」という。
図8及び図9に示すように、第1円弧面71aは、少なくともアクティブレバー70のフルラッチ完了位置においてレバー支持部76の第2円弧面76aに近接する。より具体的には、第1円弧面71aは、アクティブレバー70の中立位置及びフルラッチ完了位置の全回動範囲に亘ってレバー支持部76の第2円弧面76aに近接する。第1及び第2円弧面71a,76a間の隙間Δは、ギヤ部42aの歯先円及び内歯車部37bの歯元円間の隙間(いわゆる頂隙)に一致する。従って、アクティブレバー70が中立位置からフルラッチ完了位置に向かって一方向に回動する際、連結部71の弾性変形に伴い第1円弧面71aが第2円弧面76aに当接することで、ピニオン33aとの噛合位置(電動モータ32)からアクティブレバー70に加えられる負荷が支えのある状態で受けられる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態と同様の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、第1円弧面71aは、少なくともアクティブレバー70のフルラッチ完了位置においてレバー支持部76の第2円弧面76aに近接する。従って、アクティブレバー70が中立位置からフルラッチ完了位置に向かって一方向に回動する際、連結部71の弾性変形に伴い第1円弧面71aが第2円弧面76aに当接することで、ピニオン33aとの噛合位置(電動モータ32)からアクティブレバー70に加えられる負荷を支えのある状態で受けることができる。
(2)本実施形態では、第1円弧面71aは、少なくともアクティブレバー70のフルラッチ完了位置においてレバー支持部76の第2円弧面76aに近接する。従って、アクティブレバー70が中立位置からフルラッチ完了位置に向かって一方向に回動する際、第2円弧面76aとの間に摺動音が生じる可能性を抑制できる。あるいは、アクティブレバー70が中立位置からフルラッチ完了位置に向かって一方向に回動する際、第2円弧面76aとの間に生じる摩擦力によってリリースレバー75が連れ回りする可能性を抑制できる。
(3)本実施形態では、連結部71及びレバー支持部76は、内歯車部37bの歯元円を形成する第1円弧面71a及びギヤ部42aの歯先円を形成する第2円弧面76aにおいて近接する。つまり、連結部71及びレバー支持部76にそれぞれ第1円弧面71a及び第2円弧面76aを設けることでそれらが自ずと近接状態になるため、成形性をより向上させることができる。
(4)本実施形態では、ラッチ機構22によるスライドドア10の引き込みのためにピニオン33aとの噛合位置(電動モータ32)からアクティブレバー70に加えられる負荷が甚大となるフルラッチ完了位置及びその周辺で、当該負荷を支えのある状態で受けることができる。そして、連結部71は、接続部38及びレバー支持部76により実質的に両持ち梁状に支持されることになり、例えば通常のセクタギヤと同程度の強度が確保される。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図7に示すように、内歯車部37bに代えて、連結部37の接続部38側寄りの内周部を解放部37cに対して第1支持ピン34側に突出させた略扇状の第1係合部61を有するアクティブレバー60を採用してもよい。そして、ギヤ部42aに代えて、レバー支持部42の接続部38側寄りの外周部を第2支持ピン40側に凹ますことで、レバー支持部42の接続部38から離間する側の外周部を相対的に第2支持ピン40を中心とする径方向に突出させた略扇状の第2係合部66を有するリリースレバー65を採用してもよい。
リリースレバー65が前記リリースレバー41と同様の初期回動位置にあるとき、該リリースレバー65は、前記アクティブレバー35と同様の中立位置にあるアクティブレバー60の第1係合部61の図示反時計回転方向の側に先行して第2係合部66を配置する。従って、アクティブレバー60が図示反時計回転方向に回動すると、所定の空走区間を経て第2係合部66に第1係合部61が当接する。そして、アクティブレバー60の図示反時計回転方向への回動に伴い、周方向において第1係合部61の第2係合部66に対向する端面が、周方向において該第2係合部66の第1係合部61に対向する端面を押圧することで、リリースレバー65が付勢部材90の付勢力に抗して図示反時計回転方向に回動し始める。このとき、リリースケーブルC1がクローザ・リリース装置12側に引っ張られることは前記実施形態と同様である。このように変更をしても前記実施形態の(1)、(3)〜(4)と同様の効果が得られる。
なお、図8において、連結部71の内歯車部37bに代えて第1係合部61を採用するとともに、レバー支持部76のギヤ部42aに代えて第2係合部66を採用してもよい。このように変更をしても本発明の作用効果を奏する。
・前記第1の実施形態において、接続部38に代えて、連結部37の第1支持ピン34を中心とする周方向他側(図3において反時計回転方向の側)の端部及び支持部36同士を第1支持ピン34を中心とする径方向に接続する接続部を採用してもよい。
また、接続部38に加えて、連結部37の第1支持ピン34を中心とする周方向他側(図3において反時計回転方向の側)の端部及び支持部36同士を第1支持ピン34を中心とする径方向に接続する接続部を設けてもよい。つまり、支持部36の外周部、連結部37の内周部及び両接続部の側壁により、略扇状の凹部を形成するアクティブレバーであってもよい。
・前記第2の実施形態において、対向部(第1円弧面71a)及びレバー支持部76(第2円弧面76a)間の隙間(Δ)は、連結部71の弾性変形領域に収まる限り、任意に設定可能である。換言すれば、対向部(第1円弧面71a)及びレバー支持部76(第2円弧面76a)間の隙間(Δ)は、連結部71の塑性変形前にそれらが当接するように設定すればよい。
・前記第2の実施形態において、対向部(第1円弧面71a)は、少なくともアクティブレバー70のフルラッチ完了位置においてレバー支持部76(第2円弧面76a)に近接していればよい。例えば連結部71は、アクティブレバー70のフルラッチ完了位置のみにおいてレバー支持部76に近接するように、第1円弧面71aよりも外周側に窪んだ形状であってもよい。あるいは、連結部71は、ラッチ機構22によるスライドドア10の半ドア状態での保持が完了するアクティブレバー70の回動位置からフルラッチ完了位置までの区間においてレバー支持部76に近接するように成形されていてもよい。
・前記第2の実施形態において、対向部(第1円弧面71a)は、少なくともアクティブレバー70のフルラッチ完了位置においてレバー支持部76(第2円弧面76a)に当接していてもよい。例えば対向部(第1円弧面71a)は、アクティブレバー70の中立位置及びフルラッチ完了位置の全回動範囲に亘ってレバー支持部76(第2円弧面76a)に当接していてもよい。これらの場合、アクティブレバー70が中立位置からフルラッチ完了位置に向かって一方向に回動する際、第2円弧面76aとの間に生じる摩擦力によってリリースレバー75が連れ回りすることがないよう、例えば付勢部材90の付勢力を十分に確保することが好ましい。このように変更することで、ピニオン33aとの噛合位置(電動モータ32)からアクティブレバー70に加えられる負荷を常に支えのある状態で受けることができる。
・前記第2の実施形態において、連結部71の内歯車部37b(第1係合部)及びレバー支持部76のギヤ部42a(第2係合部)を省略してもよい。このように変更をしても本発明の作用効果を奏する。
・前記各実施形態において、連結部37の内周部に形成した内歯車部37bに代えて、支持部36の外周部に複数の外歯からなるギヤ部を形成してもよい。そして、当該ギヤ部に噛合可能なギヤ部42aに代わるギヤ部をリリースレバー41に形成してもよい。
・前記各実施形態において、第2支持ピン40のフランジ40eを省略してもよい。
・前記各実施形態において、ベースプレート21,30を一体形成してもよい。
・前記各実施形態において、アクティブレバー35,70及びリリースレバー41,75の板厚は、互いに同等であってもよいし、異なっていてもよい。
・前記各実施形態において、アクティブレバー35,70及びリリースレバー41,75間の回転伝達の速度伝達比は一定でなくてもよい。例えば、ラッチ25との係合を解除し得るポール26の回動量相当までリリースレバーが回動した時点で、アクティブレバーに対するリリースレバーの回転速度が遅くなるように係合する第1係合部及び第2係合部であってもよい。あるいは、ラッチ25との係合を解除し得るポール26の回動量相当までリリースレバーが回動した時点で、アクティブレバーの回動に関わらずリリースレバーの回動が停止するように係合する第1係合部及び第2係合部であってもよい。
・前記各実施形態において、係合状態にあるラッチ機構を解除するアクチュエータ31の駆動は、例えばピニオン33aがギヤ部37aの終端に到達して回転不能になることによるモータロック(モータ電流の急増等)が検出されることでECUにより停止されてもよい。
・本発明は、例えばスイング式のドアに適用してもよいし、車両の後部に配置されるバックドアに適用してもよい。
10…スライドドア(ドア)、21,30…ベースプレート、22…ラッチ機構、32…電動モータ、34…第1支持ピン(第1支持軸)、35,60…アクティブレバー、35a…溝部(凹部)、36…支持部、37,71…連結部、37b…内歯車部(第1係合部、内歯車)、38…接続部、40…第2支持ピン(第2支持軸)、40e…フランジ、41,65…リリースレバー、42,76…レバー支持部、42a…ギヤ部(第2係合部、外歯車)、61…第1係合部、66…第2係合部、71a…第1円弧面(対向部)、76a…第2円弧面。

Claims (7)

  1. 車両のドアを閉止状態に保持可能なラッチ機構と、
    第1支持軸の周りに回動自在な支持部、前記第1支持軸を中心とする径方向において前記支持部の外側に配置され外周部において電動モータに駆動連結される連結部、前記支持部及び前記連結部の間に凹部が形成されるようにそれら支持部及び連結部同士を接続する接続部、並びに前記支持部の外周部及び前記連結部の内周部のいずれか一方に形成された第1係合部を有するアクティブレバーと、
    前記凹部内で前記第1支持軸と平行に配置された第2支持軸の周りに回動自在であって前記ラッチ機構に連係され、前記アクティブレバーと一体回動するように前記第1係合部と係合可能な第2係合部を有するリリースレバーとを備えた、車両用ドアロック装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記第1係合部と前記第2係合部は、それぞれ重なる板厚の範囲で係合可能である、車両用ドアロック装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記第1係合部は、前記連結部の内周部に形成された内歯車であり、
    前記第2係合部は、前記内歯車に噛合可能な外歯車である、車両用ドアロック装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記第2支持軸は、前記ドアに固定されるベースプレートに回動不能に固定されており、前記第2支持軸には、係合状態にある前記第1係合部及び前記第2係合部の係合位置を前記ベースプレートと協働してそれらの板厚方向に挟み込むフランジが形成された、車両用ドアロック装置。
  5. 請求項1又は2に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記リリースレバーは、レバー支持部において前記第2支持軸の周りに回動自在であり、
    前記アクティブレバーは、中立位置からフルラッチ完了位置に向かって一方向に回動することで半ドア状態にある前記ドアを全閉状態で保持するように前記ラッチ機構を作動させ、前記中立位置からリリース位置に向かって他方向に回動することで前記第1係合部及び前記第2係合部の係合により前記リリースレバーを介して前記ドアの全閉状態での保持を解除するように前記ラッチ機構を作動させるものであり、
    前記連結部は、少なくとも前記フルラッチ完了位置において前記レバー支持部に当接又は近接する対向部を有した、車両用ドアロック装置。
  6. 請求項5に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記対向部は、少なくとも前記フルラッチ完了位置において前記レバー支持部に近接する、車両用ドアロック装置。
  7. 請求項6に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記第1係合部は、前記連結部の内周部に形成された内歯車であり、
    前記第2係合部は、前記レバー支持部の外周部に形成され前記内歯車に噛合可能な外歯車であり、
    前記対向部は、前記内歯車の歯元円を形成する第1円弧面であり、
    前記レバー支持部は、前記外歯車の歯先円を形成する第2円弧面において、前記第1円弧面に近接する、車両用ドアロック装置。
JP2015195365A 2014-11-25 2015-09-30 車両用ドアロック装置 Active JP6514083B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/948,707 US9556656B2 (en) 2014-11-25 2015-11-23 Vehicle door lock device
CN201520948004.2U CN205277103U (zh) 2014-11-25 2015-11-24 车辆用门锁装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014238210 2014-11-25
JP2014238210 2014-11-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016104951A true JP2016104951A (ja) 2016-06-09
JP6514083B2 JP6514083B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=56102736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015195365A Active JP6514083B2 (ja) 2014-11-25 2015-09-30 車両用ドアロック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6514083B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019100134A (ja) * 2017-12-06 2019-06-24 アイシン精機株式会社 車両用ドアロック装置
US11299918B2 (en) 2017-12-20 2022-04-12 Aisin Corporation Vehicle door opening/closing device

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110204673A1 (en) * 2010-02-24 2011-08-25 Cumbo Francesco Door latch with emergency lock actuator and 'impatient passenger' feature
JP2014062383A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Aisin Seiki Co Ltd 車両ドア開閉装置
JP2014109110A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Mitsui Kinzoku Act Corp 車両用ドアラッチシステム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110204673A1 (en) * 2010-02-24 2011-08-25 Cumbo Francesco Door latch with emergency lock actuator and 'impatient passenger' feature
JP2014062383A (ja) * 2012-09-20 2014-04-10 Aisin Seiki Co Ltd 車両ドア開閉装置
JP2014109110A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Mitsui Kinzoku Act Corp 車両用ドアラッチシステム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019100134A (ja) * 2017-12-06 2019-06-24 アイシン精機株式会社 車両用ドアロック装置
JP7039974B2 (ja) 2017-12-06 2022-03-23 株式会社アイシン 車両用ドアロック装置
US11299918B2 (en) 2017-12-20 2022-04-12 Aisin Corporation Vehicle door opening/closing device

Also Published As

Publication number Publication date
JP6514083B2 (ja) 2019-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4962283B2 (ja) 車両ドア開閉装置
JP6553485B2 (ja) 車両用ドアロック装置
TW200944644A (en) Vehicle door lock device
US7360337B2 (en) Door closing apparatus
US10287806B2 (en) Latch device for trunk lid of vehicle
JP5303902B2 (ja) 車両ドアロック装置
US20160145913A1 (en) Vehicle door lock device
JP6404688B2 (ja) 車両用ドアロック装置
JP5309408B2 (ja) 車両用ドアラッチ装置
JP2016104951A (ja) 車両用ドアロック装置
JP2007056496A (ja) 電動式アクチュエータ
JP2007138530A (ja) 駆動装置及び車両用ドアクローザ装置
JP5005047B2 (ja) 車両用ドアラッチ装置
JP6085953B2 (ja) 車両のインレットボックスアッセンブリ
JP2004293038A (ja) 車両用ドアラッチ装置
JP6346073B2 (ja) 車両用ドアロック装置
JP2017223034A (ja) 車両バックドア用ラッチ装置
JP4747796B2 (ja) 車両用ドアクローザ装置
JP2010037723A (ja) ドアラッチ装置
JP6404689B2 (ja) 車両用ドアロック装置
JP4595790B2 (ja) 車両用ドアクローザ装置
JP5961896B2 (ja) ドアクローザ装置
JP6378099B2 (ja) 車両用ドアロック装置
JP5961898B2 (ja) ドアクローザ装置
JP6051484B2 (ja) ドアロック装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6514083

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150