JP2591574Y2 - オーバーロックミシンの安全装置 - Google Patents
オーバーロックミシンの安全装置Info
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- JP2591574Y2 JP2591574Y2 JP1993069950U JP6995093U JP2591574Y2 JP 2591574 Y2 JP2591574 Y2 JP 2591574Y2 JP 1993069950 U JP1993069950 U JP 1993069950U JP 6995093 U JP6995093 U JP 6995093U JP 2591574 Y2 JP2591574 Y2 JP 2591574Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover
- cloth
- sewing machine
- looper
- overlock
- Prior art date
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-
- D—TEXTILES; PAPER
- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05B—SEWING
- D05B83/00—Guards or like devices for preventing injury to operator
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、オーバーロックミシ
ンにおいて作業者の設定操作ミス等による誤動作を防止
するための安全装置に関するものである。
ンにおいて作業者の設定操作ミス等による誤動作を防止
するための安全装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在知られているオーバーロックミシン
としては、図3に示すようなかがり縫い目S1と、図4
に示すようなカバーリング縫い目S2とを適宜切り替え
て形成し得るようにしたものがある。
としては、図3に示すようなかがり縫い目S1と、図4
に示すようなカバーリング縫い目S2とを適宜切り替え
て形成し得るようにしたものがある。
【0003】図5ないし図7はこのオーバーロックミシ
ンMを示す図である。周知のようにこのオーバーロック
ミシンの本体部M1には、縫い針Nと共に縫い目形成動
作を行う下ルーパ及び上ルーパ(Ld,Lu)、並びに
これらの駆動を制御する制御機構及び、駆動源としての
モータ等が収納されている。また、本体部M1は本体カ
バー1、ルーパーカバー2と布台3等によってその外郭
が構成されるが、この布台3及びルーパーカバー2等に
は、形成すべき縫い目形態によって、図5に示すような
布屑カバー4と図6に示すような補助布台5とを適宜選
択的に装着し得るようになっている。すなわち、図3に
示すようなかがり縫い目S1を形成する場合には布屑カ
バー4を装着し、図4に示すようなカバーリング縫い目
S2を形成する場合には前記布屑カバー4に替えて補助
布台5を装着するようになっている。
ンMを示す図である。周知のようにこのオーバーロック
ミシンの本体部M1には、縫い針Nと共に縫い目形成動
作を行う下ルーパ及び上ルーパ(Ld,Lu)、並びに
これらの駆動を制御する制御機構及び、駆動源としての
モータ等が収納されている。また、本体部M1は本体カ
バー1、ルーパーカバー2と布台3等によってその外郭
が構成されるが、この布台3及びルーパーカバー2等に
は、形成すべき縫い目形態によって、図5に示すような
布屑カバー4と図6に示すような補助布台5とを適宜選
択的に装着し得るようになっている。すなわち、図3に
示すようなかがり縫い目S1を形成する場合には布屑カ
バー4を装着し、図4に示すようなカバーリング縫い目
S2を形成する場合には前記布屑カバー4に替えて補助
布台5を装着するようになっている。
【0004】また、かがり縫い目S1の形成には、縫い
針N、上ルーパLuと下ルーパLdとを作動させること
が必要であるのに対し、カバーリング縫い目S2の形成
には、縫い針N、下ルーパLdを動作させることが必要
であり、その選択はいずれかが切換え可能な切換えスイ
ッチDの切換えにより行うようになっている。この切換
えスイッチDをかがり縫い目S1側に切換えるとともに
図5に示すように布屑カバー4をルーパーカバー2に設
置する。また、カバーリング縫目S2側に切換えるとと
もに、図6に示すように補助布台5をルーパーカバー2
に設置する。そして補助布台5の上面に補助ベッド5a
を固定すると、この補助ベッド5aと針板NBとのそれ
ぞれの面は同一平面となる。従って、縫製部のスペース
を有効に広くできるから、大きな布でも縫製可能であ
る。
針N、上ルーパLuと下ルーパLdとを作動させること
が必要であるのに対し、カバーリング縫い目S2の形成
には、縫い針N、下ルーパLdを動作させることが必要
であり、その選択はいずれかが切換え可能な切換えスイ
ッチDの切換えにより行うようになっている。この切換
えスイッチDをかがり縫い目S1側に切換えるとともに
図5に示すように布屑カバー4をルーパーカバー2に設
置する。また、カバーリング縫目S2側に切換えるとと
もに、図6に示すように補助布台5をルーパーカバー2
に設置する。そして補助布台5の上面に補助ベッド5a
を固定すると、この補助ベッド5aと針板NBとのそれ
ぞれの面は同一平面となる。従って、縫製部のスペース
を有効に広くできるから、大きな布でも縫製可能であ
る。
【0005】なお、ルーパーカバー2は図7に示すよう
に矢符方向に移動してフレームに設けた係止体7とルー
パーカバー2に設けられた係止体8との係合を解放する
ことでバネ9が圧縮され開状態にすることができる。そ
して、切換えスイッチDのS1またはS2の指示に従っ
て布屑カバー4または補助布台5を装着してルーパーカ
バー2を閉じ、縫製動作を開始すれば良い。
に矢符方向に移動してフレームに設けた係止体7とルー
パーカバー2に設けられた係止体8との係合を解放する
ことでバネ9が圧縮され開状態にすることができる。そ
して、切換えスイッチDのS1またはS2の指示に従っ
て布屑カバー4または補助布台5を装着してルーパーカ
バー2を閉じ、縫製動作を開始すれば良い。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】上記ようにオーバーロ
ックミシンMでは、かがり縫い目S1とカバーリング縫
い目S2とを切換えるに際し、切換えスイッチの切換え
操作と、布屑カバー4と補助布台5との交換作業を行う
必要があるが、不慣れな作業者等にあっては、いずれか
一方の作業を忘れてしまい、そのまま縫製動作を開始さ
せてしまうこともあり、そのような場合には適正な縫い
目形成動作が行わないばかりか、場合によっては装置の
破損を招くこともあり極めて危険であった。
ックミシンMでは、かがり縫い目S1とカバーリング縫
い目S2とを切換えるに際し、切換えスイッチの切換え
操作と、布屑カバー4と補助布台5との交換作業を行う
必要があるが、不慣れな作業者等にあっては、いずれか
一方の作業を忘れてしまい、そのまま縫製動作を開始さ
せてしまうこともあり、そのような場合には適正な縫い
目形成動作が行わないばかりか、場合によっては装置の
破損を招くこともあり極めて危険であった。
【0007】例えば、補助布台5を設置した状態のまま
でかがり縫いを開始した場合には、上方及び下方へ移動
する上ルーパLuが補助布台5に衝突して上ルーパLu
及び補助布台5が破損するという問題が発生する。さら
に、この破損のみならず、これらの破片が飛散して、作
業者に怪我をさせてしまうという重大な危険があった。
でかがり縫いを開始した場合には、上方及び下方へ移動
する上ルーパLuが補助布台5に衝突して上ルーパLu
及び補助布台5が破損するという問題が発生する。さら
に、この破損のみならず、これらの破片が飛散して、作
業者に怪我をさせてしまうという重大な危険があった。
【0008】この考案は上記従来技術の問題点に着目し
てなされたもので、補助布台または布屑カバーが形成す
べき縫い目形態に応じて適正に装着されていない場合に
その状態を作業者に認識させることができるオーバーロ
ックミシンの安全装置の提供を目的とする。
てなされたもので、補助布台または布屑カバーが形成す
べき縫い目形態に応じて適正に装着されていない場合に
その状態を作業者に認識させることができるオーバーロ
ックミシンの安全装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記問題点
を解決するためになされたものであり、オ−バ−ロック
ミシンに開閉可能に設けられ、閉塞時にはオ−バ−ロッ
クミシンの前面部を覆うル−パ−カバ−(2)と、 縫目
の種類に基づき、所定の設定位置(P1,P2)に移動
可能な係止部材(6)と、 縫目の種類に基づき、ミシン
本体部に着脱可能な補助布台(5)、及び布屑カバ−
(4)と、 前記ル−パ−カバ−に移動可能に支持される
とともに、前記補助布台(5)、及び布屑カバ−(4)
の少なくとも一方の着脱に伴い移動する当接部材(1
0)と、を備え、 前記係止部材の設定位置により選択さ
れた縫目と、前記補助布台及び布屑カバ−の着脱により
選択された縫い目と、が一致しない場合、前記係止部材
と当接部材とが係合し、前記ル−パ−カバ−の閉塞を阻
止する。
を解決するためになされたものであり、オ−バ−ロック
ミシンに開閉可能に設けられ、閉塞時にはオ−バ−ロッ
クミシンの前面部を覆うル−パ−カバ−(2)と、 縫目
の種類に基づき、所定の設定位置(P1,P2)に移動
可能な係止部材(6)と、 縫目の種類に基づき、ミシン
本体部に着脱可能な補助布台(5)、及び布屑カバ−
(4)と、 前記ル−パ−カバ−に移動可能に支持される
とともに、前記補助布台(5)、及び布屑カバ−(4)
の少なくとも一方の着脱に伴い移動する当接部材(1
0)と、を備え、 前記係止部材の設定位置により選択さ
れた縫目と、前記補助布台及び布屑カバ−の着脱により
選択された縫い目と、が一致しない場合、前記係止部材
と当接部材とが係合し、前記ル−パ−カバ−の閉塞を阻
止する。
【0010】
【作用】この考案においては、補助布台5と布屑カバ−
4のうち、係止部材6の設定位置により選択された縫目
と一致しないものがミシン本体部に装着されたいた場合
には、ル−パ−カバ−2を閉める際に、係止部材6と当
接部材10とが係合する。この結果、ル−パ−カバ−2
の閉塞が阻止されるので、作業者はこの不一致を確実に
認識することができる。
4のうち、係止部材6の設定位置により選択された縫目
と一致しないものがミシン本体部に装着されたいた場合
には、ル−パ−カバ−2を閉める際に、係止部材6と当
接部材10とが係合する。この結果、ル−パ−カバ−2
の閉塞が阻止されるので、作業者はこの不一致を確実に
認識することができる。
【0011】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図1及び図2に
基づき説明する。なお、上記実施例と同一もしくは相当
部分には同一符号を付す。この実施例におけるオーバー
ロックミシンMの本体部M1には、前記従来技術にて示
したものと同様に、本体カバー1、ルーパーカバー2、
及び布台3等が取り付けられ、これらによって本体部M
1の外郭がほぼ形成されると共に、補助布台5及び布屑
カバー4が取り外し可能に装着し得るようになってい
る。
基づき説明する。なお、上記実施例と同一もしくは相当
部分には同一符号を付す。この実施例におけるオーバー
ロックミシンMの本体部M1には、前記従来技術にて示
したものと同様に、本体カバー1、ルーパーカバー2、
及び布台3等が取り付けられ、これらによって本体部M
1の外郭がほぼ形成されると共に、補助布台5及び布屑
カバー4が取り外し可能に装着し得るようになってい
る。
【0012】また、本体部M1の前面部(本体正面部)
には切換え手段としての切換えレバー6(係止部材)が
設けられ、これが一点鎖線にて示す第1の設定位置P1
と実線にて示す第2の設定位置P2とに選択的に設定し
得るようになっており、第1の設定位置P1へと設定す
ることによりカバーリング縫い目の形成動作が行われ、
第2の設定位置P2へと設定することによりかがり縫い
目の形成動作が行われるようになっている。
には切換え手段としての切換えレバー6(係止部材)が
設けられ、これが一点鎖線にて示す第1の設定位置P1
と実線にて示す第2の設定位置P2とに選択的に設定し
得るようになっており、第1の設定位置P1へと設定す
ることによりカバーリング縫い目の形成動作が行われ、
第2の設定位置P2へと設定することによりかがり縫い
目の形成動作が行われるようになっている。
【0013】しかし、この実施例においては、ルーパー
カバー2の裏面に図1に示すような機構が設けられてお
り、この点が従来の技術と相違する。図1において、1
0は前記ルーパーカバー2の裏面に支持板11を介して
取り付けたスライド板(当接部材)である。このスライ
ド板10には前記ルーパーカバー2に突設された2本の
ガイドねじ12,12を挿通させる長孔10b,10b
が形成されており、ルーパーカバー2の裏面と平行しか
つ前記切換レバー6の移動方向と平行するよう前記長孔
10bの範囲内でスライド可能となっている。そして、
このスライド板10の一端部には、ルーパーカバー2の
裏面と平行して突出する当接部10aが折曲形成されて
いる。
カバー2の裏面に図1に示すような機構が設けられてお
り、この点が従来の技術と相違する。図1において、1
0は前記ルーパーカバー2の裏面に支持板11を介して
取り付けたスライド板(当接部材)である。このスライ
ド板10には前記ルーパーカバー2に突設された2本の
ガイドねじ12,12を挿通させる長孔10b,10b
が形成されており、ルーパーカバー2の裏面と平行しか
つ前記切換レバー6の移動方向と平行するよう前記長孔
10bの範囲内でスライド可能となっている。そして、
このスライド板10の一端部には、ルーパーカバー2の
裏面と平行して突出する当接部10aが折曲形成されて
いる。
【0014】13はルーパーカバー2の裏面に立設した
支軸14によって中間部分を回動自在に支持された作動
リンクである。この作動リンク13の一端部には長孔1
0dが形成されており、ここに前記スライド板10の他
端部に立設した係合ピン10cが遊挿されている。ま
た、15は前記支軸14に捲装した巻きばねで、一端部
が前記ルーパーカバー2のばね受け16に、他端部が前
記作動リンク13の側辺部にそれぞれ当接しており、常
には、前記スライド板10を矢符C方向へと付勢し、ス
ライド板10の一端部10aを図中の一点鎖線に示す位
置(第1の当接位置P10)へと保持させるようになっ
ている。なお、この第1の当接位置P10において、ス
ライド板10はその長孔10bの一端部が前記ガイドね
じ12に当接するようになっている。
支軸14によって中間部分を回動自在に支持された作動
リンクである。この作動リンク13の一端部には長孔1
0dが形成されており、ここに前記スライド板10の他
端部に立設した係合ピン10cが遊挿されている。ま
た、15は前記支軸14に捲装した巻きばねで、一端部
が前記ルーパーカバー2のばね受け16に、他端部が前
記作動リンク13の側辺部にそれぞれ当接しており、常
には、前記スライド板10を矢符C方向へと付勢し、ス
ライド板10の一端部10aを図中の一点鎖線に示す位
置(第1の当接位置P10)へと保持させるようになっ
ている。なお、この第1の当接位置P10において、ス
ライド板10はその長孔10bの一端部が前記ガイドね
じ12に当接するようになっている。
【0015】一方、この実施例における補助布台5の裏
面には突起部17が形成されている。この突起部17は
補助布台5を装着した際に、前記作動リンク13の一端
部13aを巻きばね15の付勢力に抗して一点鎖線に示
す位置から実線に示す位置へと押圧して回転させるよう
になっており、以上13ないし17によって移動手段2
0が構成されている。
面には突起部17が形成されている。この突起部17は
補助布台5を装着した際に、前記作動リンク13の一端
部13aを巻きばね15の付勢力に抗して一点鎖線に示
す位置から実線に示す位置へと押圧して回転させるよう
になっており、以上13ないし17によって移動手段2
0が構成されている。
【0016】なお、ここでは特に図示しないが、この実
施例においては、ルーパーカバー2の開閉状態に応じて
ON,OFFするスイッチが設けられており、このスイ
ッチからの信号に応じてミシンモータの駆動、停止が制
御されるようになっている。すなわち、ルーパーカバー
が開状態にある時には、モータを駆動不能状態に保つよ
うになっている。
施例においては、ルーパーカバー2の開閉状態に応じて
ON,OFFするスイッチが設けられており、このスイ
ッチからの信号に応じてミシンモータの駆動、停止が制
御されるようになっている。すなわち、ルーパーカバー
が開状態にある時には、モータを駆動不能状態に保つよ
うになっている。
【0017】以上のように構成された安全装置を有する
オーバーロックミシンにおいて、図4に示すようなカバ
ーリング縫い目を形成する場合には、まずルーパーカバ
ー2を開いて本体部前面部M1aに設けられている切換
レバー6を第1の設定位置P1へと設定し、次いでルー
パーカバー2に対し補助布台5を装着する。すると補助
布台5に突設された突起部17によって作動リンク13
は実線にて示す位置へと回転移動し、その回転移動に伴
ってスライド板10は2本のガイドねじ12に沿って移
動する。
オーバーロックミシンにおいて、図4に示すようなカバ
ーリング縫い目を形成する場合には、まずルーパーカバ
ー2を開いて本体部前面部M1aに設けられている切換
レバー6を第1の設定位置P1へと設定し、次いでルー
パーカバー2に対し補助布台5を装着する。すると補助
布台5に突設された突起部17によって作動リンク13
は実線にて示す位置へと回転移動し、その回転移動に伴
ってスライド板10は2本のガイドねじ12に沿って移
動する。
【0018】このため、その後ルーパーカバー2を閉塞
すべく回転させても切換えレバー6とスライド板10の
当接部10aとが当接することはなく、ルーパーカバー
2は完全に閉塞し得る位置までスムーズに移動する。そ
して、この状態で縫製動作開始を指令すれば、カバーリ
ング縫い動作が行われてスムーズにカバーリング縫いを
実行させることができる。
すべく回転させても切換えレバー6とスライド板10の
当接部10aとが当接することはなく、ルーパーカバー
2は完全に閉塞し得る位置までスムーズに移動する。そ
して、この状態で縫製動作開始を指令すれば、カバーリ
ング縫い動作が行われてスムーズにカバーリング縫いを
実行させることができる。
【0019】また、縫製すべき縫い目形態を上述のよう
なカバーリング縫いからかがり縫い目に変更する場合に
は、ルーパーカバー2を開いて切換えレバー6を第2の
位置P2に設定した後、ルーパーカバー2に布屑カバー
4を装着して再びルーパーカバー2を閉じれば良い。布
屑カバー4は前述の補助布台5のような突起部17を有
していないため、装着後も作動リンク13には作用せ
ず、巻きばね15の付勢力によって作動リンク13及び
スライド板10は、ともに一点鎖線にて示す位置に保持
される。
なカバーリング縫いからかがり縫い目に変更する場合に
は、ルーパーカバー2を開いて切換えレバー6を第2の
位置P2に設定した後、ルーパーカバー2に布屑カバー
4を装着して再びルーパーカバー2を閉じれば良い。布
屑カバー4は前述の補助布台5のような突起部17を有
していないため、装着後も作動リンク13には作用せ
ず、巻きばね15の付勢力によって作動リンク13及び
スライド板10は、ともに一点鎖線にて示す位置に保持
される。
【0020】つまり、布屑カバー4の装着時において、
スライドレバー10の当接部10aは第1の設定位置P
10に保持されているため、切換えレバー6が第2の位
置P2に設定されていれば、ルーパーカバー2を閉塞方
向へと移動させても両部材6,10aが互いに当接する
ことはない。従って、この場合にもルーパーカバー2を
完全に閉塞させることができ、縫製動作を適正に実行す
ることができる。
スライドレバー10の当接部10aは第1の設定位置P
10に保持されているため、切換えレバー6が第2の位
置P2に設定されていれば、ルーパーカバー2を閉塞方
向へと移動させても両部材6,10aが互いに当接する
ことはない。従って、この場合にもルーパーカバー2を
完全に閉塞させることができ、縫製動作を適正に実行す
ることができる。
【0021】上述のようにこの実施例においては、、補
助布台5と布屑カバー4のうち、切換えレバー6によっ
て設定されている縫い目形態と一致しないものがルーパ
ーカバー2に装着されていた場合には、ルーパーカバー
2を完全に閉塞し得ないものとなっている。すなわち、
切換えレバー6が第1の設定位置P1、すなわちカバー
リング縫いを指示する位置に設定されているにも拘ら
ず、布屑カバー4が装着されていた場合には、スライド
板10の当接部10aが第1の当接位置P10に保持さ
れるため、ルーパーカバー2を閉塞させるべくある程度
まで回転移動させると当接部10aが切換レバー6に当
接してしまい、ルーパーカバー2をそれ以上閉塞し得な
い状態(閉塞不能状態)となる。
助布台5と布屑カバー4のうち、切換えレバー6によっ
て設定されている縫い目形態と一致しないものがルーパ
ーカバー2に装着されていた場合には、ルーパーカバー
2を完全に閉塞し得ないものとなっている。すなわち、
切換えレバー6が第1の設定位置P1、すなわちカバー
リング縫いを指示する位置に設定されているにも拘ら
ず、布屑カバー4が装着されていた場合には、スライド
板10の当接部10aが第1の当接位置P10に保持さ
れるため、ルーパーカバー2を閉塞させるべくある程度
まで回転移動させると当接部10aが切換レバー6に当
接してしまい、ルーパーカバー2をそれ以上閉塞し得な
い状態(閉塞不能状態)となる。
【0022】また逆に、切換レバー6が第2の設定位置
P2に保持されているにも拘らず、補助布台5がルーパ
ーカバー2に装着されていた場合には、補助布台5の突
起部17によってスライド板10の当接部10aが第2
の当接位置P20に保持されるため、この場合にもルー
パーカバー2を閉塞しようとすると所定の角度で切換え
レバー6と当接部10aとが当接し、ルーパーカバー2
を完全に閉塞することができない。
P2に保持されているにも拘らず、補助布台5がルーパ
ーカバー2に装着されていた場合には、補助布台5の突
起部17によってスライド板10の当接部10aが第2
の当接位置P20に保持されるため、この場合にもルー
パーカバー2を閉塞しようとすると所定の角度で切換え
レバー6と当接部10aとが当接し、ルーパーカバー2
を完全に閉塞することができない。
【0023】このように、この実施例においては、ルー
パーカバーの2閉塞不能状態を発生させることにより、
作業者に対して操作の誤りを確実に認識させることがで
きる。しかも、この実施例ではルーパーカバー2が閉塞
されない限りミシンモータを駆動不能状態に保つように
なっているため、ルーパーカバー2が閉塞不能状態にあ
る時にはミシンモータが駆動される危険性もなく、より
優れた安全性を確保することができる。
パーカバーの2閉塞不能状態を発生させることにより、
作業者に対して操作の誤りを確実に認識させることがで
きる。しかも、この実施例ではルーパーカバー2が閉塞
されない限りミシンモータを駆動不能状態に保つように
なっているため、ルーパーカバー2が閉塞不能状態にあ
る時にはミシンモータが駆動される危険性もなく、より
優れた安全性を確保することができる。
【0024】なお、上記実施例においては、補助布台5
をルーパーカバー2に装着することによって作動リンク
13を巻きばね15に抗して回転移動させるようにした
が、布屑カバー4を装着することによって作動リンク1
3を巻きばね15に抗して移動させるようにすることも
可能であり、作動リンク13及び突起部の形状、配置等
は種々変更可能である。
をルーパーカバー2に装着することによって作動リンク
13を巻きばね15に抗して回転移動させるようにした
が、布屑カバー4を装着することによって作動リンク1
3を巻きばね15に抗して移動させるようにすることも
可能であり、作動リンク13及び突起部の形状、配置等
は種々変更可能である。
【0025】また、当接部材としても特に上記実施例に
示したもの(スライド板10)に限らず、その他の形状
を有するもので構成することも可能であり、例えば切換
え手段をダイヤル等で構成しても良く、要は、第1の当
接位置P10と第2の当接位置20とに移動可能なもの
であればいかなる形状のものでも良い。つまり、この考
案に係る移動手段は、上記実施例に限定されるものでは
なく、その他の構成にも変更可能である。
示したもの(スライド板10)に限らず、その他の形状
を有するもので構成することも可能であり、例えば切換
え手段をダイヤル等で構成しても良く、要は、第1の当
接位置P10と第2の当接位置20とに移動可能なもの
であればいかなる形状のものでも良い。つまり、この考
案に係る移動手段は、上記実施例に限定されるものでは
なく、その他の構成にも変更可能である。
【0026】さらに上記実施例では布屑カバーまたは補
助布台に対する縫目としてかがり縫いまたはカバーリン
グ縫いを例にあげたが、これに限らず、布屑カバーに対
して巻き縫い、かざり縫い等補助布台に対して2重環縫
い等がある。
助布台に対する縫目としてかがり縫いまたはカバーリン
グ縫いを例にあげたが、これに限らず、布屑カバーに対
して巻き縫い、かざり縫い等補助布台に対して2重環縫
い等がある。
【0027】
【考案の効果】以上説明したとおり、この考案に係るオ
ーバーロックミシンの安全装置によれば、補助布台5と
布屑カバ−4のうち、係止部材6の設定位置により選択
された縫目と一致しないものがミシン本体部に装着され
たいた場合には、ル−パ−カバ−2を閉める際に、係止
部材6と当接部材10とが係合する。この結果、ル−パ
−カバ−2の閉塞が阻止されるので、作業者はこの不一
致を確実に認識することができる。
ーバーロックミシンの安全装置によれば、補助布台5と
布屑カバ−4のうち、係止部材6の設定位置により選択
された縫目と一致しないものがミシン本体部に装着され
たいた場合には、ル−パ−カバ−2を閉める際に、係止
部材6と当接部材10とが係合する。この結果、ル−パ
−カバ−2の閉塞が阻止されるので、作業者はこの不一
致を確実に認識することができる。
【図1】この考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同上実施例における補助布台を示す斜視図であ
る。
る。
【図3】かがり縫い目の表面側及び裏面側を示す説明図
である。
である。
【図4】カバーリング縫い目の表面側及び裏面側を示す
説明図である。
説明図である。
【図5】オーバーロックミシンに対して布屑カバーを装
着した状態を示す斜視図である。
着した状態を示す斜視図である。
【図6】オーバーロックミシンに対して補助布台を装着
した状態を示す斜視図である。
した状態を示す斜視図である。
【図7】従来のオーバーロックミシンにおいてルーパー
カバーを開いた状態を示す斜視図である。
カバーを開いた状態を示す斜視図である。
M オーバーロックミシン M1 本体部 2 ルーパーカバー 4 布屑カバー 5 補助布台 6 切換え手段(係止部材) 10 スライド板(当接部材) 20 移動手段 13 作動リンク 14 支軸 15 巻きばね 17 突起部 P1 第1の設定位置 P2 第2の設定位置 P10 第1の当接位置 P20 第2の当接位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−93075(JP,U) 実開 平3−81075(JP,U) 実開 平5−80485(JP,U) 実開 平5−70482(JP,U) 実開 平5−70483(JP,U) 実開 昭55−30649(JP,U) 特公 昭60−30229(JP,B2) 実公 平2−14784(JP,Y2) 実公 昭56−21103(JP,Y2) 実公 昭59−13982(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D05B 83/00 D05B 1/20 D05B 73/04
Claims (1)
- 【請求項1】オ−バ−ロックミシンに開閉可能に設けら
れ、閉塞時にはオ−バ−ロックミシンの前面部を覆うル
−パ−カバ−(2)と、 縫目の種類に基づき、所定の設定位置(P1,P2)に
移動可能な係止部材(6)と、 縫目の種類に基づき、ミシン本体部に着脱可能な補助布
台(5)、及び布屑カバ−(4)と、 前記ル−パ−カバ−に移動可能に支持されるとともに、
前記補助布台(5)、及び布屑カバ−(4)の少なくと
も一方の着脱に伴い移動する当接部材(10)と、を備
え、 前記係止部材の設定位置により選択された縫目と、前記
補助布台及び布屑カバ−の着脱により選択された縫い目
と、が一致しない場合、前記係止部材と当接部材とが係
合し、前記ル−パ−カバ−の閉塞を阻止することを特徴
とするオ−バ−ロックミシンの安全装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993069950U JP2591574Y2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | オーバーロックミシンの安全装置 |
US08/363,865 US5544601A (en) | 1993-12-27 | 1994-12-27 | Safety device for an overlock sewing machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993069950U JP2591574Y2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | オーバーロックミシンの安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0737072U JPH0737072U (ja) | 1995-07-11 |
JP2591574Y2 true JP2591574Y2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=13417450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993069950U Expired - Fee Related JP2591574Y2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | オーバーロックミシンの安全装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5544601A (ja) |
JP (1) | JP2591574Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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Family Cites Families (6)
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US3985087A (en) * | 1975-06-23 | 1976-10-12 | The Singer Company | Safety lockout system for sewing machines |
JPS58138477A (ja) * | 1982-02-12 | 1983-08-17 | 蛇の目ミシン工業株式会社 | 複合ミシン |
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JPH0580485U (ja) * | 1992-03-31 | 1993-11-02 | ジューキ株式会社 | オーバーロックミシンの安全装置 |
US5233935A (en) * | 1992-05-15 | 1993-08-10 | Union Special Corporation | Looper throw-out safety catch device |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP1993069950U patent/JP2591574Y2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-12-27 US US08/363,865 patent/US5544601A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0737072U (ja) | 1995-07-11 |
US5544601A (en) | 1996-08-13 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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