JP2002066181A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JP2002066181A
JP2002066181A JP2000261795A JP2000261795A JP2002066181A JP 2002066181 A JP2002066181 A JP 2002066181A JP 2000261795 A JP2000261795 A JP 2000261795A JP 2000261795 A JP2000261795 A JP 2000261795A JP 2002066181 A JP2002066181 A JP 2002066181A
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guard
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JP2000261795A
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Noboru Mizuno
昇 水野
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天秤への上糸Aの糸掛けを阻止する天秤ガー
ド61がガタつかないようにする。 【解決手段】 布押え上げレバー11と天秤ガード61
とを、布押えの上下移動に連動する回動レバー52に関
連させて設ける。引張ばね56の付勢力により、天秤ガ
ード61が規制体65に押圧されているのでミシンの動
作に際して振動しても、天秤ガード61がガタつかず、
異音を発生させで静粛な動作を保証できると共に、天秤
62の上方が天秤ガード61にて遮断されて、上向きフ
ック状の天秤62に上糸Aを引っ掛けることができな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上糸を天秤に係止
することを許容しもしくは阻止する天秤ガードを備えた
ミシンの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上糸供給源から縫針に供給される
上糸に張力を付与する糸調子器と、この糸調子器を開放
させる糸調子器開放機構とを備えてなるミシンにおい
て、布押え上げレバーと天秤ガードとを、布押えの上下
移動に連動する手動連動リンク機構に関連させて設け、
布押えを上昇させたときには、天秤に上糸掛けを許容す
る位置に天秤ガードが位置する一方、布押えを下降させ
たとき(布押さえ状態のとき)には、天秤ガードが天秤
の上方で邪魔して上糸の糸掛けが阻止できるように切り
替わる構成があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の構成では、単にリンク機構だけで天秤ガードの姿勢
を変更するように切り換えるだけあったので、ミシンの
動作時にその針棒等の上下移動等に関連した振動によ
り、天秤ガードも振動してフレーム等に当たって異音を
発生するという問題があった。また、前記天秤ガードの
操作と糸調子器の糸緩め操作とも連動していなかったか
ら、上糸掛け操作が面倒であるという問題もあった。
【0004】そこで、本発明は、これらの問題を解消す
べくなされたものであって、作業時に異音を発生させな
いようにした天秤ガードを備えたミシンを提供すること
を技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るため、請求項1の発明のミシンは、天秤と、布押え
と、該布押えを昇降させるための布押え上げレバーとを
備えてなるミシンにおいて、前記布押え上げレバーと天
秤ガードとを、前記布押えの上下移動に連動する手動連
動リンク機構に関連させて設け、この天秤ガードは付勢
手段により、天秤への上糸掛けを阻止する方向に付勢さ
れ、且つその阻止姿勢を保持するよう規制体に当接すべ
く構成され、布押え上昇時のみ、前記天秤への上糸掛け
を許容するように天秤ガードを作動させるように構成し
たものである。
【0006】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のミシンにおいて、上糸供給源から縫針に供給
される上糸に張力を付与する糸調子器と、この糸調子器
を開放させる開放機構とを備え、前記布押え上げレバー
の布押え上昇動作に連動して糸調子器を開放させる方向
に前記開放機構と前記手動連動リンク機構とを連結させ
たものである。
【0007】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載のミシンにおいて、上糸の太さに
応じて張力を付与する上糸プリテンション機構とを備
え、前記糸調子器を開放するとき前記上糸プリテンショ
ン機構も開放する連動機構を備えたものである。
【0008】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至請求項3のうちいずれかに記載のミシンにおい
て、前記糸調子器の糸調子を駆動モータにて強弱調整作
動する作動機構とを備える一方、該作動機構には、前記
糸調子器を開放するとき前記上糸プリテンション機構も
開放する連動機構を関連させ、前記手動連動リンク機構
は、前記駆動モータの非作動時にのみ前記糸調子器及び
前記上糸プリテンション機構を作動させるように構成し
たものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態を、従来から公知の刺繍機能付きミシン1に適用した
場合の図面に基づいて説明する。なお、本発明はかかる
場合に限定されるものではなく、通常のミシンについて
も適用できることはいうまでもない。
【0010】図1に示す刺繍機能付きミシン1は、アー
ム部2と脚柱部3とベッド部4とにより構成され、アー
ム部2内には、ミシンモータ等の駆動装置(図示せず)
に連結して一定方向の回転を伝達する主軸5を配設して
おり、これらは合成樹脂製の本体ケース6にて覆われて
いる。前記アーム部2には、主軸5の回転によって上下
方向に往復動する針棒7を連結している。針棒7の下端
には縫針8を固着しており、針棒7に隣接して押え棒9
が上下動可能に配置されている。押え棒9の下端には布
押え10が取付けられ、布押え上げレバー11により押
え棒9を上昇させて布押え10を上げるようにしている
(図1、図2参照)。
【0011】なお、ベッド部4上には、図示しない刺繍
テーブルを着脱可能に配設するとともに、図示しない布
を上面で受け止める針板を配設している。刺繍テーブル
は、被縫材(図示せず)を張設するための刺繍枠を着脱
自在に装着できるように構成され、針板には、図示しな
い送り歯を自由に出入りさせるための送り歯孔(図示せ
ず)と、縫針8を挿通させる針孔(図示せず)とが形成
されている。また、ベッド部4内には、刺繍テーブルを
X方向に駆動させるX方向ステッピングモータ(図示せ
ず)と、Y方向に駆動させるY方向ステッピングモータ
(図示せず)とを配設している。
【0012】前記脚柱部3の前面側の略中央部位には、
タッチパネル付きの液晶パネル装置12が設けられ、マ
イクロコンピュータ等の制御装置(図示せず)により制
御され、作業者がタッチパネルの表面のうち画像表示面
の適宜箇所を指やペン等で押圧すると、タッチパネルが
この位置を検出し、この押圧位置情報がフレキシブル配
線板を介して前記制御装置に伝送され、前記押圧位置に
対応する表示画像の内容が実行されるようになってい
る。
【0013】他方、前記アーム部2の上部側に位置する
糸駒収納部13及び下糸巻取り装置14の配置部分を覆
う、トップカバー15が前方を開放可能なように上下回
動可能に取付けられている。このトップカバー15は、
透明もしく半透明な合成樹脂材からなる観察窓15aと
それ以外の不透明な合成樹脂材からなるカバー部分15
bとにより2色成形にて形成されており、トップカバー
15を閉じた状態にて、観察窓15aを通して糸駒収納
部13が見えるようになっている(図1参照)。糸駒収
納部13内の糸駒16、17のうち、糸駒16は下糸巻
取り装置14に供給される。上糸供給源としての糸駒1
7からの上糸は、後述するように調子緩め装置20にお
ける上糸プリテンション機構(前置張力付与機構)21
及び糸調子器22及び天秤62(図3等を参照)を介し
て縫針8に供給される。
【0014】次に、調子緩め装置20の構成について、
図3〜図10を参照しながら説明する。前記アーム部2
の機枠(図示せず)にネジにて取付けられたフレーム2
3の一側部23aの裏面には糸調子器22の開放機構2
4のための駆動モータとしてのパルスモータ25が取付
けられ、その回転軸25aに固定したピニオンギヤ26
は、前記フレーム23の表面側に枢支された糸緩めギヤ
27に噛み合っている。この糸緩めギヤ27の裏面には
偏心カム部28が一体的に形成されている。
【0015】前記フレーム23の他側部23bの表面に
は、糸調子器22が取付けられている。すなわち、糸調
子器22は固定皿22aとこれに対面する可動皿22b
とからなり、可動皿22bは、作動機構として断面L字
状の横移動板30と該横移動板30から突出する軸31
に被嵌した圧縮ばね29とにより、固定皿22aに向か
って押圧する構成であり、可動皿22bと固定皿22a
との間に挟まれる上糸Aへの挟持力(ひいては上糸Aの
張力)を強弱調節できるように構成されている(図3、
図4(a)及び図4(b)参照)。
【0016】そして、前記横移動板30から裏面方向に
突出する第2ピン35が、前記フレーム23の一側部2
3aに穿設された横長ガイド孔33に貫通しており、フ
レーム23の一側部23aの表面に対して水平方向に往
復移動可能に配置される横移動板30の表面方向に突出
する第1ピン34は、前記糸緩めギヤ27における偏心
カム部28に摺接するように配置されている(図3、図
4(a)及び図4(b)参照)。
【0017】そして、糸緩めギヤ27は図10に示すw
の範囲(実施例で315度の回動範囲)内で回動し、糸
緩めギヤ27の回動位相の位置di,df,do,d
2,dh,dgで所定の動作を実行する。すなわち、位
置diは初期位置であり電源スペーサをONにした後の
初期の糸緩めギヤ27の位相位置である。位置dfは糸
調子器22の全開位置でこのとき、上糸プリテンション
機構21も開放される。位置d0は糸調子器22が微荷
重で最も弱い張力を付与する。位置d2は軽荷重とき、
位置dhは中荷重時、位置dgは高荷重時であり、制御
装置に予め記憶された糸太さ及び縫製(刺繍)の作業種
類に応じて自動的に随時変更調節できるようにする。
【0018】上糸プリテンション機構21は、フレーム
23における上面板23c上に、図示しない板厚0.15mm
程度のスペーサを介して配置された押板36と、該押板
36を押し上げるための段付きの作動棒37と、該作動
棒37を下向きに付勢するように被嵌したコイルバネ3
8とにより構成されている。作動棒37は前記フレーム
23の上面板23cと一側部23aの裏面に設けたブラ
ケット43とに上下動可能及び縦軸線回りに回動可能に
支持されている。前記押板36の一端は前記上面板23
cに止めピン42を介して止められて回動不能となって
いる(図4(a)参照)。
【0019】そして、連動機構としてのカム駒39が前
記作動棒37に取付けられると共に、前記フレーム23
の裏面に支軸40を介して上下回動可能に枢支された梃
レバー41の上向き片41aは、前記第2ピン35に当
接可能に配置されている(図6参照)。また、前記カム
駒39の下面には、1箇所だけ凹所39aが形成されお
り、この凹所39aに対して前記梃レバー41の下部片
の突起部44(図6及び図7参照)が嵌まって作動棒3
7が下位置となる待機位置にて静止している。
【0020】前記糸調子器22にて上糸Aの張力を緩め
る方向に横移動板30が移動すると、これと一体的に横
移動する前記第2ピン35にて、梃レバー41が図6に
おいて反時計に回動し、当該梃レバー41の下部片の突
起部44にてカム駒39を押し上げる。これにて作動軸
37を上昇させると、上糸プリテンション機構21が開
放されて上糸の前置張力付与が解除されることになる。
【0021】次に、布押え10を開放する(上昇させ
る)手動操作に関連させて、後述する天秤ガード61の
水平回動と前記糸調子器22の開放機構24と、上糸プ
リテンション機構21の開放と、を連動して実行するた
めの構造(手動連動リンク機構)について説明すると、
図3及び図7に示すように、布押え上げレバー11を支
軸54を中心にして上向き(矢印B方向)に回動する
と、布押え上げレバー11の基部第1カム50の箇所を
介して押え棒9を上向きに押し上げる。また、布押え上
げレバー11の基部第2カム51も反時計方向に回動し
て回動レバー52を支軸53を中心にして反時計方向に
回動させるように構成されている。
【0022】糸緩め体57は前記フレーム23おける上
面板23cの下面側にて水平回動可能に配置され、且つ
引張バネ56にて付勢されており、この糸緩め体57に
おける後端の当接部57aに、前記回動レバー52の上
端が対面している。布押え10を開放するように布押え
上げレバー11を上げると、前記回動レバー52を介し
て糸緩め体57が図5の二点鎖線のように反時計方向に
回動する。糸緩め体57の前端の嵌合リング部57bに
設けた合成樹脂製の座受け(図示せず)が軸31に遊嵌
し、且つ圧縮ばね29の一端を支持しているので、この
嵌合リング部57bにより、糸調子器22の可動皿22
bを押圧する圧縮ばね29を可動皿22bから離し、糸
緩め(全開放)が実行される。
【0023】また、前記糸緩め体57には、前記カム駒
39の側面に対峙するような作動ピン59が下向き突設
されており、前記回動レバー52による糸緩め体57の
反時計方向への回動につれて、カム駒39を図5におい
て反時計方向へ強制的に回動させる。このとき、駆動モ
ータ25が作動していないから、梃レバー41は静止し
ており、この突起部44が前記カム駒39の凹所39a
から外れ、作動軸37を上向きに強制的に上昇させて、
上糸プリテンション機構21も全開放させることができ
るのである。
【0024】さらに、前記フレーム23における上面板
23cに、枢軸60を介して板状の天秤ガード61が水
平回動可能に設けられており、前記引張ばね56の一端
は糸緩め体57と共に天秤ガード61を図5の実線状態
へ付勢して、天秤ガード61の先端寄りの側縁が規制体
65に当接した位置に保持される。この状態では、前記
引張ばね56の付勢力により、天秤ガード61が規制体
65に押圧されているのでミシン1の動作に際して振動
しても、天秤ガード61がガタつかず、異音を発生させ
ず静粛な動作を保証できると共に、天秤62の上方が天
秤ガード61にて遮蔽されて、上向きフック状の天秤6
2に上糸Aを引っ掛けることができない。従って、作業
者が前記布押え上げレバー11による布押え10の上昇
操作を行わないまま、つまり、上糸プリテンション機構
21及び糸調子器22が開放されていない状態で、作業
者が上糸Aを糸経路に沿って上糸プリテンション機構2
1及び糸調子器22に通す処理を行おうとした場合に、
天秤ガード61により天秤62への糸掛け動作が制限さ
れていることに気づくことができ、作業者がこの状態で
糸掛け動作を行うことを防止することができる。それゆ
え、作業者が上糸プリテンション機構21及び糸調子器
22の不適切な位置に上糸Aをを通すことによ、、上糸
Aに所定の張力が付与されない状態で縫製(刺繍)作業
を失敗するといったことを避けることができる。
【0025】他方、天秤ガード61から突出する縦軸6
3が糸緩め体57に穿設されたガイド窓64に嵌合して
いるので、前記布押え上げレバー11の上昇操作に伴い
前記回動レバー52を介して糸緩め体57が左右水平回
動するのに連動して、天秤ガード61も図5の実線状態
から二点鎖線状態へと左右水平回動すると、天秤62の
上方に対して天秤ガード61は邪魔することが無くな
り、天秤62に対する上糸Aの糸掛けが可能となる。そ
のとき、上糸プリテンション機構21及び糸調子器22
が全開(全開放)しているので、これらの箇所に上糸A
を確実に通すことができて、その後の縫製(刺繍)作業
を確実に実行できるのである。
【0026】上記の構成により、糸駒16から引き出し
た上糸Aを、図3及び図4(a)に示すように、複数の
案内部45、46等を介して上糸プリテンション機構2
1の押板36の下面側に挟んだ後、案内ピン47にて導
いた上糸Aを糸調子器22の固定皿22aと可動皿22
bとの間に挟んでから下に引き出し、天秤62を介して
縫針8に挿通させる。次いで、前記タッチパネル付き液
晶パネル装置12の所定の画面からミシンのマイクロコ
ンピュータ等の制御装置(図示せず)に所定の模様の刺
繍を実行させる指令があると、駆動モータ(パルスモー
タ)25が回転して、糸緩めギヤ27を図10のdi点
(初期位置)がピニオンギヤ26と対峙する位置にセッ
トされる。この状態からdfの位置では、上糸プリテン
ション機構21及び糸調子器22が全開(全開放)して
いるので、これらの箇所に上糸Aを通し、刺繍作業が開
始されると、前記制御装置からの指令に応じて、駆動モ
ータ25が所定方向に所定パルス分だけ回転し、糸緩め
ギヤ27の回動位相に応じて上糸プリテンション機構2
1及び糸調子器22を同期させて閉める。do(微張
力、微荷重)〜dg(張力最大、高荷重)の位相位置の
いずれかに選択しながら上糸Aに所定の張力を付与する
ことができる。そして、刺繍作業におけるロングジャン
プ時等に際しては、上糸プリテンション機構21及び糸
調子器22を同期させて全開するように、駆動モータ2
5が所定方向に所定パルス分だけ回転するように制御さ
れるのである。
【0027】また、縫製もしくは刺繍の箇所が終了して
糸切りを実行するときには、一旦d2の位相位置にして
軽荷重の状態とした後、dfの位相に駆動して糸調子器
を開放して、図示しない糸切りメスによる糸切り動作を
実行し、その後、縫製動作のdo〜dg奇位相に復帰する
ように、駆動モータ25を所定方向に所定パルス分だけ
回転すべく制御するのである。これにより 糸切り作業
も自動化できて、ミシンの縫製(刺繍)作業の能率が一
段と向上するという効果を奏する。
【0028】前記実施形態では、天秤ガード61が天秤
62の上方を覆って、天秤62に対する上糸Aの糸掛け
を阻止する姿勢と、天秤ガード61が天秤62の上方か
ら退避して、天秤62に対する上糸Aの糸掛けを許容す
る姿勢との切り換え操作と糸調子器22及び上糸プリテ
ンション機構21の糸緩め操作とを連動させていたが、
本発明の本質からすれば、前記布押え上げレバー11の
上昇操作に伴い前記回動レバー52を介して天秤ガード
61を引張りばね56の付勢力に抗して退避方向(図5
の二点鎖線位置)に回動させる構成だけであっても良
く、また、前記駆動モータ25による自動糸緩め装置を
省略した構成(即ち、回動レバー52にて、天秤ガード
61と共に糸緩め体57を回動させて、糸調子器22と
上糸プリテンション機構21とを同時全開させる機構)
であっても良い。さらに、付勢手段は前記引張りばね5
6と共用するのではなく、別の図示しないばね手段を天
秤ガード61に対してのみ用いても良い。
【0029】
【発明の効果】上述したように、請求項1の発明のミシ
ンは、天秤と、布押えと、該布押えを昇降させるための
布押え上げレバーとを備えてなるミシンにおいて、前記
布押え上げレバーと天秤ガードとを、前記布押えの上下
移動に連動する手動連動リンク機構に関連させて設け、
この天秤ガードは付勢手段により、天秤への上糸掛けを
阻止する方向に付勢され、且つその阻止姿勢を保持する
よう規制体に当接すべく構成され、布押え上昇時のみ、
前記天秤への上糸掛けを許容するように天秤ガードを作
動させるように構成したものである。
【0030】従って、付勢手段の付勢力により、天秤ガ
ードが規制体に押圧されているのでミシン1の動作に際
して振動しても、天秤ガードがガタつかず、異音を発生
させで静粛な動作を保証できると共に、天秤の上方が天
秤ガードにて遮断されて、天秤に上糸を引っ掛けること
ができない。従って、作業者が前記布押え上げレバーの
上昇操作を行わないままでは、天秤に上糸を掛けること
ができず、縫製(刺繍)作業を失敗するという不都合が
無くなるという効果を奏するのである。
【0031】他方、前記布押え上げレバーの上昇操作に
伴って前記手動連動リンク機構を介して天秤ガードを退
避位置に切り換えることができ、天秤の上方に対して天
秤ガードは邪魔することが無くなり、天秤に対する上糸
の糸掛けが可能となるのである。
【0032】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のミシンにおいて、上糸供給源から縫針に供給
される上糸に張力を付与する糸調子器と、この糸調子器
を開放させる開放機構とを備え、前記布押え上げレバー
の布押え上昇動作に連動して糸調子器を開放させる方向
に前記開放機構と前記手動連動リンク機構とを連結させ
たものである。
【0033】従って、請求項1に記載の発明による効果
に加えて、作業者が前記布押え上げレバーの上昇操作を
行わないと、糸調子器も全開させることができず、この
状態で上糸を糸経路に沿って通し、上糸に所定の張力が
付与されないときにも、天秤に上糸を掛けることができ
ず、縫製(刺繍)作業を失敗するという不都合が無くな
るのである。
【0034】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載のミシンにおいて、上糸の太さに
応じて張力を付与する上糸プリテンション機構とを備
え、前記糸調子器を開放するとき前記上糸プリテンショ
ン機構も開放する連動機構を備えたものである。
【0035】この構成によれば、作業者が前記布押え上
げレバーの上昇操作を行わないと、上糸プリテンション
機構及び糸調子器を全開させることができないから、こ
の状態で、上糸を糸経路に沿って通し、上糸に所定の張
力が付与されないときには、天秤に上糸を掛けることが
できず、従って、請求項1または請求項2に記載の発明
による効果に加えて、縫製(刺繍)作業を失敗するとい
う不都合が無くなるのである。
【0036】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至請求項3のうちいずれかに記載のミシンにおい
て、前記糸調子器の糸調子を駆動モータにて強弱調整作
動する作動機構とを備える一方、該作動機構には、前記
糸調子器を開放するとき前記上糸プリテンション機構も
開放する連動機構を関連させ、前記手動連動リンク機構
は、前記駆動モータの非作動時にのみ前記糸調子器及び
前記上糸プリテンション機構を作動させるように構成し
たものであるから、糸調子器及び前記上糸プリテンショ
ン機構を全開放するように、前記駆動モータを駆動させ
て自動糸緩めすることや前記手動連動リンク機構により
手動にて糸緩めすることを任意に選択でき、旻氏の縫製
作業が容易になるという効果を奏する。
【0037】また、連動機構を駆動モータの作動用と手
動用との共通機構とすることで、糸調子緩め装置の構成
が一層コンパクトになり、且つ部品点数も少なくなって
コストの低減に寄与できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したミシンの正面図である。
【図2】トップカバーを開いた状態のミシンの正面図で
ある。
【図3】糸調子緩め装置の正面図である。
【図4】(a)は糸調子緩め装置の平面図、(b)はフ
レーム23の一部を省略して図示した平面図である。
【図5】糸調子緩め装置の作動状態の平面図である。
【図6】図4のVI−VI線矢視裏面図である。
【図7】手動連動リンク機構、開放機構との連動機構を
示す正面図である。
【図8】図3の VIII −VIII線矢視側面図である。
【図9】図7のIX−IX線矢視側面図である。
【図10】糸緩めギヤの位相を示す図である。
【符号の説明】
A 上糸 1 刺繍機能付きミシン 2 アーム部 3 脚柱部 4 ベッド部 8 縫針 9 押え棒 10 布押え 11 布押え上げレバー 12 トップカバー 13 糸駒収納部 15、16 糸駒 20 糸調子緩め装置 21 上糸プリテンション機構 22 糸調子器 22a 固定皿 22b 可動皿 23 フレーム 24 開放機構 25 駆動モータ 27 糸緩めギヤ 28 偏心カム部 29 圧縮ばね 30 横移動板 34 第1ピン 35 第2ピン 36 押え板 37 作動棒 38 コイルバネ 39 カム駒 39a 凹所 41 梃レバー 44 突起部 52 回動レバー 56 引張ばね 57 糸緩め体 59 作動ピン 61 天秤ガード 62 天秤 65 規制体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天秤と、布押えと、該布押えを昇降させ
    るための布押え上げレバーとを備えてなるミシンにおい
    て、 前記布押え上げレバーと天秤ガードとを、前記布押えの
    上下移動に連動する手動連動リンク機構に関連させて設
    け、この天秤ガードは付勢手段により、天秤への上糸掛
    けを阻止する方向に付勢され、且つその阻止姿勢を保持
    するよう規制体に当接すべく構成され、布押え上昇時の
    み、前記天秤への上糸掛けを許容するように天秤ガード
    を作動させるように構成したことを特徴とするミシン。
  2. 【請求項2】 上糸供給源から縫針に供給される上糸に
    張力を付与する糸調子器と、この糸調子器を開放させる
    開放機構とを備え、前記布押え上げレバーの布押え上昇
    動作に連動して糸調子器を開放させる方向に前記開放機
    構と前記手動連動リンク機構とを連結させたことを特徴
    とする請求項1に記載のミシン。
  3. 【請求項3】 上糸の太さに応じて張力を付与する上糸
    プリテンション機構とを備え、前記糸調子器を開放する
    とき前記上糸プリテンション機構も開放する連動機構を
    備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のミシン。
  4. 【請求項4】 前記糸調子器の糸調子を駆動モータにて
    強弱調整作動する作動機構とを備える一方、該作動機構
    には、前記糸調子器を開放するとき前記上糸プリテンシ
    ョン機構も開放する連動機構を関連させ、前記手動連動
    リンク機構は、前記駆動モータの非作動時にのみ前記糸
    調子器及び前記上糸プリテンション機構を作動させるよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載のミシン。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7325501B2 (en) 2006-03-02 2008-02-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Presser foot lifting lever for sewing machine and sewing machine
US7958833B2 (en) 2007-11-01 2011-06-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Presser foot device for sewing machine and sewing machine provided therewith
US7958834B2 (en) 2007-11-19 2011-06-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Template for use in circular sewing
CN112281329A (zh) * 2020-11-12 2021-01-29 吴江市中盛机械有限公司 一种缝纫机夹线装置

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