JP4492771B2 - ミシンの糸調子緩め装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミシンにおける上糸に張力を付与する糸調子器及び上糸プリテンション機構とを備えたミシンの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特開平11−276749号公報では、上糸供給源から縫針に供給される上糸に張力を付与する糸調子器と、この糸調子器を開放させる糸調子器開放機構とを備えてなるミシンにおいて、前記糸調子器開放機構における付勢バネにて糸調子器における上糸に張力を付与するように構成し、前記付勢ばねに連結した切換機構を駆動モータにより作動させて、上糸に張力を付与したり、開放したりする自動上糸調子器の構成が開示されている。
【0003】
また、使用する上糸の太さが一定以上のときにその太さに応じて張力を付与する上糸プリテンション機構を備えたミシンも公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の構成では、例えば、刺繍作業での同じ糸での模様形成の位置が大きく飛ぶとき(ロングジャンプ)や、糸掛け時等では、前記上糸調子器における上糸の張力を緩めただけで、前記上糸プリテンション機構を緩めないと、上糸を大きく引き出せないという問題があった。また、糸切り時には、その切断時には上糸に所定の張力を付与しておき、切断後には上糸を緩めるという作業が必要であるところ、前記従来の技術では、このような操作を自動的に実行できないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、これらの問題を解消した糸調子緩め装置を備えたミシンを提供することを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を解決するため、請求項1の発明のミシンの糸調子緩め装置は、上糸供給源から縫針に供給される上糸に張力を付与する糸調子器と、この糸調子器を開放させる開放機構と、上糸の太さに応じて張力を付与する上糸プリテンション機構とを備えてなるミシンにおいて、前記開放機構には、糸調子器に付勢するばねと、このばねの付勢力を駆動モータにて強弱調整作動する作動機構とを備える一方、該作動機構には、前記糸調子器を開放するとき前記上糸プリテンション機構も開放する連動機構を関連させ、前記連動機構は、前記上糸プリテンション機構における作動棒と該作動棒に固定したカム駒と、該カム駒と前記作動機構との間に配置された梃レバーとからなり、前記作動機構が前記ばねの付勢力を弱める方向に移動するとき、前記梃レバーは、カム駒を介して前記作動棒を上糸のプリテンションを開放するように作動させるものである。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のミシンの糸調子緩め装置において、糸切り手段にて糸切り動作を実行するとき、前記糸調子器における上糸に軽荷重を作用させた後、当該糸調子器及び前記上糸プリテンション機構を全開放するように、前記駆動モータが駆動するように制御されているものである。
【0009】
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のミシンの糸調子緩め装置において、ミシンにおける布押えを布押え開放方向に移動させるのに連動する手動連動リンク機構を、前記連動機構に関連させて、前記駆動モータの非作動時に前記糸調子器及び前記上糸プリテンション機構を全開放するように構成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した実施形態を、従来から公知の刺繍機能付きミシン1に適用した場合の図面に基づいて説明する。なお、本発明はかかる場合に限定されるものではなく、通常のミシンについても適用できることはいうまでもない。
【0011】
図1に示す刺繍機能付きミシン1は、アーム部2と脚柱部3とベッド部4とにより構成され、アーム部2内には、ミシンモータ等の駆動装置(図示せず)に連結して一定方向の回転を伝達する主軸5を配設しており、これらは合成樹脂製の本体ケース6にて覆われている。前記アーム部2には、主軸5の回転によって上下方向に往復動する針棒7を連結している。針棒7の下端には縫針8を固着しており、針棒7に隣接して押え棒9が上下動可能に配置されている。押え棒9の下端には布押え10が取付けられ、布押え上げレバー11により押え棒9を上昇させて布押え10を上げるようにしている(図1、図2参照)。
【0012】
なお、ベッド部4上には、図示しない刺繍テーブルを着脱可能に配設するとともに、図示しない布を上面で受け止める針板を配設している。刺繍テーブルは、被縫材(図示せず)を張設するための刺繍枠を着脱自在に装着できるように構成され、針板には、図示しない送り歯を自由に出入りさせるための送り歯孔(図示せず)と、縫針8を挿通させる針孔(図示せず)とが形成されている。また、ベッド部4内には、刺繍テーブルをX方向に駆動させるX方向ステッピングモータ(図示せず)と、Y方向に駆動させるY方向ステッピングモータ(図示せず)とを配設している。
【0013】
前記脚柱部3の前面側の略中央部位には、タッチパネル付きの液晶パネル装置12が設けられ、マイクロコンピュータ等の制御装置(図示せず)により制御され、作業者がタッチパネルの表面のうち画像表示面の適宜箇所を指やペン等で押圧すると、タッチパネルがこの位置を検出し、この押圧位置情報がフレキシブル配線板を介して前記制御装置に伝送され、前記押圧位置に対応する表示画像の内容が実行されるようになっている。
【0014】
他方、前記アーム部2の上部側に位置する糸駒収納部13及び下糸巻取り装置14の配置部分を覆う、トップカバー15が前方を開放可能なように上下回動可能に取付けられている。このトップカバー15は、透明もしく半透明な合成樹脂材からなる観察窓15aとそれ以外の不透明な合成樹脂材からなるカバー部分15bとにより2色成形にて形成されており、トップカバー15を閉じた状態にて、観察窓15aを通して糸駒収納部13が見えるようになっている(図1参照)。糸駒収納部13内の糸駒16、17のうち、糸駒16は下糸巻取り装置14に供給される。上糸供給源としての糸駒17からの上糸は、後述するように調子緩め装置20における上糸プリテンション機構(前置張力付与機構)21及び糸調子器22及び天秤62(図3等を参照)を介して縫針8に供給される。
【0015】
次に、調子緩め装置20の構成について、図3〜図10を参照しながら説明する。前記アーム部2の機枠(図示せず)にネジにて取付けられたフレーム23の一側部23aの裏面には糸調子器22の開放機構24のための駆動モータとしてのパルスモータ25が取付けられ、その回転軸25aに固定したピニオンギヤ26は、前記フレーム23の表面側に枢支された糸緩めギヤ27に噛み合っている。この糸緩めギヤ27の裏面には偏心カム部28が一体的に形成されている。
【0016】
前記フレーム23の他側部23bの表面には、糸調子器22が取付けられている。すなわち、糸調子器22は固定皿22aとこれに対面する可動皿22bとからなり、可動皿22bは、作動機構として断面L字状の横移動板30と該横移動板30から突出する軸31に被嵌した圧縮ばね29とにより、固定皿22aに向かって押圧する構成であり、可動皿22bと固定皿22aとの間に挟まれる上糸Aへの挟持力(ひいては上糸Aの張力)を強弱調節できるように構成されている(図3、図4(a)及び図4(b)参照)。
【0017】
そして、前記横移動板30から裏面方向に突出する第2ピン35が、前記フレーム23の一側部23aに穿設された横長ガイド孔33に貫通しており、フレーム23の一側部23aの表面に対して水平方向に往復移動可能に配置される横移動板30の表面方向に突出する第1ピン34は、前記糸緩めギヤ27における偏心カム部28に摺接するように配置されている(図3、図4(a)及び図4(b)参照)。
【0018】
そして、糸緩めギヤ27は図10に示すwの範囲(実施例で315度の回動範囲)内で回動し、糸緩めギヤ27の回動位相の位置di,df,do,d2,dh,dgで所定の動作を実行する。すなわち、位置diは初期位置であり電源スペーサをONにした後の初期の糸緩めギヤ27の位相位置である。位置dfは糸調子器22の全開位置でこのとき、上糸プリテンション機構21も開放される。位置d0は糸調子器22が微荷重で最も弱い張力を付与する。位置d2は軽荷重とき、位置dhは中荷重時、位置dgは高荷重時であり、制御装置に予め記憶された糸太さ及び縫製(刺繍)の作業種類に応じて自動的に随時変更調節できるようにする。
【0019】
上糸プリテンション機構21は、フレーム23における上面板23c上に、図示しない板厚0.15mm程度のスペーサを介して配置された押板36と、該押板36を押し上げるための段付きの作動棒37と、該作動棒37を下向きに付勢するように被嵌したコイルバネ38とにより構成されている。作動棒37は前記フレーム23の上面板23cと一側部23aの裏面に設けたブラケット43とに上下動可能及び縦軸線回りに回動可能に支持されている。前記押板36の一端は前記上面板23cに止めピン42を介して止められて回動不能となっている(図4(a)参照)。
【0020】
そして、連動機構としてのカム駒39が前記作動棒37に取付けられると共に、前記フレーム23の裏面に支軸40を介して上下回動可能に枢支された梃レバー41の上向き片41aは、前記第2ピン35に当接可能に配置されている(図6参照)。また、前記カム駒39の下面には、1箇所だけ凹所39aが形成されおり、この凹所39aに対して前記梃レバー41の下部片の突起部44(図6及び図7参照)が嵌まって作動棒37が下位置となる待機位置にて静止している。
【0021】
前記糸調子器22にて上糸Aの張力を緩める方向に横移動板30が移動すると、これと一体的に横移動する前記第2ピン35にて、梃レバー41が図6において反時計に回動し、当該梃レバー41の下部片の突起部44にてカム駒39を押し上げる。これにて作動軸37を上昇させると、上糸プリテンション機構21が開放されて上糸の前置張力付与が解除されることになる。
【0022】
次に、布押え10を開放する手動操作に関連させて、前記糸調子器22の開放機構24と上糸プリテンション機構21の開放とを連動して実行するための構造(手動連動リンク機構)について説明すると、図3及び図7に示すように、布押え上げレバー11を支軸54を中心にして上向き(矢印B方向)に回動すると、布押え上げレバー11の基部第1カム50の箇所を介して押え棒9を上向きに押し上げる。また、布押え上げレバー11の基部第2カム51も反時計方向に回動して回動レバー52を支軸53を中心にして反時計方向に回動させるように構成されている。
【0023】
糸緩め体57は前記フレーム23おける上面板23cの下面側にて水平回動可能に配置され、且つ引張バネ56にて付勢されており、この糸緩め体57における後端の当接部57aに、前記回動レバー52の上端が対面している。布押え10を開放するように布押え上げレバー11を上げると、前記回動レバー52を介して糸緩め体57が図5の二点鎖線のように反時計方向に回動する。糸緩め体57の前端の嵌合リング部57bに設けた合成樹脂製の座受け(図示せず)が軸31に遊嵌し、且つ圧縮ばね29の一端を支持しているので、この嵌合リング部57bにより、糸調子器22の可動皿22bを押圧する圧縮ばね29を可動皿22bから離し、糸緩め(全開放)が実行される。
【0024】
また、前記糸緩め体57には、前記カム駒39の側面に対峙するような作動ピン59が下向き突設されており、前記回動レバー52による糸緩め体57の反時計方向への回動につれて、カム駒39を図5において反時計方向へ強制的に回動させる。このとき、駆動モータ25が作動していないから、梃レバー41は静止しており、この突起部44が前記カム駒39の凹所39aから外れ、作動棒37を上向きに強制的に上昇させて、上糸プリテンション機構21も全開放させることができるのである。
【0025】
なお、前記フレーム23における上面板23cに、枢軸60を介して板状の天秤ガード61が水平回動可能に設けられており、前記引張ばね56の一端は糸緩め体57と共に天秤ガード61を図5の実線状態へ付勢して、天秤ガード61の先端寄りの側縁が規制片65に当接した位置に保持される。この状態では、下方の天秤62の上方が天秤ガード61にて遮断され、上向きフック状の天秤62に上糸Aを引っ掛けることができない。他方、天秤ガード61から突出する縦軸63が糸緩め体57に穿設されたガイド窓64に嵌合しているので、前記布押え上げレバー11の上昇操作に伴い前記回動レバー52を介して糸緩め体57が左右水平回動するのに連動して、天秤ガード61も図5の実線状態から二点鎖線状態へと左右水平回動すると、天秤62の上方に対して天秤ガード61は邪魔することが無くなり、天秤62に対する上糸Aの糸掛けが可能となる。そのとき、上糸プリテンション機構21及び糸調子器22が全開(全開放)しているので、これらの箇所に上糸Aを確実に通すことができるのである。
【0026】
上記の構成により、糸駒16から引き出した上糸Aを、図3及び図4(a)に示すように、複数の案内部45、46等を介して上糸プリテンション機構21の押板36の下面側に挟んだ後、案内ピン47にて導いた上糸Aを糸調子器22の固定皿22aと可動皿22bとの間に挟んでから下に引き出し、天秤62を介して縫針8に挿通させる。次いで、前記タッチパネル付き液晶パネル装置12の所定の画面からミシンのマイクロコンピュータ等の制御装置(図示せず)に所定の模様の刺繍を実行させる指令があると、駆動モータ(パルスモータ)25が回転して、糸緩めギヤ27を図10のdi点(初期位置)がピニオンギヤ26と対峙する位置にセットされる。この状態からdfの位置では、上糸プリテンション機構21及び糸調子器22が全開(全開放)しているので、これらの箇所に上糸Aを通し、刺繍作業が開始されると、前記制御装置からの指令に応じて、駆動モータ25が所定方向に所定パルス分だけ回転し、糸緩めギヤ27の回動位相に応じて上糸プリテンション機構21及び糸調子器22を同期させて閉める。do(微張力、微荷重)〜dg(張力最大、高荷重)の位相位置のいずれかに選択しながら上糸Aに所定の張力を付与することができる。そして、刺繍作業におけるロングジャンプ時等に際しては、上糸プリテンション機構21及び糸調子器22を同期させて全開するように、駆動モータ25が所定方向に所定パルス分だけ回転するように制御されるのである。
【0027】
また、縫製もしくは刺繍の箇所が終了して糸切りを実行するときには、一旦d2の位相位置にして軽荷重の状態とした後、dfの位相に駆動して糸調子器を開放して、図示しない糸切りメスによる糸切り動作を実行し、その後、縫製動作のdo〜dgの位相に復帰するように、駆動モータ25を所定方向に所定パルス分だけ回転すべく制御するのである。これにより 糸切り作業も自動化できて、ミシンの縫製(刺繍)作業の能率が一段と向上するという効果を奏する。
【0028】
【発明の効果】
上述したように、請求項1の発明のミシンの糸調子緩め装置は、上糸供給源から縫針に供給される上糸に張力を付与する糸調子器と、この糸調子器を開放させる開放機構と、上糸の太さに応じて張力を付与する上糸プリテンション機構とを備えてなるミシンにおいて、前記開放機構には、糸調子器に付勢するばねと、このばねの付勢力を駆動モータにて強弱調整作動する作動機構とを備える一方、該作動機構には、前記糸調子器を開放するとき前記上糸プリテンション機構も開放する連動機構を関連させたものである。
【0029】
従って、ミシンの縫製(刺繍)作業に応じて、糸調子器にて上糸に所定の張力を付与したり、開放したりする作動に連動して、上糸の太さに応じて所定の張力を付与する上糸プリテンション機構も張力付与状態と開放状態とに切り換えることができる結果、ミシンの縫製(刺繍)作業の能率が向上するという効果を奏する。
【0030】
そして、請求項1に記載の発明では、前記連動機構は、前記上糸プリテンション機構における作動棒と該作動棒に固定したカム駒と、該カム駒と前記作動機構との間に配置された梃レバーとからなり、前記作動機構が前記ばねの付勢力を弱める方向に移動するとき、前記梃レバーは、カム駒を介して前記作動棒を上糸のプリテンションを開放するように作動させるものであり、前記連動機構は、糸調子器の作動と上糸プリテンション機構の作動とに共通する部材となるから、ミシンの糸調子緩め装置の必要部品点数を少なくできて、構造も簡単になり、コンパクトにできるという顕著な効果を奏する。
【0031】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のミシンの糸調子緩め装置において、糸切り手段にて糸切り動作を実行するとき、前記糸調子器における上糸に軽荷重を作用させた後、当該糸調子器及び前記上糸プリテンション機構を全開放するように、前記駆動モータが駆動するように制御されているものであるから、糸切り時に糸の張力が強すぎたり、弱すぎたりすることにより不完全な糸切り動作となることなく、確実に糸切りを行わせることができる共に、糸切り作業も自動化できて、請求項1または請求項2に記載の発明による効果に加えて、ミシンの縫製(刺繍)作業の能率が一段と向上するという効果を奏する。
【0032】
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のミシンの糸調子緩め装置において、ミシンにおける布押えを布押え開放方向に移動させるのに連動する手動連動リンク機構を、前記連動機構に関連させて、前記駆動モータの非作動時に前記糸調子器及び前記上糸プリテンション機構を全開放するように構成したものである。従って、布押えを開放する手動操作時には、駆動モータが非作動であるものの、前記手動連動リンク機構が前記連動機構に関連しているから、前記手動操作時にも、糸調子器及び前記上糸プリテンション機構を全開放できるものであり、連動機構を駆動モータの作動用と手動用との共通機構とすることで、糸調子緩め装置の構成が一層コンパクトになり、且つ部品点数も少なくなってコストの低減に寄与できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したミシンの正面図である。
【図2】トップカバーを開いた状態のミシンの正面図である。
【図3】糸調子緩め装置の正面図である。
【図4】(a)は糸調子緩め装置の平面図、(b)はフレーム23の一部を省略して図示した平面図である。
【図5】糸調子緩め装置の作動状態の平面図である。
【図6】図4のVI−VI線矢視裏面図である。
【図7】 手動連動リンク機構、開放機構との連動機構を示す正面図である。
【図8】図3の VIII −VIII線矢視側面図である。
【図9】図7のIX−IX線矢視側面図である。
【図10】糸緩めギヤの位相を示す図である。
【符号の説明】
A 上糸
1 刺繍機能付きミシン
2 アーム部
3 脚柱部
4 ベッド部
8 縫針
9 押え棒
10 布押え
11 布押え上げレバー
12 トップカバー
13 糸駒収納部
15、16 糸駒
20 糸調子緩め装置
21 上糸プリテンション機構
22 糸調子器
22a 固定皿
22b 可動皿
23 フレーム
24 開放機構
25 駆動モータ
27 糸緩めギヤ
28 偏心カム部
29 圧縮ばね
30 横移動板
34 第1ピン
35 第2ピン
36 押え板
37 作動棒
38 コイルバネ
39 カム駒
39a 凹所
41 梃レバー
44 突起部
52 回動レバー
56 引張ばね
57 糸緩め体
59 作動ピン
61 天秤ガード
62 天秤
64 規制体

Claims (3)

  1. 上糸供給源から縫針に供給される上糸に張力を付与する糸調子器と、この糸調子器を開放させる開放機構と、上糸の太さに応じて張力を付与する上糸プリテンション機構とを備えてなるミシンにおいて、
    前記開放機構には、糸調子器に付勢するばねと、このばねの付勢力を駆動モータにて強弱調整作動する作動機構とを備える一方、該作動機構には、前記糸調子器を開放するとき前記上糸プリテンション機構も開放する連動機構を関連させ、
    前記連動機構は、前記上糸プリテンション機構における作動棒と該作動棒に固定したカム駒と、該カム駒と前記作動機構との間に配置された梃レバーとからなり、前記作動機構が前記ばねの付勢力を弱める方向に移動するとき、前記梃レバーは、カム駒を介して前記作動棒を上糸のプリテンションを開放するように作動させることを特徴とするミシンの糸調子緩め装置。
  2. 糸切り手段にて糸切り動作を実行するとき、前記糸調子器における上糸に軽荷重を作用させた後、当該糸調子器及び前記上糸プリテンション機構を全開放するように、前記駆動モータが駆動するように制御されていることを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸調子緩め装置。
  3. ミシンにおける布押えを布押え開放方向に移動させるのに連動する手動連動リンク機構を、前記連動機構に関連させて、前記駆動モータの非作動時に前記糸調子器及び前記上糸プリテンション機構を全開放するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のミシンの糸調子緩め装置。
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