JP2002066180A - ミシンの糸調子緩め装置 - Google Patents

ミシンの糸調子緩め装置

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JP2002066180A
JP2002066180A JP2000261660A JP2000261660A JP2002066180A JP 2002066180 A JP2002066180 A JP 2002066180A JP 2000261660 A JP2000261660 A JP 2000261660A JP 2000261660 A JP2000261660 A JP 2000261660A JP 2002066180 A JP2002066180 A JP 2002066180A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糸調子器及び上糸プリテンション機構の2箇
所の上糸の緩め作業を自動化してミシンの縫製(刺繍)
を効率化する。 【解決手段】 駆動モータ25にて回動する糸緩めギヤ
27の偏心カム28に当接する第1ピン34付き横移動
板30と圧縮ばね29を介して糸調子器22の可動皿2
2bを固定皿22aに押圧して上糸Aに張力を付与する
一方、横移動板30に設けた第2ピン35が梃レバー4
1とカム駒38とを介して作動棒を押し上げて、糸Aの
太さに応じて張力を付与する上糸プリテンション機構2
1を開放させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシンにおける上
糸に張力を付与する糸調子器及び上糸プリテンション機
構とを備えたミシンの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平11−27674
9号公報では、上糸供給源から縫針に供給される上糸に
張力を付与する糸調子器と、この糸調子器を開放させる
糸調子器開放機構とを備えてなるミシンにおいて、前記
糸調子器開放機構における付勢バネにて糸調子器におけ
る上糸に張力を付与するように構成し、前記付勢ばねに
連結した切換機構を駆動モータにより作動させて、上糸
に張力を付与したり、開放したりする自動上糸調子器の
構成が開示されている。
【0003】また、使用する上糸の太さが一定以上のと
きにその太さに応じて張力を付与する上糸プリテンショ
ン機構を備えたミシンも公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
構成では、例えば、刺繍作業での同じ糸での模様形成の
位置が大きく飛ぶとき(ロングジャンプ)や、糸掛け時
等では、前記上糸調子器における上糸の張力を緩めただ
けで、前記上糸プリテンション機構を緩めないと、上糸
を大きく引き出せないという問題があった。また、糸切
り時には、その切断時には上糸に所定の張力を付与して
おき、切断後には上糸を緩めるという作業が必要である
ところ、前記従来の技術では、このような操作を自動的
に実行できないという問題があった。
【0005】そこで、本発明は、これらの問題を解消し
た糸調子緩め装置を備えたミシンを提供することを技術
的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るため、請求項1の発明のミシンの糸調子緩め装置は、
上糸供給源から縫針に供給される上糸に張力を付与する
糸調子器と、この糸調子器を開放させる開放機構と、上
糸の太さに応じて張力を付与する上糸プリテンション機
構とを備えてなるミシンにおいて、前記開放機構には、
糸調子器に付勢するばねと、このばねの付勢力を駆動モ
ータにて強弱調整作動する作動機構とを備える一方、該
作動機構には、前記糸調子器を開放するとき前記上糸プ
リテンション機構も開放する連動機構を関連させたもの
である。
【0007】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のミシンの糸調子緩め装置において、前記連動
機構は、前記上糸プリテンション機構における作動棒と
該作動棒に固定したカム駒と、該カム駒と前記作動機構
との間に配置された梃レバーとからなり、前記作動機構
が前記ばねの付勢力を弱める方向に移動するとき、前記
梃レバーは、カム駒を介して前記作動棒を上糸のプリテ
ンションを開放するように作動させるように構成したも
のである。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載のミシンの糸調子緩め装置におい
て、糸切り手段にて糸切り動作を実行するとき、前記糸
調子器における上糸に軽荷重を作用させた後、当該糸調
子器及び前記上糸プリテンション機構を全開放するよう
に、前記駆動モータが駆動するように制御されているも
のである。
【0009】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至請求項3のうちいずれかに記載のミシンの糸調子
緩め装置において、ミシンにおける布押えを布押え開放
方向に移動させるのに連動する手動連動リンク機構を、
前記連動機構に関連させて、前記駆動モータの非作動時
に前記糸調子器及び前記上糸プリテンション機構を全開
放するように構成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態を、従来から公知の刺繍機能付きミシン1に適用した
場合の図面に基づいて説明する。なお、本発明はかかる
場合に限定されるものではなく、通常のミシンについて
も適用できることはいうまでもない。
【0011】図1に示す刺繍機能付きミシン1は、アー
ム部2と脚柱部3とベッド部4とにより構成され、アー
ム部2内には、ミシンモータ等の駆動装置(図示せず)
に連結して一定方向の回転を伝達する主軸5を配設して
おり、これらは合成樹脂製の本体ケース6にて覆われて
いる。前記アーム部2には、主軸5の回転によって上下
方向に往復動する針棒7を連結している。針棒7の下端
には縫針8を固着しており、針棒7に隣接して押え棒9
が上下動可能に配置されている。押え棒9の下端には布
押え10が取付けられ、布押え上げレバー11により押
え棒9を上昇させて布押え10を上げるようにしている
(図1、図2参照)。
【0012】なお、ベッド部4上には、図示しない刺繍
テーブルを着脱可能に配設するとともに、図示しない布
を上面で受け止める針板を配設している。刺繍テーブル
は、被縫材(図示せず)を張設するための刺繍枠を着脱
自在に装着できるように構成され、針板には、図示しな
い送り歯を自由に出入りさせるための送り歯孔(図示せ
ず)と、縫針8を挿通させる針孔(図示せず)とが形成
されている。また、ベッド部4内には、刺繍テーブルを
X方向に駆動させるX方向ステッピングモータ(図示せ
ず)と、Y方向に駆動させるY方向ステッピングモータ
(図示せず)とを配設している。
【0013】前記脚柱部3の前面側の略中央部位には、
タッチパネル付きの液晶パネル装置12が設けられ、マ
イクロコンピュータ等の制御装置(図示せず)により制
御され、作業者がタッチパネルの表面のうち画像表示面
の適宜箇所を指やペン等で押圧すると、タッチパネルが
この位置を検出し、この押圧位置情報がフレキシブル配
線板を介して前記制御装置に伝送され、前記押圧位置に
対応する表示画像の内容が実行されるようになってい
る。
【0014】他方、前記アーム部2の上部側に位置する
糸駒収納部13及び下糸巻取り装置14の配置部分を覆
う、トップカバー15が前方を開放可能なように上下回
動可能に取付けられている。このトップカバー15は、
透明もしく半透明な合成樹脂材からなる観察窓15aと
それ以外の不透明な合成樹脂材からなるカバー部分15
bとにより2色成形にて形成されており、トップカバー
15を閉じた状態にて、観察窓15aを通して糸駒収納
部13が見えるようになっている(図1参照)。糸駒収
納部13内の糸駒16、17のうち、糸駒16は下糸巻
取り装置14に供給される。上糸供給源としての糸駒1
7からの上糸は、後述するように調子緩め装置20にお
ける上糸プリテンション機構(前置張力付与機構)21
及び糸調子器22及び天秤62(図3等を参照)を介し
て縫針8に供給される。
【0015】次に、調子緩め装置20の構成について、
図3〜図10を参照しながら説明する。前記アーム部2
の機枠(図示せず)にネジにて取付けられたフレーム2
3の一側部23aの裏面には糸調子器22の開放機構2
4のための駆動モータとしてのパルスモータ25が取付
けられ、その回転軸25aに固定したピニオンギヤ26
は、前記フレーム23の表面側に枢支された糸緩めギヤ
27に噛み合っている。この糸緩めギヤ27の裏面には
偏心カム部28が一体的に形成されている。
【0016】前記フレーム23の他側部23bの表面に
は、糸調子器22が取付けられている。すなわち、糸調
子器22は固定皿22aとこれに対面する可動皿22b
とからなり、可動皿22bは、作動機構として断面L字
状の横移動板30と該横移動板30から突出する軸31
に被嵌した圧縮ばね29とにより、固定皿22aに向か
って押圧する構成であり、可動皿22bと固定皿22a
との間に挟まれる上糸Aへの挟持力(ひいては上糸Aの
張力)を強弱調節できるように構成されている(図3、
図4(a)及び図4(b)参照)。
【0017】そして、前記横移動板30から裏面方向に
突出する第2ピン35が、前記フレーム23の一側部2
3aに穿設された横長ガイド孔33に貫通しており、フ
レーム23の一側部23aの表面に対して水平方向に往
復移動可能に配置される横移動板30の表面方向に突出
する第1ピン34は、前記糸緩めギヤ27における偏心
カム部28に摺接するように配置されている(図3、図
4(a)及び図4(b)参照)。
【0018】そして、糸緩めギヤ27は図10に示すw
の範囲(実施例で315度の回動範囲)内で回動し、糸
緩めギヤ27の回動位相の位置di,df,do,d
2,dh,dgで所定の動作を実行する。すなわち、位
置diは初期位置であり電源スペーサをONにした後の
初期の糸緩めギヤ27の位相位置である。位置dfは糸
調子器22の全開位置でこのとき、上糸プリテンション
機構21も開放される。位置d0は糸調子器22が微荷
重で最も弱い張力を付与する。位置d2は軽荷重とき、
位置dhは中荷重時、位置dgは高荷重時であり、制御
装置に予め記憶された糸太さ及び縫製(刺繍)の作業種
類に応じて自動的に随時変更調節できるようにする。
【0019】上糸プリテンション機構21は、フレーム
23における上面板23c上に、図示しない板厚0.15mm
程度のスペーサを介して配置された押板36と、該押板
36を押し上げるための段付きの作動棒37と、該作動
棒37を下向きに付勢するように被嵌したコイルバネ3
8とにより構成されている。作動棒37は前記フレーム
23の上面板23cと一側部23aの裏面に設けたブラ
ケット43とに上下動可能及び縦軸線回りに回動可能に
支持されている。前記押板36の一端は前記上面板23
cに止めピン42を介して止められて回動不能となって
いる(図4(a)参照)。
【0020】そして、連動機構としてのカム駒39が前
記作動棒37に取付けられると共に、前記フレーム23
の裏面に支軸40を介して上下回動可能に枢支された梃
レバー41の上向き片41aは、前記第2ピン35に当
接可能に配置されている(図6参照)。また、前記カム
駒39の下面には、1箇所だけ凹所39aが形成されお
り、この凹所39aに対して前記梃レバー41の下部片
の突起部44(図6及び図7参照)が嵌まって作動棒3
7が下位置となる待機位置にて静止している。
【0021】前記糸調子器22にて上糸Aの張力を緩め
る方向に横移動板30が移動すると、これと一体的に横
移動する前記第2ピン35にて、梃レバー41が図6に
おいて反時計に回動し、当該梃レバー41の下部片の突
起部44にてカム駒39を押し上げる。これにて作動軸
37を上昇させると、上糸プリテンション機構21が開
放されて上糸の前置張力付与が解除されることになる。
【0022】次に、布押え10を開放する手動操作に関
連させて、前記糸調子器22の開放機構24と上糸プリ
テンション機構21の開放とを連動して実行するための
構造(手動連動リンク機構)について説明すると、図3
及び図7に示すように、布押え上げレバー11を支軸5
4を中心にして上向き(矢印B方向)に回動すると、布
押え上げレバー11の基部第1カム50の箇所を介して
押え棒9を上向きに押し上げる。また、布押え上げレバ
ー11の基部第2カム51も反時計方向に回動して回動
レバー52を支軸53を中心にして反時計方向に回動さ
せるように構成されている。
【0023】糸緩め体57は前記フレーム23おける上
面板23cの下面側にて水平回動可能に配置され、且つ
引張バネ56にて付勢されており、この糸緩め体57に
おける後端の当接部57aに、前記回動レバー52の上
端が対面している。布押え10を開放するように布押え
上げレバー11を上げると、前記回動レバー52を介し
て糸緩め体57が図5の二点鎖線のように反時計方向に
回動する。糸緩め体57の前端の嵌合リング部57bに
設けた合成樹脂製の座受け(図示せず)が軸31に遊嵌
し、且つ圧縮ばね29の一端を支持しているので、この
嵌合リング部57bにより、糸調子器22の可動皿22
bを押圧する圧縮ばね29を可動皿22bから離し、糸
緩め(全開放)が実行される。
【0024】また、前記糸緩め体57には、前記カム駒
39の側面に対峙するような作動ピン59が下向き突設
されており、前記回動レバー52による糸緩め体57の
反時計方向への回動につれて、カム駒39を図5におい
て反時計方向へ強制的に回動させる。このとき、駆動モ
ータ25が作動していないから、梃レバー41は静止し
ており、この突起部44が前記カム駒39の凹所39a
から外れ、作動軸37を上向きに強制的に上昇させて、
上糸プリテンション機構21も全開放させることができ
るのである。
【0025】なお、前記フレーム23における上面板2
3cに、枢軸60を介して板状の天秤ガード61が水平
回動可能に設けられており、前記引張ばね56の一端は
糸緩め体57と共に天秤ガード61を図5の実線状態へ
付勢して、天秤ガード61の先端寄りの側縁が規制片6
5に当接した位置に保持される。この状態では、下方の
天秤62の上方が天秤ガード61にて遮断され、上向き
フック状の天秤62に上糸Aを引っ掛けることができな
い。他方、天秤ガード61から突出する縦軸63が糸緩
め体57に穿設されたガイド窓64に嵌合しているの
で、前記布押え上げレバー11の上昇操作に伴い前記回
動レバー52を介して糸緩め体57が左右水平回動する
のに連動して、天秤ガード61も図5の実線状態から二
点鎖線状態へと左右水平回動すると、天秤62の上方に
対して天秤ガード61は邪魔することが無くなり、天秤
62に対する上糸Aの糸掛けが可能となる。そのとき、
上糸プリテンション機構21及び糸調子器22が全開
(全開放)しているので、これらの箇所に上糸Aを確実
に通すことができるのである。
【0026】上記の構成により、糸駒16から引き出し
た上糸Aを、図3及び図4(a)に示すように、複数の
案内部45、46等を介して上糸プリテンション機構2
1の押板36の下面側に挟んだ後、案内ピン47にて導
いた上糸Aを糸調子器22の固定皿22aと可動皿22
bとの間に挟んでから下に引き出し、天秤62を介して
縫針8に挿通させる。次いで、前記タッチパネル付き液
晶パネル装置12の所定の画面からミシンのマイクロコ
ンピュータ等の制御装置(図示せず)に所定の模様の刺
繍を実行させる指令があると、駆動モータ(パルスモー
タ)25が回転して、糸緩めギヤ27を図10のdi点
(初期位置)がピニオンギヤ26と対峙する位置にセッ
トされる。この状態からdfの位置では、上糸プリテン
ション機構21及び糸調子器22が全開(全開放)して
いるので、これらの箇所に上糸Aを通し、刺繍作業が開
始されると、前記制御装置からの指令に応じて、駆動モ
ータ25が所定方向に所定パルス分だけ回転し、糸緩め
ギヤ27の回動位相に応じて上糸プリテンション機構2
1及び糸調子器22を同期させて閉める。do(微張
力、微荷重)〜dg(張力最大、高荷重)の位相位置の
いずれかに選択しながら上糸Aに所定の張力を付与する
ことができる。そして、刺繍作業におけるロングジャン
プ時等に際しては、上糸プリテンション機構21及び糸
調子器22を同期させて全開するように、駆動モータ2
5が所定方向に所定パルス分だけ回転するように制御さ
れるのである。
【0027】また、縫製もしくは刺繍の箇所が終了して
糸切りを実行するときには、一旦d2の位相位置にして
軽荷重の状態とした後、dfの位相に駆動して糸調子器
を開放して、図示しない糸切りメスによる糸切り動作を
実行し、その後、縫製動作のdo〜dg奇位相に復帰する
ように、駆動モータ25を所定方向に所定パルス分だけ
回転すべく制御するのである。これにより 糸切り作業
も自動化できて、ミシンの縫製(刺繍)作業の能率が一
段と向上するという効果を奏する。
【0028】
【発明の効果】上述したように、請求項1の発明のミシ
ンの糸調子緩め装置は、上糸供給源から縫針に供給され
る上糸に張力を付与する糸調子器と、この糸調子器を開
放させる開放機構と、上糸の太さに応じて張力を付与す
る上糸プリテンション機構とを備えてなるミシンにおい
て、前記開放機構には、糸調子器に付勢するばねと、こ
のばねの付勢力を駆動モータにて強弱調整作動する作動
機構とを備える一方、該作動機構には、前記糸調子器を
開放するとき前記上糸プリテンション機構も開放する連
動機構を関連させたものである。
【0029】従って、ミシンの縫製(刺繍)作業に応じ
て、糸調子器にて上糸に所定の張力を付与したり、開放
したりする作動に連動して、上糸の太さに応じて所定の
張力を付与する上糸プリテンション機構も張力付与状態
と開放状態とに切り換えることができる結果、ミシンの
縫製(刺繍)作業の能率が向上するという効果を奏す
る。
【0030】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載のミシンの糸調子緩め装置において、前記連動
機構は、前記上糸プリテンション機構における作動棒と
該作動棒に固定したカム駒と、該カム駒と前記作動機構
との間に配置された梃レバーとからなり、前記作動機構
が前記ばねの付勢力を弱める方向に移動するとき、前記
梃レバーは、カム駒を介して前記作動棒を上糸のプリテ
ンションを開放するように作動させるように構成したも
のであり、前記連動機構は、糸調子器の作動と上糸プリ
テンション機構の作動とに共通する部材となるから、ミ
シンの糸調子緩め装置の必要部品点数を少なくできて、
構造も簡単になり、コンパクトにできるという顕著な効
果を奏する。
【0031】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載のミシンの糸調子緩め装置におい
て、糸切り手段にて糸切り動作を実行するとき、前記糸
調子器における上糸に軽荷重を作用させた後、当該糸調
子器及び前記上糸プリテンション機構を全開放するよう
に、前記駆動モータが駆動するように制御されているも
のであるから、糸切り時に糸の張力が強すぎたり、弱す
ぎたりすることにより不完全な糸切り動作となることな
く、確実に糸切りを行わせることができる共に、糸切り
作業も自動化できて、請求項1または請求項2に記載の
発明による効果に加えて、ミシンの縫製(刺繍)作業の
能率が一段と向上するという効果を奏する。
【0032】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至請求項3のうちいずれかに記載のミシンの糸調子
緩め装置において、ミシンにおける布押えを布押え開放
方向に移動させるのに連動する手動連動リンク機構を、
前記連動機構に関連させて、前記駆動モータの非作動時
に前記糸調子器及び前記上糸プリテンション機構を全開
放するように構成したものである。従って、布押えを開
放する手動操作時には、駆動モータが非作動であるもの
の、前記手動連動リンク機構が前記連動機構に関連して
いるから、前記手動操作時にも、糸調子器及び前記上糸
プリテンション機構を全開放できるものであり、連動機
構を駆動モータの作動用と手動用との共通機構とするこ
とで、糸調子緩め装置の構成が一層コンパクトになり、
且つ部品点数も少なくなってコストの低減に寄与できる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したミシンの正面図である。
【図2】トップカバーを開いた状態のミシンの正面図で
ある。
【図3】糸調子緩め装置の正面図である。
【図4】(a)は糸調子緩め装置の平面図、(b)はフ
レーム23の一部を省略して図示した平面図である。
【図5】糸調子緩め装置の作動状態の平面図である。
【図6】図4のVI−VI線矢視裏面図である。
【図7】手動連動リンク機構、開放機構との連動機構を
示す正面図である。
【図8】図3の VIII −VIII線矢視側面図である。
【図9】図7のIX−IX線矢視側面図である。
【図10】糸緩めギヤの位相を示す図である。
【符号の説明】
A 上糸 1 刺繍機能付きミシン 2 アーム部 3 脚柱部 4 ベッド部 8 縫針 9 押え棒 10 布押え 11 布押え上げレバー 12 トップカバー 13 糸駒収納部 15、16 糸駒 20 糸調子緩め装置 21 上糸プリテンション機構 22 糸調子器 22a 固定皿 22b 可動皿 23 フレーム 24 開放機構 25 駆動モータ 27 糸緩めギヤ 28 偏心カム部 29 圧縮ばね 30 横移動板 34 第1ピン 35 第2ピン 36 押え板 37 作動棒 38 コイルバネ 39 カム駒 39a 凹所 41 梃レバー 44 突起部 52 回動レバー 56 引張ばね 57 糸緩め体 59 作動ピン 61 天秤ガード 62 天秤 64 規制体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA07 AA15 CB04 CD01 CE01 CE03 CE23 CE25 CE27 FD07 FD09 FD11 JA07 JA20 JA31 LA48 LA53 LB02 MA02 NA47 NA50 NB15 NC06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上糸供給源から縫針に供給される上糸に
    張力を付与する糸調子器と、この糸調子器を開放させる
    開放機構と、上糸の太さに応じて張力を付与する上糸プ
    リテンション機構とを備えてなるミシンにおいて、 前記開放機構には、糸調子器に付勢するばねと、このば
    ねの付勢力を駆動モータにて強弱調整作動する作動機構
    とを備える一方、該作動機構には、前記糸調子器を開放
    するとき前記上糸プリテンション機構も開放する連動機
    構を関連させたことを特徴とするミシンの糸調子緩め装
    置。
  2. 【請求項2】 前記連動機構は、前記上糸プリテンショ
    ン機構における作動棒と該作動棒に固定したカム駒と、
    該カム駒と前記作動機構との間に配置された梃レバーと
    からなり、前記作動機構が前記ばねの付勢力を弱める方
    向に移動するとき、前記梃レバーは、カム駒を介して前
    記作動棒を上糸のプリテンションを開放するように作動
    させることを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸調
    子緩め装置。
  3. 【請求項3】 糸切り手段にて糸切り動作を実行すると
    き、前記糸調子器における上糸に軽荷重を作用させた
    後、当該糸調子器及び前記上糸プリテンション機構を全
    開放するように、前記駆動モータが駆動するように制御
    されていることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のミシンの糸調子緩め装置。
  4. 【請求項4】 ミシンにおける布押えを布押え開放方向
    に移動させるのに連動する手動連動リンク機構を、前記
    連動機構に関連させて、前記駆動モータの非作動時に前
    記糸調子器及び前記上糸プリテンション機構を全開放す
    るように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項
    3のうちいずれかに記載のミシンの糸調子緩め装置。
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