JPH08141260A - ミシンの糸調子制御装置 - Google Patents
ミシンの糸調子制御装置Info
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- JPH08141260A JPH08141260A JP6281999A JP28199994A JPH08141260A JP H08141260 A JPH08141260 A JP H08141260A JP 6281999 A JP6281999 A JP 6281999A JP 28199994 A JP28199994 A JP 28199994A JP H08141260 A JPH08141260 A JP H08141260A
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Abstract
ンの糸調子制御装置を提供することである。 【構成】 糸切り信号発生回路70が糸切り信号を出力
してから、ブレーキ信号発生回路71が縫製開始信号を
出力するまでの間、圧電糸把持器16を強制解放し、上
糸の繰出しを許容する。また、ブレーキ信号発生回路7
1が縫製開始信号を出力すると、上糸張力調整装置74
による通常の糸調子制御が行われる。
Description
置に関するものである。
するために、天秤による布締めの際の上糸張力、所謂布
締め張力を希望する張力設定値に一致制御させるように
したミシンの上糸調子制御装置として、例えば、上糸張
力センサを用いて布締め張力を検出し、この検出張力と
設定張力とを比較し、高速応答性に優れた圧電素子によ
り上糸通過間隔を変化させて上糸張力を制御するミシン
の糸調子制御装置があった。
糸調子制御装置によれば、布締め位相において糸が繰り
出される時以外は、外力により糸が引き出されないよう
圧電糸把持装置で上糸を把持するよう構成されているた
め、糸切り時に天秤が上昇する際に針から糸が抜けてし
まう問題点があった。
になされたものであり、糸切り時においても糸抜けが発
生しないミシンの糸調子制御装置を提供することを目的
としている。
に、本発明のミシンの糸調子制御装置は、ミシンの糸供
給源から縫い針に至る糸道中に配置され、上糸の張力を
検出する上糸張力検出手段と、圧電素子の伸縮作用に基
づいて前記上糸に張力を付与するための圧電張力付与手
段と、前記上糸張力検出手段が検出した上糸張力に応じ
て前記圧電張力付与手段による張力付与作用を制御して
前記上糸の張力を調整する上糸張力調整手段とを備えた
ミシンの糸調子制御装置において、少なくとも前記上糸
の糸切り動作中を示す糸切り信号を出力するための糸切
り信号出力手段と、少なくとも前記糸切り信号が出力さ
れている間は、前記圧電張力付与手段による張力付与作
用を強制的に解放する強制糸解放手段とを備えている。
出力するための縫製開始信号出力手段と、前記縫製開始
信号に基づいて前記強制糸解放手段の前記解放作用を解
除して、前記圧電張力付与手段による張力付与作用を機
能させる張力付与再開制御手段とを備える構成としても
よい。
御装置によれば、糸切り信号出力手段が糸切り動作中を
示す糸切り信号を出力している間は、強制糸解放手段が
前記圧電張力付与手段による張力付与作用を強制的に解
放し、上糸の繰り出しを可能とする。
ための縫製開始信号を出力すると、その縫製開始信号に
基づいて前記強制糸解放手段の前記解放作用を解除し
て、前記圧電張力付与手段による張力付与作用を機能さ
せる。従って、この後、上糸には通常の張力付与作用が
与えられる。
参照して説明する。
シンの糸調子制御装置の第一の実施例の概略構成を説明
する。
アーム部2とベッド部3及び糸調子制御装置4により構
成されている。
糸供給源としての糸巻き12と、糸掛け13、14、1
5と、圧電張力付与手段としての圧電糸把持器16と、
上糸張力検出手段としての上糸張力センサ17と、ミシ
ン主軸18に同期して上下動する天秤19と、縫い針2
0と、前記縫い針20の所謂針上死点を0度としたミシ
ン主軸18の回転位相を検出するミシン主軸回転センサ
21とが設置されている。
掛け13、圧電糸把持器16、糸掛け14、上糸張力セ
ンサ17、糸掛け15、天秤19を経て、縫い針20に
供給される。
下方に設置されたミシンモータ22によりベルト23を
介して回動可能となるよう構成されている。
かれたボビンを備え、ミシン主軸18の回転に従い縫い
針20と協同して縫い目を形成するための下軸32と同
軸に連結された糸輪捕捉器31が設置されている。さら
に、前記糸輪捕捉器31とベッド部3との隙間には後述
の糸切りソレノイド77により起動され、下軸32によ
り駆動される糸切り歯33が取り付けられている。
ン主軸18を介してミシンモータ22により回動される
よう構成されている。
に、積層圧電素子40の伸縮方向と直交する面が、L型
金具41と、そのL型金具41と一体成形されたヒンジ
部42とで挟まれて構成されている。ヒンジ部42には
糸把持腕43が取り付けられており、前記糸把持腕43
の一部を構成する糸把持板44は、糸把持対向板45と
の間で上糸11を把持可能となるように設置されてい
る。前記ヒンジ部42は、てこの原理により、積層圧電
素子40の伸び量を拡大して糸把持腕43に伝達し、糸
把持板44を移動させる。そして、その移動距離と関連
して、糸把持対向板45の位置が決定されている。即
ち、糸把持腕43と糸把持対向板45の間隔は、積層圧
電素子40に対する印可電圧が0ボルトの時には上糸1
1を完全に解放できるように上糸11の太さより少し大
きくなるよう設定され、かつ印可電圧が100ボルトの
時には上糸11の太さより小さくなって上糸11を完全
に把持できるように、予め設定されている。ここで、前
記積層圧電素子40の伸縮時間は非常に短いため、圧電
糸把持器16の把持解放の応答は非常に高速である。
うに、張力センサ保持体50で片持ち梁状に保持された
長方形の金属板51の片端上面に張力センサ糸掛け52
が取り付けられ構成されている。さらに、金属板51の
下面には歪みゲージ53が貼り付けられている。前記上
糸11は、糸掛け14、15(図2に示す)の間で張力
センサ糸掛け52に掛けられ、上糸11の張力によって
生ずる金属板51の歪みが歪みゲージ53の抵抗値変化
として検出される。
点を0度としたミシン主軸18の回転角を出力するよう
構成されている。
り歯33の上面を見た図5に示すように、先端に歯60
を持つ固定された固定歯61と、固定歯61と相対する
位置に歯62を持ち矢印Aの方向に移動する移動歯63
と、糸切り時に片方の下糸11を移動するための糸さば
き64とにより構成される。
すように、糸切り信号出力手段としての糸切り信号発生
回路70と、縫製開始信号出力手段としてのブレーキ信
号発生回路71と、Dフリップフロップ72と、AND
回路73と、上糸張力調整手段としての上糸張力調整装
置74と、電圧増幅器75とにより構成される。尚、強
制糸解放手段は、Dフリップフロップ72とAND回路
73とにより構成される。
い踏み板の足踏み動作による糸切りリクエストに応じ
て、ミシン主軸回転センサ21から入力される回転位相
信号の240度〜50度の位相においてLレベルの糸切
り動作を示す負論理の糸切り信号76(図6に示す)を
発生するよう構成されている。そして、糸切り信号発生
回路70の出力は、図示しない増幅器を経て糸切りソレ
ノイド77に接続されており、前記糸切り信号76のL
レベルに対してソレノイドがONし、前記下軸32と協
同して前記移動歯63を図5の矢印A方向に移動させる
よう構成されている。
終了時にミシン主軸回転センサ21から入力される回転
位相信号の50度以後の位相においてLレベル、図示し
ない踏み板の足踏み動作による縫製開始リクエストに応
じてHレベルとなる負論理のブレーキ信号78(図6に
示す)を発生するよう構成されている。そして、ブレー
キ信号発生回路71の出力は、図示しない増幅器を経
て、ミシンモータ22に接続されており、前記ブレーキ
信号78のLレベルに対してミシンモータ22の回転が
停止し、Hレベルに対してミシンモータ22が回転する
よう構成されている。従って、糸切り信号76がLレベ
ルからHレベルに遷移した後に、最初に発生するブレー
キ信号78のLレベルからHレベルへの遷移は、縫製開
始を意味している。
のクリア入力端子と、立ち上がりエッジのトリガ入力端
子と、Hレベル信号が入力されたD入力端子とを有す
る。
記Dフリップフロップ72のクリア入力端子に接続され
ている。前記ブレーキ信号発生回路71の出力は、前記
Dフリップフロップ72のトリガ入力端子に接続されて
いる。
ン主軸回転センサ21の回転位相信号に同期して、上糸
張力センサ17の歪みゲージ53の抵抗変化を上糸張力
信号として検出するための抵抗ブリッジ79及び差動増
幅器80と、上下糸が結節されるいわゆる布締め位相
(約30度〜66度)において前記上糸張力信号が希望
する張力となったときから布締め終了位相(約66度)
までの間、Lレベルの信号を出力する張力制御装置81
とにより構成されている。
上糸張力調整装置74の出力とはAND回路73に接続
され、AND回路73の出力は電圧増幅器75を経て圧
電糸把持器16に接続されている。ここで、前記電圧増
幅器75は、AND回路73の出力がHレベルの時には
圧電糸把持器16に100Vを印加することにより上糸
11が把持され、Lレベルの時には0Vを印加すること
により上糸11が解放されるよう構成されている。
れる。
装置の動作を説明する。
び縫い針20の動作軌跡と、糸調子制御装置4の各部の
波形と、糸切りタイミングとを示したものである。図示
しない糸切りリクエスト信号の発生により、糸切り信号
76は240度のミシン主軸回転位相においてLレベ
ル、ブレーキ信号78は継続してHレベルがそれぞれ出
力される。糸切り信号76のLレベル信号により、Dフ
リップフロップ72がクリアされ、Dフリップフロップ
72の出力を示す負論理の強制糸解放信号82はLレベ
ルとなる。そして、AND回路73の出力は上糸張力調
整装置74の出力に拘わらずLレベルとなり、電圧増幅
器75を経て圧電糸把持器16に0Vが加えられ、上糸
11が解放される。
号76のLレベル信号によりONされ、図5に示すよう
に矢印A方向に移動歯63が移動し、糸切り歯33の動
作図を示す図7のように、上糸11が糸さばき64によ
り徐々に広げられ、糸量が吸収される。即ち、縫製開始
時において上糸11が縫い針20から抜けない分量の糸
残り長さが、糸さばき64の吸収糸量によって確保され
る。同時に、図6の天秤及び針上下動曲線に示すよう
に、天秤19及び縫い針20が上昇する。上述のよう
に、上糸11が解放されているため、糸さばき64及び
天秤19による上糸11の吸収量は糸巻き12から供給
される。そして、ミシン主軸回転位相25度付近にて上
下糸11、30が切断される。
切り信号76はHレベルとなり、糸切りソレノイド77
はOFFして糸切り動作は終了する。糸切り終了と同時
にブレーキ信号78がLレベルとなり、ミシンモータ2
2が停止し、縫製動作が終了する。
りブレーキ信号78がHレベルとなり、ミシンモータ2
2が起動され、ミシン主軸18の回転と共に縫製が開始
される。ブレーキ信号78がHレベルとなると同時に、
Dフリップフロップ72がトリガされ、強制糸解放信号
82はHレベルとなり、上糸張力調整装置74が出力す
る糸把持解放信号がそのままAND回路73及び電圧増
幅器75を経て出力され、圧電糸把持器16のON、O
FFが制御されて、布締め上糸張力が調整される。
具体化した第二の実施例の概略構成を説明する。
調整装置74が圧電糸把持器16に対して、把持、解放
のみの所謂2値のディジタル的制御を行うのに対して、
圧電糸把持器16の糸把持間隔がアナログ的に変更され
る構成に対応する点が異なっている。
6に対する電圧をアナログ的に変更して上糸張力制御を
行う上糸張力調整装置83の場合、AND回路73の代
わりに周知の半導体アナログスイッチ84を用いて、D
フリップフロップ72の出力をアナログスイッチ84の
スイッチ選択(S)入力、L1入力を0ボルト、前記上
糸張力調整装置83の出力をL2入力、そしてアナログ
スイッチ84の出力を前記電圧増幅器75にそれぞれ接
続して構成すればよい。このような構成によって、Dフ
リップフロップ72の出力である強制糸解放信号82が
Lレベルの時にはL1入力の0ボルトが、強制糸解放信
号82出力がHレベルの時にはL2入力の上糸張力調整
装置83の出力信号が、アナログスイッチ84から選択
出力される。従って、糸切り時から縫製開始までのミシ
ン停止時において、圧電糸把持器16により上糸11は
完全に解放され、縫製開始と共に上糸張力調整装置83
の出力信号により布締め上糸張力の調整が開始される。
ることなくその要旨を逸脱しない範囲において種々変形
して用いることができる。例えば、本実施例の上糸張力
検出手段は歪みゲージを用いているが、その代わりに圧
電素子を用いて構成してもよい。
始までの間で上糸11が解放されるよう構成されている
が、糸切り時の糸抜け防止の点からは、少なくとも糸切
りの開始から糸切り終了までの間で上糸11が解放され
るよう構成することも可能である。即ち、例えば、AN
D回路73の入力に対して、Dフリップフロップ72の
出力を接続する代わりに、糸切り信号発生回路70出力
の糸切り信号76を直接接続して構成すれば、糸切り動
作の間にのみ上糸11が強制的に解放される。この場合
は、AND回路73により、強制糸解放手段が構成され
る。
ては主としてアナログスイッチ、ディジタルIC等のハ
ードウエアのみにより構成されているが、その代わりに
周知のCPUやROM、RAM、A/D変換器等を用い
て、ソフトウエアにより実現する構成とすることも可能
である。
発明のミシンの糸調子制御装置によれば、糸切り信号出
力手段が糸切り動作中を示す糸切り信号を出力している
間は、強制糸解放手段が前記圧電張力付与手段による張
力付与作用を強制的に解放し、上糸の繰り出しを可能と
するようにしたので、糸切り時の天秤上昇の際において
も糸巻き側から糸を供給できるため、縫い針からの糸抜
けを防止することができる。
ための縫製開始信号を出力すると、その縫製開始信号に
基づいて前記強制糸解放手段の前記解放作用を解除し
て、前記圧電張力付与手段による張力付与作用を機能さ
せるようにしたので、その後、上糸には通常の張力付与
作用を与えることができる。
調子制御装置の構成図である。
成図である。
糸調子制御装置の各部の信号波形及び糸切りタイミング
を示す図である。
す外観図である。
調子制御装置の部分的構成図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ミシンの糸供給源から縫い針に至る糸道
中に配置され、上糸の張力を検出する上糸張力検出手段
と、 圧電素子の伸縮作用に基づいて前記上糸に張力を付与す
るための圧電張力付与手段と、 前記上糸張力検出手段が検出した上糸張力に応じて前記
圧電張力付与手段による張力付与作用を制御して前記上
糸の張力を調整する上糸張力調整手段とを備えたミシン
の糸調子制御装置において、 少なくとも前記上糸の糸切り動作中を示す糸切り信号を
出力するための糸切り信号出力手段と、 少なくとも前記糸切り信号が出力されている間は、前記
圧電張力付与手段による張力付与作用を強制的に解放す
る強制糸解放手段とを備えたことを特徴とするミシンの
糸調子制御装置。 - 【請求項2】 縫製開始時における縫製開始信号を出力
するための縫製開始信号出力手段と、 前記縫製開始信号に基づいて前記強制糸解放手段の前記
解放作用を解除して、前記圧電張力付与手段による張力
付与作用を機能させる張力付与再開制御手段とを備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸調子制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6281999A JPH08141260A (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | ミシンの糸調子制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6281999A JPH08141260A (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | ミシンの糸調子制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08141260A true JPH08141260A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17646819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6281999A Pending JPH08141260A (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | ミシンの糸調子制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08141260A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002066180A (ja) * | 2000-08-30 | 2002-03-05 | Brother Ind Ltd | ミシンの糸調子緩め装置 |
-
1994
- 1994-11-16 JP JP6281999A patent/JPH08141260A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002066180A (ja) * | 2000-08-30 | 2002-03-05 | Brother Ind Ltd | ミシンの糸調子緩め装置 |
JP4492771B2 (ja) * | 2000-08-30 | 2010-06-30 | ブラザー工業株式会社 | ミシンの糸調子緩め装置 |
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