JP3318375B2 - 糸切り付きミシンの糸繰出し・引き戻し装置 - Google Patents
糸切り付きミシンの糸繰出し・引き戻し装置Info
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Description
糸切りを行う装置が設けられている糸切り付きミシンの
糸繰出し・引き戻し装置に関する。
及び第2糸調子(本調子)、及び、天秤を介して針に供
給されるものであるが、糸切り付きミシンでは、糸切り
時に第2糸調子の糸調子皿が上がり上糸が解放されるの
で、この上糸に張力を与えているものは、第1糸調子及
びその他の糸案内のみとなり、糸切り時に糸切り機構に
供給される上糸の量、即ち糸切り終了後に針先に残る上
糸長さは、主として第1糸調子の張力と糸取りばね張力
のバランスによって調節されていた。
後の針先上糸残量を安定させるために、糸取りばねを無
効化するという提案がある。
後の針先上糸残量を変化させたとき、糸切り動作過程で
繰り出されている糸量も変化する。
(ボビン)等により余分に糸を取られ易くなる。
間、及び緩む期間があるが、繰り出されている上糸量が
多いということは、緩む期間には多く緩むことになり、
これが糸切り動作中のさばきミスによる切断糸をさばく
際に、緩みを生じさせ、さばきミス等の糸切り不良を発
生させるという問題点があった。
るも考えられるが、このようにすると、糸切り機構のメ
ス部以外でも糸切れが発生し易く、このため従来は第1
糸調子の張力を大きく設定することができなかった。
れたものであって、上糸の張力を不必要に低くあるいは
高くしたりすることなく、糸切り後に針先に残る上糸量
を安定させることができるようにした糸切り付きミシン
の糸繰出し・引き戻し装置を提供することを目的とす
る。
及び第2糸調子を経て、上糸を針に供給するミシンの上
糸経路上に、前記第1糸調子と第2糸調子との間に、上
糸把持モード又は上糸解放モードを選択的に取り得る第
1糸把持手段と、上糸をたぐり量調整自在にたぐる上糸
たぐりモード、又は、たぐった上糸を解放するたぐり糸
解放モードを取り得る糸たぐり手段と、上糸把持モード
と上糸解放モードを選択的に取り得る第2糸把持手段
と、をこの順で備えると共に、前記第1及び第2糸把持
手段と糸たぐり手段を制御する制御手段を有してなり、
前記制御手段を、糸切り時の上糸繰出し前に、前記第2
糸把持装置を上糸把持モードに、第1糸把持手段を上糸
解放モードにしてから、糸たぐり手段を糸たぐりモード
とし、糸繰出し時に第1糸把持手段を上糸把持モード
に、第2糸把持手段を上糸解放モードとし、且つ糸たぐ
り後又は糸繰出し時の一方で糸たぐり手段をたぐり糸解
放モードとするようにしたミシンの糸繰出し・引き戻し
装置により、上記目的を達成するものである。
し時に、前記第1糸把持手段を上糸把持モードに、第2
糸把持手段を上糸解放モードとすると共に、前記糸たぐ
り手段を設定量だけ上糸をたぐる糸たぐりモードに制御
するようにしてもよい。
及び第2糸把持手段を制御手段により上糸把持モードと
上糸解放モードとし、且つ糸たぐり手段を糸たぐりモー
ド又は糸解放モードとすることによって、適正量の上糸
をたぐって、且つ繰出し、更に糸切り時には余分な上糸
を引き戻して、糸切り不良の発生を防止することができ
る。
り量を適宜設定して、最適の糸繰出し量及び引き戻し量
とすることができる。
る。
の実施例に係る糸繰出し・引き戻し装置10は、糸切り
付きミシン(全体図示省略)における第1糸調子12と
第2糸調子14の間に配置された第1把持装置16、糸
たぐり手段18及び第2把持装置20と、これらを制御
するための制御装置22とから構成されている。
0は、各々第1ソレノイド17及び第2ソレノイド21
を内包し、該ソレノイドによって駆動される把持板16
A、20Aを備え、本体16B、20Bとの間を通る上
糸24を、該本体16B、20Bとの間に挾み込んでこ
れを拘束する上糸把持モードと、本体16B、20Bか
ら離間して上糸24の通過を許容する上糸解放モードと
を選択的に取り得るようにされている。
置16及び第2把持装置20の間に配置され、ステッピ
ングモータ20Aによって図の位置から反射方向に任意
の範囲で揺動される糸たぐり腕20Bを備えている。
2の上方に上糸24が糸たぐり腕20Bから外れないよ
うにするための糸たぐりガイドをそれぞれ示し、前記上
糸24は、第1把持装置16及び第2把持装置20の間
で、前記糸たぐりガイド26A、26B、26Cの内側
を通るようにされている。
1に示されるように、第1把持装置16と第2把持装置
20間で直線状の経路を取り得るようにするたぐり糸解
放モードと、図3に示されるように、反時計方向に適宜
角度回動され、上糸24を第1把持装置16側からたぐ
り寄せる糸たぐりモードとを取り得るようにされてい
る。
に、CPU22Aと、ソレノイドドライバー22Bと、
モータードライバー22Cと、針先上糸長さ調節手段3
2とから構成されている。
示省略)の角度を検出する上軸角度検出器28からの信
号と、起動ペダル30からの信号と、針先上糸長さ調節
手段32とから各々の信号が入力され、これに基づい
て、ミシンモータ34、前記ソレノイドドライバー22
B及びモータードライバー22Cを制御するようにされ
ている。
糸調子14における糸取りばねストッパアクチエータ1
4A、前記第1把持装置16及び第2把持装置20にお
ける第1ソレノイド17、第2ソレノイド21及び糸切
り機構(図示省略)の糸切りソレノイド36をそれぞれ
駆動するものである。
記ステッピングモータ20Aを制御するものであり、該
ステッピングモータ20Aの回転角度は原点検出器20
Cによりモータードライバー22Cに入力されるように
なっている。
の前記第1把持装置16、糸たぐり手段18及び第2把
持装置20の制御過程を説明する。
り状態とされたときに糸切り信号がCPU22Aに出力
される。
2Bを介して、第2ソレノイド21をオンして、第2把
持装置20により上糸24を把持させる。
ステッピングモータ20Aを、予め設定された量だけ駆
動し、これによって糸たぐり腕20Bは、図1の状態か
ら図3の状態にまで反時計方向に回動し、上糸24を第
1糸調子12側からたぐり寄せる。
される初期位置まで戻すと、繰出し量分の上糸が糸たぐ
りガイド26A、26C間に緩む。
4を把持し、同時に第2ソレノイド21をオフとして上
糸24を解放する。これらと並行して、糸切り信号によ
り、CPU22Aを介して糸切り機構が駆動され、この
駆動開始から一定時間後に糸切り機構によって前記糸た
ぐりガイド26B、26C間に緩んでいた上糸24がと
られる。
して上糸24を解放するタイミングは、糸切り信号をト
リガとして、ミシンの上軸回転に基づいて出力される上
軸角度検出器28のパルス数をカウントし、設定値にな
ったときとする。
オフとされ、僅かな時間(100mS)をおいて、再度
第1ソレノイド17がオンされる。第1ソレノイド17
のオンから5m S後にステッピングモータ20Aが駆動
され、糸たぐり腕20Bが上糸24をたぐるので、上糸
24は糸切り機構側から引き戻される。
節手段32によって調整される。
該糸たぐり腕20Bが図の時計方向に駆動されて、初期
位置に戻る。糸たぐり腕20Bが初期位置に戻ると同時
に、第1ソレノイド17がオフとされ、これにより一連
の動作が終了することになる。
任意に設定できると共に、糸切り時に、上糸の張力を大
きくすることなく、上糸を引き戻すことによって、糸切
り後の針先上糸残量を一定にさせ、次の縫い始めの縫い
品質を向上させることができる。
糸切り機構や素材条件に基づいて、糸たぐり手段18に
おける糸たぐり腕20Bの揺動角度を調整することによ
って行う。又、この調整の目安は、第1糸調子の張力が
10〜20g のときの上糸の繰出しタイミングに合わせ
ればよい。
第1把持装置16及び第2把持装置20は、それぞれソ
レノイドを用いたものであるが、本発明はこれに限定さ
れるものでなく、これら把持装置は要すれば、糸たぐり
手段に対応して各タイミングで上糸24を把持又は解放
できるものであればよい。従って、例えばモータ駆動の
把持装置、圧電素子の動きを拡大又は積算する機構を備
えたもの、等のアクチュエータであればよい。
を示す正面図
Claims (2)
- 【請求項1】第1糸調子及び第2糸調子を経て、上糸を
針に供給するミシンの上糸経路上に、前記第1糸調子と
第2糸調子との間に、上糸把持モード又は上糸解放モー
ドを選択的に取り得る第1糸把持手段と、上糸をたぐり
量調整自在にたぐる上糸たぐりモード、又は、たぐった
糸を解放するたぐり糸解放モードを取り得る糸たぐり手
段と、上糸把持モードと上糸解放モードを選択的に取り
得る第2糸把持手段と、をこの順で備えると共に、前記
第1及び第2糸把持手段と糸たぐり手段を制御する制御
手段を有してなり、前記制御手段は、糸切り時の上糸繰
出し前に、前記第2糸把持装置を上糸把持モードに、第
1糸把持手段を上糸解放モードにしてから、糸たぐり手
段を糸たぐりモードとし、糸繰出し時に第1糸把持手段
を上糸把持モードに、第2糸把持手段を上糸解放モード
とし、且つ糸たぐり後又は糸繰出し時の一方で糸たぐり
手段をたぐり糸解放モードとするようにされたことを特
徴とする糸切り付きミシンの糸繰出し・引き戻し装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記制御手段は、糸切
り終了後の糸引き戻し時に、前記第1糸把持手段を上糸
把持モードに、第2糸把持手段を上糸解放モードとする
と共に、前記糸たぐり手段を設定量だけ上糸をたぐる糸
たぐりモードに制御することを特徴とする糸切り付きミ
シンの糸繰出し・引き戻し装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34880592A JP3318375B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 糸切り付きミシンの糸繰出し・引き戻し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34880592A JP3318375B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 糸切り付きミシンの糸繰出し・引き戻し装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06190170A JPH06190170A (ja) | 1994-07-12 |
JP3318375B2 true JP3318375B2 (ja) | 2002-08-26 |
Family
ID=18399490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34880592A Expired - Fee Related JP3318375B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 糸切り付きミシンの糸繰出し・引き戻し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3318375B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP34880592A patent/JP3318375B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06190170A (ja) | 1994-07-12 |
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