JP2008119361A - ミシン - Google Patents

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    • D05B81/00Sewing machines incorporating devices serving purposes other than sewing, e.g. for blowing air, for grinding

Abstract

【課題】ルーパに糸を通す糸通し作業の容易化を図る
【解決手段】糸通し装置100は、一端を糸挿入口111とし、他端を糸排出口112とし、縫製時に当該糸排出口112がルーパ溝21cの後端部側に一すると共に内部に糸経路を有する糸道管110と、糸挿入口111に対向する吹き付け位置P1にエアーノズル121を前進させて当該糸挿入口111にエアーを供給するエアー吹き付けユニット120と、ルーパ21とルーパ駆動軸22とを互いに接続又は分離可能に切替える切替え機構150と、切替え機構150によってルーパ駆動軸22から分離されたルーパ21を後位置に移動させるばね153と、糸道管110が前位置となるように下軸6を所定の回転角度に位置決めする主軸ロック機構160と、主軸ロック機構160、切替え機構150及びエアー吹き付けユニット120を連動させる連動機構170とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ミシンに関し、特に、針糸ループに挿通されるルーパの糸穴に下糸を通すための糸通し装置を備えたミシンに関する。
従来、針の上下動に連動して進退することで針糸のループに下糸を通すルーパの糸穴に下糸を通す糸通し装置を備えたミシンが知られている。
かかるミシンにおける糸通し装置にあっては、ルーパの糸穴に下糸を導く糸道管の糸挿入口に圧縮空気を吹き付けて下糸を挿通することにより、ルーパの糸穴に下糸を通す技術が知られている(例えば、特許文献1参照)
特許第2865470号公報
ところで、ルーパが進退移動すなわち揺動動作の前位置に配置されている状態で糸穴に糸を通す場合、当該ルーパに掛け渡された上糸を寄せたり、糸を通す順番を考慮したりしなければならず、作業が煩雑であるという問題がある。また、上記特許文献1に開示されるミシンにあっては、主軸である下軸の回転に連動してルーパが揺動するため、ルーパに下糸を通す際には作業の容易化のためルーパを所定の位置で停止させて固定する必要がある。このため、ミシンのオペレータは、例えば、図14に示すように、一方の手で主軸をロックするためのロック機構を操作しながら他方の手では該ロック機構に合致するルーパの位相すなわち主軸の回転角度を探りながら主軸に固定されたはずみ車を回転させる必要があった。つまり、ルーパの糸穴に下糸を通すにあたり、両手を使用しなければならず操作が煩雑であるという問題があった。
本発明は、ルーパに糸を通す糸通し作業の容易化を図ることをその目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、先端に糸穴を有し、針の上下動に同期して進退することで針糸のループに挿入される延出部を有するルーパと、一端を糸挿入口とし、他端を糸排出口とし、縫製時に当該糸排出口が前記ルーパの延出部に設けられたルーパ溝の後端部側に位置すると共に内部に糸を挿通可能な糸経路を有する糸道管と、前記ルーパ及び糸道管をそれぞれ前位置と後位置との間で揺動させるルーパ軸と、前記糸道管の糸挿入口に対向する吹き付け位置にノズルを前進させて該糸挿入口にエアーを供給するエアー供給手段と、前記前位置において前記ルーパとルーパ軸とを互いに接続又は分離可能に切替える切替え手段と、前記切替え手段によってルーパ軸から分離されたルーパを前記後位置に移動させる移動手段と、を有し、前記切替手段を作動させて前記ルーパとルーパ軸とが分離された際に前記前位置に配置された糸道管の糸排出口と前記後位置に配置されたルーパの糸穴とが合致し、且つ、前記前位置に配置された糸道管の糸挿入口と前記吹き付け位置に配置されたノズルの先端とが合致するようになっていることを特徴とするミシンである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記切替え手段は、前記ルーパを支持し当該切替え手段によりルーパ軸との接続と分離とが切替え可能なルーパ支持体と、前記糸道管を支持し前記ルーパ軸に固定された糸道管支持体と、前記ルーパと糸道管とが共に後位置にあるときにスライド移動して前記ルーパ支持体と前記糸道管支持体とを連結する連結部材と、を有することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記ルーパ軸を介して糸道管が前位置となるように主軸を所定の回転角度に位置決めする主軸ロック機構と、手動操作により前記ノズルを吹き付け位置に移動し、且つ、前記切替え手段を分離状態とすると共に、前記主軸ロック機構を動作可能状態とする連動手段の操作入力手段とを備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記エアー供給手段は、前記ノズルを吹き付け位置に向けて付勢する第一付勢手段を備え、前記操作入力手段は、前記第一付勢手段の付勢力に抗して前記ノズルを前記吹き付け位置から離れた待機位置に保持する保持位置と前記第一付勢手段の付勢力による吹き付け位置への移動を許容する許容位置とに切替え可能に設けられていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3又は請求項4記載の発明において、前記主軸ロック機構が主軸を所定の回転角度に位置決めしたことを検出する検出手段と、前記操作入力手段からの入力操作に応じて当該主軸ロック機構が動作可能状態となるとミシンモータに回転駆動の開始を入力し、前記主軸が前記所定の回転角度に位置決めされると前記ミシンモータの回転駆動の停止を入力するモータ制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5の何れか一項記載の発明において、前記主軸ロック機構は、係合部を有し前記主軸に固定された回転体と、前記係合部に係合されることで主軸を所定の回転角度に位置決めする主軸ロック体と、前記主軸ロック体を前記係合部に係合される方向に付勢する第二付勢手段と、を備えることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記主軸ロック体が前記回転体の係合部にスラスト方向から嵌合されることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記主軸ロック体が前記回転体の係合部に半径方向から嵌合されることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記主軸ロック機構は、前記操作入力手段からの入力操作に応じて回動するリンク体を備え、前記主軸ロック体は、前記リンク体と同軸且つ別々に回動可能に設けられ、前記第二付勢手段は、前記リンク体と主軸ロック体とを連結する引っ張りばねであることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、切替え手段によりルーパとルーパ軸との連結状態を接続と分離とに切替えることができ、該切替え手段によりルーパとルーパ軸とを分離状態とした際には移動手段によりルーパを後位置に配置することができる。また、ルーパを後位置に配置した際には、該ルーパの糸穴と前位置に配置された糸道管の糸排出口とを合致させることができ、且つ、当該前位置に配置された糸道管の糸挿入口と前位置に配置されたノズルの先端とを合致させることができる。つまり、切替え手段によってルーパとルーパ軸とを分離状態とし、且つ、ノズルを前位置に配置することで、糸道管の糸挿入口にはエアーを供給することができ、該エアーにより糸挿入口から挿入された糸をルーパの糸穴に挿通させることが可能となる。これにより、ルーパの糸穴に糸を通す際にピンセット等を必要とせず、オペレータの手作業によって糸を通す場合に比べて糸通し作業を大幅に簡略化することができる。従って、従来の糸通し作業の煩雑さを解消することができ、糸通し作業の容易化を図ることができる。
また、ルーパを後位置に配置することで該ルーパの糸穴と糸道管の糸排出口とを合致させる構成としたことにより、当該ルーパに掛け渡された上糸を寄せたり上糸の張力を解除したりする必要がなく、糸通し作業を円滑に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、ルーパ支持体と糸道管支持体とが後位置にあるときに連結部材をスライド移動させることで、該ルーパ支持体と糸道管支持体とを連結することができる。つまり、ルーパ軸の回動範囲であり、且つ、ルーパの揺動範囲内である後位置において該ルーパとルーパ軸との接続と分離とを切替えることができることにより、当該切替え手段によってルーパ軸から分離されたルーパを、揺動範囲内で接続させることが可能となる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は請求項2記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、連動手段を備えることにより、ノズルを吹き付け位置に配置する動作に連動して糸道管が前位置となるように主軸を所定の回転角度に位置決めすると共に切替え手段によりルーパとルーパ軸とを分離状態とすることができる。そして、移動手段によりルーパを後位置に配置することができる。つまり、主軸ロック機構、切替え手段及びエアー供給手段を別々に操作することなく一度の操作で連動させることができる。従って、糸通し作業が大幅に簡略化されることとなり該糸通し作業の容易化を図ることができる。また、手動により上記連動手段を操作する操作入力手段を備えることにより、オペレータによる当該糸通し装置の操作性の向上が図られる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、ミシンのオペレータによって操作入力手段が操作され、該操作入力手段が保持位置から許容位置に切替えられると、第一付勢手段の付勢力によりノズルが待機位置から吹き付け位置に移動される。また、これに連動して主軸ロック機構により主軸が所定の回転角度に位置決めされると共に切替え手段によりルーパとルーパ軸とが分離状態とされる。つまり、第一付勢手段を備えることにより、操作入力手段を操作するだけでノズルを吹き付け位置に移動させることができると共に主軸を所定の回転角度に位置決めすることができ、更には、切替え手段によりルーパとルーパ軸とを分離状態とすることで移動手段によりルーパを後位置に配置させることができる。従って、ミシンのオペレータは、上記各機構を操作するにあたり両手を使用する必要がなく、ルーパに糸を通す糸通し作業を片手で実現することができる。これにより、ミシンの操作性が大幅に向上することとなり、糸通し作業の容易化が図られる。
請求項5記載の発明によれば、請求項3又は請求項4記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、モータ制御手段により、操作入力手段からの入力操作に応じて主軸ロック機構が動作可能状態となった際にミシンモータが回転駆動を開始することにより、例えば、主軸が所定の回転角度に配置されていない場合に操作入力手段が操作された場合であっても、主軸ロック体が回転体の係合部に嵌合可能な所定の回転角度まで主軸を回転させることが可能となる。そして、上記第一付勢手段を有する場合には、主軸を前記所定の回転角度に位置決めして自動的に停止させることができる。また、主軸が所定の回転角度に位置決めされたことが検出手段により検出された際には、モータ制御手段によりミシンモータの回転駆動を自動的に停止することができる。つまり、オペレータが操作入力手段を操作する際に主軸が所定の回転角度に配置されているか否かに関わらず、該操作入力手段を操作するだけで主軸を自動的に所定の回転角度に停止させることができると共に連動手段を介してルーパを後位置に配置することができ、更には、ノズルを吹き付け位置に配置することができる。そして、その後、自動的にミシンモータを停止することができる。これにより、ルーパに糸を通す糸通し作業に不要なミシンモータの回転を防止することができるため、電力の浪費や装置の磨耗等を防止しつつ、糸通し作業をきわめて容易に実行することができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項1から請求項5の何れか一項記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、主軸ロック機構は、主軸に固定された回転体と、該回転体の係合部に係合する主軸ロック体とにより所定の回転角度に停止される。また、第二付勢手段により、主軸ロック体を係合部に係合する方向に付勢することができる。これにより、例えば、主軸が所定の回転角度に配置されていない場合であっても、操作入力手段を操作して主軸ロック体を係合部に係合される方向に付勢した状態とすることが可能となるため、その後、主軸を上記所定の回転角度に配置することで当該所定の回転角度に主軸を位置決めすることができる。つまり、主軸が所定の回転角度に配置されているか否かにかかわらず操作入力手段を操作することができると共に、第二付勢手段によって主軸ロック体を係合部に係合される方向に向けて付勢することができるため、オペレータは片手で上記各操作を実現することが可能となる。従って、ルーパに糸を通す糸通し作業が極めて容易となる。
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、主軸ロック体が、回転体の係合部にスラスト方向から嵌合されることにより、主軸を定位置に位置決めすることができる。
請求項8記載の発明によれば、請求項6記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、主軸ロック体が、回転体の係合部に半径方向から嵌合されることにより、主軸を定位置に位置決めすることができる。
請求項9記載の発明によれば、請求項8記載の発明と同様の効果を得ることができる他、特に、リンク体と主軸ロック体とが同軸且つ別々に回動可能に設けられ、且つ、これらリンク体及び主軸ロック体が引っ張りばねで連結されていることにより、例えば、操作入力手段からの入力操作が行われた際に、主軸ロック体が嵌合する所定の回転角度に主軸が位置決めされていない場合であっても、リンク体は回動され、且つ、主軸ロック体は回転体の周縁に半径方向から当接された状態で待機することとなる。また、この状態において引っ張りばねの付勢力により主軸ロック体を回転体の中心に向けて付勢することができるため、その後主軸が回転されて上記所定の回転角度に配置された際に引っ張りばねの付勢力によって主軸ロック体を回転体の係合部に嵌合させることができる。つまり、主軸が所定の回転角度に配置されているか否かに関わらず、操作入力手段を操作することができるため、糸通し動作の際の操作性を向上させることができる。
以下、図1〜図13に基づき本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。以下に示す第一〜第四実施形態では、ミシンとして二重環縫いミシンを例に説明する。二重環縫いミシンは、上下動を行う縫い針4と、被縫製物である布地の下側で縫い針4に通された縫い糸すなわち針糸のループにルーパ糸Tを挿通させるルーパ(二重環ルーパ)21とを備えており、これら縫い針4とルーパ21とにより順次糸を交絡させることで布地に二重環縫いを施すミシンである。
なお、以下の説明において、垂直上下方向をZ軸方向とし、水平面に設置した状態におけるミシン1のアーム部2aの長手方向(左右方向)をY軸方向とし、図示しない針板の板面に平行であってY軸方向に直交する前後方向をX軸方向とする。また、X軸方向とY軸方向とZ軸方向とは互いに直交するものとする。
(第一実施形態:全体構成)
図1は本発明の第一実施形態におけるミシン1の全体構成を示す側面図である。
図1に示すように、ミシン(二重環縫いミシン)1は、ミシンモータ5(図10及び図11参照)により縫い針4(針)を上下に駆動する図示しない針駆動機構と、縫い針4との協働により縫い目を形成するルーパ21を備えたルーパ駆動機構20と、ルーパ21の糸穴21bにルーパ糸Tを通すための糸通し装置100とを備えている。以下、各部を詳細に説明する。
(針駆動機構)
図示しない針駆動機構は、ミシンモータ5により回転される上軸(図示省略)と、該上軸の回転運動を回転錘及びクランクロッドにより往復上下動に変換して針棒3に伝達する周知の上下動伝達機構とを備えている。針棒3の下端には二本の縫い針4,4が保持されている。そして、ミシンモータ5の駆動により上軸が回転すると、上下動伝達機構を介して針棒3に上下動が付与され、該針棒3及び縫い針4が往復上下動を行う。
(ルーパ駆動機構)
ルーパ駆動機構20は、図示しない針板の下方に配置され、X軸方向に沿ってミシン機枠2に回動可能に支持されたルーパ駆動軸22と、ミシン主軸(主軸)たる下軸6(図2参照)から分岐されると共に該下軸6の回転駆動力を往復回動駆動力に変換してルーパ駆動軸22に伝達する図示しない周知の回動伝達機構と、ルーパ駆動軸22の先端部に固定装備され該下軸6を中心に揺動を行うルーパ駆動腕24と、該ルーパ駆動腕24に嵌脱可能なルーパ支持腕23と、該ルーパ支持腕23の揺動端部に保持されたルーパ21とを備えている。
ルーパ駆動軸22は、図示しない回動伝達機構を介して下軸6から回動力を付与され、該下軸6の回転に同期して往復回動を行う。このルーパ駆動軸22は、ルーパ21及び後述する糸道管110をそれぞれ前位置と後位置との間で揺動させる本発明のルーパ軸として機能する。
ルーパ駆動腕24は、ルーパ駆動軸22に固定されており、下軸6の回転によるルーパ駆動軸22の回動に応じて揺動される。このルーパ駆動腕24には、図3に示すD方向矢視にてルーパ駆動軸22との連結部よりも水平方向左側に、後述する切替え機構150のリリースピン152を通す長穴24aが設けられている。また、ルーパ駆動腕24には、後述する糸道管110を支持する糸案内板113が着脱自在に取り付けられている。
ルーパ支持腕23は、ルーパ駆動腕24と並設されるようにルーパ駆動軸22に回動自在に嵌合されている。このルーパ支持腕23には、図3に示すD方向矢視にてルーパ駆動軸22との連結部よりも水平方向左側であって、上述したルーパ駆動腕24の長穴24aと対応する位置に後述するリリースピン152が挿通可能な長穴23aが設けられている(図3及び図4参照)。ルーパ支持腕23の上端部には、ルーパ21の基端部が取り付けられている。つまり、このルーパ支持腕23は、ルーパ21を支持すると共に後述する切替え機構150によりルーパ駆動軸22との接続と分離とが切替え可能な本発明のルーパ支持体として機能する。
ルーパ21は、縫い針4の上下動に同期して進退することで針糸のループに挿入される延出部21aを備えている。この延出部21aの先端には、図3に示すように、後述する糸道管110の糸排出口112から排出されたルーパ糸Tを通す糸穴21bが形成されており、該糸穴21bから糸排出口112に対向する箇所に向けてルーパ溝21cが形成されている。このルーパ溝21cは、糸排出口112から排出されたルーパ糸Tが該糸排出口112と延出部21aとの間に挟まってルーパ21の揺動が阻止されるのを防止するためのものである。そして、ルーパ21は、ルーパ駆動軸22の回動によりルーパ駆動腕24が揺動され、該ルーパ駆動腕24と共にルーパ支持腕23が揺動されると、針板の下方において縫い針4、4の移動軌跡の近傍であってその後方を通過するように移動する。つまり、ルーパ21は、下軸6と連動するルーパ駆動軸22を介してミシンモータ5から動力を得て駆動され、下降した縫い針4、4に挿通された針糸のループを捕捉して当該ループにルーパ糸Tのループを挿通させるようになっている。
ここで、ミシン機枠2の外側に延出された下軸6の一端にははずみ車7が固定されており、該はずみ車7と下軸6とが一体回転可能に連結されている。このはずみ車7の端縁には表示m1が設けられており、当該表示m1に近接するミシン機枠2の端縁には表示m2が設けられている(図1参照)。そして、本実施形態では、ミシン主軸たる下軸6が所定の回転角度に位置する際、すなわち、該下軸6の回転に同期して揺動するルーパ21が、その揺動における一方の揺動端であって該ルーパ21の進退移動における最前進位置すなわち前位置(図5(a)参照)に配置される際に、はずみ車7の表示m1とミシン機枠2の表示m2とが合致するようになっている。
(糸通し装置)
次に、本実施形態における糸通し装置100について説明する。
糸通し装置100は、ミシン機枠2に形成された糸溝8から導かれたルーパ糸Tをルーパ21の糸穴21bに通すためのものであり、図1に示すベッド部2b内に設けられている。
かかる糸通し装置100は、図1〜図6に示すように、一端を糸挿入口111とし、他端を糸排出口112とし、縫製時に当該糸排出口112がルーパ溝21cの後端部側に位置すると共に内部にルーパ糸Tを挿通可能な糸経路を有する糸案内手段たる糸道管110と、該糸道管110の糸挿入口111に対向する吹き付け位置P1(図13参照)にエアーノズル(ノズル)121を前進させて当該糸挿入口111にエアーを供給するエアー供給手段としてのエアー吹き付けユニット120と、前位置においてルーパ21とルーパ駆動軸22とを互いに接続又は分離可能に切替える切替え手段たる切替え機構150と、切替え機構150によってルーパ駆動軸22から分離されたルーパ21を後位置に移動させる移動手段としてのばね153と、ルーパ駆動軸22を介して糸道管110が前位置となるように下軸6を所定の回転角度に位置決めする主軸ロック機構160と、エアーノズル121を吹き付け位置P1に移動し、且つ、切替え機構150を分離状態とすると共に主軸ロック機構160を動作可能状態とする連動手段としての連動機構170とを備えている。
(糸案内手段)
糸道管110は、図1、図3及び図5に示すように、上下二箇所においてそれぞれ逆向きに湾曲され側面視にて略S字状に形成された管状の部材であって、図3に示すように、一端部がルーパ糸Tを挿入する糸挿入口111、他端部がルーパ糸Tを排出する糸排出口112となっている。糸挿入口111は、ルーパ糸Tの挿入を容易にするため当該端部側に向かうにつれて拡径されている。また、糸排出口112の端部はルーパ21側に向けて曲成されている。この糸道管110は、縫製時に糸排出口112がルーパ21の糸溝21cの後端部側すなわちルーパ21の延出部21aにおいて糸穴21bと反対側に配置されるようになっている。
かかる糸道管110は、糸案内板113の側面に固定されており、該糸案内板113は、ルーパ駆動軸22に固定されたルーパ駆動腕24に着脱自在に取り付けられている。つまり、糸道管110は、糸道管支持体としての糸案内板113及びルーパ駆動腕24を介して上述したルーパ駆動軸22に固定されており、縫製中はルーパ21と一体的に揺動され、図5(a)に示す前位置と図示しない後位置との間で往復移動を行う。
(エアー供給手段)
エアー吹き付けユニット120は、糸挿入口111にエアーを吹き付けるためのエアーノズル121と、該エアーノズル121にエアーを供給するエアーポンプ130と、エアーノズル121を糸挿入口111に近接する吹き付け位置P1(図13参照)とこの吹き付け位置P1から離れた待機位置P2(図13参照)との間で移動するようにエアー吹き付けユニット120を移動させるエアー吹き付け移動機構140とを備えている。かかるエアー吹き付けユニット120は、後述する連動機構170によりルーパ21の糸穴21bと糸排出口112とが合致する際に吹き付け位置P1に移動されて糸挿入口111に対向配置されるようになっている。
なお、糸通し装置100には、図1に示すように、一端がミシン機枠2外方に開口され、他端がエアーノズル121の吹出口121aの上方に開口するように、内部に糸を挿通可能な糸経路を有する糸導入手段としての糸溝8が設けられている。そして、ミシン機枠2外方に開口された一端から挿入され他端から引かれたルーパ糸Tが、エアーノズル121先端の吹出口121aから加圧されたエアーを吹き付けられることによって糸挿入口111に挿入される。
エアーポンプ130は、伸縮自在な中空の蛇腹部131と、この蛇腹部131の一端部に接続され、当該蛇腹部131を圧縮するためのレバー部132とを備えている。蛇腹部131の他端部は、エアー管133を介してエアーノズル121に接続されている。つまり、エアーポンプ130は、レバー部132を操作して蛇腹部131を圧縮することにより、蛇腹部131内のエアーがエアー管133を伝ってエアーノズル121に送られ、先端の吹出口121aから吹き出されるようになっている。
エアー吹き付け移動機構140は、図2に示すように、吹き付け位置P1と待機位置P2との間で移動可能に支持された作動板142と、ミシン機枠2に固定されるとともに作動板142を支持する作動板土台141と、エアーノズル121を吹き付け位置P1に向けて付勢する第一付勢手段としてのばね143と、オペレータの手動操作によりエアーノズル121を吹き付け位置P1に移動し、且つ、切替え機構150を分離状態とすると共に主軸ロック機構160を動作可能状態とする連動機構170の操作入力手段たるロックボタン144とを備えている。
作動板土台141は、その一端がベッド部2b内の底面にねじで固定されており、他端が上方に向けて略90°折曲されYZ平面と平行をなすように立設されている。かかる作動板土台141は、X軸方向に突設されると共にY軸方向に並設された二つの凸部141a、141aを有し、該凸部141aが作動板142の長穴142bと嵌合することで、エアー吹き付けユニット120をY軸方向に沿ってスライド移動自在に支持している。
作動板142には、その移動方向すなわちY軸方向に沿うように上述したエアーノズル121が取り付けられている。かかる作動板142には、その下端においてミシン1の内部側に向けて折曲されX軸方向に延設された折曲部142aと、Y軸方向に沿って形成された二つの長穴142b,142bと、オペレータの手動操作によりエアー吹き付けユニット120を移動させる操作レバー142cと、ロックボタン144による作動板142の移動と停止との切替えを可能とするスリット142dとが設けられている。
折曲部142aの先端には、後述する連動機構170のリリースリンク172の一端が回動自在に連結されている(図2及び図6参照)。
長穴142bは、作動板142に支持されたエアーノズル121が吹き付け位置P1と待機位置P2との間で移動可能となるように作動板土台141の凸部141a、141aに係合され、該作動板142のY軸方向に沿うスライド移動を可能としている。
操作レバー142cは、作動板142の上端部においてX軸方向に折曲されミシン1の前方側すなわちミシン1のオペレータの作業位置側に向けて延出されている。この操作レバー142cは、ミシン機枠2に形成されたレバー溝9によりY軸方向に沿って移動可能に係止されており、オペレータはこの操作レバー142cを操作することでエアー吹き付けユニット120をY軸方向に沿って移動させることができるようになっている。
スリット142dは、後述するロックボタン144の大径部144bを挿通可能とし、後述するばね143の付勢力に抗して当該作動板142を待機位置P2に保持するための保持部と、この保持部よりも幅が狭く後述するロックボタン144のうち小径部144aのみをY軸方向に沿って移動可能とすることで該作動板142が吹き付け位置P1に移動することを許容する許容部とを備えている。かかるスリット142dの保持部は、同許容部における吹き付け位置P1側の端部(図2における左端)に設けられている。
また、作動板142は、そのY軸方向の一端がX軸方向に向けて略直角に折曲されており、下軸6側に向けて延出された当該作動板142の一端には後述する主軸ロック機構160のロック軸162が保持されている。なお、作動板142は、このロック軸162と後述する操作入力手段としてのロックボタン144とにより、X軸方向及びZ軸方向への移動が規制され、Y軸方向に沿う移動のみ可能となっている。
ばね143は、その一端が作動板142の一端(図2における左端)に連結されており、ばね143の他端はミシン機枠2のベッド部2b内にねじ止め固定された保持部材145の一端に連結されている。このばね143は、後述する切替え機構150のコイルばね154よりも強力な引っ張りばねであり、当該ばね143の弾性力により常に作動板142を図2における矢印B方向に向けて付勢している。
ロックボタン144は、長手方向がX軸方向に沿って設けられた棒状の部材であって、その一端が、図2及び図6に示すように作動板142のスリット142dを通ってミシン1の前方側すなわちオペレータの作業位置側に突出されている。ロックボタン144の他端はX軸方向に沿ってミシン機枠2内に挿通され、スラスト方向に向けてスライド移動自在に設けられている。このロックボタン144は、ばね143の付勢力に抗してエアー吹き付け機構120を待機位置P2に保持する保持位置とばね143の付勢力による吹き付け位置P1への移動を許容する許容位置とに切替え可能となっている。また、かかるロックボタン144の一端側には、上記スリット142dの許容部とY軸方向に沿ってスライド移動自在に係合する小径部144aと、同保持部とX軸方向に沿ってスライド移動自在に係合する大径部144bとが設けられている。
また、ロックボタン144の長手方向における略中央部にはフランジ部144cが設けられており、このフランジ部144cとミシン機枠2との間には圧縮ばねであるコイルばね146が介在されている。つまり、ロックボタン144は、コイルばね146の弾性力によって常にミシン1の前方側に向けて付勢されており、大径部144bが保持部内に挿通された状態においてはフランジ部144cが作動板142の端面に係止された状態で保持されるようになっている。一方、オペレータの操作によりコイルばね146の付勢力に抗してロックボタン144がミシン機枠2側に押下された際には、該ロックボタン144の小径部144aがスリット142dの許容部に沿って移動可能な状態となる。その結果、ばね143の付勢力によって作動板142が吹き付け位置P1側に移動されることとなり、小径部144aがスリット142dの許容部に係合された際には大径部144bが作動板142の端面に係止されるようになっている。
(切替え機構)
切替え機構150は、図2〜図4に示すように、ルーパ駆動軸22に外挿されたリリーススライド台151と、該リリーススライド台151の一方の端面から突設され、ルーパ21と糸道管110とが共に後位置にあるときにスライド移動してルーパ支持腕23とルーパ駆動腕24とを連結する連結部材としてのリリースピン152と、リリーススライド台151を一方の回動方向に向けて付勢するばね153と、リリーススライド台151を一方のスラスト方向に向けて付勢するコイルばね154とを備えている。
リリーススライド台151は、図3及び図4に示すように、両端に中間部よりも大径のフランジ部151a,151bを有する筒状体であり、ルーパ支持腕23を挟んでルーパ駆動腕24と反対側に配設され、ルーパ駆動軸22に回動自在、且つ、スラスト方向に移動自在に嵌合されている。そして、ルーパ支持腕23に近接する一方のフランジ部151aには、リリースピン152が突設されると共にばね153が連結されている。
さらに、両フランジ部151a,151bの隙間には、後述する連動機構170のリリース駆動腕173に設けられた凸部173bが下方から係合されており、特に、フランジ部151bの下部端面に対して凸部173bがX軸方向から離接移動可能に当接されるようになっている。つまり、フランジ部151bは、連動機構170の凸部173bからリリーススライド台151に対して矢印C’方向に向かう移動力を伝達するための動力伝達部として機能する。なお、各フランジ部151a,151b間には、連動機構170の動作に伴う凸部173bのX軸方向(矢印C方向及びC’方向)に沿う移動により、矢印C’方向に移動する際にのみ凸部173bがフランジ部151bに当接され、当該凸部が矢印C方向に移動する際にはフランジ部151bの端面から離隔されることを可能とする程度の隙間が確保されていることが望ましい。
リリースピン152は、図3に示す矢印D方向矢視にてルーパ駆動軸22から水平方向左側に位置するフランジ部151aの端部近傍に設けられており、ルーパ支持腕23に対向するフランジ部151aの端面から該ルーパ支持腕23側に向けてルーパ駆動軸22と平行に突設されている。かかるリリースピン152は、フランジ部151aの端面がルーパ支持腕23と接する状態(図4(a)参照)においては、その先端がルーパ支持腕23に設けられた長穴23aを通ってルーパ駆動腕24に設けられた長穴24aまで挿通可能であって、且つ、後述する連動機構170によりリリーススライド台151が図3に示す矢印C’方向にスライド移動された状態(図4(b)参照)においては、ルーパ駆動腕24との係合が解除されてルーパ支持腕23とのみ係合された状態となるようにその長さが設定されている。つまり、このリリースピン152は、ルーパ支持腕23とルーパ駆動腕24との接続と分離とを切替えることで、ルーパ駆動軸22とルーパ21との連動と解除とを切替える機能を有している。
ばね153は、ルーパ駆動軸22を挟んで上述したリリースピン152と反対側となるフランジ部151aの端部近傍にその一端(上端)が連結されている。また、ばね153の他端(下端)はミシン機枠2のベッド部2b内底面に連結されている。かかるばね153は引っ張りばねであり、ルーパ駆動軸22を中心にリリーススライド台151を一方の回動方向であって、ルーパ21の後退移動方向(図3に示す矢印A方向)に向けて常に付勢している。
コイルばね154は、リリーススライド台151を挟んでルーパ支持腕23と反対側に設けられている。かかるコイルばね154は、ルーパ駆動軸22に外挿されており、一端がフランジ部151bの端面に係止されると共に他端がルーパ駆動軸22に固定されたフランジ22aの端面に係止されている。つまり、コイルばね154は、リリーススライド台151をルーパ支持軸23側(図3及び図4に示す矢印C方向)に向けて常に付勢するようになっている。
そして、リリーススライド台151が矢印C方向、すなわち、ルーパ支持腕23側に配置され、リリースピン152がルーパ駆動腕24の長穴24aに挿通された状態(図4(a)参照)においては、ルーパ駆動軸22の回動により該ルーパ駆動軸22の回動に同期してルーパ21が揺動される。一方、リリーススライド台151が矢印C’方向に配置され、ルーパ支持腕23から離隔された状態(図4(b)参照)においては、ルーパ駆動腕24とルーパ支持腕23との連結が解除され、ばね153の付勢力によってリリーススライド台151、リリースピン152及びルーパ支持腕23を介してルーパ21が後退移動方向に傾倒されることとなり、該ルーパ21の揺動運動の一端、すなわち、進退移動における最後退位置である後位置(図5(b)参照)に配置される。そして、このルーパ21が後位置に傾倒した状態において、当該ルーパ21の糸穴21bと糸道管110の糸排出口112とが合致するようになっており、かかる最後退位置が本実施形態における糸通し位置となっている。
(主軸ロック機構)
主軸ロック機構160は、図2及び図6に示すように、係合部161aを有し下軸6に固定された回転体としての主軸ロック板161と、係合部161aに係合されることで下軸6を所定の回転角度に停止する主軸ロック体としてのロック軸162と、ロック軸162を係合部161aに係合される方向に付勢する第二付勢手段とを備えている。なお、本実施形態では、上述したばね143がこの第二付勢手段として機能する。
主軸ロック板161は、ミシンモータ5の駆動により下軸6と共に回転され、当該主軸ロック板161の周縁にはその一部を切り欠くように係合部161aが設けられている。
ロック軸162は、丸棒状の部材であり、その一端が上述したエアー吹き付け移動機構140の作動板142の一端に取り付けられている。このロック軸162は、下軸6と平行すなわちY軸方向に沿って設けられており、他端がY軸方向に沿ってミシン機枠2を外側から内側に貫通しスラスト方向に沿って移動自在に設けられている。そして、ロック軸162は、Y軸方向に沿う作動板142の移動に伴い該作動板142と共にY軸方向に沿って移動される。
本実施形態では、ミシン機枠2の外面に設けられた上述した表示m2とはずみ車7に設けられた表示m1とが合致する際に、主軸ロック板161に設けられた係合部161aに対してロック軸162がスラスト方向から嵌合可能となる。つまり、本実施形態における主軸ロック機構160によれば、下軸6が、該下軸6に連動するルーパ21がその進退移動における最前進位置(図5(a)参照)に位置する際の回転角度においてロック軸162により停止(ロック)されるようになっている。
(連動機構)
ここで、本実施形態たるミシン1における連動機構170について、図面を参照しながら詳しく説明する。
連動機構170は、上述した切替え機構150のリリーススライド台151をX軸方向に沿って移動させるリリース駆動腕173と、該リリース駆動腕173を水平方向回動自在に支持するリリースリンク土台171と、上述したエアー吹き付け移動機構140の作動板142とリリース駆動腕173とを連結するリリースリンク172とを備えている(図2参照)。
リリースリンク172は、図2に示すように、長尺な板材からなり、その長手方向がY軸方向に沿うようにベッド部2b内の下方に配置されている。このリリースリンク172の一端は作動板142の折曲部142aに回動自在に連結されている。また、リリースリンク172の他端には、上方(Z軸方向)に向けて凸部172aが設けられており、該凸部172aの近傍には当該リリースリンク172の長手方向(Y軸方向)に沿って上下に貫通する長穴172bが設けられている。
リリースリンク土台171は、図2に示すように、上述したリリーススライド台151に近接するベッド部2b内の底面にねじで固定されている。このリリースリンク土台171の一端は上記リリースリンク172の長穴172bの下方側まで延設されており、当該一端部には上方に向けて上記リリースリンク172の長穴172b内に嵌合される凸部171aが設けられている。また、リリースリンク土台171の他端はリリース駆動腕173の下方まで延設されており、当該他端部には上方に向けて凸部171bが設けられている。
リリース駆動腕173は、図2に示すように、平面視にて略L字状に形成された板材であり、中央の曲成部においてリリースリンク土台171の他端に設けられた凸部171bと連結され、該凸部171bにより水平方向に向けて回動自在に支持されている。リリース駆動腕173の一端には、該リリース駆動腕173を上下(Z軸方向)に貫通しX軸方向に長い長孔173aが設けられている。長孔173a内には上述したリリースリンク172の凸部172aが回動自在に連結されている。また、リリース駆動腕173の他端には、上方に向けて凸部173bが設けられている。
かかるリリース駆動腕173は、Y軸方向に沿うリリースリンク172の移動をX軸方向に沿う移動に変換してリリーススライド台151に伝達するためのものである。すなわち、作動板142と共にリリースリンク172がY軸方向に沿って矢印B方向に移動されると、リリース駆動腕173が凸部171bを中心に回動され、リリーススライド台151のフランジ部151bの下端に凸部173bが当接されることとなる。そして、リリースリンク172がさらに矢印B方向に移動すると、矢印C方向に向かうコイルばね154の付勢力に抗して該リリーススライド台151が矢印C’方向に向けて移動される。
つまり、リリースリンク土台171、リリースリンク172及びリリース駆動腕173を介して作動板142とリリーススライド土台151とが互いに連結されており、これらリリースリンク土台171、リリースリンク172及びリリース駆動腕173からなる連動機構170により、Y軸方向に沿う作動板142の移動とX軸方向に沿うリリーススライド台151の移動とが連動する。そして、かかる構成により、主軸ロック機構160、切替え機構150及びエアー吹き付け移動手段140が互いに連動し、前位置に配置された糸道管110の糸排出口112と後位置に配置されたルーパ21の糸穴21bとが合致し、且つ、前位置に配置された糸道管110の糸挿入口111と吹き付け位置P1に配置されたエアーノズル121の先端とが合致するようになっている。
(ルーパの傾倒動作)
次に、上記構成を備えるミシン1の動作説明を行う。
まず、縫製中は、作動板142が図6(a)に示すように矢印B’方向に配置されており、ロックボタン144の大径部144bがスリット142dの保持部によって係止されることで当該作動板142が位置決めされている。そして、作動板142に搭載されたロック軸162及びエアーノズル121もまた矢印B’方向に配置される。従って、下軸6のロックは解除され、エアーノズル121は待機位置P2に配置されている。また、この状態において、リリーススライド台151は矢印C方向に配置されており、リリースピン152を介してルーパ駆動腕24とルーパ支持腕23とが連結された状態となっている(図4(a)参照)。つまり、下軸6はミシンモータ5の駆動に同期して自在に回転可能であり、ルーパ21はこの下軸6に同期して揺動される。そして、縫い針4とルーパ21との協働により縫製が行われる。
ここで、ルーパ21の糸穴21bにルーパ糸Tを通す糸通し動作を行う際には、まず、ミシン1が停止した状態において、オペレータの手動によってはずみ車7を回転させ、表示m1と表示m2とを合致させる。これにより、下軸6の回転角度が所定の回転角度、すなわち、ルーパ駆動軸22を介して下軸6と連動するルーパ21が、その進退移動における最前進位置(図5(a)参照)に配置される角度に配置される。また、これにより当該下軸6に固定された主軸ロック板161の係合部161aにロック軸162がスラスト方向から係合可能な状態となる。
次に、オペレータの手動によりロックボタン144が押下されると、該ロックボタン144の小径部144aがスリット142dの許容部内に移動可能となる。
ここで、ばね143の付勢力によって作動板142が矢印B方向に移動されることにより、ロック軸162が矢印B方向に移動され(図6(b)参照)、その先端が主軸ロック板161の係合部161a内に挿通される(図6(c)参照)。これにより下軸6の回転が規制され、下軸6がロックされた状態となる。なお、表示m1と表示m2とが合致しない状態でロックボタン144が押下された場合は、図6(b)に示すように、ロック軸162の先端が主軸ロック板161の端面に当接されることとなるが、この状態からはずみ車7をさらに回転することで係合部161aとロック軸162の先端とを合致させることができる。
一方、縫い針4の下方のベッド部2b内においては、作動板142に連結されたリリースリンク172が矢印B方向に移動されることにより、凸部171bを中心にリリース駆動腕173が回動され、リリーススライド台151のフランジ部151bに凸部173aが当接される。そして、コイルばね154よりも強力なばね143の付勢力により、該コイルばね154の付勢力に抗してリリーススライド台151が矢印C’方向に移動される(図4(b)参照)。
リリーススライド台151が矢印C’方向に移動されると、リリースピン152の先端が、ルーパ駆動腕24の長穴24aから引き抜かれてルーパ支持腕23の長穴23a内にのみ挿通された状態となる(図4(b)参照)。つまり、この状態において、ルーパ駆動腕24とルーパ支持腕23との連結が解除されることとなる。ここで、ルーパ支持腕23及びリリーススライド台151は、何れもルーパ駆動軸22に対して回動自在であるため、ばね153の付勢力により、リリーススライド台151及びルーパ支持腕23が矢印A方向に回動(傾倒)されることとなる。
そして、当該回動により、ルーパ支持腕23に支持されたルーパ21が後位置に配置され、糸道管110の糸排出口112と糸穴21bとが合致する(図5(b)参照)。そして、かかる状態でエアーポンプ130のレバー部132を操作することにより、糸道管110を通してルーパ21の糸穴21bにルーパ糸Tを挿通する糸通し動作が行われる。
(ルーパの復帰動作)
次に、後位置に倒れたルーパ21を復帰させる際には、まず、オペレータの手動により操作レバー142cを操作して作動板142を矢印B’方向に移動させる。これに伴いロック軸162が矢印B’方向に移動され、下軸6のロック状態が解除されるため下軸6が自在に回転可能となる(図6(a)参照)。また、作動板142が矢印B’方向に移動されることにより、リリースリンク172を介してリリース駆動腕173が回動される。これにより、フランジ部151bの端面から凸部173bが離隔され、リリーススライド台151が矢印C方向に移動可能な状態となる。ここで、ルーパ21が後位置に傾倒された状態においては、リリースピン152の先端とルーパ駆動腕24の長穴24aとが合致しない。このため、リリーススライド台151は、リリースピン152の先端がルーパ支持腕23の長穴23aを通って該ルーパ支持腕23に対向するルーパ駆動腕24の側壁に当接された状態でコイルばね154の付勢力により矢印C方向に付勢されたまま待機することとなる。
次いで、オペレータの手動によりはずみ車7が回転されると、下軸6の回転に連動してルーパ駆動軸22が回動され、該ルーパ駆動軸22の回動に連動してルーパ駆動腕24が揺動される。そして、ルーパ駆動腕24が、その揺動における一方の端部(ルーパ21の進退移動における最後退位置)まで揺動されると、長穴24aとリリースピン152とが合致することとなり、コイルばね154の付勢力によってリリーススライド台151が矢印C方向に移動され、長穴24a内にリリースピン152が挿通される。これにより、リリースピン152を介してルーパ駆動腕24とルーパ支持腕23とが連結されるため、ルーパ21と下軸6とが連動することとなり、縫製可能な状態となる。
(第一実施形態の効果)
以上のように、本実施形態たるミシン1によれば、主軸ロック機構160、切替え機構150及びエアー吹き付けユニット120を別々に操作することなく一度の操作で連動させることができる。特に、ロックボタン144を操作するだけで、エアー吹き付けユニット120を吹き付け位置P1に移動することができると共に下軸6を所定の回転角度にロックすることができ、更には、連動機構170を介してルーパ21を後位置に配置させることができることにより、上記各機構を操作するにあたってミシン1のオペレータは両手を使用する必要がない。つまり、片手で下軸6の位置合わせ、該下軸6のロック/解除、エアーノズル121の移動、ルーパ21の傾倒、及びこれらの復帰動作を実現することができる。これにより、糸通し作業が大幅に簡略化されることとなり該糸通し作業の容易化を図ることができるため、ミシン1の操作性を大幅に向上することができる。また、ルーパ21を後位置に傾倒させることで糸道管110の糸排出口112とルーパ21の糸穴21bとを合致させる構成としたことにより、例えば、ルーパ21に掛け渡された針糸を寄せたり該針糸の張力を解除したりする必要がなく、簡易な構成で糸通し作業を行うことができる。
(第二実施形態:構成)
次に、本発明を適用した第二実施形態について図7及び図8を参照して詳しく説明する。なお、以下に示す第二、第三及び第四実施形態において、上述した第一実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、重複する記載は省略するものとする。
第二実施形態では、手動操作部である操作入力手段としてのレバー244と、このレバー244によって駆動される主軸ロック機構260とを具備する点において上記第一実施形態と異なっている。
レバー244は、図8に示すように、その長手方向の中間において軸244aを介してミシン機枠2に水平方向回動自在に支持されている。このレバー244の一端は、ミシン機枠2のベッド部2b側面にY軸方向に沿って設けられたレバー溝9(図1参照)からオペレータの作業位置側(図1における紙面手前側)に突出されており(図示略)、オペレータの手動によりY軸方向に沿って操作可能となっている。また、レバー244の他端には、当該レバー244を長手方向に沿って上下に貫通する長穴244bが設けられている。
第二実施形態における主軸ロック機構260は、図7及び図8に示すように、下軸6に固定された主軸ロック板261と、レバー244からの入力操作に応じてベッド部2b内に固定された支点軸262を中心に水平面内で回動するリンク体である略L字状のリンク体263と、同じく支点軸262を中心に水平面内で回動可能となってリンク体263に重ねて設けられた主軸ロック体264とを備えている。
主軸ロック板261には、図7(a)及び図7(b)に示すように、その外周の一部に、半径方向に沿って後述する板状の主軸ロック体264が係合する係合部としてのスリット261aが設けられている。このスリット261aは、第一実施形態と同様に、下軸6(主軸)の所定の回転角度、すなわち、表示m1と表示m2とが合致し、且つ、下軸6に連動するルーパ21がその進退移動における前位置(図5(a)参照)に配置される際に主軸ロック体264が係合可能となる角度に設けられている。
リンク体263は、略L字状をなし、当該L字の折曲部において、ミシン機枠2に固定された支持軸262により回動自在に支持されている。このリンク体263の一端は、図7及び図8に示すように、リリースリンク172の一端及びレバー244の他端とそれぞれ回動自在に連結されており、リンク体263の他端にはばね掛け263aが設けられている(図7(a)参照)。かかるリンク体263は、レバー244の操作によりリリースリンク172が矢印B方向に移動されると、支持軸262を中心に回動され、その他端が下軸6とほぼ平行に配置されるようになっている。また、リンク体263の他端部は、当該リンク体263が支点軸262を中心に回動された際に、主軸ロック板261に接しない長さに設定されている(図8(b)参照)。
主軸ロック体264は、支点軸262を中心に水平面内で回動し、回転体たる主軸ロック板261のスリット261aに半径方向から嵌合される板状の部材であり、該支点軸262を中心に回動されて下軸6と平行に配置された際に主軸ロック板261のスリット261a内に係合可能な長さに設定されている。かかる主軸ロック体264の一側にはばね掛け264aが設けられており、当該ばね掛け264aには、一端が上述したリンク体263のばね掛け263aに連結された第二付勢手段たる引っ張りばね265の他端が連結されている。つまり、この主軸ロック体264とリンク体263とは、同軸且つ別々に回動可能な二層構造をなしており、主軸ロック体264が引っ張りばね265の付勢力によってリンク体263の一端に位置するばね掛け263a側に常時付勢され、当該ばね掛け263a側に配置されるようになっている。
なお、上記リンク体263に連結されたリリースリンク172は、第一実施形態と同様、作動板142に連結されており、該作動板142と共にY軸方向に沿って移動可能となっている。また、本実施形態では、レバー244により作動板142を矢印B方向及びB’方向の何れにも操作することができるため、第一実施形態におけるロックボタン144、操作レバー142c等の操作部や第一付勢手段たるばね143は必ずしも必要としない。
(第二実施形態:作用効果)
図8(a)に示すように、レバー244が矢印B方向に配置される際には、リリースリンク172が矢印B’方向に配置され、連結点が図8に示すG1に配置される。このとき、図8(a)に示すように、リンク体263及び主軸ロック体264は何れも主軸ロック板261から離隔され、下軸6は自在に回転可能な状態となる。そして、オペレータの手動によりレバー244の一端が矢印B’方向に移動されると、当該レバー244が軸244aを中心に図8において反時計回り方向に回動される。これにより、リリースリンク172が矢印B方向に移動され、連結点が図8に示すG2に配置される。
ここで、下軸6が、表示m1及びm2が合致する所定の回転角度に位置するときは、図8(c)に示すように、リンク体263及び主軸ロック体264が何れも下軸6と平行に配置されて主軸ロック体264が主軸ロック板261のスリット261a内に嵌合されることとなり、下軸6の回転がロックされた状態となる。一方、下軸6の回転角度が、表示m1及びm2が合致する所定の回転角度以外のときにレバー244が矢印B’方向に移動された際には、図8(b)に示すように、主軸ロック体264が主軸ロック板261の外周であってスリット261a以外の端縁に当接されることとなり、リンク体263のみが下軸6と平行に配置される。この状態において、主軸ロック体264は、引っ張りばね265の付勢力によりその先端が主軸ロック板261の中心側に向けて付勢された状態となる。そして、この状態から下軸6を回転させて当該下軸6が上記所定の回転角度となる際に、主軸ロック体264が係合部261aに嵌合され、下軸6の回転がロックされることとなる(図8(c)参照)。なお、下軸6のロック状態を解除する際には、オペレータの手動により、レバー244を矢印B方向に移動することでリリースリンク172が矢印B’方向に移動され、連結点が図8に示すG1に移動される。そして、リンク体263及び主軸ロック体264が主軸ロック板261から離隔する方向に回動され、下軸6のロック状態が解除されることとなる(図8(a)参照)。
上記構成を有する第二実施形態のミシンにより、第一実施形態と同様に、主軸ロック機構260、切替え機構150及びエアー吹き付け移動機構140を別々に操作することなく一度の操作で連動させることができるため、糸通し作業が大幅に簡略化され、該糸通し作業の容易化を図ることができる。また、第一実施形態と同様に、オペレータは片手で操作することができる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態について説明する。第三実施形態における主軸ロック機構360は、図9に示すように、モータ駆動入力手段としてのモータ起動スイッチ361と、主軸ロック機構360が下軸6を所定の回転角度に位置決めしたことを検出する検出手段としてのモータ停止スイッチ362と、操作入力手段であるロックボタン144からの入力操作に応じて主軸ロック機構360が動作可能状態となるとミシンモータ5に回転駆動の開始を入力し、下軸6が前記所定の回転角度に位置決めされるとミシンモータ5の回転駆動の停止を入力するモータ制御手段としての制御部350を備えているという点において上記第一及び第二実施形態と異なっている。
モータ起動スイッチ361は、検出部361aの開閉によりON/OFF切替え可能なスイッチであり、該検出部361aが押下されたONの状態で、図示しない制御部にミシンモータ5を駆動するための信号を出力するものである。かかるモータ起動スイッチ361は、例えば、図9(a)〜(c)に示すように、Y軸方向に沿う作動板142の移動によりON/OFF切替え可能な状態でミシン機枠2に固定されており、作動板142及びロック軸162がB’方向すなわち図9(a)に示す待機位置に配置されている際には検出部361aが開いたOFFの状態となる。また、モータ起動スイッチ361は、図9(b)に示すように、ロック軸162の先端が主軸ロック板161の端面に当接された状態で作動板142が停止した際には検出部361aが押下されてONとなる。
一方、モータ停止スイッチ362は、検出部362aの開閉によりON/OFF切替え可能なスイッチであり、該検出部362aが押下されたONの状態で、図示しない制御部にミシンモータ5を停止するための信号を出力するものである。かかるモータ停止スイッチ362は、図9(a)〜(c)に示すように、Y軸方向に沿う作動板142の移動により、ロック軸162の先端が主軸ロック板161の係合部161aに係合した状態(図9(c)参照)でのみONとなり、それ以外の位置(図9(a)〜(b)参照)ではOFFとなるようにミシン機枠2に固定されている。
制御部350は、図11に示すように、MPU351と、ROM352、RAM353及びEEPROM354等を備えたマイクロコンピュータであって、上記MPU351の入力側にはミシン起動ペダル315と、主軸センサ380(図10参照)と、モータ起動スイッチ361と、モータ停止スイッチ362とからの出力信号が入力されるようになっている。また、MPU351の出力側にはミシンモータ5を駆動するための駆動回路が連結されている。
そして、制御部350は、操作入力手段であるロックボタン144からの入力操作に応じてロック軸162が矢印B方向に移動され、モータ起動スイッチ361がONになることで主軸ロック機構360が動作可能状態であると判断し、ミシンモータ5に回転駆動の開始を入力する。また、制御部350は、さらにロック軸162が矢印B方向に移動してモータ停止スイッチ362がONになることで下軸6が所定の回転角度に位置決めされたと判断し、ミシンモータ5の回転駆動の停止を入力する制御処理を行う。
第三実施形態における主軸ロック機構360の動作説明を行うと、例えば、ロックボタン144が押下され、ばね143の付勢力によって作動板142が矢印B方向に移動する際に、下軸6が、所定の回転角度すなわちロック軸162が主軸ロック板161の係合部161aに係合可能な角度(表示m1及び表示m2が合致する角度)でない場合、ロック軸162の先端が主軸ロック板161の端面に当接されて作動板142が停止することとなる(図9(b)参照)。すると、モータ起動スイッチ361がONとなってミシンモータ5が駆動され、下軸6が回転される。その際、ばね143の付勢力により主軸ロック板161の端面に押圧されているロック軸162の先端と当該主軸ロック板161の端面とが摺動する。そして、下軸6が一回転以内の回転を行う間に係合部161aがロック軸162と係合可能な位置まで回転され、ロック軸162が係合部161a内に挿通されることとなる(図9(c)参照)。これにより、モータ停止スイッチ362がONとなりミシンモータ5が停止される。つまり、第三実施形態における主軸ロック機構360によれば、オペレータは片手で操作入力手段たるロックボタン144を押下するだけで、下軸6の回転角度に関わらず自動的に下軸6を所定の回転角度に停止させることができる。これにより、糸通し作業がさらに簡略化され、該糸通し作業の容易化が図られる。
(第四実施形態:全体構成)
次に、図12に基づき、本発明の第四実施形態について詳しく説明する。
第四実施形態では、ルーパ傾倒機構450によってルーパ21を後位置すなわち糸通し位置に配置する際に、ルーパ21を支持するルーパ支持腕423がルーパ駆動軸22とは異なる支点軸422を中心に傾倒されるという点において上記第一、第二及び第三実施形態と異なっている。
かかる第四実施形態におけるルーパ支持腕423は、その下端部が、ルーパ駆動軸22と平行に設けられた支点軸422を介して該ルーパ駆動軸22よりも上方となるルーパ駆動腕424の中間部に回動自在に取り付けられている。つまり、第四実施形態におけるルーパ傾倒機構450は、縫製中における当該ルーパ21の揺動中心であるルーパ駆動軸22を中心とした場合に、ルーパ21を支持するルーパ支持腕423が途中から傾倒されるようになっている。なお、ルーパ駆動腕424の上部には糸案内板413が固定されており、該糸案内板413には糸道管110が取り付けられている。
(第四実施形態:動作説明)
そして、縫製中は、リリースピン152を介してルーパ支持腕423とルーパ駆動腕424とが連結されることで、ルーパ21がルーパ駆動腕424に剛体的に支持されることとなり、ルーパ駆動軸22の回動に応じて揺動される(図12(a)参照)。
一方、リリースピン152が移動することでルーパ支持腕423がルーパ駆動腕424に対して支点軸422を中心に回動可能となり、ルーパ21がその進退移動における後方側に傾倒される。そして、ルーパ21は、糸穴21bと糸排出口112とが合致する糸通し位置に配置されることとなる(図12(b)参照)。
(第四実施形態の効果)
第四実施形態たるミシンにより、第一実施形態と同様に、連動機構170からの入力操作によってエアー吹き付けユニット120、主軸ロック機構160及びルーパ傾倒機構450を連動させることができ、ルーパ21にルーパ糸Tを通す糸通し作業を大幅に簡略化することができる。
第一実施形態たるミシンの全体構成を示す概略図である。 第一実施形態における糸通し装置の要部構成を示す概略斜視図である。 第一実施形態における糸通し装置の要部構成を示す分解斜視図である。 第一実施形態における切替え手段を示す断面図である。 第一実施形態における糸通し装置の動作を示す動作説明図である。(a)はルーパ及び糸道管の前位置、(b)はルーパの後位置と糸道管の前位置とを示す。 第一実施形態における連動手段を示す概略図である。(a)は待機位置、(b)はロック板当接位置、(c)は主軸ロック状態を示す。 第二実施形態における主軸ロック機構を示す概略斜視図である。(a)ロック板当接位置、(b)は主軸ロック状態を示す。 第二実施形態における主軸ロック機構の動作説明図である。(a)は待機位置、(b)はロック板当接位置、(c)は主軸ロック状態を示す。 第三実施形態における主軸ロック機構の動作説明図である。(a)は待機位置、(b)はロック板当接位置、(c)は主軸ロック状態を示す。 第三実施形態における主軸センサを示す概略図である。 第三実施形態における制御部の構成を示す制御ブロック図である。 第四実施形態におけるルーパの動作を示す動作説明図である。(a)はルーパ及び糸道管の前位置、(b)はルーパの後位置と糸道管の前位置とを示す。 本発明におけるエアー供給手段によるノズルの動作を示す動作説明図である。P1は吹き付け位置、P2は待機位置を示す。 従来のミシンにおけるルーパへの糸通し動作を示す説明図である。
符号の説明
1 二重環縫いミシン(ミシン)
2 ミシン機枠
2a アーム部
2b ベッド部
3 針棒
4 縫い針
5 ミシンモータ
6 下軸(主軸)
7 はずみ車
8 糸溝
9 レバー溝
20 ルーパ駆動機構
21 ルーパ(二重環ルーパ)
21a 延出部
21b 糸穴
21c ルーパ溝
22 ルーパ駆動軸
22 フランジ
23 ルーパ支持腕(ルーパ支持体)
23a,24a 長穴
24 ルーパ駆動腕
100 糸通し装置(ミシンの糸通し装置)
110 糸道管
111 糸挿入口
112 糸排出口
113 糸案内板(糸道管支持体)
120 エアー吹き付けユニット(エアー供給手段)
121 エアーノズル(ノズル)
121a 吹出口
130 エアーポンプ(エアー供給手段)
131 蛇腹部
132 レバー部
133 エアー管
140 エアー吹き付け移動機構(エアー供給手段)
141 作動板土台
142 作動板
142a 折曲部
142b 長穴
142c 操作レバー
142d スリット
143 ばね(第一付勢手段、第二付勢手段)
144 ロックボタン(操作入力手段)
144a 小径部
144b 大径部
144c フランジ部
145 保持部材
146 コイルばね(圧縮ばね)
150,450 切替え機構
151 リリーススライド台(切替え手段)
152 リリースピン(連結部材)
153 ばね(移動手段)
160,260,360 主軸ロック機構
161,261 主軸ロック板(回転体)
161a,261a 係合部
162 ロック軸(主軸ロック体)
170 連動機構
171 リリースリンク土台
172 リリースリンク
173 リリース駆動腕
173a 長穴
173b 凸部
244 レバー(操作入力手段)
264 主軸ロック体(主軸ロック体)
265 引っ張りばね(第二付勢手段)
361 モータ起動スイッチ
362 モータ停止スイッチ(検出手段)
T ルーパ糸
m1、m2 表示
P1 吹き付け位置
P2 待機位置

Claims (9)

  1. 先端に糸穴を有し、針の上下動に同期して進退することで針糸のループに挿入される延出部を有するルーパと、
    一端を糸挿入口とし、他端を糸排出口とし、縫製時に当該糸排出口が前記ルーパの延出部に設けられたルーパ溝の後端部側に位置すると共に内部に糸を挿通可能な糸経路を有する糸道管と、
    前記ルーパ及び糸道管をそれぞれ前位置と後位置との間で揺動させるルーパ軸と、
    前記糸道管の糸挿入口に対向する吹き付け位置にノズルを前進させて該糸挿入口にエアーを供給するエアー供給手段と、
    前記前位置において前記ルーパとルーパ軸とを互いに接続又は分離可能に切替える切替え手段と、
    前記切替え手段によってルーパ軸から分離されたルーパを前記後位置に移動させる移動手段と、を有し、
    前記切替手段を作動させて前記ルーパとルーパ軸とが分離された際に前記前位置に配置された糸道管の糸排出口と前記後位置に配置されたルーパの糸穴とが合致し、且つ、前記前位置に配置された糸道管の糸挿入口と前記吹き付け位置に配置されたノズルの先端とが合致するようになっていることを特徴とするミシン。
  2. 前記切替え手段は、前記ルーパを支持し当該切替え手段によりルーパ軸との接続と分離とが切替え可能なルーパ支持体と、前記糸道管を支持し前記ルーパ軸に固定された糸道管支持体と、前記ルーパと糸道管とが共に後位置にあるときにスライド移動して前記ルーパ支持体と前記糸道管支持体とを連結する連結部材と、を有することを特徴とする請求項1記載のミシン。
  3. 前記ルーパ軸を介して糸道管が前位置となるように主軸を所定の回転角度に位置決めする主軸ロック機構と、手動操作により前記ノズルを吹き付け位置に移動し、且つ、前記切替え手段を分離状態とすると共に、前記主軸ロック機構を動作可能状態とする連動手段の操作入力手段とを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のミシン。
  4. 前記エアー供給手段は、前記ノズルを吹き付け位置に向けて付勢する第一付勢手段を備え、
    前記操作入力手段は、前記第一付勢手段の付勢力に抗して前記ノズルを前記吹き付け位置から離れた待機位置に保持する保持位置と前記第一付勢手段の付勢力による吹き付け位置への移動を許容する許容位置とに切替え可能に設けられていることを特徴とする請求項3記載のミシン。
  5. 前記主軸ロック機構が主軸を所定の回転角度に位置決めしたことを検出する検出手段と、
    前記操作入力手段からの入力操作に応じて当該主軸ロック機構が動作可能状態となるとミシンモータに回転駆動の開始を入力し、前記主軸が前記所定の回転角度に位置決めされると前記ミシンモータの回転駆動の停止を入力するモータ制御手段とを備えることを特徴とする請求項3又は請求項4記載のミシン。
  6. 前記主軸ロック機構は、
    係合部を有し前記主軸に固定された回転体と、
    前記係合部に係合されることで主軸を所定の回転角度に位置決めする主軸ロック体と、
    前記主軸ロック体を前記係合部に係合される方向に付勢する第二付勢手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項記載のミシン。
  7. 前記主軸ロック体が前記回転体の係合部にスラスト方向から嵌合されることを特徴とする請求項6記載のミシン。
  8. 前記主軸ロック体が前記回転体の係合部に半径方向から嵌合されることを特徴とする請求項6記載のミシン。
  9. 前記主軸ロック機構は、前記操作入力手段からの入力操作に応じて回動するリンク体を備え、
    前記主軸ロック体は、前記リンク体と同軸且つ別々に回動可能に設けられ、
    前記第二付勢手段は、前記リンク体と主軸ロック体とを連結する引っ張りばねであることを特徴とする請求項8記載のミシン。
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