JP6076615B2 - 不純物拡散方法、基板処理装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

不純物拡散方法、基板処理装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、不純物拡散方法、基板処理装置及び半導体装置の製造方法に関する。
トランジスタは、半導体装置内において能動素子として機能する。現在の高集積化された半導体装置においては、オン・オフ制御をするためのゲート電極を持つ、MOSFETに代表される電界効果型トランジスタが主として搭載されている。
ゲート電極は導電体を用いて形成されるが、ゲート電極の重要なファクターの一つとして、ゲート電極の仕事関数がある。ゲート電極の仕事関数を制御しなければ、例えば、トランジスタのしきい値が設計値から外れてしまったりして、正常な動作が期待できなくなる。
ゲート電極に、ポリシリコンやアモルファスシリコンを用いる場合、ゲート電極の仕事関数は、ポリシリコンやアモルファスシリコンにドープされるドナー又はアクセプタ、いわゆる不純物の量を制御することで行われる。さらに、ポリシリコンやアモルファスシリコンにドープされる不純物の量は、ゲート電極の抵抗値も左右する。
このように、ドープされる不純物の量は、ゲート電極の仕事関数、及び抵抗値等に影響を与えるため、厳密に制御されなければならない。不純物をドープした膜を成長させる技術としては、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1においては、Si1−xGe(100)である基板表面を水素雰囲気でクリーニングした後、BClガスを不活性ガスであるHガスとともに供給し、基板表面に略1原子層、或いは1原子層の厚み以下のB(ボロン)層を成長させる。次いで、SiH-GeH-H混合ガスを供給し、数nm〜数百nmのSi1−xGe層をエピタキシャル成長させる。
特許文献1においては、このようなB層の成長と、Si1−xGe層のエピタキシャル成長とを繰り返すことで、アクセプタであるボロンを高濃度にドープしたSi1−xGe層を、基板表面上にエピタキシャル成長させることができる(例えば、段落0036〜0040の記載等参照)。
特開2008−53605号公報
上述したように、ゲート電極を構成するポリシリコンやアモルファスシリコンにドープされる不純物の量は、ゲート電極の仕事関数、及び抵抗値等に影響を与えるため、厳密に制御する必要がある。
近時、トランジスタの微細化に伴って、今までは微視的過ぎて現れてこなかった、ゲート電極の表面酸化やエッチング加工した際に逸失される不純物に起因した、ゲート電極の仕事関数、及び抵抗値の変動が、顕著に現れるようになってきた。
表面酸化やエッチング加工の際に逸失された不純物を補償するために、ポリシリコンやアモルファスシリコンに対して、不純物を気相拡散により拡散させることが考えられている。しかしながら、気相拡散は、不純物を高濃度に拡散させるためには長い時間を要する。このため、スループットの低下が危惧されている。
また、特許文献1には、ボロンを高濃度にドープしたSi1−xGe層をエピタキシャル成長させることが記載されている。しかしながら、特許文献1は、ボロンを高濃度にドープしたSi1−xGe層をエピタキシャル成長させることを記載するのみで、逸失した不純物を補償する技術については何等の示唆も記載もない。
この発明は、薄膜に対して、より短時間で、より高濃度に不純物を気相拡散させることが可能な不純物拡散方法、及びこの不純物拡散方法を実行することが可能な基板処理装置、並びに上記不純物拡散方法を用いた半導体装置の製造方法を提供する。
この発明の第1の態様に係る不純物の拡散方法は、薄膜中に不純物を拡散させる不純物拡散方法であって、(1)処理室に、前記薄膜が形成された被処理体を搬入する工程と、(2)前記処理室内で、前記薄膜が形成された被処理体を気相拡散温度まで昇温する工程と、(3)前記処理室内に、前記不純物を含有する不純物含有ガスを不活性ガスとともに供給し、前記気相拡散温度に昇温された前記被処理体に形成された前記薄膜中に前記不純物を拡散させる工程と、を備え、前記(3)工程において、前記処理室内に、前記不純物含有ガス及び前記不活性ガスとともに、前記薄膜への前記不純物の拡散を促進させる不純物拡散促進ガスを同時に供給し、前記薄膜はエッチング加工されたものであり、前記薄膜は前記不純物を含有し、前記エッチング加工の際、前記エッチング加工面から逸失した前記不純物を、少なくとも前記(3)工程において補償する。
この発明の第2の態様に係る不純物の拡散方法は、薄膜中に不純物を拡散させる不純物拡散方法であって、(1)処理室に、前記薄膜が形成された被処理体を搬入する工程と、(2)前記処理室内で、前記薄膜が形成された被処理体を気相拡散温度まで昇温する工程と、(3)前記処理室内に、前記不純物を含有する不純物含有ガスを不活性ガスとともに供給し、前記気相拡散温度に昇温された前記被処理体に形成された前記薄膜中に前記不純物を拡散させる工程と、を備え、前記(2)工程において、前記処理室内に、還元作用を有する還元性ガスを前記不活性ガスとともに供給し、前記被処理体に形成された前記薄膜の表面に存在する自然酸化膜を、前記被処理体を昇温しながら還元し、前記薄膜は、エッチング加工されたものであり、前記薄膜は前記不純物を含有し、前記エッチング加工の際、前記エッチング加工面から逸失した前記不純物を、少なくとも前記(3)工程において補償する。
この発明の第3の態様に係る基板処理装置は、薄膜中に不純物を拡散させる拡散処理に使用可能な基板処理装置であって、被処理体が搬入される処理室と、前記処理室内で前記被処理体を加熱し、前記被処理体を昇温させる加熱機構と、前記処理室内に、不純物を含有する不純物含有ガスと、不活性ガスと、不純物拡散促進ガス又は還元性ガスとを供給するガス供給機構と、前記加熱機構、及び前記ガス供給機構を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、上記第1の態様又は上記第2の態様に記載の不純物拡散方法が実行されるように、前記加熱機構、及び前記ガス供給機構を制御する。
この発明の第4の態様に係る半導体装置の製造方法は、()半導体基板上に、導電膜を形成する工程と、()前記導電膜をエッチングする工程と、()前記導電膜のエッチング加工面に対して、不純物を気相拡散させる工程と、を備え、前記()工程として、(1)処理室に、前記薄膜が形成された被処理体を搬入する工程と、(2)前記処理室内で、前記薄膜が形成された被処理体を気相拡散温度まで昇温する工程と、(3)前記処理室内に、前記不純物を含有する不純物含有ガスを不活性ガスとともに供給し、前記気相拡散温度に昇温された前記被処理体に形成された前記薄膜中に前記不純物を拡散させる工程と、を備え、前記(3)工程において、前記処理室内に、前記不純物含有ガス及び前記不活性ガスとともに、前記薄膜への前記不純物の拡散を促進させる不純物拡散促進ガスを同時に供給する不純物拡散方法を用いる。
この発明の第5の態様に係る基板処理装置は、(a)半導体基板上に、導電膜を形成する工程と、(b)前記導電膜をエッチングする工程と、(c)前記導電膜のエッチング加工面に対して、不純物を気相拡散させる工程と、を備え、前記(c)工程として、(1)処理室に、前記薄膜が形成された被処理体を搬入する工程と、(2)前記処理室内で、前記薄膜が形成された被処理体を気相拡散温度まで昇温する工程と、(3)前記処理室内に、前記不純物を含有する不純物含有ガスを不活性ガスとともに供給し、前記気相拡散温度に昇温された前記被処理体に形成された前記薄膜中に前記不純物を拡散させる工程と、を備え、前記(2)工程において、前記処理室内に、還元作用を有する還元性ガスを前記不活性ガスとともに供給し、前記被処理体に形成された前記薄膜の表面に存在する自然酸化膜を、前記被処理体を昇温しながら還元する不純物拡散方法を用いる。
この発明の第の態様に係る半導体装置の製造方法は、()半導体基板上に、トンネル絶縁膜と、浮遊ゲート電極を構成する第1の導電膜とを順次形成する工程と、()前記第1の導電膜、前記トンネル絶縁膜、及び前記半導体基板をエッチングし、前記半導体基板にシャロートレンチを形成するとともに、前記第1の導電膜及び前記トンネル絶縁膜を第1の方向に沿って分離する工程と、()前記第1の方向に沿って生じた前記第1の導電膜のエッチング加工面に対して、不純物を気相拡散させる工程と、()前記シャロートレンチの内部を素子分離絶縁物で埋め込む工程と、()前記第1の導電膜および前記素子分離絶縁物上に、ゲート間絶縁膜となる絶縁膜と、制御ゲート電極を構成する第2の導電膜とを順次形成する工程と、()前記第2の導電膜、前記絶縁膜、前記第1の導電膜、及び前記トンネル絶縁膜をエッチングし、前記第2の導電膜、前記絶縁膜、前記第1の導電膜、及び前記トンネル絶縁膜を前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って分離する工程と、()前記第2の方向に沿って生じた前記第1の導電膜のエッチング加工面に対して、不純物を気相拡散させる工程と、を備え、前記()工程及び前記()工程の少なくともいずれか一方の工程として、(1)処理室に、前記薄膜が形成された被処理体を搬入する工程と、(2)前記処理室内で、前記薄膜が形成された被処理体を気相拡散温度まで昇温する工程と、(3)前記処理室内に、前記不純物を含有する不純物含有ガスを不活性ガスとともに供給し、前記気相拡散温度に昇温された前記被処理体に形成された前記薄膜中に前記不純物を拡散させる工程と、を備え、前記(3)工程において、前記処理室内に、前記不純物含有ガス及び前記不活性ガスとともに、前記薄膜への前記不純物の拡散を促進させる不純物拡散促進ガスを同時に供給する不純物拡散方法を用いる。
この発明の第7の態様に係る半導体装置の製造方法は、(a)半導体基板上に、トンネル絶縁膜と、浮遊ゲート電極を構成する第1の導電膜とを順次形成する工程と、(b)前記第1の導電膜、前記トンネル絶縁膜、及び前記半導体基板をエッチングし、前記半導体基板にシャロートレンチを形成するとともに、前記第1の導電膜及び前記トンネル絶縁膜を第1の方向に沿って分離する工程と、(c)前記第1の方向に沿って生じた前記第1の導電膜のエッチング加工面に対して、不純物を気相拡散させる工程と、(d)前記シャロートレンチの内部を素子分離絶縁物で埋め込む工程と、(e)前記第1の導電膜および前記素子分離絶縁物上に、ゲート間絶縁膜となる絶縁膜と、制御ゲート電極を構成する第2の導電膜とを順次形成する工程と、(f)前記第2の導電膜、前記絶縁膜、前記第1の導電膜、及び前記トンネル絶縁膜をエッチングし、前記第2の導電膜、前記絶縁膜、前記第1の導電膜、及び前記トンネル絶縁膜を前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って分離する工程と、(g)前記第2の方向に沿って生じた前記第1の導電膜のエッチング加工面に対して、不純物を気相拡散させる工程と、を備え、前記(c)工程及び前記(g)工程の少なくともいずれか一方の工程として、(1)処理室に、前記薄膜が形成された被処理体を搬入する工程と、(2)前記処理室内で、前記薄膜が形成された被処理体を気相拡散温度まで昇温する工程と、(3)前記処理室内に、前記不純物を含有する不純物含有ガスを不活性ガスとともに供給し、前記気相拡散温度に昇温された前記被処理体に形成された前記薄膜中に前記不純物を拡散させる工程と、を備え、前記(2)工程において、前記処理室内に、還元作用を有する還元性ガスを前記不活性ガスとともに供給し、前記被処理体に形成された前記薄膜の表面に存在する自然酸化膜を、前記被処理体を昇温しながら還元する不純物拡散方法を用いる。
この発明によれば、薄膜に対して、より短時間で、より高濃度に不純物を気相拡散させることが可能な不純物拡散方法、及びこの不純物拡散方法を実行することが可能な基板処理装置、並びに上記不純物拡散方法を用いた半導体装置の製造方法を提供できる。
この発明の第1の実施形態に係る不純物拡散方法の一例を示すタイミングチャート 被処理体の状態を概略的に示す断面図 被処理体の状態を概略的に示す断面図 被処理体の状態を概略的に示す断面図 ポリシリコン膜の深さとボロン濃度との関係を示す図 この発明の第2の実施形態に係る不純物拡散方法の一例を示すタイミングチャート この発明の第3の実施形態に係る不純物拡散方法の一例を示すタイミングチャート ボロン強度をサンプル毎に調べた結果を示す図 ボロン強度及びボロン強度の面内均一性を示す図 ボロン強度及びボロン強度の面内均一性を示す図 ボロン強度とボロン強度の面内均一性との関係を示す図 ボロン強度及びボロン強度の面内均一性を示す図 この発明の実施形態に係る不純物拡散方法を実施することが可能な基板処理装置の一例を概略的に示す断面図 半導体装置の製造工程中の斜視図 半導体装置の製造工程中の斜視図 半導体装置の製造工程中の斜視図 半導体装置の製造工程中の斜視図 半導体装置の製造工程中の斜視図 半導体装置の製造工程中の斜視図 半導体装置の製造工程中の斜視図 半導体装置の製造工程中の斜視図 半導体装置の製造工程中の斜視図 半導体装置の製造工程中の斜視図 第1のボロン含有ポリシリコン膜がエッチングされていく様子を示す斜視図 第1のボロン含有ポリシリコン膜がエッチングされていく様子を示す斜視図 第1のボロン含有ポリシリコン膜がエッチングされていく様子を示す斜視図 第1のボロン含有ポリシリコン膜がエッチングされていく様子を示す斜視図 第1のボロン含有ポリシリコン膜がエッチングされていく様子を示す斜視図 第1のボロン含有ポリシリコン膜がエッチングされていく様子を示す斜視図 気相拡散工程の変形例を示す斜視図 この発明の第4の実施形態に係る不純物拡散方法の一例を示すタイミングチャート この発明の第5の実施形態に係る不純物拡散方法の一例を示すタイミングチャート この発明の第6の実施形態に係る不純物拡散方法の一例を示すタイミングチャート
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。なお、全図にわたり、共通の部分には共通の参照符号を付す。
(第1の実施形態)
図1はこの発明の第1の実施形態に係る不純物拡散方法の一例を示すタイミングチャート、図2A〜図2Cは被処理体の状態を概略的に示す断面図である。
まず、図2Aに示すように、不純物を拡散させる被処理体を用意する。本例においては、半導体基板、例えば、シリコン基板1を用意する。シリコン基板1上には、例えば、シリコン酸化膜2が形成され、このシリコン酸化膜2上に、不純物、例えば、ボロンがドープされたポリシリコン膜3が形成されている。ポリシリコン膜3の表面には表面酸化膜3aが形成されている。表面酸化膜3aは、ポリシリコン膜3の表面を、例えば、熱酸化して意図的に形成したものであっても良いし、また、例えば、ポリシリコン膜3が大気等に触れることによって、ポリシリコン膜3の表面上に自然と成長した自然酸化膜であってもよい。また、本例におけるポリシリコン膜3のボロン濃度は、1×1017atoms/cmである。ポリシリコン膜3には、後に、不純物、例えば、ボロンが気相拡散される。
次に、図2Bに示すように、シリコン基板1に対して、濃度1%の希フッ酸を用いて3min間の前洗浄を行う。次いで、シリコン基板1に対して、純水を用いて20min間の水洗を行い、その後、10min間乾燥させる。濃度1%の希フッ酸を用いた前洗浄により、表面酸化膜3aは剥離される。ここで、ポリシリコン膜3の表面に酸素原子が結合していると、ボロンがポリシリコン膜3の表面に吸着しにくくなる、という事情がある。このため、本例のように、ボロンの気相拡散の前に、ポリシリコン膜3の表面から表面酸化膜3aを剥離しておく。これにより、ボロンをポリシリコン膜3の表面に吸着させやすくでき、ポリシリコン膜3内に、ボロンを拡散させやすくできる、という利点を得ることができる。また、図2Bに示すように、ポリシリコン膜3の内部には、その表面から約15nm程度にわたって、不純物、本例ではボロンが逸失した不純物逸失層4が生じている。不純物逸失層4は、例えば、半導体装置の製造プロセスにおいては、エッチング加工、又は表面酸化の際に発生する不純物逸失層に相当する。
次に、図1中のステップ1に示すように、上記前洗浄、水洗、及び乾燥が行われたシリコン基板1を、不純物を拡散させる基板処理装置の処理室内に搬入する。搬入は、上記前洗浄、水洗、及び乾燥後、10min以内に行った。搬入時、処理室の圧力は大気圧とし、処理室内には不活性ガスを供給する。不活性ガスの一例は、窒素(N)ガスである。
次に、図1中のステップ2に示すように、不活性ガスの供給を止め、処理室内を排気する。この際、処理室内の圧力は、例えば、133Pa(=1Torr)未満の低い圧力となる。
次に、図1中のステップ3に示すように、処理室内に、不活性ガス(N)を供給し、処理室内の圧力を、例えば、9380Pa(=70Torr)とする。不活性ガスは、例えば、キャリアガス及び/又は希釈ガスとして機能する。さらに、処理室内のシリコン基板1を加熱し、シリコン基板1の温度を気相拡散温度に昇温する。気相拡散温度の一例は、例えば、600℃である。昇温工程の際、本例においては、不純物含有ガス、例えば、ボロン含有ガスと、不純物の拡散を促進させる不純物拡散促進ガスを、処理室内に、さらに供給する。ボロン含有ガスの一例は、三塩化ボロン(BCl)ガスである。不純物拡散促進ガスの一例は、水素(H)ガスである。また、ボロン含有ガスとして、本例では、1%濃度の三塩化ボロンガスを用いた。1%濃度の三塩化ボロンガスは、例えば、モル分率で窒素ガス99%、三塩化ボロンガス1%とすることで得ることができる。
昇温工程における不活性ガス、不純物含有ガス、及び不純物拡散促進ガスの供給量の一例は、以下の通りである。
不活性ガス(N) : 500sccm
不純物含有ガス(BCl(1%)): 100sccm
不純物拡散促進ガス(H) : 100sccm
次に、図1中のステップ4及び図2Cに示すように、シリコン基板1の温度が気相拡散温度に達したら、処理室内の圧力を気相拡散圧力とする。気相拡散圧力の一例は、5998.3Pa(=45.1Torr)である。また、処理室内には、引き続き不活性ガス(N)、不純物含有ガス(BCl)、及び不純物拡散促進ガス(H)を供給する。これにより、例えば、10min間の気相拡散工程を行う。
気相拡散工程における不活性ガス、不純物含有ガス、及び不純物拡散促進ガスの供給量の一例は、以下の通りである。
不活性ガス(N) : 500sccm
不純物含有ガス(BCl(1%)): 100sccm
不純物拡散促進ガス(H) : 100sccm
次に、図1中のステップ5に示すように、気相拡散工程の終了後、不活性ガス、不純物含有ガス、及び不純物拡散促進ガスの供給を止め、処理室内を排気する。この際にも、処理室内の圧力は、例えば、133Pa(=1Torr)未満の低い圧力となる。
次に、図1中のステップ6に示すように、排気工程の終了後、シリコン基板1の加熱を止め、シリコン基板1の温度を、搬出可能な温度にまで降温する。搬出可能な温度の一例は、300℃である。なお、搬入時の温度も300℃である。300℃の温度は、例えば、ポリシリコン膜3の表面上に、大気中の酸素(O)ガスによる無用な自然酸化が進み難い温度でもある。
さらに、本例においては、降温工程時、処理室内に、酸化剤含有ガスを供給する。処理室内の圧力は、例えば、133Pa(=1Torr)とする。酸化剤含有ガスの一例は、一酸化二窒素(NO)ガスである。例えば、300℃までの降温時に、処理室内に、酸化剤含有ガスを供給することで、ポリシリコン膜3の表面には、薄いシリコン酸化膜が形成される。薄いシリコン酸化膜は、ポリシリコン膜3中にドープされたボロンの外方拡散を抑制する保護酸化膜として機能する。
降温工程において保護酸化膜を形成する場合、酸化剤含有ガスの供給量の一例は、以下の通りである。
酸化剤含有ガス(NO): 1000sccm
なお、保護酸化膜を形成するか否かについては任意であり、必要に応じて省略することも可能である。
次に、図1中のステップ7に示すように、降温工程の終了後、酸化剤含有ガスの供給を止め、処理室内を排気する。この際にも、処理室内の圧力は、例えば、133Pa(=1Torr)未満の低い圧力となる。
次に、図1中のステップ8に示すように、降温工程の終了後、処理室内に不活性ガスを供給して処理室内の圧力を大気圧とし、気相拡散が終了したポリシリコン膜3が形成されたシリコン基板1を、処理室内から搬出する。
このようにして、この発明の第1の実施形態に係る不純物拡散方法の一例を用いた不純物の拡散処理が終了する。
図3は、ポリシリコン膜3の深さと、ボロン濃度との関係を示す図である。図3には、ポリシリコン膜3を二次イオン質量分析(SIMS)し、ポリシリコン膜3中に含有されているボロンを深さ方向に沿って求めたものである。
図3中の実線Iは第1の実施形態によるもの、破線IIは温度、圧力、及び拡散時間は第1の実施形態と同様であるが不純物拡散促進ガス、例えば、水素ガスの添加がないもの、一点鎖線IIIは、破線IIと同様に、水素ガスの添加がないが、拡散時間を10minから60minに延長したものである。
図3中の実線Iに示すように、第1の実施形態によれば、水素ガスの添加がない場合(破線II)に比較して、より多くのボロンがポリシリコン膜3中に拡散されていることがわかる。
また、拡散時間を長くすれば、水素ガスの添加がなくても、より多くのボロンをポリシリコン膜3中に拡散させることが可能である(一点鎖線III)。しかしながら、拡散時間が長いことは、半導体装置の製造においてはスループットの低下を助長する。このため、実用には不向きな面がある。
この点、不純物拡散促進ガス、例えば、水素ガスを添加する第1の実施形態によれば、拡散時間が短くても、水素ガスを添加しない場合に比較して、より多くの不純物、例えば、ボロンをポリシリコン膜3中に拡散させることができる。このため、スループットの低下を抑制することができ、半導体装置の製造への適用に有効である、という利点を得ることができる。
しかも、第1の実施形態によれば、図3中の破線円A内に示すように、ポリシリコン膜3の表面付近においては、長時間の拡散を行う場合に比較しても、より多くのボロンが含有されていることがわかる。これは、気相拡散中に、不純物拡散促進ガスを添加することで、不純物の、ポリシリコン膜3中へのドライブインが加速されることを意味している。表面付近に、より多くの不純物を含有させることができる、という利点は、例えば、エッチング加工の際に逸失された不純物の補償にとっては有利である。
このように、第1の実施形態に係る不純物拡散方法によれば、薄膜、例えば、ポリシリコン膜3に対して、より短時間で、より高濃度に不純物を気相拡散させることが可能な不純物拡散方法が得られる、という利点を得ることができる。
(第2の実施形態)
図4はこの発明の第2の実施形態に係る不純物拡散方法の一例を示すタイミングチャートである。
図4に示すように、第2の実施形態が、図1等に示した第1の実施形態と異なるところは、ステップ3における昇温工程において、不純物含有ガス、例えば、三塩化ボロンガスを処理室内に供給しないことである。
昇温工程(ステップ3)における不活性ガス、及び不純物拡散促進ガスの供給量の一例は、以下の通りである。
不活性ガス(N) : 500sccm
不純物拡散促進ガス(H) : 100sccm
また、気相拡散工程(ステップ4)における不活性ガス、不純物含有ガス、及び不純物拡散促進ガスの供給量の一例は、以下の通りである。
不活性ガス(N) : 500sccm
不純物含有ガス(BCl(1%)): 100sccm
不純物拡散促進ガス(H) : 100sccm
第2の実施形態のように、不純物含有ガスは、ステップ4に示す気相拡散工程においてのみ、供給するようにしても良い。このようにしても、処理室内には不純物拡散促進ガス、例えば、水素ガスが供給されているので、不純物拡散促進ガスを供給しない場合に比較して、不純物、例えば、ボロンを、ポリシリコン膜3内に、単位時間あたりより高濃度に拡散させることができる。
(第3の実施形態)
図5はこの発明の第3の実施形態に係る不純物拡散方法の一例を示すタイミングチャートである。
図5に示すように、第3の実施形態が、図1等に示した第1の実施形態と異なるところは、ステップ3における昇温工程において、不純物含有ガス、例えば、三塩化ボロンガスを処理室内に供給しないこと、及びステップ4における気相拡散工程において、不純物拡散促進ガス、例えば、水素ガスを供給しないことである。
昇温工程(ステップ3)における不活性ガス、及び不純物拡散促進ガスの供給量の一例は、以下の通りである。
不活性ガス(N) : 500sccm
不純物拡散促進ガス(H) : 100sccm
また、気相拡散工程(ステップ4)における不活性ガス、及び不純物含有ガスの供給量の一例は、以下の通りである。
不活性ガス(N) : 500sccm
不純物含有ガス(BCl(1%)): 100sccm
第3の実施形態のように、不純物含有ガスは、ステップ4に示す気相拡散工程においてのみ供給し、不純物拡散促進ガスは、ステップ3に示す昇温工程においてのみ供給するようにしても良い。特に、不純物拡散促進ガスをステップ3に示す昇温工程においてのみ供給する場合には、不純物拡散促進ガスが還元性ガスであることが良い。例えば、水素ガスは、還元性ガスである。昇温工程において、還元性ガスである水素ガスを処理室内に供給することにより、ポリシリコン膜3の表面に形成されている自然酸化膜が還元され、除去される。このため、気相拡散工程においては、ポリシリコン膜3の表面から自然酸化膜が除去された状態で、不純物、例えば、ボロンを拡散させることが可能となる。このため、例えば、ポリシリコン膜3の表面に自然酸化膜が存在した状態のまま気相拡散工程を行う場合に比較して、不純物、例えば、ボロンを、ポリシリコン膜3内に、単位時間あたりより高濃度に拡散させることができる。
(比較結果)
図6は、ボロン強度をサンプル毎に調べた結果を示す図である。図6には、ポリシリコン膜3を蛍光X線分析(XRF)し、ポリシリコン膜3中に含まれるボロン強度を求めたものである。サンプルは下記の5つである。
(1) 気相拡散無し … 初期状態
(2) 気相拡散有り … 不純物拡散促進ガスの添加無し
(3) 第1の実施形態
(4) 第2の実施形態
(5) 第3の実施形態
また、気相拡散工程の条件は、
気相拡散圧力: 598.5Pa(4.5Torr)
気相拡散温度: 800℃
気相拡散時間: 10min
である。
図6に示すように、気相拡散無し、即ち、初期状態のポリシリコン膜3のボロン強度は、1.49kcpsである。
まず、不純物拡散促進ガスを添加せず、不純物含有ガス、例えば、三塩化ボロンガスのみで気相拡散させた場合には、ボロン強度は、1.77kcpsまで上昇する。
なお、この例においては、ステップ3においては三塩化ボロンガスを供給せず、不活性ガスのみを供給した。供給量は以下の通りである。
不活性ガス(N) : 500sccm
また、ステップ4における不活性ガス、及び三塩化ボロンガスの供給量は以下の通りである。
不活性ガス(N) : 500sccm
不純物含有ガス(BCl(1%)): 100sccm
さらに、図5に示した第3の実施形態のように、昇温工程(ステップ3)において、不純物拡散促進ガス(還元性ガス)、例えば、水素ガスを処理室内に供給した場合には、ボロン強度は2.07kcpsまで上昇する。
さらに、図4に示した第2の実施形態のように、昇温工程(ステップ3)、及び気相拡散工程(ステップ4)の双方において、不純物拡散促進ガス、例えば、水素ガスを処理室内に供給した場合には、ボロン強度は2.64kcpsまで上昇する。
さらに、図1に示した第1の実施形態のように、昇温工程(ステップ3)、及び気相拡散工程(ステップ4)の双方において、不純物含有ガス、例えば、三塩化ボロンガスと、不純物拡散促進ガス、例えば、水素ガスとを処理室内に供給した場合には、ボロン強度は3.37kcpsまで上昇する。
このように、第1〜第3の実施形態のいずれにおいても、不純物拡散促進ガスを添加しない場合に比較して、ポリシリコン膜3のボロン強度が向上することが確かめられた。
(ボロン強度の温度及び圧力依存性)
図7は、ボロン強度、及びボロン強度の面内均一性を示す図である。
図7においては、気相拡散圧力として、598.5Pa(=4.5Torr)、5998.3Pa(=45.1Torr)の2つを設定し、それぞれの圧力において、気相拡散温度として500℃、600℃、700℃、800℃の4つを設定し、その際のボロン強度を比較している。なお、気相拡散は、第2の実施形態にて説明した例を用いた。
まず、圧力依存性であるが、気相拡散圧力が5998.3Paのときに比較して、気相拡散圧力が598.5Paのときの方が、ボロン強度が高まる傾向を示している。この知見から、気相拡散圧力は5998.3Pa未満で行うことが望ましい。
次に、温度依存性であるが、気相拡散温度が500℃であると、ボロン強度は1.52kcps(気相拡散圧力598.5Pa(=4.5Torr))、1.51kcps(気相拡散圧力5998.3Pa(=45.1Torr))となり、気相拡散前の状態(初期状態)の1.49kcpsと大差ない。つまり、気相拡散温度が500℃であると、ボロンが、ほとんど拡散されない。この知見から、ボロンの拡散効果を有効に発揮させたい場合には、気相拡散は500℃を超える温度で行うことが望ましい。
また、気相拡散温度を700℃、800℃とすると、ボロンが拡散されやすくはなるが、ボロン強度の面内均一性が±10%以上となることも判明した。これに対して、気相拡散温度が600℃であれば、ボロン強度の面内均一性は±2.8%(気相拡散圧力598.5Pa)、±3.1%(気相拡散圧力5998.3Pa)となり、±10%未満となる。この知見から、ボロン強度の面内均一性を、例えば、±10%未満に抑えたい場合には、気相拡散は700℃未満の温度で行うことが望ましい。
(ボロン強度の時間依存性)
ところで、気相拡散温度を600℃とすると、例えば、気相拡散温度が700℃の場合に比較して、ボロンが拡散され難い。そこで、ボロン強度の時間依存性を調べてみた。
図8に、気相拡散温度を600℃、気相拡散圧力を598.5Pa(=4.5Torr))とし、気相拡散時間を10min、及び90minとした場合のボロン強度、及びボロン強度の面内均一性を示す。本例においても、気相拡散は、第2の実施形態にて説明した例を用いた。
図8に示すように、気相拡散温度が600℃の場合、気相拡散時間を90minとすると、ボロン強度が1.97kcpsから5.45kcpsに向上する。しかも、面内均一性は±2.8%から±8%になるだけであり、ボロン強度の面内均一性は、引き続き±10%未満を達成している。この知見から、気相拡散温度を600℃付近、例えば、550℃から650℃の範囲とした場合には、気相拡散時間を調節することによってボロン強度を向上させることができる。しかも、ボロン強度を向上させた場合においても、ボロン強度の面内均一性は、概ね±10%未満を達成することが可能である。図9に、ボロン強度とボロン強度の面内均一性との関係を示しておく。
(ボロン強度の圧力依存性)
図7を参照して説明したように、気相拡散圧力が低い方が、ボロン強度が高まる傾向を示す。そこで、ボロン強度の気相拡散圧力の下限を調べてみた。
図10に、気相拡散温度を600℃、気相拡散時間を10minとし、気相拡散圧力を598.5Pa、及び59.85Paとした場合のボロン強度、及びボロン強度の面内均一性を示す。本例においても、気相拡散は、第2の実施形態にて説明した例を用いた。
図10に示すように、気相拡散温度が600℃の場合、気相拡散圧力を59.85Paとしても、ボロン強度が1.97kcpsから1.91kcpsに変化するだけであり、ほとんど変わらない。また、ボロン強度の面内均一性も±2.8%から±2.7%に変化するだけであり、これもまたほとんど変わらない。これらの知見から、気相拡散圧力は59.85Pa以上で行うことが可能である。
(基板処理装置)
次に、この発明の実施形態に係る不純物拡散方法を実施することが可能な基板処理装置の一例を説明する。
図11は、この発明の実施形態に係る不純物拡散方法を実施することが可能な基板処理装置の一例を概略的に示す断面図である。
図11に示すように、基板処理装置100は、下端が開口された有天井の円筒体状の処理室101を有している。処理室101の全体は、例えば、石英により形成されている。処理室101内の天井には、石英製の天井板102が設けられている。処理室101の下端開口部には、例えば、ステンレススチールにより円筒体状に成形されたマニホールド103がOリング等のシール部材104を介して連結されている。
マニホールド103は処理室101の下端を支持している。マニホールド103の下方からは、被処理体として複数枚、例えば、50〜100枚の半導体基板、本例では、シリコン基板1を多段に載置可能な石英製のウエハボート105が処理室101内に挿入可能となっている。これにより、処理室101内にシリコン基板1が収容される。ウエハボート105は複数本の支柱106を有し、支柱106に形成された溝により複数枚のシリコン基板1が支持されるようになっている。
ウエハボート105は、石英製の保温筒107を介してテーブル108上に載置されている。テーブル108は、マニホールド103の下端開口部を開閉する、例えば、ステンレススチール製の蓋部109を貫通する回転軸110上に支持される。回転軸110の貫通部には、例えば、磁性流体シール111が設けられ、回転軸110を気密にシールしつつ回転可能に支持している。蓋部109の周辺部とマニホールド103の下端部との間には、例えば、Oリングよりなるシール部材112が介設されている。これにより処理室101内のシール性が保持されている。回転軸110は、例えば、ボートエレベータ等の昇降機構(図示せず)に支持されたアーム113の先端に取り付けられている。これにより、ウエハボート105および蓋部109等は、一体的に昇降されて処理室101内に対して挿脱される。
基板処理装置100は、処理室101内に、処理に使用するガスを供給する処理ガス供給機構114、及び処理室101内に、不活性ガスを供給する不活性ガス供給機構115を有している。本例の処理ガス供給機構114は、不純物含有ガス供給源117a、不純物拡散促進ガス供給源117b、酸化剤含有ガス供給源117cを含んでいる。不活性ガス供給機構115は、不活性ガス供給源120を含んでいる。
不純物含有ガスの一例は三塩化ホウ素ガス、不純物拡散促進ガスの一例は水素ガス、酸化剤含有ガスの一例は一酸化二窒素ガス、不活性ガスの一例は窒素ガスである。
不純物含有ガス供給源117aは、流量制御器121a及び開閉弁122aを介して、分散ノズル123aに接続されている。同様に、不純物拡散促進ガス供給源117b、酸化剤含有ガス供給源117cは、流量制御器121b、121c及び開閉弁122b、122cを介して、分散ノズル123b、123cにそれぞれ接続されている。
分散ノズル123a〜123cは石英管よりなり、マニホールド103の側壁を内側へ貫通して上方向へ屈曲されて垂直に延びる。分散ノズル123a〜123cの垂直部分には、複数のガス吐出孔124が所定の間隔を隔てて形成されている。これにより、各ガスは、ガス吐出孔124から水平方向に処理室101内に向けて略均一に吐出される。
不活性ガス供給源120は、流量制御器121d及び開閉弁122dを介して、ノズル128に接続されている。ノズル128は、マニホールド103の側壁を貫通し、その先端から不活性ガスを、水平方向に処理室101内に向けて吐出させる。
処理室101内の、分散ノズル123a〜123cと反対側の部分には、処理室101内を排気するための排気口129が設けられている。排気口129は処理室101の側壁を上下方向へ削りとることによって細長く形成されている。処理室101の排気口129に対応する部分には、排気口129を覆うように断面がコの字状に成形された排気口カバー部材130が溶接により取り付けられている。排気口カバー部材130は、処理室101の側壁に沿って上方に延びており、処理室101の上方にガス出口131を規定している。ガス出口131には、真空ポンプ等を含む排気機構132が接続される。排気機構132は、処理室101内を排気することで処理に使用した処理ガスの排気、及び処理室101内の圧力を処理に応じた処理圧力とする。
処理室101の外周には筒体状の加熱装置133が設けられている。加熱装置133は、処理室101内に供給されたガスを活性化するとともに、処理室101内に収容された被処理体、本例ではシリコン基板1を加熱する。
基板処理装置100の各部の制御は、例えばマイクロプロセッサ(コンピュータ)からなるコントローラ150により行われる。コントローラ150には、オペレータが基板処理装置100を管理するためにコマンドの入力操作等を行うタッチパネルや、基板処理装置100の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザーインターフェース151が接続されている。
コントローラ150には記憶部152が接続されている。記憶部152は、基板処理装置100で実行される各種処理をコントローラ150の制御にて実現するための制御プログラムや、処理条件に応じて基板処理装置100の各構成部に処理を実行させるためのプログラムすなわちレシピが格納される。レシピは、例えば、記憶部152の中の記憶媒体に記憶される。記憶媒体は、ハードディスクや半導体メモリであってもよいし、CD-ROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性のものであってもよい。また、他の装置から、例えば専用回線を介してレシピを適宜伝送させるようにしてもよい。レシピは、必要に応じて、ユーザーインターフェース151からの指示等にて記憶部152から読み出され、読み出されたレシピに従った処理をコントローラ150が実行することで、基板処理装置100は、コントローラ150の制御のもと、所望の処理が実施される。
本例では、コントローラ150の制御のもと、例えば、上記第1〜第3の実施形態に係る不純物拡散方法にしたがった処理が順次実施される。
上記第1〜第3の実施形態に係る不純物拡散方法は、図11に示すような基板処理装置100を用いることによって実施することができる。
また、基板処理装置としては図11に示すようなバッチ式に限らず、枚葉式の基板処理装置であっても良い。また、酸化剤含有ガス供給源117cは、必要に応じて設けられれば良い。
(半導体装置の製造方法)
図12A〜図12Jはそれぞれ半導体装置の製造工程中の斜視図である。図12A〜図12Jには半導体装置の一例として不揮発性半導体記憶装置が示されており、浮遊ゲート電極及び制御ゲート電極の典型的な製造工程が示されている。
まず、図12Aに示すように、シリコン基板1の表面を酸化し、トンネル酸化膜202を形成する。次いで、トンネル酸化膜202上に、浮遊ゲート電極となる導電物、例えば、ボロン含有シリコンを堆積し、第1のボロン含有ポリシリコン膜203を形成する。次いで、第1のボロン含有ポリシリコン膜203上に、ハードマスクとなる物質、例えば、窒化シリコンを堆積し、窒化シリコン膜204を形成する。次いで、窒化シリコン膜204上に、ホトレジストを塗布し、ホトレジスト膜205を形成する。次いで、ホトリソグラフィ法を用いて、ホトレジスト膜205を、素子領域のパターンに対応したパターンにパターニングする。
次に、図12Bに示すように、ホトレジスト膜205をエッチングのマスクに用いて、窒化シリコン膜204、第1のボロン含有ポリシリコン膜203、トンネル酸化膜202、およびシリコン基板1をエッチングし、シリコン基板1にシャロートレンチ206を形成する。これにより、第1のボロン含有ポリシリコン膜203およびトンネル酸化膜202はカラム方向に沿って分離される。なお、このエッチングの際、ホトレジスト膜205が無くなった後は、窒化シリコン膜204がエッチングのマスクとなる。エッチングが終了したら、図12Cに示すように、窒化シリコン膜204を除去する。
図13A〜図13Cは、第1のボロン含有ポリシリコン膜203がエッチングされていく様子を示す斜視図である。
図13A〜図13Cに示すように、シャロートレンチを形成するエッチングの際、第1のボロン含有ポリシリコン膜203は、カラム方向に沿ってエッチングされていく。このエッチングの際、第1のボロン含有ポリシリコン膜203のエッチング加工面に対してエッチャントが衝突したり、接触したりしながら、エッチングが進む。このため、図13B及び図13Cに示すように、第1のボロン含有ポリシリコン膜203のエッチング加工面には、不純物、本例ではボロンが逸失された不純物逸失層207が生ずる。そこで、図12Dに示すように、エッチング加工面に対してボロンを気相拡散させ、不純物逸失層207に対し、ボロンを気相拡散させる。このボロンの気相拡散の際に、上述したこの発明の実施形態に係る不純物拡散方法を適用する。これにより、逸失したボロンを、短時間で、高濃度に補償することができる。
次に、図12Eに示すように、シリコン基板1および第1のボロン含有ポリシリコン膜203上に、絶縁物、例えば、酸化シリコンを堆積し、酸化シリコン膜208を形成する。これにより、シャロートレンチ206は、酸化シリコン膜208にて埋め込まれる。
次に、図12Fに示すように、酸化シリコン膜208を研磨し、酸化シリコン膜208の表面を後退させる。
次に、図12Gに示すように、酸化シリコン膜208を、さらにエッチバックし、第1のボロン含有ポリシリコン膜203の側面を、酸化シリコン膜208から露出させる。
次に、図12Hに示すように、第1のボロン含有ポリシリコン膜203および酸化シリコン膜208上に、浮遊ゲート電極と制御ゲート電極とを容量結合させるゲート間絶縁膜209を形成する。次いで、ゲート間絶縁膜209上に、制御ゲート電極となる導電物、例えば、ボロン含有シリコンを堆積し、第2のボロン含有ポリシリコン膜210を形成する。次いで、第2のボロン含有ポリシリコン膜210上に、ホトレジストを塗布し、ホトレジスト膜211を形成する。次いで、ホトリソグラフィ法を用いて、ホトレジスト膜211を、制御ゲート電極のパターンに対応したパターンにパターニングする。
次に、図12Iに示すように、ホトレジスト膜211をエッチングのマスクに用いて、第2のボロン含有ポリシリコン膜210、ゲート間絶縁膜209、第1のボロン含有ポリシリコン膜203、およびトンネル酸化膜202をエッチングする。これにより、第2のボロン含有ポリシリコン膜210、ゲート間絶縁膜209、第1のボロン含有ポリシリコン膜203およびトンネル酸化膜202はカラム方向に対して交差、例えば、直交するロウ方向に沿って分離される。
次に、図12Iに示すように、ホトレジスト膜211を除去する。
図14A〜図14Cは、第1のボロン含有ポリシリコン膜203がエッチングされていく様子を示す斜視図である。
図14A〜図14Cに示すように、第1のボロン含有ポリシリコン膜203を、第2のボロン含有ポリシリコン膜210と自己整合的にエッチングする際、第1のボロン含有ポリシリコン膜203は、ロウ方向に沿ってエッチングされていく。この際にも、第1のボロン含有ポリシリコン膜203のエッチング加工面には、不純物、本例ではボロンが逸失された不純物逸失層212が生ずる。そこで、図12Jに示すように、エッチング加工面に対してボロンを気相拡散させ、不純物逸失層212に対し、ボロンを気相拡散させる。このボロンの気相拡散の際に、上述したこの発明の実施形態に係る不純物拡散方法を適用する。これにより、逸失したボロンを、短時間で、高濃度に補償することができる。
また、制御ゲート電極となる導電膜として、本例のように第2のボロン含有ポリシリコン膜210を用いた場合には、第2のボロン含有ポリシリコン膜210のエッチング加工面に対しても、ボロンが気相拡散される。これにより、第2のボロン含有ポリシリコン膜210に対しても、逸失したボロンを、短時間で、高濃度に補償することができる。
このように、この発明の実施形態に係る不純物拡散方法は、シリコン基板1上に、導電膜を形成し、この導電膜をエッチングした後、この導電膜のエッチング加工面に対して、不純物を気相拡散させる半導体装置の製造方法において、上記気相拡散工程に適用することができる。
また、図12Dに示した気相拡散工程は、図15に示すように、シャロートレンチ206を、酸化シリコン膜208で埋め込み、第1のボロン含有ポリシリコン膜203の側面を、酸化シリコン膜208から露出させた後に行うことも可能である。
また、気相拡散工程には、上記第1〜第3の実施形態の他、後述する第4〜第6の実施形態を適用することができる。
(第4の実施形態)
図16はこの発明の第4の実施形態に係る不純物拡散方法の一例を示すタイミングチャートである。
図16に示すように、第4の実施形態が、図1等に示した第1の実施形態と異なるところは、ステップ3における昇温工程において、不純物拡散促進ガス、例えば、水素ガスを処理室内に供給しないことである。
昇温工程(ステップ3)における不活性ガス、及び不純物含有ガスの供給量の一例は、以下の通りである。
不活性ガス(N) : 500sccm
不純物含有ガス(BCl(1%)): 100sccm
また、気相拡散工程(ステップ4)における不活性ガス、不純物含有ガス、及び不純物拡散促進ガスの供給量の一例は、以下の通りである。
不活性ガス(N) : 500sccm
不純物含有ガス(BCl(1%)): 100sccm
不純物拡散促進ガス(H) : 100sccm
第4の実施形態のように、不純物拡散促進ガスは、ステップ4に示す気相拡散工程においてのみ、供給するようにしても良い。このようにしても、処理室内には不純物拡散促進ガス、例えば、水素ガスが供給されているので、不純物拡散促進ガスを供給しない場合に比較して、不純物、例えば、ボロンを、ポリシリコン膜3内に、単位時間あたりより高濃度に拡散させることができる。
(第5の実施形態)
図17はこの発明の第5の実施形態に係る不純物拡散方法の一例を示すタイミングチャートである。
図17に示すように、第5の実施形態が、図1等に示した第1の実施形態と異なるところは、ステップ4における気相拡散工程において、不純物拡散促進ガス、例えば、水素ガスを処理室内に供給しないことである。
昇温工程(ステップ3)における不活性ガス、不純物含有ガス、及び不純物拡散促進ガスの供給量の一例は、以下の通りである。
不活性ガス(N) : 500sccm
不純物含有ガス(BCl(1%)): 100sccm
不純物拡散促進ガス(H) : 100sccm
また、気相拡散工程(ステップ4)における不活性ガス、及び不純物含有ガスの供給量の一例は、以下の通りである。
不活性ガス(N) : 500sccm
不純物含有ガス(BCl(1%)): 100sccm
第5の実施形態のように、不純物拡散促進ガスは、ステップ3に示す昇温工程においてのみ、供給するようにしても良い。この場合、不純物拡散促進ガスは、第3の実施形態と同様に、還元性ガスであることが望ましい。
(第6の実施形態)
図18はこの発明の第6の実施形態に係る不純物拡散方法の一例を示すタイミングチャートである。
図18に示すように、第6の実施形態が、図1等に示した第1の実施形態と異なるところは、不純物含有ガス、及び不純物拡散促進ガスを、ステップ4における気相拡散工程においてのみ、処理室内に供給するようにしたことである。
昇温工程(ステップ3)における不活性ガスの供給量の一例は、以下の通りである。
不活性ガス(N) : 500sccm
また、気相拡散工程(ステップ4)における不活性ガス、不純物含有ガス、及び不純物拡散促進ガスの供給量の一例は、以下の通りである。
不活性ガス(N) : 500sccm
不純物含有ガス(BCl(1%)): 100sccm
不純物拡散促進ガス(H) : 100sccm
第6の実施形態のように、不純物含有ガス、及び不純物拡散促進ガスは、ステップ4に示す気相拡散工程においてのみ供給するようにしても良い。この場合においても、不純物拡散促進ガスを供給しない場合に比較して、不純物、例えば、ボロンを、ポリシリコン膜3内に、単位時間あたりより高濃度に拡散させることができる。
以上、この発明をいくつかの実施形態に従って説明したが、この発明は、上記実施形態に限定されることは無く、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、上記実施形態においては、処理条件を具体的に例示したが、処理条件は、上記具体的な例示に限られるものではない。
不純物含有ガスとしては、三塩化ボロンに限られるものではなく、ジボラン(B)なども用いることができる。
また、酸化工程における酸化は、酸素ガスによる酸化の他、オゾンガスによるオゾン酸化、酸素ラジカルを用いたラジカル酸化のいずれでも用いることができる。同様に、窒化工程における窒化は、アンモニアガスによる窒化の他、アンモニアラジカルを用いたラジカル窒化を用いることができる。
その他、この発明はその要旨を逸脱しない範囲で様々に変形することができる。
1…シリコン基板、2…シリコン酸化膜、3…ボロンがドープされたポリシリコン膜、4…不純物逸失層。

Claims (20)

  1. 薄膜中に不純物を拡散させる不純物拡散方法であって、
    (1) 処理室に、前記薄膜が形成された被処理体を搬入する工程と、
    (2) 前記処理室内で、前記薄膜が形成された被処理体を気相拡散温度まで昇温する工程と、
    (3) 前記処理室内に、前記不純物を含有する不純物含有ガスを不活性ガスとともに供給し、前記気相拡散温度に昇温された前記被処理体に形成された前記薄膜中に前記不純物を拡散させる工程と、を備え、
    前記(3)工程において、前記処理室内に、前記不純物含有ガス及び前記不活性ガスとともに、前記薄膜への前記不純物の拡散を促進させる不純物拡散促進ガスを同時に供給し、
    前記薄膜はエッチング加工されたものであり、
    前記薄膜は前記不純物を含有し、前記エッチング加工の際、前記エッチング加工面から逸失した前記不純物を、少なくとも前記(3)工程において補償することを特徴とする不純物拡散方法。
  2. 前記不純物拡散促進ガスが、還元作用をさらに有しているとき、
    前記(2)工程において、前記処理室内に、前記不純物拡散促進ガスを前記不活性ガスとともに供給し、前記被処理体に形成された前記薄膜の表面に存在する自然酸化膜を、前記被処理体を昇温しながら還元することを特徴とする請求項1に記載の不純物拡散方法。
  3. 前記(2)工程において、前記処理室内に、前記不純物含有ガスを前記不活性ガスとともに供給することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の不純物拡散方法。
  4. 前記薄膜は、シリコンを含む薄膜であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の不純物拡散方法。
  5. 前記不純物は、ボロンであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の不純物拡散方法。
  6. 前記不純物拡散促進ガスが、水素であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の不純物拡散方法。
  7. (4) 前記処理室内で、前記薄膜が形成された被処理体を搬出可能温度まで降温する工程、
    をさらに備え、
    前記(4)工程において、前記処理室内に、酸化剤含有ガスを供給し、前記不純物が拡散された前記薄膜の表面を、前記被処理体を降温しながら酸化することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の不純物拡散方法。
  8. 薄膜中に不純物を拡散させる不純物拡散方法であって、
    (1) 処理室に、前記薄膜が形成された被処理体を搬入する工程と、
    (2) 前記処理室内で、前記薄膜が形成された被処理体を気相拡散温度まで昇温する工程と、
    (3) 前記処理室内に、前記不純物を含有する不純物含有ガスを不活性ガスとともに供給し、前記気相拡散温度に昇温された前記被処理体に形成された前記薄膜中に前記不純物を拡散させる工程と、を備え、
    前記(2)工程において、前記処理室内に、還元作用を有する還元性ガスを前記不活性ガスとともに供給し、前記被処理体に形成された前記薄膜の表面に存在する自然酸化膜を、前記被処理体を昇温しながら還元し、
    前記薄膜は、エッチング加工されたものであり、
    前記薄膜は前記不純物を含有し、前記エッチング加工の際、前記エッチング加工面から逸失した前記不純物を、少なくとも前記(3)工程において補償することを特徴とする不純物拡散方法。
  9. 前記(2)工程において、前記処理室内に、前記不純物含有ガスをさらに供給することを特徴とする請求項に記載の不純物拡散方法。
  10. 前記薄膜は、シリコンを含む薄膜であることを特徴とする請求項又は請求項に記載の不純物拡散方法。
  11. 前記不純物は、ボロンであることを特徴とする請求項から請求項10のいずれか一項に記載の不純物拡散方法。
  12. 前記還元性ガスが、水素であることを特徴とする請求項から請求項11のいずれか一項に記載の不純物拡散方法。
  13. (4) 前記処理室内で、前記薄膜が形成された被処理体を搬出可能温度まで降温する工程、
    をさらに備え、
    前記(4)工程において、前記処理室内に、酸化剤含有ガスを供給し、前記不純物が拡散された前記薄膜の表面を、前記被処理体を降温しながら酸化することを特徴とする請求項から請求項12のいずれか一項に記載の不純物拡散方法。
  14. 薄膜中に不純物を拡散させる拡散処理に使用可能な基板処理装置であって、
    被処理体が搬入される処理室と、
    前記処理室内で前記被処理体を加熱し、前記被処理体を昇温させる加熱機構と、
    前記処理室内に、不純物を含有する不純物含有ガスと、不活性ガスと、不純物拡散促進ガス又は還元性ガスとを供給するガス供給機構と、
    前記加熱機構、及び前記ガス供給機構を制御する制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、請求項1から請求項、並びに請求項から請求項12のいずれか一項に記載の不純物拡散方法が実行されるように、前記加熱機構、及び前記ガス供給機構を制御することを特徴とする基板処理装置。
  15. 前記ガス供給機構は、前記処理室内に酸化剤含有ガスをさらに供給し、
    前記制御装置は、請求項又は請求項13に記載の不純物拡散方法が実行されるように、前記加熱機構、及び前記ガス供給機構を制御することを特徴とする請求項14に記載の基板処理装置。
  16. ) 半導体基板上に、導電膜を形成する工程と、
    ) 前記導電膜をエッチングする工程と、
    ) 前記導電膜のエッチング加工面に対して、不純物を気相拡散させる工程と、を備え、
    前記()工程として、
    (1) 処理室に、前記薄膜が形成された被処理体を搬入する工程と、
    (2) 前記処理室内で、前記薄膜が形成された被処理体を気相拡散温度まで昇温する工程と、
    (3) 前記処理室内に、前記不純物を含有する不純物含有ガスを不活性ガスとともに供給し、前記気相拡散温度に昇温された前記被処理体に形成された前記薄膜中に前記不純物を拡散させる工程と、を備え、
    前記(3)工程において、前記処理室内に、前記不純物含有ガス及び前記不活性ガスとともに、前記薄膜への前記不純物の拡散を促進させる不純物拡散促進ガスを同時に供給する不純物拡散方法を用いることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. (a) 半導体基板上に、導電膜を形成する工程と、
    (b) 前記導電膜をエッチングする工程と、
    (c) 前記導電膜のエッチング加工面に対して、不純物を気相拡散させる工程と、を備え、
    前記(c)工程として、
    (1) 処理室に、前記薄膜が形成された被処理体を搬入する工程と、
    (2) 前記処理室内で、前記薄膜が形成された被処理体を気相拡散温度まで昇温する工程と、
    (3) 前記処理室内に、前記不純物を含有する不純物含有ガスを不活性ガスとともに供給し、前記気相拡散温度に昇温された前記被処理体に形成された前記薄膜中に前記不純物を拡散させる工程と、を備え、
    前記(2)工程において、前記処理室内に、還元作用を有する還元性ガスを前記不活性ガスとともに供給し、前記被処理体に形成された前記薄膜の表面に存在する自然酸化膜を、前記被処理体を昇温しながら還元する不純物拡散方法を用いることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. ) 半導体基板上に、トンネル絶縁膜と、浮遊ゲート電極を構成する第1の導電膜とを順次形成する工程と、
    ) 前記第1の導電膜、前記トンネル絶縁膜、及び前記半導体基板をエッチングし、前記半導体基板にシャロートレンチを形成するとともに、前記第1の導電膜及び前記トンネル絶縁膜を第1の方向に沿って分離する工程と、
    ) 前記第1の方向に沿って生じた前記第1の導電膜のエッチング加工面に対して、不純物を気相拡散させる工程と、
    ) 前記シャロートレンチの内部を素子分離絶縁物で埋め込む工程と、
    ) 前記第1の導電膜および前記素子分離絶縁物上に、ゲート間絶縁膜となる絶縁膜と、制御ゲート電極を構成する第2の導電膜とを順次形成する工程と、
    ) 前記第2の導電膜、前記絶縁膜、前記第1の導電膜、及び前記トンネル絶縁膜をエッチングし、前記第2の導電膜、前記絶縁膜、前記第1の導電膜、及び前記トンネル絶縁膜を前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って分離する工程と、
    ) 前記第2の方向に沿って生じた前記第1の導電膜のエッチング加工面に対して、不純物を気相拡散させる工程と、を備え、
    前記()工程及び前記()工程の少なくともいずれか一方の工程として、
    (1) 処理室に、前記薄膜が形成された被処理体を搬入する工程と、
    (2) 前記処理室内で、前記薄膜が形成された被処理体を気相拡散温度まで昇温する工程と、
    (3) 前記処理室内に、前記不純物を含有する不純物含有ガスを不活性ガスとともに供給し、前記気相拡散温度に昇温された前記被処理体に形成された前記薄膜中に前記不純物を拡散させる工程と、を備え、
    前記(3)工程において、前記処理室内に、前記不純物含有ガス及び前記不活性ガスとともに、前記薄膜への前記不純物の拡散を促進させる不純物拡散促進ガスを同時に供給する不純物拡散方法を用いることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  19. (a) 半導体基板上に、トンネル絶縁膜と、浮遊ゲート電極を構成する第1の導電膜とを順次形成する工程と、
    (b) 前記第1の導電膜、前記トンネル絶縁膜、及び前記半導体基板をエッチングし、前記半導体基板にシャロートレンチを形成するとともに、前記第1の導電膜及び前記トンネル絶縁膜を第1の方向に沿って分離する工程と、
    (c) 前記第1の方向に沿って生じた前記第1の導電膜のエッチング加工面に対して、不純物を気相拡散させる工程と、
    (d) 前記シャロートレンチの内部を素子分離絶縁物で埋め込む工程と、
    (e) 前記第1の導電膜および前記素子分離絶縁物上に、ゲート間絶縁膜となる絶縁膜と、制御ゲート電極を構成する第2の導電膜とを順次形成する工程と、
    (f) 前記第2の導電膜、前記絶縁膜、前記第1の導電膜、及び前記トンネル絶縁膜をエッチングし、前記第2の導電膜、前記絶縁膜、前記第1の導電膜、及び前記トンネル絶縁膜を前記第1の方向と交差する第2の方向に沿って分離する工程と、
    (g) 前記第2の方向に沿って生じた前記第1の導電膜のエッチング加工面に対して、不純物を気相拡散させる工程と、を備え、
    前記(c)工程及び前記(g)工程の少なくともいずれか一方の工程として、
    (1) 処理室に、前記薄膜が形成された被処理体を搬入する工程と、
    (2) 前記処理室内で、前記薄膜が形成された被処理体を気相拡散温度まで昇温する工程と、
    (3) 前記処理室内に、前記不純物を含有する不純物含有ガスを不活性ガスとともに供給し、前記気相拡散温度に昇温された前記被処理体に形成された前記薄膜中に前記不純物を拡散させる工程と、を備え、
    前記(2)工程において、前記処理室内に、還元作用を有する還元性ガスを前記不活性ガスとともに供給し、前記被処理体に形成された前記薄膜の表面に存在する自然酸化膜を、前記被処理体を昇温しながら還元する不純物拡散方法を用いることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  20. 前記()工程は、前記()工程の後に行うことを特徴とする請求項19に記載の半導体装置の製造方法。
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