JP6075683B2 - 走査線調整機構、光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

走査線調整機構、光走査装置および画像形成装置 Download PDF

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本発明は、走査線調整機構、光走査装置および画像形成装置に関するものである。
特許文献1には、画像情報に応じた書込光を光走査装置によって潜像担持体上に照射して潜像を形成し、この潜像を現像して画像を得る画像形成装置が記載されている。この特許文献1に記載の光走査装置には、走査線の傾きを調整する走査線調整機構を備えている。
図28は、特許文献1に記載の走査線調整機構を示す斜視図であり、図29(a)は、図28の主走査方向他端側の断面図であり、図29(b)は、図28の主走査方向一端側断面図である。
図28に示すように、長尺レンズ57と、長尺レンズ57を保持したブラケット450とからなる光学系部品としての長尺レンズユニット20の姿勢を変更して走査線の傾きを調整する走査線調整機構400を備えている。
長尺レンズ57は、ブラケット450に保持されている。ブラケット450は主走査方向に長い部材で長尺レンズ57を載置する平坦な座面450aを有している。この座面450aの主走査方向(図中X軸方向)の一端側には、座面450aに対して90°に折り曲げた一端側折曲部450bが形成されている。他端側にも同様に他端側折曲部450cが形成されている。長尺レンズ57の主走査方向の両端部には、板状部571a、571bが形成されている。これらの板状部571a、571bが接着剤などによりホルダ450の折曲部450b,450cにそれぞれ固定されている。
また、主走査方向両端には、長尺レンズユニット20を保持する保持台410a,410bが設けられている。
図29(b)に示すように、主走査方向一端側の保持台410aには、ブラケット450の一端側の折曲部450bが当接する被押し当て部としての一端側座面411aが形されている。また、この一端側座面411aの近傍位置でその先端部をブラケット450の座面450aに当接させる走査線傾き調整ねじ414を螺入するねじ孔が形成されており、このネジ孔に傾き調整ねじ414が螺入されている。また、ブラケット450の一端側折曲部450bを一端側座面411aに押し当てかつブラケット450の座面450aを走査線傾き調整ねじ414に押し当てる押し部材としての一端側板ばね420が設けられている。
一端側板ばね420は、図28、図29(b)に示すように、一端部をねじ422により一端側保持台410aに固定される。一端側板ばね420は途中で分岐した第1弾性片420aと第2弾性片420bとを有している。第1弾性片420aが長尺レンズ57の上面を押圧することで、走査線傾き調整ねじ414の先端部にブラケット450の座面450aを弾性力で当接させている。また、第2弾性片420bが長尺レンズ57の板状部571aを押圧することで、ブラケット450の折曲部450bを一端側座面411aに弾性力で当接させている。
図29(a)に示すように、主走査方向他端側の他端側保持台410bにも、ブラケット450の他端側折曲部450cが当接する他端側座面411bが設けられている。また、他端側保持台410bのブラケット450の座面450aと対向する対向面に突設された2個の支点部412が形成されている。これら支点部412にブラケット450の座面450aの他端側が載置されている。また、ブラケット450の他端側折曲部450cを他端側座面411bに押し当て、かつブラケット450の座面450a他端側を支点部412に押し当てる他端側板ばね421を有している。
他端側板ばね421は、一端側板バネ420と同様、ねじ423により他端側保持台410bに固定されており、長尺レンズ57の上面を押圧して、ブラケット450の座面450aを支点部412に弾性力で当接させる第1弾性片421aと、長尺レンズ57の板状部571bを押圧することで、ブラケット450の他端側折曲部450cを他端側座面411bに弾性力で当接させる第2弾性片421bとを有している。
走査線の傾き調整は、走査線傾き調整ねじ414を回転することにより、長尺レンズユニット20を、支点412を中心に回動させて、長尺レンズユニット20の姿勢を変更することで走査線傾きが調整される。
しかしながら、特許文献1に記載の走査線調整機構においては、走査線傾き調整ねじ414を回転させて長尺レンズユニット20を、支点412を中心に回動させるとき、各第2弾性片420b,421bと板状部571a,571bとが摺擦するとともに、ブラケット450の各折曲部450b,450cが、各保持台410a,410bの座面411a,411bと摺擦する。長尺レンズユニット20をスムーズに回動させて長尺レンズユニット20の姿勢をスムーズに変更するためには、各第2弾性片420b,421bの弾性力は、弱い方がよい。しかし、各第2弾性片420b,421bの弾性力が弱いと、画像形成時の振動などにより長尺レンズユニット20が振動し、異常画像が生じるおそれがあるという課題があった。
一方、長尺レンズユニット20の振動を抑制するために、各第2弾性片420b,421bの弾性力を強くすると、各第2弾性片420b,421bと板状部571a,571bとの摩擦力や、ブラケット450の各折り曲げ部450b,450cと、各保持台410a,410bの座面411a,411bとの摩擦力が大きくなる。これら摩擦力が、長尺レンズユニット20の剛性よりも大きいと、傾き調整時に、長尺レンズユニット20が弓状に撓んでしまい、走査線に曲がりが生じるおそれがあるという課題が生じる。
本発明は以上の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、光学系部品の姿勢をスムーズに変更することができ、かつ、光学系部品の振動を抑制することができる走査線調整機構、光走査装置および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光源から走査対象物までの光路上に配置された光学系部品の姿勢を変更して、上記走査対象物に光走査される走査線を調整する走査線調整機構において、走査線調整時の上記光学系部品の姿勢変更方向と直交する方向に上記光学系部品を押す押し部材を備え、上記押し部材により押された光学系部品が押し当たる被押し当て部および/または上記押し部材が、回動部材であることを特徴とするものである。
本発明によれば、押し部材の押し力を強くして光学系部品を強く被押し当て部材に押し当てても、上記光学系部品の姿勢変更時に被押し当て部および/または上記押し部材の光学系部品との当接面が表面移動することで、スムーズに光学系部品の姿勢を変更することができる。これにより、光学系部品の振動を押さえ、かつ、光学系部品の撓みを抑制することができる。
本実施形態に係る画像形成装置としてのプリンタを示す模式図。 第1光走査装置の内部を示す斜視図。 第1光走査装置の光学ハウジングに収納された光学部品を示す斜視図。 第1光走査装置、第2光走査装置の光学部品を示す斜視図。 ポリゴンミラー以降の各光ビームの光路を示す図。 第1、第2光走査装置と、トナーボトルとを示す断面図。 長尺レンズユニットと、調整ネジ駆動機構とを示す斜視図。 長尺レンズと、光学ハウジングとを示す斜視図。 長尺レンズユニットの長手方向中央部付近の拡大図。 光学ハウジングの補強リブを示す図。 図8のW方向から見た長尺レンズユニットの長手方向中央部付近の拡大図。 光走査装置の断面図。 調整ネジ駆動機構と長尺レンズユニットとを示す斜視図。 調整ネジ駆動機構の斜視図。 調整ネジ駆動機構の一部を分解した分解斜視図。 ハスバギヤとハンドル部材とを分解した斜視図。 ハスバギヤと調整ネジとを示す斜視図。 図17を逆方向から見た斜視図。 調整ネジをハスバギヤに取り付けた斜視図。 ウォームギヤとハンドル部材とを示す斜視図。 ハンドル部材の下面図。 カバー部材の挿入部周辺を示す平面図。 カバー部材の挿入部にハンドル部材を取り付けたときのカバー部材の挿入部周辺を示す平面図。 調整ネジ駆動機構を第1光走査装置に取り付ける様子を示す図。 ハウジングに蓋部材を取り付ける様子を示す図。 蓋部材の穴部の周辺の拡大斜視図。 押し部材の変形例を示す概略図。 走査線調整機構を示す斜視図。 (a)は、図28の主走査方向一端側の断面図であり、(b)は、図28の主走査方向他端側断面図。
以下、本発明を、電子写真方式の画像形成装置である複写機に適用した一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置としてのプリンタ10を示す模式図である。
このプリンタ10は、主に、イエロー(以下「Y」と記載し、イエロー用の部材の符号には色別符号として「Y」を付す。シアン、マゼンタ、ブラックについても同様。)用の作像部4Y、M(マゼンタ)用の作像部4M、C(シアン)用の作像部4C、Bk(ブラック)用の作像部4Bkの4つの作像部と、中間転写材である中間転写ベルト1とを有している。また、作像部4Y,M,C,Bkの上には、第1の光走査装置5a、第2の光走査装置5bの一部が重なるようにして横並びに配置されている。
各光走査装置5a,5bは、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等から入力される色分解された画像データを、光源駆動用の信号に変換し、それに従い各レーザ光源ユニット内の半導体レーザを駆動して光ビームを出射するようになっている。
各作像部4Y,4M,4C,4Bkは、それぞれ、回転駆動される潜像担持体としての感光体41Y,41M,41C,41Bkを備えている。また、それぞれの感光体41Y,41M,41C,41Bkの周囲に、帯電部42Y,42M,42C,42Bk、現像部43Y,43M,43C,43Bk、クリーニング部44Y,44M,44C,44Bk等が設けられている。感光体41Y,41C,41M,41Bkは、円筒状に形成された感光体ドラムであり、図示しない駆動源により回転駆動される。各帯電部42Y,42M,42C,42Bkは、それぞれ対応する感光体41Y,41M,41C,41Bk41の表面を所定電位となるように一様帯電するものである。本実施形態の帯電部42Y,42M,42C,42Bkは、帯電ローラ等の帯電部材を感光体41Y,41M,41C,41Bkの表面に接触又は近接させて帯電処理する接触帯電方式のものを採用しているが、これに限られない。
第1の光走査装置5aから出射された光ビームが帯電部42Bk,42Cにより一様帯電された感光体41Bk,41Cの表面にスポット照射されることにより、感光体41Bk,41C表面にはそれぞれの画像情報に応じた静電潜像が書き込まれる。また、第2の光走査装置5bから出射された光ビームが帯電部42M,42Yにより一様帯電された感光体41M,41Yの表面にスポット照射されることにより、感光体41M,41Y表面にはそれぞれの画像情報に応じた静電潜像が書き込まれる。
各現像部43Y,43M,43C,43Bkは、感光体41Y,41M,41C,41Bk上の静電潜像にトナーを付着させることにより、その静電潜像をトナー像として顕像化させるものである。本実施形態では、感光体41Y,41M,41C,41Bkに対して非接触状態でトナーを供給する非接触現像方式のものが採用されている。各クリーニング部44Y,44M,44C,44Bkは、感光体41Y,41M,41C,41Bkの表面に付着している転写残トナー等の不要物を除去するもので、感光体表面にブラシを接触させてクリーニングするブラシ接触方式のものが採用されている。
作像部4Y,4M,4C,4Bkの鉛直方向下方には、無端状の中間転写ベルト1を張架しながら図中反時計回り方向に無端移動せしめる転写ユニット12が配設されている。転写手段たる転写ユニット12は、中間転写ベルト1の他に、テンションローラ2、2次転写対向ローラ3、4つの1次転写ローラ6Y,6M,6C,6Bk、2次転写ローラ7、不図示のベルトクリーニング装置などを備えている。
転写ユニット12の鉛直方向下方には、シートを複数枚重ねた紙束の状態で収容している給紙カセット13が配設されている。この給紙カセット13は、シート束の一番上のシートに給紙ローラ13aを当接させており、これを所定のタイミングで図中反時計回り方向に回転させることで、そのシートを送り出す。
各感光体41Y,41M,41C,41Bk上に形成された各色トナー像が、各一次転写ローラ6Y,6M,6C,6Bkによって、順次中間転写ベルト1に互いに重なり合うように転写される。このように重なった中間転写ベルト1上の画像は、2次転写ローラ7によってシートに転写される。
画像が転写されたシートは、その後に定着器14に搬送され、熱と圧力によって画像がシートに定着される。その後、シートは、排紙ローラ対15により排紙トレイ16へ排出される。
また、トナーを収納した現像剤収納部たるトナーボトル70Y,70M,70C,70Bkが、光走査装置5a,5bと作像部4Y,4M,4C,4Bkとの間に配置されている。各トナーボトル内のトナーは、後述するトナー補給装置60(図8参照)により、対応する現像部43Y,43M,43C,43Bkに補給される。Bk色のトナーは、他の色のトナーよりも消費量が多いので、Bk色トナーを収納したトナーボトル70Kは、他のトナーボトル70Y,70M,70Cよりも外径が大きく、他のトナーボトルよりも多くのトナーを収納している。
次に、光走査装置5a,5bについて説明する。第1,第2の光走査装置5a,5bは、排紙トレイ16の傾斜に略平行に対向するように傾いて設置されていて、両者がプリンタ10の排紙側から見て一部重なるように配置されている。もちろん略平行でなかったり、重なりがなかったりしても問題ないが、重なる部分をもつことでプリンタ10を小型化することができる。
第1の光走査装置5a、第2の光走査装置5bの構成は、同じであるので、以下の説明では、第1の光走査装置5aについて説明する。
図2は、第1の光走査装置5aの内部を示す斜視図であり、図3は、第1の光走査装置5aの光学ハウジング500に収納された光学部品を示す斜視図である。
第1の光走査装置5aは、Bk色の感光体41BkとC色の感光体41Cとに走査光線Lを照射するものである。第1の光走査装置5aは、図2、図3に示すように、LDユニット51、ポリゴンスキャナ53、走査レンズ(fθレンズ)54、反射ミラー55C,55Bk,56Bk、長尺レンズ57Bk,57C、同期ミラー61、同期レンズ62などを有している。これらは、光学ハウジング500に収納されている。光学ハウジング500は、上面が開放した箱型の形状であり、上面がカバー部材(不図示)で覆われていて、光走査装置内への塵芥の侵入を防いでいる。LDユニット51、ポリゴンスキャナ53は、光学ハウジング500の一端側に収納されている。光学ハウジング500は、ガラス繊維を含有した熱可塑性樹脂で構成されている。
LDユニット51は、感光体41Bkに走査光線LBkを照射するための半導体レーザからなるBk用の光源52Bkと、感光体41Cに走査光線LCを照射するための半導体レーザからなるC用の光源52Cとが固定された制御基板171が取り付けられている。LDユニット51では、Bk色用の光源52Bkから出射された光ビームとC色用の光源52Cから出射された光ビームとがポリゴンミラー53aの同じ位置に照射するようにBk色用光源52Bk及びC色用光源52Cが制御基板171に取り付けられている。これにより、ポリゴンミラーが一枚で済んだり、ポリゴンミラーの高さ(副走査方向長さ)を低く抑えたりすることができ、装置の小型化を図ることができるとともに、装置を安価にすることができる。また、制御基板171には、光検知手段としてのフォトIC63が取り付けられている。
また、LDユニット51は、Bk色用のコリメートレンズ59Bk、C色用のコリメートレンズ59C、Bk色用のシリンドリカルレンズ160Bk、C色用のシリンドリカルレンズ160Cを保持している。
偏向手段としてのポリゴンスキャナ53は、正多角柱形状からなる回転多面鏡たるポリゴンミラー53aと、不図示のポリゴンモータと、ポリゴンモータの駆動を制御するための電子部品を搭載した回路基板53bとで構成されている。ポリゴンスキャナ53は、光学ハウジング500の底面の一端部にネジによって締結されている。ポリゴンミラー53aは、その6つの側面に反射鏡を有している。本実施形態においては、ポリゴンミラー53aを正六角柱形状として、側面に6つの反射鏡を有しているが、これに限定されるものではない。
LDユニット51に固定されたBk色用の光源52Bkから出射された光ビームLBkは、LDユニット51とポリゴンスキャナ53との間の光路上に配置されたコリメートレンズ59Bkにより、発散光ビームが平行光ビームに変換される。その後、シリンドリカルレンズ160Bkを透過することで、副走査方向(感光体表面上における感光体表面移動方向に相当する方向)に集光せしめられ、ポリゴンミラー53aに入射する。ポリゴンミラー53aに入射した光ビームLBkは、ポリゴンミラー53aの反射鏡に反射しながら主走査方向(感光体表面上における軸線方向に相当する方向)に偏向せしめられる。次に、ポリゴンミラー53aによって一定の角速度で主走査方向に偏向せしめられる光ビームの偏向方向の移動速度を等速に変換する走査レンズ54を透過した後、同期ミラー61で折り返され、同期レンズ62で集光されて、フォトIC63に入射する。
フォトIC63が光ビームLBkを検知すると、同期信号が出力される。そして、同期が取れて光源52Bkから出射されたBk色の画像データに基づく光ビームLBkが、上述と同様にコリメートレンズ59Bk、シリンドリカルレンズ160Bk、ポリゴンミラー53a、走査レンズ54を順次経由する。そして、走査レンズ54を経由した光ビームは、第1反射ミラー55Bk、第2反射ミラー56Bkを経由する。その後、長尺レンズ57Bkによりポリゴンミラーの面倒れが補正され、光学ハウジング500の底面に形成された開口部を覆うようにして設けられた防塵ガラス58Bkを透過して感光体41Bkの表面を光走査する。
また、同期信号により同期が取られて光源52CからC色の画像データに基づいて出射された光ビームLCは、コリメートレンズ59C、シリンドリカルレンズ160Cを通過して、ポリゴンミラー53aのBk色の光ビームLBkと、同一の位置に入射する。そして、ポリゴンミラー53aの反射鏡に反射しながら主走査方向に偏向せしめられ、走査レンズ54、第1反射ミラー55C、長尺レンズ57C,防塵ガラス58Cを透過して感光体41Cの表面を光走査する。本実施形態においては、1枚の走査レンズ54を使用する構成であるが、Bk色用、C色用それぞれの走査レンズを有する構成でもよい。
図4は、第1の光走査装置5a、第2の光走査装置5bの光学部品を示す斜視図であり、図5は、ポリゴンミラー53a以降の各光ビームLBk、LC、LM、LYの光路を示す図である。
図4に示すように、第2光走査装置5bの各光学部品の配置関係は、第1光学部品の配置関係と同じ配置関係となっている。また、M色の光学部品(光源52M、コリメートレンズ59M、シリンドリカルレンズ160M、第1、第2反射ミラー55M、56M、長尺レンズ57M)が、第1光走査装置5aのBk色の光学部品と同じ配置関係となっている。また、Y色の光学部品(光源52Y、コリメートレンズ59Y、シリンドリカルレンズ160Y、第1反射ミラー55Y、長尺レンズ57Y)が、第1光走査装置5bのC色の光学部品と同じ配置関係となっている。
図4、図5に示すように、M色の光ビームLMが、第2光走査装置5b内を、Bk色の光ビームLBkと同様な経路を経て、感光体41M表面を光走査する。Y色の光ビームLYが、第2光走査装置5b内を、C色の光ビームLCと同様な経路を経て、感光体41Y表面を光走査する。
本実施形態においては、C色の光束とBk色の光束を、ポリゴンミラーの同一の位置に照射している。これにより、ポリゴンミラーが一枚で済んだり、ポリゴンミラーの高さ(副走査方向長さ)を低く抑えたりすることができ、装置の小型化を図ることができるとともに、装置を安価にすることができる。
図6は、第1、第2光走査装置5a、5bと、トナーボトル70Bk、70C、70M、70Yとを示す断面図である。
図6に示すように、本実施形態の光走査装置の光学ハウジング500の底面には、2個のアーチ部503a,503bが設けられている。第1のアーチ部503aは、ポリゴンスキャナ53が取り付けられた箇所と、防塵ガラス58Bk(58M)が取り付けられた開口部との間に形成されている。第2のアーチ部503bは、防塵ガラス58Bk(58M)が取り付けられた開口部と防塵ガラス58C(58Y)が取り付けられた開口部との間に形成されている。このように、光学ハウジング500の底面にアーチ部503a,503bを設けることにより、光学ハウジング500の底面の剛性を高めることができる。
本実施形態においては、トナーボトル70Y,70M,70C,70Bkを、アーチ部に対向させて設けている。第1の光走査装置5aの第1アーチ部503aにBk色のトナーを収納したトナーボトル70Bkを対向配置し、第2のアーチ部503bにC色のトナーを収納したトナーボトル70Cを対向配置している。また、第2の光走査装置5bの第1のアーチ部503aにM色のトナーを収納したトナーボトル70Mを対向配置し、第2のアーチ部503bにY色トナーを収納したトナーボトル70Yを対向配置している。また、各トナーボトル70Y,70M,70C,70Bkは、それぞれ、アーチ部503a,503bの円弧に沿うような筒状の形状である。そして、その一部が光学ハウジング500に対してオーバーラップする(光走査装置を感光体軸方向(Y軸方向)から見たとき、トナーボトル70の一部が光学ハウジング500に重なる)ように配置している。このように、各トナーボトル70Y,70M,70C,70Bkを配置することにより、装置の小型化を図ることができる。
次に、各光走査装置5a,5bによる走査線の傾きを調整する走査線調整機構の構成について説明する。
走査線の傾きは、長尺レンズ57と長尺レンズ57を保持するブラケット150とからなる長尺レンズユニット20の姿勢を変化させることで調整する。各色の長尺レンズユニット20の姿勢を変化させて傾きを調整する走査線調整機構の構成は、同一であり、以下では、代表して、K色の長尺レンズ57Bkを例に挙げて説明する。ただし、以下の説明では、色分け符号を省略する。
図7は、長尺レンズユニット20と、調整ネジ駆動機構とを示す斜視図である。
光学系部品としての長尺レンズユニット20は、面倒れ補正を行うための長尺レンズ57と、ブラケット150とを備えている。長尺レンズ57は、不図示の板バネを介してブラケット150に取り付けられている。
長尺レンズ57を保持するブラケット150の一端部には、調整ネジ205の先端が突き当るための突き当て部151を有しており、この突き当て部151に調整ネジ205の先端が当接している。この突き当て部151の調整ネジ205が当接する面と反対側の面には、第1調整押し部材312が当接している。この調整ネジ205が、後述する調整ネジ駆動機構により回転せしめられ、図中矢印F方向に突き当て面を押し込むことで、光学系部品としての長尺レンズユニット20の姿勢が調整され、走査線の傾きが調整される。
また、長尺レンズユニット20の長手方向他端部と、長手方向中央部との間には、長尺レンズユニット20を後述する回転支点部500b(図11参照)側へ押す第2調整押し部材314が設けられている。
また、ブラケット150の長手方向両端には、長尺レンズユニット20を光軸方向(図中X方向)に押す押し部材311、313が当接している。長尺レンズ57の長手方向中央部には、光軸方向(図中X軸方向)に突出する突起部57aが形成されている。
図8は、長尺レンズ57と、光学ハウジング500とを示す斜視図であり、図9は、長尺レンズユニット20の長手方向中央部付近の拡大図である。
図8、図9に示すように、光学ハウジング500には、所定の間隔を開けて対向するように設けられた一対の長手方向規制部500aが設けられている。一対の長手方向規制部500aには、それぞれ断面円弧形状の部分を有しており、これら円弧状の部分に長尺レンズ57の長手方向中央部に形成された突起部57aが嵌めこまれることで、長尺レンズユニット20の長手方向の移動が規制されている。
長尺レンズ57(長尺レンズユニット20)の両端が、光学ハウジング500に設けられた被押し当て部としての載置部500c,500dに載置され、先の図7に示した押し部材311,313により載置部500c,500dに押し当てられている。これにより、長尺レンズ57(長尺レンズユニット20)は、載置部500c,500dと押し部材311,313とにより光学ハウジング内で光軸方向に挟持固定される。
載置部500c,500dは、図10の斜線で示す、光学ハウジング500を横断するように配置された補強リブ500f、500gの近傍に設けられている。載置部500cを補強リブ500f,500gの近傍に設けることで、載置部500c,500dの変形を抑制することができる。なお、光学ハウジング500の図中左右方向両端部に形成された500j、500h、500iは、光走査装置5aを画像形成装置に位置決め固定するための位置決め固定部である。
図11は、図8のW方向から見た長尺レンズユニット20の長手方向中央部付近の拡大図である。
図11に示すように、光学ハウジング500には、長尺レンズ57の調整ネジ205による調整方向(図7の矢印F方向)に直交する面の長手方向中央に当接して、長尺レンズユニット20の姿勢調整の際の回転の支点となる回転支点部500bが設けられている。回転支点部500bの長尺レンズ57との当接部は、半球状の形状をしており、長尺レンズ57と点接触となっている。
図12は、光走査装置5aの断面図である。
図12に示すように、回転支点部500bは、長尺レンズ57に向かう光を通過させるための空間500eよりもポリゴンスキャナ53から離れた側にある光学ハウジング500の側面に設けている。ポリゴンスキャナ53は、ポリゴンミラー53aを回転させる不図示のポリゴンモータの軸受部などが発熱する。また、不図示のポリゴンモータの駆動時は、ポリゴンモータを駆動制御するための駆動基板上の電子制御部品も発熱する。回転支点部500bを、長尺レンズ57に向かう光を通過させるための空間500eよりもポリゴンスキャナ53から離れた側の光学ハウジング500の側面に設ける。これにより、ポリゴンスキャナ53の熱が、回転支点部500bに伝播するのを抑制することができる。これにより、回転支点部500bの熱膨張を抑制することができ、長尺レンズ57(長尺レンズユニット20)の位置変動を抑制することができる。
また、先の図7に示した光学系部品としての長尺レンズユニット20の姿勢を調整する調整手段としての上記調整ネジ205には、図13に示すように、調整ネジ205を回転させるための調整ネジ駆動機構200を備えている。
図14は、調整ネジ駆動機構200の斜視図であり、図15は、調整ネジ駆動機構200の一部を分解した分解斜視図である。
図に示すように、調整ネジ駆動機構200は、ウォームギヤ203、ハスバギヤ202、保持部材201とカバー部材206とからなる保持機構、回転力伝達部材としてのハンドル部材204を備えている。
ウォームギヤ203は、保持部材201に回転自在に保持されている。また、保持部材201の側面201eには、不図示の調整用ネジ穴が形成されており、図16に示すように、この調整用ネジ穴に調整ネジ205が螺子合している。調整ネジ205としては、汎用のものを用いることができる。また、調整ネジ205の先端が、一定距離、保持部材201から突出するよう螺子合されている。これは、調整の際、押し込み方向にも引き込み方向にも対応するためである。この調整ネジ205の頭部には、ウォームギヤ203と噛み合うハスバギヤ202が取り付けられる。
図17は、ハスバギヤ202と調整ネジ205との斜視図であり、図18は、図17を逆方向から見た斜視図であり、図19は、調整ネジ205をハスバギヤ202に取り付けた斜視図である。
図17に示すように、調整ネジ205は、ネジ部205aと、6角形状の頭部205bと、座部205cとを有している。調整ネジ205の先端は、先丸形状が好ましい。先丸形状にすることで、図7に示すように、長尺レンズユニット20のブラケット150の突き当て部151に調整ネジ205のほぼ回転中心を当接させることができ、突き当て部151との摺擦を抑えることができる。
図18に示すように、ハスバギヤ202の保持部材201の側面と対向する面には、円周方向等間隔で3箇所、調整ネジ205の頭部205bの側面と当接する当接面202cを有している。また、この当接面202cの間に設けられ、円周方向方向等間隔に3箇所、スナップフィット部202bが設けられている。スナップフィット部202bは、ハスバギヤ202の保持部材201の側面と対向する面から垂直に延びており、その先端が、ハスバギヤ202の回転中心側に向かって折れ曲がった爪部を有している。
調整ネジ205が、ハスバギヤ202に取り付けられると、6角形状の調整ネジの頭部205bの側面の3箇所が、当接面202cと当接する。これにより、ハスバギヤ202の当接面202cが、調整ネジ205の回り止めとなり、調整ネジ205とハスバギヤ202とが一体で回転する。
調整ネジ205は、頭部205bをハスバギヤ202の当接面202cに囲われた空間に挿入することによって、ハスバギヤ202に取り付けられるが、このとき、調整ネジの座部205cが、ハスバギヤ202のスナップフィット部202bの爪部に当たる。このような状態からさらに調整ネジ205をハスバギヤ202側へ押し込んでいくと、スナップフィット部202bが弾性変形して、調整ネジ205の座部205cが、スナップフィット部202bの爪部を乗り越える。そして、図19に示すように、調整ネジ205の座部205cが、スナップフィット部202bの爪部と、当接面202cを形成するために設けられた座面202dとに挟持固定される。これにより、調整ネジ205がハスバギヤ202に取り付けられる。
なお、本実施形態においては、当接面202cを円周方向等間隔で3箇所設けたが、当接面202cは、3箇所以上設けてもよい。また、当接面202cは、調整ネジの頭部の形状に合わせて、設ければよい。例えば、調整ネジ205の頭部が四角形状の場合、当接面202cは、2箇所以上設ければよい。
ハスバギヤ202の歯の先端は、直線形状をしており、一般的なウォームギヤと噛み合うハスバギヤ202の歯の先端のように、中央部が窪んだ形状としていない。これにより、ハスバギヤ202をウォームギヤ203に対してハスバギヤ202の回転軸方向に相対的移動できる範囲を広げることができる。また、樹脂による射出成形でハスバギヤ202を製造する場合、上述の中央部が窪んだ形状に比べて、容易に製造することができる。また、ハスバギヤ202の歯の回転軸方向の長さは、少なくと調整ネジ205の調整範囲以上となっており、傾き調整によってハスバギヤ202とウォームギヤ203との噛み合いが外れないようになっている。
また、先の図17に示すように、ハスバギヤ202の保持部材201の側面201eと対向する面と反対側の面には、支持軸202aが形成されている。この支持軸202aは、先の図14に示すようにカバー部材206に設けられた貫通孔206aに回転自在、かつ、ハスバギヤ202の回転軸方向に移動可能に支持される。
図20は、ウォームギヤ203とハンドル部材204とを示す斜視図であり、図21は、ハンドル部材204の下面図である。
図20に示すように、ウォームギヤ203の回転軸部203bには、回転力伝達部材としてのハンドル部材204が取り付けられる。
ハンドル部材204は、樹脂で形成されており、円盤部204fを有している。円盤部204fの上面には、円盤部204fから突出し、円盤部204fの中心を通り円盤部204fの一端から他端までの延びる操作部204aを有している。円盤部204fの下面(ウォームギヤ203と対向する面)の中心には、円盤部204fから垂直に伸びる挿入ピン204bが設けられている。また、図21に示すように、円盤部204fの下面には、ウォームギヤ203の回転軸部203bに設けられた切欠き部203cに嵌る突起204dが、円周方向4箇所に等間隔で形成されている。円盤部204fの操作部204aによって仕切られた一方側と他方側には、穴部204eが設けられており、円盤部204fの図中点線で示す領域が、中心に向かって弾性変形可能な弾性部となっている。また、操作部204aの面に対して直交する方向の円盤部204fの側面には、突起部204hが形成されている。また、突起部204hから90°位相がずれた位置には、ウォームギヤ側に延びたスナップフィット部204cが形成されている。スナップフィット部204cの先端の爪部は、外向きに形成されている。
図20に示すように、挿入ピン204bがウォームギヤ203の筒状の回転軸部203bに挿入されて挿入ピン204bで案内しながら、突起204dを回転軸部203bの切り欠き203cに嵌める。上述したように、ウォームギヤ203の回転軸部203bは、保持部材201の上面201aに設けられた切り欠き部201f(図16参照)に取り付ける構成のため、回転軸部203bが、ハスバギヤ202の回転軸方向にガタツキがある。そのため、挿入ピン204bで案内しながら、突起204dを回転軸部203bの切欠き203cに挿入することで、簡単に突起204dを切り欠き203cに嵌め込むことができる。
ハンドル部材204は、先の図15に示すように、カバー部材206の穴形状の挿入部206bに挿入することで、ウォームギヤ203に組み付けられる。ハンドル部材204が、組み付けられると、円盤部204fの側面が、挿入部206bの内周面と対向する。
図22は、カバー部材206の挿入部206b周辺を示す平面図である。
図22に示すように、挿入部206bには、円周方向4箇所に切り欠き206cが設けられている。挿入部206bの内径は、円盤部204fの外径よりも僅かに大きな径となっている。その結果、図23に示す状態から、ハンドル部材204を回転させると、突起部204hが、挿入部206bの内周面により内側へ潰され、円盤部204fの弾性部204gが弾性変形する。これにより、ハンドル部材204の回転に負荷が加わる。そして、ハンドル部材204を90°回転させると、突起部204hが挿入部206bの切り欠き206cと対向し、弾性部204gの弾性変形が解除される。その結果、一時的にハンドル部材204の回転負荷が無くなり、作業者に対して、クリック感を与えることができる。作業者に対して、クリック感を与えることで、作業者にハンドル部材204を90°回転させたことを、触覚により伝えることができる。また、本実施形態においては、ハンドル部材204に突起部204hを設け、挿入部206bに切り欠き206cを設けているが、この構成は、逆でもよい。
また、ハンドル部材204を回転させるときに、上述したように回転負荷が加わるので、ある程度の力でないと、ウォームギヤ203を回転させることができない。これにより、振動などによって、ウォームギヤ203が回転してしまうことがないので、調整がずれてしまうのを抑制することができる。
また、ハンドル部材204をカバー部材206の挿入部206bに挿入して取り付けると、スナップフィット部204cの爪部が、カバー部材206の保持部材201の上面201aと対向する面と対向するようになっている。また、図23に示すように、ハンドル部材204の突起部204hが挿入部206bの切欠き206cと対向しているとき、スナップフィット部204cも切り欠き206cと対向する。このときは、スナップフィット部204cの爪部は、カバー部材206の保持部材201の上面201aと対向する面と対向していない。よって、この状態のときは、ハンドル部材204を抜き出すことで、容易に調整ネジ駆動機構200から取り外すことができる。このように、本実施形態においては、ハンドル部材204が、調整ネジ駆動機構200に対して、着脱可能な構成であるため、次のような利点を得ることができる。すなわち、出荷時の調整のときなど、走査線が大きく傾いているときは、傾きの調整量が多くなる。ハンドル部材204には、上述したように、回転させたとき、負荷がかかるので、大幅な調整には時間がかかってしまう。よって、傾き調整量が多い場合は、ハンドル部材204を、調整ネジ駆動機構200から取り外しして、マイナスやプラスのドライバーを、直接ウォームギヤ203の回転軸部203bの切り欠き203cにはめ込んで、ウォームギヤ203に直接回転力を付与する。このときは、調整のときに回転の負荷が生じないので、スムーズにウォームギヤ203を回転させることができ、すばやく目標の調整量付近に調整できる。このように、大まかに調整した後、再度、走査線の傾き量を検知し、ハンドル部材204を組み付けて、微調性を行う。このように、ハンドル部材204を着脱できるようにすることにより、傾き調整量が多い場合にすばやく調整することができる。
一方、ハンドル部材204を回転させて、傾き調整を行っているときは、スナップフィット部204cの爪部が、カバー部材206の保持部材201の上面201aと対向する面と対向する。よって、このときにハンドル部材204に引き抜くような力が働いても、スナップフィット部204cの爪部が、カバー部材206の保持部材201の上面201aと対向する面に引っ掛かる。その結果、ハンドル部材204が調整ネジ駆動機構200から外れることはない。
また、本実施形態においては、図14に示すように、ウォームギヤ203やハスバギヤ202をカバー部材206で覆って、ポリゴンスキャナ53からの熱風が、直接ウォームギヤ203やハスバギヤ202に当たらないようにしている。ウォームギヤ203やハスバギヤ202は、樹脂で形成しているが、光学ハウジング500のようにガラス繊維を含有させていないため、光学ハウジング500に比べて、線膨張係数がおおよそ5倍程度大きくなっている。ウォームギヤ203やハスバギヤ202が膨張すると、ハスバギヤ202が回転してしまい、調整ネジ205を変位させてしまう。その結果、長尺レンズ57の傾きが変わり、走査線が傾いてしまう。よって、カバー部材206で覆い、ハスバギヤ202やウォームギヤ203の温度上昇を抑えることにより、ハスバギヤ202をウォームギヤ203の熱膨張による走査線の傾きを抑制することができる。
図24は、調整ネジ駆動機構200M,200Kを第1光走査装置5aに取り付ける様子を示す図である。
図24に示すように、各色に対応する調整ネジ駆動機構200M、200Kは、光学ハウジング500に対して2箇所でネジ止めされることで取り付けられる。カバー部材206は、光学ハウジング500と同じ材質の樹脂で形成されているため、光学ハウジング500の熱膨張とカバー部材206の熱膨張は、ほぼ同じである。よって、複数の箇所ネジ208で固定しても光学ハウジング500とカバー部材206との熱膨張の差によって、カバー部材206が歪み変形してしまうことがない。よって、複数箇所で光学ハウジング500に対してネジ止めしても問題が生じることはない。
図25は、光学ハウジング500に蓋部材501を取り付ける様子を示す図である。
図25に示すように、蓋部材501には、穴部501aK,501aMが形成されており、光学ハウジング500に蓋部材501を取り付けたとき、図26に示すように、ハンドル部材204が、第1光走査装置5aから露出する。これにより、蓋部材501を開けなくても、走査線の傾き調整が可能となり、光走査装置内に塵やホコリが侵入するのを抑制することができる。
次に、本実施形態の特徴点について、説明する。
先の図7に示すように、長尺レンズユニット20を光軸方向(図中X方向)に押して、光学系部品としての長尺レンズユニット20を、先の図8に示した被押し当て部としての載置部500c,500dの押し当てる押し部材311,313が筒状形状となっている。また、筒状形状の押し部材311,313は、長尺レンズユニットの長手方向(図中Y軸方向)回りに回転可能に長尺レンズユニット20に当接している。筒状形状の各押し部材311,313の穴部には、それぞれトーションスプリング301,303の一端が挿入されている。各押し部材311,313は、トーションスプリングの付勢力により、図中F1,F3の力で長尺レンズユニット20を、先の図8に示した載置部500c,500d側へ押している。
円筒形状の各押し部材311,313は樹脂製で、穴部の内周面は、トーションスプリング301、303との摩擦係数が、外周面とブラケット150との摩擦係数よりも小さくなるように、表面を滑らかにしている。樹脂からなる円筒形状の押し部材は、射出成型により成型されるが、押し部材を成型する金型の穴部を形成するためのスプリングピンとして、平滑な表面のスプリングピンを用いることで、穴部の内周面を滑らか(平滑)にすることができる。
また、円筒形状の押し部材の外周面は、微細な凹凸加工などを施して表面を荒らすことで、外周面とブラケット150との摩擦係数を、穴部の内周面とトーションスプリングとの摩擦係数よりも大きくしてもよい。また、ローレット加工やサンドブラスト加工などを施して、ブラケット150の表面を粗すことで、外周面とブラケット150との摩擦係数を、穴部の内周面とトーションスプリングとの摩擦係数よりも大きくしてもよい。
また、図27に示すように、円筒形状の押し部材にゴムなどからなる表面層を設けることで、外周面とブラケット150との摩擦係数を、穴部の内周面とトーションスプリングとの摩擦係数よりも大きくしてもよい。
また、突き当て部151の調整ネジ205が当接する面と反対側の面に当接する第1調整押し部材312も長尺レンズユニット20の長手方向回り(Y軸回り)に回転可能に保持された筒状形状をしている。そして、トーションスプリング302の一端が穴部に挿入され、トーションスプリング302の付勢力により、図中F2の力で突き当て部151を調整ネジ205に押し当てている。
また、長尺レンズユニット20を回転支点部500b(図11参照)側へ押す第2調整押し部材314も、長尺レンズユニット20の長手方向回り(Y軸回り)に回転可能に保持された筒状形状をしている。そして、トーションスプリング304の一端が第2調整押し部材314の穴部に挿入され、トーションスプリング304の付勢力により、図中F4の力で長尺レンズユニット20を回転支点部500b(図11参照)に押し当てている。
第1、第2調整押し部材312、314においても、外周面と長尺レンズユニット20との摩擦係数を、穴部の内周面とトーションスプリングとの摩擦係数よりも大きくするのが好ましい。これにより、長尺レンズユニット20が、図7のX軸方向に移動したとき、筒状部材からなる第1、第2調整押し部材312、314を回動させることができる。
走査線の傾き調整は、次のようにして行われる。
傾きの調整は、工場出荷時や、サービスマンによるメンテナンス時などに行われる。まず、画像形成装置に対して所定の操作を行って、傾き補正モードに設定する。傾き補正モードに設定された画像形成装置は、各感光体41Y,41C,41M,41Bk上に通常の画像形成動作時と同じ動作で、予め決められた傾き調整用パターンの潜像を形成する。そして、通常の画像形成動作時と同じ動作で、各色の傾き調整用パターン潜像を現像して傾き調整用パターン(トナー像)とし、これらを中間転写ベルト1に転写する。その後、中間転写ベルト1に転写した各色の傾き調整用パターンを、図示しないパターンセンサ(光学センサ)で検知する。この検知結果に基づき、各色の走査線の傾き量を把握し、画像形成装置の操作表示部に表示する。画像形成装置の上部の排紙トレイ16は、開閉自在に設けられており、操作表示部に各色の傾き量が表示されたら、排紙トレイ16を開けて、光走査装置5a、5bを露出させる。そして、光走査装置5a、5bから露出したハンドル部材204の操作部204aを掴んで、その表示内容に基づいて、ハンドル部材204を回転させる。本実施形態においては、ハンドル部材204を90°回転させる毎にクリック感を発生させるよう構成しているので、作業者がハンドル部材204をどのくらい回転させたかを容易に把握することができる。また、操作表示部の表示内容をクリック感が得られる回数にすることにより、作業者は、クリック感が得られた回数を数えるだけで、傾きの調整を行うことができ、容易に精度の高い傾き調整を行うことができる。
ハンドル部材204を回転させると、ウォームギヤ203が回転し、ウォームギヤ203と噛み合うハスバギヤ202が回転する。ハスバギヤ202が回転すると、ハスバギヤ202に取り付けられた調整ネジ205が回転する。すると、調整ネジ205とハスバギヤ202は、保持部材201に対して相対的にハスバギヤ202の回転軸方向に移動する。ハスバギヤ202と調整ネジ205が、突き当て部151側へ移動すると、第1調整押し部材312の力F2を抗して、突き当て部151を押し込む。すると、長尺レンズユニット20が、先の図11に示した回転支点部500bを支点にして、図7に示す矢印A方向に回転して、長尺レンズユニット20の姿勢が変更される。一方、ハスバギヤ202と調整ネジ205が、突き当て部151から離間する方向へ移動すると、調整押し部材312の力F2により突き当て部151が、調整ネジ205とともに移動する。これにより、長尺レンズユニット20が、上記とは逆方向に回転して、長尺レンズユニット20の姿勢が変更される。これにより、走査線の傾きが調整される。
なお、上記では、各色の走査線の傾きを調整しているが、例えば、K色の走査線の傾きを基準にし、Y、M,Cの走査線の傾きをK色の走査線の傾きに合わせるように、傾き調整を行ってもよい。この場合は、Y,M、C色のみ、調整ネジ駆動機構を設ければよい。
また、本実施形態においては、ハンドル部材204を有することにより、作業者は、ハンドル部材204の操作部204aを手で掴んで走査線の調整を行うことができ、治具などを用いることなく、走査線の調整を行うことができる。さらに、ハンドル部材204を着脱自在に構成したので、工場集荷時など、大きな調整が必要な場合は、ハンドル部材204を取り外して、直接ウォームギヤ203にドライバーを差し込んで、調整することも可能である。これにより、大まかな調整をスムーズに行うことができる。
また、本実施形態においては、大きな減速比を有するウォームギヤ203を介して、回転力を調整ネジ205に伝達するようにしたので、ハンドル部材204の1回転あたりの調整ネジ205の回転量を少なくすることができる。その結果、傾き調整の分解能を高めることができ、精度の高い走査線の調整を行うことができる。一段で大きな減速比を得ることができ、さらに、平歯車のように、ギヤを大径化しなくても、大きな減速比を得ることができるので、装置の大型化を抑制することができる。
また、ハスバギヤ202の歯の傾斜を変えることにより、ハスバギヤ202の回転軸と、ウォームギヤ203の回転軸との角度は、ある程度、調整可能である。よって、長尺レンズ57が、蓋部材501の面に対して傾斜して光学ハウジング500に取り付けられた場合、ウォームギヤ203の回転軸方向を蓋部材501の面に対して直交する方向にすることができる。その結果、先の図24に示した場合と同様、蓋部材101の面に対して、直交する方向からハンドル部材204にアクセスすることができる。また、長尺レンズ57の傾きなどが各色異なった場合でも、各色の調整ネジ駆動機構のアクセスする方向を同一にすることができる。
本実施形態においては、先の図7に示すように、長尺レンズユニット20を、先の図8に示した載置部500c,500dの押し当てる押し部材311,313を筒状形状として、長尺レンズユニット20の長手方向回りに回動可能となっている。その結果、調整ネジ205により長尺レンズユニット20が図中矢印A方向に回動すると、筒状形状の押し部材311、313が回転する。これにより、長尺レンズユニット20が、押し部材311、313に引っ掛かることなく、スムーズに回転し、長尺レンズユニット20の姿勢を良好に変更することができる。これにより、長尺レンズユニット20が、姿勢調整時に撓むのを抑制することができる。その結果、傾き調整後に、走査線に曲がりが生じ、色ずれが生じるのを抑制することができる。また、長尺レンズユニット20が、押し部材311、313に引っ掛かることなく回動することができるので、調整ネジ205の移動量に応じた回動量が常に得られ、精度の高い傾き調整を行うことができる。
また、上述のように、長尺レンズユニット20が押し部材311,313に引っ掛かることなく回動することができるので、押し部材の押し力F1,F3を大きくすることができる。これにより、強い力で長尺レンズユニット20を載置部500c,500dに押し当てることができる。その結果、画像形成する際に、長尺レンズユニット20が振動するのを抑制することができる。
特に、本実施形態においては、押し部材311、313の外周面とブラケット150との摩擦係数を、穴部の内周面とトーションスプリングとの摩擦係数よりも大きくしている。よって、長尺レンズユニット20の回転に伴い、確実に、押し部材311、313を回動させることができる。
また、被押し当て部である載置部500c,500dの長尺レンズユニット20との当接面を、表面移動するように構成してもよい。また、押し部材311,313、載置部500c,500dの両方を、長尺レンズユニット20の姿勢変更方向に表面移動するように構成してもよい。この場合も、載置部500c,500dの表面移動する面および/または長尺レンズユニット20の載置部500c,500dと当接する面を粗するのが好ましい。これにより、長尺レンズユニット20と載置部500c,500dの表面移動する面との摩擦力を高めることができる。その結果、長尺レンズユニット20を回転させるときに、確実に載置部500c,500dの表面移動する面を、長尺レンズユニット20の回転方向に表面移動させることができる。また、押し部材311,313、載置部500c,500dの両方を、長尺レンズユニット20の姿勢変更方向に表面移動するように構成することで、長尺レンズユニット20をより一層、スムーズに回動させることができる。
また、本実施形態では、押し部材311,313を円筒部材にしているが、長尺レンズユニット20との当接面が、長尺レンズユニット20の姿勢変更方向に表面移動する構成であればよい。例えば、押し部材311、313を、複数のローラに張架されたベルト部材で構成してもよい。
また、他端側の押し部材313のみを、円筒部材にして、長尺レンズユニット20の姿勢変更方向に表面移動可能にするだけでも、長尺レンズユニット20の撓み変形を良好に抑えることができる。これは、長尺レンズユニット20の一端側は、調整ネジ205により直接移動せしめられるため、一端側の押し部材311を板バネなどで構成しても、引っ掛かることなく、長尺レンズユニット20を回動させることができる。しかし、他端側の押し部材313の摩擦力が、長尺レンズユニット20の剛性よりも大きいと、長尺レンズユニットの他端側は、回動せず、長尺レンズユニット20が撓んでしまう。よって、他端側の押し部材313のみ円筒部材にし、長尺レンズユニット20の姿勢変更方向に表面移動可能にし、長尺レンズユニットの他端側を図7の矢印A方向にスムーズに回動させるように構成することで、長尺レンズユニット20が撓んでしまうのを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態においては、第1調整押し部材312、第2調整押し部材314も、筒状形状にして、長尺レンズユニット20との当接部が、長尺レンズユニット20の姿勢変更方向と直交する方向に表面移動可能な構成となっている。
光走査装置5の輸送時などのときに光走査装置5を落とすなどして光走査装置5に衝撃が加わったとき、長尺レンズユニット20が、図7のX軸方向(光軸方向)に動く場合がある。このとき、押し部材311、313の押し力F1,F3に抗して、長尺レンズユニット20が載置部500c,500d(図8参照)から浮き上がる。第1調整押し部材312、第2調整押し部材314を、板バネで構成した場合、長尺レンズユニット20が図7のX軸方向(光軸方向)に動いたとき、第1調整押し部材312や第2調整押し部材314に引っ掛かってしまうおそれがある。その結果、長尺レンズユニット20が、押し部材311,313の押し力により、戻らず、載置部500c,500d(図8参照)から浮き上がった状態となるおそれがあり、色ずれが生じるおそれがある。
一方、本実施形態においては、第1、第2調整押し部材312,314の長尺レンズユニット20との当接部が、長尺レンズユニット20の姿勢変更方向と直交する方向に表面移動可能な構成となっている。よって、長尺レンズユニット20が、図7のX軸方向(光軸方向)に動いた後、押し部材311、313の押し力F1,F3により長尺レンズユニット20が、載置部500c,500dに戻ろうとしたとき、筒状形状の第1、第2調整押し部材312、314が回動する。これにより、長尺レンズユニット20が、第1調整押し部材312や第2調整押し部材314に引っ掛かることなく、再度、長尺レンズユニット20を載置部500c、500dに当接させることができ、色ずれが生じるのを抑制することができる。
また、上述では、長尺レンズ57とブラケット150とからなる長尺レンズユニット20の姿勢を変更させて、走査線を調整しているが、光学系部品としての長尺レンズ57の姿勢を変更させて、走査線を調整してもよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、以下の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
光源52から感光体41などの走査対象物までの光路上に配置された長尺レンズユニット20などの光学系部品の姿勢を変更して、走査対象物に光走査される走査線を調整する走査線調整機構において、走査線調整時の光学系部品の姿勢変更方向と直交する方向に光学系部品を押す押し部材311,313を備え、押し部材311,313により押された光学系部品が押し当たる載置部500c,500dなどの被押し当て部および/または押し部材311,313の光学系部品との当接面が、光学系部品の姿勢変更方向に表面移動するように構成した。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、光学系部品の振動を押さえ、かつ、光学系部品の撓みを抑制することができる。
(態様2)
また、(態様1)の走査線調整機構において、載置部500c,500dなどの被押し当て部および/または押し部材311,313が、回動部材である。
かかる構成とすることで、実施形態で説明したように、長尺レンズユニット20などの光学系部品の姿勢調整の際に、回動部材を回動させることができる。これにより、被押し当て部および/または押し部材311,313の光学系部品との当接面を、光学系部品の姿勢変更方向に表面移動させることができる。
(態様3)
また、(態様2)の走査線調整機構において、押し部材311,313が、円筒部材であって、円筒部材の穴部に挿入され、円筒部材を長尺レンズユニット20などの光学系部品側に付勢するトーションスプリング301,303などの付勢手段を備えた。
かかる構成とすることで、実施形態で説明したように、円筒形状の押し部材311,313で、長尺レンズユニット20などの光学系部品を載置部500c,500dなどの被押し当て部に押し当てることができる。
(態様4)
また、(態様3)の走査線調整機構において、円筒部材と長尺レンズユニット20などの光学系部品との摩擦係数を、トーションスプリングなどの付勢手段と円筒部材との摩擦係数よりも大きくした。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、長尺レンズユニット20などの光学系部品の姿勢変更の際に、押し部材311,313の光学系部品との当接面を、確実に光学系部品の姿勢変更方向に表面移動させることができる。
(態様5)
また、(態様1)乃至(態様4)いずれかの走査線調整機構において、載置部500c,500dなどの被押し当て部および/または押し部材311,313の長尺レンズユニット20などの光学系部品の姿勢変更方向に表面移動する面、および/または、光学系部品の表面移動する面と当接する当接面を粗した。
かかる構成とすることで、実施形態で説明したように、長尺レンズユニット20などの光学系部品の姿勢を変更する際、確実に、上記表面移動する面を表面移動させることができる。
(態様6)
また、(態様1)乃至(態様5)いずれかの走査線調整機構において、長尺レンズユニット20などの光学系部品を姿勢変更方向に押して光学系部品の姿勢を調整する調整ネジ205などの調整手段と、調整手段の押し方向と逆方向に光学系部品を押して、光学系部品を調整手段に当接させる調整押し部材312とを備え、光学系部品の姿勢変更方向と直交する方向に調整押し部材312が表面移動するように構成した。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、調整押し部材312に長尺レンズユニット20が引っ掛かって、載置部などの被押し当て部に長尺レンズユニット20が当接しなくなるのを抑制することができる。
(態様7)
また、(態様7)の走査線調整機構において、調整押し部材312が、円筒部材であって、円筒部材の穴部に挿入され、円筒部材を長尺レンズユニット20などの光学系部品側に付勢するトーションスプリング301などの付勢手段を備えた。
かかる構成を備えることで、光学系部品の姿勢変更方向と直交する方向に調整押し部材312が表面移動するように構成でき、かつ、調整手段の押し方向と逆方向に光学系部品を押して、光学系部品を調整手段に当接させることができる。
(態様8)
また、(態様6)または(態様7)の走査線調整機構において、円筒部材と長尺レンズユニット20などの光学系部品との摩擦係数を、トーションスプリング301などの付勢手段と円筒部材との摩擦係数よりも大きくした。
かかる構成とすることで、実施形態で説明したように、長尺レンズユニット20などの光学系部品が、光学系部品の姿勢変更方向と直交する方向に移動したとき、確実に光学系部品の姿勢変更方向と直交する方向に調整押し部材312を表面移動させることができる。
(態様9)
また、(態様1)乃至(態様8)いずれかの走査線調整機構において、長尺レンズユニット20などの光学系部品の長手方向一端を調整ネジ205などの調整手段により姿勢変更方向に押して光学系部品の長手方向中央を支点にして回転させることで光学系部品の姿勢を調整するものであって、少なくとも光学系部品の長手方向他端側を押す押し部材313および/または光学系部品の長手方向他端側が押し当る載置部500cなどの被押し当て部の表面を、光学系部品の姿勢変更方向に表面移動するように構成した。
かかる構成を備えることで、実施形態で説明したように、長尺レンズユニット20などの光学系部品の撓みを良好に抑制することができる。
(態様10)
また、(態様1)乃至(態様9)いずれかの走査線調整機構において、感光体41などの走査対象物に光走査される走査線の傾きを調整する。
かかる構成を備えることで、走査対象物の所定の位置に走査線を走査することができる。
(態様11)
光源52と、光源52から発射された光ビームを主走査方向に偏向せしめるポリゴンスキャナ53などの偏向手段と、偏向手段から感光体41などの走査対象物までの光路上に配置された長尺レンズユニット20などの光学系部品の姿勢を調整して走査線を調整する走査線調整手段とを備え、光によって走査対象物を光走査する光走査装置5において、走査線調整手段として、(態様1)ないし(態様10)いずれかの走査線調整機構を用いた。
かかる構成を備えることで、走査対象物の所定の位置に走査線を走査することができる。
(態様12)
潜像を担持する感光体41などの潜像担持体と、光走査によって潜像担持体の表面に潜像を形成する光走査装置5などの光走査手段と、潜像担持体に担持された潜像を現像する現像部43などの現像手段とを備える画像形成装置において、光走査手段として、(態様11)の光走査装置を用いた。
かかる構成を備えることで、感光体41などの潜像担持体表面に良好な潜像を形成することができる。
5a, 5b:光走査装置
20:長尺レンズユニット(光学系部品)
41:感光体(走査対象物、潜像担持体)
43:現像部(現像手段)
52:光源
53:ポリゴンスキャナ(偏向手段)
57:長尺レンズ
57a:突起部
101:蓋部材
150:ブラケット
151:突き当て部
200:調整ネジ駆動機構
205:調整ネジ(調整手段)
301,302,303,304:トーションスプリング(付勢手段)
311,313:押し部材(円筒部材,回動部材)
312:第1調整押し部材312
314:第2調整押し部材
500:光学ハウジング
500a:長手方向規制部
500b:回転支点部
500c,500d:載置部
特開2004−12596号公報

Claims (12)

  1. 光源から走査対象物までの光路上に配置された光学系部品の姿勢を変更して、上記走査対象物に光走査される走査線を調整する走査線調整機構において、
    走査線調整時の上記光学系部品の姿勢変更方向と直交する方向に上記光学系部品を押す押し部材を備え、
    上記押し部材により押された光学系部品が押し当たる被押し当て部および/または上記押し部材が、回動部材であることを特徴とする走査線調整機構。
  2. 請求項1の走査線調整機構において、
    上記回動部材が、ベルト部材であることを特徴とする走査線調整機構。
  3. 請求項1の走査線調整機構において、
    上記回動部材が、円筒部材であって、
    上記円筒部材の穴部に挿入され、上記円筒部材を光学系部品側に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする走査線調整機構。
  4. 請求項3の走査線調整機構において、
    上記円筒部材と上記光学系部品との摩擦係数を、上記付勢手段と上記円筒部材との摩擦係数よりも大きくしたことを特徴とする走査線調整機構。
  5. 請求項1乃至4いずれかの走査線調整機構において、
    上記回動部材の表面、および/または、光学系部品の上記回動部材に当接する当接面を粗したことを特徴とする走査線調整機構。
  6. 請求項1乃至5いずれかの走査線調整機構において、
    上記光学系部品を姿勢変更方向に押して上記光学系部品の姿勢を調整する調整手段と、
    上記調整手段の押し方向と逆方向に上記光学系部品を押して、上記光学系部品を上記調整手段に当接させる調整押し部材とを備え
    記調整押し部材が、回動部材であることを特徴とする走査線調整機構。
  7. 請求項6の走査線調整機構において、
    上記調整押し部材が、円筒部材であって、
    上記円筒部材の穴部に挿入され、上記円筒部材を上記光学系部品側に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする走査線調整機構。
  8. 請求項7の走査線調整機構において、
    上記円筒部材と上記光学系部品との摩擦係数を、上記付勢手段と上記円筒部材との摩擦係数よりも大きくしたことを特徴とする走査線調整機構。
  9. 請求項1乃至8いずれかの走査線調整機構において、
    上記光学系部品の長手方向一端を調整手段により姿勢変更方向に押して上記光学系部品の長手方向中央を支点にして回転させることで光学系部品の姿勢を調整するものであって、
    少なくとも上記光学系部品の長手方向他端側を押す押し部材および/または上記光学系部品の長手方向他端側が押し当る被押し当て部が、回動部材であることを特徴とする走査線調整機構。
  10. 請求項1乃至9いずれかの走査線調整機構において、
    上記走査対象物に光走査される走査線の傾きを調整することを特徴とする走査線調整機構。
  11. 光源と、
    上記光源から発射された光を主走査方向に偏向せしめる偏向手段と、
    上記偏向手段から走査対象物までの光路上に配置された光学系部品の姿勢を調整して走査線を調整する走査線調整手段とを備え、上記光によって上記走査対象物を光走査する光走査装置において、
    上記走査線調整手段として、請求項1ないし10いずれかの走査線調整機構を用いたことを特徴とする光走査装置。
  12. 潜像を担持する潜像担持体と、光走査によって該潜像担持体の表面に潜像を形成する光走査手段と、該潜像担持体に担持された潜像を現像する現像手段とを備える画像形成装置において、
    上記光走査手段として、請求項11の光走査装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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