JP6070581B2 - 端子台、及びこの端子台を備えた電力変換装置 - Google Patents

端子台、及びこの端子台を備えた電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6070581B2
JP6070581B2 JP2014004855A JP2014004855A JP6070581B2 JP 6070581 B2 JP6070581 B2 JP 6070581B2 JP 2014004855 A JP2014004855 A JP 2014004855A JP 2014004855 A JP2014004855 A JP 2014004855A JP 6070581 B2 JP6070581 B2 JP 6070581B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
terminal block
metal
end surface
capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014004855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015133281A (ja
Inventor
康滋 椋木
康滋 椋木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014004855A priority Critical patent/JP6070581B2/ja
Publication of JP2015133281A publication Critical patent/JP2015133281A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6070581B2 publication Critical patent/JP6070581B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、樹脂体にコンデンサを収納した端子台及び、それを使用した電力変換装置に関するものである。
従来の端子台は、端子台の底部にコンデンサを収納して省スペース化、組立性向上を実現している(例えば、特許文献1参照)。
又、従来のコンデンサの放熱に関しては、コンデンサの金属溶射部(メタリコン電極)への放熱経路を確保し、放熱性能を向上させている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−109686号公報 特開2012−99712号公報
しかしながら、特許文献2においては、コンデンサで発生した熱を、コンデンサの金属溶射部を放熱経路として放熱しているため、コンデンサの放熱特性が十分ではない。したがって、この特許文献2に開示されたコンデンサを特許文献1に記載された端子台に収納して使用した従来の端子台は、放熱特性が十分ではないという課題がある。
この発明の目的は、上記のような課題を解決するためになされたもので、省スペースで組立性を向上しつつ、放熱特性を向上できる端子台を得るものである。
この発明に係る端子台は、金属膜及び誘電体膜が交互に積層された積層体と積層体の一対の電極取り出し面にそれぞれ形成された一対の金属溶射部とを有するコンデンサと、それぞれが一端面に端子が接続される端子接続部を有すると共に、一端面と一端面に対向する他端面との間の外側面がそれぞれ対応する金属溶射部に電気的に接続した一対の金属体と、ヒートシンクに固定する一対の固定部を有し、一対の金属体のそれぞれの端子接続部を露出させて、コンデンサ及び一対の金属体を内包する絶縁性の樹脂体とを備え、一対の金属体の各々は、他端面が樹脂体を介してヒートシンクの冷却面に対向し、前記一対の固定部は、上面視において前記それぞれの端子接続部と同一直線上の前記それぞれの端子接続部を挟む前記コンデンサの両端側に配置したことを特徴とする。
この発明によれば、省スペースで組立性を向上しつつ、放熱特性を向上できる端子台を得ることができる。
本発明に係る実施の形態1の端子台を有する電力変換装置を備えた車両駆動システムの構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態1の端子台を有する電力変換装置を備えた車両駆動システムの回路図である。 本発明に係る実施の形態1の端子台を示す図である。 本発明に係る実施の形態2の端子台を示す図である。 本発明に係る実施の形態3の端子台を示す図である。 本発明に係る実施の形態4の端子台を示す図である。 本発明に係る実施の形態5の端子台を示す図である。 本発明に係る実施の形態6の端子台を示す図である。
実施の形態1.
電力変換装置は、電力変換用半導体素子のスイッチング動作により、モータ等の機器を駆動するために必要な電力波形を生成する。近年では、電力変換用半導体素子の発展により、高周波スイッチング動作が可能となり、より滑らかな電力変換が実現されつつある。
一方で、高周波スイッチング動作に起因する高周波ノイズの影響が深刻化している。高周波スイッチング動作による急激な電流変化は、モータのインダクタンス負荷もしくは配線等の浮遊インダクタンスとの関係で高電圧のサージを発生させる。このサージは高周波成分を含み、変換装置内部から外部に拡散し、機器の電磁環境適合性を悪化させる。
電力変換装置では、電磁環境適合性が規制されており、規定の規格に合格する必要がある。そのため、一般には、コンデンサをスナバコンデンサとして電力変換用半導体素子の近傍に設置し、高周波ノイズ電流の循環経路を準備し、高周波ノイズ電流の拡散を防止している。なお、以下では、電力変換装置の出力側に設置されたコンデンサだけではなく、入力側に設置されたコンデンサも、スナバコンデンサと呼ぶものとする。
さらに、近年、電力変換装置の進出が著しい車載分野では、車内スペースの効率利用のため、スナバコンデンサを含めた電力変換装置の省スペース化、組立性向上の要求が高まっている。しかしながら、スナバコンデンサは高周波のサージを吸収する過程で発熱する。スナバコンデンサが発熱により温度上昇すると容量の低下等の不具合が生じる可能性がある。そこで、スナバコンデンサを十分に放熱することが必要である。
図1に、本発明に係る実施の形態1の端子台を有する電力変換装置を備えた車両駆動システムの構成を示す。また、図2に本発明に係る実施の形態1の端子台を有する電力変換装置を備えた車両駆動システムの回路図を示す。
図1及び図2に示すように、バッテリー1に接続された昇圧回路2とモータ3に接続された電力変換用半導体モジュール4との間に、スナバコンデンサとしてのコンデンサ6を収納した端子台5aが配置され、昇圧回路2からの配線の端子及び電力変換用半導体モジュール4からの配線の端子が端子台5aを介して互いに接続されている。モータ3は、例えば電気自動車の車輪を回転させるためのモータなどである。本実施の形態の端子台5aを有する電力変換装置は、コンデンサ6を収納した端子台5aと、端子台5aに接続された電力変換用半導体モジュール4とで構成される。
バッテリー1の直流電圧は、昇圧回路2により所望の直流電圧に昇圧される。昇圧された直流電圧は、続く電力変換用半導体モジュール4により所望の交流電力に変換され、モータ3を駆動する。ここで、コンデンサ6を収納した端子台5aは、電力変換用半導体モジュール4で発生した高周波ノイズ電流の循環経路を準備し、高周波ノイズ電流の拡散を防止している。電力変換用半導体モジュール4及び端子台5aは、ヒートシンク1000上に配置される。
電力変換用半導体モジュール4は、U相を形成するスイッチング素子としてのIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)7a、7bと、それぞれに逆並列に接続するフライホイールダイオードとしての半導体ダイオード8a、8b、V相を形成するIGBT7c、7dと、それぞれに逆並列に接続する半導体ダイオード8c、8d、W相を形成するIGBT7e、7fと、それぞれに逆並列に接続する半導体ダイオード8e、8fからなる。
本実施の形態では、電力変換用半導体モジュールを構成するスイッチング素子として、IGBTを用いたが、FET(Field Effect Transistor)などの他のスイッチング素子を用いても良い。また、Siデバイスに限らず、SiCデバイス、GaNデバイス等のワイドバンドギャップ半導体デバイスでも良い。逆並列接続するダイオードについても同様である。さらに、フライホイールダイオードとして、Siのバイポーラダイオードに限らず、SiCのショットキーバリア等を用いたユニポーラダイオードを用いても良い。
次に、電力変換装置の動作について説明する。コンデンサ6は、高周波領域(10kHz以上)で低インピーダンスの周波数特性を有し、昇圧回路2、電力変換用半導体モジュール4の電力変換半導体素子のスイッチング動作に起因する高周波ノイズ電流の循環経路を形成し、上記高周波ノイズ電流の拡散を防止する。
図3は、実施の形態1の端子台5aを示す図である。図3(a)は、端子台5aを上から見た図である。図3(b)は、図3(a)のA―Aで切断した断面図である。実施の形態1の端子台5aに収納されているコンデンサ6は、誘電体膜と金属膜が交互に積層した積層体101と、積層体101の積層方向に対して垂直な方向の両端に位置する一対の電極取り出し面に形成された一対の金属溶射部111、112とを有する。金属溶射部111、112は、それぞれ図3(b)のように積層体101の金属膜が交互に一つ飛ばしで電気的に接続されている。したがって、金属溶射部111、112のそれぞれは、コンデンサ6のリードとなっている。金属溶射部111、112には、一対の金属体121、122の一端面と一端面に対向する他端面との間の外側面が電気的に接続されている。
ここで、一端面とは図3(b)において金属体121、122のそれぞれの上端面のことである。他端面とは図3(b)において金属体121、122のそれぞれの下端面のことである。さらに、外側面とは図3(b)において金属体121、122の側面のことである。したがって、金属体121、122のそれぞれにおいて、一端面は他端面と対向しており、一端面と他端面との間に外側面がある。
一対の金属体121、122のそれぞれの一端面には、配線の端子が電気的に接続される一対の端子接続部が形成されている。具体的には、金属体121、122は、各々の一端面に端子接続部としての締結用のネジ穴131、132を有する。コンデンサ6及び金属体121、122を内包する絶縁性の樹脂体140は、端子台5aをヒートシンク1000に固定するための固定部としての一対の貫通穴151、152を有する。
締結用のネジ穴131、132を設けたことにより、一対の電力変換用半導体モジュール4からの配線の端子161、162及び昇圧回路2からの配線の端子163、164と金属体121、122とを一対の金属ネジ171、172を用いて各々導通させることができる。すなわち、金属ネジ171、172で端子を接続する締結用のネジ穴131、132が、端子接続部となっている。端子台5aの樹脂体140に貫通穴151、152を設けたことにより、樹脂体140をヒートシンク1000に接した状態で一対のネジ181、182を用いて固定させることができる。
本実施の形態によると、一対の金属体121、122の各々の一端面に対向した他端面が樹脂体140を介してヒートシンク1000の冷却面と対向している。コンデンサ6で発生した熱はコンデンサ6の金属溶射部111、121からそれぞれ金属体121、122に伝導する。金属体121、122に伝導した熱は、対向するヒートシンク1000の冷却面に樹脂体140を介して伝導する。ここで、ヒートシンク1000の冷却面は、平面である。したがって、コンデンサ6とヒートシンク1000との間の電気絶縁性を確保しつつ、放熱特性を向上することができる。なお、金属体121、122とヒートシンク1000の冷却面との間の樹脂体140の厚さは、電気絶縁性と放熱特性との両方を考慮して設定することとなる。
本実施の形態では、金属体121、122と金属ネジ171、172とがそれぞれ導通している部分において、昇圧回路2からの配線の端子163、164がまず端子台5aの端子接続部に接続され、その上に積み重ねるようにして電力変換用半導体モジュール4からの配線の端子161、162が接続されているが、この順序は逆にしても良いのは言うまでも無い。
誘電体膜と金属膜の積層体101は、例えば、誘電体膜はポリプロピレン等の誘電体フィルムであり、金属膜は上記誘電体フィルム表面にアルミニウム、亜鉛などからなる金属蒸着膜が形成されてなる金属化フィルムを2枚1組で積層されたものである。そして、2枚1組の金属化フィルムは、相互に反対側の電極取り出し面に形成された金属溶射部111、112に導通している。金属溶接部111、112は、例えば、アルミニウム、亜鉛などを電極取り出し面に溶射することで形成される。金属体121、122の材質は、アルミニウム、銅等である。樹脂体140の材質は、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂などである。
IGBT7a〜7fがスイッチング動作をすると、このスイッチング動作に起因する高周波ノイズ電流が、電力変換用半導体モジュール4からコンデンサ6を経由して昇圧回路2の方へ伝播する。この高周波ノイズ電流はコンデンサ6で循環し、上記高周波ノイズ電流の拡散を防止するが、その際、コンデンサ6で発熱が発生する。発生した熱は、金属膜を伝熱経路として、金属溶射部111、112を経て、金属体121、122へ伝導する。金属体121、122へ伝導した熱は、金属体121、122で拡散し、樹脂体140を介して金属体121、122に対向するヒートシンク1000の冷却面へ伝導する。
本実施の形態では、コンデンサ6が端子台5aに収納されており、空間の有効利用が実現できる。また、電力変換用半導体モジュールからの配線の端子161、162を、端子台5aの締結用のネジ穴131、132に締結すると、コンデンサ6との締結も完了するため、組立性の向上を実現できる。
本実施の形態では、コンデンサ6で発生した熱を、金属溶射部111、112から金属体121、122を通って、ヒートシンク1000へと伝導させる経路を形成するため、従来よりも放熱効果の向上及び低インダクタンス化を実現できる。
従って、本実施の形態の端子台5aは、省スペース化、組立性と放熱効果の向上を実現できる。
なお、本実施の形態では車両駆動システムを例に説明したが、本発明の端子台を備えた電力変換装置は、中容量以下の産業用途及び民生用途にも適用でき、モータで駆動されるものであれば上記の例に限らない。また、本発明の端子台に収納するものは、コンデンサだけに限られない。コンデンサと抵抗とからなるスナバ回路を用いる場合は、コンデンサと抵抗とを収納するようにすれば良い。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2の端子台5bを示す図である。図4(a)は、端子台5bを上から見た図である。図4(b)は、図4(a)のA―Aで切断した断面図である。本実施の形態の端子台5bは、樹脂体240をヒートシンク2000に埋め込むことが、実施の形態1とは異なる点であり、それ以外は実施の形態1と同じである。図4において、図3にて説明したものと同じものは同じ符号で表し、説明を省略する。
本実施の形態では、ヒートシンク2000の冷却面に凹部が設けられている。ヒートシンク2000の凹部には、端子台5bの一部が樹脂体240ごと埋め込まれている。金属体121、122の一端面と対向した他端面は、ヒートシンク2000の凹部の底面と対向している。また、金属体121、122の一端面と他端面との間の外側面は、ヒートシンク2000の凹部の内側面と対向している。すなわち、実施の形態1と比べて、金属体121、122とヒートシンク2000の冷却面とが対向する面積が増えている。したがって、金属体121、122の熱をヒートシンク2000に伝導させる面積が拡大している。本実施の形態によると、端子台5bは、放熱効果のさらなる向上を実現できる。
実施の形態3.
図5は、実施の形態3の端子台5cを示す図である。図5(a)は、端子台5cを上から見た図である。図5(b)は、図5(a)のA―Aで切断した断面図である。本実施の形態の端子台5cは、一対の金属体321、322の形状が、実施の形態2とは異なる点であり、それ以外は実施の形態2と同じである。図5において、図3及び図4にて説明したものと同じものは同じ符号で表し、説明を省略する。
端子台5cの金属体321、322は、樹脂体340の内部において一端面と他端面との間の外側面が拡張されている。すなわち、金属体321、322が樹脂体340を介してヒートシンク2000の冷却面と対向する面積が増えている。これにより、端子台5cは、ヒートシンク2000との間に樹脂体340が設けられているので絶縁されつつ、ヒートシンク2000と対向する面積が増えたことで、さらなる放熱効果を得られる。
この領域323、324により、コンデンサ6で発生した熱は金属溶射部111、112から金属体321、322へ、そして領域323、324へ伝導する。熱は領域323、324で熱拡散し、樹脂を経てヒートシンク2000へ伝導する。したがって、伝熱経路の熱抵抗が低下し、放熱効果をさらに向上できる。
本実施の形態では、領域323、324を金属体321、322から派生させたものとして扱ったが、金属体321、322とは別に構成していても良いし、別の部材でも良い。
実施の形態4.
図6は、実施の形態4の端子台5dを示す図である。図6(a)は、端子台5dを上から見た図である。図6(b)は、図6(a)のA―Aで切断した断面図である。図6(c)は、図6(a)のB―Bで切断した断面図である。図6(d)は、図6(a)のC部を拡大した図である。
本実施の形態では、昇圧回路2の発熱量よりも電力変換用半導体モジュール4の発熱量の方が大きいとしている。そこで、本実施の形態の端子台5dは、一対の金属体421、422の一端面と他端面との間の外側面の内、発熱量の比較的少ない昇圧回路2側に拡張した領域423、424を設けている点が、実施の形態3とは異なる点であり、それ以外は実施の形態3と同じである。図6において、図3〜5にて説明したものと同じものは同じ符号で表し、説明を省略する。
図6に示すように、実施の形態4の端子台5dの金属体421、422の一端面と他端面との間の外側面は、樹脂体440の内部において拡張されている。これにより、コンデンサ6は、ヒートシンク2000との間に樹脂体340が設けられているので絶縁されつつ、ヒートシンク2000の冷却面と対向しているので、放熱効果もある。
この領域423、424により、コンデンサ6で発生した熱は金属溶射部111、112から金属体421、422へ、そして領域423、424へ伝導する。熱は領域423、424で熱拡散し、樹脂を経てヒートシンク2000へ伝導する。したがって、伝熱経路の熱抵抗が低下し、放熱効果をさらに向上できる。
本実施の形態では、コンデンサ6で発生した熱を、電力変換用半導体モジュール4とは反対側の昇圧回路2側に拡張された金属体421、422の領域423、424で熱拡散させる。電力変換用半導体モジュール4は発熱するため、昇圧回路2側の方が冷却効果が高く、すなわち放熱効果のさらなる向上を実現できる。
また、本実施の形態では、昇圧回路2の発熱量よりも電力変換用半導体モジュール4の発熱量の方が大きいとしたので、金属体321、322の一端面と他端面との間の側面の内、発熱量の比較的少ない昇圧回路2側を拡張したが、これに限らない。つまり、金属体321、322の一端面と他端面との間の外側面の内、発熱量の方が小さい側を拡張すれば同様の効果が得られる。
実施の形態5.
図7は、実施の形態5の端子台5eを示す図である。図7(a)は、端子台5eを上から見た図である。図7(b)は、図7(a)のA―Aで切断した断面図である。図7(c)は、図7(a)のD―Dで切断した断面図である。図7(d)は、図7(a)のE部を拡大した図である。
本実施の形態の端子台5eは、一対の金属体521、522一端面と他端面との間の側面を拡張した領域523、524、525、526が、実施の形態4よりも広範囲である点が異なる点であり、それ以外は実施の形態4と同じである。図7において、図3〜6にて説明したものと同じものは同じ符号で表し、説明を省略する。
図7に示すように、実施の形態5の端子台5eの金属体521、522の一端面と他端面との間の外側面は、樹脂体540の内部において拡張されている。拡張した領域523〜526は、コンデンサ6と昇圧回路2の間に領域523、524が設けられ、コンデンサ6と電力変換用半導体モジュール4の間に領域525、526が設けられている。したがって、金属体521、522がヒートシンク2000の冷却面と対向する面積が増えている。これにより、コンデンサ6は、ヒートシンク2000との間に樹脂体340が設けられているので絶縁されつつ、ヒートシンク2000と対向している面積が増えたことで、さらなる放熱効果も得られる。
コンデンサ6で発生した熱は金属溶射部111、112から金属体521、522へ、そして領域523〜526へ伝導する。熱は領域523〜526で熱拡散し、樹脂を経てヒートシンク2000へ伝導する。したがって、伝熱経路の熱抵抗が低下し、放熱効果をさらに向上できる。
本実施の形態では、コンデンサ6で発生した熱を伝導する伝熱経路が拡張され、コンデンサ6の両側面に配置した放熱板で熱拡散させるため、伝熱経路の熱抵抗が低下し、すなわち放熱効果をより向上できる。
実施の形態6.
図8は、実施の形態6の端子台5fを示す図である。図8(a)は、端子台5fを上から見た図である。図8(b)は、図8(a)のA―Aで切断した断面図である。本実施の形態の端子台5fは、一対の金属体621、622及び樹脂体640の形状が実施の形態2とは異なる点であり、それ以外は実施の形態2と同じである。図8において、図3〜7にて説明したものと同じものは同じ符号で表し、説明を省略する。
図8に示すように、実施の形態6に係る端子台5fは、金属体621、622の一端面、すなわち、締結用のネジ穴131、132を有する面は、締結用のネジ穴131、132を含めて全面が樹脂体640から露出している。そのため、電力変換用半導体モジュール4の端子161、162又は昇圧回路2の端子163、164と金属体621、622は、金属ネジ171、172により樹脂体640を介さずに締結される。
本実施の形態では、電力変換用半導体モジュール4からの配線の端子161、162又は昇圧回路2からの配線の端子163、164と金属体621、622が樹脂体640を介さずに締結されるため、低インダクタンスでの結線が可能となる。したがって、より低インダクタンス化することができ、低ノイズ化の効果を強化できる。
4 電力変換用半導体モジュール、5a、5b、5c、5d、5e、5f 端子台、
6 コンデンサ、101 積層体、111、112 金属溶射部、121、122金属体、
131、132 締結用のネジ穴、140 樹脂体、151、152 貫通穴、
161、162、163、164 端子、240 樹脂体、321、322 金属体、
323、324 領域、340 樹脂体、421、422 金属体、
423、424 領域、440 樹脂体、521、522 金属体、
523、524、525、526 領域、540 樹脂体、621、622 金属体、
640 樹脂体、1000、2000 ヒートシンク。

Claims (8)

  1. 金属膜及び誘電体膜が交互に積層された積層体と前記積層体の一対の電極取り出し面にそれぞれ形成された一対の金属溶射部とを有するコンデンサと、
    それぞれが一端面に端子が接続される端子接続部を有すると共に、前記一端面と前記一端面に対向する他端面との間の外側面がそれぞれ対応する前記金属溶射部に電気的に接続した一対の金属体と、
    ヒートシンクに固定する一対の固定部を有し、前記一対の金属体のそれぞれの端子接続部を露出させて、前記コンデンサ及び前記一対の金属体を内包する絶縁性の樹脂体と、
    を備え、
    前記一対の金属体の各々は、前記他端面が前記樹脂体を介して前記ヒートシンクの冷却面に対向し
    前記一対の固定部は、上面視において前記それぞれの端子接続部と同一直線上の前記それぞれの端子接続部を挟む前記コンデンサの両端側に配置したこと
    を特徴とする端子台。
  2. 金属膜及び誘電体膜が交互に積層された積層体と前記積層体の一対の電極取り出し面にそれぞれ形成された一対の金属溶射部とを有するコンデンサと、
    それぞれが一端面に端子が接続される端子接続部を有すると共に、前記一端面と前記一端面に対向する他端面との間の外側面がそれぞれ対応する前記金属溶射部に電気的に接続した一対の金属体と、
    ヒートシンクに固定する固定部を有し、前記一対の金属体のそれぞれの端子接続部を露出させて、前記コンデンサ及び前記一対の金属体を内包する絶縁性の樹脂体と、
    を備え、
    前記一対の金属体の各々は、前記他端面が前記樹脂体を介して前記ヒートシンクの冷却面に対向し、
    前記ヒートシンクの冷却面は、前記樹脂体が埋め込まれる凹部を有し、
    前記一対の金属体の各々は、前記一端面が前記凹部の底面に対向すると共に、前記外側面の一部が前記凹部の内側面に対向すること
    を特徴とする端子台。
  3. 前記ヒートシンクの冷却面は、平面であること
    を特徴とする請求項1に記載の端子台。
  4. 前記ヒートシンクの冷却面は、前記樹脂体が埋め込まれる凹部を有し、
    前記一対の金属体の各々は、前記一端面が前記凹部の底面に対向すると共に、前記外側面の一部が前記凹部の内側面に対向すること
    を特徴とする請求項1に記載の端子台。
  5. 前記一対の金属体は、前記樹脂体を介して前記ヒートシンクの冷却面と対向する面の面積が拡張されたこと
    を特徴とする請求項2または請求項4に記載の端子台。
  6. 前記端子接続部は、ネジで前記端子を接続するネジ穴であること
    を特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の端子台。
  7. 前記一対の金属体の一端面は、前記ネジ穴を含めて全面が前記樹脂体から露出していること
    を特徴とする請求項に記載の端子台。
  8. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の端子台と、
    前記端子台の前記端子接続部と前記端子で接続される電力変換用半導体モジュールと
    を備えたこと
    を特徴とする電力変換装置。
JP2014004855A 2014-01-15 2014-01-15 端子台、及びこの端子台を備えた電力変換装置 Active JP6070581B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014004855A JP6070581B2 (ja) 2014-01-15 2014-01-15 端子台、及びこの端子台を備えた電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014004855A JP6070581B2 (ja) 2014-01-15 2014-01-15 端子台、及びこの端子台を備えた電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015133281A JP2015133281A (ja) 2015-07-23
JP6070581B2 true JP6070581B2 (ja) 2017-02-01

Family

ID=53900329

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014004855A Active JP6070581B2 (ja) 2014-01-15 2014-01-15 端子台、及びこの端子台を備えた電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6070581B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110800174B (zh) 2017-08-07 2023-05-16 极光先进雷射株式会社 电容器的冷却构造和激光装置
JP7002904B2 (ja) * 2017-09-29 2022-01-20 日本電産株式会社 モータ
AU2017444939A1 (en) 2017-12-28 2020-07-23 Avent, Inc. Incisional tunneler
WO2023084726A1 (ja) * 2021-11-12 2023-05-19 三菱電機株式会社 電力変換装置及び冷凍サイクル適用機器

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4044265B2 (ja) * 2000-05-16 2008-02-06 三菱電機株式会社 パワーモジュール
JP3597798B2 (ja) * 2001-06-06 2004-12-08 日立エーアイシー株式会社 フィルムコンデンサ
JP2005012940A (ja) * 2003-06-19 2005-01-13 Toshiba Corp インバータ装置
JP5190638B2 (ja) * 2005-11-14 2013-04-24 株式会社指月電機製作所 コンデンサ
JP5328588B2 (ja) * 2009-09-30 2013-10-30 ニチコン株式会社 コンデンサ
JP5740986B2 (ja) * 2010-03-17 2015-07-01 株式会社安川電機 電力変換装置
JP2012099712A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 Toyota Motor Corp 金属化フィルムコンデンサとその製造方法
JP5736792B2 (ja) * 2011-01-20 2015-06-17 住友電装株式会社 端子台
JP5696314B2 (ja) * 2011-11-29 2015-04-08 ニチコン株式会社 コンデンサユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015133281A (ja) 2015-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5407198B2 (ja) 電力変換装置のパワーモジュール
JP5447453B2 (ja) スイッチングモジュール
JP3793407B2 (ja) 電力変換装置
JP5289348B2 (ja) 車載用電力変換装置
JP5218541B2 (ja) スイッチングモジュール
JP6169250B2 (ja) 電力用半導体装置
JP6836201B2 (ja) 電力変換装置
WO2016027557A1 (ja) 電力変換装置
JP6075227B2 (ja) 電力変換装置
JP2010153527A (ja) 半導体モジュール冷却装置
JP6121080B1 (ja) 電力変換装置
JP6053668B2 (ja) 半導体モジュールおよび電力変換装置
US10600716B2 (en) Power converter
JP6070581B2 (ja) 端子台、及びこの端子台を備えた電力変換装置
US9923478B2 (en) Capacitor arrangement and method for operating a capacitor arrangement
JP2008004953A (ja) 半導体モジュール及びそれを用いた電力変換装置
ES2898791T3 (es) Módulo de potencia
JP6469604B2 (ja) 絶縁基板及び絶縁基板を備える電力変換装置
JP6602474B2 (ja) 半導体装置および電力変換装置
JP2016127774A (ja) 電力変換器
JP5304176B2 (ja) 電力用半導体モジュール
JP2016101071A (ja) 半導体装置
JP2015220920A (ja) 電動車両用の電力変換器
JP6435906B2 (ja) 電力変換装置
JP6717347B2 (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161219

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6070581

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250