JP6069012B2 - 積み上げ矯正装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パレット上に載置されたワーク間の隙間を詰める積み上げ矯正装置及び方法に関する。
パレタイジングロボットを用いて複数のワークをパレット上に段積み状態で積み付ける場合、複数のワークを隙間なく敷き詰めることは困難である。パレタイジングロボットは、パレット上に想定される平面視概略直角四辺形状の領域(以下、説明の便宜のため「載置領域」と称す)内で複数のワークが互いに隙間を有して載置されるようにして、ワークを1段ずつ積み付けていく。
しかし、隙間を残したままパレットを搬送すると荷崩れしやすい。そこで、パレタイジングロボットが1段分のワークを載置領域に積み付けるたび、パレット上に想定される平面視概略直角四辺形状の領域であって載置領域よりも狭小の領域(以下、「積み上げ領域」と称す)内に略収まるように最上段のワークを水平方向に移動させ、それにより最上段のワーク同士の隙間を詰める装置が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1は、折畳み状態で積層された複数枚の段ボールケースを結束して成るブロック(いわゆる結束段ボール)をワークとして例示し、また、直交配置されたX軸幅寄せ体及びY軸幅寄せ体を備えた幅寄せ装置を開示している。幅寄せ動作を実行するに際し、まず、Y軸幅寄せ体が水平移動してワークをY軸方向片側に押し、次に、X軸幅寄せ体が水平移動してワークをX軸方向片側に押す。
特許文献2は、上面を開口されたケースをハンドリングロボットでパレット上に段積み状態で積み付けるケース積付け装置を開示している。この装置は、最上段のケースの側壁面を四方から押圧するための4つのプッシャ機構を備えている。
特開2011−132019号公報 特開平8−231045号公報
特許文献1では、ワークをX軸方向片側及びY軸方向片側に押すと1段分の幅寄せ動作が完了する。幅寄せ動作の実行時、どちらの幅寄せ体からも最も離れたワーク(以下、説明の便宜のため「最遠ワーク」と称す)を理想としては移動させず、他のワークを最遠ワークに近付けるように移動させる。
つまり、載置領域と積み上げ領域が、幅寄せ体から最も離れた角(以下、説明の便宜のため「最遠角」と称す)同士を重ねるようにして想定される。逆に言えば、載置領域は、積み上げ領域から最遠角と対角の方向にハミ出すように想定されなくてはならない。すると、積み上げ領域がパレットの中心に想定された場合、載置領域の最遠角の対角付近がパレットからハミ出し、パレタイジングロボットを用いた積付けを行えなくなるおそれがある。1段分のワーク数が多いと、解消されるべき隙間総量が大きくなり、その分載置領域の積み上げ領域からのハミ出しが大きくなるので、かかる問題が顕在化しやすい。問題の解消のため、積み上げ領域をパレットの中心から偏在させると、重心が偏在して、パレット及びこれに載置されたワークを円滑に搬送できなくなるおそれがある。
また、表面が顕著に凸凹しているとの性状や、表面の摩擦係数が湿度等の環境因子で変化しやすいとの性状を有するワークを取り扱う際に、X軸方向片側及びY軸方向片側にワークを押すだけでは、ワークの位置及び姿勢を想定どおりに移動させることは困難であり、想定された積み上げ領域にワークを収めることができないおそれがある。例えば、ワークが上下軸線周りに回転してワークが想定どおりに水平移動しないおそれがあるし、それに伴って最遠ワークを移動させてしまうおそれもある。特許文献1に例示された結束段ボールは上記性状を顕著に有するので、かかる問題が顕在化しやすい。
他方、特許文献2では、4つのプッシャ機構を用いて互いに直交する2方向両側にワークを押すが、その分、装置が全体として非常に大型化及び複雑化する。
そこで本発明は、より多くのワークをパレット上に載置するのを可能にしながらパレットを円滑に搬送することも可能にし、また、簡素な構成によってワークを想定された積み上げ領域に略収めるように移動させることを目的としている。
本発明に係る積み上げ矯正装置は、パレット上に当該パレット上に想定された平面視で概略直角四辺形状の積み上げ領域からはみ出すように互いに隙間を有して載置された複数のワークを前記積み上げ領域に略収まるように移動させる積み上げ矯正装置であって、前記積み上げ領域の横方向に延びる横整列面と、前記横方向に直交する前記積み上げ領域の縦方向に延びる縦整列面とを有した押圧体と、水平方向で且つ前記横方向及び前記縦方向に斜めである傾斜方向に前記押圧体を移動させる駆動機構と、を備え、前記駆動機構は、前記横整列面及び前記縦整列面で前記複数のワークの側面を押圧するようにして、前記積み上げ領域の第1角部の外から前記積み上げ領域へ向かって傾斜方向に前記押圧体を移動させ、それにより、前記複数のワークを前記第1角部における横方向及び縦方向において前記積み上げ領域に略収まるように移動させる第1矯正動作と、前記横整列面及び前記縦整列面で前記複数のワークの側面を押圧するようにして、前記第1角部の対角である前記積み上げ領域の第2角部の外から前記積み上げ領域へ向かって傾斜方向に前記押圧体を移動させ、それにより、前記複数のワークを前記第2角部における横方向及び縦方向において前記積み上げ領域に略収まるように移動させる第2矯正動作と、を実行するように構成されている。
前記構成によれば、第1矯正動作の実行中、押圧体の傾斜方向への移動により、ワークが横整列面による縦方向片側の押圧と縦整列面による横方向片側の押圧とを同時に受け、第1角部における横方向及び縦方向において積み上げ領域に略収まるように移動する。第2矯正動作の実行中、押圧体の傾斜方向への移動により、ワークは横整列面による縦方向反対側の押圧と縦整列面による横方向反対側の押圧とを同時に受け、第2角部における横方向及び縦方向において積み上げ領域に略収まるように移動する。これら2つの矯正動作を実行すると、複数のワークは、ある角に向かって移動するのではなく中心に集まるように移動することで、積み上げ領域に略収めることができる。
ワークが横方向両側及び縦方向両側から押圧されるので、ワークの過大な水平移動や不所望な回転変位を抑制することができ、ワークを想定される積み上げ領域に収めるように移動させることができる。この押圧を2つの矯正動作のみにより実現しているので、装置の構成を簡素化することができる。
また、積み上げ領域が、矯正動作の実行前におけるワーク積付け領域(前述の載置領域に相当)の内側に想定されるので、載置領域の積み上げ領域からのハミ出しが横方向にも縦方向にも小さくなる。このため、積み上げ領域をパレットの中心に想定しても、載置領域がパレットからハミ出すのを抑えることができる。よって、1段分のワーク数を多くすることを許容される。また、パレット上のワークの安定化が図られてより多い段数を段積みすることを許容され、段積み状態で積み付けられたワークをパレットと共に円滑に搬送することができる。
前記押圧体は、前記積み上げ領域を対角方向に挟むように配置された一対の第1押圧体及び第2押圧体を含み、前記駆動機構は、前記第1押圧体に対応付けられた第1駆動機構と、前記第2押圧体に対応付けられた第2駆動機構とを含み、前記第1駆動機構が前記第1押圧体を駆動して前記第1矯正動作を実行し、前記第2駆動機構が前記第2押圧体を駆動して前記第2矯正動作を実行するように構成されていてもよい。
前記第1駆動機構及び前記第2駆動機構が、前記第1矯正動作及び前記第2矯正動作を同時に実行するように構成されていてもよい。
前記駆動機構は、前記第1矯正動作及び前記第2矯正動作を順次実行するように構成され、前記第1矯正動作と前記第2矯正動作との間で前記押圧体を前記第1角部付近から前記第2角部付近にまで移動させるように構成されていてもよい。
前記複数のワークが前記パレット上で段積みされる場合において、前記駆動機構は、1段分のワークが前記積み上げ領域に載置されるたびに、前記第1矯正動作及び前記第2矯正動作を実行するように構成されていてもよい。
前記駆動機構は、前記第1矯正動作及び前記第2矯正動作のうち少なくともいずれか一方において、前記横整列面及び前記縦整列面を最上段のワークの側面とその1つ下段のワークの側面とに押し当てるように構成されていてもよい。
本発明に係る積み上げ矯正方法によれば、パレット上に当該パレット上に想定された平面視で概略直角四辺形状の積み上げ領域からはみ出すように互いに隙間を有して載置された複数のワークを、前記積み上げ領域の横方向に延びる横整列面と前記横方向に直交する前記積み上げ領域の縦方向に延びる縦整列面とを有する押圧体を用いて、前記積み上げ領域に略収まるように移動させる積み上げ矯正方法であって、前記横整列面及び前記縦整列面で前記積み上げ領域の外から前記複数のワークの側面を押圧するようにして、前記積み上げ領域の第1角部の外から前記積み上げ領域へ向かって水平方向で且つ前記横方向及び前記縦方向に斜めである傾斜方向に前記押圧体を移動させ、それにより、前記複数のワークを前記第1角部における横方向及び縦方向において前記積み上げ領域に略収まるように移動させる第1矯正工程と、前記横整列面及び前記縦整列面で前記積み上げ領域の外から前記複数のワークの側面を押圧するようにして、前記第1角部の対角である前記積み上げ領域の第2角部の外から前記積み上げ領域へ向かって傾斜方向に前記押圧体を移動させ、それにより、前記複数のワークを前記第2角部における横方向及び縦方向において前記積み上げ領域に略収まるように移動させる第2矯正工程と、を有する。
前記方法によっても、上記積み上げ矯正装置と同様、簡素な構成によってワークを想定された積み上げ領域に略収めるように移動させることができる。また、1段分のワーク数を多くすることを許容され、段積み状態で積み付けられたワークをパレットと共に円滑に搬送することができる。
本発明によれば、より多くのワークをパレット上に載置するのを可能にしながらパレットを円滑に搬送することができ、また、簡素な構成によってワークを想定された積み上げ領域に略収めるように移動させることができる。
第1実施形態に係る積み上げ矯正装置を備えた物流システムの平面図である。 図1に示す積み上げ矯正装置の押圧体の平面図である。 図2に示す押圧体の斜視図である。 変形例に係る押圧体の平面図である。 図1に示す物流システムにおいて実行されるパレタイジング方法の手順を示すフローチャートである。 図6(a)は、図5に示す搬入側退避工程の実行前の状態を示す斜視図、図6(b)は、搬入側退避工程の実行後の状態を示す斜視図である。 図5に示す積み上げ矯正工程の手順を示すフローチャートである。 図8(a)は、図7に示す積み上げ矯正工程を実行する前の状態(1段分のワークをパレット上に載置した状態)を示す平面図、図8(b)は、第1矯正動作及び第2矯正動作の実行中であって第1押圧体及び第2押圧体が共にワークに接触した状態を示す平面図、図8(c)は、第1矯正動作及び第2矯正動作の実行によりワークの移動を完了した状態を示す平面図である。 1段目のワークを対象として積み上げ矯正工程を実行する場合における作用図であり、図9(a)は、図8(b)のa−a線に沿って切断して示す断面図、図9(b)は、図8(c)のb−b線に沿って切断して示す断面図である。 2段目以降のワークを対象として積み上げ矯正工程を実行する場合における作用図であり、図10(a)は、図8(b)のa−a線に沿って切断して示す断面図、図10(b)は、図8(c)のb−b線に沿って切断して示す断面図である。 図11(a)は、図5に示す搬出側退避工程の実行前の状態を示す斜視図、図11(b)は、搬出側退避工程の実行後の状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る積み上げ矯正装置を備えた物流システムを示す平面図である。 図12に示す物流システムにおいて実行される積み上げ矯正工程の手順を示すフローチャートである。 変形例に係るワークの配列方法を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。同一の又は対応する要素には全ての図を通じて同一の符号を付し、重複する詳細説明を省略する。
(第1実施形態)
[構成]
図1は、第1実施形態に係る積み上げ矯正装置10を備える物流システム1を示す平面図である。図1に示すように、物流システム1では、複数のワーク100が、パレタイズエリア2内でパレット3上に段積み状態で積み付けられる。ワーク100は、特に限定されないが、直方体状であれば取扱いに好適である。例えば、物流システム1は、折畳み状態で積層された複数枚の段ボールケースを結束して成る結束段ボールをワーク100として取り扱うことができる。
パレット3は、パレットマガジン4から1つずつ適時に上流コンベア5によりパレタイズエリア2へと搬送され、パレタイズエリア2の停止位置にて水平姿勢で停止する。パレット3は例えば平面視で矩形状である。複数のワーク100は、上流コンベア5によりパレタイズエリア2の直前まで順次搬送される。規定数のワーク100がパレット3上に積み付けられると、そのパレット3が、下流コンベア6によりパレタイズエリア2から搬送される。
パレタイズエリア2には、パレタイジングロボット7及び積み上げ矯正装置10が設けられている。パレタイジングロボット7は、基台7aに対し三次元的に可動に取り付けられた多関節アーム部7bと、当該多関節アーム部7bの先端に装着された把持具7cとを有する。パレタイジングロボット7は、上流コンベア5の下流端まで搬送されたワーク100を把持具7cで把持し、把持したワーク100を停止位置にあるパレット3上に載置する、というパレタイズ動作を繰返し実行し、水平方向にも上下方向にもワーク100が複数個並ぶようにして複数のワーク100をパレット3上で載置していく。パレタイズ動作を繰返し実行するにあたり、パレタイジングロボット7は、まず、水平方向に配列されるべき1段分のワーク100を積み付ける。次に、次段のワーク100を、直前に載置し終えたワーク100の上に段積みする。
1段分のワーク100を積み付ける(載置する)とき、パレタイジングロボット7は、各ワーク100を互いに水平方向に離れるようにしてワーク100ごとに規定された載置位置に載置し、それにより1段分のワーク100が平面視で概略直角四辺形状の載置領域A1内に収められる。なお、載置領域A1は、パレタイズエリア内2の停止位置で停止しているパレット3上で仮想的に想定される領域である。把持具7cの動線を確保する等の目的で、ワーク100は載置領域A1内で互いに隙間を有して分散配列される。つまり、隙間は必須である。
図1に例示する配列方式(いわゆる6丁配棒積み式)では、平面視長方形状の6つのワーク100が、平面視長辺を横方向Xに向けるとともに平面視短辺を縦方向Yに向けた姿勢に揃えられ、3行2列の行列状に分散配列される。横方向X一方側末端の列を成す3つのワーク100は、それぞれの横方向X一方側の側面が縦方向Yに延在する同一仮想面上に位置するように(平面視で横方向X一方側の短辺が縦方向Yに延在する同一仮想直線上に並ぶように)、縦方向Yに隙間をあけて配列される。これら3つのワーク100の横方向X一方側の側面は、載置領域A1の横方向X一方側の辺と重なるように配置されて横方向X一方側に大きく露出し、1段分のワーク100全体としての横方向X一方側の外側面を離散的に形成する。
横方向X他方側末端の列を成す3つのワーク100もこれと同様であり、当該3つのワーク100の横方向X他方側の側面は、1段分のワーク100全体としての横方向X他方側の外側面を離散的に形成する。縦方向Y一方側末端の行を成す2つのワーク100と、縦方向Y他方側末端の行を成す2つのワーク100も上記同様である。前者2つのワーク100の縦方向Y一方側の側面は、1段分のワーク100全体としての縦方向Y一方側の外側面を離散的に形成し、後者2つのワーク100の縦方向Y他方側の側面は、1段分のワーク100全体としての縦方向Y他方側の外側面を離散的に形成する。以降の説明では、1段分のワーク100全体としての外側面を離散的であっても単に「側面」と称する。
積み上げ矯正装置10は、パレット3上に互いに隙間を有して載置された複数のワーク100を平面視で概略直角四辺形状の積み上げ領域A2に略収めるように移動させる矯正動作を実行し、それによりワーク100の底面を滑らせてワーク100間の隙間を詰める。この積み上げ領域A2は、パレタイズエリア内2の停止位置で停止しているパレット3上に仮想的に想定される領域であり、解消されるべき隙間総量だけ載置領域A1よりも狭小である。逆に言えば、積み上げ矯正装置10が矯正動作を実行する直前、ワーク100は、積み上げ領域A2からハミ出すようにして互いに隙間を有してパレット3上で載置された状態にある。
積み上げ矯正装置10の矯正動作は、パレット3がパレタイズエリア2から搬出される前に実行される。特に、本実施形態では、パレタイジングロボット7が1段分のワークをパレット3上に積み付けるたび、最上段のワーク100(当該積み付けた1段分のワーク100)を対象として矯正動作が実行される。
積み上げ矯正装置10は、押圧体11と、押圧体11を移動させる駆動機構12とを備える。押圧体11は、積み上げ領域A2の横方向Xに延びる横整列面13と、積み上げ領域A2の縦方向Yに延びる縦整列面14とを有する。縦方向Yは平面視で横方向Xと直交する方向であり、そのため、縦整列面14は横整列面13と略直交するように配置される。
駆動機構12は、水平方向で且つ横方向Xにも縦方向Yにも斜めである傾斜方向に押圧体11を移動させ、それにより矯正動作を実行する。このとき、縦整列面13及び横整列面14が積み上げ領域A2の外からワーク100の側面に押し当てられ、それによりワーク100を積み上げ領域A2内に略収めるように移動させる。また、駆動機構12は、1段分のワーク100が積み付けられるたびに、ワーク100の1段分高さに相当する距離だけ押圧体11を上昇させる。これにより、順次段積みされるワーク100の側面に縦整列面13及び横整列面14を適切に押し当てることができる。
本実施形態では、駆動機構12が多関節ロボットで構成されている。駆動機構12の一例としての多関節ロボットは、パレタイズエリア2内で据え付けられた基台15と、基台15に取り付けられた多関節アーム部16とを有する。押圧体11は、多関節アーム部16の先端に着脱可能に装着され、当該多関節ロボットのエンドエフェクタとして機能する。押圧体11の多様な移動を実現するため、多関節アーム部16が垂直多関節型であれば好適である。多関節アーム部16は水平多関節型でもよいが、その場合駆動機構12は、多関節アーム部16を基台15とは独立して又は基台15と共に昇降させる昇降機構を有することが好ましい。押圧体11を上記のように移動させることができるのであれば、駆動機構12は、例えば水平面内で回転可能であり且つ昇降可能に構成された旋回台上に水平方向に伸縮するシリンダを取り付けて成る機構体など、多関節ロボットとは異なる構成により実現されてもよい。
図2は、図1に示す押圧体11の平面図であり、図3は、図2に示す押圧体11の斜視図である。図2及び図3に示すように、押圧体11は、横方向Xに延びる横整列面13を有する第1押圧片21と、縦方向Yに延びる縦整列面14を有する第2押圧片22とを備える。第1押圧片21及び第2押圧片22はどちらも例えば平板状に形成されている。
図2に示すように、第1押圧片21の根元部21a及び第2押圧片22の根元部22bが積み上げ領域A2の横方向X一方側且つ縦方向Y一方側(図2では左下側)の角部Cの外に位置するようにして、押圧体11が配置される。第1押圧片21は、横整列面13を積み上げ領域A2に向けた姿勢で角部Cの外から横方向X他方側(図2では右側)に延在し、積み上げ領域A2の縦方向Y一方側(図2では下側)で横方向Xに延びる辺Dと略平行に対向配置される。第2押圧片22は、縦整列面14を積み上げ領域A2に向けた姿勢で、角部Cの外から縦方向Y他方側(図2では上側)に延在し、積み上げ領域A2の横方向X一方側(図2では左側)で縦方向Yに延びる辺Eと略平行に対向配置される。辺D及び辺Eは角部Cを成している。
押圧体11は、第1押圧片21及び第2押圧片22の根元部21a,22aに設けられたアタッチメント23を有し、アタッチメント23が駆動機構12に取り付けられる。駆動機構12が動作すると、第1押圧片21が第2押圧片22に対して相対変位することなく、第1押圧片21及び第2押圧片22が一体となって移動する。
図3に示すように、本実施形態では、第1押圧片21及び第2押圧片22は、平面視でL字を成すようにして根元部21a,22aで一体化されている。根元部21a,22aは、残余の部位に比べて高さ及び/又は板厚が大きい。これにより押圧体11の剛性を高めることができ、第1押圧片21の第2押圧片22に対する相対変位を抑えることができる。
図4(a)〜(c)は、変形例に係る押圧体111,211,311をそれぞれ示す平面図である。図4(a)に示すように、第1押圧片121は第2押圧片122と一体化されていなくてもよい。この場合、第1押圧片121を第2押圧片122に対して相対変位させずに移動させるため、第1押圧片121を第2押圧片122に接続する継手材124を設けてもよく、アタッチメント123が当該継手材124に設けられてもよい。図4(b)に示すように、第1押圧片221及び第2押圧片222の根元部221a,222a同士を一体化する場合、根元部221a,222aは湾曲していてもよい。図4(c)に示すように、横整列面313及び縦整列面314は必ずしも互いに直交していなくてもよく、横整列面313と縦整列面314とが成す角度は直角よりも僅かに小さくてもよい。こうすると、横整列面313及び縦整列面314をワーク100の側面に押し当てたときに、反力で押圧体311が撓んだとしても、横整列面313及び縦整列面314の成す角を撓み状態で直角に保つことができる。これにより矯正動作の実行中に横整列面313を縦整列面314と直交させることができ、ワーク100が横方向Xにも縦方向Yにも傾斜した方向に移動するのを抑えることができる。押圧体は、ここに挙げた特徴を適宜組み合わせることで構成されてもよい。
図1に戻り、本実施形態では、押圧体11は、積み上げ領域A2を対角方向に挟むように配置された第1押圧体11A及び第2押圧体11Bを含む。第1押圧体11A及び第2押圧体11Bは、平面視で180度回転対称に配置される。第1押圧体11Aは、積み上げ領域A2の第1角部C1の外に配置され、第2押圧体11Bは、第1角部C1の対角である積み上げ領域A2の第2角部C2の外に配置される。
駆動機構12は、第1押圧体11Aに対応付けられた第1駆動機構12Aと、第2押圧体11Bに対応付けられた第2駆動機構12Bとを含む。本実施形態では、第1駆動機構12Aも第2駆動機構12Bも多関節ロボットで構成されており、第1押圧体11A及び第2押圧体11Bは、第1駆動機構12Aの多関節アーム部16及び第2駆動機構12Bの多関節アーム部16にそれぞれ装着される。
第1駆動機構12Aの基台15は、パレタイズエリア2の横方向X一方側且つ縦方向Y一方側(図1では左下側)の隅に配置される。第2駆動機構12Bの基台15は、パレタイズエリア2の横方向X他方側且つ縦方向Y他方側(図1では右上側)の隅に配置される。2つの基台15は、パレタイズエリア2を対角方向に挟むように配置される。
本実施形態では、上流コンベア5がパレタイズエリア2の横方向X他方側(図1では右側)に接続され、下流コンベア6がパレタイズエリア2の横方向X一方側(図1では左側)から延びている。このため、第1駆動機構12Aが下流コンベア6に近位に配置され、第1押圧体11Aがパレット搬出側に位置する。第2駆動機構12Bが上流コンベア5に近位に配置され、第2押圧体11Bがパレット搬入側に位置する。
[動作(パレタイジング方法)]
図5は、図1に示す物流システム1で当該物流システム1の動作として実行されるパレタイジング方法の手順を示すフローチャートである。図5に示すように、まず、パレット搬入側の押圧体11(すなわち、第2押圧体11B)を矯正姿勢から退避姿勢に変位させる(搬入側退避工程S1)。次に、空のパレット3をパレタイズエリア2に搬入して停止位置で停止させる(空パレット搬入工程S2)。
図6(a)は、図5に示す搬入側退避工程S1の実行前の押圧体11を示す斜視図、図6(b)は、搬入側退避工程S1の実行後の押圧体11を示す斜視図である。図6(a)に示すように、パレット搬入側の押圧体11(本例では第2押圧体11B)の何れかの整列面(本例では縦整列面14)がパレット3の搬入方向と直交する方向(本例では縦方向Y)に沿って延在する姿勢にあると、当該整列面(本例では縦整列面14)を形成する押圧片(本例では第2押圧片22)がパレット3の搬入を妨げるおそれがある。
図6(b)に示すように、駆動機構12は、搬入を阻害するおそれのある押圧片(第2押圧片22)がパレタイズエリア2を横切らないようになるまで、パレット3の搬入方向に平行な軸線周りに押圧体11を回転させる。これにより、押圧体11と干渉することなくパレット3をパレタイズエリア2に搬入することができる。この回転を考慮して、アタッチメント23は第1押圧片21及び第2押圧片22の根元部21a,22aから、パレット3の搬入方向に平行に突出していると有益であり、こうすると、多関節アーム部16における最先端の回転軸を回転させるだけで、押圧体11を前述のように回転変位させることができ、多関節アーム部16の位置及び姿勢を大きく変位させずに済む。
図示例では、搬入を阻害するおそれのある押圧片(本例では第2押圧片22)を下に向けるように押圧体11を回転させているが、上に向けるように回転させてもよい。回転変位の代わりに又は回転変位に加えて、押圧体11をパレタイズエリア2から離れた退避位置に直進移動させてもよい。ただし、この場合、退避移動を考慮してパレタイズエリア2を大きく確保する必要がある。本実施形態では、駆動機構12が多関節ロボットであるので、押圧体11を容易に回転変位させることができ、パレタイズエリア2の狭小化に資する。なお、パレット3の搬入方向が変更されると、これに応じて下向き又は上向きに変位させる押圧片も適宜変更される。このように、本実施形態では、駆動機構12に多関節ロボットを使用するので、押圧体11とパレット3とが干渉しないように押圧体11を移動させるのを簡単に実現することができる。
図5に戻り、空パレット3を搬入し終えると、パレタイジングロボット7を用いて1段目のワーク100を搬入されたパレット3上に積み付ける(積付け工程S3)。この積付け工程S3では、パレタイジングロボット7のパレタイズ動作を阻害しないようにするため(すなわち、多関節アーム部7b及び把持具7cの動線を確保するため)、第1押圧体11A及び第2押圧体11Bを退避姿勢及び位置としておくのが好ましい。空パレット搬入工程S2の後で積付け工程S3の前に、パレタイジングロボット7がパレット3上に例えば段ボール製の敷紙を載置してもよく、それにより下記積み上げ矯正工程S4においてワーク100を円滑に水平移動させることができる。敷紙は載置領域A1を覆い尽くすために十分に大きいサイズであることが望ましい。
1段目のワーク100がパレット3上に積み付けられると、2段目のワーク100を積み付ける前に、駆動機構12A,12Bが押圧体11A,11Bをそれぞれ駆動し、1段目のワーク100同士の隙間を詰める第1矯正動作及び第2矯正動作を実行する(積み上げ矯正工程S4)。
図7は、図5に示す積み上げ矯正工程S4の手順を示すフローチャートである。図8は、図7に示す積み上げ矯正工程S4の実行前、実行中及び実行完了それぞれの状態を示す作用図である。図7及び図8(a)に示すように、まず、第1駆動機構12Aが第1押圧体11Aを駆動して矯正姿勢及び位置に変位させると共に、第2駆動機構12Bが第2押圧体11Bを駆動して矯正姿勢及び位置に変位させる(矯正準備工程S41)。矯正準備工程S41では、第1押圧体11A及び第2押圧体11Bが、側面視で1段目のワーク100と重なるように上下方向に位置決めされる(図9(a)参照)。また、第1押圧体11A及び第2押圧体11Bは、積み上げ領域A2を対角方向に挟むように水平方向に位置決めされる。第1押圧体11A及び第2押圧体11Bは、積み上げ領域A2の対角線交点を基準にして、平面視で180度回転対称となるように位置決め及び姿勢決めされる。
矯正準備工程S41では、第1押圧体11Aは、積み上げ領域A2の第1角部C1の外に配置されるように水平方向に位置決めされる。また、横整列面13が水平な横方向Xに沿って延在して積み上げ領域A2からハミ出しているワーク100の縦方向Y一方側(図8(a)では下側)の側面に近接対向するように、第1押圧体11Aが姿勢決めされる。また、縦整列面14が水平な縦方向Yに沿って延在して積み上げ領域A2からハミ出しているワーク100の横方向X一方側(図8(a)では左側)の側面に近接対向するように、第1押圧体11Aが姿勢決めされる。
矯正準備工程S41では、第2押圧体11Bは、第1角部C1とは対角である積み上げ領域A2の第1角部C2の外に配置されるように水平方向に位置決めされる。横整列面13が水平な横方向Xに沿って延在して積み上げ領域A2からハミ出しているワーク100の縦方向Y他方側(図8(a)では上側)の側面に近接対向するように、第1押圧体11Bが姿勢決めされる。また、縦整列面14が水平な縦方向Yに沿って延在して積み上げ領域A2からハミ出しているワーク100の横方向X他方側(図8(a)では右側)の側面に近接対向するように、第1押圧体11Bが姿勢決めされる。
図7及び図8(b)に示すように、矯正準備工程S41の次に、第1駆動機構12Aが第1押圧体11Aを水平方向であって横方向Xにも縦方向Yにも斜めである第1傾斜方向P1に移動させる第1矯正動作を実行する(第1矯正工程S42)。また、第2駆動機構12Bが第2押圧体11Bを水平方向であって横方向Xにも縦方向Yにも斜めである第2傾斜方向P2に移動させる第2矯正動作を実行する(第2矯正工程S42)。本実施形態では、第1矯正動作と第2矯正動作とが、別個の第1駆動機構12A及び第2駆動機構12Bそれぞれによって実行される。そして、第1矯正工程及び第2矯正工程が同時並行で実行される。第1矯正工程及び第2矯正工程S42が終わると、第1駆動機構12A及び第2駆動機構12Bは、それぞれ、第1押圧体11A及び第2押圧体11Bを逆向きに後退させ(後退工程S43)、それにより積み上げ矯正工程S4が終了する。
第1矯正工程S42では、第1押圧体11Aの横整列面13及び縦整列面14がワーク100の縦方向Y一方側の側面及び横方向X一方側の側面それぞれに押し当てられる。そして、横整列面13及び縦整列面14がワーク100の側面を押圧するようにして、積み上げ領域A2の第1角部C1の外から積み上げ領域A2に向かって第1傾斜方向P1に第1押圧体11Aを移動させていく。
このように第1押圧体11Aが移動すると、縦方向Y一方側の側面を(離散的に)形成する2つのワーク100が、横整列面13から横方向X他方側に且つ縦方向Y他方側に押され、それにより第1角部C1における横方向Xにおいて積み上げ領域A2に略収まるように移動する。言い換えると、ワーク100の縦方向Y一方側の側面が、積み上げ領域A2の第1角部C1を成す2辺のうち横方向Xに延びる辺D1と重なるように移動する。
また、横方向X一方側の側面を形成する3つのワーク100が、縦整列面14から横方向X他方側に且つ縦方向Y他方側に押され、それにより第1角部C1における縦方向において積み上げ領域A2に略収まるように移動する。言い換えると、ワーク100の横方向X一方側の側面が、積み上げ領域A2の第1角部C1を成す2辺のうち縦方向Yに延びる辺E1と重なるように移動する。
第2矯正工程S42では、第2押圧体11Bの横整列面13及び縦整列面14がワーク100の縦方向Y他方側の側面及び横方向X他方側の側面それぞれに押し当てられる。そして、横整列面13及び縦整列面14がワーク100の側面を押圧するようにして、積み上げ領域A2の第2角部C2の外から積み上げ領域A2に向かって第2傾斜方向P2に第2押圧体11Bを移動させていく。
このように第2押圧体11Bが移動すると、縦方向Y他方側の側面を形成する2つのワーク100が、横整列面13から横方向X一方側に且つ縦方向Y一方側に押され、それにより第2角部C2における横方向Xにおいて積み上げ領域A2に略収まるように移動する。言い換えると、ワーク100の縦方向Y他方側の側面が、積み上げ領域A2の第2角部C2を成す2辺のうち横方向Xに延びる辺D2と重なるように移動する。
また、横方向X他方側の側面を形成する3つのワーク100が、縦整列面14から横方向X一方側に且つ縦方向Y一方側に押され、それにより第2角部C2における縦方向Yにおいて積み上げ領域A2に略収まるように移動する。言い換えると、ワーク100の横方向X他方側の側面が、積み上げ領域A2の第2角部C2を成す2辺のうち縦方向Yに延びる辺E2と重なるように移動する。
第1傾斜方向P1及び第2傾斜方向P2は、積み上げ領域A2の第1角部C1と第2角部C2との対角線の延在方向と完全に一致すると限らない。第1傾斜方向P1及び第2傾斜方向P2は、対角線の延在方向に類似した方向であり、第1押圧片11A及び第2押圧片11Bは、これら傾斜方向P1,P2に移動することで互いに近付けられていく。
第1押圧片11Aはワーク100の側面に接触してから停止するまで第1移動距離L1だけ移動し、第2押圧片11Bはワーク100の側面に接触してから停止するまで第2移動距離L2だけ移動する。第1移動距離L1と第2移動距離L2との和のうち横方向X成分は、横方向Xの隙間(dx,dx,…dx)の総量(以下、説明便宜のため符号「Σdx」を付す。)に相当する。第1移動距離Lと第2移動距離L2との和のうち縦方向Y成分は、縦方向Yの隙間(dy,dy,…dy)の総量(以下、説明便宜のため符号「Σdy」を付す)に相当する。なお、本実施形態では、1段分のワーク100が3行2列の行列状に配列されているので、横方向Xにおける隙間の総量Σdxは(dx)であり、縦方向Yにおける隙間の総量Σdyは(dy+dy)である。
本実施形態では、第1移動距離L1及び第2移動距離L2が互いに等しく、第1傾斜方向P1及び第2傾斜方向P2が平行である。つまり、解消されるべき横方向Xの隙間総量Σdxと縦方向Yの隙間総量Σdyとがどちらも第1押圧体11A及び第2押圧体11Bに均等に分担されており、第1押圧体11A及び第2押圧体11Bは、分担された隙間分を詰めるために必要な距離だけ必要な方向に移動する。このため、第1傾斜方向P1の横方向Xに対する第1傾斜角θ1及び第2傾斜方向P2の横方向Xに対する第2傾斜角θ2につき、第1傾斜角θ1の正接も第2傾斜角θ2の正接も、縦方向Yの隙間総量Σdyの半分値を横方向Xの隙間総量Σdxの半分値で除算した値に相当する(tanθ1=tanθ2=(Σdy/2)/(Σdx/2))。ただし、この設定は一例に過ぎず、隙間の分担比率や移動距離などを変更すると、これに応じて第1傾斜角θ1及び第2傾斜角θ2が適宜変更される。
第1駆動機構12Aは、第1押圧体11Aを第1移動距離L1だけ第1傾斜方向P1に移動させると、そこで第1押圧体11Aを停止させる。第2駆動機構12Bは、第2押圧体11Bを第2移動距離L2だけ第2傾斜方向P2に移動させると、そこで第2押圧体11Bを停止させる。これによりパレタイジングロボット7による積付け直後に発生していた隙間を詰めることができ、載置領域A1よりも狭小の積み上げ領域A2にワーク100を略収めることができる。
このように、第1矯正工程及び第2矯正工程S42を実行することで、ワーク100の4つの外側面が押圧され、それにより横方向Xに対向する外側面同士が互いに近付けられ且つ縦方向Yに対向する外側面同士が互いに近付けられ、ワーク100は中心に集まるようにして移動する。
1段分のワーク100が全体として横方向X両側及び縦方向Y両側に押圧されるので、横方向X片側及び縦方向Y片側に押圧するだけの場合と比べ、ワーク100の過大な水平移動や不所望な回転変位を抑制することができる。すなわち、第1押圧体11Aによる押圧の結果生じるワーク100の挙動を、第1押圧体11Aに近付いてくる第2押圧体11Bで規制することができ、第2押圧体11Bによる押圧の結果生じるワーク100の挙動を第2押圧体11Bに近付いてくる第1押圧体11Aで規制することができる。このため、ワーク100の位置及び姿勢を想定どおりに移動させることができるようになり、ワーク100を想定される積み上げ領域A2に収めるように移動させることができる。
本実施形態では、第1矯正動作及び第2矯正動作を同時並行で実行するので、第1押圧体11A及び第2押圧体11Bが、自身の動作中に相手の押圧体によるワーク100の挙動を規制し合うことができる。このため、矯正動作中のワーク100の位置及び姿勢を想定どおりに移動させやすくなる。また、積み上げ矯正工程S4の所要時間を短くすることができ、パレタイジングロボット7の待機時間を極力短くすることができる。
また、第1矯正動作と第2矯正動作との2つの矯正動作のみによって縦方向X両側及び横方向Y両側への押圧を実現し、当該押圧を2つの押圧体11A,11B及び2つの駆動機構12A,12Bのみによって実行している。このため、4方向それぞれに対応させて4組の押圧体及び駆動機構を設けた場合と比べ、積み上げ矯正装置10の構成を簡素化することができる。
本実施形態では、第1押圧体11Aの横整列面13が、縦方向Y他方側にのみワーク100を押圧するのではなく、縦方向Y他方側の成分と横方向X他方側の成分とを合成した第1傾斜方向P1(図8では右斜め上方向)にワーク100を押圧する。押圧されるワーク100も、縦方向Y成分と横方向X成分とを合成した斜め方向に移動することで、積み上げ領域A2に収められようとする。第1押圧体11Aの縦整列面14もこれと同様であり、自身の移動方向が自身により押圧されるワーク100の移動方向と概ね一致する。したがって、縦方向Yにのみ移動するのを許容された横整列面と横方向Xにのみ移動するのを許容された縦整列面とを同時に移動させる場合と比べ、整列面13,14のワーク100に対する滑り量をワーク100の位置によっては小さくすることができる。よって、ワーク100の側面に損傷が生じにくくなる。第2押圧体11Bの横整列面13及び第2押圧体11Bの縦整列面14についても、上記同様である。
また、ワーク100を中心に集めるように移動させるので、積み上げ領域A2は載置領域A1に内包されることとなる。このため、積み上げ領域A2の角の1つを載置領域A1の角と平面視で重なるようにして積み上げ領域A2を想定する場合と比べ、載置領域A1の積み上げ領域A2からのハミ出しが、横方向X一方側と他方側とで均され、また、縦方向Y一方側と他方側とで均される。このため、積み上げ領域A2をパレット3の中心に想定しても、載置領域A1がパレット3からハミ出すのを抑えることができる。このため、1段分のワーク数を多くすることを許容されるし、段積み状態で積み付けられたワーク100をパレット3と共に円滑に搬送することができる。
図8(c)に示すように、少なくとも第1押圧体11Aを第1移動距離L1だけ移動させ終えた時点において、第1押圧体11Aの横整列面13は、自身により押圧されるワーク100のうち、根元部21aから横方向Xに最も離れたワークの平面視中心位置G1を超えて横方向X他方側へと延在している。このため、当該ワーク100が横整列面13の押圧による回転モーメントによって上下軸線周りに一方向(図8(c)では時計回り)に回転変位するという事態を抑えることができる。当該ワーク100は、第2押圧体11Bの縦整列面14によっても押圧される。少なくとも第2押圧体11Bを第2移動距離L2だけ移動させ終えた時点において、第2押圧体11Bの縦整列面14は、当該ワーク(すなわち、根元部22aから縦方向Yに最も離れたワーク)の平面視中心位置G1を超えて縦方向Y一方側へと延在している。このため、当該ワーク100が縦整列面14の押圧による回転モーメントによって上下軸線周りに逆方向(図8(c)では反時計回り)に回転変位するという事態を抑えることができる。このように第1押圧体11Aの根元部21a,22aからも第2押圧体11Bの根元部21a,22aからも遠位のワーク100には、押圧により回転モーメントが発生するおそれがあるが、本実施形態ではこれを抑制すべく上記のとおり整列面13,14の延在長を調整している。また、第1押圧体11Aにより生じ得る回転モーメントと、第2押圧体11Bにより生じ得る回転モーメントとは、回転方向が逆向きである。本実施形態では、第1矯正動作と第2矯正動作とを同時並行で実行するので、2つの回転モーメントを互いに打ち消し合わせることができる。根元部21a,22aから離れたワークの姿勢が変位しにくくなる。第1押圧体11Aの縦整列面14及び第2押圧体11Bの横整列面13についても同様である。
図9は、1段目のワーク100を対象として積み上げ矯正工程S4を実行する場合における作用図であり、図9(a)は、図8(b)のa−a線に沿って切断して示す断面図、図9(b)は、図8(c)のb−b線に沿って切断して示す断面図である。図9(a)及び図9(b)に示すように、1段目のワーク100を矯正動作の対象とする場合に、横整列面13及び縦整列面14は、その下端がワーク100の側面のうちワーク100の下端よりも僅かに上方であってワーク100の側面視中心Gよりも下方の部位に押し当てられるようにして、上下方向に位置決めされる。横整列面13及び縦整列面14の上端の位置は特に限定されない。本実施形態では、横整列面13の高さも縦整列面14の高さもワーク100の1段分高さよりも短く、整列面13,14の上端はワーク100の上面よりも下方に位置する。横整列面13及び縦整列面14とワーク100の側面との上下方向位置関係をこのように設定しているので、矯正動作を実行しているときに、ワーク100が水平軸線周りに回転変位するのを抑えることができ、ワーク100を水平方向に円滑に移動させることができる。
図5に戻り、積み上げ矯正工程S4の次に、ワーク100の段数が規定段数に達したか否かが判断され(S5)、規定段数に達していなければ(S5:NO)、積付け工程S3に戻り、次段分のワーク100が、直前に積み上げ矯正工程S4の対象となっていたワーク100の上に積み付けられる。当該次段分のワーク100の積付けが終わると、当該積付け終了後であって現に最上段を成すワーク100を対象として、積み上げ矯正工程S4が実行される。以下、説明の便宜のため、今回積み上げ矯正工程S4の対象となる最上段のワークに符号「100(k)」を付し、矯正対象である最上段の1つ下段のワークに符号「100(k−1)」を付す場合がある。
図8(a)に戻り、最上段のワーク100(k)は載置領域A1内に収まるようにして分散配列されているところ、1つ下段のワーク100(k−1)は、直前に積み上げ矯正工程S4の対象とされていたことで積み付け領域A2内に略収まっている。積み付け領域A2は、載置領域A1内で分散配列されるワーク100の平面視中心Gを内包するように想定されており、そのため、最上段のワーク100(k)は、1つ下段のワーク100(k−1)上に安定支持される。
図10(a)は、2段目以降のワーク100(図示例では2段目)を対象として積み上げ矯正工程S4を実行する場合における作用図であり、図10(a)は、図8(b)のa−a線に沿って切断して示す断面図、図10(b)は、図8(c)のb−b線に沿って切断して示す断面図である。図10(a)及び図10(b)に示すように、横整列面13及び縦整列面14は、その上部が最上段のワーク100(k)の側面上部を外から覆うように、また、その下部が1つ下段のワーク100(k−1)の側面を外から覆うようにして上下方向に位置決めされる。すなわち、横整列面13及び縦整列面14が、最上段のワーク100(k)のみならず、その1つ下段の上部にかかるようにして位置決めされる。この配置によれば無論、横整列面13及び縦整列面14の上部が、最上段のワーク100(k)の側面視中心Gよりも下方の部位に押し当てられる。なお、本実施形態では、横整列面13の高さ方向において、最上段のワーク100(k)と接触する部位の高さが1つ下段のワーク100(k−1)と接触する部位の高さの2倍程度大きいが、高さの差又は比率は適宜変更可能である。
図10(a)に示すように、第1矯正工程及び第2矯正工程S42を実行すると、横整列面13及び縦整列面14が、まず、1つ下段のワーク100(k−1)の側面からは離間した状態のまま、最上段のワーク100(k)の側面に接触する。その後、第1押圧体11A及び第2押圧体11Bが第1移動距離L1(図8(b)参照)及び第2移動距離L2(図8(b)参照)をそれぞれ移動することで、最上段のワーク100(k)が中心に集まるようにして積み上げ領域A2(図8参照)に略収まるように移動し、それにより隙間が詰められていく。これと同時に、横整列面13及び縦整列面14と1つ下段のワーク100(k−1)との距離が短くなっていく。
図10(b)に示すように、第1押圧体11A及び第2押圧体11Bは移動を終える直前、横整列面13及び縦整列面14は、最上段のワーク100(k)の側面を押圧している状態で、1つ下段のワーク100(k−1)の側面の上部にも接触することができる。このため、最上段のワーク100を対象とする第1矯正工程及び第2矯正工程S42の終了間際に、最上段のワーク100の側面と1つ下段のワーク100の側面とが面一に配置されるように、上2段分のワーク100を纏めて矯正することができる。規定段数のワーク100が積み上げられるまで1段分のワーク100が積み上げるたびに、このような矯正が繰り返される。このため、ワーク100をパレット3上で上下方向に真っ直ぐ段積みすることができ、パレット3搬送時の荷崩れを抑制することができる。
なお、規定段数のワーク100を段積みする途中に合紙を介在させることがある。この場合、合紙上に積み付けられる段を対象とする積み上げ矯正工程S4は、2段目以降であっても図9に示す場合と同様にして実行され、1つ下段のワーク100の側面に整列面13,14を押し当てないようにするのが好ましい。
図5に戻り、ワーク100の段数が規定段数に達すると(S5:YES)、空パレット搬入工程S2の前に実行される搬入側退避工程S1と同様にして、パレット搬出側の押圧体11(本例では第1押圧体11A)を退避姿勢に変位させる(搬出側退避工程S6)。次に、荷積みされたパレット3を下流コンベア3によりパレタイズエリア2から搬出する(荷積みパレット搬出工程S7)。次に、再び空のパレット3にワーク100を段積み状態で積み付けるべく、搬入側退避工程S1に戻る。なお、工程S6及びS7の組合せと工程S1及びS2の組合せは、同時並行で行われてもよい。
図11(a)は、図5に示す搬出側退避工程S6の実行前の状態を示す斜視図、図11(b)は、搬出側退避工程S6の実行後の状態を示す斜視図である。図11に示すように、搬出側退避工程S6及び荷積みパレット搬出工程S7の実行時には、搬入側退避工程S1及び空パレット搬入工程S2の実行時とは異なり、押圧体11はパレット3のみならずその上に段積み状態で載置されているワーク100との干渉を避けなくてはならない。当該回避運動は、従来装置では非常に困難であり、例えばパレットを載置する台を段積み状態のワーク総高に相当する距離だけ昇降させるリフタを必要とするなど装置全体の大型化又は複雑化を招いている。本実施形態では、駆動機構12に多関節ロボットを使用しているので、パレット搬出側の押圧体11をパレット3及びこれに載置されたワーク100と干渉しないようにして当該押圧体11(本例では第1押圧体11A)を簡単に移動させることができ、装置全体の大型化を避けることもできる。
(第2実施形態)
図12は、第2実施形態に係る積み上げ矯正装置210を備えた物流システム201の平面図である。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明し、共通点又は類似点については詳細説明を省略する。図12に示すように、本実施形態に係る積み上げ矯正装置210は、押圧体11が単一であり、そのため押圧体11に対応付けされた駆動機構212も単一である。押圧体11は、第1実施形態又はその変形例に係る押圧体11,211,311,411と同一又は類似の構造を有している。駆動機構212は多関節ロボットで構成されている。本実施形態に係る物流システム201でも、第1実施形態と同様にして、図5に示した手順に沿ってパレタイジング方法が実行される。本実施形態では、押圧体11及び駆動機構212を単一としているので、図5及び図7に示した積み上げ矯正工程S4が図12に示すものに変更される。
図13は、図12に示す物流システム201で実行される積み上げ矯正工程S204の手順を示すフローチャートである。図13に示すように、本実施形態に係る積み上げ矯正工程S204では、まず、駆動機構212が押圧体11を駆動して第1矯正姿勢及び位置に変位させる(第1矯正準備工程S241)。第1矯正姿勢及び位置は、第1実施形態に係る第1押圧体11Aの矯正姿勢及び位置に相当し、押圧体11は積み上げ領域A2の第1角部C1付近に配置される(図12の実線を参照)。
次に、駆動機構212が押圧体11を第1傾斜方向P1に移動させる第1矯正動作を実行する(第1矯正工程S242)。第1矯正動作は、第1実施形態に係る第1押圧体11Aを用いた矯正動作に相当する。これにより、押圧体11は、横整列面13及び縦整列面14でワーク100の側面を押圧するようにして、積み上げ領域A2の第1角部C1の外から積み上げ領域に向かって第1傾斜方向P1に移動し、それにより複数のワーク100を第1角部C1における横方向X及び縦方向Yにおいて積み上げ領域A2に略収まるように移動させることができる。
第1矯正工程S242が終了すると、駆動機構212が押圧体11を第1角部C1から第2角部C2付近にまで移動させ、押圧体11を第2矯正姿勢及び位置に変位させる(第2矯正準備工程S243)。第2矯正姿勢及び位置は、第2実施形態に係る第2押圧体11Bの矯正姿勢及び位置に相当する(図12の二点鎖線を参照)。本実施形態では、駆動機構212が多関節ロボットで構成されているので、パレット3、パレタイジングロボット7及びパレット3上のワーク100と干渉させることなく押圧体11を容易且つ円滑に変位させることができる。
次に、駆動機構212が押圧体11を第2傾斜方向P2に移動させる第2矯正動作を実行する(第2矯正工程S244)。第2矯正動作は、第1実施形態に係る第2押圧体11Bを用いた矯正動作に相当する。これにより、押圧体11は、横整列面13及び縦整列面14でワーク100の側面を押圧するようにして、第2角部C2の外から積み上げ領域に向かって第2傾斜方向P2に移動し、それにより複数のワーク100を第2角部C2における横方向X及び縦方向Yにおいて積み上げ領域A2に略収まるように移動させることができる。
第2矯正工程S244が終了すると、押圧体11を第2矯正工程S244の実行時とは逆向きに後退させ(後退工程S245)、それにより積み上げ矯正工程S204が終了する。
このように本実施形態では、駆動機構212が第1矯正動作及び第2矯正動作を単一の押圧体11を用いて順次実行する。この場合においても、第1実施形態と同様にして、より多くのワーク100をパレット3上に載置するのを可能にしながら荷積みされたパレット3を円滑に搬送することもできる。また、簡素な構成によってワーク100を想定された積み上げ領域A2に略収めるように移動させることができる。なお、本実施形態でも、2段目以降のワーク100を対象として積み上げ矯正工程S204を実行する場合に、最上段の1つ下段のワーク100の側面に押圧体11を押し当てるようにしてもよい。また、本実施形態では、駆動機構212が単一であって多関節ロボットを使用しているので上記の動作を容易に実現することができる。また、第1実施形態に比べて駆動機構212の台数が減る分、低コストで製作することができる。
図13に示すフローチャートによると、1段分の積み上げ矯正工程S204が終了した後、駆動機構212が押圧体11を第2角部C2付近から第1角部C1付近まで移動させ、次回の積み上げ矯正工程S204の第1矯正準備工程S241の実行を待機することになる。しかし、1段分の積み上げ矯正工程S204が終了した後、駆動機構212が押圧体11を第2角部C2付近に留めておき、次回の積み上げ矯正工程S204において、まず第2矯正動作を実行し、その後第1矯正動作を実行するようにしてもよい。すなわち、第1矯正動作及び第2矯正動作のうち最初に実行される矯正動作が、1段ずつ交互に入れ替わってもよい。
これまで本発明の実施形態について説明したが、上記構成及び方法は、本発明の範囲内で適宜変更可能である。例えば、ワーク100の配列方式は、上記実施形態において例示された6丁配棒積み式に限定されない。
図14(a)に示すように、ワーク100をいわゆる4丁配風車積み式で配列しても、上記実施形態と同様の作用効果を得られる。図14(b)に示すように、ワーク100をいわゆる5丁配式で配列しても、上記実施形態と同様の作用効果を得られる。図14(a)に示すように、積み上げ矯正工程の実行後において、ワーク100同士の中心部分に間隙が形成されていてもよい。図14(a)及び(b)に示すように、ワーク100は必ずしも行列状に配列されなくてもよい。
また、上流コンベア5の下流端部に、上流コンベア5により搬送されてくるワーク100を規定段数だけ重なる段積み装置が設けられてもよい。この場合、パレタイジングロボット7は、段積み装置により重ねられた複数段のワーク100を1組として一纏めに把持し、把持した1組のワーク100をパレット3上に載置していく。本書において、パレタイジングロボット7及び積み上げ矯正装置10,210により取り扱われる「1段分」のワーク100は、上下方向に関してパレタイジングロボット7が一纏めに把持する1組分のワークを意味し、当該組内でワーク100が上下方向に実質的に分離可能であろうとなかろうとどちらでもよい。段積み装置がなければ1個のワーク100が1段分であり、段積み装置があれば段積みされる規定段数のワーク100が1段分である。
本発明は、複数のワークをパレタイズする物流システムに適用すると有益である。
A2 積み上げ領域
C1 第1角部
C2 第2角部
P1 第1傾斜方向
P2 第2傾斜方向
X 横方向
Y 縦方向
1,201 物流システム
3 パレット
10,210 積み上げ矯正装置
11,111,211,311 押圧体
11A 第1押圧体
11B 第2押圧体
12,212 駆動機構
12A 第1駆動機構
12B 第2駆動機構
13,313 横整列面
14,314 縦整列面
100 ワーク
100(k) 最上段のワーク
100(k−1) 最上段の1つ下段のワーク
S4,S204 積み上げ矯正工程
S42 第1矯正工程及び第2矯正工程
S242 第1矯正工程
S244 第2矯正工程

Claims (7)

  1. パレット上に当該パレット上に想定された平面視で概略直角四辺形状の積み上げ領域からはみ出すように互いに隙間を有して載置された複数のワークを前記積み上げ領域に略収まるように移動させる積み上げ矯正装置であって、
    前記積み上げ領域の横方向に延びる横整列面と、前記横方向に直交する前記積み上げ領域の縦方向に延びる縦整列面とを有した押圧体と、
    水平方向で且つ前記横方向及び前記縦方向に斜めである傾斜方向に前記押圧体を移動させる駆動機構と、を備え、
    前記パレットは、前記積み上げ矯正装置が設けられているパレタイズエリアに搬入され、前記複数のワークが載置されると前記パレタイズエリアから搬出され、
    前記積み上げ領域の前記横方向が前記パレットの搬入方向又は搬出方向と一致し、前記押圧体が、前記横整列面と前記縦整列面の根元部に設けられたアタッチメントを有し、前記アタッチメントが前記横方向に向けられた軸線周りに回転可能に前記駆動機構に取り付けられ、
    前記駆動機構は、
    前記横整列面及び前記縦整列面で前記複数のワークの側面を押圧するようにして、前記積み上げ領域の第1角部の外から前記積み上げ領域へ向かって傾斜方向に前記押圧体を移動させ、それにより、前記複数のワークを前記第1角部における横方向及び縦方向において前記積み上げ領域に略収まるように移動させる第1矯正動作と、
    前記横整列面及び前記縦整列面で前記複数のワークの側面を押圧するようにして、前記第1角部の対角である前記積み上げ領域の第2角部の外から前記積み上げ領域へ向かって傾斜方向に前記押圧体を移動させ、それにより、前記複数のワークを前記第2角部における横方向及び縦方向において前記積み上げ領域に略収まるように移動させる第2矯正動作と、
    前記パレットが前記パレタイズエリアに搬入されるときに前記縦整列面が上又は下に向くようにして前記アタッチメントを回転させる搬入時退避動作、又は、前記パレットが前記パレタイズエリアから搬出されるときに前記縦整列面が上又は下に向くようにして前記アタッチメントを回転させる搬出時退避動作と、
    を実行するように構成されている、積み上げ矯正装置。
  2. 前記押圧体は、前記積み上げ領域を対角方向に挟むように配置された一対の第1押圧体及び第2押圧体を含み、前記駆動機構は、前記第1押圧体に対応付けられた第1駆動機構と、前記第2押圧体に対応付けられた第2駆動機構とを含み、
    前記第1駆動機構が前記第1押圧体を駆動して前記第1矯正動作を実行し、前記第2駆動機構が前記第2押圧体を駆動して前記第2矯正動作を実行するように構成されている、請求項1に記載の積み上げ矯正装置。
  3. 前記第1駆動機構及び前記第2駆動機構が、前記第1矯正動作及び前記第2矯正動作を同時に実行するように構成されている、請求項2に記載の積み上げ矯正装置。
  4. 前記駆動機構は、前記第1矯正動作及び前記第2矯正動作を順次実行するように構成され、前記第1矯正動作と前記第2矯正動作との間で前記押圧体を前記第1角部付近から前記第2角部付近にまで移動させるように構成されている、請求項1に記載の積み上げ矯正装置。
  5. 前記複数のワークが前記パレット上で段積みされる場合において、
    前記駆動機構は、1段分のワークが前記積み上げ領域に載置されるたびに、前記第1矯正動作及び前記第2矯正動作を実行するように構成されている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の積み上げ矯正装置。
  6. 前記駆動機構は、前記第1矯正動作及び前記第2矯正動作のうち少なくともいずれか一方において、前記横整列面及び前記縦整列面を最上段のワークの側面とその1つ下段のワークの側面とに押し当てるように構成されている、請求項5に記載の積み上げ矯正装置。
  7. パレット上に当該パレット上に想定された平面視で概略直角四辺形状の積み上げ領域からはみ出すように互いに隙間を有して載置された複数のワークを、前記積み上げ領域の横方向に延びる横整列面と前記横方向に直交する前記積み上げ領域の縦方向に延びる縦整列面とを有する押圧体を用いて、前記積み上げ領域に略収まるように移動させる積み上げ矯正方法であって、
    前記パレットは、前記押圧体が設けられているパレタイズエリアに搬入され、前記複数のワークが載置されると前記パレタイズエリアから搬出され、前記積み上げ領域の前記横方向が前記パレットの搬入方向又は搬出方向と一致し、前記押圧体が、前記横整列面と前記縦整列面の根元部に設けられたアタッチメントを有し、前記アタッチメントが前記横方向に向けられた軸線周りに回転可能であり、
    前記横整列面及び前記縦整列面で前記積み上げ領域の外から前記複数のワークの側面を押圧するようにして、前記積み上げ領域の第1角部の外から前記積み上げ領域へ向かって水平方向で且つ前記横方向にも前記縦方向にも斜めな傾斜方向に前記押圧体を移動させ、それにより、前記複数のワークを前記第1角部における横方向及び縦方向において前記積み上げ領域に略収まるように移動させる第1矯正工程と、
    前記横整列面及び前記縦整列面で前記積み上げ領域の外から前記複数のワークの側面を押圧するようにして、前記第1角部の対角である前記積み上げ領域の第2角部の外から前記積み上げ領域へ向かって傾斜方向に前記押圧体を移動させ、それにより、前記複数のワークを前記第2角部における横方向及び縦方向において前記積み上げ領域に略収まるように移動させる第2矯正工程と、
    前記パレットが前記パレタイズエリアに搬入されるときに前記縦整列面が上又は下に向くようにして前記アタッチメントを回転させる搬入時退避工程、又は、前記パレットが前記パレタイズエリアから搬出されるときに前記縦整列面が上又は下に向くようにして前記アタッチメントを回転させる搬出時退避工程と、を有する積み上げ矯正方法。
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