JP6068242B2 - フィルタ及びオイルストレーナ - Google Patents

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Description

本発明は、オイル等の流体を濾過する際に用いられるフィルタ及びオイルを濾過するオイルストレーナに関するものである。
従来より、オイルストレーナは、オイルを濾過するための板状フィルタと、このフィルタを収容するケーシングとを有し、ケーシングのオイル流入口から流入したオイルを、フィルタを通過させることで濾過した後、ケーシングのオイル流出口から流出させるように構成されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1のフィルタは、枠部と、その枠部の内方に多数の小孔が形成された網目部とで構成されている。このフィルタは金型を使用して成形されるものである。
特開2012−127221号公報
ところで、フィルタの網目部の小孔をより小さくして細かな異物も補足できるようにしたいという要求があり、また、網目部の濾過面積を広くして長寿命化も図りたいという要求がある。
しかしながら、特許文献1のフィルタは、金型を用いた射出成形品であるため、網目部の小孔を小さくするためには金型に刻む網目部のパターンが微細化することになる。こうなると網目部を成形する部分の樹脂の通路が狭くなるので、樹脂の流動性が悪化して一部に欠けが生じてしまう、いわゆるショートショットが起こりやすくなる。特に濾過面積を広く使用とするとショートショットが起こりやすくなり、不良品の発生率が高くなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、フィルタの網目部の小孔を小さくしながら、広い濾過面積を確保してフィルタの長寿命化を図る場合に、ショートショットに起因する不良品の発生数を低減できるようにし、ひいてはフィルタのコストを低減することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、網目部の一部をインサート成形し、残りを枠部と一体成形するようにした。
第1の発明は、
流体を濾過するための網目部と、
上記網目部を囲むように配設される樹脂製の枠部とを有するフィルタにおいて、
上記網目部の一部は、上記枠部の成形時にインサート成形されたインサート成形部とされ、上記網目部の他の部分は、上記枠部の成形時に樹脂材で該枠部と一体成形された一体成形部とされていることを特徴とする。
この構成によれば、枠部の成形時に別部材をインサート成形して網目部の一部とするようにしたことで、枠部の成形時にその枠部と一体成形する一体成形部の範囲が狭くて済む。よって、小さな小孔の網目部を広い範囲に設ける場合にショートショットが発生しにくくなるので、不良品の発生数が低減する。
第2の発明は、第1の発明において、
上記インサート成形部の成形時にインサート部材を位置決めするための金型により成形された突出部が流体の流れ方向に突出するように設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、インサート部材の位置ずれを抑制することが可能になるので、不良品の発生数がより一層低減する。
第3の発明は、第2の発明において、
上記フィルタは、流体流入口と流体流出口とが形成されたケーシングに収容されるものであり、
上記突出部は、上記ケーシング内の流体の流れに沿うように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、突出部がケーシング内での流体の流れ方向に沿っているので、流体の流れの邪魔になりにくく、流体をスムーズに流すことが可能になる。
第4の発明は、第2または3の発明において、
上記突出部は、上記枠部と連続していることを特徴とする。
この構成によれば、フィルタの成形時に金型内において、枠部を成形する樹脂材が、突出部を成形するためのキャビティから網目部に流れ易くなるので、ショートショットが発生しにくくなる。
第5の発明は、
オイルを濾過するためのフィルタと、
上記フィルタを収容するとともに、オイル流入口とオイル流出口とが形成されたケーシングとを備え、
上記オイル流入口から流入したオイルを、上記フィルタを通過させて濾過した後、上記オイル流出口から流出させるように構成されたオイルストレーナにおいて、
上記フィルタは、オイルを濾過するための網目部と、該網目部を囲むように配設される樹脂製の枠部とを有し、
上記網目部の一部は、上記枠部の成形時にインサート成形されたインサート成形部とされ、上記網目部の他の部分は、上記枠部の成形時に樹脂材で該枠部と一体成形された一体成形部とされていることを特徴とする。
この構成によれば、第1の発明と同様に不良品の発生数が低減する。
第1の発明によれば、網目部の一部を、インサート部材を用いてインサート成形するようにしたので、小さな小孔の網目部を広い範囲に設ける場合にショートショットが発生しにくくなる。これにより、不良品の発生数を低減でき、低コスト化を図ることができる。
第2の発明によれば、インサート部材を位置決めするための金型により成形された突出部が形成されているので、インサート部材の位置ずれを抑制して不良品の発生数をより一層低減できる。
第3の発明によれば、フィルタの突出部がケーシング内の流体の流れに沿うように形成されているので、ケーシング内の流体をスムーズに流すことができる。
第4の発明によれば、フィルタの突出部が枠部と連続しているので、フィルタの成形時に、枠部を成形する樹脂材が、突出部を成形するためのキャビティから網目部に流れ易くなる。これにより、不良品の発生数をより低減することができる。
第5の発明によれば、第1の発明と同様に不良品の発生数が低減するので、低コスト化を図ることができる。
実施形態に係るフィルタを備えたオイルストレーナの斜視図である。 フィルタが装着された状態の下側分割体の平面図である。 フィルタが取り外された状態の下側分割体の平面図である。 フィルタ及びインサート部材の平面図である。 図2のV−V線に相当する断面図である。 図2のV−V線に相当する分解図である。 図4のVII−VII線断面図である。 フィルタの成形要領を説明する図であり、(a)はメッシュ部材をキャビティ内で保持した状態を示し、(b)はフィルタを成形した状態を示す。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るオイルストレーナ1の斜視図である。このオイルストレーナ1は、図示しないが、例えば自動車のエンジンのオイルパンの内部に配設されるものであり、オイルパン内に貯留されているオイルを濾過してエンジンのオイルポンプに吸入させることができるようになっている。
オイルストレーナ1は、オイルを濾過するためのフィルタ10(図2及び図4に示す)と、フィルタ10を収容するケーシング20とを備えている。この実施形態では、ケーシング20は、平面視で略L字状に屈曲している。これはオイルパン内に配設されている他の部材との干渉を回避するための形状である。
ケーシング20は、上下方向の中間部において上側分割体21と下側分割体22とに分割されている。
図3に示すように、下側分割体22は、平面視で略L字状に形成された下壁部22aと、下壁部22aの周縁部から上方へ延びる周壁部22bとを有している。下壁部22aの一方の端部(図1における下側の端部)には、オイル流入管部24が下方へ突出するように設けられている。オイル流入管部24の内部はケーシング20の内部と連通しており、その下端部(オイル流れ方向上流端部)はオイル流入口24aとされている。オイル流入口24aは、オイルパンの底壁部近傍に位置している。
下側分割体22の周壁部22bの上端部には、ケーシング20の外方へ延出する下側フランジ22が全周に亘って形成されている。下側フランジ22の上面には、下側溶着用突条部22が全周に亘って形成されている。さらに、図6に示すように、周壁部22bの内側面には、後述するフィルタ10の枠部12が嵌まる段部22eが形成されている。
下側分割体22の下壁部22a内面には、フィルタ10を下方から支持する複数の下側フィルタ支持部22fが設けられている。下側フィルタ支持部22fは、下壁部22aの内面全体に亘って互いに間隔をあけて設けられている。各下側フィルタ支持部22fは、下壁部22aから上方へ突出する柱状をなしている。図5に示すように、下側フィルタ支持部22fの上端部は、フィルタ10の下面に当接することでフィルタ10を支持するようになっている。
図1に示すように、上側分割体21は、平面視で略L字状に形成された上壁部21aと、上壁部21aの周縁部から下方へ延びる周壁部21bとを有している。上壁部21aの端部(図1における上側の端部)には、オイル流出管部23が上方へ突出するように設けられている。オイル流出管部23の内部はケーシング20の内部と連通しており、その上端部(オイル流れ方向下流端部)はオイル流出口23aとされている。オイル流出管部23の上端部には、エンジンのシリンダブロックに締結されるフランジ23bがオイル流出管部23の径方向に延出するように形成されている。オイル流出口23aはエンジンのオイルポンプの吸入口(図示せず)に接続されるようになっている。
上側分割体21の周壁部21bの下端部には、ケーシング20の外方へ延出する上側フランジ21cが全周に亘って形成されている。図6に示すように、上側フランジ21cの下面には、上記下側分割体22の下側溶着用突条部22dに溶着される上側溶着用突条部21dが全周に亘って形成されている。
上側分割体21の上壁部21a内面には、フィルタ10を上方から支持する複数の上側フィルタ支持部21fが設けられている。上側フィルタ支持部21fは、上壁部21aの内面全体に亘って互いに間隔をあけて設けられており、上記下側分割体22の下側フィルタ支持部22fに対応するように位置づけられている。各上側フィルタ支持部21fは、上壁部21aから下方へ突出する柱状をなしている。上側フィルタ支持部21fの下端部は、フィルタ10の上面に当接することでフィルタ10を支持するようになっている。
図4に示すように、フィルタ10は、オイルを通過させることで異物を補足してオイルの濾過を行う網目部11と、網目部11を囲むように配設される樹脂製の枠部12とを有している。この網目部11は、図5に示すようにケーシング20内で上下方向中間部に位置している。下方のオイル流入管部24からケーシング20内に流入したオイルが網目部11を下から上に通過して上方のオイル流出管部23から排出される。つまり、網目部11の下方がオイル流れ方向上流側であり、網目部11の上方がオイル流れ方向下流側である。
網目部11は、ケーシング20の形状に対応して平面視で略L字状となっている。網目部11は、2つのインサート成形部11A,11Aと、枠部12に一体成形された一体成形部11B,11Bとを有している。インサート成形部11Aは、図8に示すように、金属製のメッシュ部材(インサート部材)Aを金型100,101のキャビティSに挿入した状態で枠部12の成形と同時にメッシュ部材Aをインサート成形することによって形成された部位である。この実施形態では、2つのインサート成形部11A,11Aが互いに間隔をあけて設けられている。インサート成形部11A,11Aに形成される小孔は互いに同じであり、オイル中の微細な異物を補足することができるように十分に小さな開口(小孔)となっている。メッシュ部材Aの周縁部A1が金型101に当接して位置決めされるとともに、枠部12に埋め込まれる部位である。
枠部12は、環状の外周側枠部12aと、該外周側枠部12aの内方に設けられて該外周側枠部12aと連結する内周側枠部12bとからなる。図5に示すように、内周側枠部12bは、オイルの流れに対して抵抗にならないように外周側枠部12aよりも低くなっている。メッシュ部材Aの周縁部A1を成形樹脂の枠部12で確実に覆うことができる。
尚、内周側枠部12bの高さは一体成形部11B,11Bの高さと同じであってもよい。
尚、メッシュ部材Aは、金属製以外にも、例えばナイロンやテフロン(登録商標)繊維等を編んで構成した樹脂製メッシュであってもよい。また、一方のインサート成形部11Aを金属製メッシュ部材で構成し、他方のインサート成形部11Aを樹脂製メッシュで構成してもよく、メッシュ部材の材質の組み合わせは任意に可能である。
網目部11におけるインサート成形部11A以外の部位は、一体成形部11B,11Bである。一体成形部11Bは、枠部12の成形時に、枠部12の樹脂材で枠部12と一体成形された部分であり、多数の小孔を有している。一体成形部11Bの小孔は、インサート成形部11Aの小孔と同じ大きさに設定されている。
また、図4に示すように、網目部11の一体成形部11Bには、インサート成形部11A,11Aのインサート成形時にメッシュ部材Aを位置決めするための金型101(図8に示す)により成形された第1〜第4突出部14〜17が、網目部11からオイルの流れ方向に突出するように形成されている。第1突出部14は、図2にも示すように網目部11の縁部近傍に位置しており、オイル流れ方向下流側へ突出している。また、この第1突出部14の形成により、網目部11のオイル流れ方向上流側から下流側へ向けて窪む凹部14a(図7に示す)が第1突出部14に対応して形成されており、この凹部14aによって第1突出部14が中空状となる。凹部14aは、金型101の成形面に設けられた凸部101aによって成形されたものである。詳細は後述するが、金型101の凸部101aはメッシュ部材Aを位置決めするためのものである。また、第1突出部14は、枠部12と連続している。
第2〜第4突出部15〜17は、一方のインサート成形部11Aと他方のインサート成形部11Aとの間に位置している。これらも第1突出部15〜17と同様に金型101の成形面に設けられた凸部(図示せず)によって成形されたものであるので、中空状となっており、オイル流れ方向下流側へ突出している。
第2〜第4突出部15〜17は、ケーシング20内でのオイルの流れに沿うように湾曲している。すなわち、オイル流入管部24がケーシング20の一端側に設けられ、オイル流出管部23がケーシング20の他端側に設けられているので、ケーシング20内でのオイルは、ケーシング20の一端側から他端側に流れることになり、このときケーシング20が略L字状に曲がっているので、オイルの流れも曲がることになる。第2〜第4突出部15〜17を平面視で湾曲させてオイルの流れに沿わせることで、オイルの流れがスムーズになる。尚、第4突出部17は、一方のインサート成形部11A近傍から他方のインサート成形部11A近傍まで延びており、2つのメッシュ部材A、Aを位置決めするための金型101の凸部101a(図8に示す)によって成形されている。
尚、第2突出部15と第3突出部16を繋ぐことによって、第2突出部15と第3突出部16の近傍の一体成形部11B,11Bに向かう樹脂の流れが良好になり、ショートショットがより一層起こりにくくなる(成形性が良好になる)。
次に、上記のように構成されたオイルストレーナ1を製造する場合について説明する。まず、上側分割体21、下側分割体22及びフィルタ10を得る。フィルタ10を得る場合には、図8に示すように、金型100,101を用意する。金型100,101を型閉じした状態でフィルタ10の形状に対応したキャビティSが形成される。このキャビティSにメッシュ部材Aをインサートしてフィルタ10の成形ができるようになっている。下側の金型101の成形面には、メッシュ部材Aを位置決めするための凸部101aがキャビティS内へ向けて突出するように形成されている。キャビティS内のメッシュ部材Aの周縁部A1に凸部101aの側面が当接することでメッシュ部材Aの位置決めが行われる。凸部101aは、フィルタ10の第1〜第4突出部14〜17の配設位置に対応して複数設けられている。これら凸部101aにより、キャビティS内で2つのメッシュ部材A,Aの相対位置関係が所定の状態で保たれる。
金型100,101を型締めした状態でキャビティS内に溶融樹脂を射出する。溶融樹脂は、キャビティSの枠部12を成形する部位を流れながら、凸部101aの周辺(上面、側面)にも流れていき、さらに網目部11の一体成形部11Bを成形する部位にも流れていく。このとき、凸部101aの周囲には、第1突出部14を成形するための空間S1があるので、この凸部101aの周囲の空間S1を溶融樹脂が流れていき、網目部11の一体成形部11Bを成形する部位への樹脂流動性が高まる。このようにしてインサート成形部11A及び一体成形部11Bを有するフィルタ10が得られる。
尚、第4突出部17は、メッシュ部材A,Aを位置決めするように設けられていて、キャビティS内において、凸部101aの先端部や側面部の周囲の空間S1と、内周側枠部12b,12bを成形する空間とが連続するようになっているので、溶融樹脂が枠部12側に流れていき、一体成形部11Bを成形する部位への樹脂流動性が更に高まるようになっている。よって、ショートショットが起こりにくくなる。
フィルタ10の成形時、網目部11のインサート成形部11A,11Aは既に成形されたメッシュ部材Aを用いているので、一体成形部11B,11Bを成形すればよく、金型100,101による網目部11の成形範囲は狭くて済む。従って、網目部11の小孔を微細化し、かつ、広範囲にする場合にショートショットが起こりにくくなる。
上記のようにして得られたフィルタ10を下側分割体22に組み付ける。このとき、フィルタ10の枠部12を下側分割体22の段部22eに嵌めてフィルタ10を位置決めする。
その後、上側分割体21の上側溶着用突条部21d及び下側分割体22の下側溶着用突条部22dを熱板等を用いて加熱して溶融させる。そして、溶融状態の上側溶着用突条部21d及び下側溶着用突条部22dを接触させて上側分割体21及び下側分割体22を一体化する。
尚、上側分割体21及び下側分割体22は、熱板溶着に限らず、例えば振動溶着等の溶着法を用いてもよい。
この状態でフィルタ10の枠部12が上側分割体21と下側分割体22とで挟持される。また、フィルタ10の網目部11は、上側分割体21の上側フィルタ支持部21fと下側分割体22の下側フィルタ支持部22fとで上下方向両側(オイル流れ方向両側)から支持される。これにより、例えばオイルに脈動が生じた場合に、フィルタ10の網目部11がオイル流れ方向両側へ大きく変形するのを抑制することができ、網目部11の耐久性を向上させることができる。
上記オイルストレーナ1によりオイルを濾過する場合には、ケーシング20が湾曲しているので、オイル流入管部24からケーシング20内に流入したオイルの流れはオイル流出管部23に向かって曲がる。このとき、フィルタ10の第2〜第4突出部15〜17がオイルの流れに沿って湾曲しているので、オイルの流れがスムーズになる。
以上説明したように、この実施形態によれば、フィルタ10の網目部11の一部をインサート成形するようにしたので、小さな小孔の網目部11を広い範囲に設ける場合にショートショットが発生しにくくなる。これにより、不良品の発生数を低減でき、低コスト化を図ることができる。
また、メッシュ部材Aを位置決めするための金型101により成形された第1突出部14が網目部11から突出するように形成されているので、メッシュ部材Aの位置ずれを抑制して不良品の発生数をより一層低減できる。
また、フィルタ10の第1突出部14がケーシング20内のオイルの流れに沿うように形成されているので、ケーシング20内のオイルをスムーズに流すことができる。
また、フィルタ10の第1突出部14が枠部12と連続しているので、フィルタ10の成形時に、枠部12を成形する樹脂材が、第1突出部14を成形するためのキャビティSから網目部11側に流れ易くなる。これにより、不良品の発生数をより低減することができる。
また、フィルタ10の第1突出部14が枠部12と連続して、更に第4突出部17が枠部12と連続することにより、フィルタ10の中間部分を横断するリブ状の部分を構成してもよい。
また、第1〜第4突出部14〜17は、オイル流れ方向上流側へ向かって突出していてもよい。
尚、上記実施形態では、フィルタ10をオイルの濾過に使用しているが、これに限らず、水等の流体を濾過する場合にも使用することができる。
また、上記実施形態では、ケーシング20が平面視で屈曲した形状となっているが、これに限らず、直線状に延びる形状であってもよい。
また、上記実施形態では、メッシュ部材Aを2枚インサート成形するようにしているが、シート状のフィルタを打ち抜いてメッシュ部材Aを成形するとき、メッシュ部材Aの歩留まりを向上させた形状であれば1枚であってもよいし、また、四角形以外の形状であってもよい。ケーシング20の形状が様々である場合に、そのケーシング20の形状に対応するフィルタ10を成形しなくても、上記のように歩留まりを向上させた形状のメッシュ部材Aを用い、射出成形によって得た一体成形部とメッシュ部材Aとを併用することによってより低コストなフィルタ10を得ることができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明は、例えば自動車のエンジンのオイルパンの内部に配設して使用することができる。
1 オイルストレーナ
10 フィルタ
11 網目部
11A インサート成形部
11B 一体成形部
12 枠部
12a 外周側枠部
12b 内周側枠部
14〜17 第1〜第4突出部
20 ケーシング
21 上側分割体
22 下側分割体
23a オイル流出口
24a オイル流入口
A メッシュ部材(インサート部材)

Claims (5)

  1. 流体を濾過するための網目部(11)と、
    上記網目部(11)を囲むように配設される樹脂製の枠部(12)とを有するフィルタ(10)において、
    上記網目部(11)の一部は、上記枠部(12)の成形時にインサート成形されたインサート成形部(11A)とされ、上記網目部(11)の他の部分は、上記枠部(12)の成形時に樹脂材で該枠部(12)と一体成形された一体成形部(11B)とされていることを特徴とするフィルタ(10)。
  2. 請求項1に記載のフィルタ(10)において、
    上記インサート成形部(11A)の成形時にインサート部材(A)を位置決めするための金型(101)により成形された突出部(14)が流体の流れ方向に突出するように設けられていることを特徴とするフィルタ(10)。
  3. 請求項2に記載のフィルタ(10)において、
    上記フィルタ(10)は、流体流入口(24a)と流体流出口(23a)とが形成されたケーシング(20)に収容されるものであり、
    上記突出部(14)は、上記ケーシング(20)内の流体の流れに沿うように形成されていることを特徴とするフィルタ(10)。
  4. 請求項2または3に記載のフィルタ(10)において、
    上記突出部(14)は、上記枠部(12)と連続していることを特徴とするフィルタ(10)。
  5. オイルを濾過するためのフィルタ(10)と、
    上記フィルタ(10)を収容するとともに、オイル流入口(24a)とオイル流出口(23a)とが形成されたケーシング(20)とを備え、
    上記オイル流入口(24a)から流入したオイルを、上記フィルタ(10)を通過させて濾過した後、上記オイル流出口(23a)から流出させるように構成されたオイルストレーナ(1)において、
    上記フィルタ(10)は、オイルを濾過するための網目部(11)と、該網目部(11)を囲むように配設される樹脂製の枠部(12)とを有し、
    上記網目部(11)の一部は、上記枠部(12)の成形時にインサート成形されたインサート成形部(11A)とされ、上記網目部(11)の他の部分は、上記枠部(12)の成形時に樹脂材で該枠部(12)と一体成形された一体成形部(11B)とされていることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
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