JP2014125989A - フィルタ及びオイルストレーナ - Google Patents

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淳史 幸
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Abstract

【課題】オイルパン内でフィルタの配設スペースに制約を受ける場合であっても、異なる大きさの細孔を有するフィルタを配設できるようにする。
【解決手段】オイル流入孔43とオイル流出孔32とが間隔をあけて形成されたケーシング30内に収容され、オイル流入孔43からケーシング30内に流入したオイルを濾過するフィルタ10において、オイルを濾過するメッシュ部12及びメッシュ部13を有し、メッシュ部12を構成する細孔とメッシュ部13を構成する細孔とは異なる大きさに設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばオイルパン内のオイルを濾過するためのフィルタ及びオイルストレーナに関するものである。
従来から、例えばエンジンのオイルパンの内部には、オイルポンプに吸入されるオイルを濾過するためのオイルストレーナが配設されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のオイルストレーナは、碗型の立体形状に成形された金網部材やパンチングメタルからなるフィルタを備えている。フィルタの上部には支持基板が設けられており、この支持基板にはフィルタの内方へ突出するように吸い込み管が支持されている。フィルタの外部のオイルがフィルタを通過して濾過された後、吸い込み管の下端から吸い込まれるようになっている。フィルタの上部領域の1つあたりの細孔の開口面積は、下部領域の細孔に比べて大きく設定されている。
実開昭61−67815号公報
ところで、特許文献1のように、1つのフィルタに異なる大きさの細孔を形成することで、フィルタの大きい方の細孔によって例えば大きめの異物を捕捉し、小さい方の細孔によって細かい異物を捕捉することができる。これにより、異物を段階的に捕捉することができるので、濾過性能をより一層高めることができる。
しかしながら、近年、例えば車両のエンジンのオイルパンの小型化やオイルパンの内部への各種部品の配設により、フィルタを配設するためのスペースを十分に確保するのが困難になりつつあるので、特許文献1のような立体形状のフィルタをどのようにして配設するかが問題となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オイルパン内でフィルタの配設スペースに制約を受ける場合であっても、異なる大きさの細孔を有するフィルタを配設できるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、オイル流入孔とオイル流出孔とが間隔をあけて形成されたケーシング内に、異なる大きさの細孔を有するフィルタを収容するようにした。
第1の発明は、オイル流入孔とオイル流出孔とが間隔をあけて形成されたケーシング内に収容され、上記オイル流入孔から上記ケーシング内に流入したオイルを濾過するフィルタにおいて、
上記フィルタは、オイルを濾過する第1メッシュ部及び第2メッシュ部を少なくとも有し、
上記第1メッシュ部を構成する細孔と上記第2メッシュ部を構成する細孔とは異なる大きさに設定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、ケーシングのオイル流入孔とオイル流出孔とが互いに離れているので、ケーシング内の空間をオイル流路として用いてオイルをオイル流入孔からオイル流出孔まで案内することが可能になる。オイルはケーシング内で案内される間にフィルタによって濾過されるので、オイルの案内と濾過とが同時に行われることになる。よって、省スペース化が図られる。このときフィルタには異なる大きさの細孔が形成されているので、異物を段階的に捕捉して濾過性能をより一層高めることが可能になる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記フィルタは、上記第1メッシュ部及び上記第2メッシュ部を囲むように形成された樹脂からなる枠部を有し、
上記第1メッシュ部及び上記第2メッシュ部の少なくとも一方は、樹脂又は金属からなるメッシュ部材で構成され、
上記メッシュ部材は上記枠部を成形する金型に設けられた位置決め部によって位置決めされた状態で上記枠部にインサート成形されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、メッシュ部材の枠部に対する位置ずれが抑制されるので、不良品の発生数が低減される。
第3の発明は、オイル流入孔とオイル流出孔とが間隔をあけて形成されたケーシングと、
上記ケーシング内に収容され、上記オイル流入孔から上記ケーシング内に流入したオイルを濾過するフィルタとを備えたオイルストレーナにおいて、
上記フィルタは、オイルを濾過する第1メッシュ部及び第2メッシュ部を少なくとも有し、
上記第1メッシュ部を構成する細孔と上記第2メッシュ部を構成する細孔とは異なる大きさに設定されていることを特徴とするものである。
この構成によれば、第1の発明と同様にオイルの案内と濾過とが同時に行われることになるので、省スペース化が図られる。
第4の発明は、第3の発明において、
上記フィルタには、上記ケーシング内をオイルの流れ方向上流側と下流側とに仕切る仕切部が設けられていることを特徴とするものである。
この構成によれば、ケーシング内を、例えば第1メッシュ部の配置された上流側の空間と、第2メッシュ部が配置された下流側の空間とに仕切ることが可能になる。そして、オイルは、ケーシング内の上流側の空間を通って第1メッシュ部で濾過された後、下流側の空間を通って第2メッシュ部で濾過されることになるので、オイル中の不純物が第1メッシュ部と第2メッシュ部とに分散して捕捉されることになり、目詰まりが抑制される。目詰まりが抑制される分、第1メッシュ部や第2メッシュ部の小型化が可能になり、その結果、オイルストレーナが小型になる。
第5の発明は、第4の発明において、
上記仕切部は、上記ケーシングの内壁に接触していることを特徴とするものである。
この構成によれば、フィルタをケーシングに組み付けた状態でフィルタの仕切部がケーシングの内壁に接触して該内壁によって支持されることになる。
第1の発明によれば、オイル流入孔とオイル流出孔とが間隔をあけて形成されたケーシング内に収容されるフィルタに異なる大きさの細孔を設けたので、濾過性能を向上させながら、省スペース化を図ることができる。これにより、オイルパン内でフィルタの配設スペースに制約を受ける場合であっても、異なる大きさの細孔を有するフィルタを配設できる。
第2の発明によれば、メッシュ部材を金型の位置決め部によって位置決めした状態で枠部にインサート成形するようにしたので、メッシュ部材の位置ずれによる不良品の発生数を低減でき、歩留まりを向上できる。
第3の発明によれば、第1の発明と同様に、オイルパン内でフィルタの配設スペースに制約を受ける場合であっても、異なる大きさの細孔を有するフィルタを配設できる。
第4の発明によれば、ケーシング内を、例えば第1メッシュ部の配置された上流側の空間と、第2メッシュ部が配置された下流側の空間とに仕切ることができるので、オイル中の不純物を第1メッシュ部と第2メッシュ部とに分散して捕捉させることができる。これにより、目詰まりを抑制できるので、第1メッシュ部や第2メッシュ部を小型化し、ひいてはオイルストレーナを小型にできる。
第5の発明によれば、仕切部をケーシングの内壁に接触させることでフィルタの剛性を向上させることができる。
本発明の実施形態1に係るオイルストレーナを上方から見た斜視図である。 実施形態1のオイルストレーナの分解斜視図である。 図1のIII−III線断面図である。 フィルタを成形する金型の部分断面図である。 実施形態1の変形例1に係る図3相当図である。 実施形態1の変形例2に係る図3相当図である。 実施形態2に係る図1相当図である。 実施形態2に係るフィルタの斜視図である。 実施形態3に係る図1相当図である。 実施形態3に係るフィルタの斜視図である。 実施形態3に係る図3相当図である。 実施形態3の変形例に係る図10相当図である。 実施形態3の変形例に係る図3相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るオイルストレーナ1の斜視図である。このオイルストレーナ1は、図示しないが、例えば自動車のエンジンの下部に設けられているオイルパンの内部に配設されて、オイルパンに貯留されているオイルを濾過してエンジンのオイルポンプに供給するためのものである。
尚、オイルストレーナ1は、エンジンのオイルパンに限らず、例えば自動変速機等の各種動力装置のオイルパンの内部等に配設することもできる。
図2や図3に示すように、オイルストレーナ1は、フィルタ10と、フィルタ10を収容するケーシング30とを備えている。ケーシング30は、全体として細長い筒状をなしており、長手方向一端部(図1における右側)がオイル流れ方向上流側であり、長手方向他端部(図1における左側)がオイル流れ方向下流側である。
ケーシング30は、上下方向の中間部において上下に分割されており、ケーシング30の略上半部分を構成する上側部材31と、ケーシング30の略下半部分を構成する下側部材41とを有している。上側部材31及び下側部材41は、共に樹脂材を射出成形してなるものである。また、図3に示すように、ケーシング30は、全体としてオイル流れ方向上流側へ行くほど下に位置するように傾斜して延びている。
図2に示すように、上側部材31は、オイル流れ方向に長い形状の上壁部31aと、上壁部31aの周縁部から下方へ延びる周壁部31bとを有している。周壁部31bの下縁部には、周壁部31bの外方へ突出するフランジ31cが形成されている。さらに周壁部31bのフランジ31cの下面には、図3に示すように、下側部材41に溶着される溶着用突条部31dが全周に亘って形成されている。
上側部材31の上壁部31aのオイル流れ方向下流端部には、オイル流出孔32が形成されている。このオイル流出孔32はオイルポンプの吸入口(図示せず)に接続されている。上壁部31aのオイル流出孔32の周囲には、外方へ延出するフランジ33が形成されている。フランジ33には、該フランジ33をエンジンのシリンダブロック(図示せず)に締結するためのボルト等の締結部材(図示せず)が挿通する挿通孔33a,33aが形成されている。挿通孔33a,33aには、金属製のカラーA,Aがそれぞれ嵌入されている。また、フランジ33の上面には、オイル流出孔32が開口しており、この開口を囲むように環状に延びる溝33bが形成されている。溝33bには、Oリング等のシール材(図示せず)が嵌入するようになっている。
また、上側部材31の上壁部31aには、オイル流れ方向中間部に凹部34が形成されている。凹部34は、上壁部31aの幅方向(長手方向に直交する方向)両端に亘って延びている。凹部34におけるオイル流れ方向の幅は、上壁部31aの幅方向両端に亘って略等しく設定されている。凹部34の深さは、該凹部34におけるオイル流れ方向の中央部に向かって次第に深くなるように設定されている。
図3に示すように、上側部材31の上壁部31aの内面には、凹部34に対応する部位に、フィルタ当接部35が形成されている。フィルタ当接部35は、後述するフィルタ10の仕切部14が当接する部位であり、凹部34の延びる方向に沿って上壁部31aの幅方向両端に亘って延びる突条に形成されている。フィルタ当接部35の両端部は、溶着用突条部31dと連続している。
下側部材41は、オイル流れ方向に長い形状の下壁部41aと、下壁部41aの周縁部から上方へ延びる周壁部41bとを有している。周壁部41bの上縁部には、周壁部41bの外方へ突出するフランジ41cが形成されている。さらに周壁部41bのフランジ41cの上面には、上側部材31の溶着用突条部31dに溶着される溶着用突条部41dが全周に亘って形成されている。上側部材31の溶着用突条部31dと、下側部材41の溶着用突条部41dとは、例えば熱板溶着法や振動溶着法を用いて溶着することができる。
下側部材41の下壁部41aのオイル流れ方向上流側端部には、筒部42が下方へ突出するように形成されている。筒部42の内部はケーシング30の内部に連通している。この筒部42の内部が上下方向に延びるオイル流入孔(オイル流入通路)43となる。オイル流入孔43の下端部は、オイルパンの底壁部近傍に位置するようになっている。
下側部材41の内部には、オイル流れ方向上流側に、オイル流入孔43の上端部の周縁部を構成する縦壁部44が設けられている。縦壁部44は、下側部材41の下壁部41aの内面から上方へ突出して下側部材41の幅方向両端に亘って延び、長手方向中央部が最もオイル流れ方向下流側に位置するように湾曲している。縦壁部44の長手方向両端は、下側部材41の周壁部41bの内面に連続している。また、図2に示すように、下側部材41の周壁部41bのオイル流れ方向下流側端部には、外方へ膨出する膨出部45が形成されている。
下側部材41の周壁部41bの内面には、後述するフィルタ10の枠部11が嵌る段部46が形成されている。さらに、下側部材41の下壁部41aの内面には、2つの柱状フィルタ支持部47,47が形成されている。フィルタ支持部47,47は、下壁部41aのオイル流れ方向中間部において上記上側部材31のフィルタ当接部35に対応するように配置されており、該下壁部41aから上方へ延びている。また、フィルタ支持部47,47は、下側部材41の幅方向に互いに間隔をあけて、かつ、周壁部41bから離れて配置されている。
図2に示すように、フィルタ10は、オイル流れ方向に長い形状の枠部11と、枠部11の内部においてオイル流れ方向上流側に設けられた上流側メッシュ部(第1メッシュ部)12と、枠部11の内部においてオイル流れ方向下流側に設けられた下流側メッシュ部(第2メッシュ部)13と、上流側メッシュ部12及び下流側メッシュ部13の間に設けられた仕切部14とを備えている。図2中の符号15は、後述するメッシュ部材Mを位置決めするための位置決め用突起100a(図4に示す)を金型100に設けたことによって形成された凸部である。
枠部11は、樹脂からなり、上流側メッシュ部12及び下流側メッシュ部13を囲む形状である。図3に示すように、枠部11は、下側部材41の段部46に嵌った状態で、該枠部11の上端部が下側部材41の溶着用突条部41dと略同じ高さとなるように形成されている。枠部11の上端部は、上側部材31の溶着用突条部31dに溶着されるようになっている。図2に示すように、枠部11のオイル流れ方向上流側の形状は、下側部材41の縦壁部44に沿って湾曲しており、縦壁部44に対して厚み方向に重なるようになっている。また、枠部11のオイル流れ方向下流側の形状は、下側部材41の膨出部45の形状に沿うように膨出している。
さらに枠部11の内部には、オイル流れ方向に延びる縦リブ11a及び枠部11の幅方向に延びる横リブ11bが形成されている。縦リブ11a及び横リブ11bは、上流側メッシュ部12及び下流側メッシュ部13を補強するものであり、互いに交差している。縦リブ11aがオイル流れ方向に延びているので、縦リブ11aによってオイルを案内することができる。
上流側メッシュ部12及び下流側メッシュ部13は、略平坦に形成されており、枠部11の下端近傍に位置している。上流側メッシュ部12は、金属からなるメッシュ部材で構成されており、オイルの不純物を捕捉するための多数の細孔を有している。また、下流側メッシュ部13も、金属からなるメッシュ部材で構成されており、オイルの不純物を捕捉するための多数の細孔を有している。図4に符号Mでメッシュ部材を示す。メッシュ部材は、例えば金網やパンチングメタル等でインサート成形によって構成することができる。
尚、上流側メッシュ部12を構成するメッシュ部材、下流側メッシュ部13を構成するメッシュ部材は、例えば、樹脂からなる樹脂網メッシュ部材からなるものであってもよい。この場合、樹脂網からなる上流側メッシュ部12及び下流側メッシュ部13を枠部11と共に同一金型でインサート成形によって成形することも可能である。
上流側メッシュ部12を構成する細孔と下流側メッシュ部13を構成する細孔とは異なる大きさに設定されている。具体的には、この実施形態では、上流側メッシュ部12を構成する細孔の方が下流側メッシュ部13を構成する細孔よりも大きく設定されている。すなわち、上流側メッシュ部12のメッシュ部材のメッシュ数は、下流側メッシュ部13のメッシュ部材のメッシュ数よりも小さい。
図4に示すように、メッシュ部材Mは、枠部11にインサート成形されている。すなわち、同図に示すような金型100,101を用いてフィルタ10を成形する場合に、樹脂材の充填前に、枠部11の内方に位置するように配置したメッシュ部材Mを、一方の金型100に設けた位置決め用突起(位置決め部)100aによってキャビティ内で位置決めしておき、この位置決め状態でキャビティに樹脂材を充填する。位置決め突起100aは、キャビティ内へ向けて突出するものであり、メッシュ部材Mの縁部が位置決め突起100aに当接することで樹脂材の充填時にメッシュ部材Mがキャビティ内で移動しないようにすることができるようになっている。
上記位置決め用突起100aは、枠部11を成形するキャビティ100fとメッシュ部材Mの縁部との間に設けられている。位置決め用突起100aを覆うように位置決め用キャビティ100dが形成されており、枠部11を成形するキャビティ100fと位置決め用キャビティ100dとを連通させる連通キャビティ100gも形成されている。
上流側メッシュ部12及び下流側メッシュ部13の周縁部は、枠部11に埋め込まれた状態で全周に亘って保持されている。また、縦リブ11a及び横リブ11bは、上流側メッシュ部12及び下流側メッシュ部13と一体化しており、オイルの脈動によって上流側メッシュ部12及び下流側メッシュ部13が縦リブ11a及び横リブ11bから離れないようになっている。
図2に示すように、仕切部14は、フィルタ10の幅方向両端に亘って延びており、内部は下方に開放する中空状の断面コの字状部となっている。仕切部14の上面には、突条部14aが形成されている。この突条部14aもフィルタ10の幅方向両端に亘って延びており、突条部14aの両端部は枠部11に連続している。突条部14aは、上側部材31のフィルタ当接部35に当接するようになっている。
尚、仕切部14は、上流側メッシュ部12が下流側に移動するのを防止するとともに、下流側メッシュ部13が上流側に移動するのを防止する位置決め部の機能も有している。この構造によってメッシュ部13の位置ずれによる不要な開口が形成されてしまうのを防することができる。
また、上記仕切部14を平面状の板部にし、その上面に突条部14aが形成されていてもよい。この場合、上流側メッシュ部12と下流側メッシュ13が各々、他側に移動して位置ずれを起こさないように、平面状の板部の両側に、メッシュ部12,13に当接する位置に位置決め部を設ける必要がある。
また、図3に示すように、仕切部14には、下側部材41のフィルタ支持部47,47が下方から当接するようになっている。仕切部14はフィルタ支持部47,47によって下方から支持された状態で、突条部14aが上側部材31のフィルタ当接部35に圧接する。これにより、ケーシング30の内部がオイル流れ方向上流側の上流側空間R1と下流側の下流側空間R2とに仕切られる。上流側空間R1の上流側部分には、フィルタ10よりも上方に濾過前のオイルが流入するようになっている。また、下流側空間R2の下流側部分には、フィルタ10よりも上方にオイル流出孔32が連通している。
次に、上記のように構成されたオイルストレーナ1を用いてオイルを濾過する場合について説明する。オイルストレーナ1をエンジンのシリンダブロックに取り付けた状態で、オイル流入孔43は、オイルポンプの吸入口から水平方向に離れてオイルパンの底壁部近傍に位置する。
オイルポンプが作動すると、オイルパン内のオイルがオイルストレーナ1のオイル流入孔43からケーシング30内に吸い込まれる。ケーシング30内に吸い込まれたオイルは、ケーシング30の内部がフィルタ10の仕切部14によって上流側空間R1と下流側空間R2とに仕切られているので、まず、縦壁部44を越え、上流側空間R1においてフィルタ10の上方に流入することになる。上流側空間R1の上方に流入したオイルは、フィルタ10の上流側メッシュ部12を上方から下方へ通過して濾過される。このとき、上流側メッシュ部12の細孔は比較的大きいので、オイル中の大きめの不純物が上流側メッシュ部12で捕捉され、小さめの不純物はオイルと共に上流側メッシュ部12を通過する。上流側メッシュ部12を通過したオイルは、下流側空間R2のフィルタ10よりも下方に流入した後、フィルタ10の下流側メッシュ部13を下方から上方へ通過して濾過される。このとき、下流側メッシュ部13の細孔は上流側メッシュ部12の細孔よりも小さいので、上流側メッシュ部12を通過した小さめの不純物を下流側メッシュ部13で捕捉することが可能である。つまり、フィルタ10によって2段階に濾過することができる。
下流側メッシュ部13を通過したオイルは、上方へ流れてオイル流出孔32からオイルストレーナ1の外部に排出されてオイルポンプに吸入される。
このようにケーシング30が細長い形状であるため、ケーシング30の内部をオイル流路として利用することができる。これにより、オイルパン内のオイルをケーシング30によってオイルポンプの吸入口へ向けて案内しながら、濾過することができる。
尚、ケーシング30は、細長い形状である方が好ましいが、細長い形状に限られるものではない。
したがって、この実施形態に係るオイルストレーナ1によれば、オイル流入孔43とオイル流出孔32とが間隔をあけて形成されたケーシング30内に収容されるフィルタ10に異なる大きさの細孔を設けたので、濾過性能を向上させながら、省スペース化を図ることができる。これにより、オイルパン内でフィルタ10の配設スペースに制約を受ける場合であっても、異なる大きさの細孔を有するフィルタ10を配設できる。
また、図4に示すメッシュ部材Mを金型100の位置決め突起100aによって位置決めした状態で枠部10にインサート成形するようにしたので、メッシュ部材Mの位置ずれによる不良品の発生数を低減でき、歩留まりを向上できる。
また、ケーシング30内を、上流側メッシュ部12の配置された上流側空間R1と、下流側メッシュ部13が配置された下流側空間R2とに仕切ることができるので、オイル中の不純物を上流側メッシュ部12と下流側メッシュ部13とに分散して捕捉させることができる。これにより、フィルタ10の目詰まりを抑制して長寿命化できるので、その分、上流側メッシュ部12や下流側メッシュ部13を小型化し、ひいてはオイルストレーナ1を小型化できる。
また、フィルタ10の仕切部14をケーシング30の内壁に接触させるようにしたので、フィルタ10の剛性を向上させることができる。
尚、上記実施形態1では、ケーシング30の下側部材41の内部に縦壁部44を設けてオイル流入孔43の周縁部をケーシング30の内部に形成しているが、これに限らず、縦壁部44を省略してもよい。この場合、図5に示す変形例1のように、フィルタ10の枠部11を下側部材41のオイル流れ方向上流端部まで延長して形成し、下側部材41の周壁部41bの段部46に嵌合させるようにする。また、フィルタ10には、凹条部16が形成され、下側部材41には凹条部16に嵌合する突条部48が形成されている。突条部48が凹条部16に嵌合することでシール性が確保されて未濾過のオイルが下流側空間R2へ直接流れないようになっている。この変形例では、縦壁部44を省略したことにより、オイルが上流側へ向かってスムーズに流れるようになる。
また、図6に示す変形例2のように、ケーシング30のオイル流れ方向上流側の高さと下流側の高さとの差を大きくしてもよい。これにより、オイルパンが深い場合に、ケーシング30を利用してオイルを吸い上げることができる。また、ケーシング30の傾斜が大きいので、オイルポンプの停止後に、ケーシング30内のオイルをケーシング30内から自然に流出させることができ、ケーシング30内に溜まったままとなるのを防止できる。
また、ケーシング30は、略水平に延びるように形成してもよい。
(実施形態2)
図7及び図8は、本発明の実施形態2に係るオイルストレーナ1及びフィルタ10をそれぞれ示す斜視図である。
この実施形態2のオイルストレーナ1は、実施形態1のものに対し、上側部材31の凹部34の形状及びフィルタ10の仕切部14の形状が異なっている。以下、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
上記実施形態1では、上側部材31の凹部34が上側部材31の長手方向に略直交する方向に延びる形状であったが、この実施形態2では、凹部34が上側部材31の長手方向に対し傾めに延びている。このため、凹部34の長さは実施形態2の方が長くなっている。また、フィルタ10の仕切部14も凹部34の形状に対応してフィルタ10の長手方向に対し傾めに延びている。
この実施形態2に係るオイルストレーナ1によれば、実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
さらに、この実施形態2では、凹部34及び仕切部14がオイル流れ方向に対し斜めに延びることになるので、凹部34及び仕切部14がオイル流れ方向に対し直交する方向に延びる実施形態1のものに比べて、凹部34及び仕切部14がオイルの流れを阻害する度合いを低減することができる。
(実施形態3)
図9及び図10は、本発明の実施形態3に係るオイルストレーナ1及びフィルタ10をそれぞれ示す斜視図であり、図11は、実施形態3に係るオイルストレーナ1の断面図である。
この実施形態3のオイルストレーナ1は、実施形態1のものに対し、フィルタ10の形状が異なっている。以下、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
図10に示すようにフィルタ10の上流側メッシュ部12は、仕切部14に近づくほど上に位置するように傾斜している。下流側メッシュ部13も仕切部14に近づくほど上に位置するように傾斜している。従って、上流側メッシュ部12と下流側メッシュ部13とは、図11に示すように、なだらかな山形をなしている。
また、図10に示すように、フィルタ10の枠部11の内部には、オイル流れ方向上流側に孔部17が形成されている。孔部17は、図11に示すように、下側部材41の筒部42の上端開口と略一致するように形成されている。この孔部17はオイル流入孔43と連通している。
また、上側部材31は、オイル流出孔32以外の部分が略平坦に形成されており、実施形態1の周壁部31b及び凹部34を有していない。また、下側部材41の段部46は該下側部材41の下壁部41aに近接している。
実施形態3では、下側部材41のオイル流れ方向上流側に縦壁部が無いので、オイル流入孔43からケーシング30内に流入したオイルが、実施形態1に比べてスムーズに下流側へ流れることになる。また、上流側メッシュ部12及び下流側メッシュ部13がオイル流れ方向に対して傾斜しているので、オイルの流れを阻害する度合いを小さくすることができ、このことによっても、オイルの流れをスムーズにすることができる。
この実施形態3に係るオイルストレーナ1によれば、実施形態1と同様な作用効果を奏することができる。
尚、図12及び図13に示す変形例のように、フィルタ10に筒部18を設けてもよい。この筒部18は、孔部17の周縁部から下方へ突出するように形成されており、下側部材41の筒部42の内部に挿入されるようになっている。フィルタ10に筒部18は、下側部材41の筒部42の下端から下方へ突出するようになっている。
フィルタ10の筒部18には、段部19が形成されている。段部19が形成された箇所の肉厚は、筒部18の他の部位に比べて薄くなっている。
この実施形態3では、例えばオイルパンに何らかの障害物が当たって底壁部が上方へ変形した場合に、その底壁部がフィルタ10の筒部18を上方へ押した際、筒部18の段部19が他の部位に比べて脆弱であるため破断し、これにより、オイルストレーナ1の本体部分に加わる衝撃を和らげてオイルストレーナ1の本体部分の破損を防止できる。よって、オイルの汲み上げ不能となるのを未然に防止できる。
また、フィルタ10の上流側メッシュ部12及び下流側メッシュ部13の一方を樹脂とし、他方を金属としてもよい。上流側メッシュ部12及び下流側メッシュ部13の両方を樹脂としてもよい。
さらに、メッシュ部を樹脂とする場合は、射出成形用樹脂を用いて金型内で枠部11と縦リブ11a及び横リブ11bを成形するときに同時にメッシュ形状を成形してもよい。
尚、上記実施形態1〜3において、フィルタ10は第1メッシュ部と第2メッシュ部との2種類のメッシュを備えているが、3種類以上のメッシュ部を備えたものであってもよい。
また、フィルタ10は、第1メッシュ部と第2メッシュ部との間に仕切部を設けることによって両メッシュ部を連結状態としているが、第1メッシュ部と第2メッシュ部とは連結することなく、別々に配置してもよい。また、仕切部14と枠部11とがケーシング30の内壁に接触していてもよい。また、仕切部14は、第1メッシュ部と第2メッシュ部との間に設けることなく、第1メッシュ部における第2メッシュ部とは反対側の縁部に設けることや、第2メッシュ部における第1メッシュ部とは反対側の縁部に設けることもできる。
また、上記各実施形態では、ケーシング30が略真っ直ぐに延びる形状であるが、これに限らず、ケーシング30は湾曲して延びる形状であってもよい。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係るフィルタ及びオイルストレーナは、例えばオイルパン内のオイルを濾過する場合に適用できる。
1 オイルストレーナ
10 フィルタ
11 枠部
12 上流側メッシュ部(第1メッシュ部)
13 下流側メッシュ部(第2メッシュ部)
14 仕切部
30 ケーシング
31 上側部材
32 オイル流出孔
41 下側部材
43 オイル流入孔
100,101 金型
100a 位置決め用突起(位置決め部)
M メッシュ部材
R1 上流側空間
R2 下流側空間

Claims (5)

  1. オイル流入孔(43)とオイル流出孔(32)とが間隔をあけて形成されたケーシング(30)内に収容され、上記オイル流入孔(43)から上記ケーシング(30)内に流入したオイルを濾過するフィルタ(10)において、
    上記フィルタ(10)は、オイルを濾過する第1メッシュ部(12)及び第2メッシュ部(13)を少なくとも有し、
    上記第1メッシュ部(12)を構成する細孔と上記第2メッシュ部(13)を構成する細孔とは異なる大きさに設定されていることを特徴とするフィルタ(10)。
  2. 請求項1に記載のフィルタ(10)において、
    上記フィルタ(10)は、上記第1メッシュ部(12)及び上記第2メッシュ部(13)を囲むように形成された樹脂からなる枠部(11)を有し、
    上記第1メッシュ部(12)及び上記第2メッシュ部(13)の少なくとも一方は、樹脂又は金属からなるメッシュ部材(M)で構成され、
    上記メッシュ部材(M)は上記枠部(11)を成形する金型(100)に設けられた位置決め部(100a)によって位置決めされた状態で上記枠部(11)にインサート成形されていることを特徴とするフィルタ(10)。
  3. オイル流入孔(43)とオイル流出孔(32)とが間隔をあけて形成されたケーシング(30)と、
    上記ケーシング(30)内に収容され、上記オイル流入孔(43)から上記ケーシング(30)内に流入したオイルを濾過するフィルタ(10)とを備えたオイルストレーナ(1)において、
    上記フィルタ(10)は、オイルを濾過する第1メッシュ部(12)及び第2メッシュ部(13)を少なくとも有し、
    上記第1メッシュ部(12)を構成する細孔と上記第2メッシュ部(13)を構成する細孔とは異なる大きさに設定されていることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
  4. 請求項3に記載のオイルストレーナ(1)において、
    上記フィルタ(10)には、上記ケーシング(30)内をオイルの流れ方向上流側と下流側とに仕切る仕切部(14)が設けられていることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
  5. 請求項4に記載のオイルストレーナ(1)において、
    上記仕切部(14)は、上記ケーシング(30)の内壁に接触していることを特徴とするオイルストレーナ(1)。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110017192A (zh) * 2018-01-10 2019-07-16 北汽福田汽车股份有限公司 机油集滤器和发动机

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