JP5349843B2 - ストレーナ - Google Patents

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Description

本発明は、流体を濾過するストレーナに関する。
一般に、車両用エンジンにおいては、エンジン各部を潤滑又は冷却するために、エンジン下部に設けられたオイルパン内に貯留されたオイルを、オイルポンプによって吸い上げ、エンジン各部に供給するようになっている。オイルパン内には、ストレーナが配設され、オイルポンプによって吸い上げられるオイルを濾過するようになっている。
この種のストレーナとして、特許文献1のように、筒状フィルタとフィルタを収容するケースとを備えたものが知られている。この筒状フィルタは、筒状の立体形状部分に多数の網目状の細孔が形成された網目部分を有する。また、上記ケースには、オイルの流出口側に板状のフランジが設けられており、ボルト等の締結部材でエンジンに取り付けられるようになっている。
特開2002−210310号公報
ところで、ストレーナは、エンジンに取り付けられた後は、破損等の場合を除いて殆ど取り外されない部品である。よって、ストレーナの構造としては、できるだけ広い網目部分を有するフィルタを収容し、目詰まりによる閉塞を起こりにくくして、長寿命化を図ることが求められており、特許文献1のように、筒状の立体形状部を有するフィルタを用いることで、長寿命化の要求を満たすことが可能である。
また、近年、エンジンの小型化の追求により、オイルの貯留部が浅くなったオイルパン内にストレーナを配設する必要が生じており、ストレーナの更なる小型化も要求されている。
これらに対し、フィルタの網目部分を、ケース内の流出口側にできるだけ近づけていき、ストレーナをコンパクトにまとめる手法が考えられる。しかし、特許文献1のように、フィルタを立体形状にしている場合には、ケースの流出口側の外形が、フィルタを立体形状にしている分、大きくなってしまう。ケースの流出口側の外形が大きくなると、ストレーナをエンジンに取り付ける際、フランジはケースの流出口側にあるので、締結部材用の工具がケースの外面に干渉してしまう。これを回避するために、ケースの流出口側の外形を小さくしようとすると、フィルタの立体形状の網目部分とケースの内面とが接近して、オイルの流通抵抗が増大してしまうこととなる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、濾過有効面積の広いフィルタを収容して長寿命化を図りながら、流通抵抗を低く抑え、コンパクトで且つ優れた取り付け作業性を有するストレーナを提供しようとすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、樹脂製ケースと、液体を濾過する網目部を有する樹脂製フィルタとを備え、上記ケースは、液体が流出する流出孔を形成する流出孔形成部及び上記フィルタを収容するフィルタ収容部を有するケース本体部と、該ケース本体部の下端側に結合され、液体が流入する流入孔を形成する流入孔形成部とからなり、上記流入孔から流入した流体を上記網目部を通過させて上記流出孔から流出させるように構成されたストレーナであって、上記流出孔形成部には、締結部材で締結される締結部が流出孔の径方向に突出するように形成され、上記流入孔形成部は、上記フィルタ収容部の開口周縁内側に嵌合する環状本体部と、該環状本体部から下方に向かって次第に縮径するテーパ状に一体に膨出し、且つ、板厚が下方に行くにしたがって次第に薄くなるように形成されて上記環状本体部とで内部に上記流入孔を形成する流入部とを備えていて、上記フィルタ収容部を下方から施蓋し、上記環状本体部の上下の厚みは、上記ケース本体部の板厚より厚く、上記流入部の先端側の板厚は、上記ケース本体部の板厚より薄く形成され、上記フィルタは、上方に膨らむ立体形状をなすとともに下方に開口し、且つ、上記網目部で構成された立体形状部と、該立体形状部の開口端縁から外側方に延び、上記環状本体部と上記フィルタ収容部の開口端縁とで一体に挟持されるフランジとを備え、上記フィルタ収容部には、締結部材用の工具との干渉を回避するための工具回避壁部とケース内の流路を拡大させるための流路拡大壁部とが、上記立体形状部を囲む周方向に隣り合うように設けられ、上記流路拡大壁部の内面と該内面に対向する上記立体形状部との離間距離が、上記工具回避壁部の内面と該内面に対向する上記立体形状部との離間距離よりも長く設定されるような構成とした。
上記発明によれば、フィルタの網目部を立体形状にしたので、濾過有効面積の広いストレーナとすることができる。また、フィルタの網目部をケースの流出口側に形成したフィルタ収容部内に配置したので、ストレーナをコンパクトにすることができる。そして、上記のようにしながらも、締結部材用の工具との干渉を回避する工具回避壁部がケースのフィルタ収容部に設けられているので、ストレーナを例えばエンジン等に組み付ける際、作業性が良い。さらに、ケースのフィルタ収容部に流路拡大壁部を形成し、この流路拡大壁部の内面と該内面に対向する網目部との離間距離を、工具回避壁部の内面と該内面に対向する網目部との離間距離よりも長くしたので、網目部分を通過してケースの流出口側へ流れ出る流体が通過する流路断面積を広く確保でき、ケース内における流体の流通抵抗を低く抑えることができる。これらのことにより、濾過有効面積の広い立体形状のフィルタを収容して長寿命化を図りながら、流通抵抗を低く抑え、しかもコンパクトで、且つ、優れた取り付け作業性を有するストレーナとすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係るストレーナ1の斜視図であり、ストレーナ1は、図2に示すように、オイルを濾過するフィルタ2と、フィルタ2を収容するケース本体部3と、該ケース本体部3の下端側に結合される流入口部材(流入孔形成部)4とから構成され、このケース本体部3と流入口部材4とによりケース10が構成されている。このストレーナ1は、自動車のエンジンEc(図5参照)のオイルパン内(図示せず)に配置され、エンジンの潤滑経路の一部に使われるものであり、下側から吸い込んだオイルをフィルタ2で濾過した後、上側から潤滑経路の下流側へ供給するようになっている。
尚、以下の説明では説明の便宜を図るため、特に示さない限り、「上」及び「下」はそれぞれ各図に示すようにストレーナ1の上側及び下側を意味し、「左」及び「右」は各図に示すようにストレーナ1の左側及び右側を意味し、「前」及び「後」は各図に示すようにストレーナ1の前側及び後側を意味するものとする。
フィルタ2は、樹脂材の射出成形品であり、図2及び図3に示すように、立体形状部21とフランジ22とによって形成されている。立体形状部21は、下方に開放し、上方向に膨らむように形成され、中心線が上下方向に延びる角筒状となっている。立体形状部21の左右には略矩形で平坦な形状の左側網目部21aと右側網目部21bとが図4に示すように中心線に略平行に配置されている。また、立体形状部21の前後には略矩形で平坦な形状の前側網目部21cと後側網目部21dとが図4に示すように中心線に略平行に配置されている。そして、立体形状部21の網目部21a〜21dに囲まれた部分の上端を塞ぐように、略矩形で平坦な形状の上側網目部21eが設けられている。立体形状部21の前後方向の寸法は、左右方向の寸法よりも長く設定されている。そして、各網目部21a〜21eはそれぞれリブ21f(図2にのみ示す)によって補強されている。
フランジ22は、立体形状部21の下端周縁部において、その全周が立体形状部21の外方へ向かって延びるように形成されている。そして、フランジ22の外周形状は、後述するフィルタ収容部33の下端部の内周形状に対応する形状となっている。
ケース本体部3は樹脂材の射出成形品であり、図1にも示すように、上部に設けられた流出管部(流出孔形成部)31と、流出管部31に設けられた取り付けフランジ部32(締結部)と、流出管部31の下に連なるフィルタ収容部33と、フィルタ収容部33の下部に設けられた流入口部材取り付け部34とから構成されている。
図1乃至図3に示すように、流出管部31は、傾斜角約45度で直線上に延びており、前方上側に位置する端部が開口している円管形状の部位である。流出管部31の下端部は、前後方向に長い矩形状に開口しており、フィルタ収容部33の上端に繋がっている。この流出管部31の内部には、直径がD31である流出孔31bが形成され、この流出孔31bは、フィルタ収容部33の内部に連通している。
流出管部31の上端部には、環状の接続部31aが設けられており、図5に示すように、エンジンEcの所定の位置に接続されるようになっている。図1に示すように、取り付けフランジ部32は、接続部31aの周辺において、接続部31aの半径方向に広がる板状をなしている。取り付けフランジ部32は、接続部31aの中心軸方向に見て略菱形の形状をしており、接続部31aの中心軸に対して、斜め右上と斜め左下とに対称に突出したものである。この取り付けフランジ部32の左上には、切り欠き部32cが形成されている。取り付けフランジ部32の斜め右上に突出した部分の略中央には接続部31aの中心軸と平行となる右側貫通孔32aが設けられ、この右側貫通孔32aには右側ブッシュP1が嵌め込まれている。また、取り付けフランジ部32の斜め左下に突出した部分の略中央には接続部31aの中心軸と平行となる左側貫通孔32bが設けられ、この左側貫通孔32bには左側ブッシュP2が嵌め込まれている。そして、図5に示すように、フィルタ収容部33側からブッシュP1、P2にボルトBを挿通できるようになっている。
図4に示すように、フィルタ収容部33の左壁部33aと右壁部33bとは平坦形状で、上下方向に互いに平行に延びており、前壁部33cと後壁部33dとも平坦形状で、上下方向に互いに平行に延びており、上記壁部33a〜33dで囲まれて形成されるフィルタ収容部33内の空間が流出管部31内の流出孔31bに連通している。一方、図1及び図2に示すように、フィルタ収容部33の下部は、下方向へ向かって外形が滑らかに拡大しており、流入口部材取り付け部34へと繋がっている。そして、フィルタ収容部33にフィルタ2を収容したときの位置関係は、図3に示すように、フィルタ2の上側網目部21eがフィルタ収容部33の上端に位置するようになっている。
図4に示すように、フィルタ収容部33の左壁部33aの内面とフィルタ2の左側網目部21aとが対向しており、同様に、右壁部33bの内面と右側網目部21bとが対向し、前壁部33cの内面と前側網目部21cとが対向し、後壁部33dの内面と後側網目部21dが対向している。フィルタ収容部33は、左右方向の寸法よりも前後方向の寸法の方が長く、左壁部33aの内面と左側網目部21aとの間の離間距離d1と右壁部33bの内面と右側網目部21bとの間の離間距離d2とは等しく、前壁部33cの内面と前側網目部21cとの間の離間距離d3と後壁部33dの内面と後側網目部21dとの間の離間距離d4とは等しく、離間距離d1、d2よりも離間距離d3、d4の方が長くなるように形成されている。
図5に示すように、ボルトBを締結する際には、工具Tが左壁部33a又は右壁部33bの側方を通るようになっており、この工具Tと干渉しない位置に左壁部33aと右壁部33bが形成されている。この左壁部33aと右壁部33bとが工具回避壁部である。また、オイルがフィルタ2を通過して、前壁部33cの内面と前側網目部21cとの間と、後壁部33dの内面と後側網目部21dとの間を流れる際の流通抵抗が低く抑えられるように、離間距離d3、d4が十分長くなるように前壁部33cと後壁部33dとが形成されている。この前壁部33cと後壁部33dとが流路拡大壁部である。このとき、ケース本体部3内を流れるオイルの流通抵抗をより低く抑えるために、離間距離d3、d4と、流出孔31bにおける直径D31との関係において、d3、d4がD31の半分よりも長くなるように前壁部33cと後壁部33dとが形成されるのが好ましい。さらには、上側網目部21eがゴミ等で閉塞しても、オイルの流通経路を確保できるように、流出管部31の上壁部31cと上側網目部21eとの間の最小離間距離dsが、d3、d4よりも長くなるようにケース本体部3を形成するのが好ましい。
流入口部材取り付け部34には、下方向に向かって、フィルタ収容部33の下端部周縁より外周形状が大きくなった部位と、その部位よりもさらに外周形状が大きくなった部位とが階段状に形成されている。図3に示すように、流入口部材取り付け部34の内周には、流入口部材4が嵌合する段差部34aが設けられており、この段差部34aは、フランジ22の外周縁上側を保持するフィルタ保持面34bを上端側に有し、そのフィルタ保持面34bの一段下側には、流入口部材4と溶着する溶着面34cを有し、そして下端には下端面34dを有している。
図2に示すように、流入口部材4は樹脂材の射出成型品であり、オイルを吸い込む流入孔46を有した、ケース本体部3(フィルタ収容部33)を下方から施蓋する部材である。流入口部材4には、図2及び図3に示すように、フィルタ保持用突条部43が流入口部材4の周方向に形成されている。このフィルタ保持用突条部43の外周形状は、流入口部材取り付け部34における段差部34aの内周形状に対応する形状となっている。フィルタ保持用突条部43の内周には、立体形状部21の開口部周縁を下から支持するフィルタ支持用突条部42が突設されている。
図3に示すように、フィルタ保持用突条部43は、フィルタ2をケース本体部3に収容し、流入口部材4をケース本体部3に嵌合させたときに、フィルタ保持面34bとの間で、フランジ22の外周縁を全周に亘って挟持するようになっている。
流入口部材4の外周には、段差部34aに嵌合する嵌合部44が、段差部34aに沿って全周に亘って形成されている。嵌合部44には、溶着面34cに対向する溶着面44aと、下端面34dに対向する嵌合面44bが全周に亘って設けられている。
そして、上記フィルタ保持用突条部43及び上記嵌合部44で上記フィルタ収容部33
の開口周縁内側に嵌合する環状本体部を構成していて、その上下の厚みは、上記ケース本体部3の板厚より厚く形成されている。
流入口部材4の中央には流入部45が設けられている。該流入部45は、上記環状本体部から下方に向かって次第に縮径するテーパ状に一体に膨出していて、その板厚は下方に行くにしたがって次第に薄くなるように形成されている。この流入部45の下端には、オイルを吸い込む、円形状の吸い込み口45aが形成されている。この流入部45の下側は、嵌合部44の下端面44cよりさらに下側に突出していて、流入部45の先端側の板厚は、上記ケース本体部3の板厚より薄く形成されている。
流入口部材4の流入部45は、上記環状本体部とで内部に流入孔46を形成するようになっている。すなわち、上記流入孔46はフィルタ収容部33の内部に連通し、その形状は、立体形状部21の下端開口が、下側に向かって徐々に小さくなり、やがて吸い込み口45aの形状に一致するように形作られている。
次にこのストレーナ1の組み立てについて説明する。まず、ケース本体部3の下側から、フィルタ2を挿入した後、ケース本体部3の段差部34aに流入口部材4の嵌合部44を合わせることにより、流入口部材4をケース本体部3に嵌合させる。その後、ケース本体部3と流入口部材4とを超音波溶着法により溶着して一体化させる。すなわち、治具等(図示せず)により、ケース本体部3を保持しておき、ホーン(図示せず)を流入口部材4の下端面44cに接触させ、流入口部材4をケース本体部3側へ押し付けながら、加振器(図示せず)によってホーンを超音波振動させることにより、溶着面34cと溶着面44aとが摩擦熱により溶融し、ケース本体部3と流入口部材4とが溶着される。このとき、フィルタ2のフランジ22の外周縁を、フィルタ保持面34bとフィルタ保持用突条部43とで挟み込むことによって、フィルタ2が固定される。
次に、ストレーナ1のエンジンEcへの取り付けについて説明する。図5に示すように、ストレーナ1をエンジンEcの所定の位置に設置する。そして、取り付けフランジ部32の右側ブッシュP1、左側ブッシュP2にボルトBを挿通させて、ソケットレンチ等の締結用工具TでボルトBをエンジンEc側の螺子孔に螺合させることによりストレーナ1を取り付ける。このとき、フィルタ収容部33の左壁部33aと右壁部33bは、取り付けフランジ部32の突出した側において、締結部材用の工具Tと干渉しない位置に形成されているため、ストレーナ1をエンジンEcに取り付ける際に、工具Tがケース本体部3に接触することはない。
次に、ストレーナ1内のオイルの流れについて説明する。ストレーナ1をエンジンEcに取り付けた時、ストレーナ1の下部はオイルパン内のオイルに浸される位置となっている。潤滑回路の一部であるポンプが作動すると、流入口部材4の流入孔46よりオイルが吸い上げられる。吸い上げられたオイルは、フィルタ2の網目部21a〜21eを内側から外側に向けて通過し、濾過される。網目部21a〜21eを通過したオイルはフィルタ収容部33を上側へ向かって流れ、流出管部31内の流出孔31bを通過して、エンジン各部へ供給されていく。このとき、フィルタ収容部33は、図4に示すように、前壁部33cの内面とフィルタ2の前側網目部21cとの間の離間距離d3と、後壁部33dの内面とフィルタ2の後側網目部21dとの間の離間距離d4が十分長くなるように前壁部33cと後壁部33dが形成されているため、流路が広く確保され、オイルがフィルタ2を内側から外側へ流れる際の流通抵抗が低く抑えられる。
以上より、この実施形態1に係るストレーナ1によれば、フィルタ2に網目で構成された立体形状部21を設けたので、濾過有効面積を広くすることができる。また、フィルタ収容部33を取り付けフランジ部32に近い位置に配置しながらフィルタ2の立体形状部21をフィルタ収容部33内に配置するようにしたので、ストレーナ1をコンパクトにできる。そして、上記のようにしながらも、フィルタ収容部33の左壁部33aと右壁部33bとを、締結部材用の工具Tとの干渉を回避するように形成したので、エンジンにストレーナ1を組み付ける際、工具Tがストレーナ1に干渉せず、作業性が良い。さらに、上記フィルタ収容部33は、前壁部33c及び後壁部33dとフィルタ2との距離が十分長くなるように形成されているため、オイルが流れる際の流通抵抗を低く抑えることができ、ストレーナ1内においてオイルをスムーズに流すことができる。これにより、濾過有効面積の広い立体形状部21のフィルタ2をケース10内に収容することで長寿命化を図りながら、流通抵抗を低く抑え、しかもコンパクトにすることができ、さらに、取り付け作業性を良好にすることができる。
尚、図6に示す実施形態1の変形例1のように、ストレーナ1の流出管部(流出孔形成部)51を前後方向に直線状にしてもよい。すなわち、本体部5の上端側に、前後に延びる流出管部51を有する構成とする。流出管部51は、前方に位置する端部が開口している円管形状の部位である。その流出管部51の中途部から後端部までの下端側が開口しており、フィルタ収容部53に繋がっている。
流出管部51の前端部には、環状の接続部51aが設けられており、接続部51aの周辺には、接続部51aの半径方向に広がる板状の取り付けフランジ部(締結部)52が設けられている。取り付けフランジ部52は、接続部51aの中心軸方向に見て略菱形の形状をしており、接続部51aの中心軸に対して、斜め右下と斜め左上とに対称に突出したものである。この取り付けフランジ部52の左下には、切り欠き部52cが形成されている。取り付けフランジ部52の斜め右下に突出した部分の略中央には右側貫通孔(図示せず)が設けられ、この右側貫通孔には右側ブッシュ(図示せず)が嵌め込まれている。また、取り付けフランジ部52の斜め左上に突出した部分の略中央には左側貫通孔52bが設けられ、この左側貫通孔52bには左側ブッシュP2が嵌め込まれている。
以上のように、ストレーナ1の流出管を前後方向に直線状にすることで、オイルパン内においてストレーナ1を取り付ける位置が変わることになっても、対応することができる。
また、図7乃至図8に示す実施形態1の変形例2のように、ストレーナ1の流出管部(流出孔形成部)61を、フィルタ2を収容するフィルタ収容部63の前方上側に繋がるような形状にしてもよい。
流出管部61は前方の端部が開口し、図8に示すように、内部には直径がD61の流出孔61bが形成されている。流出管部61の前端部には、環状の接続部61aが設けられ、その接続部61aの周辺には、接続部61aの半径方向に広がる板状の取り付けフランジ部(締結部)62が設けられている。取り付けフランジ部62は、接続部61aの中心軸方向に見て略楕円状の形状をしており、接続部61aの中心軸に対して、左右に突出したものである。取り付けフランジ部62の右側に突出した部分の略中央には右側貫通孔62aが設けられ、左側に突出した部分の略中央には左側貫通孔62bが設けられている。この貫通孔62a、62bには図示しないブッシュと共にボルトBが挿入できるようになっている。
図7に示すように、フィルタ収容部63は、上下方向に延びる略角筒状で、左右よりも前後に寸法が長く形成されている。フィルタ収容部63は、流出管部61が繋がる部位よりも上側が、上方向に向かって次第に前後方向の幅が小さくなるような形状となっている。このフィルタ収容部63にフィルタ2を収容したときの位置関係は、図8に示すように、フィルタ2の上側網目部21eが、流出管部61の中心軸上に位置するようになっている。
フィルタ収容部63の前壁部(流路拡大壁部)63cとフィルタ2の前側網目部21cとは対向しており、同様に、後壁部(流路拡大壁部)63dと後側網目部21dとが対向し、上壁部63eと上側網目部21eとが対向している。そして、上壁部63eの内面と上側網目部21eとの離間距離d5が、前壁部63cの内面と前側網目部21cとの離間距離d6、及び、後壁部63dの内面と後側網目部21dと離間距離d7よりも長くなるような位置に、上壁部63eが形成されており、上側網目部21eがゴミ等で閉塞しても、オイルの流通経路を十分確保できるようになっている。また、本体部6内を流れるオイルの流通抵抗をより低く抑えるために、離間距離d6、d7と、流出孔61bにおける直径D61との関係において、d6、d7がD61の半分よりも長くなるように前壁部63cと後壁部63dとが形成されるのが好ましい。
以上のようにストレーナ1に設けられた流出管部61の位置を変更することにより、オイルパン内のスペースに合わせるように本体部6の形状を設定できる。
また、図9乃至図10に示す実施形態1の変形例3のように、ストレーナ1のフィルタ7の上端部において、上側網目部71eを後方上側へ傾斜させるようにし、それに合わせてフィルタ収容部83の形状を変化させるようにしてもよい。
すなわち、図10に示すように、フィルタ7の立体形状部71における後側網目部71dの上端部は、前側網目部71cの上端部より上側に突出している。
流出管部(流出孔形成部)81は、フィルタ収容部83の前壁より前方に突出した略円管形状の部位であり、内部に直径D81の流出孔81bを有している。フィルタ収容部83の上壁部83eは、後側へ向かって次第に上方に位置する形状となっている。フィルタ収容部83の前壁部(流路拡大壁部)83cとフィルタ7の前側網目部71cとは対向しており、同様に、後壁部(流路拡大壁部)83dと後側網目部71dとが対向し、上壁部83eと上側網目部71eとが対向している。そして、上壁部83eは、上壁部83eの内面と上側網目部71eとの離間距離d8が、前壁部83cの内面と前側網目部71cとの離間距離d9と、後壁部83dの内面と後側網目部71dとの離間距離d10とにほぼ等しくなるような形状となっている。このとき、上側網目部71eがゴミ等で閉塞しても、オイルの流通経路を確保できるようにするため、離間距離d8が、d9、d10よりも長くなるように上壁部83eを形成するのが好ましい。また、本体部8内を流れるオイルの流通抵抗をより低く抑えるために、離間距離d9、d10と、流出孔81bにおける直径D81との関係において、d9、d10がD81の半分よりも長くなるように前壁部83cと後壁部83dとが形成されるのが好ましい。
以上のようにストレーナ1の外形及びフィルタ部分の形状を変形させることにより、オイルパン内のスペースに合わせた形状としながらも、オイルの流通抵抗を低く抑えたままで、フィルタ7の濾過有効面積をさらに広くすることができる。
尚、この実施形態1では、吸い込み口45aが流入口部材4の中央に配置されているが、前方や後方に配置してもよいし、吸い込み口45aの中心軸を傾けるような形状にしてもよい。
また、ストレーナ1は、ケース本体部3と流入口部材4とを分割構造としているが、一体成形品としてもよい。
《発明の実施形態2》
図11は、本発明の実施形態2に係るストレーナ9の斜視図であり、ストレーナ9は、図12に示すように、オイルを濾過するフィルタ11と、フィルタ11を収容するケース本体部12と、ケース本体部12の下端側に結合される流入口部材(流入孔形成部)13とから構成され、このケース本体部12と流入口部材13によりケース14が構成されている。
フィルタ11は、樹脂材の射出成形品であり、立体形状部111とフランジ112によって形成されている。立体形状部111は、実施形態1と同様に、左側網目部111aと、右側網目部111bと、前側網目部111cと、後側網目部111dと、上側網目部111eを有する。そして各網目部111a〜111eはそれぞれリブ111fによって補強されている。
フランジ112は、立体形状部111の下端周縁部において、その全周が立体形状部111の外方へ向かって延びるように形成されている。フランジ112の外周は、左縁部の中央が右側へ向けて湾曲し、右縁部の中央が左側へ向けて湾曲し、前縁部の中央が前方へ湾曲し、後縁部の中央が後方へ湾曲した形状となっている。そして、フランジ112の外周形状は、後述するフィルタ収容部123の下端部の内周形状に対応する形状となっている。
ケース本体部12は樹脂材の射出成形品であり、上部に設けられた流出管部(流出孔形成部)121と、流出管部121の上端に設けられた取り付けフランジ部(締結部)122と、流出管部121の下に連なるフィルタ収容部123と、フィルタ収容部123の下部に設けられた流入口部材取り付け部124とから構成されている。
図13に示すように、流出管部121は上下に延びる略円管形状の部位であり、上端が開口し、内部に直径D121の流出孔121bを有している。この流出管部121の開口部周縁の外方に向けて取り付けフランジ部122が設けられている。この取り付けフランジ部122は、平面視で左右に突出し、四隅が丸みを帯びた略矩形のものである。取り付けフランジ部122における流出管部121の開口周辺には、Oリング(図示せず)が嵌る溝122cが設けられている。図11に示すように、取り付けフランジ部122の右側に突出した部分の略中央には上下方向に右側貫通孔122aが設けられ、左側に突出した部分の略中央には上下方向に左側貫通孔122bが設けられている。この貫通孔122a、122bには図示しないブッシュを挿入できるようになっており、さらに、ボルトBを、下から挿通できるようになっている。
図12乃至図14に示すように、フィルタ収容部123の左壁部(工具回避壁部)123aは、前後方向中央が右側へ向けて湾曲した形状で上下方向に延びており、右壁部(工具回避壁部)123bは、前後方向中央が左側へ向けて湾曲した形状で上下方向に延びている。また、フィルタ収容部123の前壁部(流路拡大壁部)123cは、中央が前方に湾曲した形状で上下方向に延びており、後壁部(流路拡大壁部)123dは、中央が後方に湾曲した形状で上下方向に延びている。上記壁部123a〜123dで囲まれた部分の上端を塞ぐように、平坦な形状の上壁部123eが設けられている。そして、上記壁部123a〜123eで囲まれて形成されるフィルタ収容部123内の空間が流出管部121内の流出孔121bに連通している。
図13及び図14に示すように、フィルタ収容部123の左壁部123aとフィルタ11の左側網目部111aとは対向しており、同様に、右壁部123bと右側網目部111bとが対向し、前壁部123cと前側網目部111cとが対向し、後壁部123dと後側網目部111dとが対向している。フィルタ収容部123は、左壁部123aの中央部分の内面と左側網目部111aとの間の最小の離間距離d11と、右壁部123bの中央部分の内面と右側網目部111bとの間の最小の離間距離d12とが等しくなるように形成されている。また、前壁部123cの中央部分の内面と前側網目部111cとの間の離間距離d13と、後壁部123dの中央部分の内面と後側網目部111dとの間の離間距離d14とが等しくなるように形成されている。そして、フィルタ収容部123は、上記離間距離d11、d12よりも離間距離d13、d14の方が長くなるような形状となっている。
このとき、左壁部123aと右壁部123bとにおける前後方向中央の湾曲部は、ボルトBを締結するための工具Tと干渉しないようにするための工具回避壁部である。また、オイルがフィルタ11を通過して、前壁部123cの内面と前側網目部111cとの間と、後壁部123dの内面と後側網目部111dとの間を流れる際の流通抵抗が低く抑えられるように、離間距離d13、d14が十分長くなるように前壁部123cと後壁部123dとが形成されている。このとき、ケース本体部12内を流れるオイルの流通抵抗をより低く抑えるために、離間距離d13、d14と、流出孔121bにおける直径D121との関係において、d13、d14がD121の半分よりも長くなるように前壁部123cと後壁部123dとが形成されるのが好ましい。さらには、上側網目部111eがゴミ等で閉塞しても、オイルの流通経路を確保できるように、上壁部123eと上側網目部111eとの間の離間距離d15が、d13、d14よりも長くなるようにケース本体部12を形成するのが好ましい。
流入口部材取り付け部124には、下方向に向かって、フィルタ収容部123の下端部周縁より外周形状が大きくなった部位と、その部位よりもさらに外周形状が大きくなった部位とが階段状に形成されている。図12に示すように、流入口部材取り付け部124の内周には、流入口部材13が嵌合する段差部124aが設けられており、この段差部124aは、フランジ112の外周縁上側を保持するフィルタ保持面124bを上端側に有し、そのフィルタ保持面124bの一段下側には、流入口部材13と溶着する溶着面124cを有し、そして下端には下端面124dを有している。
流入口部材13は樹脂材の射出成形品であり、オイルを吸い込む流入孔136を有した、ケース本体部12(フィルタ収容部123)を下方から施蓋する部材である。流入口部材13には、図11及び図12に示すように、外周形状が流入口取り付け部124における段差部124aの内周形状に対応する形状であるフィルタ保持用突条部133とフィルタ支持用突条部132とが形成されている。
流入口部材13の外周には、段差部124aに嵌合する嵌合部134が、段差部124aに沿って全周に亘って形成されている。嵌合部134には、溶着面124cに対向する溶着面134aと、下端面124dに対向する嵌合面134bとが全周に亘って設けられている。
そして、上記フィルタ保持用突条部133及び上記嵌合部134で上記フィルタ収容部123の開口周縁内側に嵌合する嵌合本体部を構成していて、その上下の厚みは、上記ケース本体部12の板厚より厚く形成されている。
流入口部材13の後寄りの部位には流入部135が設けられている。該流入部135は、上記環状本体部から下方に向かって次第に縮径するテーパ状に一体に膨出していて、その板厚は下方に行くにしたがって次第に薄くなるように形成されている。この流入部135の下端には、円形状の吸い込み口135aが下方向に開口している。この流入部135の下部は、嵌合部134の下端面134cよりさらに下側に突出していて、流入部135の先端側の板厚は、上記ケース本体部12の板厚より薄く形成されている。流入部135の外形は略円形状で、吸い込み口135aから下端面134cの位置まで次第に大きくなっている。
流入口部材13の流入部135は、上記環状本体部とで内部に流入孔136を形成するようになっている。すなわち、上記流入孔136はフィルタ収容部123の中空部分に連通し、その形状は、フィルタ支持用突条部132の内周形状によって形作られた断面形状が、下側に向かって次第に吸い込み口135aの円状の断面形状に繋がるようにして形作られている。
次にこのストレーナ9の組み立てについて説明する。まず、ケース本体部12の下側から、フィルタ11を挿入した後、ケース本体部12の段差部124aに流入口部材13の嵌合部134を合わせることにより、流入口部材13をケース本体部12に嵌合させる。その後、ケース本体部12と流入口部材13とを超音波溶着法により溶着して一体化させる。このとき、フィルタ11のフランジ112の外周縁を、フィルタ保持面124bとフィルタ保持用突条部133で挟み込むことによって、フィルタ11が固定される。
次に、ストレーナ9のエンジンEcへの取り付けについて説明する。図15に示すように、ストレーナ9をエンジンEcの所定の位置に設置する。そして、取り付けフランジ部122の貫通孔122a、122bにボルトBを挿通し、工具Tにより、エンジンEc側の螺子孔にボルトBを螺合させることによりストレーナ9を取り付ける。このとき、フィルタ収容部123の左壁部123aと右壁部123bは、取り付けフランジ部122の突出した側に位置し、前後方向中央が締結部材用の工具Tと干渉しないように湾曲して形成されているため、ストレーナ9をエンジンEcに取り付ける際に、工具Tがケース本体部12に接触することはない。
次に、ストレーナ9内の流体の流れについて説明する。ポンプが作動し吸い上げられたオイルは、フィルタ11の立体形状部111の内側から外側に向けて網目部111a〜111eを通過し、濾過される。フィルタ11の立体形状部111を通過したオイルはフィルタ収容部123を上側へ向かって流れ、流出管部121内の流出孔121bを通過する。このとき、フィルタ収容部123は、図13に示すように、前壁部123cの内面とフィルタ11の前側網目部111cの間の離間距離d13と、後壁部123dの内面とフィルタ11の後側網目部111dの間の離間距離d14とが十分長くなるように前壁部123cと後壁部123dが形成されているため、オイルがフィルタ11を内側から外側へ流れる際の流通抵抗が低く抑えられるようになっている。
以上より、この実施形態2に係るストレーナ9によれば、実施形態1のストレーナ1と同様に、濾過有効面積の広い立体形状部111のフィルタ11をケース14内に収容することで長寿命化を図りながら、流通抵抗を低く抑え、しかもコンパクトにすることができ、さらに、取り付け作業性を良好にすることができる。
尚、この実施形態2では、吸い込み口134aが流入口部材13の後端側に配置されているが、前方や中央に配置してもよいし、吸い込み口134aの中心軸を傾けるような形状にしてもよい。
また、ストレーナ9は、ケース本体部12と流入口部材13とを分割構造としているが、一体成形品としてもよい。
また、実施形態1、2のストレーナは、例えば自動変速機等の動力機械に設けてもよい。
また、実施形態1、2のストレーナは、オイル以外にも例えば水等を送る場合にも適用できる。
また、実施形態1、2では、フィルタ2乃至11を樹脂材の射出成形品としているが、これに限らず、金網により構成してもよい。
以上説明したように、本発明に係るストレーナは、例えば、自動車エンジン用のものとして適している。
実施形態1に係るストレーナの斜視図である。 ストレーナの分解斜視図である。 図1におけるA−A断面図である。 図1におけるB−B断面図である。 ストレーナをエンジンに組み付ける際の図である。 実施形態1の変形例1に係る図1相当図である。 実施形態1の変形例2に係る図1相当図である。 図7におけるC−C断面図である。 実施形態1の変形例3に係る図1相当図である。 図9におけるD−D断面図である。 実施形態2における図1相当図である。 実施形態2における図2相当図である。 図11におけるE−E断面図である。 図13におけるF−F断面図である。 実施形態2に係るストレーナをエンジンに組み付ける際の図である。
1、9 ストレーナ
2、11 フィルタ
3、12 ケース本体部
21、71、111 立体形状部
21a、111a 左側網目部
21b、111b 右側網目部
21c、71c、111c 前側網目部
21d、71d、111d 後側網目部
21e、71e、111e 上側網目部
31、51、61、81、121 流出管部(流出孔形成部)
31b、61b、81b、121b 流出孔
32、52、62、122 取り付けフランジ部(締結部)
33、53、63、83、123 フィルタ収容部
33a、123a 左壁部(工具回避壁部)
33b、123b 右壁部(工具回避壁部)
33c、63c、83c、123c 前壁部(流路拡大壁部)
33d、63d、83d、123d 後壁部(流路拡大壁部)
4、13 流入口部材(流入孔形成部)
43、133 フィルタ保持用突条
5、135 流入部
46、136 流入孔
10、14 ケース
B ボルト
T 工具
Ec エンジン

Claims (1)

  1. 樹脂製ケース(10、14)と、
    液体を濾過する網目部(21a〜21e、71c〜71e、111a〜111e)を有する樹脂製フィルタ(2、11)とを備え、
    上記ケース(10、14)は、液体が流出する流出孔(31b、61b、81b、121b)を形成する流出孔形成部(31、51、61、81、121)及び上記フィルタ(2、11)を収容するフィルタ収容部(33、53、63、83、123)を有するケース本体部(3、12)と、該ケース本体部(3、12)の下端側に結合され、液体が流入する流入孔(46、136)を形成する流入孔形成部(4、13)とからなり
    上記流入孔(46、136)から流入した流体を上記網目部(21a〜21e、71c〜71e、111a〜111e)を通過させて上記流出孔(31b、61b、81b、121b)から流出させるように構成されたストレーナであって、
    上記流出孔形成部(31、51、61、81、121)には、締結部材(B)で締結される締結部(32、52、62、122)が流出孔(61b、81b、121b)の径方向に突出するように形成され、
    上記流入孔形成部(4、13)は、上記フィルタ収容部(33、53、63、83、123)の開口周縁内側に嵌合する環状本体部と、該環状本体部から下方に向かって次第に縮径するテーパ状に一体に膨出し、且つ、板厚が下方に行くにしたがって次第に薄くなるように形成されて上記環状本体部とで内部に上記流入孔(46、136)を形成する流入部(45、135)とを備えていて、上記フィルタ収容部(33、53、63、83、123)を下方から施蓋し、
    上記環状本体部の上下の厚みは、上記ケース本体部(3、12)の板厚より厚く、上記流入部(45、135)の先端側の板厚は、上記ケース本体部(3、12)の板厚より薄く形成され、
    上記フィルタ(2、11)は、上方に膨らむ立体形状をなすとともに下方に開口し、且つ、上記網目部(21a〜21e、71c〜71e、111a〜111e)で構成された立体形状部(21、71、111)と、該立体形状部(21、71、111)の開口端縁から外側方に延び、上記環状本体部と上記フィルタ収容部(33、53、63、83、123)の開口端縁とで一体に挟持されるフランジ(22、112)とを備え、
    上記フィルタ収容部(33、53、63、83、123)には、締結部材(B)用の工具(T)との干渉を回避するための工具回避壁部(33a、33b、123a、123b)とケース内の流路を拡大させるための流路拡大壁部(33c、33d、63c、63d、83c、83d、123c、123d)とが、上記立体形状部(21、71、111)を囲む周方向に隣り合うように設けられ、
    上記流路拡大壁部(33c、33d、63c、63d、83c、83d、123c、123d)の内面と該内面に対向する上記立体形状部(21、71、111)との離間距離が、上記工具回避壁部(33a、33b、123a、123b)の内面と該内面に対向する上記立体形状部(21、71、111)との離間距離よりも長く設定されていることを特徴とするストレーナ。
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