JP6211870B2 - オイルセパレータ - Google Patents

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本発明は、例えば内燃機関のシリンダヘッドカバー等に設けられるオイルセパレータに関するものである。
従来より、内燃機関のブローバイガスに含まれるオイルミストを分離するためのオイルセパレータが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。特許文献1のオイルセパレータは、シリンダヘッドカバーの内部に設けられており、オイルセパレータ室を区画形成する仕切板に複数の貫通孔が形成され、オイルセパレータ室の壁面における貫通孔の開口と対向する部位には、複数の突起条が形成されている。貫通孔からオイルセパレータ室に流入したブローバイガスが突起条に衝突することでオイルミストが分離される。
また、特許文献2では、オイルセパレータ室を区画形成するバッフルプレートにブローバイガス流入口が形成されている。オイルセパレータ室にはノズルが設けられ、そのノズルの下流側に衝突板が設けられている。ブローバイガス流入口からオイルセパレータ室に流入したブローバイガスは、ノズルを通過して衝突板に衝突することでオイルミストが分離される。
また、特許文献3では、オイルセパレータ室に繊維の集合体よりなるフィルタが配設されている。このフィルタによってオイルミストを捕捉するようにしている。
特開2000−45750号公報 特開2010−144676号公報 特開2010−248935号公報
ところで、特許文献1では、ブローバイガスの流速を高めて突起条に衝突させることを狙って仕切板の貫通孔にブローバイガスを流通させるようにしている。ところが、仕切板が薄いため貫通孔の長さが短くなっており、ブローバイガスの流速を十分に高めることができないことが考えられる。ブローバイガスの流速が十分に高まらないと突起条への衝突速度が低下してオイルミストの分離性能が低下する。
そこで、特許文献2のようにオイルセパレータ室にノズルを設けることが考えられる。しかしながら、特許文献2では、バッフルプレートのブローバイバス流入口から流入したブローバイガスをノズルに流入させるようにしているので、ブローバイガスは絞りを2回通過することになる。従って、流速がそれほど高まらない恐れがある。
また、特許文献3のような繊維の集合体よりなるフィルタによってオイルミストを捕捉するようにした場合、ブローバイガスの圧力損失が大きくなり、ガスの流量が低下し、ひいてはオイルミストの分離性能が低下することが考えられる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オイルミストの分離性能を高めることにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、
オイルミストが混入したブローバイガスからオイルを除去するオイルセパレータ(1)において、
上記オイルセパレータ(1)は、内燃機関のシリンダヘッドを上方から覆うカバー本体(101)と、該カバー本体(101)の下部に組み付けられ、該カバー本体(101)の内部に上記ブローバイガスの流出空間(R)を区画形成するための区画板(102)とを備えたシリンダヘッドカバー(100)に取り付けられるとともに、多孔質材で構成されており、
上記オイルセパレータ(1)は、上記ブローバイガスが流入する上流端開口が上記シリンダヘッドの上面に対向するように開口し、該上流端開口から上方へ向けて延びる複数の第1通路(11)と、
複数の上記第1通路(11)の下流側に連通する第2通路(12)とを備え、
上記第2通路(12)の断面積は、上記各第1通路(11)の断面積よりも大きく設定され、
上記第2通路(12)は、上記第1通路(11)の下流側に対して交差する方向に延びており、
上記第1通路(11)の長さは、上記第1通路(11)の内径よりも長く設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、オイルミストが混入したガスは第1通路を流通して第2流路に達する。第1通路の長さは内径よりも長いので、ガスの流速を第1通路内で十分に高めることが可能になる。そして、オイルミストが混入したガスが第2通路に達したとき、第2通路は、第1通路の下流側に対して交差しているので、第2通路の壁面に衝突する。これにより、オイルミストが第2通路の壁面に付着しやすくなるのでオイルミストの分離性能が高まる。第1通路と第2通路を通過するだけでオイルミストの分離が可能であるため、圧力損失は少なく、ガスの流量は十分に確保される。
また、第1通路を流通したガスが第2通路に勢いよく流入してオイルミストが第2通路の壁面に付着しやすくなるのでオイルミストの分離性能が高まる
第1の発明によれば、ガスが流入する第1通路と、第1通路の下流側に連通する第2通路とを備え、第2通路は、第1通路の下流側に対して交差する方向に延びており、第1通路の長さを内径よりも長くしたので、オイルミストが第2通路の壁面に付着しやすくなり、オイルミストの分離性能を高めることができる。
また、第2通路の断面積を第1通路の断面積よりも大きくしたので、オイルミストの分離性能をより一層高めることができる
実施形態1に係るオイルセパレータを備えたシリンダヘッドカバーの部分断面図である。 シリンダヘッドカバーの分解図である。 (a)はオイルセパレータを第2通路の下流側から見た図であり、(b)はオイルセパレータを第1通路の上流側から見た図であり、(c)はオイルセパレータの斜視図である。 実施形態1の変形例に係る図1相当図である。 実施形態1の変形例に係る図2相当図である。 実施形態2に係る図1相当図である。 実施形態2に係る図2相当図である。 実施形態3に係る図1相当図である。 実施形態3に係る図2相当図である。 実施形態4に係る図1相当図である。 実施形態4に係る図2相当図である。 実施形態5に係るオイルセパレータの斜視図である。 実施形態5に係るオイルセパレータの分解図である。 実施形態5に係るオイルセパレータの縦断面図である。 実施形態5に係るオイルセパレータの通路形成部材の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るオイルセパレータ1を備えたシリンダヘッドカバー100を示す断面図である。シリンダヘッドカバー100は、自動車等に搭載される内燃機関のシリンダヘッドを覆うためのものである。シリンダヘッドカバー100は、樹脂製のカバー本体101と、カバー本体101に組み付けられる区画板102と、上記オイルセパレータ1とを備えている。カバー本体101は、上壁部101aと、上壁部101aの周縁部から下方へ延びる周壁部101bと、周壁部101bの下縁部から延出するフランジ部101cとを有している。フランジ部101cの下面には、区画板102の周縁部が嵌まる凹部101dが形成されている。上壁部101aには、筒部101eが形成されている。この筒部101eは、上壁部101aを貫通するように設けられている。筒部101eには、ブローバイバスをシリンダ内に導入するためのブローバイガス配管が接続されるようになっている。
区画板102は、シリンダヘッドカバー100の内部に、ブローバイガスの流出空間Rを区画形成するためのものであり、樹脂材からなる。区画板102は、カバー本体101の上壁部101aと略平行に延びている。区画板102には、オイルセパレータ1が取り付けられる取付孔102aが形成されている。取付孔102aは、オイルセパレータ1の外形状に対応した略矩形状である。
オイルセパレータ1は、略立方体に近い形状に成形された多孔質材からなる。多孔質材は、例えば膨張成形することによって得ることができる。すなわち、図示しないが樹脂成形型のキャビティに溶融樹脂を充填し、溶融樹脂が完全に固化する前に成形型を型開き方向に動かして溶融樹脂を膨張させることによって内部に多数の孔を形成して多孔質材を得ることができる。その他、周知の方法で多孔質材を得ることもできる。
図3に示すように、オイルセパレータ1の内部には、9つの第1通路11と、1つの第2通路12とが形成されている。オイルセパレータ1を多孔質材で構成しているので、第1通路11及び第2通路12の内壁には、多孔質材を構成している孔が開口することになる。
各第1通路11の上流端開口は、オイルセパレータ1の下面において縦横に3つずつ並ぶように開口している。各第1通路11は、オイルセパレータ1の下面から上方へ向かって真っ直ぐに延びている。第1通路11の下流端は、オイルセパレータ1の内部において上下方向の中央部よりも上に位置付けられている。全ての第1通路11の下流端は同じ高さである。第1通路11の長さは、第1通路11の内径よりも長く設定されている。この実施形態では、第1通路11の長さは、第1通路11の内径の3倍以上としている。
第1通路11の数は9つに限られるものではなく、1つであってもよいし、複数であってもよい。また、第1通路11の断面は多角形であってもよいし、円形、楕円形、星形等であってもよい。また、第1通路11は、角錐状や円錐状であってもよい。
第2通路12の下流端開口は、オイルセパレータ1の一側面(図1における右側面)において上下方向中央部よりも上寄りの部分に開口している。第2通路12は、オイルセパレータ1の右側面から左側へ延びており、第1通路11の下流側の延びる方向に対して交差する方向に延びている。第2通路12の下面に第1通路11の下流端開口が縦横に並ぶように開口している。第2通路12の延びる方向に直交する断面積は、全ての第1通路11の延びる方向に直交する断面積の合計よりも大きく設定されている。第2通路12の断面積は長方形に限られるものではなく、各種多角形であってもよいし、円形、楕円形、星形等であってもよい。
また、第1通路11の下流端開口は、第2通路12の上壁部と対向するように位置することになる。第1通路11の下流端開口と、第2通路12の上壁部との離間距離は、第1通路11の長さよりも短く設定されている。具体的には、第1通路11の下流端開口と、第2通路12の上壁部との離間距離は、第1通路11の長さの1/2以下である。
第1通路11及び第2通路12は、成形型の形状によってオイルセパレータ1の成形時に同時に成形することもできるし、第1通路11及び第2通路12を有しないオイルセパレータ1を成形した後、別加工によって第1通路11及び第2通路12を形成してもよい。
また、オイルセパレータ1の下側には、該オイルセパレータ1の下端面から上方に離れた部位に突出部1bが形成されている。突出部1bは、区画板102の取付孔102aの開口周縁部に対して上方から当接することによってオイルセパレータ1が脱落するのを防止する位置決め部である。突出部1bは、オイルセパレータ1の全周に設けられていてもよいし、断続的に設けられていてもよい。
図2に示すように、オイルセパレータ1の下部が区画板102の取付孔102aに嵌入することによってオイルセパレータ1が区画板102に取り付けられるようになっている。図1に示すように、オイルセパレータ1が取り付けられた区画板102をカバー本体101の凹部101dに嵌めてカバー本体101と一体化する。この状態でオイルセパレータ1は、流出空間R内部に位置することになり、第1通路11の上流端開口は、シリンダヘッドの上面に対向するように開口し、また、第2通路12の下流端開口は、流出空間R内部に臨むように開口する。
次に、上記のように構成されたオイルセパレータ1の作用について説明する。例えばピストンリングとシリンダ壁面との間からシリンダヘッドカバー100内に漏れ出たブローバイガスは、オイルミストを含んでおり、このオイルミストを含んだブローバイガスは、オイルセパレータ1の第1通路11の上流端開口から第1通路11に流入する。第1通路11に流入したブローバイガスは、第1通路11を上方へ流れていく。このとき、第1通路11の長さが第1通路11の内径よりも長く、ブローバイガスの流速を高めるのに十分な長さとなっているので、ブローバイガスの流速が第1通路11内で高まる。第1通路11内で流速の高まったブローバイガスは、第2通路12に勢いよく流入する。第1通路11の下流端開口と、第2通路12の上壁部との離間距離は、第1通路11の長さよりも短く設定されているので、ブローバイガスは第2通路12の上壁部に勢いよく衝突する。これにより、ブローバイガスのオイルミストが主として第2通路12の上壁部に付着しやすくなる。第2通路12の上壁部に付着したオイルの量が多くなれば液滴となってシリンダヘッド側に滴下して回収される。
また、第1通路11及び第2通路12の内壁に多孔質材を構成する孔が開口しているので、オイルミストが孔に入り込むようになり、これにより、オイルミストの分離が促進される。オイルミストの一部は、第2通路12の壁面を伝って下流側の流出空間R内部まで流れて、区画板102に形成された開口孔(図示しない)からシリンダヘッド側に滴下して回収される。
オイルミストが分離されたブローバイガスは、第2通路12の下流端開口から流出空間Rへ流出した後、筒部101eからシリンダヘッドカバー100の外部へ流出する。
以上説明したように、この実施形態1に係るオイルセパレータ1は、ブローバイガスが流入する第1通路11と、第1通路11の下流側に連通する第2通路12とを備えている。そして、第2通路12は、第1通路11の下流側に対して交差する方向に延びており、第1通路11の長さを内径よりも長くしたので、オイルミストが第2通路12の壁面に付着しやすくなり、オイルミストの分離性能を高めることができる。
また、第1通路11及び第2通路12を多孔質材の内部に形成したので、ブローバイガスが通路の壁面を通過したり、一部のブローバイガスが多孔質材の内部に流れ込むことによってオイルミストの分離を促進することができる。
また、オイルセパレータ1を多孔質材で構成したので、軽量、かつ、高剛性にすることができる。
図4及び図5に示す変形例1のように、オイルセパレータ1の下部に区画板部2を一体成形してもよい。区画板部2は、上記区画板102と同じものであり、上記したオイルが流通可能な開口孔(図示しない)が形成されている。これにより、部品点数を低減することができる。また、区画板部2も多孔質材となるので、より一層軽量化を図ることができる。
実施形態1では、オイルセパレータ1を多孔質材で構成しているが、これに限らず、小孔を有しないソリッド材で構成してもよい。
また、第1通路11の延びる方向は上下方向に限られるものではなく、水平方向であってもよいし、傾斜していてもよい。この場合、第2通路12が第1通路11の下流側に対して交差する方向に延びるように形成すればよい。
(実施形態2)
図6及び図7は、本発明の実施形態2に係るオイルセパレータ1を示すものである。実施形態2のオイルセパレータ1は、第1通路11及び第2通路12の形成の仕方が実施形態1とは異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
実施形態2では、第1通路11及び第2通路12が形成される通路形成部材3と、シリンダヘッドカバー(ハウジング)4とでオイルセパレータ1が構成されている。
シリンダヘッドカバー4は、上壁部4aと、上壁部4aの周縁部から下方へ延びる周壁部4bと、周壁部4bの下縁部から延出するフランジ部4cとを有している。フランジ部4cの下面には、凹部4dが形成されている。上壁部4aには、ブローバイガス配管が接続される筒部4eが形成されている。
また、上壁部4aには、第1通路11を形成するための縦板部4fが設けられている。縦板部4fは、上壁部4aの下面から下方へ突出している。
通路形成部材3は、略直方体に近い形状に成形された多孔質材からなる。通路形成部材3の下部には、実施形態1の変形例のように区画板部3aが一体成形されており、上記したオイルが流通可能な開口孔(図示しない)が形成されている。通路形成部材3の内部には、複数の第1通路11が形成されている。また、通路形成部材3の左側面(図7における左側面)には、第1通路11を形成するための第1溝部3bが上下方向に延びるように形成されている。また、通路形成部材3の上面には、第2通路12を形成するための第2溝部3cが左右方向に延びるように形成されている。
通路形成部材3をシリンダヘッドカバー4の上壁部4aに下方から組み付けると、通路形成部材3の第1溝部3bの開放側がシリンダヘッドカバー4の縦板部4fにより覆われて第1通路11が形成されるとともに、通路形成部材3の第2溝部3cの開放側がシリンダヘッドカバー4の上壁部4aにより覆われて第2通路12が形成される。つまり、第1通路11及び第2通路12が、通路形成部材3と、該通路形成部材3を覆うシリンダヘッドカバー4との間に形成されている。これにより、第1通路11及び第2通路12の全てを一つの部材(通路形成部材3)に形成する場合に比べて第1通路11及び第2通路12の形成が容易になる。
実施形態2に係るオイルセパレータ1によれば、実施形態1と同様に、第2通路12が第1通路11の下流側に対して交差する方向に延びており、第1通路11の長さを内径よりも長くしたので、オイルミストが第2通路12の壁面に付着しやすくなり、オイルミストの分離性能を高めることができる。
尚、図示しないが、シリンダヘッドカバー4の上壁部4aにおける裏面側の第2通路12の上側面や縦板部4fの通路内側面に凹凸やじゃま板等を形成することによってオイルミストの分離性能をより一層高めることができる。
(実施形態3)
図8及び図9は、本発明の実施形態3に係るオイルセパレータ1を示すものである。実施形態3のオイルセパレータ1は、第1通路11及び第2通路12の形状が実施形態1とは異なっており、他の部分は実施形態1と同じであるため、以下、実施形態1と異なる部分について詳細に説明する。
区画板102には、ブローバイガスをオイルセパレータ1よりも上流側の流出空間Rへ流入させるための導入口102bが形成されている。この導入口102bの開口面積は、オイルセパレータ1の全ての第1通路11の断面積の合計よりも十分に広く設定されている。
また、区画板102の上面にはオイルセパレータ1を位置決めして固定するための突条部102dが形成されている。突条部102dは、オイルセパレータ1の下部の外周を囲むように形成されている。オイルセパレータ1の下部が突条部102dの内側に嵌まるようになっている。
第1通路11の上流端開口は、オイルセパレータ1の左側面に開口している。第1通路11は、オイルセパレータ1の左側面から右へ向かって真っ直ぐに延びている。第1通路11の下流端は、オイルセパレータ1の内部において左右方向の中間部に位置付けられている。
第2通路12の上流端は、第1通路11の下流端に連通しており、オイルセパレータ1の内部において左右方向の中間部に位置付けられている。第2通路12は、第1通路11との連通部分から一旦下方へ延びた後、右へ向かって真っ直ぐに延び、オイルセパレータ1の右側面に開口している。つまり、第2通路12の上流側は、第1通路11の下流側に対して交差する方向に延びることになる。
また、第2通路12の断面積は、第1通路11の断面積よりも大きく設定されている。
実施形態3では、オイルミストを含んだブローバイガスは、導入口102bからオイルセパレータ1よりも上流側の流出空間Rに流入した後、オイルセパレータ1の第1通路11の上流端開口から第1通路11に流入する。第1通路11に流入したブローバイガスは、第1通路11を下流側へ流れていく。このとき、第1通路11の長さが第1通路11の内径よりも長くなっているので、ブローバイガスの流速が第1通路11内で高まる。第1通路11内で流速の高まったブローバイガスは第2通路12に勢いよく流入するので第2通路12の壁面に勢いよく衝突することになる。これにより、ブローバイガスのオイルミストが第2通路12の壁面に付着しやすくなる。
以上説明したように、この実施形態3に係るオイルセパレータ1によれば、実施形態1のものと同様に、オイルミストが第2通路12の壁面に付着しやすくなるので、オイルミストの分離性能を高めることができる。
(実施形態4)
図10及び図11は、本発明の実施形態4に係るオイルセパレータ1を示すものである。実施形態4のオイルセパレータ1は、第1通路11及び第2通路12の形状が実施形態2とは異なっており、他の部分は実施形態2と同じであるため、以下、実施形態2と異なる部分について詳細に説明する。
シリンダヘッドカバー(ハウジング)4の上壁部4aには、第2通路12を形成するための壁部4gが設けられている。壁部4gは、上壁部4aの下面から下方へ突出し、通路形成部材3に設けられた突出管部3cの略上半部を囲むように形成されている。
通路形成部材3は、多孔質材からなるものであり、通路形成部材3の下部には、実施形態1の変形例のように区画板部3aが一体成形されており、上記したオイルが流通可能な開口孔(図示しない)が形成されている。通路形成部材3には、複数の突出管部3cが上方へ突出するように形成されている。各突出管部3cの内部には、第1通路11が上下方向に延びるように形成されている。突出管部3cの上端部、即ち第1通路11の下流端開口は、シリンダヘッドカバー4の上壁部4aの下面から下方に離れて位置している。また、突出管部3cの外周面と、シリンダヘッドカバー4の壁部4gとの間には所定の隙間が形成されている。
第2通路12は、突出管部3cの上端部とシリンダヘッドカバー4の上壁部4aとの間、及び突出管部3cの外周面とシリンダヘッドカバー4の壁部4gとの間に形成されている。第2通路12は、シリンダヘッドカバー4の上壁部4aに沿って壁部4gへ向かって延びた後、壁部4gに沿って下方へ延びるように形成されている。つまり、第2通路12の上流側は、第1通路11の下流側に対して交差する方向に延びることになる。
実施形態4では、オイルミストを含んだブローバイガスが第1通路11に流入すると、第1通路11の長さが第1通路11の内径よりも長くなっているので、ブローバイガスの流速が第1通路11内で高まる。第1通路11内で流速の高まったブローバイガスは第2通路12に勢いよく流入するので第2通路12の壁面に勢いよく衝突することになる。これにより、ブローバイガスのオイルミストが第2通路12の壁面に付着しやすくなる。
以上説明したように、この実施形態4に係るオイルセパレータ1によれば、実施形態1のものと同様に、オイルミストが第2通路12の壁面に付着しやすくなるので、オイルミストの分離性能を高めることができる。
尚、実施形態4では、突出管部3cを形成しているが、これに限らず、例えば実施形態1のような略立方体に近い形状に成形された多孔質材に第1通路11を形成するようにしてもよい。また、壁部4gは、断続的に形成されていてもよい。
尚、図示しないが、シリンダヘッドカバー4の上壁部4aにおける裏面側の第2通路12の上側面や壁部4gの通路内側面に凹凸やじゃま板等を形成することによってオイルミストの分離性能をより一層高めることができる。
(実施形態5)
図12〜図15は、本発明の実施形態5に係るオイルセパレータ1を示すものである。実施形態5のオイルセパレータは、第1ケース構成部材(ハウジング)5及び第2ケース構成部材6に通路形成部材7を収容することによって構成されている点で実施形態1のものと異なっている。
第1ケース構成部材5と第2ケース構成部材6とを組み合わせることで略立方体のケースとなる。第1ケース構成部材5の方が第2ケース構成部材6よりも大型である。
第1ケース構成部材5の下壁部には、オイルミストが混入したブローバイガスを流入させるための流入管5aが形成されている。流入管5aの断面積は、全ての第1通路11の断面積の合計よりも大きく設定されている。第2ケース構成部材6の側壁部には、ケース内部のガスを流出させるための流出管6a及び分離されたオイルミストが流出するオイル流出管6bが形成されている。
通路形成部材7は、多孔質材からなるものである。図14や図15に示すように、通路形成部材7には、上下方向に貫通するように複数の第1通路11が形成されている。また、通路形成部材7の側面には、第1通路11を形成するための第1溝部7aが上下方向に延びるように形成されている。また、通路形成部材7の上面には、第2通路12を形成するための第2溝部7bが左右方向に延びるように形成されている。
図14に示すように、通路形成部材7を第1ケース構成部材5及び第2ケース構成部材6の内部に組み付けると、通路形成部材7の第1溝部7aの開放側が第1ケース構成部材5の内側面により覆われて第1通路11が形成されるとともに、通路形成部材7の第2溝部7bの開放側が第1ケース構成部材の上壁部により覆われて第2通路12が形成される。つまり、第1通路11及び第2通路12が、通路形成部材7と、該通路形成部材7を覆う第1ケース構成部材5との間に形成されている。これにより、第1通路11及び第2通路12の全てを一つの部材(通路形成部材7)に形成する場合に比べて第1通路11及び第2通路12の形成が容易になる。
第1通路11は上下方向に延びているのに対し、第2通路12は左右方向に延びている。従って、第2通路12は、第1通路11の下流側に対して交差する方向に延びることになる。また、第1通路11の長さは、第1通路11の内径よりも長く設定されている。
また、第1ケース構成部材5及び第2ケース構成部材6の内部空間は、ブローバイガスの流入側と流出側とに区画されている。したがって、流入管5aから第1ケース構成部材5及び第2ケース構成部材6の内部空間に流入したブローバイガスは、第1通路11に流入する。第1通路11の長さが第1通路11の内径よりも長くなっているので、ブローバイガスの流速が第1通路11内で高まる。第1通路11内で流速の高まったブローバイガスは第2通路12に勢いよく流入するので第2通路12の壁面に勢いよく衝突することになる。これにより、ブローバイガスのオイルミストが第2通路12の壁面に付着しやすくなる。
さらに、オイルは、第2通路12の壁面から第2ケース構成部材6の内面を伝わってオイル流出管6bから流出する。その際、図14に示すように、分離したオイルが流出管6aからガスと一緒に出ていかないようにするために、流出管6aの上流端開口周縁にケース内へ向けて突出する突出部6cを形成している。突出部6cは、流出管6aの上流端開口を囲むように形成されているので、第2通路12の壁面を伝わるオイルが流出管6aの内部に入って行きにくくなる。
以上説明したように、この実施形態5に係るオイルセパレータ1によれば、実施形態1のものと同様に、オイルミストが第2通路12の壁面に付着しやすくなるので、オイルミストの分離性能を高めることができる。
尚、図示しないが、第1ケース構成部材5の上壁部における裏面側の第2通路12の上側面に凹凸やじゃま板等を形成することによってオイルミストの分離性能をより一層高めることができる。
また、第1ケース構成部材5の内面に多孔質材を構成する孔が開口していてもよい。
また、通路形成部材7を多孔質材とすることによって、第1通路11の内壁から内部に浸入したガスからオイルミストが分離され、通路形成部材7の外周を伝わってオイル排出管6bから排出される。
尚、上記実施形態では、オイルミストが混入したブローバイガスからオイルミストを分離する場合について説明したが、これに限らず、各種オイルミストが混入したガスからオイルミストを分離する場合に本発明を適用することができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係るオイルセパレータは、例えば、オイルミストが混入したブローバイガスからオイルミストを分離する場合に使用することができる。
1 オイルセパレータ
3 通路形成部材
4 シリンダヘッドカバー(ハウジング)
11 第1通路
12 第2通路

Claims (1)

  1. オイルミストが混入したブローバイガスからオイルを除去するオイルセパレータ(1)において、
    上記オイルセパレータ(1)は、内燃機関のシリンダヘッドを上方から覆うカバー本体(101)と、該カバー本体(101)の下部に組み付けられ、該カバー本体(101)の内部に上記ブローバイガスの流出空間(R)を区画形成するための区画板(102)とを備えたシリンダヘッドカバー(100)に取り付けられるとともに、多孔質材で構成されており、
    上記オイルセパレータ(1)は、上記ブローバイガスが流入する上流端開口が上記シリンダヘッドの上面に対向するように開口し、該上流端開口から上方へ向けて延びる複数の第1通路(11)と、
    複数の上記第1通路(11)の下流側に連通する第2通路(12)とを備え、
    上記第2通路(12)の断面積は、上記各第1通路(11)の断面積よりも大きく設定され、
    上記第2通路(12)は、上記第1通路(11)の下流側に対して交差する方向に延びており、
    上記第1通路(11)の長さは、上記第1通路(11)の内径よりも長く設定されていることを特徴とするオイルセパレータ(1)。
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