JP6519285B2 - 内燃機関およびオイルセパレータ - Google Patents

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本発明は、内燃機関およびオイルセパレータに関する。
従来、ブローバイガスを気液分離する内燃機関用のオイルセパレータが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、内燃機関本体のブローバイガスに含まれるオイルを分離するオイル分離装置(オイルセパレータ)が開示されている。このオイル分離装置では、内燃機関本体の外側面に凹状のハウジングが形成されており、ハウジングにセパレータが所定の隙間を有して挿入された状態でハウジングが外側から封止されている。また、ハウジング底部には内燃機関本体と連通するブローバイガスの導入通路が形成されており、導入通路を介して吸引されたブローバイガスがセパレータ内部の増速通路を通過して衝突壁に衝突することによりオイルが分離される。なお、分離後のオイルは、衝突壁に沿って延びるオイル排出通路を介してハウジングの内部空間に落下した後、オイル排出通路から離れたハウジング底部に開口する導入通路を介して内燃機関本体に戻される。なお、オイル排出通路にオイルがある程度満たされて油頭(オイルの液柱)が形成されることにより、この油頭よりも小さい圧力損失となる増速通路にブローバイガスが流通されてセパレータにオイル分離機能が発揮されるように構成されている。また、オイル排出通路においては、油頭の形成が保たれた状態でオイルが流下される。
特開2009−150351号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたオイル分離装置では、オイル排出通路とハウジング底部の導入通路との間にハウジングの内部空間が介在するため、オイル排出通路に油頭(液柱)が形成されるのにある程度の時間が掛かると考えられる。このため、内燃機関本体の始動後、油頭(液柱)が形成されるまでは、導入通路からのブローバイガスがオイル排出通路を介してセパレータ内に直接吸引されることに起因して、ブローバイガスに含まれるオイルが適切に分離されず吸気系へ持ち去られてしまう。このため、内燃機関本体の始動後に、オイルセパレータにおいてオイル分離機能を早期に発揮させることができないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、内燃機関本体の始動後に、オイルセパレータにおいてオイル分離機能を早期に発揮させることが可能な内燃機関およびこのオイルセパレータを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における内燃機関は、内燃機関本体と、内燃機関本体の外表面に内燃機関本体とは別体で取り付けられ、内燃機関本体からのブローバイガスに含まれるオイルを分離するためのオイルセパレータと、を備え、オイルセパレータは、内燃機関本体の内部と連通してブローバイガスが流入するブローバイガス吸込口と、オイルセパレータ内で分離されたオイルを排出するように設けられ、ブローバイガス吸込口に直接接続されるオイル排出口を有するオイル排出通路と、を含み、オイル排出通路の断面積は、ブローバイガス吸込口の断面積よりも小さい
この発明の第1の局面による内燃機関では、上記のように、ブローバイガス吸込口に直接接続されるオイル排出口を有するオイル排出通路をオイルセパレータに設けることによって、オイルセパレータの作動直後(内燃機関の始動直後)からブローバイガス吸込口を通過中のオイルをブローバイガス吸込口に直接接続されたオイル排出口を介してオイル排出通路に迅速に吸い込ませることができる。これにより、オイル排出通路に迅速に油頭(オイルの液柱)を形成することができるので、迅速な油頭形成とともにオイル排出通路の油頭よりも小さい圧力損失となるオイルセパレータ内のブローバイガス流路にブローバイガスを流通させることができる。すなわち、油頭形成に時間が掛かりその間ブローバイガスに含まれるオイルがオイル排出通路をバイパスして吸気系へ持ち去られてしまうのが防止されるので、内燃機関本体の始動後に、オイルセパレータにおいてオイル分離機能を早期に発揮させることができる。
また、上記第1の局面による内燃機関において、好ましくは、オイル排出通路の断面積は、全区間に亘ってブローバイガス吸込口の断面積よりも小さい。
また、上記第1の局面による内燃機関において、好ましくは、オイルセパレータは、ブローバイガスに含まれる大粒径の液状オイルを捕集する液状オイル分離部と、液状オイル分離部の下流に設けられ、ブローバイガスに含まれる小粒径のオイルミストを捕集するオイルミスト分離部とをさらに含み、液状オイル分離部には、下流端で通路断面積が最も小さくなる整流部が形成されており、整流部の通路断面積は、下流に向かうにつれて徐々に縮小されている。
上記第1の局面による内燃機関において、好ましくは、オイル排出口には、ブローバイガス吸込口に位置するオイルが充填されるように構成されている。
このように構成すれば、オイル排出口での確実なオイルの充填とともにオイル排出通路を迅速に液状オイルで封止することができるので、ブローバイガスに含まれるオイルミストの吸気系への持ち去りをいち早く防止することができる。そして、オイルが充填されたオイル排出口を起点として、オイル排出通路内に油頭(オイルの液柱)を迅速かつ確実に形成することができる。
上記第1の局面による内燃機関において、好ましくは、オイルセパレータは、ブローバイガスに含まれる大粒径の液状オイルを捕集する液状オイル分離部と、液状オイル分離部の下流に設けられ、ブローバイガスに含まれる小粒径のオイルミストを捕集するオイルミスト分離部とをさらに含み、オイル排出通路は、オイルミスト分離部により捕集したオイルミストを、ブローバイガス吸込口に直接接続されるオイル排出口を介して排出するように構成されている。
このように構成すれば、液状オイル分離部において大粒径の液状オイルを捕集する一方、液状オイル分離部の下流のオイルミスト分離部において小粒径のオイルミストを捕集しかつ捕集された液化されたオイルを、オイル排出通路を介して液状オイル分離部よりも上流のブローバイガス吸込口に確実に排出することができる。また、オイルミスト分離部で捕集されたオイルミストの液化分のみをオイル排出通路から排出すればよいので、その分、オイル排出通路の断面積(内径)を小さく構成することができる。したがって、小さい断面積を有するオイル排出通路により、迅速な油頭形成を可能とするオイル排出通路をオイルセパレータ内に容易に設けることができる。
この場合、好ましくは、オイルセパレータは、オイルセパレータのブローバイガス排出口と、オイルミスト分離部におけるオイル排出通路へのオイル流入口との間を仕切るように設けられ、内燃機関本体の吸気負圧に起因してオイル排出通路内のオイルが吸引されるのを抑制する仕切壁を有する。
このように構成すれば、内燃機関本体の吸気負圧の突発的な変動(吸気脈動)に起因してオイル排出通路内のオイルがオイル流入口から瞬間的に噴出する場合であっても、噴出したオイルを仕切壁に衝突させて噴出の勢いをなくすことができる。これにより、噴出の勢いとともにまとまった量の液状オイルが直接的にブローバイガス排出口から吸気系へ持ち去られてしまうのを効果的に抑制することができる。
この発明の第2の局面におけるオイルセパレータは、内燃機関本体の外表面に内燃機関本体とは別体で取り付けられ、内燃機関本体からのブローバイガスに含まれるオイルを分離するオイルセパレータ本体を備え、オイルセパレータ本体は、内燃機関本体の内部と連通してブローバイガスが流入するブローバイガス吸込口と、オイルセパレータ本体内で分離されたオイルを排出するように設けられ、ブローバイガス吸込口に直接接続されるオイル排出口を有するオイル排出通路と、を含み、オイル排出通路の断面積は、ブローバイガス吸込口の断面積よりも小さい
この発明の第2の局面によるオイルセパレータでは、第1の局面と同様に、内燃機関本体の始動後に、オイルセパレータ本体においてオイル分離機能を早期に発揮させることができる。
なお、本出願では、以下のような構成も考えられる。
(付記項
また、上記第1の局面による内燃機関において、オイル排出通路のオイル排出口は、ブローバイガス吸込口の最下部近傍に接続されている。
(付記項
また、上記第1の局面による内燃機関において、オイル排出通路は、オイル流入口から下方に向かって垂直方向に沿って延びる第1通路部分と、第1通路部分に接続され、オイル排出口に向かって斜め下方に延びる第2通路部分とを含む。
(付記項
また、上記オイルセパレータがオイルミスト分離部を含む内燃機関において、オイルセパレータは、オイルセパレータのブローバイガス排出口とオイルミスト分離部におけるオイル排出通路へのオイル流入口との間に形成された通路断面積拡大部をさらに含む。
本発明の一実施形態によるエンジンの概略的な構成を示した斜視図である。 本発明の一実施形態によるエンジンおよびオイルセパレータの断面図である。 本発明の一実施形態によるエンジン本体を側方から見た図である。 本発明の一実施形態によるオイルセパレータの構造を示した分解斜視図である。 本発明の一実施形態によるオイルセパレータの本体部の内部構造を示した平面図である。 本発明の一実施形態によるミスト捕集部(カバー部)の構造を示した斜視図である。 本発明の一実施形態によるオイルセパレータの内部構造を示した図である。 本発明の一実施形態によるオイルセパレータ内のブローバイガス流を示した図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[実施形態]
図1〜図8を参照して、本発明の一実施形態によるエンジン100について説明する。
(エンジンの概略的な構造)
エンジン100(内燃機関の一例)は、図1に示すように、車両(図示せず)の前後方向(X軸方向)にクランクシャフト15が揃えられた状態でエンジンルーム(図示せず)内に設置されている。また、エンジン100は、エンジン本体10(内燃機関本体の一例)と、チェーンカバー20と、ヘッドカバー30と、吸気マニホールド40と、オイルセパレータ50と、マウントブラケット90とを備えている。エンジン本体10は、シリンダヘッド1、シリンダブロック2およびクランクケース3を含む。また、吸気マニホールド40およびオイルセパレータ50は、エンジン本体10のY2側の外側面10a(外表面の一例)の各々の高さ位置に取り付けられている。
また、図2に示すように、シリンダブロック2とその下方に締結されるクランクケース3とによってクランク室3aが形成されている。クランク室3aには、ピストン11およびコンロッド12を介してX軸(回転軸線A)まわりに回転可能に接続されたクランクシャフト15が配置されている。また、クランクシャフト15は、回転軸線Aがシリンダブロック2とクランクケース3との合わせ面Bの高さ位置に揃えられている。また、クランク室3aには、エンジンオイル(以下、オイルという)を溜めるオイル貯留部3bが設けられている。オイルは、オイルポンプ(図示せず)によりエンジン本体10内の上部に汲み上げられてピストン11の外周面などに供給された後、自重により滴下してオイル貯留部3bに戻される。なお、オイル貯留部3b内でのオイルの油面(最大高さ)は、クランクケース3の上端となる合わせ面Bの高さ位置よりも下方に存在する。
また、図2および図3に示すように、クランクケース3のY2側の外側面3cには、厚み方向(矢印Y2方向)に貫通する開口部3dが設けられている。また、図3に示すように、開口部3dは、上下方向に延びた長円形断面を有し、開口部3dの周縁部3eは、外側面3cから突出している。また、開口部3dの周辺領域およびシリンダブロック2の外側面2cには、ねじ穴3fおよび2fが形成されている。
吸気マニホールド40は、図1に示すように、サージタンク41と、サージタンク41の下流側に配置された吸気ポート42とを含む。また、吸気マニホールド40は、各シリンダ2a(図2参照)の上方に形成される燃焼室(図示せず)に、シリンダヘッド1から吸入空気を分配供給する役割を有する。
オイルセパレータ50は、図2に示すように、ブローバイガス(PCVガス)を気液分離する機能を有する。ブローバイガスとは、エンジン100の駆動中にシリンダ2aの内壁面とピストン11との隙間からクランク室3aに吹き漏れた燃焼ガスを含む未燃焼混合気を示す。また、ブローバイガスにはクランク室3a内の大粒径の液状オイルやこれよりも粒径が小さい小粒径(粒径:φ1〜2μm程度)のオイルミストが含まれる。したがって、オイルセパレータ50においては、未燃焼混合気と、大粒径の液状オイルや小粒径のオイルミストとが互いに分離され、分離後のオイルはクランク室3aに戻されるように構成されている。また、オイルセパレータ50の下流には、ガス流量を制御するPCVバルブ80が設けられている。また、オイルセパレータ50は、PCVバルブ80の下流に接続された接続ホース81を介して吸気マニホールド40(図1参照)と連通されている。
エンジン100では、吸気系の負圧によってクランク室3a内のブローバイガスがオイルセパレータ50に吸引されて、オイルセパレータ50によってブローバイガスに含まれるオイル成分が分離される。そして、オイル成分が分離されたブローバイガスがPCVバルブ80および接続ホース81を介して吸気マニホールド40に還流されることにより、クランク室3aの換気が行われる。
(オイルセパレータの詳細な構造)
オイルセパレータ50は、図4に示すように、カバー部50aが本体部50b(オイルセパレータ本体の一例)に振動溶着されることにより一体化されるように構成されている。カバー部50aおよび本体部50bには、耐油性、耐熱性、耐薬品性および十分な強度を有する樹脂材料(ガラス繊維を含むナイロン系の樹脂材料)が用いられる。また、オイルセパレータ50は、最下部(Z2側)に設けられた吸込口51(ブローバイガス吸込口)と、最上部(Z1側)に設けられた排出口52(ブローバイガス排出口)とを有する。なお、吸込口51はカバー部50aに開口しているが、この吸込口51から本体部50bの内壁面61が内側に窪む入口部分(第1区間60aの起点部分)の領域一帯が「ブローバイガス吸込口」に含まれる。また、排出口52は、本体部50bに形成されている。
また、吸込口51は、断面が山形形状(傘形状)を有した状態で矢印Y1方向に所定量突出する庇部51aが上側の縁部に形成されるとともに、庇部51a以外の部分は下方に延びて長円形状に開口している。これにより、図2に示すように、クランク室3a内で上方から落下したオイルがクランク室3a内に延びた庇部51aに遮られて吸込口51に直接吸引されないように構成されている。また、排出口52は、段付きの内周面を有して上端が上方に延びる円筒状に形成されており、内部にPCVバルブ80が保持されている。
また、オイルセパレータ50は、カバー部50aが本体部50bに接合された状態(図8参照)で、図7に示すように、液状処理部60(液状オイル分離部の一例)とミスト処理部70(オイルミスト分離部の一例)とが内部に設けられている。すなわち、液状処理部60とミスト処理部70とがオイルセパレータ50内で一体化されている。液状処理部60はブローバイガスに含まれる大粒径の液状オイルを捕集する一方、ミスト処理部70はブローバイガスに含まれる小粒径のオイルミストを捕集する機能を有する。また、吸込口51(図8参照)の直後(下流)に液状処理部60が配置され、液状処理部60の直後(下流)にミスト処理部70が配置され、ミスト処理部70の下流に設けられた後述する拡張室74を介して排出口52(図8参照)が配置されている。
液状処理部60は、図4および図5に示すように、ブローバイガスの流れ方向に沿って三次元的(X、YおよびZ軸方向)に入り組んだ内壁面61を有する。また、吸込口51の奥のすり鉢状となった内壁面61の部分から矢印Z1方向に延びる第1区間60aが最も矢印Y2方向に窪んでおり、矢印Z1方向に突き当たった内壁面61(壁部62)の部分で矢印X1方向に曲げられるとともに矢印X2方向に約180度Uターンする第2区間60bは、第1区間60aよりも深さがやや浅い。そして、液状処理部60には、第2区間60bの下流端で通路断面積が最も小さくなる整流部63aが形成されている。整流部63aにおける内壁面61の部分は、U字状の内面が下流(矢印X2方向)に向かうにつれて滑らかにすぼまされて通路断面積が徐々に縮小されている。これにより、整流部63aを通過するガス流の整流とガス流の流速増加とが図られるように構成されている。また、整流部63aは、後述するミスト捕集部75(捕集部材76)にブローバイガスが向かうようにブローバイガス流を通路断面の中心領域に集めるように整流する役割も有している。
ミスト処理部70は、三次元的(X、YおよびZ軸方向)に入り組んだ内側面71を有する。そして、ミスト処理部70は、ミスト捕集部75(図6参照)を収容するための収容部72と、収容部72の直後に配置されたリブ状の衝突板73と、衝突板73を隔てて収容部72よりも内容積(通路断面積)が拡大された拡張室74とを有する。なお、収容部72は、液状処理部60とミスト処理部70との境界領域近傍に形成されている。また、拡張室74の天井部に排出口52が上方に向けて開口するように形成されている。
ミスト捕集部75は、図4および図6に示すように、カバー部50aの内面50eに一体的に設けられている。詳細には、図6に示すように、内面50eに対して矢印Y2方向に垂直に突出する平板状の保持部50cが形成されており、ミスト捕集部75は、保持部50cと、保持部50c内に一体成型された捕集部材76とによって構成される。ここで、捕集部材76は、骨格が海綿のように不規則かつ三次元の編目状を有する金属多孔質体からなる。このような金属多孔質体は、Ni金属やNi合金(Ni−Cr合金)などの金属材料を用いて製造される。そして、平板状の金属多孔質体(捕集部材76)をインサート成型法を用いて保持部50cに一体成型することにより、保持部50cの中央部に内側面が円周状に形成された絞り部75aが形成され、かつ、絞り部75aから金属多孔質体の捕集部材76が円形状のオイル捕集領域76aを有して露出されるように形成される。
保持部50cのY1側の根元部分には、内面50eに対して滑らかに傾斜する斜面を有する整流部63bが一体的に形成されている。整流部63bは、カバー部50aが本体部50bに取り付けられた際、本体部50b側におけるU字状の整流部63aの欠けた部分に対応して嵌め込まれる。これにより、液状処理部60(図5参照)は、整流部63a(図5参照)と整流部63b(図6参照)とによって、第2区間60bの終端領域が円周状にすぼめられている。また、整流部63bは保持部50cを補強する機能も兼ねている。
なお、保持部50cの中央部に絞り部75aが設けられることにより、ミスト捕集部75においても通路断面が絞られてガス流速が増加した状態でブローバイガスがオイル捕集領域76a(捕集部材76)を通過することになる。なお、図7では、カバー部50aが本体部50bに取り付けられた状態(図8参照)での収容部72におけるミスト捕集部75(捕集部材76)の配置状態を図示している。
また、図7に示すように、オイルセパレータ50がエンジン本体10(図2参照)に搭載された状態で、ミスト捕集部75(捕集部材76)は、重力方向における下部側が上部側よりもブローバイガスの流通方向に沿って下流側に傾斜して配置されている。なお、ミスト捕集部75の傾斜角度は、水平方向(X軸方向)に対して約40度以上約60度以下の傾斜角度で傾斜されるのが好ましい。そして、衝突板73は、傾斜したミスト捕集部75に平行となった状態で、ミスト捕集部75の下流に所定の隙間を隔てて配置されている。また、衝突板73の下部領域から通路断面積が拡張されるように拡張室74が形成されている。拡張室74は、排出口52直前でのブローバイガス流の流速減少と、流速減少後のブローバイガスからオイルミストを重力落下させることとを目的として設けられている。
(オイルセパレータにおけるドレン通路の構造)
ここで、本実施形態では、オイルセパレータ50の内部にドレン通路53(オイル排出通路)が設けられている。また、ドレン通路53は、オイルを排出するためのオイル排出口54が吸込口51(第1区間60aの起点における内壁面61)に直接接続されている。
より詳細には、図5に示すように、拡張室74のZ2側の底部74aにドレン通路53のオイル流入口55が開口しており、オイル流入口55から垂直下方向(矢印Z2方向)に延びる第1通路53aと、第1通路53aに対して屈曲して接続され斜め下方に延びる第2通路53bとを経て、オイル排出口54が吸込口51(第1区間60aの起点における内壁面61の部分)に直接開口している。この場合、オイル排出口54は、吸込口51(内壁面61)の最下部近傍に接続されてこの位置で開口している。また、ドレン通路53の断面積S2(内径dからなる通路断面積)は、全区間(第1通路53aおよび第2通路53b)に亘って吸込口51の断面積S1(通路断面積)よりも小さい。したがって、図7に示すように、吸込口51と排出口52とは、液状処理部60、ミスト処理部70および拡張室74を介するガス流路Rに加えて、Z軸方向の高低差h(オイル排出口54から油面までの油頭の高さ)を有するドレン通路53によっても連通されている。
また、本実施形態では、図5および図7に示すように、拡張室74の底部74aのオイル流入口55と拡張室74の天井部の排出口52との間を仕切るようにリブ状の仕切壁77が設けられている。仕切壁77は、エンジン本体10の吸気脈動などの突発的な吸気負圧の変動に起因してドレン通路53内のオイルが吸引されるのを抑制する役割を有する。
(オイルセパレータ作動時の機能)
以上の構成により、オイルセパレータ50は、作動時に、以下のように機能する。まず、エンジン100(図1参照)が停止された状態では、オイルセパレータ50にブローバイガス流が生じないので、液状処理部60およびミスト処理部70のいずれからもオイルは分離されず、ドレン通路53内にもオイル(オイルの液柱)は存在しない。そして、エンジン100の始動直後においては、吸気系の負圧を利用してブローバイガスが吸込口51から吸引され始める。
ここで、本実施形態では、図7に示すように、オイル排出口54が吸込口51に直接接続されることによって、吸込口51に位置するオイルがオイル排出口54に迅速に充填されるように構成されている。また、ドレン通路53の断面積S2(内径dからなる通路断面積)が吸込口51の断面積S1(通路断面積)よりも小さいので、ブローバイガスの吹き抜け(オイルミストの持ち去り)を極力生じさせずにオイル排出口54を介して第2通路53bにオイルが充填される。そして、第2通路53bで短時間のうちにオイルが増えて油面が第1通路53aにまで達する。これにより、ドレン通路53にオイルがある程度満たされて油頭(オイルの液柱)が形成される。この場合、ドレン通路53には、高低差h(オイル排出口54から油面までの液柱高さ)に対応したオイルの水頭損失が発生する。
これにより、図8に示すように、オイルの水頭損失よりも小さい圧力損失となるように液状処理部60およびミスト処理部70が設計されたガス流路Rにオイル成分を含むブローバイガスがいち早く流通される。また、ブローバイガスは、三次元的に入り組んだ形状の内壁面61(壁部62など)に慣性衝突を繰り返す。これにより、まず、液状処理部60において大粒径の液状オイルが捕集される。大粒径の液状オイルは、内壁面61を流れ下って吸込口51に戻される。また、大粒径の液状オイルが分離されたブローバイガスは、整流部63aおよび63bにおいて通路断面の中心領域にガス流が集められるとともにガス流の流速増加とが図られて下流のミスト処理部70(ミスト捕集部75)へ導かれる。
そして、ミスト処理部70においては小粒径のオイルミストが捕集される。すなわち、ミスト捕集部75(捕集部材76)においてオイルミストが捕集されて保持部50cを液状オイルとなって流れ下る。また、捕集部材76において捕集された液状オイルはブローバイガス流の勢いを利用して下流の衝突板73に飛ばされて衝突板73の傾斜面を伝って流下(落下)する。さらには、衝突板73の下流の拡張室74で流速が低下されたブローバイガスからもオイルミストが重力落下する。これらにより、ミスト処理部70において分離されたオイルは、拡張室74の底部74aへと集められる。このようにして、液状処理部60およびミスト処理部70においてそれぞれオイル分離機能が発揮される。
そして、底部74aに集められたオイルは、オイル流入口55から引き込まれてドレン通路53内の油頭(オイルの液柱)に吸収される。また、ドレン通路53内では、オイルの水頭損失がその時点でのガス流路R側の圧力損失よりも所定量だけ大きくなるように高低差h(油頭の高さ)が保たれる。すなわち、オイルの水頭損失がその時点でのガス流路R側の圧力損失よりも所定量だけ大きくなるような高低差hを超えてドレン通路53に流入したオイルは、その分だけ、吸込口51に直接接続されるオイル排出口54を介して吸込口51に排出される。なお、エンジン本体10の吸気負圧が最大値となった場合(ガス流路R側の圧力損失が最大値となった場合)でも、ドレン通路53内に形成される油頭の油面が第1通路53a内に保持されるように、オイル排出口54からオイル流入口55までの垂直距離が予め確保された状態となってドレン通路53は設計されている。また、エンジン本体10の吸気負圧が最大値となった場合でも、油頭の油面は、オイル流入口55から下方に下がった位置に保持されるように第1通路53a全体の長さ(垂直距離)が確保されている。そして、吸込口51に排出されたオイルは、傾斜した内壁面61の部分を流れ落ちてオイル貯留部3b(図2参照)に確実に戻される。
なお、液状処理部60では、吸込口51の断面積S1(通路断面積)は、ガス流路Rの部分の断面積(通路断面積)よりも大きい。これにより、車両走行中にエンジン100が傾いてオイル貯留部3bから多量の液状オイルが吸込口51から吸引されかけても、縦長円形状の吸込口51が液状オイルによって完全に塞がれないので、液状オイルがそのままミスト処理部70へ導かれない。また、オイルセパレータ50では、液状処理部60において分離された大粒径の液状オイルに加えてミスト処理部70からドレン通路53を介して排出されるオイルも共通の吸込口51を介してオイル貯留部3bに戻される。この意味で、吸込口51は、ブローバイガスの吸込み機能とオイルの排出機能とを兼ね備えている。
(オイルセパレータまわりの構造)
また、図1および図3に示すように、オイルセパレータ50は、シリンダブロック2の外側面2cとクランクケース3の外側面3cとに跨るようにエンジン本体10の外側面10aに取り付けられている。具体的には、締結部材5(図1参照)を本体部50bの4つのねじ挿入孔50f(図4参照)を介してねじ穴2fおよび3fに締め込むことによってオイルセパレータ50が外側面10aに取り付けられる。また、図4に示すように、カバー部50aの外表面には溝部50dが形成されており、溝部50dにはシール部材6(図2参照)が嵌め込まれている。そして、吸込口51を外側面3cに対してY2側から対向させ、カバー部50aがシール部材6を介して周縁部3eに押し当てられる。これにより、クランク室3aと液状処理部60とが、外部に対して気密性を維持しつつ連通される。
また、図2に示すように、オイルセパレータ50の吸込口51は、クランクシャフト15の回転軸線Aよりも下方で、かつ、オイル貯留部3bにおけるオイルの油面よりも上方に位置する。また、接続ホース81は、マウントブラケット90に形成された貫通孔91を貫通してサージタンク41に接続されている。すなわち、接続ホース81の外部(外気)への露出領域が短くなるので、低外気温下であっても接続ホース81内部の水分が凍結するのが抑制されている。また、マウントブラケット90は、シリンダブロック2の外側面2cに取り付けられており、マウントブラケット90は、衝撃を吸収可能なインシュレータ(図示せず)を介してエンジン本体10を車両(エンジンルーム)側に固定する役割を有している。本実施形態におけるエンジン100は、上記のように構成されている。
(実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、吸込口51(第1区間60aの起点となる内壁面61の部分)に直接接続されるオイル排出口54を有するドレン通路53を設けることによって、オイルセパレータ50の作動直後(エンジン100の始動直後)から吸込口51を通過中のオイルを吸込口51に直接接続されたオイル排出口54を介してドレン通路53に迅速に吸い込ませることができる。これにより、ドレン通路53に迅速に油頭(オイルの液柱)を形成することができるので、迅速な油頭形成とともにドレン通路53の油頭よりも小さい圧力損失となるオイルセパレータ50内のガス流路Rにブローバイガスを流通させることができる。すなわち、油頭形成に時間が掛かりその間ブローバイガスに含まれるオイルがドレン通路53をバイパスして吸気系へ持ち去られてしまうのが防止されるので、エンジン100の始動後に、オイルセパレータ50にオイル分離機能を早期に発揮させることができる。
また、本実施形態では、オイル排出口54に吸込口51に位置するオイルが充填されるようにドレン通路53を形成することによって、オイル排出口54での確実なオイルの充填とともにドレン通路53を迅速に液状オイルで封止することができるので、ブローバイガスに含まれるオイルミストの吸気系への持ち去りをいち早く防止することができる。そして、オイルが充填されたオイル排出口54を起点として、ドレン通路53内にオイルの油頭(オイルの液柱)を迅速かつ確実に形成することができる。
また、本実施形態では、ミスト処理部70により捕集したオイルミストを吸込口51に直接接続されるオイル排出口54を介して排出するようにドレン通路53を構成することによって、液状処理部60において大粒径のオイルミストを捕集する一方、液状処理部60の下流のミスト処理部70において小粒径のオイルミストを捕集しかつ捕集された液化されたオイルを、ドレン通路53を介して液状処理部60よりも上流の吸込口51に確実に排出することができる。また、ミスト処理部70で捕集されたオイルミストの液化分のみをドレン通路53から排出すればよいので、その分、ドレン通路53の断面積S2(内径d)を小さく構成することができる。したがって、小さい断面積S2を有するドレン通路53により、迅速な油頭形成を可能とするドレン通路53をオイルセパレータ50内に容易に設けることができる。
また、本実施形態では、排出口52とドレン通路53へのオイル流入口55との間を仕切るように仕切壁77を設けることによって、エンジン本体10の吸気負圧の突発的な変動(吸気脈動)に起因してドレン通路53内のオイルがオイル流入口55から瞬間的に噴出する場合であっても、噴出したオイルを仕切壁77に衝突させて噴出の勢いをなくすことができる。これにより、噴出の勢いとともにまとまった量の液状オイルが直接的に排出口52から吸気系へ持ち去られてしまうのを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、ドレン通路53の断面積S2(内径dからなる通路断面積)が吸込口51の断面積S1よりも小さいので、エンジン100の始動後(オイルセパレータ50の作動後)に、ブローバイガスの吹き抜け(オイルミストの持ち去り)を極力生じさせずにオイル排出口54を介して第2通路53bにオイルを充填することができる。
また、本実施形態では、ドレン通路53のオイル排出口54が吸込口51(第1区間60aの起点における内壁面61)の最下部近傍に接続されるので、吸込口51の最下部近傍に存在するオイルを迅速にオイル排出口54に引き込むことができる。これにより、第2通路53bに油頭(オイルの液柱)を迅速かつ確実に形成することができる。
また、本実施形態では、オイル流入口55から下方に向かって垂直方向に沿って延びる第1通路53aと、オイル排出口54に向かって斜め下方に延びる第2通路53bとによってドレン通路53を構成するので、第2通路53bの部分で早期のオイル充填を図るとともに、垂直方向に沿って延びる第1通路53aの部分で、油頭(オイルの液柱)を確実に形成することができる。
また、本実施形態では、ミスト処理部70におけるブローバイガスの排出口52とドレン通路53へのオイル流入口55との間に拡張室74を形成することによって、ミスト捕集部75を通過した後でかつ排出口52の直前におけるブローバイガス流の流速を効果的に減少させることができる。また、拡張室74では、流速が減少された後のブローバイガスから底部74aに向けてオイルミストを重力落下させることができる。したがって、ミスト処理部70全体としてのオイル分離性能を向上させることができる。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、オイル流入口55から垂直方向に延びる第1通路53aと、第1通路53aに対して屈曲して接続される第2通路53bとによってドレン通路53を構成したが、本発明はこれに限られない。屈曲部を設けずにオイル流入口55とオイル排出口54とを直線的に結んで高低差hを確保可能にドレン通路53を形成してもよい。
また、上記実施形態では、オイル排出口54を吸込口51の最下部近傍に接続するように構成したが、本発明はこれに限られない。すなわち、吸込口51においてオイルが存在する領域であれば、オイル排出口54を吸込口51の最下部に接続してもよいし最下部から若干上方の内壁面61に開口するように接続してもよい。
また、上記実施形態では、オイルセパレータ50をエンジン本体10の外側面10aに取り付けたが、本発明はこれに限られない。すなわち、エンジン100の搭載方向などに応じて、エンジン本体10のY2側の外側面10a以外の外表面に取り付けてもよい。
また、上記実施形態では、樹脂製のオイルセパレータ50をエンジン本体10の外側面10aに取り付けたが、本発明はこれに限られない。たとえば、金属材料を用いて吸込口51に直接接続されるドレン通路53を有するオイルセパレータ50を構成してもよい。
また、上記実施形態では、液状処理部60に1つの吸込口51を設けたが、本発明はこれに限られない。たとえば、液状処理部60のサイズ等に応じて複数個の吸込口51を設けてクランク室3a側と連通させるように構成してもよい。そして、オイル排出口54を全ての吸込口51に直接接続して内部で1本の通路にまとめて拡張室74の底部74aに接続するように構成してもよいし、いずれか1つの吸込口51に直接接続してもよい。
また、上記実施形態では、金属多孔質体からなる捕集部材76によりミスト捕集部75を構成したが、本発明はこれに限られない。たとえば、繊維を織らずに絡み合わせたシート状の不織布を用いてミスト捕集部75を構成してもよい。また、ブローバイガスをサイクロン室の内部で旋回させて遠心分離作用によって小粒径のオイルミストを分離するサイクロン式セパレータを本発明の「オイルミスト分離部」として設けてもよい。
また、上記実施形態では、1種類の目の粗さを有する金属多孔質体を用いてミスト捕集部75を構成したが、本発明はこれに限られない。すなわち、互いに異なる目の粗さの金属多孔質体を複数(2つ以上)組み合わせてミスト捕集部75を構成してもよい。
また、上記実施形態では、自動車用のエンジン100に本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、設備機器用の内燃機関に搭載されるオイルセパレータ50に対して本発明を適用してもよい。
10 エンジン本体(内燃機関本体)
50 オイルセパレータ
50b 本体部(オイルセパレータ本体)
51 吸込口(ブローバイガス吸込口)
52 排出口(ブローバイガス排出口)
53 ドレン通路(オイル排出通路)
54 オイル排出口
55 オイル流入口
56 仕切壁
60 液状処理部(液状オイル分離部)
70 ミスト処理部(オイルミスト分離部)
75 ミスト捕集部
100 エンジン(内燃機関)

Claims (7)

  1. 内燃機関本体と、
    前記内燃機関本体の外表面に前記内燃機関本体とは別体で取り付けられ、前記内燃機関本体からのブローバイガスに含まれるオイルを分離するためのオイルセパレータと、を備え、
    前記オイルセパレータは、前記内燃機関本体の内部と連通してブローバイガスが流入するブローバイガス吸込口と、前記オイルセパレータ内で分離されたオイルを排出するように設けられ、前記ブローバイガス吸込口に直接接続されるオイル排出口を有するオイル排出通路と、を含み、
    前記オイル排出通路の断面積は、前記ブローバイガス吸込口の断面積よりも小さい、内燃機関。
  2. 前記オイル排出通路の断面積は、全区間に亘って前記ブローバイガス吸込口の断面積よりも小さい、請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記オイルセパレータは、ブローバイガスに含まれる大粒径の液状オイルを捕集する液状オイル分離部と、前記液状オイル分離部の下流に設けられ、ブローバイガスに含まれる小粒径のオイルミストを捕集するオイルミスト分離部とをさらに含み、
    前記液状オイル分離部には、下流端で通路断面積が最も小さくなる整流部が形成されており、
    前記整流部の通路断面積は、下流に向かうにつれて徐々に縮小されている、請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 前記オイル排出口には、前記ブローバイガス吸込口に位置するオイルが充填されるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関。
  5. 前記オイルセパレータは、ブローバイガスに含まれる大粒径の液状オイルを捕集する液状オイル分離部と、前記液状オイル分離部の下流に設けられ、ブローバイガスに含まれる小粒径のオイルミストを捕集するオイルミスト分離部とをさらに含み、
    前記オイル排出通路は、前記オイルミスト分離部により捕集したオイルミストを、前記ブローバイガス吸込口に直接接続される前記オイル排出口を介して排出するように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関。
  6. 前記オイルセパレータは、前記オイルセパレータのブローバイガス排出口と前記オイルミスト分離部における前記オイル排出通路へのオイル流入口との間を仕切るように設けられ、前記内燃機関本体の吸気負圧に起因して前記オイル排出通路内のオイルが吸引されるのを抑制する仕切壁を有する、請求項に記載の内燃機関。
  7. 内燃機関本体の外表面に前記内燃機関本体とは別体で取り付けられ、前記内燃機関本体からのブローバイガスに含まれるオイルを分離するオイルセパレータ本体を備え、
    前記オイルセパレータ本体は、前記内燃機関本体の内部と連通してブローバイガスが流入するブローバイガス吸込口と、前記オイルセパレータ本体内で分離されたオイルを排出するように設けられ、前記ブローバイガス吸込口に直接接続されるオイル排出口を有するオイル排出通路と、を含み、
    前記オイル排出通路の断面積は、前記ブローバイガス吸込口の断面積よりも小さい、オイルセパレータ。
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