JP2006070766A - ブローバイガス還元装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブローバイガス還元装置2において、簡素な構成で、ブローバイガスからオイルミストを効率よく分離できるようにする。
【解決手段】ケース3内をセパレータ4で上下2つの空間6,7に仕切る。ケース3の下方空間6側に設けたブローバイガス導入路11からクランクケース内のブローバイガスが導入され、セパレータ4の絞り通路43を経て上方空間7に通過される。絞り通路43を通過したブローバイガスはオイルセパレータ5に衝突されることによってブローバイガスからオイルミストが分離される。上方空間7内のブローバイガスはブローバイガス排出路12を経て吸気系で吸引されて排出される。このようないわゆる慣性衝突作用を利用してブローバイガスに混在するオイルミストを分離させているから、オイルミストが分離されやすくなり、構成も簡素にできる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ブローバイガス中に含まれるオイルミストを分離した後、ブローバイガスを内燃機関の吸気系へ送るとともに、分離したオイルを内燃機関のオイル溜まり部側へ送るブローバイガス還元装置に関する。
従来のブローバイガス還元装置として、コンパクトに内燃機関に装備するため、シリンダブロックの側壁部内にセパレータ室を一体的に形成し、このセパレータ室の下方空間にクランクケースからブローバイガスを導いてオイルミストを分離した後、ブローバイガスをセパレータ室の上方空間から吸気系へ送るようにした構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。シリンダブロックの側壁部内にセパレータ室を構成する凹部を設け、この凹部にカバー部材を取り付け、このカバー部材に、上記凹部内に突出する仕切り壁を上下複数段に設けている。
上記従来例では、セパレータ室の下方空間に導入されるブローバイガスをバッフルプレートに干渉させてセパレータ室内を蛇行して通すようにしているだけであるため、ブローバイガスからオイルミストを分離する効率が悪いと言える。しかも、シリンダブロックの側壁部内にセパレータ室を構成する凹部を一体的に設けているため、オイルミストの分離機能を向上させるようセパレータ室の容積を大きくするには、シリンダブロックの設計変更が必要になる等、難しいと言える。
これに対し、クランクケースから供給されるブローバイガスを旋回流発生装置における二重の筒部の外周側空間および内周側空間を旋回させることによってブローバイガス中のオイルミストを分離させて液膜化して、液膜化したオイルをオイルセパレータの環状溝内に貯留させつつ、オイルミストを分離したブローバイガスを内燃機関の吸気系へ送る一方で、前記環状溝内のオイルをオイルポンプ、リリーフバルブ、ジェットポンプによる吸引作用でもって吸引してクランクケース側またはオイルパン側へ戻すようにした構造が考えられている(例えば特許文献2参照。)。
特開2002−106319号 特開平3−175109号
上記従来例では、まず、ブローバイガスからオイルミストを分離するための構成が複雑であって構成部品点数が多くなる等、コストが高くつくことが指摘される。また、ブローバイガスから分離されて液化したオイルだけでなく、ブローバイガスも同時に吸引してクランクケース側へ戻すようにしているため、クランクケースからのブローバイガスの除去効率が悪いことが指摘される。さらに、オイルポンプの吐出圧は油温や内燃機関回転数によってバラツキが生じるが、例えば内燃機関回転数が低い場合等、リリーフバルブが閉状態になっている場合にはオイルセパレータの環状溝に溜まっているオイルを回収できなくなる等、油温や内燃機関の回転数によってオイル回収機能が不安定になることが懸念される。
本発明は、ブローバイガス還元装置において、簡素な構成で、ブローバイガスからオイルミストを効率よく分離できるようにすることを目的としている。本発明は、さらに、ブローバイガスから分離したオイルを効率よく回収できるようにすることを目的としている。
本発明は、ブローバイガス中に含まれるオイルミストを分離した後、ブローバイガスを内燃機関の吸気系へ送るとともに、分離したオイルを内燃機関のオイル溜まり部側へ送るブローバイガス還元装置であって、ケースにその内部空間を上下2つの空間に仕切るセパレータを設け、前記ケースの下方空間側に、内燃機関のクランクケースと連通連結されるブローバイガス導入路を、また、前記ケースの上方空間側に、内燃機関の吸気系と連通連結されるブローバイガス排出路をそれぞれ設け、前記セパレータに、前記下方空間に供給されるブローバイガスをその流速を速めて前記上方空間へ通過させる絞り通路を設け、前記ケースにおける上方空間側に、前記絞り通路を通過したブローバイガスが衝突されてこのブローバイガス中に混在するオイルミストを分離するオイルセパレータを設けたことを特徴としている。
なお、前記オイル溜まり部とは、内燃機関のクランクケース、オイルパン、その他内燃機関内においてオイルが溜まる部位のいずれであってもよい。
この場合、ブローバイガスが下方空間から上方空間へ絞り通路を介して通過するときに、ブローバイガスの流速を速くすることができるから、オイルセパレータに対してブローバイガスを勢いよく衝突させることができる。このようにブローバイガスに混在するオイルミストをいわゆる慣性衝突作用によって分離させるように構成しているから、オイルミストの分離を効率よく行うことができる。これにより、従来例のようにケースの容積を格別大きくする必要がなくなるので、車両の内燃機関ルーム内における占有スペースを小さくできる等、内燃機関ルーム内における内燃機関配置に関する設計自由度の向上に貢献できる。但し、ケースの容積は、内燃機関の排気量等によるブローバイガスの発生量に基づいてブローバイガス還元装置に要求される処理能力を考慮して適宜設計される。
また、オイルミストを分離したブローバイガスのみを吸気系に送ることができるから、クランクケース内のブローバイガス除去能力が向上することになる。
好ましくは、前記セパレータは、ケース内空間を上下2つに仕切る面積を有しかつ一端側から他端側へ向けて下り勾配となるとともに前記一端側がケースの一方内側面に隙間なく当接される傾斜仕切り壁部と、この傾斜仕切り壁部の他端側からケース底部側へ下向きに延びてケースの他方内側面に対し上方空間と下方空間とを連通するオイル落下通路となりうる隙間を作るよう対向される垂下壁部とを有するものとすることができる。
この場合、ケース内にセパレータを配置するだけでオイル回収通路を形成して、オイルの自重によってオイルの回収を行うようにしているから、オイル回収に関する特別な装置が不要であり、ブローバイガス還元装置の構成簡素化とコスト低減に貢献できる。
好ましくは、前記セパレータの傾斜仕切り壁部を板状としたうえで、この傾斜仕切り壁部の一端側に上下方向に沿う貫通孔を設けるとともに、前記傾斜仕切り壁部の少なくとも上面の前記貫通孔対応位置に前記貫通孔と一直線に連続する中心孔を有する輪状突起部を上向きに突出形成し、この貫通孔を前記絞り通路としたものとすることができる。
この場合、絞り通路の孔長を長くしているから、下方空間から上方空間へ通過するブローバイガスの流速をさらに速くすることができる。これにより、オイルセパレータに対してブローバイガスをさらに勢いよく衝突させることができ、ブローバイガスからそれに混在しているオイルミストをさらに効率よく分離することができる。
好ましくは、前記オイルセパレータにおけるブローバイガスの被衝突面に、オイルセパ
レータに対するブローバイガスの衝突に伴いブローバイガスから分離されたオイルミストを捕らえて漸次油滴状に成長させるオイル吸着部材を設けてもよい。
この場合、ブローバイガスから分離されたオイルミストをオイル吸着部材に確実に捕らえることができるようになり、また、捕らえた微小粒からなるオイルに対し、順次分離されるオイルミストが付着することになって油滴状に成長されるので、この油滴状のオイルがオイルセパレータからセパレータ上に滴下しやすくなり、回収性が向上する。
好ましくは、前記ケースは、内燃機関のシリンダブロックにおける側壁部の外面に設置されたものとすることができる。
この場合、例えば内燃機関の排気量の大小等によるブローバイガスの発生量に基づいてブローバイガス還元装置の処理能力を変更する必要がある場合に、ケースの容積を変更することで対処できるので、シリンダブロックの側壁部を窪ませてブローバイガス還元装置を設けていた従来例に比べて、簡単に対応できるようになるとともに、シリンダブロックの設計変更が不要になり、好ましい。
本発明によれば、簡素な構成で、プローバイガス中のオイルミストを効率よく分離することができる。
また、本発明によれば、簡素な構成で、ブローバイガスから分離したオイルを効率よく回収してオイル溜まり部に戻すことができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図1から図3に示して説明する。この実施形態では、内燃機関のシリンダブロック1の側壁部外部にブローバイガス還元装置2を設けた例を挙げている。
図1では、直列4気筒内燃機関のシリンダブロック1のみを示している。図示していないが、基本的には、シリンダブロック1の上部にはシリンダヘッドが、また、シリンダブロック1の下部にはクランクケースならびにオイルパンがそれぞれ取り付けられ、シリンダヘッドには、吸気系(インテークマニホールド、燃料噴射装置またはキャブレタ等)および排気系(エキゾーストマニホールド、マフラー等)が取り付けられる。
ブローバイガス還元装置2は、図示していないクランクケース内のブローバイガスが導入されて、このブローバイガス中に含まれるオイルミストを分離した後、ブローバイガスを内燃機関の吸気系へ送るとともに、分離したオイルを内燃機関のオイル溜まり部(例えばクランクケースまたはオイルパン)へ戻すものである。
このブローバイガス還元装置2は、縦長の長方体形状のケース3の内部に、その内部空間を上下2つの空間6,7に仕切るための板状のセパレータ4と、ブローバイガスからそれに混在しているオイルミストを分離するための板状のオイルセパレータ5とを設けた構成である。なお、ケース3内のブローバイガスの流通方向を考慮して、セパレータ4で仕切ったケース3の下方空間を上流空間6とし、上方空間を下流空間7とする。
ケース3は、シリンダブロック1の側壁部の外面に一体に形成される四角い枠状部3aと、枠状部3aの開口部に覆い被せるように取り付けられる蓋3bとで構成されている。蓋3bの内側面には、セパレータ4およびオイルセパレータ5が取り付けられている。但し、セパレータ4およびオイルセパレータ5を蓋3bと一体に形成してもよい。セパレー
タ4はオイルセパレータ5よりも下側に配置されている。
セパレータ4は、水平方向に対し斜めに傾斜する傾斜仕切り壁部41の低い側の端部に鉛直方向に略平行な垂下壁部42を一体に設けた板状のものである。傾斜仕切り壁部41は、ケース3内空間を上下2つに仕切るのに必要な面積を有している。傾斜仕切り壁部41の高い側の端部には、上流空間6から下流空間7へブローバイガスを通過させるとともにブローバイガスの流速を可及的に速くするための絞り通路43が設けられている。この絞り通路43は、絞り通路43の孔長を可及的に長くするために、傾斜仕切り壁部41の高い側に上下方向に沿う貫通孔を設けるとともに、傾斜仕切り壁部41の上面および下面の前記貫通孔対応位置に前記貫通孔と一直線に連続する中心孔を有する輪状突起部44,45をそれぞれ上向きおよび下向きに突出形成することにより作られるもので、前記貫通孔および中心孔とで構成されている。
枠状部3aに蓋3bを取り付けた状態において、セパレータ4は、その傾斜仕切り壁部41の高い側の端縁が枠状部3aの幅方向一側の第1側板部31の内面における上下方向中央よりも所定量上側に隙間なく当接されるようになっており、垂下壁部42が枠状部3aにおける幅方向他側の第2側板部32の内面に略平行に所定の隙間10を介して対向されるようになっている。この隙間10がオイル落下通路となる。また、垂下壁部42の下端は、枠状部3aの底板部33の内面に所定の隙間を介して対向されるようになっている。
オイルセパレータ5は、水平方向に対し斜めに傾斜する板状のものである。このオイルセパレータ5は、枠状部3aに蓋3bを取り付けた状態において、セパレータ4の傾斜仕切り壁部41に対し略平行に離隔して対向するとともに、傾斜仕切り壁部41の絞り通路43を覆うようになっている。
なお、上記枠状部3aの底板部33においてセパレータ4の絞り通路43に対応する位置には、図示していないクランクケース側から供給されるブローバイガスの導入路11が設けられている。ブローバイガスの導入路11は、底板部33の厚み方向に貫通する孔35にパイプ36を装着して構成されており、パイプ36は、上流空間6内に突出せずに、底板部33の内側開口と面一になっている。
また、枠状部3aの第2側板部32において天板部34寄りには、図示していない吸気系へブローバイガスを送る排出路12が設けられている。この排出路12は、第2側板部32の厚み方向に貫通する孔37にパイプ38を装着して構成されており、パイプ38は第2側板部32の厚み方向両側へ突出する状態になっている。なお、枠状部3aの底板部33は、ブローバイガス導入路11へ向けて下り勾配となる適度の傾斜が付けられており、ブローバイガスから分離して液化したオイルがブローバイガス導入路11へ流れ込みやすいようになっている。
ところで、上流空間6は、ブローバイガス導入路11と連通連結されているクランクケース(図示省略)からのブローバイガス導入圧によって正圧になり、下流空間7は、ブローバイガス排出路12と連通連結されている吸気系(図示省略)の吸引圧によって負圧となる。但し、内燃機関の運転中は、下流空間7が負圧になることに伴い上流空間6も負圧になる。そのため、相対的に見ると、上流空間6が負圧小側空間となり、下流空間7が負圧大側空間となる。
上述したような構成において、セパレータ4の傾斜仕切り壁部41の傾斜角度、セパレータ4の垂下壁部42と枠状部3aの第2側板部32との間の隙間10の大きさ、ケース3における上流空間6と下流空間7との容積比率、絞り通路43の口径や長さ等について
は、内燃機関の排気量等によるブローバイガスの発生量、つまりブローバイガス還元装置2に要求される処理能力に基づいて適宜設計すればよい。
次に、ブローバイガス還元装置2の動作を説明する。
クランクケース内のブローバイガスがブローバイガス導入路11からケース3の上流空間6に導入されると、この上流空間6内に導入されたブローバイガスは、下流空間7と上流空間6との圧力差により、絞り通路33を介して下流空間7へ吸引される。このとき、ブローバイガスが絞り通路33を通過することによって流速が速められて下流空間7側へ噴射されることになり、オイルセパレータ5の下面にブローバイガスが勢いよく衝突させられることになる。
これにより、オイルセパレータ5の下面でブローバイガス内に混在しているオイルミストが分離されることになって、この分離されたオイルミストは、オイルセパレータ5の下面に付着して液化するとともに、オイルセパレータ5により反射されて飛び散ってセパレータ4の傾斜仕切り壁部41における高い側の上面に付着して液化することになる。
ここでまず、上記のように下流空間7においてオイルミストが分離されたブローバイガスは、ブローバイガス排出路12を通じて吸気系へ吸引される。
一方、オイルセパレータ5の下面に付着して液化したオイルは、オイルセパレータ5の傾斜勾配に従いセパレータ4の上面に滴下されてから、セパレータ4の傾斜仕切り壁部41の傾斜勾配に従い傾斜仕切り壁部41の低い側へ流れる。また、セパレータ4の傾斜仕切り壁部41の上面に付着して液化したオイルも、上記滴下したオイルと共にセパレータ4の傾斜仕切り壁部41の傾斜勾配に従い低い側へ流れる。
セパレータ4の傾斜仕切り壁部41において低い側にまで流れてきたオイルは、その自重によって垂下壁部42とケース3の第2側板部32との対向間の隙間10を介して上流空間6の底板部33に落下する。最終的に、ケース3の底板部33に落下したオイルは、底板部33の内面に設けてある傾斜勾配によってブローバイガス導入路11側に集められ、このブローバイガス導入路11を経て、クランクケース側へ回収される。
ところで、ブローバイガス導入路11から導入されるブローバイガスの流量が多い場合、隙間10から落下したオイルがブローバイガス導入路11に流れ込みにくくなる。そのような場合、隙間10や傾斜仕切り壁部41の低い側上部に、オイルが一時的に溜まり、ブローバイガス導入路11から導入されるブローバイガスの流量が少なくなってから、前記溜まったオイルが自重および水頭作用により徐々にブローバイガス導入路11に流れ込んで、クランクケース側へ戻されることになる。
以上説明したように、本実施形態のブローバイガス還元装置2では、ブローバイガスに混在するオイルミストをいわゆる慣性衝突作用によって分離させるように構成しているから、オイルミストの分離を効率よく行うことができる。これにより、シリンダブロック1の側壁部の外面に設置されるケース3の容積を格別大きくする必要がないので、車両の内燃機関ルーム内における占有スペースを小さくできる等、内燃機関ルーム内における内燃機関配置に関する設計自由度の向上に貢献できる。但し、ケース3の容積は、内燃機関の排気量等によるブローバイガスの発生量に基づいてブローバイガス還元装置2に要求される処理能力を考慮して適宜設計することができる。
また、オイルミストを分離したブローバイガスのみを吸気系に送ることができるから、ブローバイガスの一部をクランクケースへ戻すようにしていた従来例に比べて、クランク
ケース内のブローバイガス除去能力が向上することになり、好ましい。
さらに、ケース3内にセパレータ4を配置するだけで、オイル回収通路を形成して、オイルの自重によってオイルの回収を行うようにしているから、オイル回収に関する特別な装置が不要であり、ブローバイガス還元装置2の構成簡素化とコスト低減に貢献できる。
以下、本発明の応用例や変形例を説明する。
(1)シリンダブロック1の気筒数、シリンダブロック1の傾斜度合い及びインテークマニホールドの配置等といった内燃機関の仕様は特に限定されるものではなく、いろいろな内燃機関に本発明を適用できる。
(2)シリンダブロック1に対するブローバイガス還元装置2の設置場所についても特に限定されるものでない。
(3)図4に示すように、セパレータ4の垂下壁部42の下端側に、さらに枠状部3aのブローバイガス導入路11側まで延びて底板部33に所定の隙間を介して対向する延長壁部46を設けることができる。この場合、セパレータ4の垂下壁部42と枠状部3aの第2側板部32との間の隙間10から落下するオイルをブローバイガス導入路11へ速やかに案内できる等、オイル排出作用が向上する。
(4)図5に示すように、絞り通路43は、傾斜仕切り壁部41に厚み方向に貫通する孔47を設けて、この孔47にパイプ48を傾斜仕切り壁部41の厚み方向両側へ突出する状態に装着することによって得られるもので、パイプ48の内孔とすることができる。この場合、孔長の長い絞り通路43を簡単に得ることができる。
(5)図示していないが、例えばオイルセパレータ5の下面つまりオイルセパレータ5におけるブローバイガスの被衝突面に、オイル吸着部材を設けてもよい。このオイル吸着部材は、オイルセパレータ5に対するブローバイガスの衝突に伴いブローバイガスから分離されたオイルミストを捕らえて漸次油滴状に成長させるものであり、例えばメッシュ状のコーティング膜あるいはシート等が挙げられる。つまり、このオイル吸着部材を備えていれば、ブローバイガスから分離されたオイルミストをオイル吸着部材の各メッシュ凹部内に確実に捕らえることができるようになり、また、各凹部内の微小粒からなるオイルに対し、順次分離されるオイルミストが付着することになって油滴状に成長されるので、セパレータ4上に滴下しやすくなる。このように、オイルセパレータ5の下面からある程度大きく成長したオイルをセパレータ4上に落としやすくなるので、オイルの回収が効率よく行えるようになり、好ましい。
(6)図示していないが、枠状部3aをシリンダブロック1と別体にすることができる。その一例として、ケース3を、四角い角筒形状の枠体と、上述したセパレータ4およびオイルセパレータ5付きの蓋3bとで構成し、前記枠体をシリンダブロック1の側壁部外面に取り付けるようにしてもよい。この例において、前記枠体の内面にセパレータ4およびオイルセパレータ5を取り付けるようにしてもよい。また、他の例として、蓋3bを有底の四角い角筒形とするとともに、セパレータ4およびオイルセパレータ5を、シリンダブロック1の側壁部外面に一体に形成し、このシリンダブロック1の側壁部外面に、前記有底の四角い角筒形の蓋3bを取り付けるようにしてもよい。さらに他の例として、蓋3bを有底の四角い角筒形とし、この蓋3bの内部にセパレータ4およびオイルセパレータ5を取り付け、この蓋3bをその開口部を塞ぐ状態でシリンダブロック1の側壁部外面に取り付けるようにしてもよい。
本発明の最良の実施形態に係るブローバイガス還元装置を示す斜視図である。 図1に示したブローバイガス還元装置の分解斜視図である。 図1に示したブローバイガス還元装置の内部を示す側面図である。 本発明の他の実施形態に係るブローバイガス還元装置で、図2対応図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るブローバイガス還元装置で、図2対応図である。
符号の説明
1 シリンダブロック
2 ブローバイガス還元装置
3 ケース
3a 枠状部
3b 蓋
31 第1側板部
32 第2側板部
33 底板部
4 セパレータ
41 傾斜仕切り壁部
42 垂下壁部
43 絞り通路
5 オイルセパレータ
6 上流空間
7 下流空間
10 隙間(オイル落下通路)
11 ブローバイガス導入路
12 ブローバイガス排出路

Claims (5)

  1. ブローバイガス中に含まれるオイルミストを分離した後、ブローバイガスを内燃機関の吸気系へ送るとともに、分離したオイルを内燃機関のオイル溜まり部側へ送るブローバイガス還元装置であって、
    ケースにその内部空間を上下2つの空間に仕切るセパレータを設け、
    前記ケースの下方空間側に、内燃機関のクランクケースと連通連結されるブローバイガス導入路を、また、前記ケースの上方空間側に、内燃機関の吸気系と連通連結されるブローバイガス排出路をそれぞれ設け、
    前記セパレータに、前記下方空間に供給されるブローバイガスをその流速を速めて前記上方空間へ通過させる絞り通路を設け、
    前記ケースにおける上方空間側に、前記絞り通路を通過したブローバイガスが衝突されてこのブローバイガス中に混在するオイルミストを分離するオイルセパレータを設けたことを特徴とするブローバイガス還元装置。
  2. 請求項1に記載のブローバイガス還元装置において、
    前記セパレータは、ケース内空間を上下2つに仕切る面積を有しかつ一端側から他端側へ向けて下り勾配となるとともに前記一端側がケースの一方内側面に隙間なく当接される傾斜仕切り壁部と、この傾斜仕切り壁部の他端側からケース底部側へ下向きに延びてケースの他方内側面に対し上方空間と下方空間とを連通するオイル落下通路となりうる隙間を作るよう対向される垂下壁部とを有することを特徴とするブローバイガス還元装置。
  3. 請求項1または2に記載のブローバイガス還元装置において、
    前記セパレータの傾斜仕切り壁部を板状としたうえで、この傾斜仕切り壁部の一端側に上下方向に沿う貫通孔を設けるとともに、前記傾斜仕切り壁部の少なくとも上面の前記貫通孔対応位置に前記貫通孔と一直線に連続する中心孔を有する輪状突起部を上向きに突出形成し、この貫通孔を前記絞り通路としたことを特徴とするブローバイガス還元装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載のブローバイガス還元装置において、
    前記オイルセパレータにおけるブローバイガスの被衝突面に、前記オイルセパレータに対するブローバイガスの衝突に伴いブローバイガスから分離されたオイルミストを捕らえて漸次油滴状に成長させるオイル吸着部材が設けられていることを特徴とするブローバイガス還元装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のブローバイガス還元装置において、
    前記ケースは、内燃機関のシリンダブロックにおける側壁部の外面に設置されていることを特徴とするブローバイガス還元装置。
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