JP4419818B2 - 内燃機関 - Google Patents

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本発明は、ブローバイガスからオイルを分離するオイル分離構造を備える内燃機関に関する。
エンジンを作動させると、通常は、シリンダブロックとピストンの隙間やピストンリング等から、未燃ガス(ブローバイガス;BBG)がクランクケース内に微量ながら漏れてくる。このブローバイガスをそのまま排出すると環境への負荷が大となり、またエンジン内部に滞留させておいたのではエンジン内部の腐食やオイルの劣化を招くこととなるため、ブローバイガスをインテークマニホールドに戻して燃焼させるシステム(ポジティブクランクケースベンチレーション;PCV)が従来から提案されている。
この構成において、ブローバイガスは通常、クランクケースからPCV通路等を介してインテークマニホールドに送られる。しかしながら、クランクケースの内部(クランク室)では多量のオイルが飛散しているので、クランクケースから供給されるブローバイガスにはオイルの粒子(オイルミスト)が多量に含まれている。この状態のブローバイガスをそのままインテークマニホールドに送ると、オイルの消費の悪化を招き、また、オイルが吸気中に再循環されることから排気ガスのHCが増加してしまう。また、このようなブローバイガス内のオイルミスト(あるいはオイルの燃焼生成物の粒子)が動弁系等に付着すると、デポジットが堆積してしまう。
従って、ブローバイガスに含まれるオイルミストを吸気側に送る前に分離するオイルセパレータ構造が、特許文献1で提案されている。この特許文献1では、ケース本体内に、例えば不織布を用いたフィルタを収納した構成が開示されている。
特開2002−266620号公報(段落番号0023、図1)
しかし、特許文献1のオイルセパレータ構造はブローバイガスをエンジンの外部に導いてオイルを分離する構成であり、構造が複雑になるとともに大きな設置スペースが必要になってしまい、簡素化及びコンパクト化の観点から改善の余地があった。
また、特許文献1ではフィルタとして不織布を用いているが、この不織布フィルタは柔らかく弾力に富むのが通常である。従って、フィルタをケース本体内に固定する際にフィルタの厚みにバラツキが出てしまいやすく、これが、フィルタの圧力損失及びオイル捕集性能のバラツキにつながってしまう。
フィルタの圧力損失が大きいと、クランクケース内の圧力が上昇し、クランクケースからのオイル漏れの原因になる。一方、フィルタの圧力損失が小さいということは、フィルタの密度が小さく、オイル捕集性能を十分に発揮しにくいことを意味する。従って、オイルセパレータ構造においては、フィルタの厚み(フィルタの圧力損失)を所望の値から大きく外れることなく保持することが極めて好ましい。
この点、特許文献1のオイルセパレータ構造では、ケース本体内に収納した状態でのフィルタの厚みを一定に維持できるようにするための具体的なフィルタ支持構造について、何ら具体的な開示がされていない。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
◆本発明の観点によれば、以下のように構成する、内燃機関が提供される。オイルを捕集するための不織布からなるフィルタを収納可能なフィルタ室をヘッドカバーに備える。前記ヘッドカバーには、前記フィルタ室の内壁面において補強リブを一体的に突設する。前記フィルタを前記補強リブに接触させるようにして前記フィルタ室に配置している。なお、「不織布からなる」とは、例えばステンレス等の金属繊維からなるものも含まれる。
これにより、補強リブがヘッドカバーのフィルタ室の部分の剛性を向上させるほか、フィルタに当接して当該フィルタを位置決めする役割をも果たすから、構造が簡素化されるとともに、部品点数を低減でき、コンパクト化が容易である。従って、エンジン内部にオイル分離構造を構成するのも容易である。
◆前記の内燃機関においては、前記フィルタに接触する補強リブは互いに間隔をあけて複数形成されていることが好ましい。
これにより、補強リブが不織布フィルタに深く食い込むことが防止され、フィルタの厚みのバラツキを低減できる。この結果、エンジンごとのオイル捕集性能の個体差(バラツキ)を低減できる。また、フィルタの圧力損失の個体差も防止できるから、クランクケース内の圧力を所望の圧力となるように容易に維持できる。
◆前記の内燃機関においては、以下のように構成することが好ましい。前記ヘッドカバーには当接面が形成される。前記フィルタの前記補強リブと反対側の面を支持するフィルタ支持部材が、前記当接面に当接した状態でヘッドカバーに取り付けられる。
これにより、フィルタ支持部材のヘッドカバーに対する取付位置が一定となるので、補強リブとフィルタ支持部材との間に挟まれるフィルタについて、上下厚みのバラツキを小さくできる。従って、エンジンごとのオイル捕集性能の個体差(バラツキ)を一層低減できる。また、フィルタの圧力損失の個体差も防止できるから、クランクケース内の圧力を所望の圧力となるように容易に維持できる。
◆前記の内燃機関においては、前記フィルタ支持部材が、前記フィルタ室とエンジンのロッカー室とを区画する区画部材を兼ねていることが好ましい。
これにより、部品点数を一層削減でき、構成を簡素化できる。
◆前記の内燃機関においては、ブローバイガスは、前記フィルタの上面と前記フィルタ室の天井面との間に導かれた後、前記フィルタに上面から入り、当該フィルタの下面から抜けるように構成したことが好ましい。
これにより、補強リブが、フィルタの上面とフィルタ室の天井面との間に隙間(オイル混じりのブローバイガスの導入空間)を形成するための役割をも果たすことになるから、部品点数を一層低減できる。また、フィルタ内部をブローバイガスが上から下へ流れることになるので、フィルタに捕集されたオイルが自重で降下するのをフィルタ内のブローバイガスの流れがサポートし、フィルタからのオイル切れが極めて良好になる。この結果、フィルタのオイル詰まりを低減でき、メンテナンスの必要頻度を少なくできる。
◆前記の内燃機関においては、前記フィルタの上面と前記フィルタ室の天井面との間に導かれたブローバイガスは、前記補強リブによって分岐して流れることが好ましい。
これにより、フィルタの上面の広い領域にブローバイガスを行き渡らせてからフィルタを通過させる流れが実現されるので、フィルタの圧力損失が過大にならず、目詰まりを少なくでき、オイルミストを安定して捕集することができる。
◆前記の内燃機関においては、ガスヒートポンプ用エンジンであることが好ましい。
これにより、コンパクトで簡素なガスヒートポンプ用エンジンを提供できる。また、不織布フィルタは高いオイルミスト捕集性能を有しているので、ブローバイガス中のオイル量が厳しく制限されるガスヒートポンプ用エンジンに特に好適な構成とできる。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る内燃機関のヘッドカバー部分の構成を示す要部断面図、図2はフィルタ室の天井面を示す、ヘッドカバーの底面側からみた断面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関のヘッドカバー1の部分を示す要部拡大図である。このヘッドカバー1は鋳物製とされており、下側が開放された形状に構成されている。また、ヘッドカバー1は、その一部が上側に膨出された形状とされ、この膨出部の内部にフィルタ室2を形成している。このフィルタ室2には、不織布からなるフィルタ3を収容可能に構成されている。
このフィルタ3は、不織布で構成された所定の厚み(数ミリメートル〜数十ミリメートル)のフィルタ材を上下方向に積層させ、全体として略直方体のブロック状に構成している。フィルタ3の水平方向の大きさはフィルタ室2よりも若干大きくなっており、フィルタ3がフィルタ室2に嵌め込まれて設置されることにより、フィルタ3の側縁とフィルタ室2の内壁との間が密着されてシールされ、ブローバイガスがフィルタ3と内壁との間を通過しないようになっている。
フィルタ室2の天井面の部分を含め、ヘッドカバー1の天井面からは、当該天井面の剛性の向上のための複数の補強リブ4・4・・・が下向き突出状に設けられている。この補強リブ4・4・・・は、ヘッドカバー1の鋳造時に一体に形成される。
フィルタ室2の天井面(内壁面)に形成された前記補強リブ4のうち幾つか(特に符号4aを付す)については、その下方への突出量を増大させ、当該補強リブ4aの下端面が前記フィルタ3の上面に当接するように構成されている。このフィルタ3に当接する補強リブ4a・4a・・・は、図2に示すように互いに間隔をおいて6つ配置されている。
図1に示すように、ヘッドカバー1の天井面からはサポート壁部5が下側突出状に一体形成され、このサポート壁部5の側壁面が前記フィルタ室2の内壁面の一部を構成している。このサポート壁部5を貫通するようにガス通路6が形成され、このガス通路6は、ヘッドカバー1の一端側へ導入されたブローバイガスを、前記フィルタ室2の天井面とフィルタ3の上面との間の空間へ導くようになっている。
なお、前記ガス通路6の端部は図2に示すように、フィルタ室2の天井面とフィルタ3の上面との間の空間を平面視で見たときに、四隅のうち1つの隅(図2における右上隅)に連通されている。
図1に示すように、前記ヘッドカバー1の端部(前記サポート壁部5のフィルタ室2を挟んで反対側の部分)の下面と、前記サポート壁部5の下面には、平坦な当接面13が形成されている。この当接面13に当接するようにして、フィルタ支持部材7がヘッドカバー1に対しネジ8により取り付けられる。このフィルタ支持部材7は、フィルタ室2の下側を閉鎖して下側のロッカー室20と上側の前記フィルタ室2とを区画するバッフルプレート9と、そのバッフルプレート9の上面に例えば溶接で固定される隙間形成板10と、により構成される。
この隙間形成板10は、多数の孔14を穿孔したプレートを、水平部と垂直部とが交互に現れるように段状に折り曲げて形成している。そして隙間形成板10は、前記バッフルプレート9をヘッドカバー1に取り付けたときに、その上面がフィルタ3の下面に当接し、フィルタ3を下側から支持するように構成されている。この結果、フィルタ3はフィルタ室2の内部で、前記バッフルプレート9に対して上下方向の隙間を形成するように支持される。
前記バッフルプレート9の直ぐ上の位置において、ヘッドカバー1にはオイル排出口11が形成される。更に、前記サポート壁部5にはガス排出路15が形成され、このガス排出路15は、ヘッドカバー1に形成したガス排出口12に連通される。
次に、以上の構成の本実施形態でのブローバイガスの流れを、図3・図4を参照して説明する。図3はヘッドカバー部分におけるブローバイガスの流れを示す図である。図4は、フィルタ室の天井側におけるブローバイガスの流れを示す、ヘッドカバーの底面側からみた断面図である。
即ち、オイルミスト混じりのブローバイガスは図3のハッチング付き矢印で示すように、クランクケースから図示しない経路を経由してヘッドカバー1内に導入され、前記ガス通路6を通過して、フィルタ室2の上側の空間(フィルタ3の上面とフィルタ室2の天井面との間の空間)に導入される(図4も併せて参照)。
そして図4に示すように、導入後のブローバイガスの流れは補強リブ4aにより次々と分岐されるので、ブローバイガスは拡散されて、フィルタ3の上方空間の広い領域の端部まで行き渡る。その後は、図3に示すようにブローバイガスはフィルタ3の上面から内部に入って、フィルタ3内をブローバイガスが上から下へと流れるにつれて、それに含まれるオイルミストがフィルタ3に捕集される。オイルミストを取り除かれたブローバイガスは、図3の白抜き矢印で示すようにフィルタ3の下面から下に抜け、ガス排出路15及びガス排出口12を経由して、エンジンの吸気側(エアクリーナ)へ戻される。
一方、フィルタ3によって捕集されたオイルミストはフィルタ3の内部を自重により降下して下面から抜け、油滴となってバッフルプレート9上に落下する。なお、このフィルタ3内でのオイルの降下は、フィルタ3内部を上から下へ通過するブローバイガスの流れによってサポートされるので、フィルタ3のオイル切れ性は極めて良好である。そして、バッフルプレート9に落下したオイルは、オイル排出口11から図略の配管を経由してクランクケース内に戻される。
なお、フィルタをエンジンの外部に配置するいわゆる外付け型のオイル分離構造では、冷間時に凝縮水が発生したり、フィルタのハウジングからブローバイガスやオイルが漏れたりする恐れがあり、これを防止するために、例えば、特開平7−269326号公報のようにヒータを設けたり、特開2002−266621号のように一体成形の樹脂ハウジングを採用して気密を向上させたりしている。この点、本実施形態ではオイル分離構造をエンジン内部に設置しているから、上記のような問題は生じず、ヒータ等の特別な構成を設ける必要もない。
本実施形態では以上に示すように、オイルを捕集するための不織布からなるフィルタ3を収納可能なフィルタ室2をヘッドカバー1に備える。そして、ヘッドカバー1には、少なくともフィルタ室2の天井面の位置において補強リブ4・4a・・・を一体的に突設している。そして、前記フィルタ3は、その上面を補強リブ4a・4a・・・に接触させるようにして前記フィルタ室2に配置している。
従って、前記補強リブ4・4a・・・がヘッドカバー1の剛性を向上させるほか、フィルタ3の上面に当接して当該フィルタ3を位置決めする役割をも果たすから、構造が簡素化されるとともに、部品点数を低減でき、コンパクト化が容易である。従って、本実施形態のようにエンジン内部にオイル分離構造を構成するのも容易である。
また、本実施形態では、フィルタ3に接触する補強リブ4a・4a・・・が互いに間隔をあけて複数形成されているので、補強リブ4a・4a・・・の先端が不織布製の柔らかいフィルタ3に深く食い込むことが防止され、フィルタ3の厚みのバラツキを低減できる。この結果、エンジンごとのオイル捕集性能の個体差(バラツキ)を防止でき、フィルタ3の圧力損失の個体差も防止できるから、クランクケース内の圧力を所望の圧力となるように容易に維持することができる。
更に本実施形態では、ヘッドカバー1の下面には当接面13が形成されるとともに、前記フィルタ3の下面(補強リブ4aと反対側の面)を支持するフィルタ支持部材7が、前記当接面13に当接した状態でヘッドカバー1に固定されている。従って、フィルタ支持部材7のヘッドカバー1に対する取付位置が一定となるので、補強リブ4a・4a・・・の下端面とフィルタ支持部材7の上面との間に挟まれるフィルタ3について、上下厚みのバラツキを少なくできる。この結果、エンジンごとのオイル捕集性能の個体差(バラツキ)を一層確実に防止でき、フィルタ3の圧力損失の個体差も防止できるから、クランクケース内の圧力を所望の圧力となるように容易に維持することができる。
また、本実施形態では、前記フィルタ支持部材7が、上側の前記フィルタ室2と下側のロッカー室20とを区画する区画部材としての機能をも奏している。従って、部品点数を一層削減でき、構成を簡素化できる。
更に本実施形態では、ブローバイガスは、フィルタ3の上面とフィルタ室2の天井面との間の空間に導かれた後、前記フィルタ3に上面から入り、当該フィルタ3の下面から抜けるように構成している。従って、補強リブ4a・4a・・・が、フィルタ3の上面とフィルタ室2との天井面との間に隙間(オイル混じりのブローバイガスの導入空間)を形成するための役割をも果たすこととなるから、部品点数を一層低減でき、エンジン内蔵型のオイル分離構造に好適な構成とできる。また、フィルタ3をブローバイガスが上から下へ流れることとなるので、フィルタ3に捕集されたオイルが自重で降下するのをフィルタ3内のブローバイガスの流れがサポートし、フィルタ3からのオイル切れが極めて良好になる。この結果、フィルタ3のオイル詰まりを低減し、メンテナンスの必要頻度を低減できる。
また、本実施形態では図4に示すように、フィルタ3の上面とフィルタ室2の天井面との間に導かれたブローバイガスは、補強リブ4a・4a・・・によって分岐しながら流れるように構成している。従って、フィルタ3の上面全体にブローバイガスを均一に行き渡らせてからフィルタ3を通過させる流れが実現されるので、フィルタ3の圧力損失が過大にならず、目詰まりを少なくでき、オイルミストを安定して捕集することができる。
以上に本発明の好適な実施形態を説明したが、上記の実施形態は以下のように変更して実施することができる。
(1)補強リブ4(フィルタ3に接触する補強リブ4aを含む)の向き、形状、個数は、上記の実施形態に示すものに限らず、任意である。ただし上記したように、フィルタ3への補強リブ4aの食い込みを少なくする観点からは、補強リブ4aの個数は複数とし、互いに間隔をあけて設置することが望ましい。
(2)フィルタ支持部材7のヘッドカバー1への固定方法としては、ネジ8のほか、例えば、リベットや溶接によるものを採用できる。
(3)バッフルプレート9とフィルタ3の下面との間に上下方向の隙間を形成する構成としては、上記の隙間形成板10の代わりに、例えばバッフルプレート9から上方に向けてリブを一体的に突出形成し、そのリブの上端面がフィルタ3の下面を支持するように構成しても良い。
(4)本実施形態ではガスヒートポンプ用エンジンにフィルタ3を内蔵した例を示したが、本発明はガスヒートポンプ用エンジンに用いられる場合に限定されない。ただし本実施形態のように不織布のフィルタ3を用いてオイルを捕集する構成は、フィルタの捕集性能を安定して高く維持できるため、ブローバイガス中のオイル量が厳しく制限されるガスヒートポンプ用エンジンに特に有効である。また、本実施形態の構成では、フィルタ3からのオイル切れが良いためフィルタの目詰まりを少なくでき、メンテナンス頻度を少なく又はメンテナンスフリーとできるため、長時間の連続稼動をさせることが多いガスヒートポンプ用エンジンに好適である。
本発明の一実施形態に係る内燃機関のヘッドカバー部分の構成を示す要部断面図。 フィルタ室の天井面を示す、ヘッドカバーの底面側からみた断面図。 ヘッドカバー部分におけるブローバイガスの流れを示す図。 フィルタ室の天井側におけるブローバイガスの流れを示す、ヘッドカバーの底面側からみた断面図。
符号の説明
1 ヘッドカバー
2 フィルタ室
3 不織布からなるフィルタ
4・4・・・補強リブ
4a・4a・・・ 補強リブ
7 フィルタ支持部材
9 バッフルプレート
10 隙間形成板
13 当接面

Claims (6)

  1. ヘッドカバーに形成され、オイルを捕集するための不織布からなるフィルタを収納可能なフィルタ室と、
    記フィルタ室の内壁面の位置において、前記ヘッドカバーに対して一体的に突設された補強リブと、
    前記ヘッドカバーに取り付けられ、前記フィルタの前記補強リブと反対側の面を支持するフィルタ支持部材と、
    を備え、
    前記フィルタ支持部材は、
    前記フィルタ室とエンジンのロッカー室とを区画するバッフルプレートと、
    前記バッフルプレートの上面に固定され、ブローバイガスが通過する複数の孔が穿孔されるとともに水平部と垂直部とが交互に現れるように段状に折り曲げて形成された隙間形成板と、
    により構成され、
    記補強リブに接触させるようにして前記フィルタを前記フィルタ室に配置していることを特徴とする内燃機関。
  2. 請求項1に記載の内燃機関であって、
    前記ヘッドカバーに対して一体形成され、側壁面が前記フィルタ室の内壁面の一部を構成するサポート壁部と、
    前記サポート壁部を貫通するように形成されたガス通路と、
    を備え、
    前記サポート壁部および前記ガス通路により、前記フィルタ室内へのブローバイガスの導入部で、ブローバイガスの流路が広げられていることを特徴とする内燃機関。
  3. 請求項に記載の内燃機関であって、
    前記フィルタに接触する補強リブは互いに間隔をあけて複数形成され、かつ、当該補強リブは、前記ヘッドカバーを底面側からみたとき、前記ガス通路を流れるブローバイガスの流れ方向に沿わせて配置されていることを特徴とする内燃機関。
  4. 請求項1から請求項までの何れか一項に記載の内燃機関であって、
    ブローバイガスは、前記フィルタの上面と前記フィルタ室の天井面との間に導かれた後、前記フィルタに上面から入り、当該フィルタの下面から抜けるように構成したことを特徴とする内燃機関。
  5. 請求項に記載の内燃機関であって、
    前記フィルタの上面と前記フィルタ室の天井面との間に導かれたブローバイガスは、前記補強リブによって分岐して流れることを特徴とする、内燃機関。
  6. ガスヒートポンプ用エンジンであることを特徴とする、請求項1から請求項までの何れか一項に記載の内燃機関。
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