JP6068024B2 - 分布型火災監視システム - Google Patents
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本発明は、分布型火災監視システムに於いて、
所定の監視領域を仮想的に分割した複数の監視区画毎に配置され、監視区画の所定の火災現象を観測して得た観測情報を無線送信する複数の観測手段と、
複数の監視区画にそれぞれ配置された観測手段からの観測情報に基づいて監視領域の火災を判断する監視手段と、
を備え、監視手段は火災と判断した場合に、伝送路を通じて受信機へ火災信号を出力することを特徴とする。
監視手段は、複数の監視区画毎に、観測情報に含まれる観測値を、多段階に設定した複数の閾値に基づいて、観測値が高くなるほど大きな値をもつ観測ラベル値に変換して、監視区画毎の当該観測ラベル値の総和を算出し、当該観測ラベル値の総和が所定の閾値以上の場合に火災と判断して受信機へ火災信号を出力する。
監視手段は、複数の監視区画毎に、観測情報に含まれる観測値を、多段階に設定した複数の閾値に基づいて、観測値が高くなるほど大きな値をもつ観測ラベル値に変換して、監視区画毎の当該観測ラベル値の総和を算出し、当該観測ラベル値の総和が所定の第1閾値以上の場合に火災の予兆と判断して受信機へ火災予報信号を出力し、観測ラベル値の総和が第1閾値より高い所定の第2閾値以上の場合に火災と判断して受信機へ火災信号を出力する。
監視手段は、複数の監視区画毎の観測値から変換した観測ラベル値のうち少なくとも1つが所定の最大ラベル値である場合、観測ラベル値の総和に基づくことなく、火災と判断して受信機へ火災信号を出力する。
監視手段は、複数の監視区画に対応する何れかの観測ラベル値について所定の増加変化を検知した場合に、当該観測ラベル値の変化区画を含む位置に、監視領域の区画数より少ない所定区画数の火災判断領域を仮想的に配置し、当該火災判断領域に含まれる監視区画の観測ラベル値の総和を算出する。
監視手段は、複数の監視区画に対応する何れかの観測値について所定の増加変化を検知した場合に、当該観測値の変化区画を含む位置に、監視領域の区画数より少ない所定区画数の火災判断領域を仮想的に配置して、当該火災判断領域に含まれる監視区画毎の観測値の総和を算出し、当該観測値の総和が所定の閾値以上の場合に火災と判断して受信機へ火災信号を出力する。
監視手段は、複数の監視区画に対応する何れかの観測値について所定の増加変化を検知した場合に、当該観測値の変化区画を含む位置に、監視領域の区画数より少ない所定区画数の火災判断領域を仮想的に配置して、当該火災判断領域に含まれる監視区画毎の観測値の総和を算出し、当該観測値の総和が所定の第1閾値以上である場合に火災の予兆と判断して受信機へ火災予報信号を出力し、観測値の総和が第1閾値より高い所定の第2閾値以上である場合に火災と判断して受信機へ火災信号を出力する。
観測手段は、火災現象として監視区画の温度状況又は煙濃度状況を観測し、監視情報の観測値は煙濃度又は温度である。
本発明によれば、複数の観測手段を、所定の監視領域を仮想的に分割した複数の監視区画毎に配置し、監視区画の所定の火災現象を観測した得た観測情報を無線送信し、監視手段は、複数の監視区画にそれぞれ配置した観測手段からの観測情報に基づいて監視領域の火災を判断し、火災と判断した場合に、伝送路を通じて受信機へ火災信号を出力するようにしたため、倉庫や体育館といった大空間であっても、大空間の天井面または天井面に近い位置に複数の観測手段を所定ピッチ間隔に配置するだけで、監視領域全域に観測点を分布配置して温度又は煙濃度といった観測情報を監視手段で簡単に取得することができ、監視領域に分布した複数の観測点からスポット的に得た観測情報により監視領域全体の火災を早期に且つ確実に判断して火災を警報することが可能となる。
また監視手段は、複数の監視区画毎に、観測情報に含まれる観測値を、多段階に設定した複数の閾値に基づいて、観測値が高くなるほど大きな値をもつ観測ラベル値に変換して、観測区画毎の当該観測ラベル値の総和を算出し、当該観測ラベル値の総和が所定の閾値以上の場合に火災を判断して受信機へ火災信号を出力するため、観測値をそのまま使用した場合に比べ、観測値をラベル値に変換することで、ラベル値の総和として比較的小さな数値を使用することができ、火災を判断する処理が簡単になる。
また監視手段は、複数の監視区画毎に、観測情報に含まれる観測値を、多段階に設定した複数の閾値観測値に基づいて、観測値が高くなるほど大きな値をもつ観測ラベル値に変換して、監視区画毎の当該観測ラベル値の総和を算出し、当該観測ラベル値の総和が所定の第1閾値以上の場合に火災の予兆と判断して受信機へ火災予報信号を出力し、観測ラベル値の総和が第1閾値より高い所定の第2閾値以上の場合に火災と判断して受信機へ火災信号を出力するため、前述した観測ラベル値への変換による効果が得られると共に、利用者は火災警報の前に出される火災予報警報により火災の兆候を早い段階で知って適切な対応とることができる。
また監視手段は、複数の観測値から変換したラベル値のうちの少なくとも1つが所定の最大ラベル値の場合、観測ラベル値の総和に基づく火災判断を行うことなく、火災と判断して受信機へ火災信号を出力するため、観測値としての温度又は煙濃度が火災を確定できるレベルに増加したことを検知し、観測ラベル値の総和に火災判断を行うことなく、直ちに火災と判断し、迅速に火災を警報させることができる。
また警報手段は、複数の監視区画の何れかのラベル値について所定の増加変化を検知した場合に、当該ラベル値の変化区画を含む位置に、監視領域の区画数より少ない所定区画数の火災判断領域、例えば縦横3区画の格子状に区切られた合計9区画の火災判断領域を仮想的に配置し、当該火災判断領域に含まれる監視区画毎のラベル値の総和を算出するようにしたため、火災判断領域以上の区画数をもつ監視領域であっても、火災判断のために観測ラベル値の総和を求める区画数を一定にして火災判断の閾値を一義的に決めることができる。
一方、監視手段は、前述した観測ラベル値へ変換することなく、複数の監視区画の観測値の総和を算出し、当該観測値の総和が所定の閾値以上の場合に火災と判断して受信機へ火災信号を出力するようにしても良く、総和は比較的大きな数値を扱うことになるが、観測ラベル値への変換が必要ない分、火災判断の処理を簡単にすることができる。
監視手段は、前述した観測ラベル値へ変換することなく、複数の監視区画の観測値の総和を算出し、当該観測値の総和が所定の第1閾値以上の場合に火災の予兆と判断して受信機へ火災予報信号を出力し、観測値の総和が第1閾値より高い所定の第2閾値以上の場合に火災と判断して受信機へ火災信号を出力するようにしても良く、総和は比較的大きな数値を扱うことになるが、同様に、観測ラベル値への変換が必要ない分、火災判断の処理を簡単にすることができる。
また警報手段は、複数の観測値の少なくとも1つが所定の火災確定閾値以上の場合、観測値の総和に基づく火災判断を行うことなく、火災と判断して受信機へ火災信号を出力するため、観測値としての温度又は煙濃度が火災を確定できるレベルに増加したことを検知し、観測値の総和に火災判断を行うことなく、直ちに火災と判断し、迅速に火災を警報させることができる。
また警報手段は、複数の監視区画の何れかの観測値について所定の増加変化を検知した場合に、当該観測値の変化区画を含む位置に、監視領域の区画数より少ない所定区画数の火災判断領域、例えば縦横3区画となる合計9区画の火災判断領域を仮想的に配置し、当該火災判断領域に含まれる監視区画毎の観測値の総和を算出するようにしたため、火災判断領域以上の区画数をもつ監視領域であっても、火災判断のために観測値の総和を求める区画数を一定にして火災判断の閾値を一義的に決めることができる。
(システム構成の概略)
図1は本発明による分布型火災監視システムの概略構成を示した説明図である。図1は、n階立ての建物に設置した火災報知設備を例示しており、間仕切りのない領域である最上階のn階フロア全体を監視領域Aとして本発明の分布型火災監視システムを配置し、それ以外の階は、通常の火災監視システムの場合と同様の火災監視端末を配置している。具体的には、1階に設置した受信機14からは各階に伝送路としての感知器回線(例えば一対の電源兼用信号線)16が引き出され、例えば1階及び2階に示すように、感知器回線16には火災監視端末として公知の火災感知器18、例えばスポット型煙感知器を接続している。
図2は監視領域Aにおける温度観測チップの配置を示した平面図である。図2において、監視領域Aは、点線で示すように、仮想的に例えば9区画の監視区画a11〜a33に分割し、監視区画a11〜a33の各々に温度観測チップ10−11〜10−33を配置している。
温度観測チップ10−11〜10−33は、警戒区画a11〜a33の観測点の温度を観測して観測結果が示す観測情報(温度情報)を含んだ温度観測信号を監視装置12へ送信する。監視装置12は温度観測チップ10−11〜10−33から受信した温度観測信号の温度情報に基づき火災を判断し、火災と判断した場合には火災信号を受信機14へ送信して火災警報を出力させる。
(温度観測チップの外観・構造)
図3は図1に設けた温度観測チップの外観を示した説明図であり、図3(A)に平面を、図3(B)に内部構造の断面を、図3(C)に底面を示している。
図4は温度観測チップの機能構成の概略を示したブロック図である。温度観測チップ10は、温度検出素子106、温度観測制御部100、アンテナ104を接続した通信部102を備え、図3に示した釦電池24による電源供給を受けて動作する。温度観測制御部100は、図3の制御チップ38に対応し、例えばプログラムの実行により実現される機能である。ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
(監視装置の機能構成)
図5は監視装置12の機能構成の概略を示したブロック図である。図5において、監視装置12は、監視制御部200、アンテナ204を接続した通信部202及び操作表示部208を備え、例えば受信機14から感知器回線16を介して供給された電源により動作する。
監視制御部200は、通信部202に指示し、所定周期毎に通信部202から温度観測チップ10−11〜10−33へ一括AD変換信号を送信させる制御を行い、これを受信した温度観測チップ10−11〜10−33に温度観測動作を行わせる。続いて監視制御部200は、通信部202に指示し、温度観測チップ10−11〜10−33の各アドレス、例えばそれぞれに割り当てられた識別子である送信元符号を順次指定したポーリング信号を通信部104から温度観測チップ10−11〜10−33へ送信させる制御を行い、当該ポーリング信号を受信した温度観測チップ10−11〜10−33から観測温度を含んだ温度観測信号を順次送信させる。
監視制御部200は、温度観測チップ10−11〜10−33で観測した複数の監視区画a11〜a33の観測温度に基づいて監視領域Aの火災を判断する。監視制御部200は、例えば監視区画a11〜a33毎の観測温度を、多段階に設定した複数の温度閾値に対応して、観測温度が高くなるほど大きな値をもつ観測ラベル値(温度ラベル値)に変換して、これら温度ラベル値の総和を算出し、温度ラベル値の総和が所定の火災判断閾値以上の場合に火災をと判断し、伝送部206に指示し、火災信号を受信機14へ送信する制御を行う。
閾値Tth1〜Tth5は例えば次のようになる。
Tth1=50℃(低発熱)
Tth2=55℃(中発熱)
Tth3=60℃(高発熱)
Tth4=65℃(過熱)
Tth5=75℃(発火の危険性)
Tth1未満 温度ラベル値L=0
Tth1以上Trh2未満 温度ラベル値L=1
Tth2以上Trh3未満 温度ラベル値L=2
Tth3以上Trh4未満 温度ラベル値L=3
Tth4以上Trh5未満 温度ラベル値L=4
Tth5以上 温度ラベル値L=5
最小値ΣLmin=0
最大値ΣLmax=45
となる。このように温度ラベル値の総和ΣLは、0〜45の範囲で変化することから、この範囲に、火災と判断するための火災判断閾値ΣLthを設定する。
ΣLth=20
を設定する。
監視制御部200は、各温度観測チップ10から得た観測温度から変換し算出した温度ラベル値の総和に基づき火災と判断して火災信号を受信機14へ送信した後に温度ラベル値の総和が火災判断閾値ΣLthを下回る状態が例えば所定時間継続した場合或いは例えば所定回数連続した場合、火災の復旧(火災状態が解消したこと)を検知し、伝送部206に指示し、火災信号の送信を停止する制御、例えばスイッチング動作を解除して感知器回線16に流していた発報電流を停止する復旧制御を行う。
次に本発明の分布型火災監視システムによる火災判断処理を、簡単な例をとって説明する。図6は監視装置12の監視制御部200が温度観測チップ10−11〜10−33から受信した観測温度を変換した1〜5の値をとる温度ラベル値を、図2の監視領域Aの監視区画a11〜a33に配置した各温度観測チップについて示した説明図である。ここで、図2の監視区画a11〜a33に配置した温度観測チップ10−11〜10−33の観測温度に対応したラベル値をL11〜L33とし、これらの数値例を○内に表記する。
監視装置12の監視制御部200は、観測温度を変換した温度ラベル値の総和から火災を判断するための火災判断閾値ΣLthを、火災の予兆と判断するための第1火災判断閾値ΣLth1と、火災と判断するための第2火災判断閾値ΣLth2の2段階に設定しても良い。この場合は、例えば
ΣLth1=15
ΣLth2=20
に設定する。
本発明の他の実施形態として、監視装置12の警報制御部200は、監視領域における監視区画の何れかのラベル値の、初期状態に対する増加変化を検知した場合に、そのラベル値変化区画(変化した区画)を含む部分領域に、固定区画数の火災判断領域(火災判断マトリクス)を仮想配置し、当該火災判断領域に含まれる監視区画のラベル値の総和を算出して火災を判断する。
本発明の分布型火災監視システムは、図1の監視領域Aに配置した温度観測チップ10の代わりに、所定局所の煙濃度を観測する煙観測チップを配置しても良い。煙観測チップは火災現象として、煙濃度(火災に伴う煙発生状況)を観測する。
図11は本実施形態の分布型火災監視システムで使用する煙観測チップの外観を示した説明図であり、図11(A)に平面を、図11(B)に内部構造の断面を、図11(C)に底面を示している。
図12は煙観測チップの機能構成の概略を示したブロック図である。図12において、煙観測チップ11は、検煙部116、煙濃度観測制御部110、アンテナ114を接続した通信部112を備え、図11に示した釦電池124による電源供給を受けて動作する。煙濃度観測制御部110は、例えばプログラムの実行により実現される機能である。ハードウェアとしては図7の制御チップ141を備え、CPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
図11及び図12の煙観測チップ11を図2の監視領域に配置した場合の、図5に示した監視装置12の機能は、監視制御部200による火災監視制御が相違し、それ以外は図5の場合と同様である。
本実施形態における監視装置12の監視制御部200は、煙観測チップ11で観測した複数の監視区画a11〜a33の観測煙濃度に基づいて監視領域Aの火災を判断する。監視制御部200は、例えば監視区画a11〜a33毎の観測煙濃度を、多段階に設定した複数の煙濃度閾値に対応して、観測煙濃度が高くなるほど大きな値をもつ観測ラベル値(煙濃度ラベル値)に変換してこれら煙濃度ラベル値の総和を算出し、当該観測ラベル値の総和が所定の閾値以上の場合に火災と判断し、伝送部206に指示し、火災信号を受信機14へ送信する制御を行う。
Sth1= 5.0%/m
Sth2= 7.5%/m
Sth3=10.0%/m
Sth4=12.5%/m
Sth5=15.0%/m
Sth1未満 煙濃度ラベル値L=0
Sth1以上Srh2未満 煙濃度ラベル値L=1
Sth2以上Srh3未満 煙濃度ラベル値L=2
Sth3以上Srh4未満 煙濃度ラベル値L=3
Sth4以上Srh5未満 煙濃度ラベル値L=4
Sth5以上 煙濃度ラベル値L=5
(システム)
例えば上記実施形態の図1に示すn階に間仕切り等がある場合には、監視装置12が接続されている感知器回線に、監視装置12に加えて火災感知器18を接続することもできる。また、例えばこのように同じ階で間仕切りで仕切られた複数の空間についてそれぞれ分布型火災監視を行う場合には、同じ感知器回線に監視装置を複数台接続しても良い。
上記の実施形態では、監視装置が温度観測チップによる観測温度又は煙観測チップによる観測温度から観測ラベル値に変換しているが、このラベル値への変換を温度観測チップ及び煙観測チップ側で行い、変換したラベル値を監視装置へ送信するようにしても良い。これにより監視装置の火災監視制御の処理負担を軽減することができる。
また監視装置は、観測ラベル値を用いず、温度観測チップ又は煙観測チップによる複数の監視区画の観測温度又は観測煙濃度の総和(観測値の総和)を算出し、当該総和が所定の閾値以上の場合に火災を判断して火災信号を出力するようにしても良い。
また監視装置から受信機へ火災、復旧、障害などのイベントを含む電文を伝送して警報動作を行わせるようにしてもよい。このとき、監視装置と受信機との間はこれらの情報が伝送可能な伝送路とする。またこの場合、監視装置から受信機へ複数の観測チップで観測した監視区画毎の火災現象を観測して得た観測値を含んだ観測信号を送信し、受信機側で監視領域の観測値を処理し、火災判断や火災拡大状況の判別表示等を行うようにしても良い。
また、上記の実施形態に於いては観測チップと監視装置の間の通信を無線とする場合を示したが、任意の一部又は全部を有線通信としても良い。
上記の実施形態はビルやオフィス用などに限らず、住宅等適宜の火災監視にも適用できる。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
11:煙観測チップ
12:監視装置
14:受信機
18:火災感知器
100:温度観測制御部
102,112,202:通信部
200:監視制御部
Claims (11)
- 所定の監視領域を仮想的に分割した複数の監視区画毎に配置され、監視区画の所定の火災現象を観測して得た観測情報を無線送信する複数の観測手段と、
前記複数の監視区画にそれぞれ配置された前記観測手段からの観測情報に基づいて監視領域の火災を判断する監視手段と、
を備え、前記監視手段は火災を判断した場合に、伝送路を通じて受信機へ火災信号を出力する分布型火災監視システムに於いて、
前記監視手段は、複数の監視区画毎に、観測情報に含まれる観測値を、多段階に設定した複数の閾値に基づいて、観測値が高くなるほど大きな値をもつ観測ラベル値に変換して、前記監視区画毎の当該観測ラベル値の総和を算出し、当該観測ラベル値の総和が所定の閾値以上の場合に火災と判断して前記受信機へ火災信号を出力することを特徴とする分布型火災監視システム。
- 所定の監視領域を仮想的に分割した複数の監視区画毎に配置され、監視区画の所定の火災現象を観測して得た観測情報を無線送信する複数の観測手段と、
前記複数の監視区画にそれぞれ配置された前記観測手段からの観測情報に基づいて監視領域の火災を判断する監視手段と、
を備え、前記監視手段は火災を判断した場合に、伝送路を通じて受信機へ火災信号を出力する分布型火災監視システムに於いて、
前記監視手段は、複数の監視区画毎に、観測情報に含まれる観測値を、多段階に設定した複数の閾値に基づいて、観測値が高くなるほど大きな値をもつ観測ラベル値に変換して、前記監視区画毎の当該観測ラベル値の総和を算出し、当該観測ラベル値の総和が所定の第1閾値以上の場合に火災の予兆と判断して前記受信機へ火災予報信号を出力し、観測ラベル値の総和が第1閾値より高い所定の第2閾値以上の場合に火災と判断して前記受信機へ火災信号を出力することを特徴とする分布型火災監視システム。
- 請求項1又は2記載の分布型火災監視システムに於いて、前記監視手段は、複数の監視区画毎の観測値から変換した観測ラベル値のうち少なくとも1つが所定の最大ラベル値である場合、観測ラベル値の総和に基づくことなく、火災と判断して前記受信機へ火災信号を出力することを特徴とする分布型火災監視システム。
- 請求項1又は2記載の分布型火災監視システムに於いて、前記監視手段は、複数の監視区画に対応する何れかの観測ラベル値について所定の増加変化を検知した場合に、当該観測ラベル値の変化区画を含む位置に、監視領域の区画数より少ない所定区画数の火災判断領域を仮想的に配置し、当該火災判断領域に含まれる監視区画の観測ラベル値の総和を算出することを特徴とする分布型火災監視システム。
- 請求項1又は2記載の分布型火災監視システムに於いて、前記監視手段は、複数の監視区画に対応する何れかの観測ラベル値について所定の増加変化を検知した場合に、当該観測ラベル値の変化区画が略中心となるように火災判断領域を仮想的に配置し、当該火災判断領域に含まれる監視区画毎のラベル値の総和を算出することを特徴とする分布型火災監視システム。
- 所定の監視領域を仮想的に分割した複数の監視区画毎に配置され、監視区画の所定の火災現象を観測して得た観測情報を無線送信する複数の観測手段と、
前記複数の監視区画にそれぞれ配置された前記観測手段からの観測情報に基づいて監視領域の火災を判断する監視手段と、
を備え、前記監視手段は火災を判断した場合に、伝送路を通じて受信機へ火災信号を出力する分布型火災監視システムに於いて、
前記監視手段は、複数の監視区画に対応する何れかの観測値について所定の増加変化を検知した場合に、当該観測値の変化区画を含む位置に、監視領域の区画数より少ない所定区画数の火災判断領域を仮想的に配置して、当該火災判断領域に含まれる監視区画毎の観測値の総和を算出し、当該観測値の総和が所定の閾値以上の場合に火災と判断して前記受信機へ火災信号を出力することを特徴とする分布型火災監視システム。
- 所定の監視領域を仮想的に分割した複数の監視区画毎に配置され、監視区画の所定の火災現象を観測して得た観測情報を無線送信する複数の観測手段と、
前記複数の監視区画にそれぞれ配置された前記観測手段からの観測情報に基づいて監視領域の火災を判断する監視手段と、
を備え、前記監視手段は火災を判断した場合に、伝送路を通じて受信機へ火災信号を出力する分布型火災監視システムに於いて、
前記監視手段は、複数の監視区画に対応する何れかの観測値について所定の増加変化を検知した場合に、当該観測値の変化区画が略中心となるように火災判断領域を仮想的に配置して、当該火災判断領域に含まれる監視区画毎の観測値の総和を算出し、当該観測値の総和が所定の閾値以上の場合に火災と判断して前記受信機へ火災信号を出力することを特徴とする分布型火災監視システム。
- 所定の監視領域を仮想的に分割した複数の監視区画毎に配置され、監視区画の所定の火災現象を観測して得た観測情報を無線送信する複数の観測手段と、
前記複数の監視区画にそれぞれ配置された前記観測手段からの観測情報に基づいて監視領域の火災を判断する監視手段と、
を備え、前記監視手段は火災を判断した場合に、伝送路を通じて受信機へ火災信号を出力する分布型火災監視システムに於いて、
前記監視手段は、複数の監視区画に対応する何れかの観測値について所定の増加変化を検知した場合に、当該観測値の変化区画を含む位置に、監視領域の区画数より少ない所定区画数の火災判断領域を仮想的に配置して、当該火災判断領域に含まれる監視区画の観測値の総和を算出し、当該観測値の総和が所定の第1閾値以上である場合に火災の予兆と判断して前記受信機へ火災予報信号を出力し、観測値の総和が第1閾値より高い所定の第2閾値以上である場合に火災と判断して前記受信機へ火災信号を出力することを特徴とする分布型火災監視システム。
- 所定の監視領域を仮想的に分割した複数の監視区画毎に配置され、監視区画の所定の火災現象を観測して得た観測情報を無線送信する複数の観測手段と、
前記複数の監視区画にそれぞれ配置された前記観測手段からの観測情報に基づいて監視領域の火災を判断する監視手段と、
を備え、前記監視手段は火災を判断した場合に、伝送路を通じて受信機へ火災信号を出力する分布型火災監視システムに於いて、
前記監視手段は、複数の監視区画に対応する何れかの観測値について所定の増加変化を検知した場合に、当該観測値の変化区画が略中心となるように火災判断領域を仮想的に配置して、当該火災判断領域に含まれる監視区画毎の観測値の総和を算出し、当該観測値の総和が所定の第1閾値以上である場合に火災の予兆と判断して前記受信機へ火災予報信号を出力し、観測値の総和が第1閾値より高い所定の第2閾値以上である場合には火災と判断して前記受信機へ火災信号を出力することを特徴とする分布型火災監視システム。
- 請求項6乃至9の何れかに記載の分布型火災監視システムに於いて、前記監視手段は、複数の観測値の少なくとも1つが所定の火災確定閾値以上である場合、観測値の総和に基づくことなく、火災と判断して前記受信機へ火災信号を出力することを特徴とする分布型火災監視システム。
- 請求項1乃至10の何れかに記載の分布型火災監視システムに於いて、前記観測手段は、火災現象として監視区画の温度状況又は煙濃度状況を観測し、前記観測情報の観測値は煙濃度又は温度であることを特徴とする分布型火災監視システム。
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