JP4673161B2 - 防災システム - Google Patents
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Description
例えば、立体駐車場などの上部に火災感知器を設置するとともに、車を立体駐車場内で運搬するエレベータ上に画像認識装置を設置し、火災感知器が作動すると、それからの火災信号によりエレベータが動いてカメラにより格納庫の写真を撮って行き、その映像が予め撮っておいた正常状態のときの映像と比較し、異なっていればその異なる映像の格納庫を火災位置と特定する(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、立体駐車場のエレベータのような施設や装置内の可動部分に画像認識装置を設置すると、画像認識装置からの信号を取り出す配線が難しいという問題がある。
また、光学処理方式では、障害物による検知死角に対応するため、画像を取り込む装置を複数設置しなければならないし、装置自体のコストが高く且つ光学的構造の維持管理に費用や労力がかさむという問題がある。
そして、火元位置の特定は、センサタグの位置を特定することにより行われ、センサタグの位置は、受信機に格納されている各センサタグの位置情報をセンサタグの識別情報により検索することに特定される。センサタグの識別情報は、センサタグ毎に予め定められており、受信機から各センサタグに順次防護対象物に関する物理量のデータを送るように要求し、センサタグから送られてきた防護対象物に関する物理量のデータを収集するときに使用されており、受信機では受信した防護対象物に関する物理量のデータと識別情報とを関連付けて処理する。
上述した技術思想を具体化した防災システムについて以下に説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係わる防災システムが配備されている防護エリアの様子を示す図である。図2は、この発明の実施の形態1に係わる防災システムの構成図である。図3は、この発明の実施の形態1に係わるポーリング部のブロック図である。図4は、データベースに格納されている位置情報テーブルのデータ構造を示す図である。図5は、この発明の実施の形態1に係わるセンサタグのブロック図である。
また、防護対象物3の形状、防護対象物3の置かれている位置、貼り付けられているセンサタグ4の位置、消火用ノズル6の基準点が設計図面からまたは計測され、関連位置情報としてまとめられている。
そして、受信機8は、センサタグ4に対してポーリングリストに基づいてセンサタグ4が検出した温度データを収集するポーリング部11、収集した温度データに基づいて火災の発生を判定する火災発生判定部12、火災が発生と判定されたとき火元の位置を特定する火元位置特定部13、センサタグ4に関わる位置情報が識別情報と関連付けられて記憶されているデータベース14、防護対象物3の運転を停止する運転停止スイッチ17を有している。
また、受信機8は、警報灯15とスピーカ16が備えられている。
また、ポーリング部11は、図3に示すように、受信用増幅回路21および復調回路22を有している。受信用増幅回路21は、アンテナ19で受信した信号を増幅する回路でFET等が用いられ、復調回路22は、受信した信号を検波して温度データと識別情報を再生するフィルタ等を有する回路である。再生された温度データと識別情報は火災発生判定部12に送られる。
また、ポーリング部11は、変調回路23および送信用増幅回路24を有している。変調回路23は、ポーリング対象のセンサタグ4の識別情報を送信する信号に変調し、送信用増幅回路24は、送信する信号を増幅してアンテナ19から送信する。
また、ポーリング部11は、制御回路25を有し、制御回路25は定められた順番に従ってセンサタグ4に対して温度データおよび識別情報の送信を要求する。センサタグ4は送信の要求があった場合にのみ温度データおよび識別情報を送信することができる。
また、データベース14には、センサタグ4毎の過去に遡る所定の間の温度データが記憶されている。
また、火元位置特定部13は、求められた防護対象物3の運転を運転停止スイッチ17で停止する。
また、火元位置特定部13は、求められた防護対象物3に該当する警報灯15を点灯して火災が発生した防護対象物3を周囲にいる人に知らしめる。また、火元位置特定部13は、求められた防護対象物3に火災が発生した旨スピーカ16から報知する。
また、センサタグ4は、図示しない一次電池が備えられている。そして、このセンサタグ4は自前の電源を有しているので、アクティブ式のセンサ機能を内蔵し、無線通信を行える「センサRFタグ」と呼ばれる。
そして、温度センサ部31は、図示しない実装基板の面上に構成された他の回路と反対側の面に取り付けられ、実装基板の略中心に穿孔された孔を通して実装基板の他の回路と接続されて固定されている。これにより、温度センサ部31で温度計測を正確に行うことができる。
ここで、A/D変換回路32、制御回路33、送受信回路34は、Ga−As基板等のチップ上に、公知のIC設計技術であるモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)技術を用いて作製されて回路がIC化されている。
また、消火制御盤9には、防護対象物3が防護エリア2を占有している占有エリアの情報が格納されている。
そして、消火制御盤9は、火元位置と各消火用ノズル6の基準点とを結ぶ線分を算出し、各線分のうち占有エリアに掛からない線分を抽出することにより、使用する消火用ノズル6を選択する。
さらに、消火制御盤9は、選択した消火用ノズル6の放射方向が線分上に一致するように、消火用ノズル6の水平放射角および鉛直放射角を算出する。そして、算出した水平放射角および鉛直放射角に基づいて消火用ノズル6の放射方向を制御する。最後に放射方向の制御が完了したら消火剤を放射して火災を消火する。
S101で、各センサタグ4は、周期的に温度を計測する。
S102で、ポーリング部11は、ポーリングリストに従って各センサタグ4に順次温度データを送信するように要求する。
S103で、ポーリング部11は、各センサタグ4から順次送られてくる温度データを収集する。
S104で、火災発生判定部12は、温度データを火災閾値に対比して火災発生の有無を判定する。火災が発生と判定したとき火元位置特定指令を火元位置特定部13に発する。
S105で、火元位置特定部13は、火災閾値を超えた温度データが計測されたセンサタグ4の識別情報により位置情報テーブルを検索して当該センサタグ4が貼り付けられている位置を火元位置とみなす。
S106で、火元位置特定部13は、センサタグ4の識別情報により位置情報テーブルを検索して火災が発生と判定に関わった温度データを検出したセンサタグ4が貼り付けられている防護対象物3を特定し、運転停止スイッチ17を介して該防護対象物3を停止するように指令する。
S107で、火元位置特定部13は、警報灯15の点灯およびスピーカ16から音響警報を鳴らす。
S108で、消火制御盤9は、消火用ノズル6の位置情報と火元位置とから火元位置に消火剤を放射できる消火用ノズル6を選定する。
S109で、消火制御盤9は、選定された消火用ノズル6の放射方向に火元位置が含まれるように水平放射角と鉛直放射角を決定する。
S110で、消火制御盤9は、消火用ノズル6の駆動機構を操作して消火用ノズル6を放射角に合わせる。
S111で、消火制御盤9は、消火剤を放射する。
また、貼り付けるセンサタグ4のサイズが小さいので、防護対象物3の部分的な発熱を検出することにより大きな火災に至る前に防護対象物3を停止して対策を施すことができる。
また、センサタグ4から無線通信により受信機8が温度データを収集するので、配線に関わるコストが掛からずに安価にシステムを構築することができる。
また、火元位置に消火用ノズル6の照準を合わせてから消火剤を放射するので、正確に火元に消火剤が供給されることにより迅速な消火活動を行える。
また、センサタグ4は自前の電源を有してアクティブ式のセンサであるとして説明したが、これに限らずに自前の電源を有しないいわゆるパッシブセンサタグを使用してもよい。
図7は、この発明の実施の形態2に係わるセンサタグのブロック図である。図8は、この発明の実施の形態2に係わる受信機の機能ブロック図である。
この発明の実施の形態2に係わる防災システムは、実施の形態1に係わる防災システム1では受信機8において行われている火災の発生の判定をセンサタグ4Bで行うことが異なっており、それ以外は同様であるので同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
実施の形態2に係わるセンサタグ4Bは、図7に示すように、火災による温度の上昇を探知するための温度データを出力する温度センサ部31、温度センサ部31から出力された温度データをデジタルデータに変換するA/D変換回路32、デジタルデータに変換された温度データを予め定められている火災閾値と対比し、温度データが火災閾値を超えたとき火災発生と判定する火災発生判定回路40、火災が発生したことを受信機8Bに伝える火災信号の無線送信を制御する制御回路33B、受信機8Bとの間で無線により送受信を行う送受信回路34、デジタルデータを一旦記憶するメモリ部35を有する。
このように火災の発生の判定をセンサタグ4Bで行っても、受信機8Bで火災の発生の判定を行ったセンサタグ4Bの位置を特定することにより火元を確実に特定することができる。
Claims (3)
- 防護対象物の複数箇所に貼付され、上記防護対象物の部分的な物理量を検出してそのまま該物理量のデータを無線信号に変換して送信する、またはさらに該物理量に基づいて火災の発生の有無を判断して火災の発生が有りと判定されたとき火災発生を示す無線信号を送信する複数のセンサタグと、
該物理量のデータが変換された無線信号を受信して該物理量のデータに戻し、該物理量のデータに基づいて火災の発生を判断する、または火災発生を示す無線信号を受信する受信機と、
を備えた防災システムであって、
上記センサタグは、上記センサタグ毎に予め定められた識別情報を有し、
上記受信機は、上記識別情報に上記センサタグに関わる位置情報が関連づけられて記憶されているデータベースと、上記センサタグが貼付されている上記防護対象物の運転を停止させる運転停止スイッチとを有し、上記センサタグから無線信号を受信すると、上記データベースより上記センサタグの位置を判断し、上記運転停止スイッチにより、上記防護対象物の運転を停止させることを特徴とする防災システム。 - 上記データベースは、上記センサタグの上記識別情報と、上記センサタグ毎に上記識別情報と関連して貼付されている防護対象物名と、上記センサタグが貼付されている位置座標とが記憶された位置情報テーブルを格納していることを特徴とする請求項1に記載の防災システム。
- 上記防護対象物は、製造装置であり、上記位置座標は、3次元の位置座標であることを特徴とする請求項1または2に記載の防災システム。
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