JP4673162B2 - 防災システム - Google Patents
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例えば、立体駐車場などの上部に火災感知器を設置するとともに、車を立体駐車場内で運搬するエレベータ上に画像認識装置を設置し、火災感知器が作動すると、それからの火災信号によりエレベータが動いてカメラにより格納庫の写真を撮って行き、その映像が予め撮っておいた正常状態のときの映像と比較し、異なっていればその異なる映像の格納庫を火災位置と特定する(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、立体駐車場のエレベータのような施設や装置内の可動部分に画像認識装置を設置すると、画像認識装置からの信号を取り出す配線が難しいという問題がある。
また、光学処理方式では、障害物による検知死角に対応するため、画像を取り込む装置を複数設置しなければならないし、装置自体のコストが高く且つ光学的構造の維持管理に費用や労力がかさむという問題がある。
また、消火用ノズル6の基準点が設計図面からまたは計測され、関連位置情報として記憶されている。
アンテナ19a、19b、19cは、放射電体がループ状に形成されたループ状アンテナや線状アンテナやマイクロストリップアンテナやスロットアンテナ等各種のアンテナが用いられる。なお、防護対象物3にはそれぞれ1つのセンサタグ4を貼付している例について説明するが、長いものには複数のセンサタグ4を貼付してもよい。また、3本のアンテナ19a、19b、19cを防護エリア2内に配備しているが、4本以上のアンテナを配備してもよい。
また、受信機8は、警報灯15とスピーカ16が備えられている。
また、ポーリング部11は、アンテナ19aに接続された受信用増幅回路21および復調回路22を有している。受信用増幅回路21は、アンテナ19aで受信した無線信号を増幅する回路でFET等が用いられ、復調回路22は、受信した信号を検波して温度データと識別情報を再生するフィルタ等を有する回路である。再生された温度データと識別情報は火災発生判定部12に送られる。
また、ポーリング部11は、アンテナ19aに接続された変調回路23および送信用増幅回路24を有している。変調回路23は、ポーリング対象のセンサタグ4の識別情報を送信する無線信号に変調し、送信用増幅回路24は、送信する信号を増幅してアンテナ19aから送信する。
また、ポーリング部11は、制御回路25を有し、制御回路25は定められた順番に従ってセンサタグ4に対して温度データおよび識別情報の送信を要求する。センサタグ4は送信の要求があった場合にのみ温度データおよび識別情報を送信することができる。
火災発生判定部12は、ポーリング部11で再生された温度データおよび識別情報に基づいて、センサタグ4毎の温度データに分類し、その温度データを予め定められている火災閾値と対比し、温度データが火災閾値を超えたとき火災発生と判定し、識別情報を添付して位置特定指令を火元位置特定部13に発する。
火元位置特定部13は、求められた防護対象物3の運転を運転停止スイッチ17で停止する。
また、火元位置特定部13は、求められた防護対象物3に該当する警報灯15を点灯して火災が発生した防護対象物3を周囲にいる人に知らしめる。また、火元位置特定部13は、求められた防護対象物3に火災が発生した旨スピーカ16から報知する。
また、センサタグ4は、図示しない一次電池が備えられている。そして、このセンサタグ4は自前の電源を有しているので、アクティブ式のセンサ機能を内蔵し、無線通信を行える「センサRFIDタグ」と呼ばれる。
そして、温度センサ部31は、図示しない実装基板の面上に構成された他の回路と反対側の面に取り付けられ、実装基板の略中心に穿孔された孔を通して実装基板の他の回路と接続されて固定されている。これにより、温度センサ部31で温度計測を正確に行うことができる。
ここで、A/D変換回路32、制御回路33、送受信回路34は、Ga−As基板等のチップ上に、公知のIC設計技術であるモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)技術を用いて作製されて回路がIC化されている。
また、消火制御盤9には、防護対象物3が防護エリア2を占有している占有エリアの情報が格納されている。
そして、消火制御盤9は、火元位置と各消火用ノズル6の基準点とを結ぶ線分を算出し、各線分のうち占有エリアに掛からない線分を抽出することにより、使用する消火用ノズル6を選択する。
さらに、消火制御盤9は、選択した消火用ノズル6の放射方向が線分上に一致するように、消火用ノズル6の水平放射角および鉛直放射角を算出する。そして、算出した水平放射角および鉛直放射角に基づいて消火用ノズル6の放射方向を制御する。最後に放射方向の制御が完了したら消火剤を放射して火災を消火する。
S101で、各センサタグ4は、周期的に温度を計測する。
S102で、ポーリング部11は、ポーリングリストに従って各センサタグ4に順次温度データを送信するように要求する。
S103で、ポーリング部11は、各センサタグ4から順次送られてくる温度データを収集する。このとき電界強度計測回路18a、18b、18cは、受信した無線電波の電界強度を計測し、計測した電界強度を識別情報と一緒にして火元位置特定部13に送る。
S104で、火災発生判定部12は、温度データを火災閾値に対比して火災発生の有無を判定する。火災が発生と判定したとき火元位置特定指令を火元位置特定部13に発する。
S105で、火元位置特定部13は、火災閾値を超えた温度データが計測されたセンサタグ4の識別情報に対応する3つの電界強度Ea、Eb、Ecから当該センサタグ4が貼り付けられている位置を火元位置とみなす。
S106で、火元位置特定部13は、センサタグ4の識別情報により位置情報テーブルを検索して火災が発生と判定に関わった温度データを検出したセンサタグ4が貼り付けられている防護対象物3を特定し、運転停止スイッチ17を介して該防護対象物3を停止するように指令する。
S107で、火元位置特定部13は、警報灯15の点灯およびスピーカ16から音響警報を鳴らす。
S108で、消火制御盤9は、消火用ノズル6の位置情報と火元位置とから火元位置に消火剤を放射できる消火用ノズル6を選定する。
S109で、消火制御盤9は、選定された消火用ノズル6の放射方向に火元位置が含まれるように水平放射角と鉛直放射角を決定する。
S110で、消火制御盤9は、消火用ノズル6の駆動機構を操作して消火用ノズル6を放射角に合わせる。
S111で、消火制御盤9は、消火剤を放射する。
また、貼り付けるセンサタグ4のサイズが小さいので、防護対象物3の部分的な発熱を検出することにより大きな火災に至る前に防護対象物3を停止して対策を施すことができる。
また、センサタグ4から無線通信により受信機8が温度データを収集するので、センサタグ4を防護対象物3の回転部など可動する部分にも貼付でき、防護対象物3に対する検知死角を減らすことができる。
また、センサタグ4から無線通信により受信機8が温度データを収集するので、配線に関わるコストが掛からずに安価にシステムを構築することができる。
また、火元位置に消火用ノズル6の照準を合わせてから消火剤を放射するので、正確に火元に消火剤が供給されることにより迅速な消火活動を行える。
また、センサタグ4は自前の電源を有してアクティブ式のセンサであるとして説明したが、これに限らずに自前の電源を有しないいわゆるパッシブセンサタグを使用してもよい。
図6は、この発明の実施の形態2に係わるセンサタグのブロック図である。図7は、この発明の実施の形態2に係わる受信機の機能ブロック図である。
この発明の実施の形態2に係わる防災システムは、実施の形態1に係わる防災システム1では受信機8において行われている火災の発生の判定をセンサタグ4Bで行うことが異なっており、それ以外は同様であるので同様な部分に同じ符号を付記して説明は省略する。
実施の形態2に係わるセンサタグ4Bは、図6に示すように、火災による温度の上昇を探知するための温度データを出力する温度センサ部31、温度センサ部31から出力された温度データをデジタルデータに変換するA/D変換回路32、デジタルデータに変換された温度データを予め定められている火災閾値と対比し、温度データが火災閾値を超えたとき火災発生と判定する火災発生判定回路40、火災が発生したことを受信機8Bに伝える火災信号の無線送信を制御する制御回路33B、受信機8Bとの間で無線により送受信を行う送受信回路34、デジタルデータを一旦記憶するメモリ部35を有する。
このように火災の発生の判定をセンサタグ4Bで行っても、受信機8Bで火災の発生の判定を行ったセンサタグ4Bの位置を特定することにより火元を確実に特定することができる。
Claims (3)
- 防護エリア内に配置された防護対象物に貼付され、上記防護対象物に関わる物理量を検出してそのまま該物理量のデータを無線信号に変換して送信するセンサタグと、
該物理量のデータが変換された無線信号を受信して該物理量のデータに戻し、該物理量のデータに基づいて火災の発生を判断する受信機と、
を備えた防災システムであって、
上記防護エリア内に、上記センサタグから送信される上記無線電波を受信する3本以上のアンテナを設け、
上記防護対象物は、上記防護エリア内を移動可能に配置され、
上記受信機は、各上記アンテナで受信した上記無線電波の電界強度を計測して送信する電界強度計測回路と、
上記物理量のデータに基づいて火災の発生を判断する火災発生判定部と、
上記火災発生判定部が火災の発生を判断したとき、上記電界強度計測回路が計測して送信した電界強度に基づいて、上記物理量のデータを検出した上記センサタグの位置を求めて火元位置とみなす火元位置特定部と、
を備えたことを特徴とする防災システム。 - 防護エリア内に配置された防護対象物に貼付され、上記防護対象物に関わる物理量を検出して、該物理量に基づいて火災の発生の有無を判断して火災の発生が有りと判定されたとき火災発生を示す無線信号を送信するセンサタグと、
上記火災発生を示す無線信号を受信する受信機と、
を備えた防災システムであって、
上記防護エリア内に、上記センサタグから無線電波を受信する3本以上のアンテナを設け、
上記防護対象物は、上記防護エリア内を移動可能に配置され、
上記受信機は、各上記アンテナで受信した上記無線電波の電界強度を計測して送信する電界強度計測回路と、
上記センサタグから火災発生を示す無線信号を受信したとき、上記電界強度計測回路が計測して送信した電界強度に基づいて、火災の発生を示す上記無線信号を送信した上記センサタグの位置を求めて火元位置とみなす火元位置特定部と、
を備えたことを特徴とする防災システム。 - 火元位置とみなされる上記センサタグの位置は、3次元の位置座標であることを特徴とする請求項1または2に記載の防災システム。
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