JP2003322569A - 温度センサ付送信装置 - Google Patents
温度センサ付送信装置Info
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- JP2003322569A JP2003322569A JP2002128545A JP2002128545A JP2003322569A JP 2003322569 A JP2003322569 A JP 2003322569A JP 2002128545 A JP2002128545 A JP 2002128545A JP 2002128545 A JP2002128545 A JP 2002128545A JP 2003322569 A JP2003322569 A JP 2003322569A
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- temperature
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Abstract
(57)【要約】
【課題】無線で送信することのできる温度センサ付送信
装置であって、温度の測定精度を向上する。 【解決手段】温度センサ付送信装置は、基板12と、基
板12に設けられた温度センサ14と、基板12に設け
られた、温度センサ14からの温度情報を電波で送信す
る送信回路部16とを有し、温度センサ14と送信回路
部16は、基板12の基板面の互いに異なる側の面に設
けられている。
装置であって、温度の測定精度を向上する。 【解決手段】温度センサ付送信装置は、基板12と、基
板12に設けられた温度センサ14と、基板12に設け
られた、温度センサ14からの温度情報を電波で送信す
る送信回路部16とを有し、温度センサ14と送信回路
部16は、基板12の基板面の互いに異なる側の面に設
けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度センサで温度
の測定を行うとともに、測定された温度情報を無線で送
信する温度センサ付送信装置に関する。
の測定を行うとともに、測定された温度情報を無線で送
信する温度センサ付送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、温度を定常的に測定して温度を管
理する測定システムが種々の分野において利用されてい
る。例えば、ビル等の建造物に火災報知機の設置が義務
づけられており、サーバコンピュータを複数台配置した
室内における防災のために、あるいは、コンピュータに
蓄えた情報の消失を最小限に抑えるために、厳格かつ十
分な室内の温度管理を行なう温度測定システムが挙げら
れる。
理する測定システムが種々の分野において利用されてい
る。例えば、ビル等の建造物に火災報知機の設置が義務
づけられており、サーバコンピュータを複数台配置した
室内における防災のために、あるいは、コンピュータに
蓄えた情報の消失を最小限に抑えるために、厳格かつ十
分な室内の温度管理を行なう温度測定システムが挙げら
れる。
【0003】この温度測定システムでは、温度センサで
測定された温度情報を管理装置に送信する場合、システ
ムの構築が容易にできることから、温度センサと組を成
して設けられた、温度情報を無線で送信する送信装置
と、送信された温度情報を一カ所で受信する受信装置と
によって構成される。例えば、温度センサからの出力信
号がケーブル等を介して送信装置に供給され、送信装置
から所定の周波数の電波で断続的に温度情報が送信され
る。特に、温度センサと送信装置を1組として、複数組
の温度センサと送信装置とが温度管理を必要とする箇所
に設置され、この複数の送信装置からの温度情報が一カ
所で受信され、管理装置で温度の一括管理が行われる。
測定された温度情報を管理装置に送信する場合、システ
ムの構築が容易にできることから、温度センサと組を成
して設けられた、温度情報を無線で送信する送信装置
と、送信された温度情報を一カ所で受信する受信装置と
によって構成される。例えば、温度センサからの出力信
号がケーブル等を介して送信装置に供給され、送信装置
から所定の周波数の電波で断続的に温度情報が送信され
る。特に、温度センサと送信装置を1組として、複数組
の温度センサと送信装置とが温度管理を必要とする箇所
に設置され、この複数の送信装置からの温度情報が一カ
所で受信され、管理装置で温度の一括管理が行われる。
【0004】このようなシステムでは、複数箇所に設け
られた温度センサと送信装置の組は、所望の位置に設置
できるように、可能な限りコンパクトにすることが望ま
れている。例えば、温度センサからの出力信号を伝送す
るケーブルを短くしたり、温度センサと送信装置を一体
化する。
られた温度センサと送信装置の組は、所望の位置に設置
できるように、可能な限りコンパクトにすることが望ま
れている。例えば、温度センサからの出力信号を伝送す
るケーブルを短くしたり、温度センサと送信装置を一体
化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、温度センサを
送信装置と一体化した場合、基板に設けられた送信回路
とともに温度センサを基板に設けるため、送信装置に設
けられたマイコン等の放熱により、温度センサが実際の
測定対象とする温度に加算されて上昇するといった問題
がある。このような温度測定システムは、火災報知のた
めの支援システムとしてばかりでなく、例えば、食品衛
生の点からスーパーマーケット等の店頭に並ぶ冷凍庫シ
ョーケースの温度管理を行う温度管理支援システムや、
介護を必要とする老人等の体温の管理を支援する介護用
監視システムにおいて有効に用いることができるが、い
ずれの分野においても、送信装置の送信回路部からの発
熱によって、正確な温度を測定することができないとい
った問題がある。
送信装置と一体化した場合、基板に設けられた送信回路
とともに温度センサを基板に設けるため、送信装置に設
けられたマイコン等の放熱により、温度センサが実際の
測定対象とする温度に加算されて上昇するといった問題
がある。このような温度測定システムは、火災報知のた
めの支援システムとしてばかりでなく、例えば、食品衛
生の点からスーパーマーケット等の店頭に並ぶ冷凍庫シ
ョーケースの温度管理を行う温度管理支援システムや、
介護を必要とする老人等の体温の管理を支援する介護用
監視システムにおいて有効に用いることができるが、い
ずれの分野においても、送信装置の送信回路部からの発
熱によって、正確な温度を測定することができないとい
った問題がある。
【0006】そこで、本発明は、上記従来技術の問題点
を解消するために、無線で温度情報を送信することので
きる温度センサ付送信装置であって、温度を正確に測定
することのできる装置を提供することを目的とする。
を解消するために、無線で温度情報を送信することので
きる温度センサ付送信装置であって、温度を正確に測定
することのできる装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、基板
と、この基板の基板面に設けられた温度センサと、前記
基板の基板面に設けられた、前記温度センサからの温度
情報を電波で送信する送信回路部とを有し、前記温度セ
ンサと前記送信回路部は、前記基板の互いに異なる側の
基板面に設けられていることを特徴とする温度センサ付
送信装置を提供する。
と、この基板の基板面に設けられた温度センサと、前記
基板の基板面に設けられた、前記温度センサからの温度
情報を電波で送信する送信回路部とを有し、前記温度セ
ンサと前記送信回路部は、前記基板の互いに異なる側の
基板面に設けられていることを特徴とする温度センサ付
送信装置を提供する。
【0008】ここで、前記基板は、厚さが0.5mm以
上であるのが好ましい。
上であるのが好ましい。
【0009】なお、前記温度センサおよび前記送信回路
部が設けられた前記基板は筐体に収納され、前記温度セ
ンサの設けられた基板面が温度測定対象物に向くよう
に、前記筐体が温度測定対象物に取り付けられるのが好
ましい。
部が設けられた前記基板は筐体に収納され、前記温度セ
ンサの設けられた基板面が温度測定対象物に向くよう
に、前記筐体が温度測定対象物に取り付けられるのが好
ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の温度センサ付送信装置を
添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、以下に詳細
に説明する。図1(a)は、本発明の温度センサ付送信
装置の一実施形態である温度センサ付タグ(以降、タグ
という)10の要部の概略の構成を示した平面図であ
る。図1(b)は、図1(a)に示したタグ10の面と
反対の面の構成を示した平面図である。また、図1
(c)は、図1(a)に示すタグ10の中心部を切断し
た断面図である。
添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、以下に詳細
に説明する。図1(a)は、本発明の温度センサ付送信
装置の一実施形態である温度センサ付タグ(以降、タグ
という)10の要部の概略の構成を示した平面図であ
る。図1(b)は、図1(a)に示したタグ10の面と
反対の面の構成を示した平面図である。また、図1
(c)は、図1(a)に示すタグ10の中心部を切断し
た断面図である。
【0011】温度センサ付タグ10は、温度の測定を行
う測定対象物に設置して、温度を測定し、測定した温度
情報を無線(電波)で受信装置に送信するものである。
温度センサ付タグ10は、基板12と、この基板12に
設けられた温度センサ14と、基板12に設けられた、
温度センサ14からの温度情報を電波で送信する送信回
路部16とを主に有して構成される。
う測定対象物に設置して、温度を測定し、測定した温度
情報を無線(電波)で受信装置に送信するものである。
温度センサ付タグ10は、基板12と、この基板12に
設けられた温度センサ14と、基板12に設けられた、
温度センサ14からの温度情報を電波で送信する送信回
路部16とを主に有して構成される。
【0012】基板12は、厚さが0.5mm以上の円形
状の基板である。円形状の基板は、例えば直径が略30
mmの円形形状である。なお、本発明においては、基板
12の形状は円形状であることに制限されず、例えば矩
形形状等であってもよい。しかし、基板12を円形形状
とすることで、基板12を収納する筐体40,42(図
2参照)の形状を円形状とすることができ、温度の測定
の測定対象物に取り付ける際の取付スペースの規制を受
けにくくすることができる。このような取付スペースの
規制の点から基板12を円形形状とするのが好ましい。
状の基板である。円形状の基板は、例えば直径が略30
mmの円形形状である。なお、本発明においては、基板
12の形状は円形状であることに制限されず、例えば矩
形形状等であってもよい。しかし、基板12を円形形状
とすることで、基板12を収納する筐体40,42(図
2参照)の形状を円形状とすることができ、温度の測定
の測定対象物に取り付ける際の取付スペースの規制を受
けにくくすることができる。このような取付スペースの
規制の点から基板12を円形形状とするのが好ましい。
【0013】なお、基板12の材料として、例えばガラ
ス布を基材としエポキシ樹脂を含浸させたガラス布基材
エポキシ樹脂(エポキシガラス)が好適に用いられる。
ガラス布を基材としポリイミドを含浸させたガラス布基
材イミド樹脂は熱伝導の点から用いられない。温度セン
サ14は、図1(b)に示すように、温度を測定するこ
とのできる公知のセンサで、基板12に固定されて設け
られている。温度センサ14の種類は特に制限されな
い。例えば、チタン酸バリウムを用いたサーミスタやシ
リコントランジスタの温度依存性を効果的に用いたIC
化温度センサ等が用いられる。
ス布を基材としエポキシ樹脂を含浸させたガラス布基材
エポキシ樹脂(エポキシガラス)が好適に用いられる。
ガラス布を基材としポリイミドを含浸させたガラス布基
材イミド樹脂は熱伝導の点から用いられない。温度セン
サ14は、図1(b)に示すように、温度を測定するこ
とのできる公知のセンサで、基板12に固定されて設け
られている。温度センサ14の種類は特に制限されな
い。例えば、チタン酸バリウムを用いたサーミスタやシ
リコントランジスタの温度依存性を効果的に用いたIC
化温度センサ等が用いられる。
【0014】送信回路部16は、アンプ18、マイコン
20、発振回路22、アンテナ24および電源スイッチ
26を主に有する。アンプ18は、温度センサ14から
の出力信号を増幅する回路で、増幅された出力信号はマ
イコン20に供給される。マイコン20は、送信回路部
16の駆動を制御するとともに、一定時間間隔毎に、例
えば10秒毎に、増幅された出力信号をサンプリングし
て、温度情報を取得するプロセッサである。なお、温度
情報は、測定された温度の値であってもよいし、測定さ
れた温度が、予めマイコン20に設定された許容範囲内
に収まっているか否かを判別した判別結果の情報でもよ
い。判別結果、測定された温度が許容範囲内に収まって
いない場合、異常状態であると判別して、上記一定時間
間隔を更に短くした短時間の時間間隔で、頻繁に温度情
報を送信するものであってもよい。マイコン20で取得
した温度情報は送信情報として発振回路22に供給され
る。温度情報が発振回路22に供給される際、マイコン
20において記録されているタグ識別情報(ID情報)
も送信情報として同時に供給される。
20、発振回路22、アンテナ24および電源スイッチ
26を主に有する。アンプ18は、温度センサ14から
の出力信号を増幅する回路で、増幅された出力信号はマ
イコン20に供給される。マイコン20は、送信回路部
16の駆動を制御するとともに、一定時間間隔毎に、例
えば10秒毎に、増幅された出力信号をサンプリングし
て、温度情報を取得するプロセッサである。なお、温度
情報は、測定された温度の値であってもよいし、測定さ
れた温度が、予めマイコン20に設定された許容範囲内
に収まっているか否かを判別した判別結果の情報でもよ
い。判別結果、測定された温度が許容範囲内に収まって
いない場合、異常状態であると判別して、上記一定時間
間隔を更に短くした短時間の時間間隔で、頻繁に温度情
報を送信するものであってもよい。マイコン20で取得
した温度情報は送信情報として発振回路22に供給され
る。温度情報が発振回路22に供給される際、マイコン
20において記録されているタグ識別情報(ID情報)
も送信情報として同時に供給される。
【0015】発振回路22は、図示されない水晶発振器
および発振用トランジスタを有し、水晶発振器により生
成された搬送波を、温度情報およびID情報の信号によ
り周波数変調または振幅変調を行って高周波信号を発振
させる公知の回路である。発振した高周波信号はアンテ
ナ24に給電される。発振回路20から発振する高周波
信号には、温度情報の他にID情報も含まれるので、タ
グ10の他に、タグ10と同様の構成を持つ複数のタグ
から送信される送信情報を図示されない受信装置が受信
する場合、送信情報の送信元を特定することができ、温
度情報を一括管理することができる。なお、図1(a)
に示す各部位を接続する接続線は、基板12の基板面に
形成された厚膜導体等からなる伝送線路である。
および発振用トランジスタを有し、水晶発振器により生
成された搬送波を、温度情報およびID情報の信号によ
り周波数変調または振幅変調を行って高周波信号を発振
させる公知の回路である。発振した高周波信号はアンテ
ナ24に給電される。発振回路20から発振する高周波
信号には、温度情報の他にID情報も含まれるので、タ
グ10の他に、タグ10と同様の構成を持つ複数のタグ
から送信される送信情報を図示されない受信装置が受信
する場合、送信情報の送信元を特定することができ、温
度情報を一括管理することができる。なお、図1(a)
に示す各部位を接続する接続線は、基板12の基板面に
形成された厚膜導体等からなる伝送線路である。
【0016】アンテナ24は、基板12の基板面に厚膜
導体が形成された平面アンテナであって、基板12の基
板面の垂直方向に最大放射強度を持つ放射パターンを有
する。アンテナ24は、例えば、0.8mmの厚膜導体
が基板12の円周に沿って円弧状に形成されることによ
って設けられる。厚膜導体は、例えば銅または銀等の材
料が用いられる。電源スイッチ26は、送信回路部16
を駆動して電波を断続的に放射させるために、リード線
28により接続された電池30(図2参照)からの電力
の供給についてON、OFFのスイッチングを行う部位
である。ON、OFFのスイッチングはマイコン20の
制御により行われる。
導体が形成された平面アンテナであって、基板12の基
板面の垂直方向に最大放射強度を持つ放射パターンを有
する。アンテナ24は、例えば、0.8mmの厚膜導体
が基板12の円周に沿って円弧状に形成されることによ
って設けられる。厚膜導体は、例えば銅または銀等の材
料が用いられる。電源スイッチ26は、送信回路部16
を駆動して電波を断続的に放射させるために、リード線
28により接続された電池30(図2参照)からの電力
の供給についてON、OFFのスイッチングを行う部位
である。ON、OFFのスイッチングはマイコン20の
制御により行われる。
【0017】このように温度センサ付タグ10は構成さ
れるが、本発明では、温度センサ14と送信回路部16
の設けられる基板面は互いに異なっている面であること
を大きな特徴とする。すなわち、図1(c)に示される
ように、基板12の略中心部分に2つのスルーホール3
2が設けられ、スルーホール32の内面が電気メッキ等
によりメッキ処理が施されて導体34が形成され、送信
回路部16側の基板面の伝送線路である導体36と接続
されている。一方、送信回路部16と反対側の面には、
温度センサ14が導体34と接続され、温度センサ14
は導体36と接続される。
れるが、本発明では、温度センサ14と送信回路部16
の設けられる基板面は互いに異なっている面であること
を大きな特徴とする。すなわち、図1(c)に示される
ように、基板12の略中心部分に2つのスルーホール3
2が設けられ、スルーホール32の内面が電気メッキ等
によりメッキ処理が施されて導体34が形成され、送信
回路部16側の基板面の伝送線路である導体36と接続
されている。一方、送信回路部16と反対側の面には、
温度センサ14が導体34と接続され、温度センサ14
は導体36と接続される。
【0018】このように温度センサ14と送信回路部1
6とを互いに反対側の基板面に設けるのは、マイコン2
0等から放射される熱によって温度センサ14による測
定温度の精度が低下することを抑制するためである。す
なわち、マイコン20が駆動することによって発生する
熱により基板12の温度が上昇し、その結果温度センサ
14の測定精度に影響を与えることを防止する必要があ
るからである。なお、基板12として、熱伝導率の低い
基板が用いられるのが好ましい。送信回路部16で発生
した熱が基板12の厚さ方向に伝導する比率を小さくし
て、反対側の面の温度の上昇を抑制し、温度センサ14
による測定精度の低下を抑制するためである。また、基
板12の厚さは、例えば、エポキシガラスの場合、0.
5mm以上であることが好ましく、より好ましくは0.
8mm以上である。このような構成により、後述するよ
うに、送信回路部16からの熱は裏面側に伝導しにくく
なり、温度センサ14による測定の精度の低下を抑制す
ることができる。
6とを互いに反対側の基板面に設けるのは、マイコン2
0等から放射される熱によって温度センサ14による測
定温度の精度が低下することを抑制するためである。す
なわち、マイコン20が駆動することによって発生する
熱により基板12の温度が上昇し、その結果温度センサ
14の測定精度に影響を与えることを防止する必要があ
るからである。なお、基板12として、熱伝導率の低い
基板が用いられるのが好ましい。送信回路部16で発生
した熱が基板12の厚さ方向に伝導する比率を小さくし
て、反対側の面の温度の上昇を抑制し、温度センサ14
による測定精度の低下を抑制するためである。また、基
板12の厚さは、例えば、エポキシガラスの場合、0.
5mm以上であることが好ましく、より好ましくは0.
8mm以上である。このような構成により、後述するよ
うに、送信回路部16からの熱は裏面側に伝導しにくく
なり、温度センサ14による測定の精度の低下を抑制す
ることができる。
【0019】また、基板12では、周波数帯域の電波に
応じてアンテナ24の大きさが設定されており、このア
ンテナ24の大きさによって基板12自体の大きさも設
定されている。例えば、315MHzや433MHzの
電波を放射する場合、基板12の円周に沿って延びる円
弧状のアンテナ24の直径を50mm以下とするのが好
ましく、基板12の大きさも、これに応じて、直径50
mm以下とする。基板12の形状が矩形形状の場合、縦
および横の長さをそれぞれ50mm以下とする。
応じてアンテナ24の大きさが設定されており、このア
ンテナ24の大きさによって基板12自体の大きさも設
定されている。例えば、315MHzや433MHzの
電波を放射する場合、基板12の円周に沿って延びる円
弧状のアンテナ24の直径を50mm以下とするのが好
ましく、基板12の大きさも、これに応じて、直径50
mm以下とする。基板12の形状が矩形形状の場合、縦
および横の長さをそれぞれ50mm以下とする。
【0020】なお、基板12の送信回路部16に供給さ
れる電力は、図2に示すように、リード線28により接
続された電池30から供給される。電池30は、例えば
CR−2032(コイン形リチウム電池)が用いられ
る。電池30は、例えば電波の出力条件を500μV/
mとし、10秒間隔で電波を断続的に放射した場合、略
3年使用することができる。この期間は、継続して温度
を管理するシステムとして十分な期間である。なお、電
池30は電池ホルダ38に収納されている。
れる電力は、図2に示すように、リード線28により接
続された電池30から供給される。電池30は、例えば
CR−2032(コイン形リチウム電池)が用いられ
る。電池30は、例えば電波の出力条件を500μV/
mとし、10秒間隔で電波を断続的に放射した場合、略
3年使用することができる。この期間は、継続して温度
を管理するシステムとして十分な期間である。なお、電
池30は電池ホルダ38に収納されている。
【0021】基板12および電池30を収納した電池ホ
ルダ38は、樹脂から成る筐体40,42に収納され
る。なお、筐体40と筐体42の接合部には共に螺子が
切られており、螺合により一体化される。その際、温度
センサ14が設けられた基板面が温度測定対象物に向く
ように、すなわち、温度を測定する測定対象物に取り付
けられ、この測定対象物と接触する筐体40の接触面4
4側に向くように収納される。また、接触面44には、
温度センサ14の対応する部分に孔46が設けられてお
り、測定対象物の温度を接触面44を介することなく測
定することができる。
ルダ38は、樹脂から成る筐体40,42に収納され
る。なお、筐体40と筐体42の接合部には共に螺子が
切られており、螺合により一体化される。その際、温度
センサ14が設けられた基板面が温度測定対象物に向く
ように、すなわち、温度を測定する測定対象物に取り付
けられ、この測定対象物と接触する筐体40の接触面4
4側に向くように収納される。また、接触面44には、
温度センサ14の対応する部分に孔46が設けられてお
り、測定対象物の温度を接触面44を介することなく測
定することができる。
【0022】図3は、温度センサ14および送信回路部
16が設けられた基板12と電池20を収納した電池ホ
ルダ38とを筐体40,42に組み込んだ温度センサ付
タグ10を、20℃の測定対象物に取り付けたとき、基
板12の厚さが温度の測定にどのように影響を及ぼすか
を示したものである。
16が設けられた基板12と電池20を収納した電池ホ
ルダ38とを筐体40,42に組み込んだ温度センサ付
タグ10を、20℃の測定対象物に取り付けたとき、基
板12の厚さが温度の測定にどのように影響を及ぼすか
を示したものである。
【0023】基板12の材料としてエポキシガラスを用
い、315MHzの電波を10秒毎に断続的に放射させ
たときの測定結果を示したものである。電波の出力条件
は500μV/mとした。これによると、基板12の厚
さが0.3mmのときは21.0℃、厚さが0.5mm
のときは20.5℃、また厚さが0.8mm以上では2
0℃と測定された。これより、測定対象物の温度が比較
的正確に測定される範囲は基板12の厚さが0.5mm
以上、より好ましくは0.8mm以上であることがわか
る。
い、315MHzの電波を10秒毎に断続的に放射させ
たときの測定結果を示したものである。電波の出力条件
は500μV/mとした。これによると、基板12の厚
さが0.3mmのときは21.0℃、厚さが0.5mm
のときは20.5℃、また厚さが0.8mm以上では2
0℃と測定された。これより、測定対象物の温度が比較
的正確に測定される範囲は基板12の厚さが0.5mm
以上、より好ましくは0.8mm以上であることがわか
る。
【0024】このように、基板12は、温度センサ14
と送信回路部16が基板12の互いに異なる面に設けら
れて、温度を正確に測定することができる他、コンパク
トに構成することができ、質量も20g以下とすること
ができる。
と送信回路部16が基板12の互いに異なる面に設けら
れて、温度を正確に測定することができる他、コンパク
トに構成することができ、質量も20g以下とすること
ができる。
【0025】このような温度センサ付タグは、火災発生
の有無を監視し、必要に応じて報知する火災報知支援シ
ステム、スーパーマーケットに並ぶ冷凍ショーケースや
冷蔵庫の温度管理支援システム、あるいは老人等の体温
を監視する介護用監視システム等、温度管理を必要とす
る各種分野に適用することができる。
の有無を監視し、必要に応じて報知する火災報知支援シ
ステム、スーパーマーケットに並ぶ冷凍ショーケースや
冷蔵庫の温度管理支援システム、あるいは老人等の体温
を監視する介護用監視システム等、温度管理を必要とす
る各種分野に適用することができる。
【0026】なお、本発明の温度センサ付送信装置は、
上記実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行っ
てもよいのはもちろんである。
上記実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲において、各種の改良および変更を行っ
てもよいのはもちろんである。
【0027】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、温度センサと送信回路部は、基板面の互いに異
なる側の面に設けられているので、送信回路部の駆動に
よって発生する熱による影響を小さくすることができ、
正確な温度の測定を実現することができる。
よれば、温度センサと送信回路部は、基板面の互いに異
なる側の面に設けられているので、送信回路部の駆動に
よって発生する熱による影響を小さくすることができ、
正確な温度の測定を実現することができる。
【図1】 (a)は、本発明の温度センサ付送信装置の
一実施形態である温度センサ付タグの要部の概略の構成
を示した平面図であり、(b)は、図1(a)に示した
温度センサ付タグの面と反対の面の構成を示した平面図
であり、(c)は、図1(a)に示す温度センサ付タグ
の中心部を切断した断面図である。
一実施形態である温度センサ付タグの要部の概略の構成
を示した平面図であり、(b)は、図1(a)に示した
温度センサ付タグの面と反対の面の構成を示した平面図
であり、(c)は、図1(a)に示す温度センサ付タグ
の中心部を切断した断面図である。
【図2】 本発明の温度センサ付送信装置の一実施形態
である温度センサ付タグの構成を説明する説明図であ
る。
である温度センサ付タグの構成を説明する説明図であ
る。
【図3】 図1(a)〜(c)に示す温度センサ付タグ
の基板の厚さと測定された温度の結果との関係を示す図
である。
の基板の厚さと測定された温度の結果との関係を示す図
である。
10 温度センサ付タグ
12 基板
14 温度センサ
16 送信回路部
18 アンプ
20 マイコン
22 発振回路
24 アンテナ
26 電源スイッチ
28 リード線
30 電池
32 スルーホール
34,36 導体
38 電池ホルダ
40,42 筐体
44 接触面
46 孔
Claims (3)
- 【請求項1】基板と、この基板の基板面に設けられた温
度センサと、前記基板の基板面に設けられた、前記温度
センサからの温度情報を電波で送信する送信回路部とを
有し、 前記温度センサと前記送信回路部は、前記基板の互いに
異なる側の基板面に設けられていることを特徴とする温
度センサ付送信装置。 - 【請求項2】前記基板は、厚さが0.5mm以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の温度センサ付送信装
置。 - 【請求項3】前記温度センサおよび前記送信回路部が設
けられた前記基板は筐体に収納され、前記温度センサの
設けられた基板面が温度測定対象物に向くように、前記
筐体が温度測定対象物に取り付けられることを特徴とす
る請求項1または2に記載の温度センサ付送信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002128545A JP2003322569A (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 温度センサ付送信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002128545A JP2003322569A (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 温度センサ付送信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003322569A true JP2003322569A (ja) | 2003-11-14 |
Family
ID=29542264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002128545A Withdrawn JP2003322569A (ja) | 2002-04-30 | 2002-04-30 | 温度センサ付送信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003322569A (ja) |
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- 2002-04-30 JP JP2002128545A patent/JP2003322569A/ja not_active Withdrawn
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050705 |