JP2013175086A - 警報システム及びその連動システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定局所それぞれに、警報器100−1〜100−4毎に割当てた複数の温度測定チップ10−11〜10−43を配置して警報システムA1〜A4を形成する。例えば警報システムA1の警報器100−1に割当てた温度測定チップ10−11〜10−13はストーブやくず入れなどの所定局所の温度観測結果が示す温度に基づき火災を検知した場合に火災検知信号を警報器100−1へ送信して火災警報を報知出力する。また警報器100−1は他の警報システムA2〜A4の警報器100−2〜100−4へ火災連動信号を送信して火災警報を出力させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、警報システムに於いて、
所定局所に配置し、観測点の温度を観測して温度観測結果に基づきて火災を検知した場合に火災検知信号を送信する複数の温度測定手段と、
複数の温度測定手段の何れかから火災検知信号を受信した場合に火災警報を出力する警報手段と、
を備えたことを特徴とする。
温度測定手段は、温度観測結果が示す温度が所定の閾値温度以上の場合に火災を検知して火災検知信号を警報手段へ送信する。
温度測定手段は、温度観測結果が示す温度が所定の第1閾値温度以上の場合に火災予兆を検知して火災予兆検知信号を警報手段へ送信し、温度観測結果が示す温度が第1閾値温度より高い所定の第2閾値温度以上の場合に火災を検知して火災検知信号を警報手段へ送信し、
警報手段は、複数の温度測定手段の何れかから火災予兆検知信号を受信した場合に火災予報警報を出力し、複数の温度測定手段の何れかから火災検知信号を受信した場合に火災警報を出力する。
警報手段は、複数の温度測定手段の何れかから火災検知信号を受信した場合に火災警報を出力すると共に他の警報システムの警報手段へ火災連動信号を送信して火災警報を出力させ、他の警報システムの警報手段から火災連動信号を受信した場合に、連動先を示す火災警報を出力する。
本発明は、連動システムに於いて、
所定局所に配置し、観測点の温度を観測して温度観測結果に基づき火災を検知した場合に火災検知信号を送信する1又は複数の温度測定手段と、
1又は複数の温度測定手段の何れかから火災検知信号を受信した場合に火災警報を出力すると共に他の警報システムの警報手段へ火災連動信号を送信して火災警報を出力させ、一方、他の警報システムの警報手段から火災連動信号を受信した場合に、連動先を示す火災警報を出力する警報手段と、
を備えた警報システムを複数設け、
複数の前記警報システムのうち少なくともひとつは温度測定手段を複数備えるものであること、
を特徴とする。
本発明によれば、所定局所に温度測定手段を設置し、温度測定手段は温度観測結果が示す温度に基づき火災を検知して火災検知信号を警報手段へ送信し、警報手段は温度測定手段から火災検知信号を受信して警報報知する警報システムを構成したため、温度測定手段は例えば各種ストーブ、ガスコンロ等の火気を使用している機器やその設置場所、喫煙などで火気を使用する場所、特に寝タバコをするベッドや寝室の所定場所、更にはくず入れ等、その他相対的に火源となる可能性の高い機器や場所或いはそれらの近傍等、所定局所に設置することで、スポット的に観測した温度観測結果が示す温度に基づき火災を検知して火災検知信号を警報手段に送り、所定局所で発生した火災を迅速且つ確実に警報することで、利用者に適切に対処させるができる。
また警報手段に割当てて管理する温度測定手段を配置する所定局所は、警報手段の通信範囲内となる領域まで拡大することができ、広い監視領域に対しても、安価な温度測定手段を配置するだけで良く、警報手段を増設する必要がないので、例えば低コストになる。
警報手段は、温度監視を必要とする場所に制約されることなく、警報音が聞こえ易く、警報表示が見えやすく、またスイッチ操作等が容易にできる場所に自由に設置することができる。このようにして、センサ部である温度測定手段と警報部である警報手段とを、それぞれ最適な場所に設置することができる。
特に本発明による温度測定手段は所定局所に直接配置しており、従来の火災に伴う熱気流による温度上昇を検知して発報する熱式の火災感知器や住警器に比べ、火災の初期段階での温度上昇から火災あるいは火災の兆候を迅速に検知し、警報器から火災警報を報知して利用者に適切に対処させることができる点で優れている。
またセンサ部として機能する温度測定手段は警報部を設けていないことに伴い小型化、低消費電力化が可能となり、例えば監視しようとする部屋などに警報手段1台を設置し、これに対し複数の温度測定手段を準備して所定局所に配置してマルチスポット的に観測した温度に基づき火災を検知して警報する警報システムを充分に低いコストで簡単且つ容易に実現できる。
また、温度測定手段の温度観測結果が示す温度に基づき火災を検知して警報手段へ火災検知信号を送信しているため、警報手段側で観測した温度観測結果が示す温度に基づき火災を検知する処理が不要となり、警報手段側の処理負担を軽減できる。
また、温度測定手段は、温度異状を検知する閾値温度を高低2段階に設定し、低いほうの閾値温度以上で過熱等の火災の兆候を示す火災予兆を検知して火災予兆検知信号を送信して警報手段で火災予報警報を出力し、高い方の閾値温度以上で火災を検知して火災検知信号を送信して警報手段で火災警報を出力することで、利用者は火災警報の前に出される火災予報警報により火災の兆候を早い段階で知って適切な対応とることができる。
また1台の警報手段とこれに割当てられた複数の温度測定手段により1つの警報システムを形成し、この警報システムを複数設けて例えば各部屋に配置することを可能としたため、ある部屋の警報システムで火災を検知して警報した場合に、火災連動信号を他の部屋の警報システムへ送信して警報報知させることができ、複数の警報システムの間のマルチ通信ネットワークを柔軟且つ適切に構築し、戸建住宅、集合住宅、学校、病院、オフィスビルなどの監視領域に対応してマルチスポット的にきめ細かく火災を検知して、早期に警報することができる。
また本発明による温度測定手段は場所によらず簡単且つ容易に設置して使用できるため、屋内に限らず屋外の適宜の場所に温度測定手段を設置することで、例えば屋外のゴミ集積場所や物置等への放火に対しても火災が拡大する前の早い段階で報知し、利用者は火災を知って適切に対処することを可能とする。
(システム構成の概略)
図1は本発明による警報システムの住宅に対する設置例であり、図2に警報器と温度測定チップを取り出して警報システムの概略構成を示している。本発明の警報システムは、1台の警報器と1又は複数の温度測定チップで構成する。
図1及び図2において、住宅14の台所、居間、子供部屋、居間など各部屋に分けて、警報器100−1〜100−4を設置し、警報器100−1〜100−4のそれぞれに対応して、温度測定チップ10−11〜10−13,10−21〜10−23,10−31〜10−33,10−41〜10−43を割当配置し、警報システムA1〜A4を構成する。
(温度測定チップの外観・構造)
図3は図1に設けた温度測定チップの外観を示した説明図であり、図3(A)に平面を、図3(B)に内部構造の断面を、図3(C)に底面を示している。
図4は温度測定チップの機能構成の概略を示したブロック図である。温度測定チップ10は、温度検出素子36、温度監視制御部48、アンテナ52を接続した通信部50を備え、図3に示した釦電池24による電源供給を受けて動作する。温度監視制御部48は、図3の制御チップ38に対応し、例えばプログラムの実行により実現される機能である。ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路又はワイヤードロジック回路等を使用する。
図5は警報器100−1の概略構成を示したブロック図である。また図5では、警報システムA1の警報器100−1の概略構成を示しているが、他の警報システムA2〜A4の警報器100−2〜100−4も同様となる。
図5において、警報器100−1は、警報制御部102、アンテナ106を接続した第1通信部104、アンテナ110を接続した第2通信部108、報知部112、操作部114を備え、図示しない電池電源により動作する。
警報制御部102は、第1通信部104を介して例えば台所のストーブ14に配置した温度測定チップ10−11から送信された第1通信プロトコルに従った火災検知信号の有効受信を検知した場合、報知部112から連動元を示す火災警報を出力させる制御を行う。この場合の火災警報として例えば「ピーピー 1番で火災を検知しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点灯して行う。ここで「1番」は火災を検知した温度測定チップ10−11を特定する情報である。
警報制御部102は、第1通信部104を介して温度測定チップ10から第1通信プロトコルに従った火災復旧信号の有効受信を検知した場合、報知部112からの連動先を示す火災警報出力を停止させると共に、第2通信プロトコルに従った火災復旧連動信号を生成し、第2通信部108に指示し、当該火災復旧連動信号を他の警報システムの警報器100−2〜100−4へ送信させる制御を行い、これを受信した他の警報システムの警報器100−2〜100−4に、連動先を示す火災警報出力を停止させる。
警報制御部102は、連動元として火災警報の出力中に操作部114の警報停止スイッチで受け付けた警報停止操作を検知した場合、報知部112からの連動元を示す火災警報出力を停止させると共に、第2通信プロトコルに従った警報停止連動信号を生成し、第2通信部108に指示し、当該警報停止連動信号を他の警報システムの警報器100−2〜100−4へ送信させる制御を行い、これを受信した他の警報システムの警報器100−2〜100−4に、連動先を示す火災警報出力を停止させる。
次に本発明による警報システムの他の実施形態として、温度測定チップ10において、取得した観測点の温度から、2段階の閾値を用いて、火災予兆及び火災を検知するようにした警報システムを説明する。
温度測定チップ10−11は図4の構成と同様になるが、温度監視制御部48により火災を検知する処理及び火災検知に伴う制御の一部が相違する。他の温度測定チップ10−12〜10−43も同様である。
警報器100−1は図5の構成と同様であるが、警報制御部102の火災警報制御が相違する。他の警報器100−2〜100−4も同様となる。
図6は本発明における温度測定チップの他の実施形態を示した説明図である。本実施形態にあっては、温度測定チップ10のカバー18の上部に突出してかご状の保護枠64を形成し、筐体内の回路基板22にリード端子を接続固定した温度検出素子36(例えばサーミスタ)を保護枠64で囲んだ空間の内部に配置し、温度検出素子36を外気に晒し、外部からの衝撃等から保護しつつ、設置空間の温度を効率的に測定できるようにしている。
(通信プロトコル)
上記の実施形態にあっては、警報器と温度測定チップの間は第1通信プロトコルに従った無線通信、警報器の間は第2通信プロトコルに従った無線通信としているが、それぞれ同じ通信プロトコルとし、無線通信の周波数を別チャンネルとしても良い。このようにすれば警報器に第1通信部と第2通信部を設ける必要がなく、1つの通信部として構成を簡単にすることができる。
上記の実施形態にあっては、全ての警報器に温度測定チップを割当てて複数の警報システムを形成しているが、温度測定チップの割り当てのない警報器のみの警報システムを設け、他の警報器からの火災予報連動信号及び/又は火災連動信号を受信して、対応する警報の出力及び出力停止連動のみを行うようにしても良い。
また、上記の実施形態に於いては各通信を無線とする場合を示したが、任意の一部又は全部を有線通信としても良い。
上記の実施形態は住宅用に限らずビルやオフィス用など各種用途の温度異状の監視にも適用できる。
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
36:温度検出素子
48:温度監視制御部
50:通信部
100−1〜100−4:警報器
102:警報制御部
104:第1通信部
108:第2通信部
112:報知部
114:操作部
Claims (5)
- 所定局所に配置し、観測点の温度を観測して温度観測結果に基づきて火災を検知した場合に火災検知信号を送信する複数の温度測定手段と、
前記複数の温度測定手段の何れかから前記火災検知信号を受信した場合に火災警報を出力する警報手段と、
を備えたことを特徴とする警報システム。
- 請求項1記載の警報システムに於いて、
前記温度測定手段は、前記温度観測結果が示す温度が所定の閾値温度以上の場合に火災を検知して火災検知信号を前記警報手段へ送信することを特徴とする警報システム。
- 請求項1記載の警報システムに於いて、
前記温度測定手段は、前記温度観測結果が示す温度が所定の第1閾値温度以上の場合に火災を検知して火災予兆検知信号を前記警報手段へ送信し、前記温度観測結果が示す温度が前記第1閾値温度より高い所定の第2閾値温度以上の場合に火災を検知して火災検知信号を前記警報手段へ送信し、
前記警報手段は、複数の前記温度測定手段の何れかから火災予兆検知信号を受信した場合に火災予報警報を出力し、複数の前記温度測定手段の何れかから火災検知信号を受信した場合に火災警報を出力することを特徴とする警報システム。
- 請求項1記載の警報システムに於いて、前記警報手段は、前記温度測定手段の何れかから前記火災検知信号を受信した場合に火災警報を出力すると共に他の警報システムの警報手段へ火災連動信号を送信して火災警報を出力させ、一方、他の警報システムの警報手段から火災連動信号を受信した場合に、連動先を示す火災警報を出力することを特徴とする警報システム。
- 所定局所に配置し、観測点の温度を観測して温度観測結果に基づき火災を検知した場合に火災検知信号を送信する1又は複数の温度測定手段と、
前記温度測定手段の何れかから前記火災検知信号を受信した場合に火災警報を出力すると共に他の警報システムの警報手段へ火災連動信号を送信して火災警報を出力させ、一方、他の警報システムの警報手段から火災連動信号を受信した場合に、連動先を示す火災警報を出力する警報手段と、
を備えた警報システムを複数設け、
複数の前記警報システムのうち少なくともひとつは前記温度測定手段を複数備えるものであること、
を特徴とする連動システム。
Priority Applications (1)
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JP2012039834A JP2013175086A (ja) | 2012-02-27 | 2012-02-27 | 警報システム及びその連動システム |
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JP2012039834A JP2013175086A (ja) | 2012-02-27 | 2012-02-27 | 警報システム及びその連動システム |
Related Child Applications (1)
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JP2012039834A Pending JP2013175086A (ja) | 2012-02-27 | 2012-02-27 | 警報システム及びその連動システム |
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Citations (3)
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JP2005018735A (ja) * | 2003-05-30 | 2005-01-20 | Osaka Gas Co Ltd | 警報器および警報システム |
JP2007036645A (ja) * | 2005-07-27 | 2007-02-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 機器動作モニターシステムと、そのプログラム |
JP2007058529A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Nohmi Bosai Ltd | 防災システム |
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2012
- 2012-02-27 JP JP2012039834A patent/JP2013175086A/ja active Pending
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