JP2014153966A - 警報システム - Google Patents

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Abstract

【課題】監視領域の局所的な観測値である温度と監視領域の全体的な観測値である煙濃度に基づき火災等の異状を迅速且つ確実に判断して警報可能とする。
【解決手段】検煙部付きの警報器100−1を所定の監視領域Aに配置すると共に、同じ監視領域A内に1又は複数の温度測定チップ10−11〜10−14を設置する。警報器100−1は監視領域A全体の観測値である煙濃度から異状を検知して火災警報を出力する。温度測定チップ10−11〜10−14は、監視領域Aの所定局所に配置し、局所領域A1〜A4の観測値である温度から異状を検知した場合に警報器100−1に異状検知信号を送信して火災警報を出力させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、監視領域全体を監視する警報器と監視領域を局所的に監視する温度観測チップとの組み合わせにより火災等の異状を判断して警報する警報システムに関する。
従来、住宅等における火災等の異状を検知して警報する警報器が普及している。このうち、住宅用火災警報器を住警器と言う。
例えばこのような住警器にあっては、電池電源で動作し、住警器内に火災を検知するセンサ部と火災を警報する警報部を一体に備え、センサ部の火災現象検出信号に基づき火災を検知すると警報部から所定パターンの火災警報音を出力するようにしており、所謂自動火災報知設備のように受信機等を必要とせず住警器単体で火災監視と警報報知ができることから、設置が簡単でコスト的にも安価であり、一般住宅での設置義務化に伴い広く普及している。
また、複数の住警器間で通信を行うことによって、任意の住警器で火災警報音が出力されると、他の住警器でも連動して火災警報音を出力させる連動型の住警器も実用化され、普及している。
特開2007−094719号公報 実用新案登録第3143139号公報 特開2009−140236号公報
火災が発生する場所の多くは各種ストーブ、ガスコンロ等の熱源や火気を使用している場所、喫煙などで火気を使用する場所、くず入れ等であり、放火の場合にはゴミの集積場所や物置等である。このような場所で発生する火災を早期に発見するためには、これらの場所又はその近傍に住警器を設置すればよいが、現在の住警器やその他の火災警報器は、例えば所定の監視領域全体を見渡せる天井面や壁面上部に設置しており、この監視領域の中の更に局所に場所を絞りスポット的に火災を監視するようにはなっていない。
これを解決するために住警器を局所毎に配置することは、住警器の設置台数が増加することになり合理的でない。
局所についてスポット的に火災を監視する別の方法としては、例えば監視対象機器や監視対象場所或いはその近傍に温度センサを設置し、火災に伴う温度上昇を検出し、これに基づき火災を検知して火災検知信号を出力するようにすれば良い。しかし、火災を検知して警報するためには、温度センサを用いたセンサ部以外に音響警報や表示を行う警報部が必要であり、そうすると従来の住警器と同等のものを各種ストーブやくず入れといった場所に直接(近接)配置して火災を監視することになり、コストも高くなり、実用上望ましくない。
また、住警器は煙や熱気流の対流を考慮して火災を検知し易い場所、例えば天井面や壁面上部に取り付けるようにしている一方でセンサ部と警報部、更には各種操作部が一体となっていることから、例えば高所に設置されている場合は操作部に手が届かず操作し難い等、センサ部の設置に適した場所が必ずしも警報部や操作部の設置に適した場所と一致しないという問題点もあった。
この問題を解決するため、本願出願人にあっては、警報器とこれに割り当てた1又は複数の温度観測チップを備え、所定局所に温度観測チップを設置し、温度観測チップは温度観測結果が示す温度が所定の閾値温度以上の場合に火災等の異状を検知して異状検知信号を警報器へ送信し、警報器は温度観測チップから異状検知信号を受信して警報報知する警報システムを提案している。
このような警報システムによれば、温度観測チップを例えば各種ストーブ、ガスコンロ等の火気や熱源使用機器、その設置場所、喫煙などで火気を使用する場所、特に寝タバコをするベッドや寝室の所定場所、更にはくず入れ等、その他相対的に火源となる可能性の高い機器や場所或いはそれらの近傍等、所定局所に設置することで、スポット的に観測した温度観測結果が示す温度に基づき火災等の異状を検知して異状検知信号を警報器に送り、所定局所で発生した火災等の異状を迅速且つ確実に警報することで、利用者に適切に対処させるができる。
しかしながら、温度観測チップと警報器で構成された警報システムにあっては、警報システムの監視領域内の所定局所に、必要に応じて温度観測チップを設置しているため、警報システムに設けた1または複数の温度観測チップ各々の検知エリアを合わせても、必ずしも監視領域全体をカバーできるとは限らない。このように監視領域内に、何れの温度観測チップの検知エリアによっても監視されないエリアがある場合、当該エリア内で火災等の異状が発生した場合、何れかの温度観測チップの検知エリアまで火災等の異状が拡大し、その温度観測チップの観測結果に基づき火災等の異状を検知して警報することになるが、これでは火災検知までの時間遅れが大きくなるといった課題が残されている。
本発明は、監視領域の局所的な観測値である温度と監視領域の全体的な観測値である煙濃度に基づき火災等の異状を迅速且つ確実に判断して警報可能とする警報システムを提供することを目的とする。
(警報システム)
本発明は、警報システムに於いて、
所定の監視領域に配置し、当該監視領域全体の温度を観測して温度観測結果が示す温度に基づき異状を検知した場合に異状警報を出力すると共に、外部から異状検知信号を受信した場合に異状警報を出力する警報手段と、
所定の監視領域内の所定局所に設置し、当該所定局所の温度を観測して温度観測結果が示す温度に基づき異状を検知した場合に異状検知信号を警報手段に送信する温度観測手段と、
を設けたことを特徴とする。
(単一閾値による異状検知)
温度観測手段は、所定局所の観測値である温度が所定の閾値温度以上の場合に異状検知信号を生成して警報手段へ送信し、
警報手段は、1又は複数の温度観測手段の何れかから異状検知信号を受信した場合に異状警報を出力すると共に、監視領域全体の観測値である煙濃度が所定の閾値煙濃度以上の場合に異状を検知して異状警報を出力する。
(温度観測手段の2段階の判定による異状検知)
温度観測手段は、所定局所の観測値である温度が所定の第1閾値温度以上の場合に異状予兆を検知して異状予兆検知信号を警報手段へ送信し、所定局所の観測値である温度が第1閾値温度より高い所定の第2閾値温度以上の場合に異状を検知して異状検知信号を警報手段へ送信し、
警報手段は、1又は複数の温度観測手段の何れかから異状予兆信号を受信した場合に異状予報警報を出力し、1又は複数の温度観測手段の何れかから異状検知信号を受信した場合に異状警報を出力する。
警報手段は、更に、監視領域全体の観測値である煙濃度が所定の第1閾値煙濃度以上の場合に異状予兆を検知して異状予報警報を出力し、監視領域全体の観測値である煙濃度が第1閾値煙濃度より高い所定の第2閾値煙濃度以上の場合に異状を検知して異状警報を出力する。
(連動システム)
警報手段は、1又は複数の温度観測手段の何れかから異状検知信号を受信した場合又は当該監視領域全体の観測値である煙濃度に基づき異状を検知した場合に連動元を示す異状警報を出力すると共に他の警報システムの警報手段へ異状連動信号を送信して連動先を示す異状警報を出力させ、一方、他の警報システムの警報手段から異状連動信号を受信した場合に、連動先を示す異状警報を出力する。
(基本的な効果)
本発明によれば、所定の感知面積を備えた警報手段を、当該感知面積に対応した三次元空間内となる所定の監視領域に配置し、警報手段により監視領域全体の観測値である煙濃度に基づき異状を検知した場合に異状警報として例えば火災警報を出力すると共に、監視領域内の所定局所に設置した温度観測手段により、所定局所の観測値である温度に基づき異状を検知した場合に異状検知信号を警報器に送信して異状警報として例えば火災警報を出力させるようにしたため、警報手段による監視領域の全体的な異状監視と温度観測手段によるスポット的な異状監視の組み合わせにより、監視領域で発生した火災等の異状を早い段階で確実に検知して警報することができる。
(局所的監視による効果)
例えば警報手段による全体監視では異状検知に時間のかかる局所的な異状であっても、温度観測手段を例えば各種ストーブ、ガスコンロ等の火気や熱源の使用機器、その設置場所、喫煙などで火気を使用する場所、特に寝タバコをするベッドや寝室の所定場所、更にはくず入れ等、その他相対的に火源となる可能性の高い機器や場所或いはそれらの近傍等、所定局所に設置することで、スポット的に観測した観測値である温度に基づき異状を検知して異状検知信号を警報手段に送り、所定局所で発生した異状を迅速且つ確実に警報することで、利用者に適切に対処させるができる。
(全体監視による効果)
また所定局所に配置した温度測手段から離れた場所で異状が発生しても、警報手段により監視領域全体の観測値である煙濃度に基づき異状が迅速且つ確実に検知され、温度観測手段による異状監視では逃してしまうような異状であっても、早期に異状またはその兆候を検知して警報することができる。
(温度観測手段の局所配置に関する効果)
また警報手段により監視領域の全体的な異状監視を行うことで、監視領域の全体的な異状監視を考慮することなく温度観測手段を所定局所に配置してスポット的に異状を監視することができ、温度観測手段を所定局所に配置する場合の制約を低減して局所配置の自由度を高めることができる。
(全体監視を局所監視によりカバーする効果)
また監視領域全体の異状を監視している警報手段は、警報手段自身でカバーしている感知面積に対応した監視領域を、警報領域内の所定局所に配置した1又は複数の温度観測手段のスポット的な異状監視によりカバーすることで詳細に監視でき、早期に異状発生またはその兆候を検知して、異状の監視性能を向上することができる。
(温度観測手段で異状を検知する効果)
また、温度観測手段は所定局所の観測値である温度に基づき異状を検知して警報手段へ異状検知信号を送信しているため、警報手段は温度観測手段の観測値である温度に基づき異状を検知する処理が不要となり、警報手段側の処理負担を軽減できる。
(2段階の判定による効果)
また、温度観測手段は、温度異状を検知する閾値温度を高低2段階に設定し、低い方の第1閾値温度以上で過熱等の異状の兆候を示す異状予兆を検知して異状予兆検知信号を送信して警報手段で異状予報警報を出力し、高い方の第2閾値温度以上で異状を検知して異状検知信号を送信して警報手段で異状警報を出力することで、利用者は異状警報の前に出される異状予報警報により異状の兆候を早い段階で知って適切に対処することができる。
同様に、警報手段も、閾値煙濃度を高低2段階に設定し、低い方の第1閾値煙濃度以上で異状の兆候を示す異状予兆を検知して異状予報警報を出力し、高い方の第2閾値煙濃度以上で異状を検知して異状警報を出力することで、利用者は異状警報の前に出される異状予報警報により異状の兆候を早い段階で知って適切に対処することができる。
(警報システムの連動による効果)
また1台の警報手段とこれに割当てられた1又は複数の温度観測手段により1つの警報システムを形成し、この警報システムを複数設けて例えば各部屋に配置することを可能としたため、ある部屋の警報システムで異状を検知して警報した場合に、異状連動信号を他の部屋の警報システムへ送信して警報報知させることができ、複数の警報システムの間のマルチ通信ネットワークを柔軟且つ適切に構築し、戸建住宅、集合住宅、学校、病院、オフィスビルなどの監視領域に対応してマルチスポット的にきめ細かく異状を検知して、早期に警報することができる。
本発明による警報システムの概略構成を示した説明図 本発明による警報システムの設置例を示した説明図 温度観測チップの外観及び構造を示した説明図 温度観測チップの概略構成を示したブロック図 警報器の概略構成を示したブロック図 監視領域の全体監視の対象となる異状が発生した場合を示した説明図 局所的な異状が発生した場合を示した説明図 温度観測チップの他の実施形態を示した説明図 温度観測チップの他の実施形態を示した説明図 温度観測チップの他の実施形態を示した説明図 温度観測チップの他の実施形態を示した説明図
[警報システムの構成]
(システム構成の概略)
図1は本発明による警報システムの概略構成を示した説明図である。本発明の警報システムは、少なくとも1台の煙濃度センサ付きの警報器と複数の温度観測チップで構成する。
煙濃度センサ付きの警報器100(100−1〜100−4)は、所定の三次元空間を監視領域とし、火災等所定の異状を監視する。
警報器100は、自己の煙濃度センサにより当該監視領域全体の煙濃度を観測し、観測値である煙濃度の異状を検知した場合に異状警報を出力すると共に、温度観測チップ10(10−11〜10−44)の何れかから異状検知信号を受信した場合に異状警報を出力する警報手段であり、温度観測チップ10(10−11〜10−44)は、警報手段の監視領域内の所定局所に少なくとも1台を設置し、当該所定局所(局所領域)の温度を観測し、観測値である温度の異状に基づき火災等所定の異状を検知した場合に異状検知信号を警報手段に送信して異状警報を出力させる温度観測手段である。なお、以下の説明は、警報器100が異状として火災を検知して火災警報を出力する場合を例にとって説明する。
(警報器と温度観測チップの配置)
図1において、住宅における台所、居間、子供部屋、主寝室などの各部屋に分けて、煙濃度センサ付きの警報器100−1〜100−4を設置し、警報器100−1〜100−4のそれぞれに対応して、温度観測チップ10−11〜10−44を配置し、警報システム1a〜1dを構成する。
即ち、警報システム1aは警報器100−1と温度観測チップ10−11〜10−14で構成し、警報システム1bは警報器100−2と温度観測チップ10−21〜10−24で構成し、警報システム1cは警報器100−3と温度観測チップ10−31〜10−34で構成し、更に警報システム1dは警報器100−4と温度観測チップ10−41〜10−44で構成する。
警報システム1aを例にとると、温度観測チップ10−11〜10−14はそれぞれ所定局所の温度を観測し、当該観測値である温度から異状を検知した場合に異状検知信号を警報器100−1へ送信する。警報器100−1は異状検知信号を受信して火災警報を出力する。
煙濃度センサ付きの警報器100−1は、監視領域全体の煙濃度を観測し、当該観測値である煙濃度の異状を検知した場合に異状警報として火災警報を出力すると共に、温度観測チップの何れかから異状検知信号を受信した場合にも異状警報として火災警報を出力する。
警報装置100−1と温度観測チップ10−11〜10−14の間は所定の第1通信プロトコルに従った通信経路11となり、温度観測チップ10−11〜10−14はこの経路を介して警報器100−1へ、警報システム1aに固有な警報グループ符号を含めた信号を送信する。他の警報システム1b〜1dについても同様である。
また図1の例にあっては、警報システム1a〜1dに設けた警報器100−1〜100−4との間で相互通信可能として連動グループを形成し、全体として連動システムとなっている。警報装置100−1〜100−4の間は所定の第2通信プロトコルに従った通信経路12となり、所定の連動グループ符号を含めた信号を送受信することで、複数の警報システムで構成される連動グループ内での通信を可能とする。
例えば警報装置100−1が自己の警報システム(警報システム1a)に属する温度観測チップ10−11〜10−14の何れかからの異状検知信号を受信して連動元を示す火災警報を出力した場合、他の警報システム1b〜1dの警報器100−2〜100−4へ異状連動信号を送信して、これを受信した警報器100−2〜100−4に、連動先を示す火災警報を出力させる。このように本発明は、1台の警報器100で1又は複数の温度観測チップ10を管理する警報システムを少なくとも1つ含む、複数の警報システムを連動させる。
なお、以下、警報器100−1〜100−4及び温度観測チップ10−11〜10−44をそれぞれ区別しない場合は警報器100及び温度観測チップ10という。
ここで、警報器100で複数の温度観測チップ10を管理するとは、警報システムに設けた1台の警報器100に複数の温度観測チップ10を割り当て、この割り当てた複数の温度観測チップ10の何れかが送信した異状検知信号を警報器100で受信した場合に火災警報を出力することをいう。
また複数の警報システムを連動させるとは、1の警報システムの警報器100が、当該警報器の管理する複数の温度観測チップ10の何れかが送信した異状検知信号を有効受信して連動元を示す火災警報を出力した場合に、火災警報を出力すると共に異状連動信号を生成し、当該異状連動信号を他の警報システムの警報器へ送信して連動先を示す火災警報を出力させ、一方、他の警報システムの警報器の何れかが送信した異状連動信号を受信した場合に、連動先を示す火災警報を出力することをいう。
また以下の説明は警報器100−1〜100−4が連動グループを形成した場合の連動システムを例にとるが、連動グループはこのうち一部の警報システムで形成しても良いし、連動グループを形成せず警報システムA1〜A4をそれぞれ独立したシステムとして使用するようにしても良い。
また煙濃度センサ付きの警報器100−1〜100−4が観測する煙濃度は、煙濃度センサの一例である検煙部(後述)の検出信号に基づいて観測した煙濃度を示す指標である煙濃度情報であり、これを「煙濃度」或いは「観測値である煙濃度」という。
また温度観測チップ10−11〜10−44が観測する温度は、温度検出素子(後述)の検出信号に基づいて観測した温度を示す指標である温度情報であり、これを「温度」或いは「観測値である温度」という。
図1乃至図2に示すシステムは、このような警報器100とこれに割当てて管理している温度観測チップ10を組み合わせた警報システムを4つ設けている。
(警報器の配置)
警報システムに設けた煙濃度センサ付きの警報器100は、所定の監視領域に配置し、監視領域全体の煙濃度を観測して観測値である煙濃度から異状を検知した場合に火災警報を出力する。
このため警報器100は、監視領域で火災等の異状が発生した場合に想定される熱気流を効率良く受けることのできる位置に配置する。例えば住宅の1つの部屋を監視領域として警報器100を設置する場合、監視領域となる部屋の天井面の略中央または天井面から所定距離、例えば50cm以内となる天井面に近い壁面に配置する。
ここで、警報器100の監視可能領域は所定の感知面積に対応した三次元空間となるが、例えば煙式の住宅用火災警報器の感知面積に相当する。煙式の住宅用火災警報器は、法的な設置基準により定めた煙式火災感知器の2種感度に相当し、その感知面積は、例えば住宅のように設置高さが4メートル未満の場合、150m2とされる。
一般住宅の部屋は、4.5畳、6畳、8畳、10畳というように煙式住宅用災警報器1台の感知面積150m2未満がほとんどであり、各部屋に警報器1台を設置することになる。
本説明では、このようにして設置した警報器100が監視する領域を、その警報器100の監視領域といい、図2は住宅14内の或る部屋全体を監視領域とした場合を示している。
(温度観測チップの配置)
本実施形態の各警報システムにあっては、温度観測チップ10を1又は複数配置し、これを1台の煙濃度センサ付きの警報器100に割当てて管理している。このため警報器100に割当てた1又は複数の温度観測チップ10は、これらを管理する警報器100の監視領域内で且つ警報器100の通信範囲に入る所定局所に配置し、所定の検知エリア内の温度を観測する。警報装置100の通信範囲とは、警報装置100に割当てて管理している温度観測チップ10から送信した信号が、警報装置100で有効受信できる通信距離に入る範囲をいう。1台の温度観測チップ10の検知エリアは、これが割当てられている(これと通信する)1台の警報器100の監視領域よりも狭い。
温度観測チップ10は住宅における例えば火気使用機器の内部や外表面、発熱源となる機器内部や外表面、容器の中や外表面、それらの近傍、といった所定局所に配置する。住宅における所定局所としては、例えば台所のガスコンロの周辺、台所、居間及び子供部屋に設置しているストーブやくず入れ、寝タバコをする主寝室のベッド、居間に設置しているテレビ等がある。
(全体監視と局所監視)
図2は本発明による警報システムの住宅の部屋に対する設置例を示した説明図である。図2において、住宅14の部屋には、例えば図1の第1警報システム1aに対応した煙濃度センサ付きの警報器100−1と温度観測チップ10−11〜10−14を設置している。なお、他の部屋には警報システム1b〜1dに対応して警報器100−2〜100−4及び温度観測チップ10−21〜10−44を設置するが、図示を省略している。
警報器100−1は、天井面から所定距離、例えば50cm以内となる天井面に近い壁面上部に設置する。警報器100−1は部屋全体を監視領域Aとしており、監視領域Aで発生した火災による熱気流を効率良く受ける位置、例えば部屋の略中央の天井近くに設置することで、監視領域A全体を監視する。
温度観測チップ10−11は監視領域Aの所定局所として例えばくず入れ15の中に配置し、くず入れ15及びその周辺を含む点線で示す局所領域A1の異状を監視している。また温度観測チップ10−12は所定局所として例えばテレビ16の裏側などに配置し、テレビ16及びその周辺を含む点線で示す局所領域A2の異状を監視している。さらに、温度観測チップ10−14,10−14は所定局所として壁面に設置し、それぞれ局所領域A3、A4の異状を監視している。
[温度観測チップの構成]
(温度観測チップの外観・構造)
図3は図1に設けた温度観測チップの外観を示した説明図であり、図3(A)に平面を、図3(B)に内部構造の断面を、図3(C)に底面を示している。
図3において、温度観測チップ10は例えば合成樹脂で成型した一端(図3(B)の図示下方)に開口した円盤状のカバー18と、カバー18の開口側に装着したベース20で筐体を構成し、筐体の内部に回路基板22を収納している。カバー18の表面には温度観測チップ10のIDを特定する番号を示したシール45を必要に応じて貼る。
回路基板22とベース20の間には釦電池24を収納し、釦電池24の正極には正極端子金具32を接触し、釦電池24の回路基板22側に位置する端面の負極には、負極端子金具30を接触している。
釦電池24はベース20の開口穴に対する電池蓋26の装着で固定している。電池蓋26は外周内側の相対した2箇所にL字形の嵌合突起を形成し、ベース20の開口に形成した嵌合切欠にL字形の嵌合突起を嵌め入れて回すことでロックできる。電池蓋26には釦電池24を着脱する際の回動操作のため硬貨等を嵌合する嵌合溝28を形成している。
回路基板22の図示上側面には制御チップ38と通信チップ40を実装し、更にカバー18に形成したスリット(開口)42の内側には、外気が通流する位置に温度検出素子36を実装している。温度検出素子36としては観測点(感熱部)の温度に応じて例えば抵抗値が変化するサーミスタなどの適宜の温度検出素子を使用する。
また回路基板22にはLED46を実装し、これに相対してカバー18側に透明樹脂などを用いた表示窓44を配置している。
ベース20の表面外周には取付シート34を設ける。取付シート34はマグネットシート又は粘着シートなどであり、監視対象とする機器や場所の取付面に簡単に取り付け配置することができる。なお、取付手段および方法は任意であり、取付シート34以外に、フックやクリップ、紐などの適宜の手段を必要に応じて設けることができる。
(温度観測チップの機能構成)
図4は温度観測チップの機能構成の概略を示したブロック図である。温度観測チップ10は、温度検出素子36、温度監視制御部48、アンテナ52を接続した通信部50を備え、図3に示した釦電池24による電源供給を受けて動作する。温度監視制御部48は、例えばプログラムの実行により実現される機能である。ハードウェアとしては図3の制御チップ38を備え、CPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
通信部50は図3の無線通信チップ40を備え、警報器100−1との間で所定の第1通信プロトコルに従って信号を送受信する。第1通信プロトコルとしては、例えばRFID(Radio Frequency IDentification「電波による個体識別」の略)に割当てられた900MHzの周波数、即ち950〜957MHzを使用したセンサネットワーク用の近距離通信プロトコル等を使用する。この信号は、送信元を示す識別子である送信元符号、警報グループ符号(警報システム識別符号)、制御コマンドや異状予兆や異状、復旧等の検知結果(事象符号)を含んだ形式とする。また送信元符号としては、例えばシリアル番号を利用する。
温度検出素子36は前述したように例えばサーミスタを使用し、この場合、温度による抵抗値の変化に対応した電圧検出信号を温度監視制御部48へ出力する。
温度監視制御部48は、温度検出素子36からの検出信号に基づき所定周期毎に温度を観測し、観測値である温度が閾値温度Tth以上、例えばTth=75℃以上の場合に異状を検知し、通信部50に指示し、警報器100へ異状検知信号を送信させる制御を行う。異状検知は、複数回に亘り観測した温度から温度変化率を求め、この温度変化率(上昇率)が予め定めた変化率の閾値以上となった場合に検知するようにしても良い。その他、温度に基づき各種演算等により異状を検知するようにして良い。
また温度監視制御部48は、通信部50に指示した異状検知信号の送信中に、温度検出素子36からの検出信号に基づき所定周期毎に観測した観測値である温度が閾値温度Tth=75℃を下回る状態が例えば所定時間継続した場合或いは例えば所定回数連続した場合、異状の復旧(異状検知状態が解消したこと)を検知し、通信部50に指示し、警報器100へ異状復旧検知信号を送信させる制御を行う。
[警報器の構成]
図5は煙濃度センサ部付きの警報器100−1の概略構成を示したブロック図である。また図5では、警報システム1aの警報器100−1について示しているが、他の警報システム1b〜1dの警報器100−2〜100−4の構成も同様となる。
(警報器の機能構成)
図5において、警報器100−1は、警報制御部102、アンテナ106を接続した第1通信部104、アンテナ110を接続した第2通信部108、検煙部112、報知部114、操作部116を備え、図示しない電源、例えば電池電源により動作する。
警報制御部102は、例えばプログラムの実行により実現する機能である。ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
第1通信部104は、警報制御部102の指示を受け、温度観測チップ10−11〜10−14との間で第1通信プロトコルに従って信号を送受信する。この信号は、温度観測チップ10の通信部50の場合と同様に、送信元を示す送信元符号、警報グループ符号、異状などの事象を示す事象符号を含む形式とする。前述の異状検知信号はこの信号に該当する。警報グループ符号は警報システム(この場合1a)に固有な符号であり、このような警報グループ符号を使用することで、隣接する他の警報システム1b〜1dとの間で異状検知信号等の通信電文が混信することを避けることができる。
第2通信部108は、警報制御部102の指示を受け、他の警報システムの警報器100−2〜100−4との間で所定の第2通信プロトコルに従って連動信号を送受信する。連動信号は、各警報器10に固有な識別子として割り当てられ、信号を送信する際に送信元を示す符号としても使用される送信元符号、自己が属する連動グループを示す連動グループ符号(連動グループ識別符号)、異状などの事象を示す事象符号を含む形式とする。警報器100−1は警報器100−2〜100−4との間で第2無線通信プロトコルに従って連動信号を送受信する連動グループを形成し、連動グループ符号はこのグループ固有の符号とする。このような連動グループ符号を使用することで、隣接する他のグループとの間で連動信号が混信することを避けることができる。
第2通信プロトコルによる送受信は、日本国内の場合には、例えば400MHz帯の特定小電力無線局の標準規格として知られたSTD−30(小電力セキュリティシステム無線局の無線設備標準規格)またはSTD−T67(特定小電力無線局テレメータ用、テレコントロール用及びデータ伝送用無線設備の標準規格)に準拠する。
検煙部112は煙濃度センサの一例であり、公知の散乱光式検煙構造をもち、発光部と受光部を備えている。検煙部112には図示しない発光駆動回路を設け、警報制御部102の指示により、所定周期で赤外LEDを用いた発光部を間欠的に発光駆動する。また検煙部112には図示しない増幅回路を設け、フォトダイオードなどの受光部で受光した散乱光の受光信号を増幅し、煙濃度検出信号を警報制御部102へ出力する。
報知部114は、例えばスピーカ、LED及びそれぞれの駆動回路を備え、必要に応じ警報制御部102の指示によりスピーカから警報音を出力すると共にLEDにより警報表示を行う。操作部116は警報音及び又は警報表示を停止するための操作を受け付ける警報停止スイッチなどの各種スイッチを備える。
警報制御部102は、CPUのプログラム実行などにより実現する機能であり、火災警報制御を行う。警報制御部102の火災警報制御は、温度観測チップ10からの異状検知信号により警報出力する制御と、自己の観測値である煙濃度から異状を検知して警報する制御があり、次のようになる。
(A 温度観測チップの温度観測結果による警報制御)
警報制御部102は、第1通信部104を介して警報システム1aの例えば温度観測チップ10−11から送信された第1通信プロトコルに従った異状検知信号の有効受信を検知した場合、報知部114から連動元を示す火災警報を出力させる制御を行う。この場合の火災警報として例えば「ピーピー 1番で火災を検知しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点灯して行う。ここで「1番」は火災を検知した温度観測チップ10−11を特定する情報である。
即ち、温度観測チップ10から警報器100へ送信する異状検知信号には、送信元の温度観測チップ10を特定するための符号(送信元符号)が含まれている。そして、各温度観測チップを特定する符号と火災警報の音声メッセージ内容とは、初期設定等によって警報器100のメモリ内で関連付けられている。このため、上記のように異状を検知した温度観測チップを認識し、これに対応して、火災警報の音声メッセージは例えばその設置場所を示す情報を含めた内容とすることができる。
また、警報制御部102は、温度観測チップ10−11からの異状検知信号に基づき報知部114から災警報を出力させる場合、これにあわせて第2通信プロトコルに従った異状連動信号を生成し、第2通信部108に指示し、他の警報システムの警報器100−2〜100−4へ異状連動信号を送信させる制御を行い、当該異状連動信号を有効受信した他の警報システムの警報器100−2〜100−4で連動先を示す火災警報を出力させる。この場合の連動先を示す火災警報としては例えば「ピーピー 別の場所の1番で火災を検知しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点滅して行う。
また、警報制御部102は、第2通信部108を介して他の警報システムの警報器100−2〜100−4の何れかが送信した異状連動信号の有効受信を検知した場合、報知部112からの連動先を示す火災警報(警報音及び/又は警報表示)を出力させる制御を行う。
なお、「信号の有効受信を検知」とは、受信した信号に含まれる警報グループ符号又は連動グループ符号が、受信装置である自己のメモリに予め登録した警報グループ符号又は連動グループ符号に一致して自己に宛てた信号(自己の管理下にある温度観測チップ10からの信号である、又は自己が属する連動グループ内の信号である)と認識し、更に、信号内容としても異常(誤り)が無いことを認識したことを意味する。以下、このような有効受信を含め、単に受信ということがある。
(B 自己の観測値である煙濃度による警報制御)
警報制御部102は、自己の検煙部112からの検出信号に基づき所定周期毎に観測した観測値である煙濃度が所定の閾値煙濃度Sth、例えばSth=15%/m以上の場合に異状を検知し、報知部114から連動元を示す火災警報を出力する制御を行う。この場合の火災警報として例えば「ピーピー 火災を検知しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点灯して行う。
また、検煙部112からの検出信号に基づき所定周期毎に観測した観測値である煙濃度から異状を検知して報知部114から災警報を出力させる場合、これにあわせて第2通信プロトコルに従った異状連動信号を生成し、第2通信部108に指示し、他の警報システムの警報器100−2〜100−4へ異状連動信号を送信させる制御を行い、当該異状連動信号を有効受信した他の警報システムの警報器100−2〜100−4で連動先を示す火災警報を出力させる。この場合の連動先を示す火災警報としては例えば「ピーピー 別の場所で火災を検知しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点滅して行う。
なお、温度観測チップ10の温度観測結果に基づき異状を検知した場合と自己の検煙部112の観測値である煙濃度に基づいて異状を検知した場合の音声メッセージの内容を同じにしても良い。
(異状復旧制御)
警報制御部102は、第1通信部104を介して火災警報の元となった温度観測チップ10、ここでは上記警報器100−1が火災警報を出力する元となった異状検知信号を送信した温度観測チップ10−11から第1通信プロトコルに従った異状復旧検知信号の有効受信を検知した場合、報知部114からの、当該異状検知信号に起因する連動先を示す火災警報出力(警報音及び/又は警報表示)を停止させると共に、第2通信プロトコルに従った異状復旧連動信号を生成し、第2通信部108に指示し、当該異状復旧連動信号を他の警報システムの警報器100−2〜100−4へ送信させる制御を行い、これを受信した他の警報システムの警報器100−2〜100−4に、同じ異状検知信号に起因する連動先を示す火災警報出力(警報音及び/又は警報表示)を停止させる。
また警報制御部102は、第2通信部108を介して他の警報システムの警報器100−2〜100−4の何れかが送信した異状復旧連動信号の有効受信を検知した場合に、報知部112からの連動先を示す火災警報出力(警報音及び/又は警報表示)を停止させる制御を行う。
なお、火災警報について原因となる温度観測チップ10を特定しない内容とする場合、例えば上述の例で連動元の「1番で」、連動先の「1番で」を含めない警報メッセージとする場合においては、警報器100は、自己の管理下にある複数の温度観測チップ10から異状検知信号を有効受信したことを原因として警報出力を行っており、連動信号の送信を行ったときには、原因となった異状検知信号を送信した温度観測チップ10のすべてから異状復旧信号を受信するまで、火災警報音及び/又は警報表示の出力停止、異状復旧連動信号の送信を行わない。
また警報制御部102は、自己の検煙部112からの検出信号に基づき所定周期毎に観測した観測値である煙濃度から異状を検知して連動元を示す火災警報を出力した後に、カ観測値である煙濃度が閾値温度Sth=15%/mを下回る状態が例えば所定時間継続した場合或いは例えば所定回数連続した場合、異状の復旧(異状検知状態が解消したこと)を検知し、連動元を示す火災警報出力(警報音及び/又は警報表示)を停止させると共に、第2通信プロトコルに従った異状復旧連動信号を生成し、第2通信部108に指示し、当該異状復旧連動信号を他の警報システムの警報器100−2〜100−4へ送信させる制御を行い、これを受信した他の警報システムの警報器100−2〜100−4に、連動先を示す火災警報出力(警報音及び/又は警報表示)を停止させる。
(警報停止制御)
警報制御部102は、連動元として火災警報の出力中に操作部116の警報停止スイッチで受け付けた警報停止操作を検知した場合、報知部114からの連動元を示す火災警報出力(警報音及び/又は警報表示)を停止させると共に、第2通信プロトコルに従った警報停止連動信号を生成し、第2通信部108に指示し、当該警報停止連動信号を他の警報システムの警報器100−2〜100−4へ送信させる制御を行い、これを受信した他の警報システムの警報器100−2〜100−4に、連動先を示す火災警報出力(警報音及び/又は警報表示)を停止させる。
また警報制御部102は、第2通信部108を介して他の警報システムの警報器100−2〜100−4の何れかが送信した警報停止連動信号の有効受信を検知した場合に、報知部112からの連動先を示す火災警報出力(警報音及び/又は警報表示)を停止させる制御を行う。
(警報システムの動作)
図6は図2に示した警報システム1aにおいて、温度観測チップ10−11〜10−14の局所領域A1〜A4から外れた警報器100−1の警戒領域Aで火災が発生した場合の説明図である。
警報器100−1の警戒領域Aで火災Fが発生すると、熱気流18が上昇して天井面に当たり、天井面に沿って横方向に拡散する。この熱気流18は警報器100−1を通過して拡散するため、煙濃度センサ付きの警報器100−1は熱気流を効率良く受けて観測値である煙濃度が上昇し、閾値煙濃度Sth以上の場合に異状を検知して火災警報を出力する。
これに対し温度観測チップ10−11〜10−14は局所領域A1〜A4の観測値である温度から異状を監視しており、火災Fによる熱気流18を直接受けないため、局所領域A1〜A4の観測値である温度が閾値温度Tth以上となるまでには時間がかかり、異状を検知するまでの時間遅れが大きくなる。このように温度観測チップ10−11〜10−14だけでは逃してしまう火災Fに対し、監視領域A全体を監視している警報器100−1は、火災Fに伴う煙濃度上昇を早い段階で確実に検知して火災警報を出力することができる。
図7は温度観測チップ10−11を設置しているくず入れ15で火災Fが発生した場合の説明図である。くず入れ15で火災Fが発生すると、火災Fは温度観測チップ10−11の局所領域A1の火災であることから、温度観測チップ10−11は温度観測結果が示す温度が閾値温度Tth以上となった場合に異状を検知し、異状検知信号を警報器100−1へ送信して火災警報を出力させる。
この場合、くず入れ15の火災Fによる熱気流18は火災Fの初期段階では弱く、煙濃度センサ付きの警報器100−1の観測値である煙濃度が閾値煙濃度Sth以上に上昇して火災を検知するのは更に火災が拡大した後となり、火災を検知して警報するまでに時間がかかる。このように温度観測チップ10−11〜10−14は、警報器100−1だけでは検知に時間がかかる、或いはその可能性がある局所領域A1〜A4での火災に伴う温度上昇を早い段階で確実に検知して、警報器100−1から火災警報を出力させることができる。
[2段階の判定による異状検知]
次に本発明による警報システムの他の実施形態として、温度観測チップ10の観測値である温度及び煙濃度センサ付きの警報器100の観測値である煙濃度から、それぞれ2段階の閾値を用いて、異状予兆及び異状を検知するようにした警報システムを説明する。ただし、これは一例であり、異状予兆及び異状の2段階判定は、ここに説明する2段階の閾値によるものに限定されない。
(温度観測チップ)
温度観測チップ10−11は図4の構成と同様になるが、温度監視制御部48により異状を検知する処理及び異状検知に伴う制御の一部が相違する。他の温度観測チップ10−12〜10−44も同様であるが、警報システムとしては先に示した実施形態の温度観測チップ10と本実施形態の温度観測チップ10とを混在させても良く、この場合、警報器100はこれら温度観測チップからの信号に応じて、先の実施形態で説明したと同様の動作又はここで説明する動作を行うことになる。
2段階の閾値により異状予兆及び異状を検知する場合の温度監視制御部48の処理及び制御は次のようになる。
温度監視制御部48は、温度検出素子36からの検出信号に基づき所定周期毎に観測した観測値である温度が、第1閾値温度Tth1(例えばTth1=65℃)以上の場合に、過熱など異状の兆候であるとして異状予兆を検知し、第1通信プロトコルに従った異状予兆検知信号を生成し、通信部50に指示し、当該異状予兆検知信号を警報器100−1へ送信させる制御を行う。
また温度監視制御部48は、異状予兆を検知し、通信部50に指示して警報器100−1へ異状予兆検知信号を送信させた後に、温度検出素子36からの検出信号に基づき所定周期毎に観測した観測値である温度が、第1閾値温度よりも高い第2閾値温度Tth2(例えばTth2=75℃)以上の場合に、異状を検知し、第1通信プロトコルに従った異状検知信号を生成し、通信部50に指示し、当該異状検知信号を警報器100−1へ送信させる制御を行う。これ以外は図4の温度監視制御部48による制御と同様であることから説明を省略する。
(警報器)
警報器100−1は基本的に図5の構成と同様になるが、警報制御部102による異状を検知する処理、異状検知に伴う制御及び異状を警報する制御の一部が相違する。他の警報器100−2〜100−4も同様になる。
2段階閾値により異状を検知する場合の警報制御部102による異状警報制御には、温度観測チップ10からの異状予報検知信号と異状検知信号により警報出力する制御と、自己の観測値である煙濃度から異状予兆と異状を検知して警報出力する制御があり、次のようになる。
(A 温度観測チップの異状予兆検知・異状検知に基づく制御)
警報制御部102は、第1通信部104を介して例えば温度観測チップ10から送信された第1通信プロトコルに従った異状予兆検知信号の有効受信を検知した場合、報知部114から連動元を示す異状予報警報を出力させる制御を行う。この場合の異状予報警報としては例えば「ピーピー 1番が過熱しています 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点滅して行う。
また警報制御部102は、第1通信部104を介して温度観測チップ10から送信された第1通信プロトコルに従った異状検知信号の有効受信を検知した場合、報知部112から連動元を示す火災警報を出力させる制御を行う。この場合の火災警報としては例えば「ピーピー 1番で火災を検知しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点灯して行う。
また、警報制御部102は、異状予兆検知信号又は異状検知信号の有効受信を検知した場合、それぞれにあわせて第2通信プロトコルに従った異状予報連動信号又は異状連動信号を生成し、第2通信部108に指示し、当該異状予報連動信号又は異状連動信号を他の警報システムの警報器100−2〜100−4へ送信させる制御を行い、異状予報連動信号又は異状連動信号を受信した警報器100−2〜100−4に、連動先を示す異状予報警報又は火災警報を出力させる。
この場合の連動先を示す異状予報警報又は火災警報としてはそれぞれ例えば「ピーピー 別の場所の1番が過熱しています 確認してください」、「ピーピー 別の場所の1番で火災を検知しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点灯又は点滅して行う。
また、警報制御部102は、第2通信部108を介して他の警報システムの警報器100−2〜100−4の何れかが送信した異状予報連動信号又は異状連動信号の有効受信を検知した場合、報知部112から連動先を示す異状予報警報又は火災警報を出力させる制御を行う。これ以外は図5の警報制御部102の制御と同様であるので説明を省略する。
このように警報器100から異状予報警報が出力された場合、住宅に在宅者がある場合は、その者が異状予報警報を聞いて火災の兆候(予兆)を知り、例えば警報内容により特定した温度観測チップ10の設置場所へ行って状況を確認し、異状予報警報内容が例えばストーブ14に設置した温度観測チップ10を特定していた場合は、ストーブ14の過熱を知り、運転を止める等の対処をすることが可能になる。
また警報器100−1〜100−4から出力された異状予報警報に対し在宅者が対処する前に火災警報が出力された場合には、その者は警報内容により特定した温度観測チップ10の設置場所へ行って状況を確認し、初期消火などにより迅速且つ適切に対処することが可能になると共に、適切な避難行動をとることができる。
(B 自己の温度観測結果に基づく制御)
警報制御部102は、煙濃度センサの一例である112からの検出信号に基づき所定周期毎に観測した観測値である煙濃度が、第1閾値煙濃度Sth1(例えばSth1=10%/m)以上の場合に、異状の兆候であるとして異状予兆を検知し、報知部114から連動元を示す異状予報警報を出力させる制御を行う。この場合の異状予報警報としては例えば「ピーピー 火災の危険性を検知しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点灯して行う。
また警報制御部102は、検煙部112からの検出信号に基づき所定周期毎に観測した観測値である煙濃度から異状予兆を検知し、報知部114から異状予報警報を出力させた後に、検煙部112からの検出信号に基づき所定周期毎に観測した観測値である煙濃度が、第1閾値煙濃度Sth1よりも高い第2閾値煙濃度Sth2(例えばSth2=15%/m)以上の場合に、異状を検知し、報知部114から連動元を示す火災警報を出力させる制御を行う。この場合の火災警報としては例えば「ピーピー 火災を検知しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点灯して行う。
また警報制御部102は、報知部114から連動元を示す異状予報警報又は警報を出力させた場合、それぞれにあわせて第2通信プロトコルに従った異状予報連動信号又は異状連動信号を生成し、第2通信部108に指示し、当該異状予報連動信号又は異状連動信号を他の警報システムの警報器100−2〜100−4へ送信させる制御を行い、異状予報連動信号又は異状連動信号を受信した警報器100−2〜100−4に、連動先を示す異状予報警報又は火災警報を出力させる。
この場合の連動先を示す異状予報警報又は火災警報としては、それぞれ例えば「ピーピー 別の場所で火災の危険性を検知しました 確認してください」、「ピーピー 別の場所で火災を検知しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点灯又は点滅して行う。これ以外は図5の警報制御部102の制御と同様であるので説明を省略する。
このように監視領域A全体を監視している警報器100から異状予報警報が出力された場合、住宅に在宅者がある場合は、その者が異状予報警報を聞いて異状の兆候(予兆)を知り、監視領域Aの状況を確認し、必要な対処をすることが可能になる。
また警報器100−1〜100−4から出力された異状予報警報に対し在宅者が対処する前に火災警報が出力された場合には、監視領域Aの状況を確認し、初期消火などにより迅速且つ適切に対処することが可能になると共に、適切な避難行動をとることができる。
[温度観測チップの他の実施形態]
図8は本発明における温度観測チップの他の実施形態を示した説明図である。本実施形態にあっては、温度観測チップ10のカバー18の上部に突出してかご型の保護枠64を形成し、筐体内の回路基板22にリード端子で実装した温度検出素子36を保護枠64の内部に配置し、温度検出素子36を直接外気に晒し、設置空間の温度を効率的に観測できるようにしている。
なお、温度観測チップ10を配置した空間の温度を効率良く観測するには、例えばカバー18の外部に集熱板を配置し、そこに温度検出素子36を設けるようにしても良い。
このような図8の構造の温度観測チップ10にあっては、温度検知素子36を直接外気に晒す構造であることから、図3に示した温度観測チップ10と比較すると、広い監視領域をもつが、図2のように、監視対象物として例えばくず入れ15の中に設置した場合には、くず入れ15の内部空間を中心とした比較的狭い監視領域に制限されることになる。
図9は本発明における温度観測チップの他の実施形態を断面構造で示した説明図である。本実施形態にあっては、カバー18を下側、ベース20を上側として示しており、カバー18に外部に接触面を露出して熱伝導率の高い金属を使用した伝熱部材66を配置し、伝熱部材66の内側に形成した凹部に、回路基板22にリード端子で実装した温度検出素子36を収納し、伝熱部材66に接触した状態で接着剤68などで固定している。
また伝熱部材66を配置したカバー18の下側の面は取付面となり、この取付面の外周側に磁石シートや粘着シートなどを用いた取付シート34を設けている。それ以外の構造は図3の実施形態と基本的に同じになる。
このような図9の実施形態によれば、監視対象とする機器や場所に温度観測チップ10を配置する際に、カバー18に設けた伝熱部材66が監視対象に直接接触してその熱を効率良く温度検出素子36に伝えることでき、温度検出感度を高めることができる。
また図9の構造の温度観測チップ10にあっては、その監視領域は、伝達部材66を配置したカバー18の下面を接触配置した監視対象物、例えば図2のテレビ16そのものの温度を観測して異状を監視することとなり、監視領域は監視対象物のそのものに限定される。
図10は本発明における温度観測チップの他の実施形態を示した説明図である。本実施形態にあっては、カバー18の側面から信号線70を引き出し、信号線70の先端な温度検出素子36を設け、温度検出素子36には取付パッド72を設けている。取付パッド72としては、粘着シートなどが使用できる。それ以外の構造は図3の実施形態と基本的に同じになる。
このような図10の実施形態によれば、温度観測チップ10から離れた場所に取付パッド72を用いて温度検出素子36を取付けて温度を観測することができ、監視対象とする機器や場所の状況に見合った適切な配置を可能とする。このため図10の温度観測チップ10の監視領域は、温度検知素子36を取付パッド72により配置した監視対象物や場所といった狭い範囲に限定できる。
図11は本発明における温度観測チップの他の実施形態を示した説明図である。本実施形態にあっては、カバー18の側面から信号線70を引き出した点は図8の実施形態と同じであるが、信号線62の先端にプローブ74を設け、プローブ74の先端内部に温度検出素子36を設けている。それ以外の構造は図2の実施形態と基本的に同じになる。
このような図9の実施形態によれば、温度観測チップ10から離れた場所にプローブ74を差し込むことで温度検出素子36を位置させ、例えば監視対象の外からは見え難い内部を監視領域として温度を観測することができ、テレビ、パソコンといった、常時電源を入れてスタンバイ状態または使用状態にある機器の異状を局所的に監視することができる。
[本発明の変形例]
(通信プロトコル)
上記の実施形態にあっては、警報器と温度観測チップの間は第1通信プロトコルに従った通信、警報器の間は第2通信プロトコルに従った通信としているが、それぞれ同じ通信プロトコルとし、別チャンネルとすれば良い。このようにすれば警報器に第1通信部と第2通信部を設ける必要がなく、1つの通信部として構成を簡単できる。
(警報器と温度観測チップの対応)
上記の実施形態にあっては、図2のように、全ての警報器に温度観測チップを割当てて複数の警報システムを形成しているが、温度観測チップの割り当てのない煙センサ付きの警報器のみの警報システムを設け、他の警報器からの連動信号を受信して連動警報を行うようにしても良い。
(通信形態)
警報器及び温度観測チップの間の通信は無線によるものでなくても良く、有線通信によっても、また有線と無線を適宜混在させるものであっても良い。
(住宅以外の用途)
上記の実施形態は住宅用に限らずビルやオフィス用など各種用途の温度異状の監視にも適用できる。
(その他)
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
10−11〜10−44:温度観測チップ
36:温度検出素子
48:温度監視制御部
50:通信部
100−1〜100−4:警報器
102:警報制御部
104:第1通信部
108:第2通信部
112:検煙部
114:報知部
116:操作部

Claims (5)

  1. 所定の監視領域に配置し、当該監視領域全体の煙濃度を観測して観測値である煙濃度に基づいて異状を検知した場合に異状警報を出力すると共に、外部から異状検知信号を受信した場合に異状警報を出力する警報手段と、
    前記所定の監視領域内の所定局所に設置し、当該所定局所の温度を観測して観測値である温度に基づき異状を検知した場合に異状検知信号を前記警報手段に送信する温度観測手段と、
    を設けたことを特徴とする警報システム。
  2. 請求項1記載の警報システムに於いて、
    前記温度観測手段は、前記所定局所の観測値である温度が所定の閾値温度以上の場合に異状検知信号を生成して警報手段へ送信し、
    前記警報手段は、前記1又は複数の温度観測手段の何れかから異状検知信号を受信した場合に異状警報を出力すると共に、前記監視領域全体の煙濃度度測定結果が示す煙濃度が所定の閾値温度以上の場合に異状を検知して異状警報を出力することを特徴とする警報システム。
  3. 請求項1記載の警報システムに於いて、
    前記温度観測手段は、前記所定局所の観測値である温度が所定の第1閾値温度以上の場合に異状予兆を検知して異状予兆検知信号を前記警報手段へ送信し、前記所定局所の観測値である温度が前記第1閾値温度より高い所定の第2閾値温度以上の場合に異状を検知して異状検知信号を前記警報手段へ送信し、
    前記警報手段は、前記1又は複数の温度観測手段の何れかから異状予兆信号を受信した場合に異状予報警報を出力し、前記1又は複数の温度観測手段の何れかから異状検知信号を受信した場合に異状警報を出力することを特徴とする警報システム。
  4. 請求項3記載の警報システムに於いて、
    前記警報手段は、更に、前記監視領域全体の観測値である煙濃度が所定の第1閾値煙濃度以上の場合に異状予兆を検知して異状予報警報を出力し、前記監視領域全体の観測値である煙濃度が前記第1閾値煙濃度より高い所定の第2閾値煙濃度以上の場合に異状を検知して異状警報を出力することを特徴とする警報システム。
  5. 請求項1記載の警報システムに於いて、前記警報手段は、前記1又は複数の温度観測手段の何れかから前記異状検知信号を受信した場合又は当該監視領域全体の煙濃度観測結果が示す煙濃度に基づき異状を検知した場合に連動元を示す異状警報を出力すると共に他の警報システムの警報手段へ異状連動信号を送信して連動先を示す異状警報を出力させ、一方、他の警報システムの警報手段から異状連動信号を受信した場合に、連動先を示す異状警報を出力することを特徴とする警報システム。
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