JP6065799B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車室内へ送風する送風空気を冷却する冷却用熱交換器を備える車両用空調装置に関する。
従来、車両用空調装置において、車室内へ送風する送風空気を冷却する蒸発器(冷却用熱交換器)の表面に凝縮水(結露水)が存在する状態(蒸発器の表面が濡れた状態)となる温度域の上限温度となるように、蒸発器の温度を制御するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の蒸発器の温度制御では、蒸発器の空気流れ上流側に設けた温・湿度センサによって、蒸発器に流入する流入空気の温度および湿度を測定し、その測定結果から求まる流入空気の露点温度に応じて、蒸発器の表面に結露が生ずるように蒸発器の目標温度を設定することで実現可能である。
特開2008−137532号公報
ところで、車両用空調装置では、車室内へ送風する送風空気の空気流路を形成する空調ケースとして、蒸発器を収容するための第1ケース構成部と、蒸発器へ送風空気を導く空気流路を構成する第2ケース構成部とを結合して構成されているものがある。
通常、第1ケース構成部には、その下方側に蒸発器にて凝縮した凝縮水を排出するための排出部が設けられているが、当該排出部が詰ると、第1ケース構成部に凝縮水が溜り、第1ケース構成部と第2ケース構成部との結合部から水漏れが発生するといった問題がある。なお、空調ケースからの水漏れは、電気系統の不具合要因となり得ることから好ましくない。
これに対して、第1ケース構成部内に、凝縮水が溜まっていることを検知する専用の検知手段を設け、当該検知手段の検知結果に基づいて、第1ケース構成部の下方側に凝縮水が溜る排出異常の有無を判定することが考えられるが、車両用空調装置の部品点数が増えるといった背反がある。
本発明は上記点に鑑みて、凝縮水が溜まっていることを検知する専用の検知手段を設けることなく、凝縮水の排出異常の有無を判定可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車室内へ送風する送風空気を冷却する冷却用熱交換器(9)と、冷却用熱交換器を収容すると共に冷却用熱交換器の下方側に冷却用熱交換器にて凝縮した凝縮水を排出する排出部(221)が形成された第1ケース構成部(22)と、第1ケース構成部における排出部よりも上方側の部位に結合され、冷却用熱交換器へ送風空気を導く空気流路を構成する第2ケース構成部(24)と、第1ケース構成部における冷却用熱交換器の空気流れ上流側に配設されて、冷却用熱交換器に流入する流入空気の温度、および湿度のうち、少なくとも一方を検出するための検出手段(521、522)と、第1ケース構成部の下方側に凝縮水が溜まる排出異常が生じているか否かを判定する異常判定手段(50a)と、を備える。そして、検出手段は、第1ケース構成部における排出部よりも上方側であって、第1ケース構成部および第2ケース構成部における結合部(22a)よりも下方側に配設されており、異常判定手段は、検出手段の検出値に基づいて排出異常が生じているか否かを判定することを特徴としている。
これによると、冷却用熱交換器への流入空気の温度および湿度のいずれか一方の物理量を検出するための検出手段を、第1ケース構成部の下方側に凝縮水が溜まっていることを検知する検知手段として機能させることができる。
そして、第1ケース構成部に凝縮水が溜まった場合、凝縮水が第1、第2ケース構成部の結合部から漏れる前に、検出手段に付着等して、検出手段の検出値が大きく変動することから、検出手段の検出値に基づいて排出異常の有無を判定することが可能となる。
ここで、検出手段は、冷却用熱交換器の空気流れ下流側に配設することも考えられるが、この場合、送風空気の空気流によって、冷却用熱交換器から飛散した凝縮水が検出手段に付着することで、検出手段の検出値が変動してしまう虞がある。
これに対して、検出手段を冷却用熱交換器の空気流れ上流側に配設する構成では、冷却用熱交換器から飛散した凝縮水が検出手段に付着し難いので、凝縮水の排出異常が生じているか否かをより適切に判定することが可能となる。
従って、本発明の車両用空調装置によれば、凝縮水が溜まっていることを検知する専用の検知手段を設けることなく、第1ケース構成部の下方側に凝縮水が溜る排出異常の有無を判定することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係る車両用空調装置の概略構成図である。 第1実施形態に係る露点計の搭載範囲を説明するための説明図である。 蒸発器ケースの下方側に凝縮水が溜まる排出異常が生じた際の空調ケース内部の状態を説明するための説明図である。 第1実施形態に係る制御装置が実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る制御装置が実行する制御処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、各実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。
(第1実施形態)
本実施形態の車両用空調装置は、図1に示すように、車室内へ送風する送風空気の温度を調整する室内空調ユニット1、および室内空調ユニット1を制御する制御装置50等を備えている。なお、図1に示す上下矢印は、車両搭載状態における天地方向を示している。
まず、室内空調ユニット1は、車室内最前部の計器盤(インストルメントパネル)の内側に配置されて、その外殻を形成する空調ケース2内に送風機8、蒸発器9、ヒータコア15等を収容したものである。
空調ケース2は、車室内に送風する送風空気の空気流路を形成しており、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂(例えば、ポリプロピレン)にて成形されている。
本実施形態の空調ケース2は、送風機8を収容する送風機ケース21、蒸発器9を収容する蒸発器ケース22、ヒータコア15を収容するヒータケース23、および送風機ケース21と蒸発器ケース22とを接続する中間ケース24が、嵌合等により結合されている。
ここで、図1中の符号21a、22a、23aは、各ケース21〜24における結合部を示している。本実施形態の空調ケース2は、各結合部21a、22a、23aのうち、蒸発器ケース22と中間ケース24とを結合する結合部22aが、車両に搭載された状態で、他の結合部21a、23aと同等、または他の結合部21a、23aよりも下方側に位置するように構成されている。
蒸発器ケース22には、蒸発器9の下方側に、蒸発器9の表面で凝縮した凝縮水(結露水)を排出する排出部(排出穴)221が形成されている。本実施形態の蒸発器ケース22は、蒸発器9の表面で凝縮した凝縮水が排出部221へと流れ易くなるように、その側壁面により下方側へ凸となるV字状の空間が形成されている。なお、本実施形態では、蒸発器ケース22が「第1ケース構成部」を構成している。
また、中間ケース24は、蒸発器ケース22における排出部221よりも上方側の部位に結合され、送風機8からの送風空気を蒸発器9へ導く空気流路を構成するものである。なお、本実施形態では、中間ケース24が「第2ケース構成部」を構成している。
空調ケース2の空気流れ最上流側には、空調ケース2内へ車室外空気(外気)を流入させる通風経路、および、空調ケース2内へ車室内空気(内気)を流入させる通風経路を切り替える内外気切替箱5が配置されている。
内外気切替箱5は、空調ケース2内に内気を導入させる内気導入口3および外気を導入させる外気導入口4の開口面積を、内外気切替ドア6によって調整して、内気の風量と外気の風量との風量割合を変化させるものである。
内外気切替ドア6は、空調ケース2内の空気通路に導入される内気の風量と外気の風量との風量割合を変化させて吸込口モードを切り替える機能を果たす。本実施形態では、吸込口モードとして、内気導入口3を全開とすると共に外気導入口4を全閉として空調ケース2内へ内気を導入する内気モード、内気導入口3を全閉とすると共に外気導入口4を全開として空調ケース2内へ外気を導入する外気モードがある。
内外気切替箱5の空気流れ下流側には、内外気切替箱5を介して吸入した空気を車室内へ向けて送風する送風機8が配置されている。この送風機8は、遠心多翼ファン(シロッコファン)を電動モータにて駆動する電動送風機であって、後述する制御装置50から出力される制御信号(制御電圧)によって回転数(送風量)が制御される。
送風機8の空気流れ下流側には、蒸発器9が配置されている。蒸発器9は、その内部を流通する冷媒と送風機8からの送風空気とを熱交換させて、送風空気を冷却する冷却用熱交換器である。なお、蒸発器9は、図示しない圧縮機、凝縮器、膨張弁等とともに、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成している。
本実施形態の蒸発器9は、冷凍サイクルの圧縮機の作動が開始されることで、送風空気を冷却する冷却機能を発揮し、圧縮機の作動が停止されることで、送風空気を冷却する冷却機能を停止する。なお、冷凍サイクルの圧縮機は、後述する制御装置50からの制御信号によって、その作動が制御される。
蒸発器9の空気流れ下流側には、空調ケース2内を流れる空気を加熱するヒータコア15が配置されている。このヒータコア15は、図示しないエンジンを冷却するためのエンジン冷却水を熱源として、蒸発器9通過後の空気(冷風)を加熱する加熱用熱交換器である。
さらに、ヒータコア15の側方には、蒸発器9通過後の冷風を、ヒータコア15を通過させることなく下流側に流すバイパス通路16が形成されている。従って、ヒータコア15およびバイパス通路16の空気流れ下流側で混合される送風空気の温度は、ヒータコア15およびバイパス通路16を通過する送風空気の風量割合によって変化する。
そこで、本実施形態では、蒸発器9の空気流れ下流側であって、ヒータコア15およびバイパス通路16の上流側に、ヒータコア15およびバイパス通路16へ流入させる送風空気の風量割合を連続的に変化させるエアミックスドア17を配置している。エアミックスドア17は、ヒータコア15およびバイパス通路16の空気流れ下流側で混合される送風空気の温度を調整する温度調整手段を構成している。なお、エアミックスドア17は、制御装置50から出力される制御信号によってその作動が制御される。
空調ケース2の送風空気流れ最下流部には、車室内へ温度調整された送風空気を吹き出す図示しない吹出口が設けられている。この吹出口としては、車両前面の窓ガラス内面に向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口、車室内の乗員の上半身に向けて空調風を吹き出すフェイス吹出口、および乗員の足元に向けて空調風を吹き出すフット吹出口が設けられている。
また、各吹出口の空気流れ上流側には、図示しないが、デフロスタ吹出口の開口面積を調整するデフロスタドア、フェイス吹出口の開口面積を調整するフェイスドア、およびフット吹出口の開口面積を調整するフットドアが配置されている。
これらのデフロスタドア、フェイスドア、およびフットドアは、吹出口モードを切り替える吹出口モード切替手段を構成するものであって、図示しないリンク機構を介して、サーボモータに連結されて連動して回転操作される。なお、このサーボモータは、後述の制御装置50から出力される制御信号によってその作動が制御される。
本実施形態では、吹出口モードとして、フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、およびフットデフロスタモードがある。なお、フェイスモードは、主にフェイス吹出口から空気を吹き出すモードであり、バイレベルモードは、フェイス吹出口とフット吹出口の双方から空気を吹き出すモードである。また、フットモードは、主にフット吹出口から空気を吹き出すモードであり、フットデフロスタモードは、フット吹出口およびデフロスタ吹出口の双方から空気を吹き出すモードである。
次に、本実施形態の電気制御部について説明する。制御装置50は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成され、そのROM内に記憶された空調制御プログラムに基づいて各種演算処理を行い、出力側に接続された各種機器の作動を制御する。
制御装置50の出力側には、内外気切替ドア6、送風機8、図示しない冷凍サイクルの圧縮機、エアミックスドア17等が接続されており、所望の動作が得られるように、各種機器へ制御信号を出力する。
一方、制御装置50の入力側には、車室内前部の計器盤付近に配置された図示しない操作パネルが接続されており、この操作パネルに設けられた各種空調操作スイッチからの操作信号が入力される。なお、操作パネルに設けられた空調操作スイッチとしては、冷凍サイクルの圧縮機の作動指令信号を出力するエアコンスイッチ(A/Cスイッチ)、車室内温度Tsetを設定する温度設定手段をなす温度設定スイッチ等が設けられている。
また、制御装置50の入力側には、車室外温度(外気温)を検出する外気センサ、車室内温度(内気温)を検出する内気センサ、車室内の日射量を検出する日射センサ、蒸発器9から流出する流出空気の温度を検出するエバ後温度センサ等の空調制御用のセンサ群51が接続されている。なお、本実施形態のエバ後温度センサは、具体的に蒸発器9の熱交換フィン温度を検出している。勿論、蒸発器温度センサとして、蒸発器9における熱交換フィン以外の部位の温度を検出する温度検出手段を採用してもよいし、蒸発器9を流通する冷媒自体の温度を直接検出する温度検出手段を採用してもよい。
さらに、制御装置50の入力側には、蒸発器9へ流入する流入空気の露点温度Tdewを検出する露点温度検出手段としての露点計52が接続されている。なお、露点計52は、蒸発器ケース22における蒸発器9の空気流れ上流側に配設されている。
本実施形態の露点計52は、蒸発器9へ流入する流入空気の湿度を検出する湿度検出手段としてのエバ前湿度センサ521、および蒸発器9へ流入する流入空気の温度を検出する温度検出手段としてのエバ前温度センサ522が一体的に構成されたものである。
露点計52を構成するエバ前湿度センサ521としては、水分量に応じて静電容量が変化する感湿膜を含んで構成される静電容量式の湿度センサや、水分量に応じて電気抵抗が変化する感湿膜を含んで構成される電気抵抗式の湿度センサを採用することができる。また、露点計52を構成するエバ前温度センサ522としては、サーミスタ等の熱電素子を含んで構成される温度センサを採用することができる。なお、制御装置50は、露点計52を構成するエバ前湿度センサ521およびエバ前温度センサ522の検出値に基づいて、蒸発器9へ流入する露点温度Tdewを算出する。
ここで、[発明が解決しようとする課題]の欄で説明したように、蒸発器ケース22の下方側に形成された排出部221が詰ると、蒸発器ケース22内に凝縮水が溜り、蒸発器ケース22と中間ケース24との結合部22aから水漏れが発生してしまう。このような水漏れは、車両における電気系統の不具合要因となり得ることから好ましくない。
これに対して、蒸発器ケース22内に凝縮水が溜まっていることを検知する専用の検知手段を設け、当該検知手段の検知結果に基づいて、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜る排出異常の有無を判定することが考えられる。しかし、この場合には、車両用空調装置の部品点数が増えてしまうといった背反がある。
そこで、本実施形態では、露点計52のエバ前湿度センサ521を蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まる排出異常を検知する検知手段としても機能させている。
本実施形態では、蒸発器ケース22と中間ケース24との結合部22aから水漏れが発生する前に、露点計52のエバ前湿度センサ521で凝縮水を検知できるように、露点計52を蒸発器ケース22の下方側に配設している。
具体的には、図2(図1中のX部分の拡大図)に示すように、蒸発器ケース22内のうち、中間ケース24との結合部22aの位置αよりも下方側、且つ、排出部221の位置βよりも上方側の範囲(搭載範囲)に露点計52を配設している。なお、露点計52を排出部221の位置βよりも上方側の範囲に配設する理由は、排出部221が詰まっていない場合にも、少量の凝縮水が残存している可能性があり、当該凝縮水を露点計52で検知しないようにするためである。
これによると、例えば、図3に示すように、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まる排出異常が生じた場合、露点計52に凝縮水が付着して、エバ前湿度センサ521の検出値が大きく変動することから、エバ前湿度センサ521の検出値により排出異常の有無を判定可能となる。
ここで、車両の走行状態によっては、蒸発器ケース22とヒータケース23の結合部23aの位置が、蒸発器ケース22と中間ケース24との結合部22aの位置よりも低くなってしまうことがある。この場合、露点計52に凝縮水が付着する前に、蒸発器ケース22とヒータケース23の結合部23aから水漏れが発生してしまう可能性がある。
このため、露点計52の搭載範囲としては、蒸発器ケース22内のうち、中間ケース24との結合部22aの位置αよりも排出部221の位置βに近い位置に配設することが望ましい。なお、本実施形態では、露点計52が故障した際等に取り替えることができるように、蒸発器ケース22に対して露点計52が脱着可能に配設されている。
また、本実施形態の制御装置50は、露点計52の検出値に基づいて、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まる排出異常が生じているか否かを判定する異常判定処理を実行可能に構成されている。
さらに、本実施形態の制御装置50は、異常判定処理にて排出異常が生じていると判定された際に、冷凍サイクルの圧縮機を停止して、蒸発器9による送風空気の冷却機能を停止する異常対策処理を実行可能に構成されている。
なお、本実施形態では、制御装置50における異常判定処理を実行する構成が、異常判定手段50aを構成し、制御装置50における異常対策処理を実行する構成が、異常対策手段50bを構成している。
次に、本実施形態に係る車両用空調装置の基本的な作動について説明する。車両用空調装置は、操作パネルのエアコンスイッチが投入(ON)されると、制御装置50が、空調制御用のセンサ群51の検出信号、露点計52の検出信号、操作パネルの操作信号を読み込む。
そして、制御装置50は、読み込んだ検出信号、および操作信号の値に基づいて、車室内へ吹き出す空気の目標温度である目標吹出温度TAOを算出する。具体的には、制御装置50は、以下の数式F1により目標吹出温度TAOを算出する。
TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C…(F1)
但し、Tsetは温度設定スイッチで設定された車室内設定温度、Trは内気センサで検出された車室内温度、Tamは外気センサで検出された車室外温度、Tsは日射センサで検出された日射量である。Kset、Kr、Kam、Ksは制御ゲインであり、Cは補正用の定数である。
続いて、目標吹出温度TAOおよびセンサ群51の検出信号、露点計52の検出信号に基づいて、制御装置50が、その出力側に接続された各種機器へ出力する制御信号を決定する。
例えば、エアミックスドア17へ出力する出力信号(目標開度SW)については、目標吹出温度TAO、エバ後温度センサの検出値Te、およびヒータコア15の温度(冷却水温度Tw)に基づいて決定する。具体的には、目標開度SWは、以下の数式F2により算出する。
SW=〔(TAO−Te)/(Tw−Te)〕×100(%)…(F2)
なお、SW=0(%)は、エアミックスドア17の最大冷房位置であり、バイパス通路16を全開し、ヒータコア15側の通風路を全閉する。これに対し、SW=100(%)は、エアミックスドア17の最大暖房位置であり、バイパス通路16を全閉し、ヒータコア15側の通風路を全開する。
また、送風機8へ出力する制御信号(制御電圧)については、目標吹出温度TAOに基づいて予め制御装置50に記憶された制御マップを参照して、目標吹出温度TAOが高温時および低温時に中間温度時よりも高くなるように決定する。
また、圧縮機へ出力する制御信号(目標回転数)については、以下のように決定される。まず、目標吹出温度TAOに基づいて、予め制御装置50に記憶された制御マップを参照して、蒸発器9の第1目標温度TEO1を算出する。
また、露点計52の検出値から蒸発器9へ流入する流入空気の露点温度Tdewを算出し、当該露点温度Tdewに基づいて、蒸発器9の第2目標温度TEO2を算出する。この第2目標温度TEO2は、蒸発器9の表面を湿潤状態(濡れた状態)に維持するのに必要とされる蒸発器9の温度であり、例えば、露点温度Tdewから基準温度(例えば、1℃)を減算した値(=Tdew−α)に設定される。なお、蒸発器9は、その表面が湿潤状態から乾燥状態(乾いた状態)へ移行する際に悪臭が発生することが知られており、当該悪臭の発生を抑制するために第2目標温度TEO2を設定している。
続いて、制御装置50は、第1目標温度TEO1および第2目標温度TEO2を比較し、低温となる方の目標温度を、今回の蒸発器9の目標冷却温度TEOに決定する。そして、制御装置50は、蒸発器温度センサの検出値が目標冷却温度TEOに近づくように、フィードバック制御手法により圧縮機に出力される制御信号を決定する。なお、本実施形態では、目標冷却温度TEOの最低値を0℃以上(具体的には1℃)に設定して、蒸発器9の着霜を防止している。
そして、上記の如く決定された制御信号を各種機器へ出力する。その後、車両用空調装置の作動停止が要求されるまで、所定の制御周期毎に、各信号の読み込み→目標吹出温度TAOの算出→各種機器の作動状態決定→制御信号の出力といった制御ルーチンが繰り返される。
これにより、室内空調ユニット1では、送風機8から送風された送風空気が、蒸発器9にて冷媒が蒸発する際に吸熱されて冷却される。そして、蒸発器9にて冷却された冷風は、エアミックスドア17の開度に応じて、ヒータコア15側およびバイパス通路16側へ流入する。
ヒータコア15側へ流入した冷風はヒータコア15にて再加熱され、バイパス通路16を通過した冷風と混合されて温度調整される。そして、温度調整された空調風が各吹出口を介して車室内に吹き出される。これにより、車室内温度が車室外温度より低い温度に冷やされる場合には、車室内の冷房が実現され、一方、車室内温度が車室外温度より高い温度に加熱される場合には、車室内の暖房が実現されることになる。
この際、本実施形態の車両用空調装置では、蒸発器9の目標冷却温度TEOを、露点温度Tdew以下となるように決定することから、蒸発器9の表面が湿潤状態に維持される。従って、本実施形態の車両用空調装置によれば、蒸発器9の乾燥に伴う悪臭の発生を抑制することができる。
続いて、本実施形態の制御装置50が実行する異常判定処理、および異常対策処理について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図4に示す制御ルーチンは、蒸発器9が冷却機能を発揮している状態で、周期的、または外部からの指令信号に応じて実行される。
図4に示すように、まず、露点計52のエバ前湿度センサ521の検出湿度Rhを読み込む(S100)。この際、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まっていない正常時には、エバ前湿度センサ521の検出湿度(相対湿度)Rhが殆ど80%を下回る値(例えば、50%程度)となる。
これに対して、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まる排出異常が生じている場合には、エバ前湿度センサ521の検出湿度Rhが100%を超える値となる。つまり、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まる排出異常が生じている場合、正常時に比べて、エバ前湿度センサ521の検出湿度Rhが大きく上昇することになる。
この点に着眼し、本実施形態では、異常判定処理として、エバ前湿度センサ521の検出湿度Rhが、予め排出異常が生じた際に想定されるエバ前湿度センサ521付近の相対湿度に設定された判定湿度閾値(例えば、90%〜100%)を上回っているか否かを判定する(S110)。
この判定処理の結果、エバ前湿度センサ521の検出湿度Rhが判定湿度閾値以下と判定された場合、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まっていないと判断できるので、排出異常の有無を示す排出異常フラグをオフ(異常無し)に設定し(S120)、処理を終える。
一方、エバ前湿度センサ521の検出湿度Rhが、判定湿度閾値よりも大きいと判定された場合には、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まっていると判断できるので、排出異常の有無を示す排出異常フラグをオン(異常有り)に設定する(S130)。
また、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まった状態で、蒸発器9による送風空気の冷却機能を維持すると、蒸発器ケース22の下方側に溜まった凝縮水が増加してしまう。このため、本実施形態では、異常対策処理として、冷凍サイクルの圧縮機を停止して蒸発器9の冷却機能を停止させる(S140)。これによれば、蒸発器ケース22と中間ケース24との結合部22aから水漏れが発生してしまうことを防止できる。
以上説明した本実施形態の車両用空調装置では、蒸発器ケース22内のうち、中間ケース24との結合部22aの位置αよりも下方側、且つ、排出部221の位置βよりも上方側の範囲(搭載範囲)に露点計52を配設している。
これによると、蒸発器9へ流入する流入空気の湿度を検出するためのエバ前湿度センサ521を、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まっていることを検知する検知手段として機能させることができる。
さらに、蒸発器ケース22の下方側に溜まった凝縮水が蒸発器ケース22および中間ケース24の結合部22aから漏れる前に、エバ前湿度センサ521に付着等して、エバ前湿度センサ521の検出値が大きく変動することから、エバ前湿度センサ521の検出値に基づいて排出異常の有無を判定することが可能となる。
従って、本実施形態の車両用空調装置によれば、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まっていることを検知する専用の検知手段を設けることなく、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜る排出異常の有無を判定することができる。
ここで、凝縮水を検知する検知手段としては、蒸発器9の空気流れ下流側に配設されたセンサ(例えば、エバ後温度センサ)を利用することも考えられるが、この場合、送風空気の空気流によって、蒸発器9から飛散した凝縮水が付着する可能性がある。つまり、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まっていない場合であっても、センサの検出値が大きく変動する可能性がある。
これに対して、本実施形態では、蒸発器9の空気流れ上流側に配設されたエバ前湿度センサ521を、凝縮水を検知する検知手段として用いているので、蒸発器9から飛散した凝縮水の付着することが殆どない。
従って、本実施形態の構成によれば、送風空気の空気流により蒸発器9から飛散する凝縮水の影響が殆どなく、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜る排出異常の有無をより適切に判定することが可能となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、露点計52のエバ前温度センサ522の検出値に基づいて、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜る排出異常の有無を判定する例について説明する。なお、車両用空調装置の基本構成については、第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
本実施形態の制御装置50が実行する異常判定処理、および異常対策処理については、図5に示すフローチャートを用いて説明する。なお、冬期の如く、車室外温度が低温(例えば、10℃以下)となる条件下において、外気モードが設定されている場合、蒸発器9に流入する流入空気の湿度(絶対湿度)が低いことから、蒸発器9にて凝縮水が殆ど発生せず、蒸発器ケース22の排出部221にて凝縮水が溜まる排出異常が生じ難い。このため、本実施形態では、車室外温度が中間温度以上(例えば、10℃以上)となる条件下において、異常判定処理および異常対策処理を実行するものとする。
図5に示すように、まず、露点計52のエバ前温度センサ522の検出温度Tefを読み込む(S200)。この際、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜っていない正常時には、吸込口モードが内気モードとなっている際に、エバ前温度センサ522の検出温度Tefが車室内温度と同等の温度(例えば、25℃前後)となる。また、吸込口モードが外気モードとなっている際には、エバ前温度センサ522の検出温度Tefが車室外温度と同等の温度(例えば、10℃〜35℃程度)となる。
これに対して、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜る排出異常が生じている場合には、エバ前温度センサ522の検出温度Tefが、車室内温度や車室外温度よりも低い凝縮水の温度(例えば、0℃〜5℃程度)となる。
つまり、蒸発器ケース22の排出部221にて凝縮水が溜まる排出異常が生じている場合には、エバ前温度センサ522の検出温度Tefが、車室内温度や車室外温度に対して大きく低下することになる。
続いて、車室内温度および車室外温度のうち、一方の温度からエバ前温度センサ522の検出温度Tefを減算した温度差ΔTを算出する(S210)。なお、吸込口モードが内気モードとなっている場合には、車室内温度からエバ前温度センサ522の検出温度Tefを減算した値を温度差ΔTとして算出する。一方、吸込口モードが外気モードとなっている場合には、車室外温度からエバ前温度センサ522の検出温度Tefを減算した値を温度差ΔTとして算出する。
続いて、ステップS210にて算出した温度差ΔTが、予め設定された判定温度差閾値を上回っているか否かを判定する(S220)。なお、判定温度差閾値は、排出異常が生じた際に想定されるエバ前温度センサ522の検出温度Tefおよび車室内温度または車室外温度の温度差ΔT付近(例えば、5℃前後)に設定されている。
この判定処理の結果、温度差ΔTが判定温度差閾値以下と判定された場合、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まっていないと判断できるので、排出異常の有無を示す排出異常フラグをオフ(異常無し)に設定し(S230)、処理を終える。
一方、温度差ΔTが、判定温度差閾値を超えると判定された場合には、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まっていると判断できるので、排出異常の有無を示す排出異常フラグをオン(異常有り)に設定する(S240)。
また、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まった状態で、蒸発器9による送風空気の冷却機能を維持すると、蒸発器ケース22の下方側の凝縮水が増加してしまう。このため、本実施形態では、異常対策処理として、冷凍サイクルの圧縮機を停止して蒸発器9の冷却機能を停止させる(S250)。このような異常対策処理によれば、蒸発器ケース22と中間ケース24との結合部22aから水漏れが発生してしまうことを防止できる。
以上説明した本実施形態の車両用空調装置では、蒸発器ケース22の下方側に溜まった凝縮水が蒸発器ケース22および中間ケース24の結合部22aから漏れる前に、エバ前温度センサ522に付着等して、エバ前温度センサ522の検出値が大きく変動することから、エバ前温度センサ522の検出値に基づいて排出異常の有無を判定することが可能となる。
従って、本実施形態の車両用空調装置によれば、第1実施形態と同様に、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まっていることを検知する専用の検知手段を設けることなく、凝縮水の排出異常の有無を判定することができる。
ここで、本実施形態では、車室外温度が低温となる条件下において、外気モードが設定されている場合には、異常判定処理および異常対策処理を実行しない旨を説明したが、これに限定されない。つまり、車室外温度が低温となる条件下において、外気モードが設定されている場合にも、異常判定処理および異常対策処理を実行するようにしてもよい。
なお、車室外温度が低温となる条件下において、外気モードが設定されている場合、車室外温度からエバ前温度センサ522の検出温度Tefを減算した温度差ΔTが判定温度差閾値よりも小さくなる。このため、異常判定処理では、蒸発器ケース22の下方側に凝縮水が溜まっていないとして、排出異常の有無を示す排出異常フラグがオフ(異常無し)に設定される。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。例えば、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の各実施形態では、空調ケース2を、送風機ケース21、蒸発器ケース22、ヒータケース23、中間ケース24といった4つのケース構成部により構成する例について説明したが、これに限定されない。
空調ケース2は、少なくとも蒸発器9を収容するケース構成部と蒸発器9へ送風空気を導くケース構成部とが結合して構成されているものであればよい。例えば、送風機ケース21と中間ケース24とが一体に構成されていたり、蒸発器ケース22とヒータケース23とが一体に構成されていたりしてもよい。
(2)上述の各実施形態では、露点計52のエバ前湿度センサ521とエバ前温度センサ522とを一体的に構成する例について説明したが、これに限定されない。例えば、エバ前湿度センサ521とエバ前温度センサ522とを別体で構成してもよい。
この場合、各センサ521、522のうち、凝縮水を検知する検知手段として機能するセンサだけを中間ケース24との結合部22aの位置よりも下方側、且つ、排出部221の位置よりも上方側の範囲に配設すればよい。つまり、凝縮水を検知する検知手段として機能しないセンサについては、中間ケース24との結合部22aの位置αよりも上方側に配設するようにしてもよい。
(3)上述の各実施形態では、蒸発器ケース22と中間ケース24とを結合する結合部22aが他の結合部21a、23aと同等、または他の結合部21a、23aよりも下方側に位置する空調ケース2を用いる例について説明したが、これに限定されない。
例えば、蒸発器ケース22と中間ケース24とを結合する結合部22aが蒸発器ケース22とヒータケース23とを結合する結合部23aよりも上方側に位置する空調ケース2を用いてもよい。この場合、露点計52の搭載範囲としては、蒸発器ケース22とヒータケース23とを結合する結合部23aの位置よりも下方側に露点計52を配設すればよい。
(4)上述の各実施形態では、蒸発器ケース22内に露点計52が配設された車両用空調装置において、異常判定処理を実行する例について説明したが、これに限定されない。例えば、蒸発器ケース22内に、空調制御に用いるエバ前湿度センサ521およびエバ前温度センサ522のうち一方が配設された車両用空調装置であれば、当該センサを、凝縮水を検知する検知手段として機能させることで、異常判定処理を実行することができる。
(5)上述の各実施形態では、異常判定処理にて排出異常が生じていると判定された際に、蒸発器9による送風空気の冷却機能を停止する異常対策処理を実行する例について説明したが、これに限定されない。例えば、異常判定処理にて排出異常が生じていると判定された際に、異常対策処理として、計器盤に警告ランプを表示する等して乗員に報知したりしてもよい。
(6)また、異常対策処理にて蒸発器9による送風空気の冷却機能を停止すると、蒸発器9の表面が湿潤状態から乾燥状態へ移行して、悪臭が発生する可能性があることから、蒸発器9による送風空気の冷却機能の停止に加えて、送風機8の作動を停止することが望ましい。これによれば、送風機8からの送風空気と共に悪臭が車室内へ吹き出されることを抑制できる。
(7)上述の各実施形態では、冷却用熱交換器として冷凍サイクルの蒸発器9を採用した例を説明したが、冷却用熱交換器はこれに限定されない。例えば、吸着式冷凍機あるいは吸収式冷凍機にて冷媒(熱媒体)を蒸発させる蒸発器、ペルチェ効果によって冷却能力を発揮するペルチェモジュールを有する熱交換器等を冷却用熱交換器として採用してもよい。
(8)上述の各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
(9)上述の各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
(10)上述の各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
22 蒸発器ケース(第1ケース構成部)
221 排出部
24 中間ケース(第2ケース構成部)
521 エバ前湿度センサ(検出手段、湿度検出手段)
522 エバ前温度センサ(検出手段、温度検出手段)
50a 異常判定手段
9 蒸発器(冷却用熱交換器)

Claims (5)

  1. 車室内へ送風する送風空気を冷却する冷却用熱交換器(9)と、
    前記冷却用熱交換器を収容すると共に前記冷却用熱交換器の下方側に前記冷却用熱交換器にて凝縮した凝縮水を排出する排出部(221)が形成された第1ケース構成部(22)と、
    前記第1ケース構成部における前記排出部よりも上方側の部位に結合され、前記冷却用熱交換器へ前記送風空気を導く空気流路を構成する第2ケース構成部(24)と、
    前記第1ケース構成部の内部における前記冷却用熱交換器の空気流れ上流側に配設されて、前記冷却用熱交換器に流入する流入空気の温度、および湿度のうち、少なくとも一方を検出するための検出手段(521、522)と、
    前記第1ケース構成部の下方側に前記凝縮水が溜まる排出異常が生じているか否かを判定する異常判定手段(50a)と、を備え、
    前記検出手段は、前記第1ケース構成部における前記排出部よりも上方側であって、前記第1ケース構成部および第2ケース構成部における結合部(22a)よりも下方側に配設されており、
    前記異常判定手段は、前記検出手段の検出値に基づいて前記排出異常が生じているか否かを判定することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記検出手段は、前記流入空気の湿度を検出する湿度検出手段(521)を有し、
    前記異常判定手段は、前記湿度検出手段で検出した前記流入空気の湿度が、所定の判定湿度閾値を上回った際に、前記排出異常が生じていると判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記検出手段は、前記流入空気の温度を検出する温度検出手段(522)を有し、
    前記異常判定手段は、前記温度検出手段で検出した前記流入空気の温度と、車室内空気および車室外空気のいずれか一方の温度との温度差が、所定の判定温度差閾値を上回った際に、前記排出異常が生じていると判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 前記異常判定手段にて前記排出異常が生じたと判定された際に、少なくとも前記冷却用熱交換器による前記送風空気の冷却機能を停止する異常対策手段(50b)を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 前記検出手段は、前記第1ケース構成部に対して脱着可能に配設されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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