JP2013189043A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換器に露または霜が溜まってしまうことを防止し、長い期間にわたって熱交換器で有効な熱交換が行えなくなるといった事態を回避できる車両用空調装置を提供すること。
【解決手段】この車両用空調装置は、車室内から送り出される内気と車外から取り込まれる外気との間で熱を交換する熱交換器11と、熱交換器11に流れる内気の流量を変化させる流量変更部19と、外気の温度を検出する第1センサ22と、第1センサの検出結果に基づき前記内気の流量を制御する制御部25とを備え、制御部25は、外気の検出温度が高くなるのに応じて前記内気の流量を大きくする方向へ流量変更部19を制御する構成を採る。
【選択図】図1
【解決手段】この車両用空調装置は、車室内から送り出される内気と車外から取り込まれる外気との間で熱を交換する熱交換器11と、熱交換器11に流れる内気の流量を変化させる流量変更部19と、外気の温度を検出する第1センサ22と、第1センサの検出結果に基づき前記内気の流量を制御する制御部25とを備え、制御部25は、外気の検出温度が高くなるのに応じて前記内気の流量を大きくする方向へ流量変更部19を制御する構成を採る。
【選択図】図1
Description
本発明は、内気と外気との間で熱を交換する熱交換器を備えた車両用空調装置に関する。
車両用の空調装置においては、暖房時に車室内の換気を行う場合に、熱交換器として顕熱交換器又は全熱交換器が利用されることがある。これらの熱交換器は、車室内から送り出される温かい排気(内気と呼ぶ)と車外から取り込まれる冷たい吸気(外気と呼ぶ)とを、互いに隣接した2系統の流路にそれぞれ流して、排気から吸気へ熱を移動させる。この熱の回収によって、空調装置において暖房運転の省エネルギー化を図ることができる。
特許文献1には、このような熱交換器を備えた車両用空気調和装置が開示されている。
熱交換器においては、外気温が非常に低い場合に、内気の流路に露または霜が発生することがある。熱交換器に露又はその凍結が生じた場合、これらが除去されるまで熱交換器の熱交換効率が大きく低下するという課題が生じる。また、熱交換器に、一度、露または露の凍結が溜まってしまうと、これらの除去に長い時間を要し、その間、有効な熱交換を行えなくなるという課題が生じる。
本発明の目的は、熱交換器に露または霜が溜まってしまうことを防止し、それにより長い期間にわたって有効な熱交換が行えなくなるといった事態を回避できる車両用空調装置を提供することである。
本発明の一態様に係る車両用空調装置は、車室内から送り出される内気と車外から取り込まれる外気との間で熱を交換する熱交換器と、前記熱交換器に流れる前記内気の流量を変化させる流量変更部と、外気の温度を検出する第1センサと、前記第1センサの検出結果に基づき前記内気の流量を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記外気の検出温度が高くなるのに応じて前記内気の流量を大きくする方向へ前記流量変更部を制御する構成を採る。
本発明によれば、外気の検出温度に基づく流量変更部の制御によって、熱交換器に露または露の凍結が多く溜まってしまうことを防止できる。従って、熱交換器に生じた露または露の凍結が除去されるまで、長い期間に渡って有効な熱交換を行えなくなるという事態を回避できる。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の車両用空調装置の要部を示す構成図である。
図1は、本発明の実施の形態1の車両用空調装置の要部を示す構成図である。
実施の形態1の車両用空調装置は、図1に示すように、顕熱交換器11、ファン12、エバポレータ13、ヒーター14、内気導入流路15、内気排出流路16、外気導入流路17、送風流路18、流量変更部としての顕熱交換器ドア19、インテークドア20、温風切替ドア21、温度センサ22、および制御部25を備えている。
内気導入流路15は、その導入口が車室内に通じており、その送出口が顕熱交換器11に接続されている。また、内気導入流路15の一部はファン12の吸入口にも接続されており、顕熱交換器ドア19の開度が小さくなったときに、ファン12を介して内気を送風流路18へ送るように構成されている。或いは、内気導入流路15の一部は、車外へ空気を排出できる箇所へ直接に通じるように構成し、顕熱交換器ドア19の開度が小さくなったときに、そこから内気を車外へ逃がすように構成してもよい。
外気導入流路17は、その導入口が車外の空気の流入箇所に面している。
送風流路18は、その送出口が車室内へ通じている。内気排出流路16は、その送出口が車外へ空気を排出できる箇所に面している。なお、内気排出流路16から送りだされる空気は車外に直接排出せずに、一部を空調装置に戻して利用することも可能である。
図2には、顕熱交換器を表わした斜視図を示す。
顕熱交換器11は、図2に示すように、流路が固定された静止型の熱交換気である。顕熱交換器11は、隣接する2系統の流路A,Bを有し、一方の流路Aに高い温度の空気を流し、他方の流路Bに低い温度の空気を流すことで、流路Aと流路Bとの空気を混合せずに流路Aの空気の熱を流路Bの空気へ移動させることができる。各系統の流路A,Bには多数の細かい流路が設けられ、各系統の細かい流路を互いに交差させて配置することで2系統の流路A,Bの接触面積を大きくしている。
顕熱交換器11には、内気導入流路15と内気排出流路16とが流路Aの一端と他端とにそれぞれ接続されている。また、顕熱交換器11には、外気導入流路17とファン12の吸入口とが流路Bの一端と他端とにそれぞれ接続されている。ファン12の送風口は送風流路18に接続されている。
上記のような顕熱交換器11と各流路との接続により、顕熱交換器11の流路Aに車室内から排出される内気が通り、顕熱交換器11の流路Bに車外から吸入される外気が主に通る。そして、顕熱交換器11において排出される内気から吸入される外気へ熱が移動して、換気の際に排気の熱回収が行われる。
ファン12は、外気導入流路17から外気を吸入し、この吸入した空気を送風流路18を介して車室内へ送る圧力を発生させる(図1中、帯状の矢印で空気の流れを示す)。
エバポレータ13は、ヒートポンプを利用して冷却された冷媒を内部に流し、この冷媒と通過する空気との間で熱交換を行って空気を冷却する機器であり、送風流路18の途中に設けられている。暖房時など冷却が不要なときには、ヒートポンプの動作が停止されることで、エバポレータ13は空気の冷却を行わずに、そのまま空気を通過させる。
ヒーター14は、通過する空気を温める機器である。ヒーター14は、ヒートポンプを利用して熱せられた冷媒を流すコンデンサ、或いは、他の熱源がある場合には、この熱源から熱を導いて高温にされた熱交換器などから構成することができる。
温風切替ドア21は、ヒーター14に空気を流すか否かを切り替えるドアである。
インテークドア20は、外気導入流路17の導入口に設けられ、外気の導入量を調整可能なドアである。
顕熱交換器ドア19は、顕熱交換器11を通過する内気の流量を調整するドアである。顕熱交換器ドア19は、顕熱交換器11の内気導入口の直前に設けられ、この箇所の流路の開度を変化させる。顕熱交換器ドア19は、アクチュエータ19aにより電気的な制御で開閉動作する。また、顕熱交換器ドア19は、顕熱交換器11の内気導入口の開度を小さくしたときに、内気導入流路15の一部をファン12の吸入口(或いは車外へ空気を排出できる箇所でも良い)へ開放して、内気を逃がす動作も行う。
温度センサ22は、外気の温度を検出するセンサである。温度センサ22のセンサ信号は制御部25に出力される。この温度センサ22は、外気の温度(外気導入流路17に導入される外気と同等の温度)が検出できれば、外気導入流路17の導入口の近傍に配置しても、外気導入流路17と離れた箇所に配置してもよい。
制御部25は、温度センサ22からセンサ信号を入力し、顕熱交換器ドア19を開閉するアクチュエータ19aに開閉制御信号を出力する入出力回路を備えている。また、制御部25は、所定の制御処理を実行する演算装置を備えている。
[制御動作]
次に、実施の形態1の車両用空調装置の制御動作について説明する。
次に、実施の形態1の車両用空調装置の制御動作について説明する。
図3には、制御部25により実行される実施の形態1の制御処理のフローチャートを示す。
この制御処理は、車両の電気系統が電源オンされている間、所定周期(例えば5分ごとなど)で繰り返し実行される。
なお、車両用空調装置が、換気動作(ファン12の駆動)の作動と停止とを切替え可能な構成である場合には、換気動作の作動時にのみ、図3の制御処理が繰り返し実行されるように構成してもよい。また、インテークドア20の開閉により、外気導入の有無が切り替えられる構成である場合には、外気導入が行われている期間のみ、図3の制御処理が繰り返し実行されるように構成してもよい。また、この制御処理は、周期的に行う必要もなく、外気の温度が大きく変化しない範囲の時間を開けて繰り返し実行されるようにすればよい。
この制御処理が開始されると、制御部25は、温度センサ22のセンサ信号を入力して外気温度Toを取得する(ステップS1)。
続いて、制御部25は、外気温度Toと閾値(例えば−3℃、0℃、5℃)とを比較して(ステップS2〜S4)、これらの比較結果に応じて顕熱交換器ドア19の開度を調整する(ステップS5〜S8)。
具体的には、外気温度Toが−3℃より低いと判定された場合には(ステップS2の“Yes”)、制御部25は、顕熱交換器ドア19を開度ゼロ(全閉)とする(ステップS5)。外気温度Toが氷点下以下の−3℃のときに顕熱交換器11に内気を通すと、内気に含まれる湿気が顕熱交換器11の流路内で露となり凍結してしまう。よって、ステップS5の処理により、顕熱交換器11に流れる内気を停止して、露の凍結を回避する。
ステップS5の処理により、顕熱交換器ドア19が全閉となった場合でも、車両用空調装置では、ファン12の静圧により送風流路18を介して外気を車室内へ送る。従って、この吸気の分、車室内の内気は、他の排気口から排出されて、車室内の換気は続けられる。
この間、顕熱交換器11による排気の熱回収が行われないため、暖房の省エネルギー量は低減する。しかし、その後、外気の温度が上がって、露または露の凍結が生じない状況になった場合には、本実施の形態の車両用空調装置では、速やかに顕熱交換器11を使用した排気の熱回収を開始することができる。従って、長い期間を通して総合的に判定すれば空調動作の省エネルギー化が図れる。
また、外気温度Toの比較の結果、外気温度Toが0℃〜−3℃であると判定された場合には(ステップS3の“Yes”)、制御部25は、顕熱交換器ドア19を開度10%にする(ステップS8)。外気温度Toが氷点下より僅かに低くなっても、少量であれば顕熱交換器11に内気を流しても、顕熱交換器11に露または霜が多く溜まることがない。よって、この場合には、許容できる範囲で顕熱交換器11に内気を流して、排気の熱回収を行う。
また、外気温度Toの比較の結果、外気温度Toが0℃〜5℃であると判定された場合には(ステップS4の“Yes”)、制御部25は、顕熱交換器ドア19を開度30%にする(ステップS7)。外気温度Toが氷点下に近い場合には、少し内気の流量を減らさないと、顕熱交換器11に露が溜まってしまう。よって、この場合には、排気の熱回収の量が低減してしまうが、顕熱交換器11に流れる内気の量を許容レベルまで低減させる。
ステップS7又はステップS8の処理により、顕熱交換器ドア19が開度30%又は10%となった場合には、顕熱交換器11を通過する内気の量は少なくなる。しかし、この場合でも、ファン12の静圧により外気が車室内へ送られることで、これらの差分だけ、車室内の内気が他の排気口から車外へ排出される。つまり、車室内の換気は換気量が大きく変化することなく続けられる。
この間、顕熱交換器11による排気の熱回収は少なくなるため、暖房の省エネルギー化は少し低減する。しかし、その後、外気の温度が上がって、露または露の凍結が生じない状況になった場合には、本実施の形態の車両用空調装置では、速やかに顕熱交換器11を使用した排気を開始することができる。従って、長い期間を通して総合的に判定すれば空調動作の省エネルギー化が図れる。
また、外気温度Toの比較の結果、外気温度Toが5℃より高いと判定された場合には(ステップS4の“No”)、制御部25は、顕熱交換器ドア19を開度100%にする(ステップS6)。この処理により、顕熱交換器11に内気が最大量流れて、排気の熱回収を行った換気処理が実現される。
ステップS5〜S8で顕熱交換器ドア19の開度を調整したら、制御部25は、この制御処理を終了する。そして、次の周期で、再び、この制御処理を開始する。
以上のように、実施の形態1の車両用空調装置によれば、外気の温度に応じて顕熱交換器11に流れる内気の流量が変化するので、顕熱交換器11に多くの露又は霜が溜まってしまうことが防止される。よって、露又は霜によって顕熱交換器11が長い期間有効に使用できなくなるといった事態を回避できる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2の車両用空調装置の要部を示す構成図である。
図4は、本発明の実施の形態2の車両用空調装置の要部を示す構成図である。
実施の形態2の車両用空調装置は、実施の形態1の構成に、温度センサ23と、湿度センサ24とを追加したものである。実施の形態2において、実施の形態1と同様の構成は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
温度センサ23は、車室内の温度を検出するセンサであり、湿度センサ24は、車室内の湿度を検出するセンサである。温度センサ23と湿度センサ24とのセンサ信号は制御部25に出力される。車室内の温度および湿度から内気の露点温度が算出可能となる。
[制御動作]
図5には、制御部25により実行される実施の形態2の制御処理のフローチャートを示す。
図5には、制御部25により実行される実施の形態2の制御処理のフローチャートを示す。
制御部25は、図5の制御処理を、車両の電気系統が電源オンされている間、所定周期(例えば5分周期)で繰り返し実行する。または、車両用空調装置が換気動作(ファン12の駆動)の作動と停止とを切り替えられる構成である場合には、換気動作の作動時に所定周期で繰り返し実行されるように構成してもよい。
この制御処理が開始されると、制御部25は、先ず、温度センサ23および湿度センサ24のセンサ信号を入力して、車内温度Tiと車内湿度Raとを取得する。ここで、車内とは車室内を意味する。そして、制御部25は、車内温度Tiと車内湿度Raとから車室内の露点温度Tdを算出する(ステップS11)。同時に、制御部25は、温度センサ22のセンサ信号を入力して外気温度Toも取得する。
続いて、制御部25は、外気温度Toと所定の閾値とを比較して(ステップS12〜S15)、この比較結果に基づき顕熱交換器ドア19の開度Vaを調整する(ステップS16〜S20)。
上記所定の閾値としては、凍結温度Tf(例えば0℃)、露点温度Td、露点温度Tdより一段低い温度“Td−T1”、露点温度Tdより一段高い温度“Td+T2”が設定されている。温度スパンT1は、露点温度Tdからの温度差であり、露の発生が一層早く生じる温度差に設定されている。温度スパンT2は、露点温度からの温度値であり、露がほぼ発生しなくなる温度差に設定されている。
制御部25は、外気温度Toが凍結温度Tfより低いと判定すれば(ステップS12の“Yes”)、顕熱交換器ドア19の開度Vaをゼロ(全閉)にする(ステップS16)。
また、制御部25は、外気温度Toが凍結温度Tfから閾値“Td−T1”までの間であると判定すれば(ステップS13の“Yes”)、顕熱交換器ドア19を比較的大きな一定量(Vy)だけ閉じる(ステップS17)。
また、制御部25は、外気温度Toが閾値“Td−T1”から露点温度Tdまでの間であると判定すれば(ステップS14の“Yes”)、顕熱交換器ドア19を少量(Vx)だけ閉じる(ステップS18)。
また、制御部25は、外気温度Toが露点温度Tdから閾値“Td+T2”の間であると判定すれば(ステップS15の“Yes”)、顕熱交換器ドア19の開度Vaを変化させない(ステップS19)。
また、制御部25は、外気温度Toが閾値“Td+T2”以上であると判定すれば(ステップS15の“No”)、顕熱交換器ドア19を一定量(Vz)だけ開く(ステップS20)。
このような顕熱交換器ドア19の開度Vaの調整処理により、顕熱交換器11に露が発生しやすい条件のときには、顕熱交換器ドア19は次第に閉じられていく。外気温度Toが露点温度Tdより一層低いときには顕熱交換器ドア19は早く閉じられ、外気温度Toが露点温度Tdより少しだけ低いときには顕熱交換器ドア19はゆっくり閉じられる。
さらに、外気温度Toが凍結温度を下回れば、顕熱交換器ドア19は一度に全閉される。また、外気温度Toが、露点温度Tdより温度スパンT2以上高くなれば、顕熱交換器ドア19は次第に開かれる。
なお、ステップS17,S18の処理で、既に、顕熱交換器ドア19が全閉であれば、それ以上閉じることはできないので開度Vaはゼロのままとなる。また、ステップS20の処理で、既に、顕熱交換器ドア19が全開であれば、それ以上開くことはできないので開度Vaは100%のままとなる。
ステップS16〜S20で顕熱交換器ドア19の開度Vaを調整したら、制御部25は、この制御処理を終了する。そして、次の周期で、再び、この制御処理を開始する。
このような顕熱交換器ドア19の開閉制御により、露点温度を基準とした外気の相対温度が高いときには、顕熱交換器11に内気が多く流される一方、上記外気の相対温度が低いときには、顕熱交換器11に流れる内気の量が低減される。よって、顕熱交換器11に露または霜が溜まってしまうことが防止される。
なお、顕熱交換器ドア19が全開よりも閉じているときには、顕熱交換器11を通過する内気の量は少なくなるが、ファン12の静圧により外気が車室内へ送られることで、これらの差分だけ、車室内の内気が他の排気口から車外へ排出される。つまり、車室内の換気は換気量が大きく変化することなく続けられる。
この間、顕熱交換器11による排気の熱回収は少なくなるため、暖房の省エネルギー化は少し低減する。しかし、その後、外気の温度が上がって、露または露の凍結が生じない状況になった場合には、本実施の形態の車両用空調装置では、速やかに顕熱交換器11を使用した排気を開始することができる。従って、長い期間を通して総合的に判定すれば空調動作の省エネルギー化が図れる。
以上のように、実施の形態2の車両用空調装置によれば、外気温度と車室内の露点温度との関係から、顕熱交換器11で露が発生しやすい条件のときには、顕熱交換器11に流れる内気の流量が低減される。また、顕熱交換器11で露の凍結が発生する条件のときには、顕熱交換器11への内気の流入が停止される。従って、顕熱交換器11に露又は霜が溜まってしまうことが防止される。よって、露又は霜によって顕熱交換器11が長い期間渡って有効に使用できなくなるといった事態を回避できる。
また、実施の形態2の車両用空調装置によれば、外気温度と露点温度との関係から顕熱交換器ドア19の開度を決定するのではなく、外気温度と露点温度との関係により顕熱交換器ドア19を徐々に閉じるか、徐々に開けるように構成されている。外気温度が低下した場合でも、顕熱交換器11の温度は瞬時に低下するわけでなく、少しの時間をかけて徐々に低下していく。従って、顕熱交換器11に露又は霜が溜まらない範囲で、ぎりぎりまで顕熱交換器11に内気を流して、排気の熱回収を行った換気動作を実現することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
なお、上記実施の形態では、顕熱交換器11に流れる内気の流量を変化させる流量変更部として、顕熱交換器11の内気導入口に配置された顕熱交換器ドア19を例にとって説明した。しかしながら、この流量変更部の形態は、ドアの形態に限られず、仕切弁およびスライド弁の形態など、公知の様々な形態を適用することができる。
また、上記実施の形態では、熱交換器として、顕熱交換器を適用した構成を例にとって説明したが、全熱交換器を適用した構成を採用することもできる。また、上記実施の形態では、冷房および暖房が可能な車両用空調装置を例示したが、本発明に係る車両用空調装置は換気のみを行う構成としてもよい。その他、顕熱交換器ドア19を開閉する条件など、実施の形態で示した細部は発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
本発明は、車両に搭載される換気装置または冷暖房装置に適用できる。
11 顕熱交換器
12 ファン
15 内気導入流路
16 内気排出流路
17 外気導入流路
18 送風流路
19 顕熱交換器ドア
22,23 温度センサ
24 湿度センサ
25 制御部
12 ファン
15 内気導入流路
16 内気排出流路
17 外気導入流路
18 送風流路
19 顕熱交換器ドア
22,23 温度センサ
24 湿度センサ
25 制御部
Claims (7)
- 車室内から送り出される内気と車外から取り込まれる外気との間で熱を交換する熱交換器と、
前記熱交換器に流れる前記内気の流量を変化させる流量変更部と、
外気の温度を検出する第1センサと、
前記第1センサの検出結果に基づき前記内気の流量を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記外気の検出温度が高くなるのに応じて前記内気の流量を大きくする方向へ前記流量変更部を制御する、
車両用空調装置。 - 車室内の温度を検出する第2センサおよび車室内の湿度を検出する第3センサを具備し、
前記制御部は、
さらに、前記第2および第3センサの検出結果から車室内の露点温度を算出し、この算出した露点温度と前記第1センサにより得られる前記外気の検出温度とに基づき、前記露点温度を基準とした前記外気の相対温度が高くなるのに応じて前記内気の流量を大きくする方向へ前記流量変更部を制御する、
請求項1記載の車両用空調装置。 - 前記制御部は、
少なくとも、前記外気の検出温度が前記露点温度近傍であるとき、および、前記外気の検出温度が水の凍結温度近傍であるときに、前記流量変更部を制御して前記内気の流量を変化させる、
請求項2記載の車両用空調装置。 - 前記流量変更部は、前記熱交換器の内気導入口の近傍に設けられている、
請求項1又は2に記載の車両用空調装置。 - 前記熱交換器は、前記内気を通す流路と前記外気を通す流路とが固定された静止型熱交換器である、
請求項1又は2に記載の車両用空調装置。 - 前記熱交換器は、顕熱交換器である、
請求項1又は2に記載の車両用空調装置。 - 前記流量変更部は、前記熱交換器における前記内気の流路を閉じたときに、前記熱交換器へ送られてくる前記内気を車室内または車外へ逃がす流路を開くように構成される、
請求項1又は2に記載の車両用空調装置。
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JP2012055291A JP2013189043A (ja) | 2012-03-13 | 2012-03-13 | 車両用空調装置 |
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2012
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