JP2013184691A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換器に露または霜が溜まってしまうことを防止し、それにより長い期間にわたって有効な熱交換が行えなくなるといった事態を回避できる車両用空調装置を提供すること。
【解決手段】この車両用空調装置は、第1流路と第2流路とを有し第1流路を流れる空気と第2流路を流れる空気との間で熱を交換する熱交換器11と、第1流路および第2流路に車室内から送出される内気を導く第1風路15と、第2流路に車外から取り込んだ外気を導く第2風路17と、第2流路に導入される外気と内気との割合を開度により変更可能な第1流量変更部20と、熱交換器11における第2流路側の導入口の温度を検出または推測する第1計測部22と、車室内の温度および湿度を検出する第2計測部23,24と、第1計測部の計測結果と第2計測部の計測結果とに基づいて第1流量変更部の開度を制御する制御部25とを具備する構成を採る。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱交換器を備えた車両用空調装置に関する。
車両用の空調装置においては、暖房時に車室内の換気を行う場合に、熱交換器として顕熱交換器又は全熱交換器が利用されることがある。これらの熱交換器は、車室内から送り出される温かい排気(内気と呼ぶ)と車外から取り込まれる冷たい吸気(外気と呼ぶ)とを、互いに隣接した2系統の流路にそれぞれ流して、排気から吸気へ熱を移動させる。この熱の回収によって、空調装置において暖房運転の省エネルギー化を図ることができる。
特許文献1には、このような熱交換器を備えた車両用空気調和装置が開示されている。
特開2002−200911号公報
熱交換器においては、外気温が非常に低い場合に、内気の流路に露または霜が発生することがある。熱交換器に露又はその凍結が生じた場合、これらが除去されるまで熱交換器の熱交換効率が大きく低下するという課題が生じる。また、熱交換器に、一度、露または露の凍結が溜まってしまうと、これらの除去に長い時間を要し、その間、有効な熱交換を行えなくなるという課題が生じる。
本発明の目的は、熱交換器に露または霜が溜まってしまうことを防止し、それにより長い期間にわたって有効な熱交換が行えなくなるといった事態を回避できる車両用空調装置を提供することである。
本発明の一態様に係る車両用空調装置は、第1流路と第2流路とを有し前記第1流路を流れる空気と前記第2流路を流れる空気との間で熱を交換する熱交換器と、前記第1流路および前記第2流路に車室内から送出される内気を導く第1風路と、前記第2流路に車外から取り込んだ外気を導く第2風路と、前記第2流路に導入される前記外気と前記内気との割合を開度により変更可能な第1流量変更部と、前記熱交換器における前記第2流路側の導入口の温度を検出または推測する第1計測部と、前記車室内の温度および湿度を検出する第2計測部と、前記第1計測部の計測結果と前記第2計測部の計測結果とに基づいて前記第1流量変更部の開度を制御する制御部と、を具備する構成を採る。
本発明によれば、熱交換器の第2流路側の導入口の温度に基づく第1流量変更部の制御によって、熱交換器に露または露の凍結が多く溜まってしまうことを防止できる。従って、熱交換器に生じた露または露の凍結が除去されるまで、長い期間に渡って有効な熱交換を行えなくなるという事態を回避できる。
本発明の実施の形態1の車両用空調装置の要部を示す構成図 顕熱交換器の構成を示す斜視図 実施の形態1の制御部により実行されるインテークドア制御処理の手順を示すフローチャート 実施の形態1の制御部により実行される顕熱交換器ドア制御処理の手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態2の車両用空調装置の要部を示す構成図 実施の形態2の制御部により実行される導入空気温度推定処理の手順を示すフローチャート インテークドアの開度と外気風量割合の関係の一例を示すグラフ
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の車両用空調装置の要部を示す構成図である。
実施の形態1の車両用空調装置は、図1に示すように、熱交換器としての顕熱交換器11、ファン12、エバポレータ13、ヒーター14、内気導入流路15、内気排出流路16、外気導入流路17、送風流路18、顕熱交換器ドア(第2流量変更部に相当)19、インテークドア(第1流量変更部に相当)20、温風切替ドア21、温度センサ22,23、湿度センサ24、および制御部25を備えている。温度センサ22が第1計測部に相当し、温度センサ23と湿度センサ24が第2計測部に相当する。
内気導入流路15は、その導入口が車室内に通じる一方、送出側が主流路15aと副流路15bとに分岐している。主流路15aは顕熱交換器11の内気導入側に接続され、副流路15bは顕熱交換器11の外気導入側に面している。
外気導入流路17は、その導入口が車外の空気の流入箇所に面している。送風流路18は、その送出口が車室内へ通じている。
内気排出流路16は、その送出口が車外へ空気を排出できる箇所に面している。なお、内気排出流路16から送りだされる空気は車外に直接に排出せずに、一部を空調装置に戻して利用することも可能である。
図2には、顕熱交換器を表わした斜視図を示す。
顕熱交換器11は、図2に示すように、流路が固定された静止型の熱交換気である。顕熱交換器11は、隣接する2系統の流路A,Bを有し、一方の流路A(第1流路に相当)に高い温度の空気を流し、他方の流路B(第2流路に相当)に低い温度の空気を流す。それにより、顕熱交換器11では、流路Aと流路Bとの空気を混合せずに流路Aの空気の熱を流路Bの空気へ移動させることができる。各系統の流路A,Bには多数の細かい流路が設けられ、各系統の細かい流路を互いに交差させて配置することで2系統の流路A,Bの接触面積を大きくしている。
顕熱交換器11には、内気導入流路15と内気排出流路16とが流路Aの一端と他端とにそれぞれ接続されている。また、顕熱交換器11には、外気導入流路17とファン12の吸入口とが流路Bの一端と他端とにそれぞれ接続されている。ファン12の送風口は送風流路18に接続されている。
顕熱交換器11の流路Bの導入口は、インテークドア20の開度によって内気導入流路15の副流路15bにも通じるようになっている。なお、副流路15bから顕熱交換器11の流路Bに導入される内気の量は、車室内の湿度上昇を抑えるために、外気の導入量を含めた総合吸気量の所定の割合(例えば30%)以下に制限される。
上記のような顕熱交換器11と各流路との接続により、顕熱交換器11の流路Aに車室内から排出される内気が通り、顕熱交換器11の流路Bに車外から吸入される外気が主に通る。そして、顕熱交換器11において、排出される内気から吸入される外気へ熱が移動して、換気の際に排気の熱回収が行われる。
ファン12は、外気導入流路17(または、外気導入流路17および副流路15b)から外気(または、外気および内気)を吸入し、この吸入した空気を送風流路18を介して車室内へ送る圧力を発生させる(図1中、帯状の矢印で空気の流れを示す)。
エバポレータ13は、ヒートポンプを利用して冷却された冷媒を内部に流し、この冷媒と通過する空気との間で熱交換を行って空気を冷却する機器であり、送風流路18の途中に設けられている。暖房時など冷却が不要なときには、ヒートポンプの動作が停止されることで、エバポレータ13は空気の冷却を行わずに、そのまま空気を通過させる。
ヒーター14は、通過する空気を温める機器である。ヒーター14は、ヒートポンプを利用して熱せられた冷媒を流すコンデンサ、或いは、他の熱源がある場合には、この熱源から熱を導いて高温にされた熱交換器などから構成することができる。
温風切替ドア21は、ヒーター14に空気を流すか否かを切り替えるドアである。
インテークドア20は、外気導入流路17と内気導入流路15の副流路15bとの合流箇所に設けられ、顕熱交換器11の流路Bへ吸入される外気と内気との割合を調整するドアである。先にも説明したが、換気動作の際には、車室内の湿度の上昇を抑えるため、内気の割合は所定以下(例えば30%以下)に制限される。
インテークドア20は、特に制限されないが、回動するドア形式の形態である。インテークドア20は、アクチュエータ20aにより電気的な制御によって開閉動作する。インテークドア20の開閉口および副流路15bは、流路Bに導入される内気が、顕熱交換器11の内気導入口(流路Aの導入口)に近い領域(第1領域に相当)に多く供給されるように配置されている。
顕熱交換器11の流路Aには、入口側において温かく水蒸気量の多い内気G1が通過し、出口側において冷やされた内気G2が通過する。そのため、入口側と出口側とで冷却度合いが同一であると、入口側において露又は霜がより発生する。この実施の形態では、顕熱交換器11の流路Bへ内気を含める場合に、流路Aの入口側に温かい内気が多く混合されるので、入口側の冷却度を少し低くして、流路Aの入口側に多くの露又は霜が発生することを防止できる。
顕熱交換器ドア19は、顕熱交換器11を通過する内気の流量を調整するドアである。顕熱交換器ドア19は、顕熱交換器11の内気導入口の直前に設けられ、この箇所の流路の開度を変化させる。顕熱交換器ドア19は、アクチュエータ19aにより電気的な制御で開閉動作する。
温度センサ22は、顕熱交換器11の流路Bの導入口(例えば導入口の中央)に配置され、流路Bに導入される空気の温度を検出する。温度センサ22のセンサ信号は制御部25に出力される。
温度センサ23は、車室内の温度を検出するセンサである。湿度センサ24は車室内の湿度を検出するセンサである。これら温度センサ23および湿度センサ24はセンサ信号を制御部25に出力する。車室内の温度および湿度から内気の露点温度を算出することができる。
制御部25は、温度センサ22,23および湿度センサ24からセンサ信号を入力するとともに、インテークドア20を開閉するアクチュエータ20aおよび顕熱交換器ドア19を開閉するアクチュエータ19aに開閉制御信号を出力する入出力回路を備えている。また、制御部25は、所定の制御処理を実行する演算装置を備えている。
[制御動作]
次に、実施の形態1の車両用空調装置の制御動作について説明する。
[インテークドア制御]
図3には、制御部25により実行される実施の形態1のインテークドアの制御処理のフローチャートを示す。
この制御処理は、車両の電気系統が電源オンされている間、所定周期(例えば5分周期)で繰り返し実行される。
なお、車両用空調装置が、換気動作(ファン12の駆動)の作動と停止とを切替え可能な構成である場合には、換気動作の作動時にのみ、図3の制御処理が繰り返し実行されるように構成してもよい。また、インテークドア20の開閉により、外気導入の有無が切り替えられる構成である場合には、外気導入が行われている期間のみ、図3の制御処理が繰り返し実行されるように構成してもよい。また、この制御処理は、周期的に行う必要もなく、外気の温度が大きく変化しない範囲の時間を開けて繰り返し実行されるようにすればよい。
この制御処理が開始されると、制御部25は、先ず、温度センサ23および湿度センサ24のセンサ信号を入力して、車内温度Tiと車内湿度Raとを取得する。ここで、車内とは車室内を意味する。そして、制御部25は、車内温度Tiと車内湿度Raとから車室内の露点温度Tdを算出する(ステップS11)。同時に、制御部25は、温度センサ22のセンサ信号を入力して、顕熱交換器11の流路Bの導入空気温度Tsも取得する。
続いて、制御部25は、導入空気温度Tsと所定の閾値とを比較して(ステップS12〜S15)、この比較結果に基づきインテークドア20の開度Viを調整する(ステップS18〜S22)。また、制御部25は、開度の調整の前に、インテークドア20の開度Viが制限を超えないか否かの確認も行う(ステップS16,S17)。
上記所定の閾値としては、凍結温度Tf(例えば0℃)、露点温度Td、露点温度Tdより一段低い温度“Td−T1”、露点温度Tdより一段高い温度“Td+T2”が設定される。温度スパンT1は、露点温度Tdからの温度差であり、露の発生が一層早く生じる温度差に設定されている。温度スパンT2は、露点温度からの温度差であり、露がほぼ発生しなくなる温度差に設定されている。
また、インテークドア20の開度の調整量は、全開(導入空気の外気の割合が100%となる開度)から開度Vb(導入空気の外気の割合が70パーセントとなる開度)の間になるように制限される。開度Vbは、車室内の湿度の上昇を抑えるために設定された開度の制限限度である。下記では、インテークドア20の開閉について、外気の割合が増す方向を開、内気の割合が増す方向を閉として説明する。
図3の制御処理において、制御部25は、導入空気温度Tsが凍結温度より低いと判定すれば、(ステップS12の“Yes”)、インテークドア20を制限限度の開度Vbに閉じる(ステップS22)。
また、制御部25は、導入空気温度Tsが凍結温度Tfから閾値“Td−T1”までの間であると判定すれば(ステップS13の“Yes”)、規定の開閉動作後の開度が制限限度の開度Vbより低くならないか確認する(ステップS16)。そして、低くならなければ、制御部25は、インテークドア20を比較的大きな一定量(Vy)だけ閉じる(ステップS20)。また、低くなると判定すれば、制御部25は、インテークドア20を開度Vbまで閉じる(ステップS22)。
また、制御部25は、導入空気温度Tsが閾値“Td−T1”から露点温度Tdまでの間であると判定すれば(ステップS14の“Yes”)、規定の開閉動作後の開度が制限限度の開度Vbより低くならないか確認する(ステップS17)。そして、低くならなければ、制御部25は、インテークドア20を比較的小さな一定量(Vx)だけ閉じる(ステップS21)。また、低くなると判定すれば、制御部25は、インテークドア20を開度Vbまで閉じる(ステップS22)。
また、制御部25は、導入空気温度Tsが露点温度Tdから閾値“Td+T2”の間であると判定すれば(ステップS15の“Yes”)、インテークドア20の開度Viを変化させない(ステップS19)。
また、制御部25は、導入空気温度Tsが閾値“Td+T2”以上であると判定すれば(ステップS15の“No”)、インテークドア20を一定量(Vz)だけ開く。
このようなインテークドア20の開度Viの調整により、顕熱交換器11に露が発生しやすい条件のときには、インテークドア20は次第に閉じられて、内気の導入量が増やされる。導入空気温度Tsが露点温度Tdより一層低いときにはインテークドア20は早く閉じられ、導入空気温度Tsが露点温度Tdより少し低いときにはインテークドア20はゆっくり閉じられていく。
さらに、導入空気温度Tsが凍結温度を下回れば、インテークドア20は制限限度の開度Vbまで一度に閉じられる。
また、導入空気温度Tsが、露点温度Tdより温度スパンT2以上高くなれば、インテークドア20は次第に開かれる。
なお、ステップS18の処理で、既に、インテークドア20が全開であれば、それ以上開くことはできないので開度は全開のままとなる。
ステップS18〜S22でインテークドア20の開度を調整したら、制御部25は、この制御処理を終了する。そして、次の周期で、再び、この制御処理を開始する。
このようなインテークドア20の開閉制御により、露点温度Tdを基準とした導入空気温度Tsの相対温度が高いときには、顕熱交換器11の流路Bに導入される内気の割合が低くされる。一方、上記導入空気温度Tsの相対温度が低いときには、顕熱交換器11の流路Bに導入される内気の割合が多くされる。よって、導入空気温度Tsが適度な温度に保たれて、顕熱交換器11に露または霜が溜まってしまうことが防止される。
[顕熱交換器ドア制御]
図4には、制御部25により実行される実施の形態1の顕熱交換器ドアの制御処理のフローチャートを示す。
この制御処理は、インテークドア20が制限限度の開度Vbに閉じられた後、さらに、顕熱交換器11で露又は霜が発生し易い状態が続いた場合に、顕熱交換器ドア19の開閉により顕熱交換器11内の露又は霜の発生を抑えるための処理である。
制御部25は、インテークドア20の制御処理(図3)と同様に、この顕熱交換器ドア19の制御処理を所定周期で繰り返し実行する。
この制御処理が開始されると、制御部25は、先ず、温度センサ23および湿度センサ24のセンサ信号を入力して、車内温度Tiと車内湿度Raとから車室内の露点温度Tdを算出する(ステップS21)。同時に、制御部25は、温度センサ22のセンサ信号を入力して導入空気温度Tsも取得する。
次に、制御部25は、インテークドア20の開度Viが制限限度の開度Vbより高いか否かを判別し(ステップS22)、高ければ顕熱交換器ドア19を全開にする(ステップS26)。一方、インテークドア20の開度Viが制限限度の開度Vbであると判別されれば(ステップS22の“Yes”)、顕熱交換器ドア19の開度を調整する処理へ移行する。
顕熱交換器ドア19の開度を調整する処理では、制御部25は、導入空気温度Tsと所定の閾値とを比較して(ステップS23〜S25)、この比較結果に基づき顕熱交換器ドア19の開度Vaを調整する(ステップS27〜S30)。
上記所定の閾値としては、凍結温度Tf(例えば0℃)、露点温度Td、露点温度Tdより一段低い温度“Td−T3”が設定されている。温度スパンT3は、露点温度からの温度差であり、露の発生が一層早くなる温度差に設定されている。
そして、制御部25は、導入空気温度Tsが凍結温度Tfより低いと判定すれば(ステップS23の“Yes”)、顕熱交換器ドア19の開度VaをV0(全閉)にする(ステップS30)。
また、制御部25は、導入空気温度Tsが凍結温度Tfから閾値“Td−T3”までの間であると判定すれば(ステップS24の“Yes”)、顕熱交換器ドア19を比較的大きな一定量(Vy1)だけ閉じる(ステップS29)。
また、制御部25は、導入空気温度Tsが閾値“Td−T3”から露点温度Tdまでの間であると判定すれば(ステップS25の“Yes”)、顕熱交換器ドア19を少量(Vx1)だけ閉じる(ステップS28)。
また、制御部25は、導入空気温度Tsが露点温度Td以上であると判定すれば(ステップS25の“No”)、顕熱交換器ドア19の開度Vaを変化させない(ステップS27)。
ステップS26〜S30で顕熱交換器ドア19の開度Vaを調整したら、制御部25は、この制御処理を終了する。そして、次の周期で、再び、この制御処理を開始する。
このような顕熱交換器ドア19の制御処理により、露点温度を基準とした導入空気温度Tsの相対温度が高いときには、顕熱交換器11に内気が多く流される一方、上記外気の相対温度が低いときには、顕熱交換器11に流れる内気の量が低減される。よって、顕熱交換器11に露または霜が溜まってしまうことが防止される。
なお、顕熱交換器ドア19が全開よりも閉じているときには、顕熱交換器11を通過する内気の量は少なくなるが、ファン12の静圧により外気が車室内へ送られることで、これらの差分だけ、車室内の内気が他の排気口から車外へ排出される。つまり、車室内の換気は換気量が大きく変化することなく続けられる。
この間、顕熱交換器11による排気の熱回収は少なくなるため、暖房の省エネルギー化は少し低減する。しかし、その後、外気の温度が上がって、露または露の凍結が生じない状況になった場合には、本実施の形態の車両用空調装置では、速やかに顕熱交換器11を使用した排気を開始することができる。従って、長い期間を通して総合的に判定すれば空調動作の省エネルギー化が図れる。
以上のように、実施の形態1の車両用空調装置によれば、内気の露点温度と顕熱交換器11の流路Bの導入空気温度との関係から、顕熱交換器11で露が発生しやすい条件のときに、流路Bの導入空気に内気が多く含まれるようにインテークドア20が開閉される。従って、導入空気温度の温度が適度に保たれて、顕熱交換器11に多くの露又は霜が溜まってしまうことを防止できる。よって、露又は霜によって顕熱交換器11が長い期間にわたって有効に使用できなくなるといった事態を回避できる。
さらに、流路Bの導入空気に内気が混合される際には、顕熱交換器11の流路Aの入口に近い側に温かい内気が多く送られる。よって、流路Aの入口に多く露又は霜が発生してしまうことを防止できる。
さらに、実施の形態1の車両用空調装置によれば、インテークドア20が制限限度の開度Vbまで閉じても、なお、顕熱交換器11で露又は霜が発生しやすい条件のときには、顕熱交換器ドア19の開閉制御が行われる。この制御により、さらに露又は霜が発生しやすい条件のときに、顕熱交換器11に流れる内気の流量が低減されて、顕熱交換器11に露又は霜が溜まってしまうことを完全に防止できる。よって、露又は霜によって顕熱交換器11が長い期間渡って有効に使用できなくなるといった事態を回避できる。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2の車両用空調装置の要部を示す構成図である。
実施の形態2の車両用空調装置は、実施の形態1の温度センサ22の替わりに、外気の温度を検出する温度センサ22Bを備えた点で、実施の形態1と異なる。実施の形態1と同様の構成については同符号を付して詳細な説明を省略する。
温度センサ22Bは、外気の温度を検出するセンサであり、センサ出力を制御部25へ出力する。この温度センサ22Bは、外気の温度(外気導入流路17に導入される外気と同等の温度)が検出できれば、外気導入流路17の導入口の近傍に配置しても、外気導入流路17と離れた箇所に配置してもよい。
実施の形態2においては、外気の温度を検出する温度センサ22Bと、内気の温度を検出する温度センサ23と、制御部25とが、導入空気温度Tsを推測する第2計測部に相当する。
[制御動作]
図6には、実施の形態2の制御部25により実行される導入空気温度推定処理のフローチャートを示す。図7には、インテークドア20の開度Viと顕熱交換器11の外気風量割合Xとの関係を表わすグラフを示す。
図6の導入空気温度推定処理は、図3、図4の制御処理の中で、導入空気温度Tsを求める際に実行される。
この処理が開始されると、制御部25は、インテークドア20の開度Viから顕熱交換器11の流路Bに導入される空気のうち外気の風量割合Xを算出する(ステップS41)。外気の割合Xは、図7に示すように、インテークドア20の開度Viからほぼ一義的に決定されるので、これらの関係をデータ化しておくことで、制御部25は、外気風量割合Xを算出できる。
次いで、制御部25は、温度センサ22,23から外気温度Toと車内温度Tiとを取得し、これらから所定の演算式に基づいて導入空気温度Tsを計算する(ステップS42)。そして、この導入空気温度推定処理を終了し、得られた導入空気温度Tsを用いて、図3、図4の制御処理を実行する。
以上のように、実施の形態2の車両用空調装置によれば、導入空気温度Tsを直接に測定する構成がなくても、外気温度Toと車内温度Tiとから導入空気温度Tsを推定して、実施の形態1と同様の処理を実現することができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明した。
なお、上記実施の形態では、第1流量変更部として、ドアの開閉により流量を変更する形態を採用した例をとって説明したが、第1流量変更部は、例えば様々な弁に採用されている公知の形態を適用することができる。また、第1流量変更部として、外気の導入量を調整する開閉部と、内気の導入量を調整する開閉部と、2つ以上の開閉部を復号させた形態を採用してもよい。この場合、各開閉部の配置は様々に変更することも可能となる。また、第2流量変更部としての顕熱交換器ドア19も、形態および配置は様々に変更可能である。
また、上記実施の形態では、熱交換器として、顕熱交換器を適用した構成を例にとって説明したが、全熱交換器を適用した構成を採用することもできる。また、上記実施の形態では、冷房および暖房が可能な車両用空調装置を例示したが、本発明に係る車両用空調装置は換気のみを行う構成としてもよい。その他、インテークドア20および顕熱交換器ドア19を開閉する条件および開閉量など、実施の形態で示した細部は発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
本発明は、車両に搭載される換気装置または冷暖房装置に適用できる。
11 顕熱交換器
12 ファン
15 内気導入流路
16 内気排出流路
17 外気導入流路
18 送風流路
19 顕熱交換器ドア(第2流量変更部)
20 インテークドア(第1流量変更部)
22,22B,23 温度センサ
24 湿度センサ
25 制御部

Claims (7)

  1. 第1流路と第2流路とを有し前記第1流路を流れる空気と前記第2流路を流れる空気との間で熱を交換する熱交換器と、
    前記第1流路および前記第2流路に車室内から送出される内気を導く第1風路と、
    前記第2流路に車外から取り込んだ外気を導く第2風路と、
    前記第2流路に導入される前記外気と前記内気との割合を開度により変更可能な第1流量変更部と、
    前記熱交換器における前記第2流路側の導入口の温度を検出または推測する第1計測部と、
    前記車室内の温度および湿度を検出する第2計測部と、
    前記第1計測部の計測結果と前記第2計測部の計測結果とに基づいて前記第1流量変更部の開度を制御する制御部と、
    を具備する車両用空調装置。
  2. 前記制御部は、前記第1計測部により得られる前記熱交換器における前記第2流路側の導入口の温度と、前記第2計測部の計測結果が得られる車室内の露点温度とに基づいて、前記露点温度を基準とする前記熱交換器における前記第2流路側の導入口の相対温度が高くなるのに応じて前記外気の割合を高くする方向へ、前記第1流量変更部の開度を制御する、
    請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 前記第1計測部は、
    前記熱交換器における前記第2流路側の導入口に配置された温度センサを有し、前記温度センサの出力に基づいて前記熱交換器における前記第2流路側の導入口の温度を検出する、
    請求項2記載の車両用空調装置。
  4. 前記第1計測部は、
    外気の温度を検出する外気温度センサと、
    前記車室内の温度を検出する内気温度センサと、
    を具備し、
    前記外気温度センサの検出温度、前記内気温度センサの検出温度、および、前記第1流量変更部の開度の情報から、前記熱交換器における前記第2流路側の導入口の温度を推測する、
    請求項2記載の車両用空調装置。
  5. 前記熱交換器における前記第2流路側の導入口には、前記熱交換器における前記第1流路側の導入口に近い第1領域と前記熱交換器における前記第1流路側の出口に近い第2領域とが含まれ、
    前記第1流量変更部は、前記第2領域よりも前記第1領域の方へ前記内気を多く送る構成である、
    請求項2記載の車両用空調装置。
  6. 前記第1流路に流れる空気の量を調整する第2流量変更部を、
    さらに具備し、
    前記制御部は、
    前記外気が所定の割合を下回らない範囲で前記第1流量変更部の開度を制御し、
    前記外気が所定の割合となる前記第1流量変更部の開度となった場合に、前記露点温度を基準とする前記熱交換器における前記第2流路側の導入口の相対温度が低くなるのに応じて前記第1流路に流れる空気の量を少なくする方向へ、前記第2流量変更部を制御する、
    請求項2記載の車両用空調装置。
  7. 前記熱交換器は、顕熱交換器である、
    請求項1又は2記載の車両用空調装置。
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DE102021116824A1 (de) 2021-06-30 2023-01-05 Audi Aktiengesellschaft Klimatisierungssystem mit Wärmetauschereinrichtung und einstellbarer Abluftklappeneinrichtung, Kraftfahrzeug mit Klimatisierungssystem

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