JPWO2018230278A1 - 車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の空気調和方法 - Google Patents

車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の空気調和方法 Download PDF

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Abstract

制御装置は、予め設定された客室の温度の目標値、外気温度、及び室内温度に基づいて、フリークーリング制御による客室の冷房が可能か否かを判定する事前判定(ステップS11)と、事前判定でフリークーリング制御による客室の冷房が可能であると判定した場合に、外気温度と室内温度との温度差に依存し、フリークーリング制御による冷房の能力を表すフリークーリング能力値と、客室における乗客の乗車率に依存し、客室の温度の下がりにくさを表す室内熱負荷値との比較によって、フリークーリング制御を実行するか否かを判定するフリークーリング実行判定(ステップS12)と、を行う。

Description

本発明は、車両用空気調和装置及び車両用空気調和装置の空気調和方法に関する。
特許文献1に開示されるように、被空調室に、その被空調室を冷房するための冷凍サイクル装置が備えられている場合であっても、被空調室の温度よりも外気の温度が低い場合には、冷凍サイクル装置を停止させ、外気を被空調室に取り込むことにより、被空調室の温度を低下させるフリークーリング(Free Cooling)と呼ばれる技術が知られている。フリークーリング中は、冷凍サイクル装置を停止させるので、省エネルギー化が図られる。
特開2002−243242号公報
特許文献1では、フリークーリングを行うか否かを、被空調室の温度の目標値から外気の温度を引いた値が、予め定められた閾値を超える、という条件を満たすか否かのみで判断している。しかし、被空調室が車両の客室である場合、客室においては乗客の乗車率が随時に変動するため、特許文献1の判断手法では不充分である。
即ち、外気の温度が、客室の乗車率に見合う程度に低くない場合には、たとえ上記条件を満たしていても、フリークーリングによっては、客室の温度をすみやかに上記目標値に収束させることが無理な場合がある。この場合は、乗客に充分な快適性を提供することができない。そこで、このような問題が生じにくい技術が望まれる。
一方、フリークーリングによれば、上述したように、省エネルギー化を図ることができる。しかし、フリークーリング中でも、外気を客室に取り込む気流を形成する外気取り込みファンは稼働させる必要があり、外気取り込みファンが電力を消費する。そこで、より省エネルギー化を図ることができる技術も望まれている。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、無理なフリークーリングの実行によって客室の快適性が損なわれる問題が生じにくい車両用空気調和装置と車両用空気調和装置の空気調和方法とを提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、従来よりも省エネルギー化を図ることができる車両用空気調和装置と車両用空気調和装置の空気調和方法とを提供することを第2の目的とする。
上記第1の目的を達成するために、本発明の車両用空気調和装置は、
車両に設けられ、前記車両の客室を冷房するための冷凍サイクルを、該冷凍サイクル内で冷媒を循環させる圧縮機を用いて構成する冷凍サイクル装置と、
外気を前記客室に取り入れ可能な開状態と、前記外気の前記客室への取り込みを遮断する閉状態とに切り替え可能な外気ダンパ装置と、
前記外気の温度である外気温度を計測する外気温度計測器と、
前記客室の温度である室内温度を計測する室内温度計測器と、
前記冷凍サイクル装置に前記客室を冷房させる冷凍サイクル制御と、前記圧縮機を停止させた状態で、前記外気ダンパ装置を前記開状態に制御し、前記外気を前記客室に取り込ませるフリークーリング制御とを行う制御装置と、を備え、
前記制御装置が、
予め設定された前記客室の温度の目標値、前記外気温度計測器で計測された前記外気温度、及び前記室内温度計測器で計測された前記室内温度に基づいて、前記フリークーリング制御による前記客室の冷房が可能か否かを判定する事前判定と、
前記事前判定で前記フリークーリング制御による前記客室の冷房が可能であると判定した場合に、前記外気温度と前記室内温度との温度差に依存し、前記フリークーリング制御による冷房の能力を表すフリークーリング能力値と、前記客室における乗客の乗車率に依存し、前記客室の温度の下がりにくさを表す室内熱負荷値との比較によって、前記フリークーリング制御を実行するか否かを判定するフリークーリング実行判定と、
を行う。
上記構成によれば、事前判定でフリークーリング制御による客室の冷房が可能であると判定された場合であっても、フリークーリング能力値と室内熱負荷値との比較によって、フリークーリング制御を実行するか否かが判定されるので、無理なフリークーリングの実行によって客室の快適性が損なわれる問題が生じにくい。
実施形態1に係る車両用空気調和装置の一部を示す部分断面図 実施形態1に係る冷凍サイクル装置の構成を示す概念図 実施形態1に係る制御装置の機能を示す概念図 実施形態1に係る冷房制御の手順を示すフローチャート 実施形態2に係る冷房制御の手順を示すフローチャート 実施形態3に係る冷房制御の手順を示すフローチャート
以下、図面を参照し、実施形態1−3に係る車両用空気調和装置について説明する。図中、同一又は対応する部分に同一の符号を付す。
[実施形態1]
図1に示すように、本実施形態に係る車両用空気調和装置100は、車両としての鉄道車両TRの屋根部分に設けられた冷凍サイクル装置10を備える。冷凍サイクル装置10は、鉄道車両TRの客室PRMを冷房するための冷凍サイクルを構成する。ここで、客室PRMとは、鉄道車両TRの内部において客が乗るために画定された空間を指す。
なお、図1には、冷凍サイクル装置10の一部の構成のみを示す。以下、冷凍サイクル装置10の全体の構成について、図2を参照して説明する。
図2に示すように、冷凍サイクル装置10は、冷媒を気化させる蒸発器としての室内熱交換器11と、気化された冷媒を液体の冷媒から分離する気液分離器12と、分離された気体の冷媒を圧縮する圧縮機13と、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器としての室外熱交換器14と、凝縮された冷媒を膨張させる膨張器15とを有する。また、冷凍サイクル装置10は、それら室内熱交換器11、気液分離器12、圧縮機13、室外熱交換器14、及び膨張器15を接続し、冷媒を流通させる冷媒配管16も有する。
圧縮機13が、冷凍サイクル装置10によって構成される冷凍サイクル内で冷媒を循環させる。冷媒が循環されることにより、室内熱交換器11が冷却された状態となり、室外熱交換器14が発熱した状態となる。室内熱交換器11が、図1に示す客室PRM内の空気と熱交換することで、客室PRMの冷房が実現される。冷房を実現するために生じる排熱は、室外熱交換器14によって鉄道車両TRの外部に放出される。
圧縮機13は、内部に画定される圧縮室に冷媒を吸い込み、吸い込んだ冷媒を圧縮室で圧縮し、圧縮された冷媒を吐出する動作を繰り返すものであり、圧縮室の容量を弁によって機械的に2段階に切り替えることができる容量可変構造を有する。
圧縮機13を、圧縮室の容量が相対的に小さい状態(以下、アンロード状態という。)に切り替えたとき、圧縮機13の電力消費が低減される。このため、省エネルギー化を図ることができる。但し、冷凍サイクル装置10における単位時間当たりの冷媒の循環量が低下するため、客室PRMを冷房する能力は低下する。
圧縮機13を、圧縮室の容量が相対的に大きい状態(以下、フルロード状態という。)に切り替えると、冷凍サイクル装置10における単位時間当たりの冷媒の循環量が増大するため、客室PRMを冷房する能力が向上する。但し、圧縮機13の電力消費は増大する。
また、車両用空気調和装置100は、室内熱交換器11と空気との熱交換を促進する室内ファン21と、室外熱交換器14と空気との熱交換を促進する室外ファン22とを有する。室内ファン21は、室内熱交換器11と熱交換することで冷却された空気を、客室PRMに送り込む。室外ファン22は、室外熱交換器14と熱交換することにより加熱された空気を鉄道車両TRの外部に排出させる。
また、車両用空気調和装置100は、図3に示すように、上述した圧縮機13、室内ファン21、及び室外ファン22を制御する制御装置70も備える。
制御装置70は、冷凍サイクル装置10に客室PRMの冷房を開始させるか否かの判断を行い、冷凍サイクル装置10に客室PRMの冷房を開始させる場合は、圧縮機13、室内ファン21、及び室外ファン22を稼働させる。また、制御装置70は、圧縮機13を、上述したフルロード状態とアンロード状態とに切り替える制御も行う。
また、制御装置70は、圧縮機13及び室外ファン22を停止させた状態で、室内ファン21を稼働させる、後述するフリークーリング制御も行う。
また、制御装置70は、冷凍サイクル装置10に客室PRMの冷房を行わせているとき、及び上記フリークーリング制御を行っているときに、客室PRMの温度が、予め設定された目標値に達したか否かの判定も行う。
図1に戻って、説明を続ける。図1には、図2に示した構成のうち、室内熱交換器11と室内ファン21のみが示されている。室内熱交換器11は、室内ファン21を挟んで対向して配置された第1室内熱交換器11aと第2室内熱交換器11bよりなる。第1室内熱交換器11a、第2室内熱交換器11b、及び室内ファン21は、鉄道車両TRの屋根部分において、ケーシングCSで画定された室内機室IRに収容されている。
室内機室IRには、客室PRMに通じるリターン口APa及びAPbが形成されている。室内ファン21は、リターン口APaから客室PRMの空気を吸い上げ、吸い上げた空気を、第1室内熱交換器11aを通過させた後、ダクトDTを通じて客室PRMに戻す。また、室内ファン21は、リターン口APbからも客室PRMの空気を吸い上げ、吸い上げた空気を、第2室内熱交換器11bを通過させた後、ダクトDTを通じて客室PRMに戻す。第1室内熱交換器11aと第2室内熱交換器11bで空気が冷却される。
また、車両用空気調和装置100は、室内機室IRを画定するケーシングCSに設けられた外気ダンパ装置31及び32も備える。
外気ダンパ装置31は、鉄道車両TRの外部の空気(以下、外気という。)の室内機室IRへの流入量を調整する弁としての外気ダンパ31aと、外気ダンパ31aを駆動する外気ダンパ駆動装置31bとを有する。外気ダンパ31aは、外気を、室内機室IRを通して客室PRMに取り入れ可能な開状態と、外気の客室PRMへの取り込みを遮断する閉状態とに切り替え可能である。外気ダンパ駆動装置31bが、外気ダンパ31aの開状態と閉状態との切り替えを行う。
外気ダンパ装置32も、外気ダンパ装置31と同様、外気を客室PRMに取り入れ可能な開状態と、外気の客室PRMへの取り込みを遮断する閉状態とに切り替え可能な外気ダンパ32aと、外気ダンパ32aの開状態と閉状態との切り替えを行う外気ダンパ駆動装置32bとを有する。
外気ダンパ31a及び32aが開状態のときに室内ファン21が作動されると、室内ファン21が形成する風圧によって、外気が外気ダンパ31a及び32aを通して室内機室IRに取り込まれ、取り込まれた外気が、ダクトDTを通して客室PRMに放出される。
つまり、室内ファン21は、客室PRM内の空気(以下、内気という。)を吸い上げる気流を形成する役割だけでなく、外気を、外気ダンパ装置31及び32を通じて客室PRMに取り込む気流を形成する外気取り込みファンとしての役割も兼ねている。
外気の温度が、内気の温度よりも低い場合、第1室内熱交換器11aと第2室内熱交換器11bが冷却されていなくても、即ち、図2に示した圧縮機13及び室外ファン22を停止させていても、外気を客室PRMに取り込むことで、客室PRMを冷房できる。このように、図2に示した圧縮機13及び室外ファン22を停止させたまま、外気によって客室PRMを冷房することをフリークーリングと呼ぶ。
フリークーリングを実現するために、図3に示す制御装置70は、図2に示す圧縮機13及び室外ファン22を停止させた状態で、図1に示す外気ダンパ31a及び32aをそれぞれ開状態とし、かつ室内ファン21を作動させることにより、外気を客室PRMに取り込ませるフリークーリング制御を行う。
フリークーリングによれば、図2に示す圧縮機13及び室外ファン22を稼働させなくても、客室PRMを冷房できるので、省エネルギー化が図られる。但し、フリークーリングを行うためには、外気の温度が内気の温度よりも低いという条件が少なくとも満たされている必要がある。
そこで、図1に示すように、車両用空気調和装置100は、外気の温度が内気の温度よりも低いことを検知できるように、外気の温度である外気温度を計測する外気温度計測器40と、内気の温度である室内温度を計測する室内温度計測器50とを備える。なお、これら外気温度計測器40と室内温度計測器50の検出結果は、図3に示す制御装置70に出力される。
一方、フリークーリングを行うか否かを、外気温度が室内温度より低いという条件を満たすか否かのみによって判断すると、無理なフリークーリングが実行されかねない。具体的には、外気温度が客室PRMの乗車率に見合う程度に低くない場合には、たとえ外気温度が室内温度より低くても、客室PRMの温度をフリークーリングですみやかに目標値に収束させることが無理な場合がある。その場合、乗客にとっての快適性が損なわれる。
そこで、車両用空気調和装置100は、乗車率を考慮して無理なフリークーリングの実行を抑える構成も備えている。以下、図3を参照して、具体的に説明する。
図3に示すように、車両用空気調和装置100は、乗車率を把握するために、鉄道車両TRの重さを計測する荷重計測器60を備える。荷重計測器60は、客室PRM内に乗客を収容した状態の鉄道車両TRの重さを計測する。
また、車両用空気調和装置100は、荷重計測器60の計測結果を用いて、フリークーリング制御を実行するか否かを判定するフリークーリング実行判定を行う制御装置70を備える。以下、そのフリークーリング実行判定に必要な計算について、具体的に説明する。
制御装置70は、荷重計測器60の計測結果をA[kg]、乗客を除いた鉄道車両TRの車体のみの重さをC[kg]、鉄道車両TRの定員数分の乗客の重さをC[kg]としたとき、乗車率[%]を、次式(1)により求める。
乗車率[%]=100・(A−C)[kg]/C[kg]…(1)
また、制御装置70は、上記乗車率[%]を用いて、客室PRMの温度の下がりにくさを表す室内熱負荷値[W]を求める。室内熱負荷値[W]は、乗車率[%]が大きい程、大きくなるように乗車率[%]に依存し、かつ客室PRMの温度の目標値から外気温度を引いた温度差が大きい程、小さくなるようにその温度差に依存する物理量である。
具体的には、制御装置70は、客室PRMの温度の目標値をT[℃]、外気温度をT[℃]としたとき、比例定数C[W]とC[W/℃]を用いて、次式(2)により室内熱負荷値[W]を求める。ここで、外気温度T[℃]には、外気温度計測器40の計測結果が用いられる。目標値T[℃]は、予め設定される。
室内熱負荷値[W]=C[W]・乗車率[%]−C[W/℃]・(T−T)[℃]…(2)
この室内熱負荷値[W]が、上記フリークーリング制御による冷房の能力を上回るか否かを判定し、上回る場合には、上記フリークーリング制御を行わず、図2に示した冷凍サイクル装置10による冷房を行うこととすれば、乗車率[%]が高い場合の無理なフリークーリングの実行を抑制できる。
そこで、その判定を行うために、制御装置70は、上記フリークーリング制御による冷房の能力を表すフリークーリング能力値[W]を、次式(3)により求める。
フリークーリング能力値[W]=C[W/℃]・(T−T)[℃]…(3)
ここで、室内温度T[℃]には、室内温度計測器50の計測結果が用いられる。また、C[W/℃]は、比例定数である。上式(3)に示すように、フリークーリング能力値[W]は、室内温度T[℃]から外気温度T[℃]を引いた温度差が大きい程大きくなるようにその温度差に依存する物理量である。
そして、制御装置70は、フリークーリング能力値と、室内熱負荷値との比較によって、フリークーリング制御を実行するか否かを判定し、フリークーリング能力値が室内熱負荷値を上回る場合にのみ、フリークーリング制御を行う。これにより、無理なフリークーリングの実行が抑えられる。
制御装置70の構成について、具体的に説明する。制御装置70は、制御装置70の動作を記述した制御プログラム71が格納された記憶部72と、記憶部72から制御プログラム71を読み出して実行するプロセッサ73とを有する。なお、記憶部72には、上式(1)−(3)の計算に必要な定数CからCの値も記憶されている。
制御プログラム71は、プロセッサ73に、以下に述べる第1−第3の処理を含む冷房制御を実現させる。
第1の処理は、客室PRMをフリークーリング制御によって冷房することが可能か否かを判定する事前判定処理である。
第2の処理は、事前判定処理でフリークーリング制御によって客室PRMを冷房することが可能であると判定した場合に、上式(1)−(3)を用いて、室内熱負荷値とフリークーリング能力値を算出し、両値の比較によって、フリークーリング制御を実行するか否かを判定するフリークーリング実行判定処理である。
第3の処理は、事前判定処理でフリークーリング制御によって客室PRMを冷房することが可能でないと判定した場合、及びフリークーリング実行判定処理でフリークーリング制御を実行しないと判定した場合に、冷凍サイクル装置10に客室PRMを冷房させる冷凍サイクル制御を行う処理である。
以下、制御プログラム71によって実現される冷房制御について、図4を参照して具体的に説明する。図4のステップS11が上記事前判定処理であり、ステップS12が上記フリークーリング実行判定処理であり、ステップS14及びS15が上記冷凍サイクル制御を行う処理である。以下、詳細に説明する。
図4に示すように、制御装置70は、まずフリークーリング開始条件が成立しているか否かを判定する事前判定を行う(ステップS11)。ここで、フリークーリング開始条件が成立する場合とは、次の条件(a)−(c)のすべてが成立していることを意味する。
条件(a):客室PRMの温度の目標値Tが室内温度Tよりも低く、かつ外気温度Tが客室PRMの温度の目標値Tよりも低いこと。つまり、室内温度T>目標値T>外気温度Tなる不等式が満たされること。なお、制御装置70は、室内温度Tについては室内温度計測器50の計測結果を用い、外気温度Tについては外気温度計測器40の計測結果を用いる。目標値Tは予め設定される。この条件(a)が満たされない場合は、原理的にフリークーリングを行うことができない。
条件(b):室内温度Tから外気温度Tを引いた値が、予め定められた第1閾値X以上であること。つまり、室内温度T−外気温度T≧第1閾値Xなる不等式が満たされること。この条件(b)が満たされない場合は、たとえフリークーリングを試みたとしても、室内温度Tを充分すみやかに冷却することができない。
条件(c):室内温度Tから目標値Tを引いた値が、予め定められた第2閾値Y以下であること。つまり、室内温度T−目標値T≦第2閾値Yなる不等式が満たされること。この条件(c)が満たされない場合は、たとえフリークーリングを試みたとしても、室内温度Tを目標値Tに到達させることができない可能性が高い。
制御装置70は、上記条件(a)−(c)のすべてが満たされる場合(ステップS11;YES)、フリークーリング制御による客室PRMの冷房が可能であると判断する。そして、制御装置70は、実際にフリークーリングを実行するか否かを判定するフリークーリング実行判定を行う(ステップS12)。
フリークーリング実行判定(ステップS12)では、制御装置70は、上式(1)−(3)を用いて室内熱負荷値とフリークーリング能力値を算出し、フリークーリング能力値が室内熱負荷値よりも大きいか否かを判定する。
制御装置70は、フリークーリング能力値が室内熱負荷値よりも大きい場合は(ステップS12;YES)、フリークーリング制御によって室内温度Tをすみやかに目標値Tに収束させることができると見込めるため、フリークーリング制御を開始する(ステップS13)。具体的には、制御装置70は、圧縮機13及び室外ファン22を停止させた状態で、外気ダンパ31a及び32aをそれぞれ開状態とし、かつ室内ファン21を作動させることにより、外気が客室PRMに取り込まれる状態とする。
一方、制御装置70は、ステップS11で、上記条件(a)−(c)のすべてが満たされない場合は(ステップS11;NO)、フリークーリング制御による客室PRMの冷房が不可能であるため、圧縮機13を既述のフルロード状態で稼働させる冷凍サイクル運転を開始させる冷凍サイクル制御を行う(ステップS14)。
具体的には、制御装置70は、圧縮機13をフルロード状態に制御したうえで稼働させると共に、外気ダンパ31a及び32aがそれぞれ閉状態のままで、室内ファン21及び室外ファン22を稼働させる。これにより、冷凍サイクル装置10によって、客室PRMがすみやかに冷却される。
一方、制御装置70は、ステップS12で、フリークーリング能力値が室内熱負荷値以下である場合は(ステップS12;NO)、フリークーリング制御では室内温度Tをすみやかに目標値Tに収束させることができないため、圧縮機13を既述のアンロード状態で稼働させる冷凍サイクル弱運転を開始させる冷凍サイクル制御を行う(ステップS15)。
具体的には、制御装置70は、圧縮機13をアンロード状態に制御したうえで稼働させると共に、外気ダンパ31a及び32aがそれぞれ閉状態のままで、室内ファン21及び室外ファン22を稼働させる。これにより、冷凍サイクル装置10によって、客室PRMが、フリークーリング制御を行う場合よりもすみやかに冷却される。
なお、ステップS14では圧縮機13をフルロード状態で稼働させるのに対し、ステップS15では圧縮機13をアンロード状態で稼働させるのは、ステップS15の遂行は、ステップS11のフリークーリング開始条件の成立が前提であり、室内温度Tと目標値Tの差がさほど大きくないため、冷凍サイクル装置10が客室PRMを冷房する能力を低下させても、充分に客室PRMを冷房できると見込めるためである。
制御装置70は、ステップS13でフリークーリング制御を開始した後、ステップS14で冷凍サイクル運転を開始した後、又はステップS15で冷凍サイクル弱運転を開始した後は、室内温度Tと目標値Tの差の絶対値が、予め定められた閾値ε未満となったか否かを判定する(ステップS16)。
制御装置70は、室内温度Tと目標値Tの差の絶対値が、予め定められた閾値ε未満となった場合は(ステップS16;YES)、室内温度Tが目標値Tに充分に収束しており、これ以上の冷房を継続する必要がないため、ステップS13で開始したフリークーリング制御、ステップS14で開始した冷凍サイクル運転、又はステップS15で開始した冷凍サイクル弱運転を、停止させる(ステップS17)。
制御装置70は、冷房を停止させた後も、室内温度Tと目標値Tの差の絶対値が閾値ε未満であるか否かを監視し(ステップS18)、室内温度Tと目標値Tの差の絶対値が閾値ε以上となった場合(ステップS18;NO)、ステップS11に戻る(RETURN)。なお、制御装置70は、鉄道車両TRの営業運行を終了する旨の外部割込みを受けることで、本冷房制御を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、事前判定(ステップS11)で、フリークーリング開始条件が成立し、フリークーリング制御による客室PRMの冷房が可能であると判定された場合であっても、フリークーリング実行判定(ステップS12)で、フリークーリング能力値と室内熱負荷値との比較によって、フリークーリング制御を実行するか否かが判定される。
そして、フリークーリング能力値が室内熱負荷値を上回る場合にのみ、フリークーリング制御が実行される。このため、無理なフリークーリングの実行によって客室PRMの快適性が損なわれる問題が生じにくい。
また、冷凍サイクル装置10が、客室PRMを冷房する能力を少なくとも2段階に切り替え可能に構成されている。具体的には、圧縮機13が、フルロード状態とアンロード状態とに切り替え可能である。
そして、制御装置70が、事前判定(ステップS11)でフリークーリング制御による客室の冷房が可能でないと判定した場合に、客室PRMを冷房する能力を2段階のうち相対的に高い方に制御した状態、即ちフルロード状態で冷凍サイクル装置10を運転させる冷凍サイクル制御を行うと共に、フリークーリング実行判定(ステップS12)でフリークーリング制御を実行しないと判定した場合には、客室PRMを冷房する能力を2段階のうち相対的に低い方に制御した状態、即ちアンロード状態で冷凍サイクル装置10を運転させる冷凍サイクル制御を行う。
このため、フリークーリング実行判定(ステップS12)でフリークーリング制御を実行しないと判定された場合には、フリークーリング制御は実行されないものの、冷凍サイクル装置10の能力を低下させることによる省エネルギー化を図ることができる。
[実施形態2]
上記実施形態1では、フリークーリング能力値が室内熱負荷値を上回った場合に、室内温度と目標値との差の絶対値が閾値ε未満になるまで、フリークーリング制御を継続させた。しかし、フリークーリング制御が一定期間以上継続した場合には、フリークーリング制御によっては室内温度を目標値に到達させることができない可能性があるため、冷凍サイクル装置10による冷房を開始してもよい。以下、その具体例を説明する。
図5に示すように、本実施形態では、制御装置70が、フリークーリング制御を開始した後(ステップS13)、フリークーリング制御が予め定められた一定期間継続されたか否かを判定する(ステップS21)。制御装置70は、一定期間継続するまでは(ステップS21;NO)、実施形態1の場合と同様、室内温度Tと目標値Tの差の絶対値が閾値ε未満となるまで、フリークーリング制御を継続させる(ステップS16及びS17)。
一方、制御装置70は、フリークーリング制御が一定期間以上継続された場合には(ステップS21;YES)、フリークーリング制御を停止させ、冷凍サイクル装置10による冷凍サイクル弱運転を開始させる(ステップS15)。具体的には、制御装置70は、室内ファン21を稼働させたまま、外気ダンパ31a及び32aを閉状態に制御し、かつ圧縮機13をアンロード状態で稼働させると共に、室外ファン22も稼働させる。
そして、制御装置70は、実施形態1の場合と同様、室内温度Tと目標値Tの差の絶対値が閾値ε未満となるまで、冷凍サイクル装置10による冷凍サイクル弱運転を行う(ステップS22)。これら以外の動作については、実施形態1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、フリークーリング制御が一定期間継続した場合には、フリークーリング制御を停止して、冷凍サイクル装置10による冷房を開始するため、フリークーリングが無理に継続されてしまう問題を回避できる。
[実施形態3]
上記実施形態1では、フリークーリング制御を開始した後、室内温度Tと目標値Tとの差の絶対値が閾値ε未満になるまで、フリークーリング制御を継続させた。しかし、鉄道車両TRが次駅に到着した際は、鉄道車両TRのドアが開くため、客室PRMへの外気の流入によって、客室PRMの温度が低下する。そこで、次駅でドアが開くことで客室PRMが充分に快適な温度に低下すると予測できる場合は、たとえ現在の室内温度が目標温度の近傍まで冷えていなくても、フリークーリング制御を停止してよい。以下、その具体例について説明する。
図6に示すように、本実施形態では、制御装置70が、フリークーリング制御を開始(ステップS13)した後に、次駅で鉄道車両TRが停車した際の室内温度の低下の度合いを表す次駅停車時冷却度が、既述の室内熱負荷値を上回るか否かを判定する(ステップS31)。以下、具体的に説明する。
次駅停車時冷却度は、次駅で鉄道車両TRが停車する期間に客室PRMが外部と連通することによって室内温度が低下する度合いを表す物理量である。次駅停車時冷却度は、次駅で鉄道車両TRのドアが開く期間T[s]が長い程大きく、室内温度Tから外気温度Tを引いた温度差ΔB[℃]が大きい程大きくなるように定義される。
具体的には、制御装置70は、比例定数をC[W/s/℃]としたとき、次式(4)によって、次駅停車時冷却度[W]を求める。
次駅停車時冷却度[W]=C[W/s/℃]・T[s]・ΔB[℃]…(4)
なお、比例定数C[W/s/℃]の値は、予め図3に示す記憶部72に格納されているものとする。また、図3に示す記憶部72には、駅と、その駅に停車したときにドアが開く期間T[s]とを対応付けたテーブルも予め格納されている。
制御装置70は、鉄道車両TRの運転室において運行を制御する運行制御機器から得られる情報、駅の設備から無線で取得するその駅を特定する情報、ドアが開いたことを検知するセンサを用いて特定されるこれまでのドアの開き回数を表す情報、又はGPS(Global Positioning System)から得られる情報によって、次駅を特定する。そして、制御装置70は、その特定した次駅に対応する、ドアが開く期間T[s]を、上記テーブルを参照して特定し、上式(4)に代入して、上記次駅停車時冷却度[W]を求める。
そして、制御装置70は、上記ステップS31では、次駅停車時冷却度が、既述の室内熱負荷値より大きいか否かを判定する。これは、次駅で客室PRMの温度が目標値Tに近づくと見込めるか否かを判定することに相当する。
制御装置70は、上記ステップS31で、次駅停車時冷却度が、既述の室内熱負荷値以下の場合は(ステップS31;NO)、次駅で客室PRMの温度が目標値Tに近づくと見込めないため、室内温度Tと目標値Tとの差の絶対値が閾値ε未満になるまで、フリークーリング制御を継続させる(ステップS16)。
一方、制御装置70は、上記ステップS31で、次駅停車時冷却度が、既述の室内熱負荷値を超える場合は(ステップS31;YES)、次駅で客室PRMの温度が目標値Tに近づくと見込めるため、図1に示す室内ファン21を停止させることで、フリークーリング制御を停止させる停止制御を行う(ステップS17)。これら以外の動作については、実施形態1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によれば、制御装置70が、フリークーリング制御による客室PRMの冷房が可能であると判定した後(ステップS11;YES)、フリークーリング制御を行っている際に、次駅で鉄道車両TRが停車する期間T[s]に客室PRMが外部と連通することによって客室PRMの温度が目標値Tに近づくと見込めるか否かを判定し(ステップS31)、客室PRMの温度が目標値Tに近づくと見込める場合に(ステップS31;YES)、圧縮機13を停止させたまま、室内ファン21も停止させる停止制御を行う(ステップS17)。このため、室内ファン21の電力消費も削減できるため、従来よりも省エネルギー化を図ることができる。
また、次駅に到達するまでフリークーリング制御を継続させる場合は、次駅でドアが開いた際に室内温度Tが下がり過ぎる問題が生じ得たが、本実施形態では、鉄道車両TRが次駅に到達する前に、フリークーリング制御が停止され得るため、次駅で室内温度Tが下がり過ぎる問題を生じ難くすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。本発明はこれに限られず、以下に述べる変形も可能である。
上記実施形態1−3では、冷凍サイクル装置10の冷房の能力の切り替えを、機械的に容量が切り替え可能な圧縮機13によって実現したが、冷凍サイクル装置10において冷房の能力を少なくとも2段階に切り替える構成は、これに限られない。圧縮機13の運転の周波数を可変としたり、複数台の圧縮機13を用いる場合に稼働させる圧縮機13の台数を可変としたりすることで、冷凍サイクル装置10の冷房の能力の切り替えを実現することもできる。具体的には、上記冷凍サイクル弱運転は、圧縮機13の運転の周波数を相対的に低下させた状態とすること、又は稼働させる圧縮機13の台数を相対的に減らすことによっても実現できる。
上記実施形態1では、外気ダンパ31a及び32aを開状態と閉状態とに切り替えたが、外気ダンパ31a及び32aの開き具合は、3段階以上の多段階又は無段階に調整可能であってもよい。この場合は、制御装置70が、フリークーリング制御中に、室内熱負荷値が高い程、外気ダンパ31a及び32aの開き具合が高められるように、室内熱負荷値に応じて、外気ダンパ31a及び32aの開き具合を制御してもよい。
また、図1では、リターン口APa及びAPbを通過する内気の流量を調整する弁としてのリターンダンパの図示を省略したが、制御装置70は、リターンダンパを制御することもできる。制御装置70は、フリークーリング制御中は、リターンダンパを閉じた状態とすることで、効率的に外気を客室PRMに取り込むことができる。また、制御装置70は、フリークーリング制御中に、室内熱負荷値及び室内温度に基づいて、外気ダンパ31a及び32aの開き具合と、リターンダンパの開き具合との割合を変化させてもよい。
上記実施形態3では、フリークーリング実行判定(ステップS12)でフリークーリング制御を実行すると判定した場合に、フリークーリングを開始したが、フリークーリング実行判定(ステップS12)を省略し、事前判定(ステップS11)でフリークーリング開始条件が成立した場合に、フリークーリングを開始してもよい。この場合でも、圧縮機13を停止させたまま、室内ファン21も停止させる停止制御(ステップS17)が行われるため、室内ファン21の電力消費の削減による省エネルギー化を図ることができる。
上記実施形態1−3には、冷凍サイクル装置10が鉄道車両TRの屋根部分に設けられた構成を例示したが、冷凍サイクル装置10の設置場所は、特に屋根部分に限られない。冷凍サイクル装置10は、鉄道車両TRの床下部分に配置してもよい。また、冷凍サイクル装置10の構成要素を複数の箇所に分離させて配置してもよい。具体的には、冷凍サイクル装置10の構成要素のうち、室外熱交換器14を含む室外ユニットと、室内熱交換器11を含む室内ユニットとを分離させて配置してもよい。
上記実施形態1−3では、車両が鉄道車両TRである場合について述べたが、車両は鉄道車両TRに限られない。本明細書において、車両とは、バスその他の自動車も含む概念とする。また、本明細書において、駅とは、鉄道車両TRの駅のみならず、バス停その他の自動車駅をも含む概念とする。
図3に示す制御プログラム71をコンピュータにインストールすることで、そのコンピュータを制御装置70として機能させることもできる。制御プログラム71は、通信回線を介して配布してもよいし、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリといったコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされる。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。
本出願は、2017年6月12日に出願された、日本国特許出願特願2017−114882号に基づく。本明細書中に日本国特許出願特願2017−114882号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
本発明に係る車両用空気調和装置と車両用空気調和装置の空気調和方法とは、車両の客室の冷房に用いることができる。
10…冷凍サイクル装置、11…室内熱交換器(蒸発器)、11a…第1室内熱交換器、11b…第2室内熱交換器、12…気液分離器、13…圧縮機、14…室外熱交換器(凝縮器)、15…膨張器、16…冷媒配管、21…室内ファン(外気取り込みファン)、22…室外ファン、31,32…外気ダンパ装置、31a,32a…外気ダンパ、31b,32b…外気ダンパ駆動装置、40…外気温度計測器、50…室内温度計測器、60…荷重計測器、70…制御装置、71…制御プログラム、72…記憶部、73…プロセッサ、100…車両用空気調和装置、TR…鉄道車両(車両)、PRM…客室、CS…ケーシング、IR…室内機室、APa,APb…リターン口、DT…ダクト。

Claims (7)

  1. 車両に設けられ、前記車両の客室を冷房するための冷凍サイクルを、該冷凍サイクル内で冷媒を循環させる圧縮機を用いて構成する冷凍サイクル装置と、
    外気を前記客室に取り入れ可能な開状態と、前記外気の前記客室への取り込みを遮断する閉状態とに切り替え可能な外気ダンパ装置と、
    前記外気の温度である外気温度を計測する外気温度計測器と、
    前記客室の温度である室内温度を計測する室内温度計測器と、
    前記冷凍サイクル装置に前記客室を冷房させる冷凍サイクル制御と、前記圧縮機を停止させた状態で、前記外気ダンパ装置を前記開状態に制御し、前記外気を前記客室に取り込ませるフリークーリング制御とを行う制御装置と、を備え、
    前記制御装置が、
    予め設定された前記客室の温度の目標値、前記外気温度計測器で計測された前記外気温度、及び前記室内温度計測器で計測された前記室内温度に基づいて、前記フリークーリング制御による前記客室の冷房が可能か否かを判定する事前判定と、
    前記事前判定で前記フリークーリング制御による前記客室の冷房が可能であると判定した場合に、前記外気温度と前記室内温度との温度差に依存し、前記フリークーリング制御による冷房の能力を表すフリークーリング能力値と、前記客室における乗客の乗車率に依存し、前記客室の温度の下がりにくさを表す室内熱負荷値との比較によって、前記フリークーリング制御を実行するか否かを判定するフリークーリング実行判定と、
    を行う、車両用空気調和装置。
  2. 前記冷凍サイクル装置が、前記客室を冷房する能力を、少なくとも2段階に切り替え可能に構成されており、
    前記制御装置が、前記事前判定で、前記フリークーリング制御による前記客室の冷房が可能でないと判定した場合に、前記冷凍サイクル装置の前記能力を前記2段階のうち相対的に高い方に制御した状態で前記冷凍サイクル制御を行うと共に、前記フリークーリング実行判定で、前記フリークーリング制御を実行しないと判定した場合には、前記冷凍サイクル装置の前記能力を前記2段階のうち相対的に低い方に制御した状態で前記冷凍サイクル制御を行う、請求項1に記載の車両用空気調和装置。
  3. 車両に設けられ、前記車両の客室を冷房するための冷凍サイクルを、該冷凍サイクル内で冷媒を循環させる圧縮機を用いて構成する冷凍サイクル装置と、
    外気を前記客室に取り入れ可能な開状態と、前記外気の前記客室への取り込みを遮断する閉状態とに切り替え可能な外気ダンパ装置と、
    前記外気ダンパ装置が前記開状態のときに作動された場合に、前記外気を、前記外気ダンパ装置を通じて前記客室に取り込む気流を形成する外気取り込みファンと、
    前記外気の温度である外気温度を検出する外気温度計測器と、
    前記客室の温度である室内温度を検出する室内温度計測器と、
    前記冷凍サイクル装置に前記客室を冷房させる冷凍サイクル制御と、前記圧縮機を停止させた状態で、前記外気ダンパ装置を前記開状態に制御すると共に、前記外気取り込みファンを作動させることにより、前記外気を前記客室に取り込ませるフリークーリング制御とを行う制御装置と、を備え、
    前記制御装置が、
    予め設定された前記客室の温度の目標値、前記外気温度計測器で計測された前記外気温度、及び前記室内温度計測器で計測された前記室内温度に基づいて、前記フリークーリング制御による前記客室の冷房が可能か否かを判定する事前判定と、
    前記事前判定で前記フリークーリング制御による前記客室の冷房が可能であると判定した後、前記フリークーリング制御を行っているときに、次駅で前記車両が停車する期間に前記客室が外部と連通することによって前記室内温度が前記目標値に近づくと見込めるか否かを判定し、前記室内温度が前記目標値に近づくと見込める場合に、前記圧縮機を停止させたまま、前記外気取り込みファンも停止させる停止制御と、
    を行う、車両用空気調和装置。
  4. 前記制御装置が、
    前記事前判定で前記フリークーリング制御による前記客室の冷房が可能であると判定した場合に、前記外気温度と前記室内温度との温度差に依存し、前記フリークーリング制御による冷房の能力を表すフリークーリング能力値と、前記客室における乗客の乗車率に依存し、前記客室の温度の下がりにくさを表す室内熱負荷値との比較によって、前記フリークーリング制御を実行するか否かを判定するフリークーリング実行判定、
    をさらに行い、
    前記フリークーリング実行判定で前記フリークーリング制御を実行すると判定した場合に、前記フリークーリング制御を開始する、請求項3に記載の車両用空気調和装置。
  5. 前記制御装置が、前記事前判定において、前記室内温度から前記外気温度を引いた値が予め定められた第1閾値以上であり、かつ前記室内温度から前記目標値を引いた値が予め定められた第2閾値以下である場合に、前記フリークーリング制御による前記客室の冷房が可能であると判定する、請求項1から4のいずれか1項に記載の車両用空気調和装置。
  6. 車両の客室を、前記客室を冷房するために前記車両に設けられた冷凍サイクル装置を停止させた状態で、外気を前記客室に取り込ませるフリークーリング制御によって冷房することが可能か否かを判定する事前判定ステップと、
    前記事前判定ステップで前記フリークーリング制御によって前記客室を冷房することが可能であると判定した場合に、前記外気の温度である外気温度と前記客室の温度である室内温度との温度差に依存し、前記フリークーリング制御による冷房の能力を表すフリークーリング能力値と、前記客室における乗客の乗車率に依存し、前記客室の温度の下がりにくさを表す室内熱負荷値との比較によって、前記フリークーリング制御を実行するか否かを判定するフリークーリング実行判定ステップと、
    を有する、車両用空気調和装置の空気調和方法。
  7. 車両の客室を、前記客室を冷房するために前記車両に設けられた冷凍サイクル装置を停止させた状態で、外気取り込みファンによって外気を前記客室に取り込ませるフリークーリング制御によって冷房することが可能か否かを判定する事前判定ステップと、
    前記事前判定ステップで前記フリークーリング制御によって前記客室を冷房することが可能であると判定し、前記フリークーリング制御を行っているときに、次駅で前記車両が停車する期間に前記客室が外部と連通することによって前記客室の温度が予め定められた目標値に近づくと見込めるか否かを判定し、前記客室の温度が前記目標値に近づくと見込める場合に、前記冷凍サイクル装置を停止させたまま、前記外気取り込みファンも停止させる停止制御ステップと、
    を有する、車両用空気調和装置の空気調和方法。
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