JP6490095B2 - 空気調和システム - Google Patents

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    • F24F11/00Control or safety arrangements
    • F24F11/89Arrangement or mounting of control or safety devices

Description

本発明は、換気装置を備えた空気調和システムに関するものである。
従来、室外空気を加熱手段で加熱し、加熱した空気を室内に供給して該室内を暖房する換気装置が提案されている。このような換気装置は、例えば、室内の設定温度と室外温度との差に基づいて加熱量が制御される構成となっている(例えば特許文献1参照)。
また、従来、室内空気を加熱する室内機を上記の換気装置と共に室内に設置する空気調和システムも提案されている。
特開2010−249378号公報
従来の空気調和システムは、室内機及び換気装置の双方で室内を暖房する際、室内機及び換気装置が各々単独で動作していた。このため、従来の空気調和システムは、室内機及び換気装置の双方で室内を暖房する際、効率が悪化してしまうという課題があった。
詳しくは、換気装置が設置された室内の暖房負荷は、概略、「室内の暖房負荷=外気負荷+その他暖房負荷−内部発熱」となる。外気負荷とは、換気によって発生する暖房負荷である。その他暖房負荷とは、壁、窓等からの熱漏洩、及び、隙間風による熱漏洩等で発生する暖房負荷である。内部発熱とは、人体、機器、照明からの発熱、及び日射熱等である。
例えば、外気負荷が20[kw]、その他暖房負荷が8[kw]、及び、内部発熱が5[kw]の場合、室内の暖房負荷は、20[kw]+8[kw]−5[kw]=23[kw]となる。このとき、換気装置の加熱能力が20[kw]あるとした場合、従来の空気調和システムは、室内機及び換気装置が各々単独で動作していたため、換気装置が20[kw]の外気負荷を担う。したがって、室内機は、3[kw]の加熱を行うこととなる。
ここで、一般的に、室内機及び換気装置は、風量が大きい程、加熱能力が大きくなる。また、同一の加熱量を発生させる場合、風量が大きいほど、効率が良くなる。空気を加熱する加熱手段の温度を低減させられるからである。また、一般的に、室内機の方が、換気装置よりも風量が大きい。室外空気が室内に入って、室内温度が低下しすぎることを防止するため、換気装置の風量を必要最小限に抑えたいからである。したがって、上記の例の場合、加熱能力が低い換気装置の方が、加熱能力の高い室内機よりも大きな加熱量を発生することとなり、空気調和システムの効率が悪化してしまう。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、室内機及び換気装置の双方で室内を暖房する際、従来よりも効率を向上させることができる空気調和システムを提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和システムは、第1圧縮機、第1室外熱交換器、第1膨張装置及び第1室内熱交換器を有する第1冷凍サイクル回路と、第1加熱手段として前記第1室内熱交換器を有し、室内の空気を該第1加熱手段で加熱して前記室内へ戻す室内機と、第2加熱手段を有し、室外空気を該第2加熱手段で加熱して前記室内へ供給する換気装置と、前記室内機及び前記換気装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記室内の暖房負荷を推定する空調負荷推定手段と、閾値を記憶する記憶手段と、前記空調負荷推定手段が推定した前記暖房負荷と前記閾値とを比較し、前記室内機及び前記換気装置の加熱量を制御する加熱量制御手段と、を有し、該加熱量制御手段は、前記暖房負荷が前記閾値以上の場合、前記室内機及び前記換気装置のうちで加熱能力が低い方の装置の加熱量を最低凝縮温度以上最高凝縮温度以下かつ非ゼロで一定に制御し、前記室内機及び前記換気装置のうちで加熱能力が高い方の装置の加熱量を可変に制御する構成である。
本発明に係る空気調和システムは、室内機及び換気装置の双方で室内を暖房する際、室内機及び換気装置のうちで加熱能力が低い方の装置の加熱量を一定に制御し、室内機及び換気装置のうちで加熱能力が高い方の装置の加熱量を可変に制御する構成となっている。このため、本発明に係る空気調和システムは、室内機及び換気装置の双方で室内を暖房する際、従来よりも効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る空気調和システムの概略図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムの冷凍サイクル回路を示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムの換気装置を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムの運転モード決定方法を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムにおける低暖房負荷時の運転モードを説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムにおける低暖房負荷時の運転モードの別の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムにおける高暖房負荷時の運転モードを説明するための説明図である。 本実施の形態に係る空気調和システムにおける暖房運転時の運転モードの切替制御を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムにおける高暖房負荷時の運転モードの別の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムの換気装置の別の一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムの空調負荷推定手段における暖房負荷推定手段の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムの運転モード決定方法の別の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和システム別の一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る空気調和システムの換気装置のさらに別の一例を示す概略図である。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和システムの概略図である。図2は、この空気調和システムの冷凍サイクル回路を示す冷媒回路図である。また、図3は、この空気調和システムの換気装置を示す概略図である。
以下、図1〜図3を用いて、本実施の形態に係る空気調和システム100の構成について説明する。なお、図1及び図2では、複数台の室内機1と1台の換気装置3とを有する空気調和システム100が記載されている。しかしながら、室内機1及び換気装置3の台数はあくまでも一例であり、室内機1を1台にしてもよいし、換気装置3を複数台にしてもよい。
本実施の形態に係る空気調和システム100は、同一の室内200に設置された室内機1及び換気装置3を備えている。室内機1は、室内200の空気を第1加熱手段で加熱して室内200へ戻すものである。また、換気装置3は、室外空気を第2加熱手段で加熱して室内200へ供給するものである。図3に示すように、換気装置3には、室外空気(OA)の温度を検知するOA温度検出装置31、及び、室内200の空気(RA)の温度を検知するRA温度検出装置32が設けられている。
ここで、OA温度検出装置31が、本発明の室外温度検出装置に相当する。また、RA温度検出装置32が、本発明の室内温度検出装置に相当する。なお、OA温度検出装置31及びRA温度検出装置32の設置位置は任意であり、換気装置3の外部に設けてもよい。
また、詳細は後述するが、本実施の形態に係る空気調和システム100は、第1冷凍サイクル回路11及び第2冷凍サイクル回路21を備えている。そして、第1冷凍サイクル回路11の室内熱交換器16を室内機1の第1加熱手段として用い、第2冷凍サイクル回路21の室内熱交換器26を換気装置3の第2加熱手段として用いている。このため、本実施の形態1に係る空気調和システム100は、第1冷凍サイクル回路11の一部の構成を収納する室外機2を備え、当該室外機2と室内機1とを冷媒配管101で接続している。また、本実施の形態に係る空気調和システム100は、第2冷凍サイクル回路21の一部の構成を収納する室外機4を備え、当該室外機4と換気装置3とを冷媒配管102で接続している。すなわち、本実施の形態では、室内機系統が室内機1及び室外機2で構成され、換気装置系統が換気装置3及び室外機4で構成されている。
図2に示すように、第1冷凍サイクル回路11は、圧縮機12、室外熱交換器14、膨張装置15、及び、室内熱交換器16を備えている。また、本実施の形態に係る第1冷凍サイクル回路11は、室内機1において冷房及び暖房の双方を実現するため、四方弁13も備えている。
ここで、圧縮機12が、本発明の第1圧縮機に相当する。室外熱交換器14が、本発明の第1室外熱交換器に相当する。膨張装置15が、本発明の第1膨張装置に相当する。また、室内熱交換器16が、本発明の第1室内熱交換器に相当する。
圧縮機12は、冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温高圧の状態にするものである。圧縮機12の種類は特に限定されるものではなく、例えば、レシプロ、ロータリー、スクロール又はスクリュー等の各種タイプの圧縮機構を用いて圧縮機12を構成することができる。圧縮機12は、インバーター等により回転数が可変に制御可能なタイプのもので構成するとよい。この圧縮機12の吐出口及び吸入口には、四方弁13が接続されている。
四方弁13は、圧縮機12の吐出口の接続先を室外熱交換器14又は室内熱交換器16の一方に切り替え、圧縮機12の吸入口を室外熱交換器14又は室内熱交換器16の他方に切り替えるものである。
室外熱交換器14は、内部を流れる冷媒と室外空気とを熱交換させる空気式熱交換器である。室外熱交換器14の周辺に、熱交換対象である室外空気を室外熱交換器14に供給する室外送風機17を設けるとよい。この室外熱交換器14は、膨張装置15を介して、室内熱交換器16と接続されている。
膨張装置15は、例えば膨張弁であり、冷媒を減圧して膨張させるものである。
室内熱交換器16は、内部を流れる冷媒と室内200の空気とを熱交換させる空気式熱交換器である。室内熱交換器16の周辺に、熱交換対象である室内200の空気を室内熱交換器16に供給する室内送風機18を設けるとよい。
ここで、室内送風機18が、本発明の第1送風機に相当する。
上述の第1冷凍サイクル回路11の各構成要素は、室内機1及び室外機2に収納されている。詳しくは、室内機1には、膨張装置15、室内熱交換器16及び室内送風機18が収納されている。また、室外機2には、圧縮機12、四方弁13、室外熱交換器14、及び室外送風機17が収納されている。なお、膨張装置15の設置位置は任意であり、室外機2に収納されてもよい。
また、図2に示すように、第2冷凍サイクル回路21は、圧縮機22、室外熱交換器24、膨張装置25、及び、室内熱交換器26を備えている。また、本実施の形態に係る第2冷凍サイクル回路21は、換気装置3において冷房及び暖房の双方を実現するため、四方弁23も備えている。
ここで、圧縮機22が、本発明の第2圧縮機に相当する。室外熱交換器24が、本発明の第2室外熱交換器に相当する。膨張装置25が、本発明の第2膨張装置に相当する。また、室内熱交換器26が、本発明の第2室内熱交換器に相当する。
圧縮機22は、冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮して高温高圧の状態にするものである。圧縮機22の種類は特に限定されるものではなく、例えば、レシプロ、ロータリー、スクロール又はスクリュー等の各種タイプの圧縮機構を用いて圧縮機22を構成することができる。圧縮機22は、インバーター等により回転数が可変に制御可能なタイプのもので構成するとよい。この圧縮機22の吐出口及び吸入口には、四方弁23が接続されている。
四方弁23は、圧縮機22の吐出口の接続先を室外熱交換器24又は室内熱交換器26の一方に切り替え、圧縮機22の吸入口を室外熱交換器24又は室内熱交換器26の他方に切り替えるものである。
室外熱交換器24は、内部を流れる冷媒と室外空気とを熱交換させる空気式熱交換器である。室外熱交換器24の周辺に、熱交換対象である室外空気を室外熱交換器24に供給する室外送風機27を設けるとよい。この室外熱交換器24は、膨張装置25を介して、室内熱交換器26と接続されている。
膨張装置25は、例えば膨張弁であり、冷媒を減圧して膨張させるものである。
室内熱交換器26は、内部を流れる冷媒と室外空気とを熱交換させる空気式熱交換器である。室内熱交換器26の周辺に、熱交換対象である室外空気を換気装置3内に取り込んで室内熱交換器26に供給する給気用送風機28を設けるとよい。
ここで、給気用送風機28が、本発明の第2送風機に相当する。
上述の第2冷凍サイクル回路21の各構成要素は、換気装置3及び室外機4に収納されている。詳しくは、換気装置3には、膨張装置25、室内熱交換器26及び給気用送風機28が収納されている。また、室外機4には、圧縮機22、四方弁23、室外熱交換器24、及び室外送風機27が収納されている。なお、膨張装置25の設置位置は任意であり、室外機4に収納されてもよい。
また、図1に示すように、本実施の形態に係る空気調和システム100は、室内機1及び換気装置3を制御する制御装置40を備えている。この制御装置40は、例えばマイコンであり、記憶手段41、空調負荷推定手段42及び凝縮温度制御手段43を備えている。
記憶手段41は、室内200の目標温度である設定温度、及び、凝縮温度制御手段43の加熱量制御に用いる閾値等を記憶するものである。
空調負荷推定手段42は、室内200の暖房負荷を推定するものである。ここで、室内200の暖房負荷は、概略、「室内200の暖房負荷=外気負荷+その他暖房負荷−内部発熱」となる。外気負荷とは、換気によって発生する暖房負荷である。その他暖房負荷とは、壁、窓等からの熱漏洩、及び、隙間風による熱漏洩等で発生する暖房負荷である。内部発熱とは、人体、機器、照明からの発熱、及び日射熱等である。暖房負荷がマイナスの場合は、冷房負荷ということになる。
凝縮温度制御手段43は、空調負荷推定手段42が推定した暖房負荷と記憶手段41に記憶された閾値L0とを比較し、室内機1及び換気装置3の加熱量を制御するものである。詳しくは、凝縮温度制御手段43は、暖房負荷が閾値L0以上の場合、室内機1及び換気装置3のうちで加熱能力が低い方の装置の加熱量を一定に制御し、室内機1及び換気装置3のうちで加熱能力が高い方の装置の加熱量を可変に制御するものである。また、凝縮温度制御手段43は、暖房負荷が閾値L0よりも小さい場合、室内機1及び換気装置3の一方の加熱を停止させ、室内機1及び換気装置3の他方の加熱量を可変に制御するものである。
ここで、凝縮温度制御手段43が、本発明の加熱量制御手段に相当する。
なお、上述のように、本実施の形態に係る空気調和システム100は、第1冷凍サイクル回路11の室内熱交換器16を室内機1の第1加熱手段として用い、第2冷凍サイクル回路21の室内熱交換器26を換気装置3の第2加熱手段として用いている。このため、本実施の形態に係る凝縮温度制御手段43は、第1冷凍サイクル回路11の凝縮温度を制御することにより、室内機1の加熱量を制御する。具体的には、凝縮温度制御手段43は、圧縮機12の回転数、膨張装置15の開度及び室内送風機18の回転数のうち、少なくとも1つを制御することにより、第1冷凍サイクル回路11の凝縮温度を制御する。また、凝縮温度制御手段43は、第2冷凍サイクル回路21の凝縮温度を制御することにより、換気装置3の加熱量を制御する。具体的には、凝縮温度制御手段43は、圧縮機22の回転数、膨張装置25の開度及び給気用送風機28の回転数のうち、少なくとも1つを制御することにより、第2冷凍サイクル回路21の凝縮温度を制御する。なお、凝縮温度制御手段43は、圧縮機12、室内送風機18、圧縮機22及び給気用送風機28の駆動及び停止も制御できる構成となっている。
ここで、一般的に、室内機及び換気装置は、風量が大きい程、加熱能力が大きくなる。また、同一の加熱量を発生させる場合、風量が大きいほど、効率が良くなる。空気を加熱する加熱手段の温度を低減させられるからである。そして、本実施の形態に係る空気調和システム100は、室内機1の方が、換気装置3よりも風量が大きい。室外空気が室内200に入って、室内200の室温が低下しすぎることを防止するためである。したがって本実施の形態に係る凝縮温度制御手段43は、室内機1の方が換気装置3よりも加熱能力が高い装置であるとして、室内機1及び換気装置3の加熱量を制御している。どちらの装置の方が加熱能力が高いかという情報は、記憶手段41に記憶されている。
また、本実施の形態に係る凝縮温度制御手段43は、室内機1及び換気装置3の加熱量を可変に制御する際、設定温度とRA温度検出装置32の検出値(換言すると、室内200の室内温度)との差に基づいて加熱量を制御する構成となっている。
続いて、本実施の形態に係る空気調和システム100の動作について説明する。
室内機1で室内200を冷房する場合、第1冷凍サイクル回路11は次のように動作する。
圧縮機12で圧縮された冷媒は、高温高圧のガス冷媒となり、室外熱交換器14に送り込まれる。室外熱交換器14に流れ込んだ冷媒は、室外空気に熱を放出することで液化する。液化した冷媒は、膨張装置15で減圧されて気液二相状態となる。膨張装置15で減圧されて気液二相状態となった冷媒は、室内熱交換器16に流入し、室内200の空気から熱を吸収することで(室内200の空気を冷却することで)ガス化する。ガス化した冷媒は圧縮機12に戻る。一方、室内熱交換器16で冷却された空気は、再び室内200へ戻る。これにより、室内機1で室内200を冷房することが可能となる。
また、室内機1で室内200を暖房する場合、第1冷凍サイクル回路11は次のように動作する。
圧縮機12で圧縮された冷媒は、高温高圧のガス冷媒となる。圧縮機12で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、室内熱交換器16に送り込まれる。室内熱交換器16に流れ込んだ冷媒は、室内200の空気に熱を放出することで(室内200の空気を加熱することで)液化する。液化した冷媒は、膨張装置15で減圧されて気液二相状態となり、室外熱交換器14にて室外空気から熱を吸収することでガス化する。ガス化した冷媒は圧縮機12に戻る。一方、室内熱交換器16で加熱された空気は、再び室内200へ戻る。これにより、室内機1で室内200を暖房することが可能となる。
また、換気装置3で室内200を冷房する場合、第2冷凍サイクル回路21は次のように動作する。
圧縮機22で圧縮された冷媒は、高温高圧のガス冷媒となり、室外熱交換器24に送り込まれる。室外熱交換器24に流れ込んだ冷媒は、室外空気に熱を放出することで液化する。液化した冷媒は、膨張装置25で減圧されて気液二相状態となる。膨張装置25で減圧されて気液二相状態となった冷媒は、室内熱交換器26に流入し、換気装置3内に取り込まれた室外空気から熱を吸収することで(室外空気を冷却することで)ガス化する。ガス化した冷媒は圧縮機22に戻る。一方、室内熱交換器26で冷却された室外空気は、室内200に供給される。これにより、換気装置3で室内200を冷房することが可能となる。
また、換気装置3で室内200を暖房する場合、第2冷凍サイクル回路21は次のように動作する。
圧縮機22で圧縮された冷媒は、高温高圧のガス冷媒となる。圧縮機22で圧縮された高温高圧のガス冷媒は、室内熱交換器26に送り込まれる。室内熱交換器26に流れ込んだ冷媒は、換気装置3内に取り込まれた室外空気に熱を放出することで(室外空気を加熱することで)液化する。液化した冷媒は、膨張装置25で減圧されて気液二相状態となり、室外熱交換器24にて室外空気から熱を吸収することでガス化する。ガス化した冷媒は圧縮機22に戻る。一方、室内熱交換器26で加熱された室外空気は、室内200に供給される。これにより、換気装置3で室内200を暖房することが可能となる。
ここで、上述のように、本実施の形態に係る空気調和システム100は、室内200を暖房する際、室内200の暖房負荷に基づいて、運転モードを異ならせている。
具体的には、制御装置40の空調負荷推定手段42は、室内200の暖房負荷を推定する。そして、制御装置40の凝縮温度制御手段43は、空調負荷推定手段42が推定した暖房負荷と記憶手段41に記憶された閾値L0とを比較する。
そして、図4に示すように、室内200の暖房負荷が閾値L0よりも小さいゾーン1の場合、凝縮温度制御手段43は図5に示す運転モードで室内機1及び換気装置3を制御する。また、室内200の暖房負荷が閾値L0以上となるゾーン2の場合、凝縮温度制御手段43は図7に示す運転モードで室内機1及び換気装置3を制御する。
具体的には、低暖房負荷時のゾーン1の場合、図5に示すように、室内200の暖房を行う際、凝縮温度制御手段43は、室内機1の加熱を停止させ、換気装置3の加熱量を可変に制御して、室内200を暖房する。詳しくは、凝縮温度制御手段43は、設定温度とRA温度検出装置32の検出値との差ΔT(=設定温度−RA温度検出装置32の検出値)を算出する。そして、凝縮温度制御手段43は、ΔTがΔT>T1[K]の場合、第2冷凍サイクル回路21の凝縮温度がCTmaxとなるように、第2冷凍サイクル回路21を動作させる。また、凝縮温度制御手段43は、ΔTが0[K]≦ΔT≦T1[K]の場合、ΔTの大きさに応じて第2冷凍サイクル回路21の凝縮温度を変化させて、第2冷凍サイクル回路21を動作させる。詳しくは、凝縮温度制御手段43は、ΔTが大きくなる程第2冷凍サイクル回路21の凝縮温度を大きくして、第2冷凍サイクル回路21を動作させる。また、凝縮温度制御手段43は、ΔTがT2[K]≦ΔT<0[K]の場合、第2冷凍サイクル回路21の凝縮温度がCTminとなるように、第2冷凍サイクル回路21を動作させる。また、凝縮温度制御手段43は、ΔTがΔT<T2[K]の場合、換気装置3の加熱を停止させる。つまり、第2冷凍サイクル回路21の少なくとも圧縮機22を停止させる。また、ΔTがΔT<T2[K]の場合、室内200の室温が設定温度に対して高くなりすぎているということで、室内機1で室内200の冷房運転を行う。
ここで、図5に示すCTmaxは、第2冷凍サイクル回路21が動作可能な最高凝縮温度である。このCTmaxは耐圧等で決定される。また、図5に示すCTminは、第2冷凍サイクル回路21が動作可能な最低凝縮温度である。このCTminは、換気装置3から吹き出される空気の温度の下限値、及び、第2冷凍サイクル回路21の動作時に許容される冷媒の最小高低圧差等から決定される。また、T1は、快適性上許容される温度差であり、例えば1[K]に設定される。T2は、換気装置3の加熱を停止する温度差ΔTであり、サーモOFF点にあたる。T2も、快適性上許容される温度差であり、例えば1[K]に設定される。
このような動作にすることで、室内200暖房負荷が小さい場合(低暖房負荷の場合)、換気装置3の暖房しすぎによる室内機1の冷房負荷増大を防止し、空気調和システム100の消費電力量を低減することが可能となる。
近年、建物の断熱性能が向上している。このため、従来の空気調和システムの場合、外気から導入される空気のエンタルピーが低い冬期においても、室内は冷房負荷となるケースが多い。つまり、従来の空気調和システムの場合、換気装置で室内を暖房すると、室内を逆に暖め過ぎて室内機側の冷房負荷を増やしてしまうといった課題があった。例えば、外気負荷が10[kw]、内部発熱が5[kw]の場合を想定する。また、建物の断熱性能の向上により、その他暖房負荷が2[kw]であったとする。この場合、室内の暖房負荷(=外気負荷+その他暖房負荷−内部発熱)は、10[kw]+2[kw]−5[kw]=7[kw]となる。このとき、従来の空気調和システムにおいては、室内機及び換気装置が各々単独で動作していたため、室内の設定温度と室外温度との差に基づいて加熱量が制御される換気装置は、換気によって発生する暖房負荷である外気負荷の全てを担う。このため、室内の暖房負荷(=外気負荷+その他暖房負荷−内部発熱)は、0[kw]+2[kw]−5[kw]=−3[kw]となり、室内機で室内を冷房しなければならない。
これに対して、本実施の形態に係る空気調和システム100は、上述のように、室内200の設定温度と室内200の室内温度との差に基づいて、換気装置3の加熱量が制御される。このため、外気負荷の一部を担うように換気装置3を動作させることができる(例えば7[kw]の加熱)。このため、本実施の形態に係る空気調和システム100においては、室内200の暖房負荷(=外気負荷+その他暖房負荷−内部発熱)を3[kw]+2[kw]−5[kw]=0[kw]とでき、室内機1での室内200の冷房を回避できる。したがって、空気調和システム100の消費電力量を低減することが可能となる。
なお、図5に示した運転モードにおいては、ΔTがΔT<T2[K]の場合、換気装置3の加熱を停止させる。この場合、温度の低い外気が直接室内200に供給され、室内200の快適性が低下するというということがあるかもしれない。このような場合、図6に示すように、ΔTがΔT<T2[K]の場合でも、第2冷凍サイクル回路21の凝縮温度がCTminとなるように、第2冷凍サイクル回路21を動作させてもよい。
一方、高暖房負荷時のゾーン2の場合、図7に示すように、室内200の暖房を行う際、凝縮温度制御手段43は、室内機1及び換気装置3の双方の加熱量を制御する。
詳しくは、加熱能力が低い換気装置3は、図7(A)に示すように、一定の加熱量に制御される。つまり、凝縮温度制御手段43は、第2冷凍サイクル回路21の凝縮温度がCTminで一定となるように第2冷凍サイクル回路21を動作させる。なお、換気装置3の加熱量を一定にする当該動作では、第2冷凍サイクル回路21の凝縮温度は、必ずしもCTminである必要はなく、CTmaxとCTminとの間の凝縮温度であればよい。
また、加熱能力が高い室内機1は、加熱量が可変に制御される。つまり、凝縮温度制御手段43は、設定温度とRA温度検出装置32の検出値との差ΔTi(=設定温度−RA温度検出装置32の検出値)を算出する。そして、凝縮温度制御手段43は、ΔTiがΔTi>T1i[K]の場合、第1冷凍サイクル回路11の凝縮温度がCTmaxiとなるように、第1冷凍サイクル回路11を動作させる。また、凝縮温度制御手段43は、ΔTiが0[K]≦ΔTi≦T1i[K]の場合、ΔTiの大きさに応じて第1冷凍サイクル回路11の凝縮温度を変化させて、第1冷凍サイクル回路11を動作させる。詳しくは、凝縮温度制御手段43は、ΔTiが大きくなる程第1冷凍サイクル回路11の凝縮温度を大きくして、第1冷凍サイクル回路11を動作させる。また、凝縮温度制御手段43は、ΔTiがT2i[K]≦ΔTi<0[K]の場合、第1冷凍サイクル回路11の凝縮温度がCTminiとなるように、第1冷凍サイクル回路11を動作させる。また、凝縮温度制御手段43は、ΔTiがΔTi<T2i[K]の場合、室内機1の加熱を停止させる。つまり、第1冷凍サイクル回路11の少なくとも圧縮機12を停止させる。
ここで、図7に示すCTmaxiは、第1冷凍サイクル回路11が動作可能な最高凝縮温度である。このCTmaxiは耐圧等で決定される。また、図7に示すCTminiは、第1冷凍サイクル回路11が動作可能な最低凝縮温度である。このCTminiは、室内機1から吹き出される空気の温度の下限値、及び、第1冷凍サイクル回路11の動作時に許容される冷媒の最小高低圧差等から決定される。また、T1iは、快適性上許容される温度差であり、例えば1[K]に設定される。T2iは、室内機1の加熱を停止する温度差ΔTiであり、サーモOFF点にあたる。T2iも、快適性上許容される温度差であり、例えば1[K]に設定される。
最後に、本実施の形態に係る空気調和システム100における暖房運転時の運転モード切替制御フローを説明する。
図8は、本実施の形態に係る空気調和システムにおける暖房運転時の運転モードの切替制御を示すフローチャートである。
空気調和システム100において室内200の暖房運転が開始されると、(ステップS1)、ステップS2において、制御装置40の空調負荷推定手段42は、室内200の暖房負荷を推定する。また、ステップS2において、制御装置40の凝縮温度制御手段43は、空調負荷推定手段42が推定した暖房負荷と記憶手段41に記憶された閾値L0とを比較する。
ステップS2において室内200の暖房負荷が閾値L0よりも小さいと判断された場合、ステップS3において、凝縮温度制御手段43は、図5又は図6で示した換気装置3側の凝縮温度可変制御(CT可変制御)を実施する。その後、ステップS4に進み、凝縮温度制御手段43は、設定温度とRA温度検出装置32の検出値との差ΔTがT2[K]より小さいかどうかを判定する。
ステップS4においてΔTがΔT<T2[K]の場合、凝縮温度制御手段43は、ステップS5で室内機1による室内200の冷房運転を実施し、ステップS4に戻る。また、ステップS4においてT2[K]≦ΔTの場合、凝縮温度制御手段43は、ステップS2に戻る。
一方、ステップS2において室内200の暖房負荷が閾値L0以上と判断された場合、ステップS6において、凝縮温度制御手段43は、図7に示すように換気装置3側は凝縮温度一定制御(CT一定制御)、室内機1側は凝縮温度可変制御(CT可変制御)を実施する。その後、ステップS2に戻る。
このような動作にすることで、室内200暖房負荷が大きい場合(高暖房負荷の場合)、空気調和システム100の効率を従来よりも向上させることができる。
例えば、外気負荷が20[kw]、その他暖房負荷が8[kw]、及び、内部発熱が5[kw]の場合を想定する。この場合、室内の暖房負荷(=外気負荷+その他暖房負荷−内部発熱)は、20[kw]+8[kw]−5[kw]=23[kw]となる。このとき、従来の空気調和システムにおいては、室内機及び換気装置が各々単独で動作していたため、室内の設定温度と室外温度との差に基づいて加熱量が制御される換気装置は、換気によって発生する暖房負荷である外気負荷の全てを担う。このため、室内の暖房負荷(=外気負荷+その他暖房負荷−内部発熱)は、0[kw]+8[kw]−5[kw]=3[kw]となり、加熱能力の高い室内機は僅か3[kw]の加熱を行うこととなる。したがって、加熱能力が低い換気装置の方が、加熱能力の高い室内機よりも大きな加熱量を発生することとなり、空気調和システムの効率が悪化してしまう。
これに対して、本実施の形態に係る空気調和システム100は、上述のように、換気装置3側は凝縮温度一定制御(CT一定制御)となる。このため、外気負荷の一部を担うように換気装置3を動作させることができる(例えば5[kw]の加熱)。このため、本実施の形態に係る空気調和システム100においては、室内200の暖房負荷(=外気負荷+その他暖房負荷−内部発熱)を15[kw]+8[kw]−5[kw]=18[kw]とでき、加熱能力の高い室内機1が18[kw]の加熱を行うこととなる。したがって、空気調和システム100の効率を従来よりも向上させることができる。
なお、ステップS6において、凝縮温度制御手段43は、室内機1側の凝縮温度(第1冷凍サイクル回路11の凝縮温度)に応じて、換気装置3側の凝縮温度(第2冷凍サイクル回路21の凝縮温度)を変化させ、その後に換気装置3の凝縮温度一定制御(CT一定制御)を行ってもよい。例えば、室内機1側の凝縮温度がCTmaxiに近い場合は、図9(A)に示すように換気装置3の凝縮温度を上昇させ、図9(B)に示すように室内機1側の凝縮温度を低下させてもよい。これにより、空気調和システム100を高効率化させてもよい。また例えば、ステップS6で換気装置3側の凝縮温度がCTmaxとCTminの間で一定運転している際に、室内機1の圧縮機12が停止及び駆動を繰り返すような場合(例えば室内機1側の凝縮温度がCTminiに近い場合等)、換気装置3側の凝縮温度を下げてもよい。
以上、本実施の形態に係る空気調和システム100は、室内機1及び換気装置3の双方で室内200を暖房する際、加熱能力が低い換気装置3の加熱量を一定に制御し、加熱能力が高い室内機1の加熱量を可変に制御する構成となっている。このため、本実施の形態に係る空気調和システム100は、室内機1及び換気装置3の双方で室内200を暖房する際、従来よりも効率を向上させることができる。
なお、ホール等のような人が密集する室内に換気装置3が設けられる場合、大きな換気量が必要となるため、換気装置3の方が室内機1よりも風量が大きくなる場合がある。つまり、換気装置3の加熱能力の方が、室内機1の加熱能力よりも高くなる場合がある。このような場合には、室内機1及び換気装置3の双方で室内200を暖房する際、つまり上述のステップS6において、加熱能力が低い室内機1の加熱量を一定に制御し、加熱能力が高い換気装置3の加熱量を可変に制御すればよい。このようにすることで、空気調和システム100の効率を従来よりも向上させることができる。
また、本実施の形態に係る換気装置3は、図3に示した構成に限定されるものではなく、例えば図10のように構成してもよい。
図10は、本発明の実施の形態に係る空気調和システムの換気装置の別の一例を示す概略図である。
図10に示す換気装置3は、排気用送風機29及び全熱交換器30を備えている。つまり、図10に示す換気装置3は、排気用送風機29を駆動させることにより、室内200の空気を戻り空気RAとして換気装置3内に取り込み、全熱交換器30を通過させた後に排出空気EAとして室外へ排出する構成となっている。そして、図10に示す換気装置3は、換気装置3に取り込まれた室外空気を全熱交換器30へ流入させ、戻り空気RAと熱交換させた後に室内熱交換器26へ流入させる構成となっている。図10に示す換気装置3を用いることにより、室内200の空気に貯えられた熱を有効活用できる。
また、本実施の形態に係る空調負荷推定手段42は、室内200の暖房負荷の推定方法を特に限定するものではないが、例えば、RA温度検出装置32の検出値とOA温度検出装置31の検出値との差(RA温度検出装置32の検出値−OA温度検出装置31の検出値)、つまり、室内温度と室外温度との差に基づいて暖房負荷を推定してもよい。この場合、図11に示すように、室内温度−室外温度の値が大きいほど、暖房負荷が大きいこととなる。そして、室内温度−室外温度の値が閾値L0よりも小さい場合にはゾーン1となり、室内温度−室外温度の値が閾値L0以上の場合にはゾーン2となる。
また、本実施の形態では、1つの閾値L0を用いて空気調和システム100の運転モードを決定したが、複数の閾値を用いて空気調和システム100の運転モードを決定してもよい。詳しくは、複数の閾値を記憶手段41に記憶させ、空調負荷推定手段42は、時間帯に応じて異なる閾値を用いて運転モードを決定してもよい。例えば、図12に示すように日射熱を考慮して、2つの閾値L0,L1を記憶手段41に記憶させてもよい。そして、日中は日射による暖房負荷低減効果があるので、空調負荷推定手段42は、日射熱分だけL0よりも大きな値のL1を用いて運転モードを決定してもよい。このようにすることで、日射有り無しにおける負荷変動分を考慮することが可能となる。
また、本実施の形態では、凝縮温度を制御することにより室内機1及び換気装置3の加熱量を制御する構成を説明したが、室内機1及び換気装置3の加熱量の制御方法はこれに限定されるものではない。
図13は、本発明の実施の形態に係る空気調和システム別の一例を示す概略図である。図13に示す空気調和システム100において、室内機1は、該室内機1から吹き出される空気の温度を検出する吹出温度検出装置33を備えている。また、換気装置3は、該換気装置3から吹き出される空気の温度を検出する吹出温度検出装置34を備えている。そして、図13に示す空気調和システム100は、制御装置40の加熱量制御手段44(上記の凝縮温度制御手段43に相当)によって、室内機1及び換気装置3から吹き出される空気の温度を制御することにより、室内機1及び換気装置3の加熱量を制御している。室内機1から吹き出される空気の温度を高くすることにより、第1冷凍サイクル回路11の凝縮温度が高くなり、室内機1から吹き出される空気の温度を低くすることにより、第1冷凍サイクル回路11の凝縮温度が低くなる。また、換気装置3から吹き出される空気の温度を高くすることにより、第2冷凍サイクル回路21の凝縮温度が高くなり、換気装置3から吹き出される空気の温度を低くすることにより、第2冷凍サイクル回路21の凝縮温度が低くなる。このため、室内機1及び換気装置3から吹き出される空気の温度を制御することにより、室内機1及び換気装置3の加熱量を制御することができる。
ここで、吹出温度検出装置33が本発明の第1温度検出装置に相当し、吹出温度検出装置34が本発明の第2温度検出装置に相当する。
また、換気装置3に設ける第2加熱手段は、第2冷凍サイクル回路21の室内熱交換器26以外でもよい。
図14は、本発明の実施の形態に係る空気調和システムの換気装置のさらに別の一例を示す概略図である。
図14に示す換気装置3は、第2加熱手段として室内熱交換器35を備えている。この室内熱交換器35は、ガス等を燃焼させた熱により、換気装置3に取り込まれた室外空気を加熱するものである。図14に示す換気装置3を用いる場合には、図13で説明したように、換気装置3から吹き出される空気の温度を制御することにより、換気装置3の加熱量を制御できる。なお、図14に示す換気装置3に第2冷凍サイクル回路21の室内熱交換器26が設けられているのは、換気装置3で室内200を冷房するためである。換気装置3で室内200を冷房しない場合には、換気装置3に室内熱交換器26を設ける必要(つまり、空気調和システム100に第2冷凍サイクル回路21を設ける必要)はない。
1 室内機、2 室外機(室内機系統)、3 換気装置、4 室外機(換気装置系統)、11 第1冷凍サイクル回路、12 圧縮機、13 四方弁、14 室外熱交換器、15 膨張装置、16 室内熱交換器、17 室外送風機、18 室内送風機、21 第2冷凍サイクル回路、22 圧縮機、23 四方弁、24 室外熱交換器、25 膨張装置、26 室内熱交換器、27 室外送風機、28 給気用送風機、29 排気用送風機、30 全熱交換器、31 OA温度検出装置、32 RA温度検出装置、33 吹出温度検出装置、34 吹出温度検出装置、35 室内熱交換器、40 制御装置、41 記憶手段、42 空調負荷推定手段、43 凝縮温度制御手段、44 加熱量制御手段、100 空気調和システム、101 冷媒配管、102 冷媒配管、200 室内。

Claims (13)

  1. 第1圧縮機、第1室外熱交換器、第1膨張装置及び第1室内熱交換器を有する第1冷凍サイクル回路と、
    第1加熱手段として前記第1室内熱交換器を有し、室内の空気を該第1加熱手段で加熱して前記室内へ戻す室内機と、
    第2加熱手段を有し、室外空気を該第2加熱手段で加熱して前記室内へ供給する換気装置と、
    前記室内機及び前記換気装置を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記室内の暖房負荷を推定する空調負荷推定手段と、
    閾値を記憶する記憶手段と、
    前記空調負荷推定手段が推定した前記暖房負荷と前記閾値とを比較し、前記室内機及び前記換気装置の加熱量を制御する加熱量制御手段と、
    を有し、
    該加熱量制御手段は、
    前記暖房負荷が前記閾値以上の場合、前記室内機及び前記換気装置のうちで加熱能力が低い方の装置の加熱量を最低凝縮温度以上最高凝縮温度以下かつ非ゼロで一定に制御し、前記室内機及び前記換気装置のうちで加熱能力が高い方の装置の加熱量を可変に制御する構成である空気調和システム。
  2. 前記加熱量制御手段は、
    前記暖房負荷が前記閾値よりも小さい場合、前記室内機及び前記換気装置の一方の加熱を停止させ、前記室内機及び前記換気装置の他方の加熱量を可変に制御する構成である請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記加熱量制御手段は、前記第1冷凍サイクル回路の凝縮温度を制御することにより、前記室内機の加熱量を制御する構成である請求項1又は請求項2に記載の空気調和システム。
  4. 前記室内機は、該室内機から吹き出される空気の温度を検出する第1温度検出装置を備え、
    前記加熱量制御手段は、該室内機から吹き出される空気の温度を制御することにより、前記室内機の加熱量を制御する構成である請求項1又は請求項2に記載の空気調和システム。
  5. 第2圧縮機、第2室外熱交換器、第2膨張装置及び第2室内熱交換器を有する第2冷凍サイクル回路を備え、
    前記第2加熱手段として前記第2室内熱交換器を用いた請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  6. 前記換気装置は、該換気装置から吹き出される空気の温度を検出する第2温度検出装置を備え、
    前記加熱量制御手段は、該換気装置から吹き出される空気の温度を制御することにより、前記換気装置の加熱量を制御する構成である請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  7. 前記加熱量制御手段は、前記第2冷凍サイクル回路の凝縮温度を制御することにより、前記換気装置の加熱量を制御する構成である請求項5に記載の空気調和システム。
  8. 前記室内機は第1送風機を備え、
    前記換気装置は第2送風機を備え、
    前記室内機及び前記換気装置は、
    前記第1送風機及び前記第2送風機のうちで風量が大きい方の送風機を有する側が、前記加熱能力が高い方の装置であり、
    前記第1送風機及び前記第2送風機のうちで風量が小さい方の送風機を有する側が、前記加熱能力が低い方の装置である請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の空気調和システムであって、
    当該空気調和システムは、前記室内の温度を検出する室内温度検出装置を備え、
    前記記憶手段は、前記室内の設定温度を記憶する構成であり、
    前記加熱量制御手段は、
    前記室内機及び前記換気装置の加熱量を可変に制御する際、前記設定温度と前記室内温度検出装置の検出値との差に基づいて当該加熱量を制御する構成である空気調和システム。
  10. 該加熱量制御手段は、前記加熱能力が低い方の装置の加熱量を一定に制御する際、当該装置が運転可能な最低加熱量で当該装置を運転する構成である請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の空気調和システムであって、
    当該空気調和システムは、前記室内の温度を検出する室内温度検出装置と、室外空気の温度を検出する室外温度検出装置と、を備え、
    前記空調負荷推定手段は、前記室内温度検出装置の検出値と前記室外温度検出装置の検出値との差に基づいて、前記暖房負荷を推定する構成である空気調和システム。
  12. 前記記憶手段は複数の前記閾値を記憶する構成であり、
    前記加熱量制御手段は、時間帯に応じて異なる前記閾値を用いる構成である請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  13. 前記閾値を時間帯に応じて変更する請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の空気調和システム。
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