JP5984964B2 - 空気調和システム - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和システムに関するものである。
従来、空気調和システムにおいては、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、膨張手段、室内熱交換器からなる冷凍サイクルで構成され、その冷凍サイクル内に冷媒が充填されているものが提案されている。冷房運転時は、圧縮機で圧縮された冷媒は、高温高圧のガス冷媒となり、室外熱交換器に送り込まれる。室外熱交換器に流れ込んだ冷媒は、空気に熱を放出することで液化する。
液化した冷媒は、膨張手段で減圧されて気液二相状態となり、室内熱交換器にて周囲空気から熱を吸収することでガス化する。一方で、空気は熱を奪われるため、室内空間を冷却除湿することが可能となる。ガス化した冷媒は圧縮機に戻る。このとき、室内熱交換器における冷媒の蒸発温度が低いと、冷却能力、除湿能力が高いということになる。
ここで、室内の環境要素を調節する冷暖房機、天井扇等からなる空気調和システムの制御において、室内の温度、湿度検出器からの出力信号が供給される環境要素検出入力手段、気流速設定手段、快適度(PMV)演算手段等を具備し、快適度(PMV)が、設定範囲になるように、冷房機、天井扇等の運転指示を行うものが提案されている(たとえば、特許文献1)。
また、無線計測端末に、湿度センサー、風速センサー、グローブ温度計及び日射センサーのうちの少なくとも1つを設け、無線計測端末の位置におけるSET又はPMVを演算する演算手段を設けた空調システムが提案されている(たとえば、特許文献2)。
特許文献2に記載の技術は、演算手段の演算結果に基づいて、空気吹出し口からの気流を制御するものであり、空調エリアが、低負荷の場合、蒸発温度を上昇させることにより、空気調和システムの消費電力の増大を抑制させている。
特開平1−291045号公報(たとえば、5頁上段参照) 特開2010−261617号公報(たとえば、[0080]及び[0125]参照)
特許文献1に記載の技術は、快適度(PMV)を用いて、冷房機、天井扇等の運転指示を行い、快適性を維持した運転を行っているが、快適性を維持しながら消費電力を低減させることを考慮したものではなく、その分消費電力が増大してしまうという課題があった。
特許文献2に記載の技術は、温度を用いて負荷を計算し、低負荷の場合、蒸発温度を上昇させ、空気吹出し口からの気流を制御するものであった。このため、高負荷の場合には、蒸発温度を上昇させることができず、その分、消費電力が増大してしまうという課題があった。
なお、室内空間の快適性は、温度の他に、湿度、気流が大きく影響するため、これらを考慮して空調することが課題となることから、従来のビル用マルチエアコンでは、温度を目標温度に制御する際に、湿度も下がるように低い蒸発温度で運転するようにしている。しかしながら、このようなビル用マルチエアコンでは、低い蒸発温度で運転を行うと、その分、圧縮機入力を増大させる必要があり、空調システムの消費電力が増大してしまうという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、ユーザーの快適性を維持しながら、省エネルギー性を向上させることができる空気調和システムを提供することを目的としている。
本発明に係る空気調和システムは、圧縮機、室外熱交換器、膨張弁及び室内熱交換器を有し、これらが冷媒配管で接続されて冷凍サイクルを構成し、圧縮機及び少なくとも室外熱交換器が搭載された室外機と、室内熱交換器が搭載された室内機と、室内機外に設けられ、空調対象空間に送風するサーキュレータと、空調対象空間の温度及び湿度を検出する温湿度検出手段と、温湿度検出手段の検出結果に基づいてサーキュレータを制御する制御装置と、を有し、制御装置は、室内熱交換器を蒸発器として機能させる冷房運転を実行する際、温湿度検出手段の温度検出値が、予め設定される空調対象空間の温度目標値に到達していないとき、或いは、温湿度検出手段の湿度検出値が、予め設定される空調対象空間の湿度目標値に到達していないときに、サーキュレータを運転させ、室内熱交換器の蒸発温度が上昇するように、温度目標値と温度検出値とに基づいて予め設定される空調対象空間の温度目標値を上昇させるものである。
本発明に係る空気調和システムによれば、上記構成を有しているので、ユーザーの快適性を維持しながら、省エネルギー性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和システムの一例を示す概略図である。 図1に示す空気調和システムの冷媒回路構成例図である。 図1に示す空気調和システムに設けられる設定手段等の説明図である。 図1に示す換気装置の概略図である。 蒸発温度制御の説明図である。 蒸発温度の変更前後のモリエル線図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和システムの空気線図である。 図7に示す空気線図に目標温度及び目標湿度に対応する点を示した図である。 冷房運転時におけるサーキュレータの動作説明図である。 暖房運転時におけるサーキュレータの動作説明図である。 温度及び湿度と、快適性との関係を示す図である。 同一温度の場合において同一快適線がシフトする様子を示す図である。 同一湿度の場合において同一快適線がシフトする様子を示す図である。 温度及び湿度の両方が異なる場合において同一快適線がシフトする様子を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和システムの制御フローの一例である。 温度及び湿度と、サーキュレータの風量ごとの快適性との関係図である。 同一温度の場合において同一快適線がシフトする様子を示す図である。 第1の冷媒回路に対応する圧縮機及び第2の冷媒回路に対応する圧縮機が運転効率がピークとなる周波数より低い周波数で運転していることを示す図である。 全断熱効率と圧縮機周波数との関係を示す図である。 第1の冷媒回路に対応する圧縮機を停止させ、第2冷媒回路に対応する圧縮機の運転周波数を運転効率がピークとなる周波数に近くなるように大きくしたことを示す図である。
実施の形態.
図1は、実施の形態に係る空気調和システム100の一例を示す概略図である。図2は、図1に示す空気調和システム100の冷媒回路構成例図である。図3は、図1に示す空気調和システム100に設けられている設定手段31〜34等の説明図である。図4は、図1に示す換気装置13の概略図である。なお、図2に示す矢印は、冷房運転時における冷媒の流れを示している。図1〜図4を参照して、空気調和システム100の構成について説明する。
図1〜図4を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
本実施の形態に係る空気調和システム100は、空調対象空間101(部屋、ビルの一室、倉庫など)に設置される室内機11と、室内機11と延長配管104を介して接続されている室外機12と、空調対象空間101の空気を換気する換気装置13と、空調対象空間101に送風するサーキュレータ14とを有している。
また、空気調和システム100は、図1に示すように室内機11、室外機12、換気装置13及びサーキュレータ14を制御する集中コントローラ102と、図3に示すように圧縮機2の周波数を調整する圧縮機周波数調整手段31と、室内機11に空調対象空間101の目標温度(温度目標値)及び目標湿度(湿度目標値)を入力することができる目標温湿度設定手段32とを有している。
なお、本実施の形態では、空気調和システム100が、室内機11、室外機12及び換気装置13が接続された冷媒回路1を2つ有している場合例に説明する。すなわち、図1に示すように、紙面上側の4つの室内機11、1つの室外機12及び1つの換気装置13が接続された第1の冷媒回路1と、紙面下側の4つの室内機11、1つの室外機12及び1つの換気装置13が接続された第2の冷媒回路1とを有しているということである。
[室内機11]
室内機11は、空調対象空間101に設置され、室外機12と延長配管104を介して接続されているものである。すなわち、室内機11は、室外機12側から供給される冷媒を利用して、室内機11内に取り込んだ空気を冷却、或いは加温し、空調対象空間101に供給する等の機能を有するものである。
室内機11は、図2に示すように、冷房運転時には蒸発器、暖房運転時には凝縮器(放熱器)として機能する室内熱交換器6と、室内熱交換器6に付設される室内熱交換器用送風機8と、冷媒を減圧、膨張させる膨張弁5とを有している。
また、室内機11は、図3に示すように、空気の温度及び湿度を検出する吸込温湿度検出手段34を有している。
室内熱交換器6は、一方側が膨張弁5に接続され、他方側が四方弁3に接続されているものである。室内熱交換器6は、たとえば、フィンを通過する空気と、供給される冷媒との間で熱交換ができるようなプレートフィンチューブ熱交換器で構成するとよい。
室内熱交換器用送風機8は、室内機11内に空気を取り込み、この取り込んだ空気を室内熱交換器6に供給するものである。室内熱交換器用送風機8は、室内熱交換器6に付設されている。室内熱交換器用送風機8は、伝送線103を介して集中コントローラ102に接続されており、集中コントローラ102によって運転・停止や回転数などが制御される。
膨張弁5は、一方側が延長配管104を介して室外熱交換器4に接続され、他方側が室内熱交換器6に接続されているものである。膨張弁5は、冷房運転及び暖房運転時において、所定の開度となるように制御され、室内熱交換器6に供給される、又は室内熱交換機6から供給される冷媒を減圧・膨張させるものである。膨張弁5は、伝送線103を介して集中コントローラ102に接続されており、集中コントローラ102の出力によって膨張弁5の開度が制御される。
吸込温湿度検出手段34は、室内機11内に取り込まれた空調対象空間101の空気の温度及び湿度を検出するものである。吸込温湿度検出手段34は、伝送線103を介して集中コントローラ102に接続されており、検出結果を集中コントローラ102に出力することができる。この吸込温湿度検出手段34は、たとえば、温湿度センサーなどで構成するとよい。
[室外機12]
室外機12は、空調対象空間101外(たとえば、建物の屋上など)に設置され、室内機11側に冷媒を供給することができるように室内機11と延長配管104を介して接続されているものである。
室外機12は、図2に示すように、冷房運転時には凝縮器、暖房運転時には蒸発器として機能する室外熱交換器4と、室外熱交換器4に付設される室外熱交換器用送風機7と、冷媒流路を切り替える四方弁3と、冷媒を圧縮して高温・高圧にして吐出する圧縮機2とを有している。
また、室外機12は、図3に示すように、圧縮機2の吸入側を流れる冷媒の温度を検出する蒸発温度検出手段33を有している。
室外熱交換器4は、一方側が四方弁3に接続され、他方側が延長配管104を介して膨張弁5、5Bに接続されているものである。室外熱交換器4は、たとえば、フィンを通過する空気と、供給される冷媒との間で熱交換ができるようなプレートフィンチューブ熱交換器で構成するとよい。
室外熱交換器用送風機7は、室外機12内に空気を取り込み、この取り込んだ空気を室外熱交換器4に供給するものである。室外熱交換器用送風機7は、室外熱交換器4に付設されている。室外熱交換器用送風機7は、伝送線103を介して集中コントローラ102に接続されており、集中コントローラ102によって運転・停止や回転数などが制御される。
四方弁3は、冷房運転時においては、圧縮機2の吐出側と室外熱交換器4とを接続するとともに、室内熱交換器6及び換気装置用冷却器9と圧縮機2の吸入側とを接続するものである。また、四方弁3は、暖房運転時においては、圧縮機2の吐出側と室内熱交換器6とを接続するとともに、室外熱交換器4と圧縮機2の吸入側とを接続するものである。
圧縮機2は、吸入した冷媒を圧縮するものであり、吐出側が四方弁3に接続されている。圧縮機2は、たとえば容量が可変であるインバーター圧縮機などで構成するとよい。
蒸発温度検出手段33は、圧縮機2に吸入される冷媒温度を検出するものである。より詳細には、蒸発温度検出手段33は、蒸発器として機能する室内熱交換器6及び換気装置用冷却器9から流出し、圧縮機2に吸入される前の冷媒の温度を検出するものである。蒸発温度検出手段33は、伝送線103を介して集中コントローラ102に接続されており、検出結果を集中コントローラ102に出力することができる。この蒸発温度検出手段33は、たとえば温度センサーなどで構成するとよい。
[換気装置13]
換気装置13は、図4に示すように、空調対象空間101に設置され、空調対象空間101外の空気を取り込むとともに空調対象空間101内の空気を排出して換気をするものである。
換気装置13は、図4に示すように、取り込んだ空調対象空間101外の空気(図4のOAに対応)と、取り込んだ空調対象空間101内の空気(図4のRAに対応)とを全熱交換させる全熱交換器22と、換気装置13内に空調対象空間101外の空気を取り込むのに利用される給気用送風機10と、換気装置13内に空調対象空間101内の空気を取り込むのに利用される排気用送風機21とを有している。
また、換気装置13は、図1に示すように換気装置13内に取り込んだ空調対象空間101外の空気を冷却する換気装置用冷却器9と、図2及び図3に示すように換気装置用冷却器9に供給される冷媒を減圧・膨張させる膨張弁5Bとを有している。
さらに、換気装置13は、換気装置13内に取り込んだ空調対象空間101内の空気の温度及び湿度を検出する温湿度検出手段23を有している。
なお、換気装置13は、空調対象空間101に供給する空気(図4のSAに対応)が流れる給気風路13Aと、空調対象空間101外に排出する空気(図4のEAに対応)が流れる排気風路13Bとを有している。
なお、図2及び図3には、冷媒回路1を構成する膨張弁5B及び換気装置用冷却器9と、換気装置用冷却器9に付設する給気用送風機10を図示している。
全熱交換器22は、給気風路13Aにおいて換気装置用冷却器9の上流側に設けられ、排気風路13Bにおいて排気用送風機21の上流側に設けられているものである。
給気用送風機10は、給気風路13Aであって換気装置用冷却器9の下流側に設けられているものである。給気用送風機10は、伝送線103を介して集中コントローラ102に接続されており、集中コントローラ102によって運転・停止や回転数などが制御される。
排気用送風機21は、排気風路13Bであって全熱交換器22の下流側に設けられているものである。排気用送風機21は、伝送線103を介して集中コントローラ102に接続されており、集中コントローラ102によって運転・停止や回転数などが制御される。
換気装置用冷却器9は、給気風路13Aであって、全熱交換器22の下流側であるとともに給気用送風機10の上流側に設けられているものである。なお、換気装置用冷却器9は、延長配管104を介して冷媒が循環するように、室外機12に接続されている。なお、換気装置用冷却器9は、たとえば熱交換器で構成するとよい。
膨張弁5Bは、冷房運転時において、所定の開度に設定されて、換気装置用冷却器9に供給される冷媒を減圧・膨張させるものである。なお、膨張弁5Bは、暖房運転時においては、閉とし、換気装置用冷却器9に冷媒が供給されないようにする。膨張弁5Bは、伝送線103を介して集中コントローラ102に接続されており、集中コントローラ102によって膨張弁5Bの開度が制御される。
温湿度検出手段23は、換気装置13内に取り込まれた空調対象空間101の空気の温度及び湿度を検出するものである。温湿度検出手段23は、伝送線103を介して集中コントローラ102に接続されており、検出結果を集中コントローラ102に出力することができる。この温湿度検出手段23は、たとえば、温湿度センサーなどで構成するとよい。
(サーキュレータ14)
サーキュレータ14は、空調対象空間101に送風するものであり、空調対象空間101に設置されるものである。サーキュレータ14は、集中コントローラ102からの信号で、個別に運転、停止、風量調整が可能なようになっている。
サーキュレータ14は、図1に示すように、第1の冷媒回路1に対応する室内機11の間に1つずつ計3つ設けられた第1のサーキュレータ群14Aと、第2の冷媒回路1に対応する室内機11の間に1つずつ計3つ設けられた第2のサーキュレータ群14Bとから構成されている。
第1のサーキュレータ群14A及び第2のサーキュレータ群14Bの配置について説明する。第1のサーキュレータ群14Aは、略同一直線上に配置されている。また、第2のサーキュレータ群14Bも、略同一直線上に配置されている。そして、第1のサーキュレータ群14Aと第2のサーキュレータ群14Bとは、お互いが対向するように配置されている。なお、第1のサーキュレータ群14A及び第2のサーキュレータ群14Bは、同じ空調対象空間に設けられている。
第1のサーキュレータ群14Aは、第2の冷媒回路1に対応する室内機11及び第2のサーキュレータ群14B側に空気を送風するように、第1のサーキュレータ群14Aの送風口が向けられている。また、第2のサーキュレータ群14Bは、第1の冷媒回路1に対応する室内機11及び第1のサーキュレータ群14A側に空気を送風するように、第2のサーキュレータ群14Bの送風口が向けられている。
なお、図1では、第1のサーキュレータ群14Aのサーキュレータ14と、第2のサーキュレータ群14Bのサーキュレータ14とが対向配置している状態を例に示しているが、それに限定されるものではない。たとえば、第1のサーキュレータ群14Aのサーキュレータ14と、第2のサーキュレータ群14Bのサーキュレータ14との配置を千鳥配置としてもよい。
なお、サーキュレータ14の第1のサーキュレータ群14Aが略同一直線上に配置されるとともに、第2のサーキュレータ群14Bが略同一直線上に配置されるものとして説明したが、それに限定されるものではなく、略同一直線上からずれていてもよい。
ただし、図1に示すように、第1のサーキュレータ群14Aが略同一直線上に配置されるとともに、第2のサーキュレータ群14Bが略同一直線上に配置される方が、空調対象空間101内の気流の流れを形成しやすい分、ユーザーの快適性をより向上できる。
また、第1のサーキュレータ群14A及び第2のサーキュレータ群14Bの台数は、それぞれ3台ずつである場合を例に示したが、それに限定されるものではなく、2台でもよいし、4台以上でもよい。
(集中コントローラ102)
集中コントローラ102は、制御信号などが伝達される伝送線103を介して室内機11、室外機12、換気装置13及びサーキュレータ14に接続されている。
集中コントローラ102は、吸込温湿度検出手段34、蒸発温度検出手段33、温湿度検出手段23、目標温湿度設定手段32、及び圧縮機周波数調整手段31の検出結果、設定結果に基づいて、圧縮機2の周波数、室内熱交換器用送風機8及び室外熱交換器用送風機7の回転数、給気用送風機10及び排気用送風機21の回転数、膨張弁5、5Bの開度、四方弁3の切り替えなどを制御するものである。
集中コントローラ102は、図1に示すように、空調対象空間101に設置されている場合を例に示しているがそれに限定されるものではなく、ビルの集中管理室などに設置されていてもよい。
(圧縮機周波数調整手段31)
圧縮機周波数調整手段31は、圧縮機2の周波数を調整するものである。圧縮機周波数調整手段31は、圧縮機2に接続されており、集中コントローラ102からの出力に基づいて圧縮機周波数調整手段31が圧縮機2の周波数を制御する。圧縮機周波数調整手段31は、たとえばインバーター制御装置などに対応するものである。
(目標温湿度設定手段32)
目標温湿度設定手段32は、空調対象空間101の温度目標値(目標温度)及び湿度目標値(目標湿度)を設定するものである。この目標温湿度設定手段32は、たとえば、空調対象空間101に設置されるリモコンなどに対応するものである。目標温湿度設定手段32は、各室内機11に接続されており、目標温湿度設定手段32の設定結果が集中コントローラ102に出力されて圧縮機2の周波数などが制御されるようになっている。
[動作説明:蒸発温度について]
図5は、蒸発温度制御の説明図である。図6は、蒸発温度の変更前後のモリエル線図である。図5及び図6を参照して、蒸発温度制御について説明する。
図5に示すように、空気調和システム100の集中コントローラ102は、吸込温湿度検出手段34で検出された空調対象空間101の温度taと、目標温湿度設定手段32で設定した目標温度ta_tgt(℃)との差である顕熱負荷ΔTに基づいて、最大蒸発温度Te_max(℃)と最小蒸発温度Te_min(℃)の間で決定される蒸発温度Te(℃)を算出する。そして、集中コントローラ102は、この算出した蒸発温度Teとなるように圧縮機周波数調整手段31によって圧縮機2の周波数を調整する。
なお、本実施の形態では、蒸発温度と顕熱負荷との関係は、最大蒸発温度Te_max(最小負荷ΔTmin)と最小蒸発温度Te_min(最大負荷ΔTmax)と間の範囲においては、右肩下がりの直線になっている。
この蒸発温度制御では、顕熱負荷ΔTが小さくなることに応じて蒸発温度Teを上昇させる。これにより、目標温度に到達可能な範囲で、図6のp−h線図に示すように、圧縮機入力を低減し、高効率運転が可能となる。
空気調和システム100の通常時の運転は、顕熱負荷ΔTが小さいところ(低負荷)での運転時間が長いので、この高効率運転が省エネ効果に大きく影響する。すなわち、空調対象空間101の顕熱負荷が小さい場合において、空気調和システム100は、蒸発温度Teが高くなるように、集中コントローラ102が圧縮機周波数調整手段31に出力を行うので、図6に示すように、圧縮機2の入力を低減させることができる。
[動作説明:換気装置13]
図7は、実施の形態に係る空気調和システム100の空気線図である。図8は、図7に示す空気線図に目標温度及び目標湿度に対応する点を示した図である。図7及び図8を参照して換気装置13の動作について説明する。
換気装置13の排気側は、排気用送風機21で空調対象空間101の空気RAを吸込み、全熱交換器22を通過して排気EAとして空調対象空間101外に排出される。
また、換気装置13の給気側は、給気用送風機10で空調対象空間101外の空気OAを吸込み、全熱交換器22及び換気装置用冷却器9を通過して給気SAとして空調対象空間101室内に供給される。
なお、全熱交換器22では、空調対象空間101内の空気RAと空調対象空間101外の空気OAとの熱交換を実施している。このため、図7に示すように、空調対象空間101外の空気OAは温度、絶対湿度ともに低くなった状態で、換気装置用冷却器9に流入する。
換気装置用冷却器9に流入した空気は、冷却除湿され、給気SAとして室内に供給される。なお、換気装置用冷却器9の冷媒蒸発温度は、図5で算出された蒸発温度Teである。この蒸発温度Teは、蒸発温度Teと換気装置用冷却器9との特性であるエンタルピー効率ηeによって決定される。なお、蒸発温度Teが高ければ換気装置用冷却器の潜熱能力は低下し、蒸発温度Teが低ければ換気装置用冷却器9の潜熱能力は上昇するということになる。
目標温湿度設定手段32によって設定される空調対象空間101の目標温度及び目標湿度は、空気線図上においては、図8の絶対湿度xa_i(kg/kg’)に対応する点である。換気装置13は、このxa_iに対応する点に室内空気絶対湿度が近づくように、潜熱負荷を処理する。すなわち、集中コントローラ102は、このxa_iに対応する点に室内空気絶対湿度が近づくように、換気装置13の給気用送風機10及び排気用送風機21の風量などを制御している。
[動作説明:サーキュレータ14]
図9は、冷房運転時におけるサーキュレータ14の動作説明図である。図10は、暖房運転時におけるサーキュレータ14の動作説明図である。
たとえば、冷房運転時は、図9に示すような循環運転を行うとよい。
すなわち、第1のサーキュレータ群14A及び第2のサーキュレータ群14Bのうち、千鳥配置の位置関係となるサーキュレータ14を運転させるとよい。具体的には、空調対象空間101の気流感を増すように、第1のサーキュレータ群14A及び第2のサーキュレータ群14Bのうち、互いに対向位置の関係にない第1のサーキュレータ群14A及び第2のサーキュレータ群14Bを運転させる。これにより、空調対象空間101の天井付近を循環する空気の流れが形成し、空調対象空間101の居住域にも気流が生じ、冷房運転時におけるユーザーの快適性を向上させることができる。
なお、第1のサーキュレータ群14Aのサーキュレータ14と、第2のサーキュレータ群14Bのサーキュレータ14との配置が千鳥配置とした場合には、運転させないサーキュレータ14を選択しなくともよい。
一方、暖房運転時は、図10に示すような運転で一方向吹出しとするとよい。すなわち、空調対象空間101に気流感を与えることなく、空気を撹拌し、室温分布を均一化するように、第1のサーキュレータ群14A及び第2のサーキュレータ群14Bのうちのいずれか一方を運転させる。
空調対象空間101の天井付近を進んだ空気が反対側の壁に当たり流速が低下するため、空調対象空間101の居住域には気流が生じ難い。
このようにすることで、冷房運転時は、気流感による快適性向上、暖房運転時は気流感(ドラフト感)を与えることなく室温分布を均一化することができる。
図11は、温度及び湿度と、快適性との関係を示す図である。図12は、同一温度の場合において同一快適線がシフトする様子を示す図である。図13は、同一湿度の場合において同一快適線がシフトする様子を示す図である。図14は、温度及び湿度の両方が異なる場合において同一快適線がシフトする様子を示す図である。図11〜図14を参照して、冷房運転時における同一快適線がシフトする様子について説明する。
空気調和システム100は、空調対象空間101の温度が、目標温湿度設定手段32で設定した温度及び湿度になるように、図5に示すように、ΔTに応じて蒸発温度Teで運転する。このとき、空気調和システム100の運転状態としては、以下の4つの状態が考えられる。
(1)Te_maxで運転し、目標湿度に到達している場合
(2)Te_maxで運転し、目標湿度に到達していない場合
(3)Te_maxでは運転せず(目標温度にΔTだけ未達)、目標湿度に到達している場合、
(4)Te_maxでは運転せず(目標温度にΔTだけ未達)、目標湿度に到達していない場合
(1)の場合は、圧縮機2は、Te_max(最高効率)となるように運転し、目標温湿度に到達している。このため、目標温湿度に到達するとともに最高効率で運転しているため、問題はない。
(2)の場合は、Te_max(最高効率)で運転し、目標温度には到達しているが、目標湿度に到達していないため、快適性が低下する。図11に示すように、横軸温度、縦軸相対湿度のグラフとすると、同一快適性線は、右肩下がりの線となり、現在の温湿度状態は、同一快適性線よりも上側(不快側)にくる。
なお、(2)の場合は、サーキュレータ14を図9に示すような形で運転し、居住空間の気流感を増し、ユーザーの快適性を維持するようにする。気流感が増すと、図12に示すように同一快適性線は、高温高湿度側に移動するため、(2)の状態が同一快適性線よりも下側(快適側)にきて、快適性は維持されることになる。
(3)の場合は、目標温度にはΔTだけ到達していないため(Te_maxで運転せず)、快適性が低下するとともに、空気調和システム100の消費電力が増えてしまう。
図13に示すように、横軸温度、縦軸相対湿度のグラフとすると、現在の温湿度状態は、同一快適性線よりも上側(不快側)にくる。
なお、(3)の場合は、サーキュレータ14を図9に示すような形で運転し、居住空間の気流感を増し快適性を維持する。また、設定温度をΔTだけ上昇させることで、設定温度と空調対象空間101の温度との差が縮まって、蒸発温度TeをTe_maxに近づけることができ、空気調和システム100の消費電力を低減することができる。
(4)の場合は、目標温度にはΔTだけ到達せず(Te_maxで運転せず)、湿度も到達していないため、(3)同様に快適性が低下するとともに、空気調和システム100の消費電力が増えてしまう。図14に示すように、横軸温度、縦軸相対湿度のグラフとすると、現在の温湿度状態は、同一快適性線よりも上側(不快側)にくる。
なお、(4)の場合は、(3)の場合と同様に、サーキュレータ14を図9に示すような形で運転し、居住空間の気流感を増し快適性を維持する。また、設定温度をΔTだけ変更することで、設定温度と空調対象空間101の温度との差が縮まって、蒸発温度TeをTe_maxに近づけることができ、空気調和システム100の消費電力を低減することができる。
[動作説明:集中コントローラ102]
図15は、空気調和システム100の制御フローの一例である。図15を参照して、集中コントローラ102の冷房運転時における動作について説明する。
(ステップS−0)
集中コントローラ102は、冷房運転のための制御に移行する。
(ステップS−1)
集中コントローラ102は、吸込温湿度検出手段34で検出された空調対象空間101の温度Taと、目標温湿度設定手段32で設定した目標温度Ta_tgtとの差である顕熱負荷ΔTを算出する。
(ステップS−2)
集中コントローラ102は、ステップS−1で算出した顕熱負荷ΔTが、予め設定される最大負荷であるΔTmax(図5参照)以下であるか否かを判定する。
最大負荷以下である場合には、ステップS−3に移行する。
最大負荷以下でない場合には、ステップS−1に戻る。
(ステップS−3)
集中コントローラ102は、タイマーをカウント(timeカウント)させる。
(ステップS−4)
集中コントローラ102は、ステップS−1で算出した顕熱負荷と、予め設定される蒸発温度と顕熱負荷との関係に基づいて、蒸発温度Teを算出する。
なお、予め設定される蒸発温度と顕熱負荷との関係とは、図5に示す右肩下がりの直線に対応するものである。
また、本実施の形態のように、室内機11を複数有する空気調和システム100の場合には、各室内機11で顕熱負荷ΔTを算出して、最大となる顕熱負荷ΔTに応じて蒸発温度Teを決定するとよい。
(ステップS−5)
集中コントローラ102は、ステップS−3におけるカウントが、予め設定された時間t0を経過したかどうか判定する。
経過した場合には、ステップS−6に移行する。
経過していない場合には、ステップS−1に戻る。
(ステップS−6)
集中コントローラ102は、空調対象空間101の温度taと、空調対象空間101の目標温度ta_tgtとの比較を行う。
空調対象空間101の温度taが目標温度ta_tgt以下である場合には、ステップS−7に移行する。
空調対象空間101の温度taが目標温度ta_tgt以下でない場合には、ステップS−9に移行する。
(ステップS−7)
集中コントローラ102は、空調対象空間101の湿度RHと目標湿度RH_tgtとの比較を行う。
空調対象空間101の湿度RHが目標湿度RH_tgt以下である場合には、ステップS11に移行する。
空調対象空間101の湿度RHが目標湿度RH_tgt以下でない場合には、ステップS8に移行する。
(ステップS−8)
集中コントローラ102は、サーキュレータ14を運転させる。運転方法は、たとえば図9に示すようにするとよい。
(ステップS−9)
集中コントローラ102は、サーキュレータ14を運転させる。運転方法は、たとえば図9に示すようにするとよい。
(ステップS−10)
集中コントローラ102は、ステップS1で算出した顕熱負荷ΔTだけ設定温度を上昇さる。これにより、設定温度と空調対象空間101の温度との差が縮まることから、蒸発温度TeをTe_maxに近づけることができ、空気調和システム100の消費電力を低減することができる。
(ステップS−11)
集中コントローラ102は、運転終了かどうか判定する。
運転終了と設定されている場合には、ステップS−13に移行する。
運転終了と設定されていない場合には、ステップS−12に移行する。
(ステップS−12)
集中コントローラ102は、ステップS−3でカウントしているタイマーをリセット(time=0)にして、ステップS−1に戻る。
(ステップS−13)
集中コントローラ102は、冷房運転のための制御を終了する。
集中コントローラ102は、ステップS−0〜ステップS−15のような制御を実施することで、顕熱負荷の高低にかかわらず、快適性を維持したまま蒸発温度を上昇させた高効率な運転が可能となり、冷房運転時における省エネルギー性を向上させることができる。
[動作説明:サーキュレータ14の風量変化]
図16は、温度及び湿度と、サーキュレータ14の風量ごとの快適性との関係図である。図17は、同一温度の場合において同一快適線がシフトする様子を示す図である。
サーキュレータ14の風量を可変できるようにしておいてもよい。すなわち、現在の湿度RHと目標湿度RH_tgtの差、或いは、現在の温度taと目標温度ta_tgtの差に応じて、風量を決定することができるようにしても良い。
サーキュレータ14の風量に応じて、空調対象空間101の居住域に与える気流の速度は異なる。サーキュレータ14の風量変更が、たとえば強、中、弱の3段階で変更可能な場合には、図16に示すように、強、中、弱のそれぞれに対応した同一快適性線が引ける。
なお、サーキュレータ14の風量は、空調対象空間101の現在の温度及び湿度が、同一快適性線の下側にくるように決定すれば良い。ただし、図17の例では、風量を強とすると、風量が中と比較すると同一快適性線からの距離が遠くなる分、ユーザーの快適性を損ねてしまう。したがって、サーキュレータ14の風量は、空調対象空間101の現在の温度及び湿度よりも上側の同一快適性線であって、現在の温度及び湿度に一番近い同一快適性線に対応する風量とするとよい。たとえば、図17のような状態であれば、サーキュレータ14の風量を中にすれば良い。
このように、サーキュレータ14の風量が複数段階に可変となっていると、空調対象空間101の居住域の気流感を最適にすることができるとともに、サーキュレータ14の動力増大を抑制し、省エネルギー性を向上させることができる。
[動作説明:第1及び第2の冷媒回路1]
図18は、第1の冷媒回路1に対応する圧縮機2及び第2の冷媒回路1に対応する圧縮機2が運転効率がピークとなる周波数より低い周波数で運転していることを示す図である。図19は、全断熱効率と圧縮機周波数との関係を示す図である。図20は、第1の冷媒回路1に対応する圧縮機2を停止させ、第2の冷媒回路1に対応する圧縮機2の運転周波数を運転効率がピークとなる周波数に近くなるように大きくしたことを示す図である。
低負荷のときに、空調系統を集約して高効率化する運転と組み合わせても良い。図18のように空調系統に2系統ある場合では、負荷が低い場合は、両系統の動作圧縮機周波数が低くなる。圧縮機周波数と効率の関係は図19に示す通りで、周波数が低いと効率が低下して省エネルギー性が悪化することになる。
そこで、図20のように空調機運転系統を1系統にして、動作圧縮機周波数を高効率側にすることで省エネルギー性を高めることができる。この制御は、低負荷(圧縮機低周波数)のときに効果を発揮する。
すなわち、図15の制御を実施して蒸発温度Teを高める運転が可能となり、その結果動作圧縮機周波数が低くなる。そして、系統集約運転による省エネルギー化の適用範囲が広がり、その結果、冷房運転時の省エネルギー性を更に増大させることができる。
[変形例について]
本実施の形態に係る空気調和システム100は、換気装置13と室内機11の熱源機を同一(室外機12)としているが、別にしても良い。この場合には、換気装置用冷却器9の蒸発温度と、室内熱交換器6の蒸発温度を別にすることができ、潜顕分離空調が可能となる。また、室内熱交換器6の蒸発温度は、顕熱を処理する高蒸発温度、換気装置用冷却器9の蒸発温度は、湿度を維持できる蒸発温度となり、さらに省エネルギー性を向上させることができる。
本実施の形態に係る空気調和システム100は、温度及び湿度が目標値に到達していないと、サーキュレータを運転させる。そして、冷房運転時には、室内熱交換器6の蒸発温度が上昇するように、予め設定される空調対象空間101の温度目標値を、当該温度目標値と温度検出値との差の分だけ上昇させるようにしている。これにより、ユーザーの快適性を維持しながら、省エネルギー性を向上させることができる。
本実施の形態に係る空気調和システム100は、空調対象空間101の空気と空調対象空間101外の空気との熱交換を行う全熱交換器22、全熱交換器22を通過した空気を冷却除湿する換気装置用冷却器9とを有する換気装置13を有している。このため、冷却除湿した空気を空調対象空間101内に送ることが可能となっている。その結果、冷房運転時においては、空調対象空間101の温度及び湿度が上昇しにくく、高い蒸発温度で運転しやすくなり、省エネルギー性を向上させることができる。
1 冷媒回路、2 圧縮機、3 四方弁、4 室外熱交換器、5、5B 膨張弁、6 室内熱交換器、7 室外熱交換器用送風機、8 室内熱交換器用送風機、9 換気装置用冷却器、10 給気用送風機、11 室内機、12 室外機、13 換気装置、13A 給気風路、13B 排気風路、14 サーキュレータ、14A 第1のサーキュレータ群、14B 第2のサーキュレータ群、21 排気用送風機、22 全熱交換器、23 温湿度検出手段、31 圧縮機周波数調整手段、32 目標温湿度設定手段、33 蒸発温度検出手段、34 吸込温湿度検出手段(温湿度検出手段)、100 空気調和システム、101 空調対象空間、102 集中コントローラ、103 伝送線、104 延長配管。

Claims (7)

  1. 圧縮機、室外熱交換器、膨張弁及び室内熱交換器を有し、これらが冷媒配管で接続されて冷凍サイクルを構成し、
    前記圧縮機及び少なくとも前記室外熱交換器が搭載された室外機と、
    前記室内熱交換器が搭載された室内機と、
    前記室内機外に設けられ、空調対象空間に送風するサーキュレータと、
    前記空調対象空間の温度及び湿度を検出する温湿度検出手段と、
    前記温湿度検出手段の検出結果に基づいて前記サーキュレータを制御する制御装置と、
    を有し、
    前記制御装置は、
    前記室内熱交換器を蒸発器として機能させる冷房運転を実行する際、
    前記温湿度検出手段の温度検出値が、予め設定される前記空調対象空間の温度目標値に到達していないとき、或いは、前記温湿度検出手段の湿度検出値が、予め設定される前記空調対象空間の湿度目標値に到達していないときに、前記サーキュレータを運転させ、
    前記室内熱交換器の蒸発温度が上昇するように、前記温度目標値と前記温度検出値とに基づいて予め設定される前記空調対象空間の前記温度目標値を上昇させる
    気調和システム。
  2. 前記制御装置は、
    前記温度目標値と前記温度検出値との差の分だけ、予め設定される前記空調対象空間の前記温度目標値を上昇させる
    求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記サーキュレータは、
    前記空調対象空間に送風する風量が複数段階に切替可能であり、
    前記制御装置は、
    予め設定される前記空調対象空間の前記温度目標値と前記温度検出値との差に基づいて、記サーキュレータの風量を変化させる
    請求項1又は2に記載の空気調和システム。
  4. 前記サーキュレータは、
    略同一直線上に配置された第1のサーキュレータ群と、
    前記第1のサーキュレータ群と同じ前記空調対象空間に設けられ、略同一直線上であって対応する前記第1のサーキュレータ群の対向位置に配置された第2のサーキュレータ群と、
    から少なくとも構成され、
    前記第1のサーキュレータ群は、
    前記第2のサーキュレータ群側に空気を送風するように設けられ、
    前記第2のサーキュレータ群は、
    前記第1のサーキュレータ群側に空気を送風するように設けられている
    求項1〜3のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  5. 前記制御装置は、
    冷房運転時のときには、
    前記第1のサーキュレータ群及び前記第2のサーキュレータ群のうち、互いに対向位置の関係にない各群内の前記サーキュレータを運転させ、
    暖房運転時のときには、
    前記第1のサーキュレータ群及び前記第2のサーキュレータ群のうちのいずれか一方を運転させる
    求項4に記載の空気調和システム。
  6. 前記空調対象空間外の空気を前記空調対象空間内に供給し、前記空調対象空間内の空気を前記空調対象空間外に排出する換気装置を有し、
    前記換気装置は、
    当該換気装置内に取り込んだ前記空調対象空間外の空気と、前記換気装置内に取り込んだ前記空調対象空間内の空気とを熱交換させる全熱交換器と、
    当該全熱交換器を通過した前記空調対象空間外の空気を冷却させる換気装置用冷却器と、
    を有する
    求項1〜5のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  7. 前記冷凍サイクルを複数有するものにおいて、
    前記制御装置は、
    低負荷時であるときには、
    複数の前記冷凍サイクルのうち、少なくとも1つの前記圧縮機の運転を停止させ、
    運転を停止させない前記圧縮機の運転周波数を上昇させる
    求項1〜6のいずれか一項に記載の空気調和システム。
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