JP2005178426A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷房装置5aを効率的に運転でき、冷房装置5aの消費電力を低減することによって、換気装置5bと冷房装置5aとの総消費電力を抑制する。
【解決手段】車両1に搭載され該当車両の車内2の空気を冷却する冷房装置5aと該当車両1の車内2の空気に対する換気を行う換気装置5bとからなる車両用空気調和装置5において、
換気装置5bにおける車外に開口した給気流路17と排気流路19との少なくともいずれか一方の流路に車内2に対する換気量を制御する換気量制御器17b、17d、17eを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鉄道車両等の車両に搭載され、該当車両の車内の空気を冷却する冷房装置と該当車両の車内の空気に対する換気を行う換気装置とからなる車両用空気調和装置に係わり、特に換気装置の給排気機能を改良した車両用空気調和装置に関する。
従来から、例えば新幹線等の鉄道車両においては、列車の高速化に伴なって、車両の低重心化、軽量化が要求されることから、車内の空気を冷却する冷房装置と車内の空気に対する換気を行う換気装置とからなる車両用空気調和装置を各車両の床下に配設している(特許文献1参照)。
一般に、新幹線等の高速鉄道の車両における冷房装置の必要とする冷房能力は、乗客負荷(乗客人数)、日射負荷、機器発熱負荷、換気負荷、伝熱負荷の総計の負荷計算で決定される。
新幹線等の高速鉄道の車両は高い気密性を要求されるので、夏季等においては、冷房装置で車内の空気を冷却すると共に、換気装置で車内の空気に対する車外の空気との換気を十分に行う必要がある。この換気装置の必要とする換気能力は、一人の乗客が吐出す二酸化炭素CO2量に乗客数(定員又は定員の150%乗車)を乗算した量と車内の二酸化炭素CO2濃度とで算出される。
冷房装置と換気装置とからなる車両用空気調和装置の総必要電力は、冷房装置の必要電力と換気装置の必要電力とを加算した電力である。
冷房装置には、2〜3台の複数の冷凍機が組込まれており、車内温度に応じて冷凍機の稼働台数が選択される。また、車内温度に応じて各冷凍機の運転速度が制御される。すなわち、冷房装置の実際の消費電力は車内温度に応じて変化する。一方、換気装置は常時車両に定員又は定員の150%の乗客が乗車していると見なした定格運転が実施されているので、換気装置の実際の消費電力は常に一定値である。
平均すると、夏季において、冷房装置の必要電力は、車両用空気調和装置の総必要電力の約60%を占める。
特許第3190824号公報
しかしながら上述した車両用空気調和装置においてもまだ改良すべき次のような課題があった。
すなわち、前述したように、換気装置は常時車両に定員又は定員の150%の乗客が乗車していると見なした定格運転が実施されている。したがって、乗客が少ない場合は、必要以上に換気される。夏季において、換気により車外から車内に流入した大量の空気は高温であるので、この大量の高温空気を冷房装置で冷却する必要があるので、冷房装置の消費電力が上昇する。
また、車外温度が急激に上昇した場合や、乗客が急増した場合等においては、急速冷房を実施しようとするが、常時、換気により車外から車内に大量の高温の空気が流入しているので、急速冷房の効果が現れにくい。
さらに、トンネル内で対向列車とすれ違い等で発生する例えば9080Pa程度の圧力変動が換気装置の給排気ダクトを介して車内に侵入することを防止する必要がある。そのために、換気装置においては、換気を確保するために例えば9080Pa程度の圧力変動値より大きな静圧性能の送風機を配し、車内外の圧力変動があっても一定の換気量が得られるよう工夫されているが、大容量の送風機が必要で換気装置が大型化する問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、簡単な部材を換気装置に付加することにより、換気装置における換気量を制御でき、車外温度、車内温度、乗車率に応じた換気量を確保でき、冷房装置を効率的に運転でき、冷房装置の消費電力を低減することによって、換気装置と冷房装置との総消費電力を抑制でき、さらに、換気装置の送風機の必要容量を低下できる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
上記課題を解消するために、本発明は、車両に搭載され該当車両の車内の空気を冷却する冷房装置と該当車両の車内の空気に対する換気を行う換気装置とからなる車両用空気調和装置において、換気装置における車外に開口した給気流路と排気流路との少なくともいずれか一方の流路に車内に対する換気量を制御する換気量制御器を備えている。
このように構成された車両用空気調和装置においては、車内と車外とを連通する給排気流路に換気量を制御する換気量制御器を備えているので、必要に応じて、車外温度、車内温度、乗車率等に応じた換気量を確保でき、冷房装置を効率的に運転できる。
また、別の発明は、上述した発明の車両用空気調和装置において、車両に印加される荷重を検出する荷重センサと、この荷重センサにて検出された荷重に基づいて該当車両の乗客の乗車率を算出する乗車率算出手段と、この乗車率算出手段で算出された乗車率に基づいて換気量制御器の換気量を決定する換気量決定手段とを備えている。
このように構成された車両用空気調和装置においては、車両の乗車率に応じて、車内の空気に対する必要最低限の換気量を設定可能であるので、乗客が少ない状態において車外の高温の大量の空気が車内に流入することが防止され、結果的に冷房装置を効率的に運転できる。
また、別の発明は、上述した発明の車両用空気調和装置において、荷重センサにて検出された荷重の時間経過に対する荷重上昇率を算出する荷重上昇率算出手段と、この荷重上昇率算出手段で算出された荷重上昇率が基準値を超えたとき、換気量制御器に対して一定時間だけ流路を閉じる又は狭くさせる冷房促進手段とを備えている。
このように構成された車両用空気調和装置においては、乗客が急増した直後においては、車内温度が上昇し自動的に急速冷房が実行されるが、この急速冷房実行期間内において例えば10分等の一定時間だけ流路を閉じる又は狭くして、車外の高温の大量の空気が車内に流入することが防止され、結果的に冷房装置における急速冷房を効率的に実施可能となる。
また、別の発明は、上述した発明の車両用空気調和装置において、車両の外側の車外温度を検出する車外温度センサと、この車外温度センサで検された車外温度の時間経過に対する温度上昇率を算出する温度上昇率算出手段と、この温度上昇率算出手段で算出された温度上昇率が基準値を超えたとき、換気量制御器に対して一定時間だけ流路を閉じる又は狭くさせる冷房促進手段とを備えている。
このように構成された車両用空気調和装置においては、車外温度が急上昇した直後においては、車内温度が上昇し自動的に急速冷房が実行されるが、この急速冷房実行期間内において例えば10分等の一定時間だけ流路を閉じる又は狭くして、車外の高温の大量の空気が車内に流入することが防止され、結果的に冷房装置における急速冷房を効率的に実施可能となる。
また、別の発明は、上述した発明の車両用空気調和装置において、トンネル内において対向車両を検出するトンネル内対向車両検出センサと、このトンネル内対向車両検出センサの対向車両検出に応動して、換気量制御器に対して該当車両と対向車両とがすれ違うに要する時間だけ流路を閉じさせる車内気圧変動防止手段とを備えている。
このように構成された車両用空気調和装置においては、トンネル内で対向車両とすれ違う期間には、換気装置の給排気流路が閉じられるので、トンネル内で対向列車とすれ違い等で発生する例えば9080Pa程度の圧力変動が換気装置のダクトを介して車内に侵入することが防止される。したがって、従来装置のように、換気装置にこの圧力変動値より大きな静圧性能の送風機を設置する必要はない。
また、別の発明は、上述した発明の車両用空気調和装置において、車両に搭載された、車両走行主駆動装置を除く、冷房装置及び換気装置を含む補助機器の電力負荷量を検出する電力負荷量検出手段と、この電力負荷量検出手段にて検出された電力負荷量が規定値を超えたとき、換気量制御器に対して換気量を低減させる電力負荷量安定化手段とを備えている。
このように構成された車両用空気調和装置においては、冷房装置及び換気装置を含む補助機器の電力負荷量が規定値を超えたとき換気量が低減され、冷房装置の電力負荷量が軽減されるので、冷房装置及び換気装置を含む補助機器の電力負荷量が安定化する。
また、別の発明は、上述した発明の車両用空気調和装置において、冷房装置は車両の車内温度に応じて稼働台数が選択される複数台の冷凍機を有している。さらに、車両の車内温度を検出する車内温度検出センサと、この車内温度検出センサで検出された車内温度が目標温度近傍まで低下した時点で、冷房装置の冷凍機の稼働台数を1台に固定する稼働台数固定手段と、この稼働台数が1台に固定された期間において、車内温度検出センサで検出された車内温度に応じて換気量制御器の換気量を決定する車内温度調整手段とを備えている。
このように構成された車両用空気調和装置においては、車内温度が目標温度近傍まで低下した時点で、冷房装置の冷凍機の稼働台数を1台に固定している。この稼働台数が1台に固定された期間において、車内温度は換気装置の換気量を調整することによって、目標温度に制御される。
また、別の発明は、上述した発明の車両用空気調和装置において、換気量制御器として、給気流路と排気流路との少なくともいずれか一方の流路に設けられたダンパを採用している。
また、別の発明は、上述した発明の車両用空気調和装置において、換気量制御器として、給気流路に設けられ、車内外に圧力変動があったとしても指定された流量を給気流路に通流させる定流量弁を採用している。
また、別の発明は、上述した発明の車両用空気調和装置において、換気量制御器として、給気流路と排気流路との少なくともいずれか一方の流路に設けられた締切り弁を採用している。
本発明の車両用空気調和装置においては、車内と車外とを連通する給排気流路に換気量を制御する換気量制御器を備えている。したがって、換気装置における換気量を制御でき、車外温度、車内温度、乗車率に応じた換気量を確保でき、冷房装置を効率的に運転でき、冷房装置の消費電力を低減することによって、換気装置と冷房装置との総消費電力を抑制でき、さらに、換気装置の送風機の必要容量を低下できる。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
図1は高速鉄道用の車両1及びこの車両1の床下に組込まれた車両用空気調和装置5の概略構成を示す模式図である。
車両用空気調和装置5は、該当車両1の車内2の空気を冷却する冷房装置5aと該当車両1の車内2の空気に対する換気を行う換気装置5bとで構成されていろ。なあ、換気装置5b内に冷房装置5aの送風機能、熱交換機能が含まれる。
車両1の室内2の循環気RAは、車体の循環ダクト4の開口部4aより集風され、循環ダクト4の吐出口4cより車体のダクトを通して、車両1の床下に組込まれた換気装置5bの上面の風取込部6より空気循環室7へ入る。
また、換気用の新鮮気FAは、換気装置5bの側面に設けられた給気口17aより、給気ダクト17に設けられた換気量制御器としてのダンパ17b及びフィルタ17cを通して電動送風機である給気送風機10に入る。この給気送風機10から出力された新鮮気FAは、換気装置5b内のダクトを通して空気循環器室7に入り、この中で循環気RAと混合され、フィルタ8aを通して冷房装置5aの室内熱交換器8で冷却される。
室内熱交換器8で冷却された新鮮気FAと循環気RAとの混合気体は、電動機14を冷却して室内送風機11、12に入り、この室内送風機11、12より車体のダクトに入り、ここで合流した後に、車体のダクトを通して、車両1の上部に設けられている循環ダクト3に送風され、この循環ダクト3に設けた開口部3aより車両1の室内2へ供給される。
一方、車両1の室内2の排気風EAは、循環ダクト4の開口部4aより集風され、循環ダクト4の吐出口4bより車体のダクトを通して、車両1の床下に組込まれた換気装置5bの上面の風取込部18に入り、室内送風機13から排気ダクト19、排気口19aより外部へ排気される。
車両用空気調和装置5の他方を構成する冷房装置5aは、3台のコンプレッサーからなる冷凍機20a、20b、20cと、室外送風機21a、21bと、室外熱交換機22a、22bと、前述した換気装置5b内に設置された室内熱交換器8とで構成されている。
さらに、車両1には、この車両1に印加される荷重(人員荷重)Lを検出する荷重センサ23、この車両1の車内温度TINを検出する車内温度センサ24、この車両1の車外温度TOUを検出する車外温度センサ25が設けられている。さらに、先頭の車両1には、レーザー光線を利用して、トンネル内において対向車両を検出するトンネル内対向車両検出センサ26が取付けられている。
図2(a)は、給気ダクト17に設けられた換気量制御器としてのダンパ17bの動作原理を示す図である。図示するように、ダンパ17bの角度θ(開度)を変更することにより、給気ダクト17を通流する空気の流量を調整できる。なお、ダンパ17bの角度θを90°に設定することにより、給気ダクト17を通流する空気を遮断できる。
なお、給気ダクト17に設けられた換気量制御器として、図2(b)に示す定流量弁17dを設けることも可能である。この定流量弁17dは、車外の圧力P1と車内の圧力P2との間の圧力差(P1―P2)に変動があったとしても、外部から指定された流量の新鮮気FAを給気ダクト17に通流させる機能を有する。
図3は車両1の電力供給系統図である。架線27からパンタグラフ27aを介して供給された電力は、車両走行主駆動装置としての主電動機28と補助電源供給部29とへ供給される。さらに、この補助電源供給部29から、車両用空気調和装置5内に組込まれた冷房装置5a、換気装置5b、換気量調整装置5c、及び電灯30、自販機31等の各種補助機器に電力が供給される。
例えばコンピユータで構成された換気量調整装置5cは、図4に示すように構成されている。演算制御部32はダンパ駆動部36を介してダンパ17bの開度を制御する。さらに、この演算制御部32に対して、加重センサ23から加重L、車外温度センサ25から車外温度TOU、トンネル内対向車両検出センサ26から対向車両検出情報、補助電源供給部29の電力負荷量を検出する補助電源負荷量検出部33から電力負荷量W、車内温度センサ25から車内温度TINが入力される。
これらの各値(加重L、車外温度TOU、電力負荷量W、車内温度TIN)は、例えば、3分間隔等の一定周期で入力される。
さらに、この演算制御部32に対して、冷房装置運転監視部34から冷房装置5aの運転状態、換気装置運転監視部34から換気装置5bの運転状態が入力される。また、この演算制御部32は、冷房装置5aに対して冷凍機20a〜20bの運転指示を送出する。
そして、車両用空気調和装置5を構成する冷房装置5aと換気装置5bとが正常に運転されている状態において、換気量調整装置5cは、図5、図6の流れ図に従って、換気装置5bにおける換気量制御を行う。
先頭の車両1に取付けられたトンネル内対向車両検出センサ26から対向車両検出情報が入力すると(ステップS1)、ダンパ駆動部36を介して、ダンパ17bを該当車両1と対向車両とがすれ違うに要する例えば約10秒の時間だけ閉じ、新鮮気FAの給気を停止させる(S2)。このように、トンネル内で対向列車とすれ違い等で発生する例えば9080Pa程度の圧力変動が給気ダクト17を介して車内2に侵入することが防止される。
荷重センサ23から荷重Lが入力されると(S3)、この荷重Lの前回入力された荷重Lからの増加率(上昇率)を算出する(S4)。この増加率(上昇率)が予め設定した基準値以上の場合は(S5)、例えば、10分等の一定時間だけダンパ17bを閉じる又は狭くし、新鮮気FAの給気を抑制させる(S6)。
増加率(上昇率)が予め設定した基準値未満の場合は(S5)、荷重センサ23から入力された荷重Lを用いて乗客の定員に対する乗車率(%)を算出する(S7)。具体的には、荷重Lを人間の平均体重で除算して乗車人数を求め、この乗車人数を定員で除算して乗車率(%)を求める。次に、ダンパ17aの開度を算出する(S8)。換気装置5bにおける定員乗車状態における定格換気量は前述したように一定であるので、ダンパ17aの完全開放状態が定員乗車の換気量とすると、乗車率(%)に対応した開度(%)となる。この算出した開度(%)をダンパ17aに設定する(S9)。
車外温度センサ25から車外温度TOUが入力されると(S10)、この車外温度TOUの前回入力された車外温度TOUからの増加率(上昇率)を算出する(S11)。この増加率(上昇率)が予め設定した基準値以上の場合は(S12)、例えば、10分等の一定時間だけダンパ17bを閉じる又は狭くし、新鮮気FAの給気を抑制させる(S13)。
車内温度センサ24から車内温度TINが入力されると(S14)、この車内温度TINが目標温度以上でかつこの目標温度近傍に設定された規定温度以下である場合には(S15)、冷房装置5aに対して、3台の冷凍機20a〜20cのうちの1台の冷凍機20aに対してのみ継続運転の指示を出力する(S16)。その後、車内温度センサ24から車内温度TINを継続的に取込み、この取込んだ車内温度TINが目標温度に近づくように、ダンパ17bの開度を調整する(S17)。
図6において、補助電源負荷量検出部33から電力負荷量Wが入力すると(S18)、この電力負荷量Wが補助電源供給部29に対して予め設定された規定値以上になると(S19)、冷房装置5aの電力負荷量が大幅に上昇したと判断して、ダンパ17bの開度を低くして高温の新鮮気FAの車内2への流入を抑制する(S20、S21)。その結果、冷房装置5aの電力負荷量が低下し、補助電源供給部29の電力負荷量Wが低下して、補助電源供給部29の電力負荷量Wが安定化する。
このように構成された車両用空気調和装置において、図7、図8を用いて、図5の流れ図におけるステップS14〜S17におけるダンパ17bの開度を調整することにて、車内温度TINを目標温度に制御する長所を説明する。
図7は、3台の冷凍機20a、20b、20cのみを用いて、例えば30℃の高温の車内2を例えば19℃の目標温度に冷房する場合の車内温度TINの変化を示す図である。高温領域においては、3台の冷凍機20a、20b、20cを稼働して車内2の空気を冷却する。車内温度TINが例えば25℃まで低下すると、1台の冷凍機20cを停止させ、2台の冷凍機20a、20bで冷却する。車内温度TINが例えば22℃の目標温度近傍の規定温度まで低下すると、1台の冷凍機20bを停止させ、残り1台の冷凍機20aで冷却する。
そして、それ以降、車内温度TINが19℃の目標温度を下回ると冷凍機20aを停止させ、車内温度TINが19℃の目標温度を上回ると冷凍機20aを稼働させる。この場合、1台の冷凍機20aの容量が大きいので、図示するように、車内温度TINは大きく変動する。
図8は、3台の冷凍機20a、20b、20c及びダンパ17bの開度の調整にて、例えば30℃の高温の車内2を例えば19℃の目標温度に冷房する場合の車内温度TINの変化を示す図である。車内温度TINが22℃の目標温度近傍の規定温度まで低下して1台の冷凍機20bを停止させ、残り1台の冷凍機20aで冷却開始するまでは、図7に示した制御と同じである。
この実施形態においては、車内温度TINが22℃の目標温度近傍の規定温度まで低下した以降は、残り1台の冷凍機20aの継続運転を行う。そして、車内温度TINが目標温度より高い場合は、ダンパ17bの開度を低くして高温の新鮮気FAの車内2への流入を抑制し、車内温度TINが目標温度より低い場合は、ダンパ17bの開度を高くして、高温の新鮮気FAの車内2への流入を促進する。
このように、ダンパ17bの開度を調整することにより車内温度TINを目標温度に制御しているので、図示するように、1台の冷凍機20aのオン/オフ制御に比較して、温度制御精度が向上できる。
また、車内2の乗客が急増した直後や、車外温度TOUが急上昇した直後においては、車内温度TINが上昇し、冷房装置5aにおいて自動的に急速冷房が実行されるが、この急速冷房実行期間内において例えば10分等の一定時間だけ給気ダクト17のバンパ17bを閉じる又は狭くして、車外の高温の大量の空気が車内2に流入することが防止される。その結果、冷房装置5aにおける急速冷房を効率的に実施可能となる。なお、10分等の極く短い一定時間だけ車内2の空気の換気を停止又は抑制したとしても、車内2の二酸化炭素CO2濃度上昇は問題にならない。
さらに、荷重センサ23にて検出された荷重Lに基づいて算出された車両1の乗車率に応じて、車内2の空気に対する換気量がダンパ17bにて自動調整されるので、乗客が少ない状態において車外の高温の大量の空気が給気ダクト17を介して車内2に流入することが防止され、結果的に冷房装置5aを効率的に運転できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
実施形態装置においては、ダンパ17bは給気ダクト17に設けたが、排気ダクト19に設けることも可能であり、さらに、給気ダクト17と排気ダクト19との両方に設けることも可能である。すなわち、ダンパ17bを設けることによって、換気装置5bにおける車内2の空気に対する換気量が調整できればよい。
さらに、ダンパ17bの代わりに、図2(b)に示した、定流量弁17dを採用することが可能である。この定流量弁17dを採用することによって、換気装置5bにおける車内2の空気に対する換気量をより正確に調整できる。
さらに、ダンパ17bの代わりに、図2(c)に示した、締切り弁17eを採用することが可能である。なお、この締切り弁17eは給気ダクト17の流量をオン/オフ制御する機能のみを有し、流量を調整する機能を有していない。したがって、前述した急速冷房実施時やトンネル内で対向車両とすれ違う時に有効である。
本発明の一実施形態に係わる車両用空気調和装置及びこの車両用空気調和装置が組込まれた車両の概略構成を示す模式図 実施形態の車両用空気調和装置の換気装置に組込まれたダンパ、定流量弁、締切り弁を示す図 車両の電力供給系統図 換気量調整装置の概略構成を示すブロック図 換気量調整装置の換気量制御動作を示す流れ図 同じく換気量調整装置の換気量制御動作を示す流れ図 冷房装置における従来手法を用いた場合の車内温度の変化を示す図 冷房装置における実施形態手法を用いた場合の車内温度の変化を示す図
符号の説明
1…車両、2…車内、3,4…循環ダクト、5…車両用空気調和装置、5a…冷房装置、5b…換気装置、5c…換気量調整装置、8…室内熱交換器、17…給気ダクト、17b…ダンパ、17d…定流量弁、17e…締切り弁、19…排気ダクト、20a〜20c…冷凍機、22a,22b…室外熱交換器、23…荷重センサ、24…室内温度センサ、25…室外温度センサ、26…トンネル内対向車両検出センサ、27…架線、28…主電動機、29…補助電源供給部、33…補助電源負荷量検出部

Claims (10)

  1. 車両に搭載され該当車両の車内の空気を冷却する冷房装置と該当車両の車内の空気に対する換気を行う換気装置とからなる車両用空気調和装置において、
    前記換気装置における車外に開口した給気流路と排気流路との少なくともいずれか一方の流路に前記車内に対する換気量を制御する換気量制御器を備えたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 前記車両に印加される荷重を検出する荷重センサと、
    この荷重センサにて検出された荷重に基づいて該当車両の乗客の乗車率を算出する乗車率算出手段と、
    この乗車率算出手段で算出された乗車率に基づいて前記換気量制御器の換気量を決定する換気量決定手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両用空気調和装置。
  3. 前記荷重センサにて検出された荷重の時間経過に対する荷重上昇率を算出する荷重上昇率算出手段と、
    この荷重上昇率算出手段で算出された荷重上昇率が基準値を超えたとき、前記換気量制御器に対して一定時間だけ前記流路を閉じる又は狭くさせる冷房促進手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2項記載の車両用空気調和装置。
  4. 前記車両の外側の車外温度を検出する車外温度センサと、
    この車外温度センサで検された車外温度の時間経過に対する温度上昇率を算出する温度上昇率算出手段と、
    この温度上昇率算出手段で算出された温度上昇率が基準値を超えたとき、前記換気量制御器に対して一定時間だけ前記流路を閉じる又は狭くさせる冷房促進手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の車両用空気調和装置。
  5. トンネル内において対向車両を検出するトンネル内対向車両検出センサと、
    このトンネル内対向車両検出センサの対向車両検出に応動して、前記換気量制御器に対して該当車両と対向車両とがすれ違うに要する時間だけ前記流路を閉じさせる車内気圧変動防止手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の車両用空気調和装置。
  6. 前記車両に搭載された、車両走行主駆動装置を除く、冷房装置及び換気装置を含む補助機器の電力負荷量を検出する電力負荷量検出手段と、
    この電力負荷量検出手段にて検出された電力負荷量が規定値を超えたとき、前記換気量制御器に対して換気量を低減させる電力負荷量安定化手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の車両用空気調和装置。
  7. 前記冷房装置は車両の車内温度に応じて稼働台数が選択される複数台の冷凍機を有し、
    車両の車内温度を検出する車内温度検出センサと、
    この車内温度検出センサで検出された車内温度が目標温度近傍まで低下した時点で、前記冷房装置の冷凍機の稼働台数を1台に固定する稼働台数固定手段と、
    この稼働台数が1台に固定された期間において、前記車内温度検出センサで検出された車内温度に応じて前記換気量制御器の換気量を決定する車内温度調整手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の車両用空気調和装置。
  8. 前記換気量制御器は、前記給気流路と排気流路との少なくともいずれか一方の流路に設けられたダンパであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の車両用空気調和装置。
  9. 前記換気量制御器は、前記給気流路に設けられ、車内外に圧力変動があったとしても指定された流量を前記給気流路に通流させる定流量弁であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の車両用空気調和装置。
  10. 前記換気量制御器器は、前記給気流路と排気流路との少なくともいずれか一方の流路に設けられた締切り弁であることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項記載の車両用空気調和装置。
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