JP2012071680A - 給気装置と排気装置と排気送風機とを備える鉄道車両、および、鉄道車両に備えられる給気装置と排気装置と排気送風機の制御方法 - Google Patents

給気装置と排気装置と排気送風機とを備える鉄道車両、および、鉄道車両に備えられる給気装置と排気装置と排気送風機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】空調装置の消費電力を低減するとともに、鉄道車両の車内の温度環境を快適に維持できる鉄道車両を提供すること。
【解決手段】車外の空気を車内へ導入する給気装置と、車外の空気を車外へ排気する排気装置と、車内の温度および湿度を調整する空調装置と、車外温度と車内温度と検知して給気装置および排気装置に備えられる開閉装置を制御する制御装置とを備え、制御装置によって給気装置および排気装置に備えられる開閉装置を、制御装置が車内温度を検知しながら適宜制御することを特徴とする。
【選択図】図10

Description

本発明は、車外の空気を車内へ導入する給気装置と、車内の空気を車外へ排気する排気装置の各々の開口率を、車内温度、車外温度、鉄道車両の速度などに基づいて制御することによって、鉄道車両に搭載される空調装置の稼働率を小さくできる鉄道車両に関する。
鉄道車両の車内の温度、湿度を調整するために、冷房運転および暖房運転が可能な空調装置が鉄道車両に搭載されている。在来線等の通勤に供される鉄道車両では、鉄道車両の長手方向の中央の屋根上に1台または2台の空調装置が搭載されている。特急用車両では高速で曲線を通過する際に重心が低い方が乗り心地等の面で有利なため、鉄道車両の長手方向の床下に1台または2の空調装置が搭載されている場合がある。
一般的に、空調装置には、鉄道車両の客室に連通する2箇所の開口部が備えられており、一方の開口部から鉄道車両の車内の空気を空調装置の内部に導入し、空調装置に内蔵される冷凍サイクルを構成する室内熱交換器によって、車内からの空気を冷却したり、暖めたりして調和空気を生成する。室内熱交換器によって生成された調和空気は、他の開口部から鉄道車両の車内へ還流されることによって、鉄道車両の車内の温度および湿度が調整される。
鉄道車両は細長い形状であることに加えて、窓ガラスの面積も大きいため、日射側と日陰側とでは車内温度が大きく異なる。特に、通勤電車の場合、駅停車時等において鉄道車両の幅方向の一方の側の側引戸が一斉に開放されるため、大量の新鮮気が車内に流入する。このため、制御対象となる車内温度を正確に把握することが困難な場合があった。
車内温度を正確に把握する方法として、鉄道車両の車外に設置される車外温度センサ、車外の空気を車内へ導入する部位に設置される新鮮気温度センサ、鉄道車両内部の内壁の表面に設置される壁温度センサの出力に、前述した車外温度センサによって測定された車外温度に基づいて定められる重み値によって、新鮮気温度および壁温度をそれぞれ重みづけすることによって、現状の車内温度を算出する方法が考案されている。例えば、特許文献1に、上述した車内温度を特定する技術が開示されている。
特開2009−90739号公報
架線または第3軌条から集電した電力によって運行される鉄道車両の場合、運行に関係する主変換器および主電動機によって消費される電力が大半を占めているが、鉄道車両全体の消費電力を低減するためには、空調装置および照明等のサービスに供される消費電力の低減を進めなければならない。
特許文献1では、鉄道車両の車外および車内の各部に備えられた温度センサの出力に、車外温度に基づく重みづけをすることによって精度よく現状の車内温度を把握する手法が開示されている。目標となる車内温度を精度よく把握することは、空調装置の稼働率の最適化にも寄与するため、空調装置の消費電力を低減することができる。しかしながら、車内温度が正確に把握された後のさらなる空調装置の運転に起因する消費電力を低減する点において解決すべき課題がある。
本発明の目的は、鉄道車両の車内の温度、湿度環境を制御する空調装置の消費電力を低減できる鉄道車両を提供することである。
本発明による鉄道車両は、車外の空気を車内へ導入する給気装置と、車内の空気を車外へ排出する排気装置および排気送風機と、車内の温度および湿度を調整する空調装置と、車内温度および車外温度に基づき、前記給気装置と、前記排気装置と、前記排気送風機と、前記空調装置と、を制御する制御装置を搭載しており、前記排気装置を備える第1排気流路と、前記第1排気流路に並列に配設されるとともに、記排気送風機を有す第2排気流路と、を備えること、を特徴としている。
また、本発明による鉄道車両に搭載される給気装置と、排気装置と、排気送風機を制御する制御方法は、前記給気装置は、前記鉄道車両の進行方向に向けて開口した開口部と、前記開口部の下流に備えられるとともに、前記制御装置によって車外の空気が車内へ流入する給気流路の開口率を調整する開閉装置と、から構成されており、前記排気装置は、前記制御装置によってその開口率が制御される開閉装置と、該開閉装置を有す第1排気流路を構成しており、前記排気送風機は、前記第1排気流路に並列に配設された第2排気流路を構成しており、前記制御装置は、少なくとも鉄道車両の車外温度と、車内温度と、前記鉄道車両の速度情報を検知して、前記給気装置に備えられる前記開閉装置の開口率と、前記第1排気流路に備えられる前記開閉装置の開口率と、前記第2排気流路に備えられる前記排気送風機の運転と、を制御する制御方法において、前記車内温度と、前記車外温度と、前記速度情報に基づいて、前記排気送風機を制御するステップと、前記車内温度と、前記車外温度と、前記速度情報に基づいて、前記給気装置に備えられる前記開閉装置の開口率を制御するステップと、前記車内温度と、前記車外温度と、前記速度情報に基づいて、前記排気装置に備えられる前記開閉装置の開口率を制御するステップと、からなることを特徴とする。
本発明によれば、鉄道車両の車内の温度、湿度環境を制御する空調装置の消費電力を低減できる鉄道車両を提供することができる。
図1は、屋根上に空調装置を搭載するとともに、妻構体の下部に車内の空気を車外へ排気する排気口を備えた鉄道車両の斜視図である。 図2は、図1に示した鉄道車両の断面Aを視B−視Bから見た斜視図である。 図3は、図2のC部の拡大図であって、鉄道車両の一方の長手方向の端部に備えられる排気送風機と、排気口に備えられる開閉装置とを示す鉄道車両の幅方向の垂直断面図である。 図4は、鉄道車両の屋根上に搭載された空調装置であって、空調装置の側面に備えられた開口部から車外の空気を空調装置の内部へ取り入れる様子を示す斜視図である。 図5は、鉄道車両の妻構体の上部に備えられた給気口から鉄道車両の天井部に備えられるダクトへ車外の空気を導入する様子を示す斜視図である。 図6は、鉄道車両の屋根上に備えられた給気装置の斜視図である。 図7は、鉄道車両の屋根上に備えられる空調装置および鉄道車両との長手方向の垂直断面図である。 図8は、鉄道車両の一方の側構体に備えられる側引戸と、側引戸が収納される戸袋の鉄道車両の高さ(垂直)方向の断面図である。 図9は、図8のC−C断面図であって、戸袋に備えられる開口部と、側構体に備えられる排気用の開閉装置の高さ方向の位置関係を示す図である。 図10は、制御装置に入力される情報と、制御装置が制御する対象を記したブロック線図である。 図11は、図10に示した制御装置の制御則の一実施例を示す図である。 図12は、鉄道車両の速度、排気送風機、給気用開閉装置および排気用開閉装置の動作を示す一実施例のタイミングチャートである。
本発明の一実施例を、図1から図12を参照して説明する。
図1は、屋根上に空調装置を搭載するとともに、妻構体の下部に車内の空気を車外へ排気する排気口を備えた鉄道車両の斜視図である。図1に示すように、鉄道車両の幅方向を510とし、それに直交する長手方向と高さ方向をそれぞれ520,530とする。鉄道車両1は、台枠10の幅方向510の両端部に立設された側構体20,20(一方のみ図示)と、台枠10の長手方向520の両端部に立設された妻構体30,30(一方のみ図示)と、側構体20,20と妻構体30,30の高さ方向530の上端部に載置された屋根構体40から構成される。
鉄道車両の軽量化と製作性向上とを両立するために、台枠10、側構体20、屋根構体40を、対向する2枚の面板をリブで接続されたアルミニウム合金製の中空押出形材から構成する手法が確立されている。中空押出形材から台枠および各構体を製作する場合、まず、架台の上面に、所定の形状に押出成形された押出形材をその押出方向と交差する方向に沿って所定の枚数並べて配設する。その後、押出形材の接合端面同士を突き合せた接合線に沿って、摩擦撹拌接合又は溶融溶接することによって、1枚ものの台枠および各構体が製作される。
鉄道車両1を構成する台枠10の長手方向の両端部の下面には、軌道上を回動可能に支持された複数の輪軸を備える台車400,400が配設されるとともに、台車400,400は台枠10に連結されている。台枠10の下部には、鉄道車両1の車内および車外に備えられる温度センサ、湿度センサ、鉄道車両1の乗車率および運行速度、位置情報等に基づき、後述する開閉装置118(図3参照および排気送風機200(図3参照)の開口率および運転を制御する制御装置16(図2参照)が備えられる。
鉄道車両1を構成する側構体20には、窓22および乗客の乗降に供される出入り口24が備えられる。後述するが、出入り口24には側引戸26(図8参照)が鉄道車両1の長手方向に沿って開閉可能に備えられる。鉄道車両1を構成する妻構体30には、鉄道車両1の車内の空気を車外へ排出するための排気口34,34が備えられるとともに、屋根構体40の上面には空調装置100,100が備えられる。
図2は、図1の鉄道車両の断面Aを視B−視Bから見た斜視図である。鉄道車両1の屋根構体40の幅方向の中央部の車内側には、空調装置100で温度、湿度を調和した調和空気を鉄道車両1の長手方向に配風するためのダクト48が備えられる。鉄道車両1の幅方向の両端部の床12(台枠10)の上面には、椅子29が備えられており、出入り口には側引戸26が備えられる。鉄道車両1の長手方向の一方の端部には、仕切り壁14で区画された排気送風機室36(図3参照)が配設されており、仕切り壁14には、鉄道車両1の車内の空気を排気送風機室36へ導くための開口部15が備えられる。また、台枠10の下面には、空調装置100、給気用および排気用開閉装置118、排気送風機200(図3参照)などを制御する制御装置16が備えられる。図2では、制御装置16が床下に備えられる例を記したが、制御装置16は鉄道車両1の車内、例えば、妻構体30の車内側の面、あるいは、排気送風機室36の内部などに備えてもよい。
後述するが、空調装置100の幅方向の両端部に側板105(図4参照)には外気導入装置115(図4参照)が備えられており、外気導入装置115に備えられる外気導入用開口部116を経て空調装置100の内部に導入された車外空気は、鉄道車両1の車内から空調装置100の内部へ還流するリターン空気と混合される。
混合された車外の空気と車内の空気とは、空調装置100に備えられる熱交換器112(図4参照)を通過する過程で温度と湿度とが調和された後、鉄道車両1の長手方向に沿って天井部に配設されるダクト48を経て鉄道車両1の車内の各部に供給される。鉄道車両1の車内へ導入される車外空気の量に対応する車内空気が、鉄道車両1の長手方向の一方の端部に備えられる排気送風機室36(図3参照)を経て、空気の流れ500で示されるように車外へ排出される。
図3は、図2のC部の拡大図であって、鉄道車両の一方の長手方向の端部の床12(台枠10)の上面に備えられる排気送風機200と、排気口34に備えられる開閉装置118とを示す鉄道車両の幅方向の垂直断面図である。鉄道車両1の長手方向の一方の端部に、仕切り壁14で区画された排気送風機室36が備えられる。仕切り壁14には鉄道車両1の車内の空気が排気送風機室36に誘引されるように、開口部15が備えられるとともに、開口部15には車内の空気の温度を計測する温度センサ300が備えられる。図示はしないが、温度センサ300に湿度センサを併設して、車内の空気の湿度を計測してもよい。排気送風機室36には排気送風機200が備えられる。排気送風機200の排気口は鉄道車両1の妻構体30の下端部に備えられる排気口34に接続される。排気口34には排気送風機200が稼働していないときに車外からの塵埃等が排気送風機200の内部に入らないようにスリット124が備えられる。
排気送風機室36内の妻構体30の上部に配設される開口部34には、開閉装置118が備えられる。開閉装置118は、軸部123周りに回動可能に備えられる翼122が内蔵されており、後述する条件に応じて、軸部123の周りに翼122を回動させることによって、開閉装置118の開口率を調整して、鉄道車両1の車内の空気を車外へ排出する。排気送風機室36を構成する妻構体30および仕切り壁14には、必要に応じて、排気送風機200の騒音を低減するために、吸音材38が張り付けられる。
床12からの排気口34までの高さH1は、床12からの開口部15までの高さH2よりも高い位置に備えられている。このため、連結された一方の鉄道車両1の妻構体30と、他方の鉄道車両1の妻構体30との間の空間の騒音(レール上を車輪が転動する転動音など)が排気口34から開閉装置118を経由して鉄道車両1の内部に侵入する場合であっても、空気の流れ500に示されるように、これらの騒音は排気送風機室36内で高さ方向に回折する過程で減衰するとともに、排気送風機室36の内部に貼付された吸音材38によって吸音されるため、開口部15から鉄道車両1の車内への伝播を抑制できる。
排気送風機室36内の車内の空気は、車内の空気の圧力を利用して開閉装置118を経て車外へ排出される排出ルート(第1排気流路)と排気送風機200によって強制的に車外へ排出される排出ルート(第2排気流路)の2つがあり、これら排出ルートが並列的に備えられている。このため、後述する条件、例えば、鉄道車両1の速度が比較的大きくて、車外の空気が容易に鉄道車両1の内部に導入され鉄道車両1の車内の空気の圧力が車外の空気の圧力より大きい場合は、排気用の開閉装置118を経由する排出ルートによって、鉄道車両1の車内の空気は車外へ排出される。一方、例えば、鉄道車両1の速度が比較的遅い場合であって、車外の空気を鉄道車両1の車内へ導入したい場合には、開閉装置118を閉じるとともに、排気送風機200を運転して、鉄道車両1の車内の空気を強制的に車外へ排出する。車内の空気を車外へ排出することによって、車内の空気の圧力を車外のそれより小さくなるので、車外の空気の車内への導入を促進することができる。
図4は、鉄道車両の屋根上に搭載された空調装置であって、空調装置の側面に備えられた開口部から車外の空気を空調装置の内部へ取り入れる様子を示す斜視図である。屋根構体40の上面に配設される空調装置100の内部の空気の流れ500の様子を示すために、空調装置100の上端部に備えられる上面カバーの図示を省略している。空調装置100には、気体冷媒を圧縮する圧縮機、圧縮された冷媒を液化する凝縮器、凝縮器に送風する室外送風機等の構成要素が備えられるが、これら構成要素の描写を省略している。
空調装置100の幅方向510の両端部に立設される側板105,105には、車外の空気を空調装置100の内部へ取り入れる外気導入装置115,115が備えられるとともに、外気導入装置115,115に備えられる外気導入用開口部116,116は、鉄道車両1の進行方向に向けて開口する態様(妻構体30に略平行)で備えられる。一方の外気導入用開口部116は、鉄道車両1の長手方向520の一方の端部に向けて開口しており、他方の外気導入用開口部116は、鉄道車両1の長手方向520の他方の端部に向けて開口している。外気導入用開口部116,116を前述した態様で空調装置100に備えることによって、鉄道車両1の進行方向に依らず、車外の空気を空調装置100の内部に容易に取り入れることができる。
外気導入用開口部116の下流には開閉装置118が備えられる。図示はしないが、開閉装置118は、前述したように、軸部123周りに回動可能に備えられる翼122が複数枚内蔵されており、後述する条件に応じて、軸部123の周りに翼122を回動させることによって、開閉装置118の開口率を調整して、空調装置100の内部へ取り入れる車外の空気量を調整する。空調装置100の底板(図示なし)には、鉄道車両1の屋根構体40に設けられた開口部(図示なし)に連通するリターン開口部114が備えられる。
リターン開口部114から空調装置100の内部へ還流する車内からの空気は、外気導入用開口部116から空調装置100の内部へ導入される車外からの空気と混合された後、室内熱交換器112を通過して、室内送風機110によって屋根構体40の車内側に配設されるダクト48に送風される。混合された空気の温度は、室内熱交換器112の上流側に備えなれる温度センサ300によって計測される。なお、図示はしないが、温度センサ300に湿度センサを併設して、混合された空気の湿度を計測してもよい。
空調装置100の側板105に備えられる外気導入用開口部116は、鉄道車両1の進行方向に向けて開口する態様で備えられているため、外気を空調装置の内部に取り入れるための送風機を備える必要がなく、鉄道車両1が走行することによって生じる相対的な空気の流れを利用して空調装置100の内部に車外の空気を取り入れることができる。このため、外気を空調装置の内部に取り入れる送風機の製作コストおよび装置動力に係る消費電力を削減することができる。
鉄道車両1の進行方向を検知して、進行方向と反対側に位置する開閉装置118を全閉し、進行方向に位置する開閉装置118の開口率を、鉄道車両1の速度と、車外空気の温度と、車内の温度とをモニタした結果を基に制御する。必要に応じて、排気送風機200のみを運転することによって、車外の空気を効率的に鉄道車両1の内部へ導入することによって、空調装置100の圧縮機、室外送風機、室内送風機等の稼働率を小さくできるので、消費電力を低減できる。
図5は、鉄道車両の妻構体の上部に備えられた給気口から鉄道車両の天井部に備えられるダクトへ車外の空気を導入する様子を示す斜視図である。鉄道車両1の長手方向520の両端部に配設される妻構体30,30の上部であって、鉄道車両1の幅方向520の中央部に、給気口32,32(一方の給気口のみ図示)が備えられ、給気口32の下流には開閉装置118が備えられる。
図示はしないが、開閉装置118は、前述したように、軸部123周りに回動可能に備えられる翼122が複数枚内蔵されており、後述する条件に応じて、軸部123の周りに翼122を回動させることによって、開閉装置118の開口率を調整して、給気口32から鉄道車両1の内部へ取り入れる車外の空気量を調整する。開閉装置118の下流には、屋根構体40の幅方向510の中央の車内側に備えられるダクト48が配設されており、給気口32から鉄道車両1の車内へ導入された車外の空気500を鉄道車両1の車内の各部へ送風する。
鉄道車両1の妻構体30に備えられる給気口32が鉄道車両1の進行方向(鉄道車両1の長手方向520)に向けて開口する態様で備えられているため、送風機等を給気口32の下流に備える必要がなく、鉄道車両1が走行することによって生じる相対的な空気の流れを利用して鉄道車両1の内部に車外の空気を取り入れることができる。このため、送風機等の製作コストおよび送風機の運転に係る消費電力を削減することができる。
鉄道車両1の進行方向を検知して、進行方向と反対側に位置する開閉装置118を全閉(開口率を小さく)し、進行方向に位置する開閉装置118の開口率を、鉄道車両1の速度と、車外空気の温度と、車内の温度とをモニタした結果を基に制御する。必要に応じて、排気送風機200のみを運転することによって、車外の空気を効率的に鉄道車両1の内部へ導入することによって、空調装置100の圧縮機、室外送風機、室内送風機等の稼働率を小さくできるので、消費電力を低減できる。
図6は、鉄道車両の屋根上に備えられた給気装置の斜視図である。鉄道車両1を構成する屋根構体40の長手方向520の両端部の上面に、給気装置42,42(一方の給気装置のみ図示)が備えられる。給気装置42の妻構体30の側には車外の空気を取り入れる開口部44が設けられ、開口部44の下流には開閉装置118が備えられる。開閉装置118の直下の屋根構体40には、鉄道車両1の長手方向に沿って配設されるダクト48(図5参照)に連通する開口部(図示なし)が備えられており、給気装置42によって鉄道車両1の内部へ導入される車外の空気は、鉄道車両1の車内の各部へ供給される。
図示はしないが、開閉装置118は、前述したように、軸部123周りに回動可能に備えられる翼122が複数枚内蔵されており、後述する条件に応じて、軸部123の周りに翼122を回動させることによって、開閉装置118の開口率を調整して、給気装置42から鉄道車両1の内部へ取り入れる車外の空気量を調整する。なお、図6では、2台の給気装置42を屋根構体40の一方の端部に備えた例を示したが、給気装置42の台数および設置場所は屋根構体40に限定されず、任意の台数の給気装置を側構体または台枠等に備えてもよい。
給気装置42の給気口44が鉄道車両1の進行方向(鉄道車両1の長手方向520)に向けて開口する態様で備えられているため、送風機等を給気装置42の内部に備えることなく、鉄道車両1が走行することによって生じる相対的な空気の流れを利用して鉄道車両1の内部に車外の空気を取り入れることができる。このため、送風機の製作コストおよび装置動力に係る消費電力を削減することができる。
さらに、鉄道車両1の進行方向を検知して、給気装置42の進行方向と反対側に位置する開閉装置118の開口率を小さく(全閉)し、進行方向に位置する開閉装置118の開口率を、鉄道車両1の速度と、車外空気の温度と、車内の温度とをモニタした結果に応じて制御する。必要に応じて、排気送風機200のみを運転することによって、車外の空気を効率的に鉄道車両1の内部へ導入することによって、空調装置100の圧縮機、室外送風機、室内送風機等の稼働率を小さくできるので、消費電力を低減できる。
図7は、鉄道車両の屋根上に備えられる空調装置および鉄道車両との長手方向の垂直断面図である。鉄道車両1を構成する屋根構体40の上面に空調装置100が搭載されている。空調装置100は中心線450に対して幅方向510に対称の構造であるため、図7には空調装置100の幅方向510の一方についてのみ描写している。空調装置100の底板106の幅方向510の端部の下面には、車内の空気を空調装置100の内部に取り入れるためのリターン開口部114が備えられている。空調装置100の幅方向の端部に立設される側板105には、車外の空気を空調装置の内部に取り入れるための開口部107が備えられている。なお、図7に示す空調装置100は、図4に示したように、空調装置100の側板105に備えられる開閉装置118を備えていない。
空調装置100の底板106の幅方向の端部と、側板105の下端部との交差する空調装置内部の部位には、分配装置120が備えられる。分配装置120は、板部121と板部121の一方の端部を回動可能に支持する軸部123からなる。分配装置120の板部121を軸部123の周りに回動して垂直に近い態様に保持することによって、空調装置100の内部に導入される車外からの空気量500を小さくするとともに、空調装置100の内部に還流される車内からの空気量505を大きくすることができる。また、分配装置120の板部121を軸部123の周りに回動して水平に近い態様に保持することによって、空調装置100の内部に導入される車外からの空気量500を大きくするとともに、空調装置100の内部に還流される車内からの空気量505を小さくすることができる。分配装置120の傾きを制御するだけで、空調装置100に導入される車外からの空気量500と、車内からの空気量505との流量比を任意に調整することが困難な場合は、空調装置1の内部に備えられる室内送風機110(図4参照)を運転してもよい。また、分配装置120の姿勢の制御のみで、車外の空気を空調装置100の内部に取り入れることが困難な場合は、図4に示すような形態の外気導入装置115を、空調装置100の幅方向の端部に立設される側板105に備えられる開口部107を覆う形態で取り付けてもよい。図4に示した実施例と同様の効果、つまり、鉄道車両1の進行方向に依らず、車外の空気を空調装置100の内部に容易に取り入れることができる効果を得ることができる。
さらに、空調装置100の内部に分配装置120を備えるとともに、分配装置120の姿勢のみを車外温度および車内温度に基づいて、制御することによって、空調装置100の内部に取り入れる車外からの空気量500と、車内からの空気量505との流量比を制御することができる。鉄道車両1の速度が小さく、車外の空気を空調装置100の内部に導入することが難しい場合は、鉄道車両1に備えられる排気送風機200を運転することによって、鉄道車両1の車内の空気を車外へ排出して車内の圧力を車外の圧力より小さくすることによって、空調装置100の内部(鉄道車両1の内部)に、車外の空気を導入することができる。この結果、鉄道車両1の車内の温度を空調装置100を稼働させることなく調整できるので、消費電力を低減できる。
図8は、鉄道車両の一方の側構体に備えられる側引戸と、側引戸が収納される戸袋の鉄道車両の高さ(垂直)方向の断面図である。鉄道車両1の側面を構成する側構体20には、乗客の乗降に供される出入り口24が備えられるとともに、出入り口24には側引戸26が鉄道車両1の長手方向520に沿って開閉可能に備えられる。出入り口24の幅方向(鉄道車両1の長手方向520)の両端部の妻構体20の車内側には、側引戸26が開放された時に収納される戸袋27が備えられる。戸袋27の車内側の床12の上面には椅子29が配設される。
図9は、図8のC−C断面図であって、戸袋に備えられる開口部と、側構体に備えられる排気用の開閉装置の高さ方向の位置関係を示す図である。側構体20に備えられた開口部には開閉装置118が備えられる。前述したように、開閉装置118は、軸部123と、軸部123周りに回動可能に備えられる翼122とが複数枚内蔵されており、後述する条件に応じて、軸部123の周りに翼122を回動させることによって、開閉装置118の開口率を調整して、鉄道車両1の内部から車外へ排出される空気の量を調整することができる。
側引戸26が収納される戸袋27には開口部28が備えられている。床12の上面から側構体20に備えられる開閉装置118までの高さと、床12の上面から戸袋27に備えられる開口部28までの高さとは、高さ方向にH3の寸法だけ離してある。このため、レール上を車輪が転動する転動音など)が開閉装置118を経由して鉄道車両1の内部に侵入した場合であっても、これらの騒音は戸袋27の内部で高さ方向に回折する過程で減衰するので、戸袋27に備えられる開口部28から鉄道車両1の車内へ放射されにくい。なお、図示はしないが、戸袋27に備えられる開口部28と、側構体20に備えられる開閉装置118と、を鉄道車両1の長手方向に沿って、所定の距離だけ離して設置することによって、鉄道車両1の車内から車外への空気の流れ500を回折させても同様の効果を得ることができる。さらに、戸袋27の側構体20に近い側の面に、吸音材等を張り付けてもよい。
図10は、制御装置に入力される情報と、制御装置が制御する対象を記したブロック線図である。制御装置16に入力される情報は、鉄道車両の速度情報、位置情報、鉄道車両の車内の圧力、車外の圧力(大気圧)、鉄道車両の車内温度および車外温度、鉄道車両の車内湿度および車外湿度、乗車率、鉄道車両の車内の炭酸ガス濃度、各鉄道車両に備えられる火災検知装置からの火災検知情報、駅停車時の側引戸(ドア)開閉情報などである。これらの入力情報に基づいて、制御装置16は空調装置100の冷房運転指令または暖房運転指令、給気用および排気用の開閉装置118の開口率制御、空調装置100の内部に備えられる分配装置120の姿勢制御、排気送風機200の運転指令などである。
これらの入力情報は全て必要な訳ではなく、必要に応じて上述した入力情報の中から必要に応じて適宜選択された入力情報に基づいて、空調装置100、開閉装置118および排気送風機200などを制御する。
図11は、図10に示した制御装置の制御則の一実施例を示す図である。図11では、鉄道車両1は高速で走行している状況において、車内の目標設定温度が22℃であると仮定する。
車内温度と外気温度が図中のAの状態(例えば、点a:車内温度25℃、外気温度19℃)であるとき、車内温度が車外温度より高いので空調装置100は冷房運転される。この時、より短時間に鉄道車両1の車内温度を目標設定温度に近付けることによって、空調装置100の稼働率を小さくして消費電力を低減するために、車内温度より小さい外気温度を鉄道車両の内部に導入する。具体的には、妻構体30に配設される給気口32の下流側に備えられる開閉装置118、屋根構体1に配設される給気装置42に備えられる開閉装置118、空調装置100の側板105に配設される外気導入装置115に備えられる開閉装置118、の各々の開口率を大きく制御するとともに、妻構体30に配設される排気口34の開閉装置118、側構体20に備えられる開閉装置118の各々の開口率を大きく制御する。この時、鉄道車両1は高速で走行しているが、鉄道車両1の車内に多くの車外の空気を取り入れるために、排気送風機200を運転する。
車内温度と外気温度が図中のBの状態(例えば、点b:車内温度23℃、外気温度18℃)であるとき、車外温度と車内温度との差が小さいので、空調装置100の冷房運転に代えて、車外の空気を鉄道車両1の内部に取り入れる。給気口32、給気装置42、外気導入装置115の、各々に備えられる開閉装置118の開口率を大きく制御するとともに、排気口34、妻構体20の、各々の開閉装置118の開口率を大きく制御する。鉄道車両1は高速で走行しているので、鉄道車両1の進行方向に向けて開口する態様で備えられている外気導入装置115の外気導入用開口部116、給気口32、給気装置42の給気口44、のいずれかより鉄道車両1の内部に車外の空気が導入されるとともに、鉄道車両1の車内の熱を含んだ車内の空気が排気口34、妻構体20の、各々の開閉装置118から車外へ排出され、鉄道車両1の車内の温度を、空調装置100を運転することなく、目標設定温度に近付けることができるので、消費電力を低減できる。
車内温度と外気温度が図中のCの状態(例えば、点c:車内温度20℃、外気温度16℃)であるとき、車内温度は、車外温度より小さく、且つ、目標設定温度より小さいので空調装置100は暖房運転される。このため、給気口32、給気装置42、外気導入装置115の、各々に備えられる開閉装置118の開口率を小さく制御するとともに、排気口34、妻構体20の、各々の開閉装置118の開口率を小さく制御する。この時、乗車率または炭酸ガス濃度(図10参照)の検知結果を参照して、必要最小限の換気量を確保できるように、開閉装置118の開口率を制御する。この制御により、鉄道車両1の車内の温度より小さい車外の空気の取り入れ量を小さくすることができるので、暖房運転の頻度を小さくできるとともに、消費電力を小さくできる。なお、暖房運転は、空調装置100に備えられる冷凍サイクルを用いたヒートポンプ運転でもよいし、空調装置100の内部に備えられるヒータ、あるいは、鉄道車両1の座席29(図9参照)の下部等に備えられるヒータによるものであってもよい。
車内温度と外気温度が図中のDの状態(例えば、点d1:車内温度24℃、外気温度22℃)であるとき、車内温度は、車外温度より大きく、目標設定温度より大きいため、空調装置100は冷房運転される。また、図中のD状態の他の条件(例えば、点d2:車内温度20℃、外気温度19℃)のとき、車内温度は、車外温度より大きく、目標設定温度よりも小さいため、空調装置100またはヒータにより暖房運転される。
これらの状態の場合、給気口32、給気装置42、外気導入装置115の、各々に備えられる開閉装置118の開口率を小さく制御するとともに、排気口34、妻構体20の、各々の開閉装置118の開口率を小さく制御する。この時、乗車率または炭酸ガス濃度(図10参照)の検知結果を参照して、必要最小限の換気量を確保できるように、開閉装置118の開口率を制御する。
この状態で、目標設定温度に車内温度を近づけるために、空調装置100は冷房運転または暖房運転が選択されるが、いずれの場合であっても、車外から車内へ取り入れられる空気量を必要最低限に抑制できるので、冷房運転または暖房運転の頻度を小さくできるとともに、消費電力を低減できる。
複数の車両が連結されて編成が組成される鉄道車両の各車両には、火災が発生した当該車両を把握するために、火災検知装置が搭載されている。火災が生じた際には、当該車両に備えられる火災検知装置からの火災検知情報(図10参照)が、制御装置16に伝送されるとともに、運転席および乗務員室に設置されているモニタに火災が発生した当該車両が表示される。乗客の避難等がより困難になるため、編成された車両において、火災が発生した当該車両から隣接する車両へ煙が流れ込んだり、延焼が拡大したりする事象は避けなければならない。このため、当該車両の火災検知情報が制御装置16に伝えられた場合、車内温度、車外温度等のいかんに拘わらず、当該車両の空調装置100の冷房運転および暖房運転と、座席29の下部等に備えられるヒータの運転を停止するとともに、当該車両の給気口32、給気装置42、外気導入装置115の、各々に備えられる開閉装置118の開口率、および、排気口34、妻構体20の、各々の開閉装置118の開口率は最小に制御される。当該車両の排気送風機200は運転され、当該車両の車内圧力を隣接する他の鉄道車両の車内圧力よりも小さい状態に維持することにより、火災が発生した当該車両から隣接する車両へ煙、火炎等の侵入や延焼を抑制する。
図11に示す実施例では、制御装置16は、空調装置100、各種の開閉装置118の開口率、排気送風機200等を、車内温度や外気温度を基づいて制御しているが、車内温度や外気温度に加えて、車内湿度、外気湿度から算出される車内空気のエンタルピと外気空気のエンタルピや、乗客数から算出される空調装置100に対する乗客負荷に基づき、前述した各機器を制御してもよい。
図12は、鉄道車両の速度、排気送風機、給気用開閉装置および排気用開閉装置の動作を示す一実施例のタイミングチャートである。図12に示すタイミングチャートは、図11の領域Bの状態にある時の鉄道車両が駅停車時にドア閉めを確認した後、次の停車駅へ向けて進行する場合であって、鉄道車両1の速度(km/h)と、排気送風機200の運転状況と、給気側の開閉装置118(給気口32、給気装置42、外気導入装置115に配設されるもの)と、排気側の開閉装置118(排気口34、妻構体20に備えられる開閉装置)と、の稼働状況を時系列に示すものである。
鉄道車両1の側構体20に備えられる側引戸26が閉じられると、ドア(開)閉情報(図10参照)が制御装置16に入力される。ドア閉信号が入力された制御装置16は、排気送風機200の運転を指令するとともに、給気側の開閉装置118の開口率は、大きく制御される。排気送風機200が運転されているので、排気側の開閉装置118の開口率は小さく制御される。この状態で、鉄道車両1は加速を継続して時刻Aに至ると、必要以上に車外の空気が鉄道車両1の車内へ給気されることを抑制し、最適な鉄道車両1の車内温度を維持するために、給気側の開閉装置118の開口率は小さく制御されるととともに、排気側の開閉装置118の開口率は大きく制御される。
時刻Bに至ると、鉄道車両1の速度が大きくなっており、排気送風機200を運転しなくても、鉄道車両1の進行方向に向けて開口する態様で備えられている給気側の給気口32、給気装置42、外気導入装置115などから十分な量の車外の空気を鉄道車両1の内部へ取り入れることができるため、排気送風機200の運転を停止する。
時刻Cから時刻Dに至る範囲では、鉄道車両1は高い速度で走行するため、排気送風機200の運転は停止したままで、所定の量の車外の空気を鉄道車両1の内部へ取り込むことができるように、給気側の開閉装置118と、排気側の開閉装置118の開口率と、が各々制御される。
時刻Eに至ると、駅停車に備えて鉄道車両1が減速を始めるため、鉄道車両1の減速に拘わらず、所定の量の車外の空気を鉄道車両1の内部に導入できるように、給気側の開閉装置118の開口率を大きく制御されるとともに、排気送風機200が再起動されるので、排気側の開閉装置118の開口率は小さく制御される。
時刻Fに至ると、鉄道車両1は駅に停車して速度は0km/hとなり、側引戸26が開けられる。側引戸26のドア開(閉)情報を受信した制御装置16は、排気送風機200の運転を停止するとともに、給気側の開閉装置の開口率は大きく制御されるとともに、排気側の開閉装置の開口率は小さく制御される。
空調装置100の運転に代えて、鉄道車両1が走行することによって生じる車外の空気と、鉄道車両1と、の間の相対的な空気の流れを利用して、鉄道車両1が所定の速度以上になると、排気送風機200を運転することなく、車外の空気を鉄道車両1の内部へ導入することができる。このため、鉄道車両1の車内の温度を、空調装置100および排気送風機200を運転することなく、目標設定温度に近付けることができるので、消費電力を低減することができる。
1…鉄道車両 10…台枠
12…床 14…仕切り壁
16…制御装置 20…側構体
22…窓 24…出入り口
26…側引戸 27…戸袋
28…開口部 29…椅子
30…妻構体 32…給気口
34…排気口 36…排気送風機室
38…吸音材
40…屋根構体 42…給気装置
44…給気口 46…開閉装置
48…ダクト
100…空調装置 105…側板
106…底板 110…室内送風機
112…室内熱交換器 114…リターン開口部
115…外気導入装置 116…外気導入用開口部
118…開閉装置 120…分配装置
121…板部 122…翼
123…軸部 124…スリット
300…温度センサ 400…台車
450…車体中心線 500…空気の流れ
510…鉄道車両の幅方向 520…鉄道車両の長手方向
530…鉄道車両の高さ(垂直)方向

Claims (7)

  1. 車外の空気を車内へ導入する給気装置と、車内の空気を車外へ排出する排気装置および排気送風機と、車内の温度および湿度を調整する空調装置と、車内温度および車外温度に基づき、前記給気装置と、前記排気装置と、前記排気送風機と、前記空調装置と、を制御する制御装置を搭載した鉄道車両において、前記排気装置を有す第1排気流路と、前記第1排気流路に並列に配設されるとともに、前記排気送風機を有す第2排気流路と、を備えること、を特徴とする鉄道車両。
  2. 請求項1に記載された鉄道車両において、前記給気装置は、前記鉄道車両の進行方向に向けて開口した開口部と、前記開口部の下流に備えられるとともに、前記制御装置によって車外の空気が車内へ流入する給気流路の開口率を調整する開閉装置と、から構成されていること、を特徴とする鉄道車両。
  3. 請求項2に記載された鉄道車両において、前記給気装置の前記開口部は、前記鉄道車両の妻構体の上部であって、前記妻構体の幅方向の中央部に備えられるとともに、前記鉄道車両の天井部であって、前記鉄道車両の長手方向に沿って配設されるダクトに接続しており、前記開口部の下流の前記ダクトには前記開閉装置が備えられること、を特徴とする鉄道車両。
  4. 請求項2に記載された鉄道車両において、前記空調装置は、前記空調装置の幅方向の端部に立設された側板を備えるとともに、前記側板に備えられた開口部と、前記開口部を覆う態様で、前記給気装置が前記側板に備えられるとともに、前記給気装置を構成する前記開閉装置が、前記側板の前記開口部に備えられていること、を特徴とする鉄道車両。
  5. 請求項1に記載された鉄道車両において、前記空調装置は、前記空調装置の底面をなす底板と、前記底板の幅方向の端部に立設される側板と、前記底板と前記側板との接続部の近傍に備えられる分配装置と、を有しており、前記底板の幅方向の端部に、前記鉄道車両の車内の空気を前記空調装置の内部に導く第1開口部が備えられており、前記側板に、車外の空気を前記空調装置の内部に導入する第2開口部が備えられており、前記分配装置は、前記空調装置の長手方向に沿って配設される軸部と、前記軸部の周りに回動可能に備えられる板部と、から構成されており、前記分配装置は、前記軸部の周りに前記板部を回動させることにより、前記第1開口部から前記空調装置の内部に導入される空気の流量と、前記第2開口部から前記空調装置の内部に導入される空気の流量と、を調整すること、を特徴とする鉄道車両。
  6. 車外の空気を車内へ導入する給気装置と、車内の空気を車外へ排出する排気装置および排気送風機と、車内温度および車外温度に基づき、前記給気装置と、前記排気装置と、前記排気送風機と、を制御する制御装置を搭載した鉄道車両において、前記排気装置を有す第1排気流路と、前記第1排気流路に並列に配設されるともに、記排気送風機を有す第2排気流路と、を備えること、を特徴とする鉄道車両。
  7. 鉄道車両に搭載される給気装置と、排気装置と、排気送風機を制御する制御方法であって、前記給気装置は、前記鉄道車両の進行方向に向けて開口した開口部と、前記開口部の下流に備えられるとともに、前記制御装置によって車外の空気が車内へ流入する給気流路の開口率を調整する開閉装置と、から構成されており、前記排気装置は、前記制御装置によってその開口率が制御される開閉装置と、該開閉装置を有す第1排気流路を構成しており、前記排気送風機は、前記第1排気流路に並列に配設された第2排気流路を構成しており、前記制御装置は、少なくとも鉄道車両の車外温度と、車内温度と、前記鉄道車両の速度情報を検知して、前記給気装置に備えられる前記開閉装置の開口率と、前記第1排気流路に備えられる前記開閉装置の開口率と、前記第2排気流路に備えられる前記排気送風機の運転と、を制御する制御方法において、前記車内温度と、前記車外温度と、前記速度情報に基づいて、前記排気送風機を制御するステップと、前記車内温度と、前記車外温度と、前記速度情報に基づいて、前記給気装置に備えられる前記開閉装置の開口率を制御するステップと、前記車内温度と、前記車外温度と、前記速度情報に基づいて、前記排気装置に備えられる前記開閉装置の開口率を制御するステップと、からなること、を特徴とする鉄道車両に搭載される給気装置と、排気装置と、排気送風機の制御方法。
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