JP4174958B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換器を空調ケース内に挿入して配置できる車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平10−272916号公報にて、エバポレータ等の熱交換器を、空調ケースに開口する挿入口から挿入して空調ケース内の所定位置に配置するようにして、空調ケースを車両から脱着させることなく熱交換器を交換できるようにした車両用空調装置が提案されている。
【0003】
上記公報には、熱交換器を空調ケース内に案内して位置決めする構造が明示されていないが、このような空調装置では、図8に示すように、熱交換器5のうち挿入方向(図8の矢印Aの方向)の先端側部分を、空調ケース11の内壁から突出する複数の案内ガイド(図8の斜線部分)12、13の間に挿入して所定の位置まで案内し、熱交換器5のうち挿入方向の手前側部分を、挿入口11gを閉塞する蓋部材14にはめ込んで、熱交換器5を空調ケース11内の所定の位置に位置決めするのが一般的であった。
【0004】
そして、案内ガイド12、13は空調ケースの内壁から棚状に突出しており、この案内ガイド12、13のうち熱交換器5と接触して案内する案内面12a、13aは、送風空気の流れ方向と垂直の方向(図8の紙面垂直方向)に拡がるように形成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来構造では、案内ガイド12、13は、送風空気の流れ方向と垂直の方向に拡がる案内面12a、13aを有するので、案内ガイド12、13が通風抵抗となる度合は増加してしまい、空調装置の性能低下を招いていた。
【0006】
ところで、上記従来の案内ガイド12、13は熱交換器5の挿入経路のうち挿入口11gから最も遠ざかる奥部に位置しているので、熱交換器5を挿入する際に、挿入口11gから案内ガイド12、13に至るまでは熱交換器5を案内することができない。従って、熱交換器5を所定位置から位置ずれして挿入してしまう恐れがあり、熱交換器5の挿入作業性を悪化させていた。
【0007】
また、図8に示すように、熱交換器5の近傍に温度センサS等の部品が配置されている場合には、前述のように位置ずれした熱交換器5が温度センサSと接触し、温度センサSが破損してしまう恐れがある。
【0008】
これに対し、案内ガイド12を、図8の2点鎖線(符号120)に示すように、挿入口11gに向かって延びるように形成して、挿入作業性を向上させて位置ずれの抑制を図ろうとすると、案内ガイド12が通風抵抗となる度合はより一層増加してしまう。
【0009】
本発明は、上記点に鑑み、熱交換器の挿入を案内する案内ガイドによる通風抵抗の増加を抑制することを第1の目的とし、通風抵抗の増加を抑制しつつ、熱交換器の挿入作業性を向上させることを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記第1、第2の目的を達成するためのもので、請求項1に記載の発明では、車室内へ送風される送風空気が流通する空調ケース(11)の内壁には、熱交換器(5)を空調ケース(11)内に挿入する際に、熱交換器(5)の挿入を案内する案内ガイド(20)が備えられ、案内ガイド(20)は、熱交換器(5)の挿入経路の途中かつ一部に配置されており、案内ガイド(20)は、送風空気の流れ方向と略平行の方向に拡がる平板状の第1、第2の板部材(21、22)から構成されており、
第1の板部材(21)は、空調ケース(11)の内壁から空調ケース(11)内側に向けて突出する形状であって、熱交換器(5)の挿入方向に複数枚配置されており、第2の板部材(22)は、空調ケース(11)の内壁から離れた位置で、複数枚の第1の板部材(21)の突出端部を連結するとともに、熱交換器(5)の挿入方向と略平行に延びる形状であり、第2の板部材(22)の熱交換器(5)側の端部が、第1の板部材(21)の熱交換器(5)側の端部よりも熱交換器(5)の近くに位置することで、第1、第2の板状部材のうち第2の板部材(22)のみが熱交換器(5)の挿入を案内する機能を有することを特徴とする。
【0011】
これにより、熱交換器(5)の挿入を案内する案内ガイド(20)を送風空気の流れ方向と略平行の方向に拡がる板部材(21、22)から構成するので、従来の、送風空気の流れ方向と垂直方向に拡がる面を有する案内ガイドに比べて通風抵抗の増加を抑制することができ、空調装置の性能低下を低減できる。
【0012】
また、請求項に記載の発明では、内ガイド(20)を熱交換器(5)の挿入経路の途中かつ一部に配置しているので、熱交換器(5)を挿入経路の途中で案内することができる。よって、従来のように案内ガイド(20)を挿入経路の奥部に配置した場合に比べて、熱交換器(5)を位置ずれさせることなく挿入することを容易にでき、挿入作業性を向上できる。
【0014】
ところで、冷却用熱交換器(5)が略水平に配置され、送風空気が冷却用熱交換器(5)の下方から上方に流れるようにレイアウトされた空調装置においては、フィン(5b)の表面に付着した凝縮水のうち送風空気に押されてフィン(5b)の表面を伝ってフィン(5b)の上端に移動した凝縮水は、フィン(5b)の上端からチューブ(5a)の上端に移動し、その後、チューブ(5a)の上端を伝ってチューブ(5a)の側方に流れて排水ドレンまで導かれて排水されるようになっている。
【0015】
よって、一本のチューブ(5a)の上端は、複数枚のフィン(5b)から集まる凝縮水の流路になるため、フィン(5b)上端の凝縮水よりもチューブ(5a)上端の凝縮水の方が水量が多くなっている。
【0016】
なお、冷却用熱交換器(5)の上方において、第1の板部材(21)は送風空気の流れ方向に平行に延びているため、送風空気により下方から上方に向かって吹き付けられる凝縮水は、第1の板部材(21)に飛散した後、板表面を上方に伝いやすい。特に第1の板部材(21)の突出端は板面に比べて表面積が大きいので水が伝わりやすい。そして、第1の板部材(21)を伝って上方に移動した凝縮水は、排水することが困難であり、空調装置の運転停止時にフィン(5b)やチューブ(5a)等の金属部品に付着して、腐食の原因となってしまう。
【0017】
そこで、チューブ(5a)上端の凝縮水よりもフィン(5b)上端の凝縮水の方が水量が少ないことに着目し、請求項に記載の発明では、第1の板部材(21)を、冷却用熱交換器(5)の上方にて、チューブ(5a)とフィン(5b)の積層の方向に、フィン(5b)の略中央の位置まで突出するように形成することを特徴とする。
【0018】
これにより、第1の板部材(21)をフィン(5b)の略中央の位置まで突出するように形成するので、第1の板部材(21)をチューブ(5a)の位置まで突出させる場合に比べて、第1の板部材(21)の突出端をチューブ(5a)上端から遠ざけることができ、凝縮水が第1の板部材(21)の突出端に伝わり難くできる。
【0019】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。図1は本実施形態の車両用空調装置を示す全体構成図であり、車両用空調装置1は、大きくは、内外気切替箱2および送風機(例えばブロワファン)3を備えるブロワユニット4と、エバポレータ(冷却用熱交換器)5、ヒータコア(加熱用熱交換器)6および吹出モード切替部7を備える熱交換器側ユニット8と、これら両ユニット4、8をつなぐ中間ダクト9とによって構成されている。
【0021】
本実施形態の空調装置1は、例えば、車室内の計器盤周辺に搭載される。そして、例えば、右ハンドル車の場合、熱交換器側ユニット8を車両の略中央に配置して、ブロワユニット4が車両の左側(左ハンドル車では右側)にオフセットするように搭載される。上記の内外気切替箱2は、車室内気と外気とを切り替えて空調装置1内へ導入するものである。車室内気を導入する内気導入口2aと、車室外気を導入する外気導入口2bとを有し、さらに、下部には、ブロワファン3へ導入空気を流す開口部2cが形成されている。そして、内部には、これら両導入口2a、2bを開閉する図示しない内外気切替ドアが備えられている。
【0022】
内外気切替箱2の下方には、空調空気を送風するブロワファン3が配置されており、このブロワファン3は、シロッコファンでありファン駆動用モータ3aを有しており、樹脂成形されたファンケーシング10に収納されている。なお、ファンケーシング10は中間ダクト9と一体に成形されており、また、分割面10aにより下側ケース10b及び上側ケース10cに上下2分割されている。
【0023】
そして、上側ケース10cの上部に開口する開口部10dは、内外気切替箱2の下部の開口部2cと締結部材等により気密に接続されている。
【0024】
そして、ブロワファン3が駆動されると、内外気切替箱2からの送風空気が、ブロワファン3を通過して中間ダクト9へ送られるようになっている。
【0025】
次に、図2は熱交換器側ユニット8をブロワユニット4側から見た分解斜視図であり、図2では後述の空調ケース11のうち上方かつブロワユニット側に位置する部分の左側空調ケース11c以外は省略されている。
【0026】
図2に示すように、冷凍サイクルのエバポレータ(冷却用熱交換器)5は、例えば、アルミ等の熱伝導性に優れた複数本のチューブ5aと、これらのチューブ5a相互間に配置されるフィン5bとを、エバポレータ5の挿入方向Aと垂直な方向に積層して構成している。そして、チューブ5a内に冷凍サイクルからの冷媒を流通させて、フィン5bが送風空気と熱交換して冷却するようになっている。
【0027】
また、このエバポレータ5は、図1に示すように、全体として薄型矩形状を有しており、ブロワファン3の側方において略水平に配置されている。実際には、エバポレータ5は、図1に示すように、完全な水平よりも若干傾斜しており、そのため、側方(図1の左方)より送られてくるブロワファン3からの送風空気を、エバポレータ5の下面から取り入れ冷却して上方へ導出するようになっている。なお、このような傾斜配置によりエバポレータ5の凝縮水の補集回収が容易となる。
【0028】
また、エバポレータ5の直上には、エバポレータ5の吹出直後の空気温度を検出する温度センサ(例えばサーミスタ)Sが設置されている。この温度センサSの検出温度が予め設定した目標温度(エバポレータ5のフロスト防止温度、具体的には0〜3°C付近)に維持されるように、図示しない圧縮機の作動を断続したり、圧縮機の吐出容量を制御している。これにより、エバポレータ5のフロストを防止して、エバポレータ5の冷却性能の低下を防止している。
【0029】
ヒータコア(加熱用熱交換器)6は、例えば、タンクおよび複数のチューブを有し、これらの内部をエンジンの冷却水(温水)が流れるようなものとしている。このヒータコア6は、エバポレータ5の上方において略水平に配置されており、エバポレータ5からの送風空気を加熱して、上方へ導出するようになっている。
【0030】
また、ヒータコア6には、ヒータコア6への温水流量を制御する図示しない温水制御弁が備えられており、それによって、ヒータコア6による空気加熱量を調整するようになっている。なお、ヒータコア6の空気加熱量を調整する手段としては温水制御弁でなくとも、ヒータコア6にエアミックスドアを設けて、ヒータコア6を通過する空気流量を調整するようにしてもよい。
【0031】
これら、エバポレータ5、ヒータコア6は、樹脂製の空調ケース11に収納されている。この空調ケース11は、エバポレータ5の略中央を水平に分割する分割面11aと、垂直に分割する分割面11bとにより、左側空調ケース11c、右側空調ケース11d、下側空調ケース11eに3分割されている。また、左側空調ケース11cのうち中間ダクト9の右端に開口する開口端部9aと対向する側面下部には、通風開口部11fが設けられている。
【0032】
そして、これら分割された空調ケース11c、11d、11eの結合部分、及び中間ダクト9との結合部分は、図示しない締結部材(ねじ、クリップ)等やパッキング等を用いて気密に結合されている。すなわち、通風開口部11fを通って中間ダクト9からの送風空気がエバポレータ5の下面に送られるようになっている。
【0033】
また、空調ケース11の壁面のうちエバポレータ5の左側面に位置する部分には、エバポレータ5を矢印Aの方向から空調ケース11内に挿入するためのエバ用挿入口11gが形成されている。そして、エバ用挿入口11gには蓋部材(図1の斜線部分)14が配置され、この蓋部材14には、エバポレータ5の上下各面に沿って棚状に突出する棚部(図示せず)が形成され、エバポレータ5はこれらの棚部に挟まれて上下方向に位置決めされている。
【0034】
因みに、本実施形態では下側空調ケース11eの通風開口部11fとエバ用挿入口11gとは繋がっており1つの開口部として形成されている。
【0035】
また、下側空調ケース11eの壁面のうち、右側面からはエバポレータ5の上面に沿うように棚状に突出する突出部材12が図1の紙面垂直方向に延びるように形成されている。
【0036】
また、下側空調ケース11eの底壁面の2箇所からは、エバポレータ5の下面のうち図1の紙面手前側と奥側の2箇所にそれぞれ当接するように突出する位置決め用棚部13が形成されている。
【0037】
また、エバポレータ5の上面において、空調ケース11の壁面のうちエバポレータ5の挿入方向A及び送風空気の流れ方向Cと平行な壁面(図1の紙面手前側と奥側の壁面)には、エバポレータ5の挿入を案内して挿入経路を上方側に規制するようにして、エバポレータ5の挿入を案内する案内ガイド20がそれぞれ空調ケース11と一体に形成されている。そして、図1に示すように、案内ガイド20は左側空調ケース11cのみに形成されている。従って、案内ガイド20はエバポレータ5の挿入経路の途中に配置されている。
【0038】
図2では図1の紙面奥側に位置する案内ガイド20のみを示しており、この案内ガイド20は、空調ケース11の壁面からケース内側に向けて突出し、送風空気の流れ方向(図1、2の矢印C方向)と略平行の方向に拡がる板形状の突出板部材(第1の板部材)21と、突出板部材21の突出端部を連結する連結板部材(第2の板部材)22とから構成されている。なお、連結板部材22は、送風空気の流れ方向と略平行の方向に拡がる板形状であり、エバポレータ5の挿入方向Aに平行に延びるように形成されている。
【0039】
また、突出板部材21はエバポレータ5の挿入方向Aに複数枚並べて配置されている。そして、図1の紙面奥側に位置する案内ガイド20の突出板部材21は6枚であるのに対し、空調ケース11内の図示しない他部材との干渉を防止するために、紙面奥側に位置する案内ガイド20の突出板部材21は4枚にされている。
【0040】
図3は、図2のD−D断面図であり、案内ガイド20とエバポレータ5との位置関係を示しており、符号30は、エバポレータ5の側面と下側空調ケース11eとの間に配置されるパッキンを示している。
【0041】
そして、案内ガイド20は、エバポレータ5の上方において、エバポレータ5との間に所定の隙間L1を有するように配置されている。なお、この隙間L1の大きさは、エバポレータ5の挿入を案内する機能を損なうことなく、エバポレータ5に付着した凝縮水が案内ガイド20に伝わらないような大きさに設定すればよく、例えば3mm以上10mm以下に設定して好適である。
【0042】
また、案内ガイド20の突出板部材21は、左側空調ケース11cの内壁面からL2(例えば15mm)だけ突出するように形成されており、この突出量L2は、複数のフィン5bのうち、エバポレータ5の最も側方に位置するフィン5bの略中央の位置まで突出するように設定されている。また、突出板部材21と連結板部材22の高さL3(例えば22mm)は同じ高さに形成されている。
【0043】
図4は図3のE矢視図であり、この図4に示すように、案内ガイド20の挿入方向Aの長さL4は例えば133.5mmに形成され、複数枚の突出板部材21のピッチL5は例えば31.5mmに形成されている。
【0044】
なお、ヒータコア6も、エバポレータ5と同様に空調ケース11に突出成形された棚部(図示しない)等により支持固定されている。
【0045】
また、左側空調ケース11cのうちブロワユニット4と対向する壁面において、エバ用挿入口11gの上側には、ヒータコア用挿入口11hが設けられており、ヒータコア6を開口部11hから矢印Bの方向に挿入できるようになっている。
【0046】
そして、空調ケース11のうち、ヒータコア6の空気下流側すなわち上方は、ヒータコア6で加熱されて温度調整された空気の吹出方向を切り替える吹出モード切替部7として構成されている。空調ケース11の上部には、車室内の乗員頭部に向けて空気を吹出すフェイス出口(図示しない)に連通するフェイス通路7aと、フロントガラス内面に向けて空気を吹出すデフロスタ出口(図示しない)に連通するデフロスタ通路7bとが形成され、さらに、空調ケース11の側面上部には、車室内の乗員足元に向けて空気を吹出すフット出口(図示しない)に連通するフット通路(図示しない)が形成されている。そして、空調ケース11の内部には、これら複数の通路を切替開閉する図示しないドア手段(板状ドア、ロータリードア等)が設けられている。
【0047】
次に、以上の構成による空調装置1の作動を説明すると、図1において、内外気切替箱2から流入した空気は、ブロワファン3によってファンケーシング10内を略水平方向に流れ、中間ダクト9へ流れる。そして、中間ダクト9内を流れてエバポレータ5の下面へ流れた送風空気は、エバポレータ5で除湿、冷却された後、さらに上方へ流れ、ヒータコア6へ導入され、ここで加熱される。
【0048】
ヒータコア6は、上述のように温水制御弁(図示しない)によって加熱温度を制御される。ヒータコア6にて所望温度まで加熱された空調空気は、吹出モード切替部7にて所定の吹出口へ送られ、車室内へ吹き出される。
【0049】
次に、メンテナンスのために、空調ケース1を車両に取り付けたまま、エバポレータ5を取り出す手順を説明すると、初めに、中間ダクト9及びファンケーシング10を空調ケース11から取り外す。続いて、蓋部材14を左側空調ケース11cから取り外し、その後、エバポレータ5をエバ用挿入口11gから引き抜いて取り出す。
【0050】
一方、メンテナンス終了後、再度エバポレータ5を空調ケース1内に取り付ける際には、エバポレータ5をエバ用挿入口11gから矢印Aの方向に挿入し、案内ガイド20にエバポレータ5の上側面を案内させながら、エバポレータ5の挿入方向の先端側部分を位置決め用棚部12、13の間に挿入して所定の位置まで押し込む。その後、蓋部材14をエバポレータ5の挿入方向の手前側部分にはめ込むとともに、蓋部材14でエバ用挿入口11gに蓋をする。その後、中間ダクト9及びファンケーシング10を空調ケース11に取り付ける。
【0051】
以上のように、本実施形態によれば、エバポレータ5の挿入を案内する案内ガイド20は、突出板部材21及び連結板部材22から構成されており、これらの両板部材21、22は、送風空気の流れ方向と略平行の方向に拡がるように形成されているので、案内ガイド20の通風抵抗の増加を抑制することができ、空調装置の性能低下を低減できる。
【0052】
また、案内ガイド20はエバポレータ5の挿入経路の途中に配置されるので、エバポレータ5を挿入経路の途中で案内することができる。よって、位置決め用棚部12、13のみで挿入を案内する場合に比べて、エバポレータ5を挿入経路から位置ずれさせることなく挿入することを容易にでき、挿入作業性を向上できる。
【0053】
また、本実施形態では、チューブ5a上端の凝縮水よりもフィン5b上端の凝縮水の方が水量が少ないことに着目しており、突出板部材21を、空調ケース11の内壁面からフィン5bの略中央の位置まで突出するように形成するので、突出板部材21をチューブ5aの位置まで突出させる場合に比べて、突出板部材21及び連結板部材22をチューブ5a上端から遠ざけることができる。よって、凝縮水が案内ガイド20に伝わり難くできる。
【0054】
また、案内ガイド20は、エバポレータ5との間に隙間L1を有するように配置されているので、エバポレータ5に付着した凝縮水が案内ガイド20に伝わり難くできる。
【0055】
また、突出板部材21は、エバポレータ5の挿入方向Aに複数枚並べて配置されているので、エバポレータ5の挿入の案内を確実にできる。さらにまた、突出板部材21の先端側は連結板部材22により連結されるので、案内ガイド20の剛性を高めることができ、案内ガイド20がエバポレータ5の挿入を案内する際に変形してしまうことを抑制できる。
【0056】
(他の実施形態)
上述の実施形態では、突出板部材21及び連結板部材22は、例えば22mmの高さL3に形成しているが、図5に示すように、エバポレータ5上面からフェイス通路7aまで延びるように形成し、両板部材21、22と空調ケース11の内壁に囲まれる空間を通風路として利用して、エバポレータ5で冷却された冷風をフェイス通路7aまで直接導くようにしてもよい。
【0057】
また、上述の実施形態では、連結板部材22を送風空気の流れ方向Cと略平行の方向に拡がるように形成しているが、図6に示すように、連結板部材22を送風空気の流れ方向Cに対して図6の左右方向に所望の角度に傾斜させて、連結板部材22を、空気流れ方向Cを矢印Fに示すような所望の方向に偏向させる偏向ガイドとして利用してもよい。また、突出板部材21を図6の紙面垂直方向に傾斜させて突出板部材21を偏向ガイドとして利用してもよい。
【0058】
また、上述の実施形態では、突出板部材21及び連結板部材22はともに同じ高さL3に形成され、これらの両板部材21、22が、エバポレータ5の挿入を案内する機能を有しているが、図7(a)に示すように、突出板部材21の高さを連結板部材22の高さL3よりも短くして、連結板部材22のみが案内する機能を有するようにしてもよい。また、図7(b)に示すように、突出板部材21のみが案内する機能を有するようにしてもよい。
【0059】
また、上述の実施形態では、案内ガイド20を、エバポレータ5の上面において、空調ケース11の壁面のうち図1の紙面手前側と奥側の壁面に配置するとともに、挿入経路の途中に配置しているが、案内ガイド20を、エバポレータ5の下面に配置してもよいし、空調ケース11の壁面のうち挿入口11gから遠ざかる側(図1の右側)に配置してもよいし、空調ケース11の壁面のうち図1の紙面手前側と奥側の壁面において、エバ用挿入口11gから最も遠ざかる部位に配置してもよい。
【0060】
また、上述の実施形態では、突出板部材21の突出量L2を、複数のフィン5bのうち、エバポレータ5の最も側方に位置するフィン5bの略中央の位置まで突出するように設定しているが、最も側方に位置するフィン5bに限らず、複数枚のフィン5bのうちエバポレータ5の側方から数えて、3番目以内のフィン5bであれば、そのフィン5bの略中央の位置まで突出板部材21を突出させるようにしてもよい。
【0061】
また、上述の実施形態では、案内ガイド20は複数枚の突出板部材21と連結板部材22とから構成されているが、連結板部材22を廃止して突出板部材21のみから構成するようにしてもよく、また、この場合には、突出板部材21を1枚にしてもよい。
【0062】
また、上述の実施形態では、エバポレータ5を水平置きにしたレイアウトの空調装置に本発明を適用しているが、これに限られることなく、例えばエバポレータ5を垂直置きにしたレイアウトの空調装置に本発明を適用してもよい。
【0063】
また、上述の実施形態では、エバポレータ5の挿入に本発明の案内ガイド20を適用しているが、エバポレータ5に限らずヒータコア6の挿入に本発明の案内ガイド20を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の車両用空調装置を示す全体構成図である。
【図2】図1の熱交換器側ユニットをブロワユニット側から見た分解斜視図である。
【図3】図2のD−D断面図である。
【図4】図3のE矢視図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す案内ガイドの斜視図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す案内ガイドの側面図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示す案内ガイドの斜視図である。
【図8】従来の車両用空調装置を示す全体構成図である。
【符号の説明】
5…エバポレータ、5a…チューブ、5b…フィン、11…空調ケース、
20…案内ガイド、21突出板部材、22…連結板部材、
A…エバポレータ挿入方向。

Claims (2)

  1. 車室内へ送風される送風空気が流通する空調ケース(11)と、
    前記空調ケース(11)内に配置され、前記送風空気と熱交換する熱交換器(5)とを備える車両用空調装置において、
    前記空調ケース(11)の内壁には、前記熱交換器(5)を前記空調ケース(11)内に挿入する際に、前記熱交換器(5)の挿入を案内する案内ガイド(20)が備えられ、
    前記案内ガイド(20)は、前記熱交換器(5)の挿入経路の途中かつ一部に配置されており、
    前記案内ガイド(20)は、前記送風空気の流れ方向と略平行の方向に拡がる平板状の第1、第2の板部材(21、22)から構成されており、
    前記第1の板部材(21)は、前記空調ケース(11)の内壁から前記空調ケース(11)内側に向けて突出する形状であって、前記熱交換器(5)の挿入方向に複数枚配置されており、
    前記第2の板部材(22)は、前記空調ケース(11)の内壁から離れた位置で、前記複数枚の第1の板部材(21)の突出端部を連結するとともに、前記熱交換器(5)の挿入方向と略平行に延びる形状であり、
    前記第2の板部材(22)の前記熱交換器(5)側の端部が、前記第1の板部材(21)の前記熱交換器(5)側の端部よりも前記熱交換器(5)の近くに位置することで、前記第1、第2の板状部材のうち前記第2の板部材(22)のみが前記熱交換器(5)の挿入を案内する機能を有することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記熱交換器(5)は、冷媒が流通する複数本のチューブ(5a)と、これらのチューブ(5a)相互間に配置されて前記送風空気を冷却するフィン(5b)とを、積層して構成された冷却用熱交換器(5)であり、
    この冷却用熱交換器(5)は略水平に配置され、前記送風空気が前記冷却用熱交換器(5)の下方から上方に流れるようになっており、
    前記第1の板部材(21)は前記冷却用熱交換器(5)の上方にて、前記積層の方向に、前記フィン(5b)の略中央の位置まで突出するように形成されていることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
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