JP2002002256A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2002002256A
JP2002002256A JP2000184127A JP2000184127A JP2002002256A JP 2002002256 A JP2002002256 A JP 2002002256A JP 2000184127 A JP2000184127 A JP 2000184127A JP 2000184127 A JP2000184127 A JP 2000184127A JP 2002002256 A JP2002002256 A JP 2002002256A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換器の挿入を案内する案内ガイドによる
通風抵抗の増加を抑制する。 【解決手段】 エバポレータ5の挿入を案内する案内ガ
イド20を、突出板部材21及び連結板部材22から構
成し、これらの両板部材21、22を、送風空気の流れ
方向と略平行の方向に拡がるように形成する。これによ
り、案内ガイド20の通風抵抗の増加を抑制することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器を空調ケ
ース内に挿入して配置できる車両用空調装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平10−272916号公報
にて、エバポレータ等の熱交換器を、空調ケースに開口
する挿入口から挿入して空調ケース内の所定位置に配置
するようにして、空調ケースを車両から脱着させること
なく熱交換器を交換できるようにした車両用空調装置が
提案されている。
【0003】上記公報には、熱交換器を空調ケース内に
案内して位置決めする構造が明示されていないが、この
ような空調装置では、図8に示すように、熱交換器5の
うち挿入方向(図8の矢印Aの方向)の先端側部分を、
空調ケース11の内壁から突出する複数の案内ガイド
(図8の斜線部分)12、13の間に挿入して所定の位
置まで案内し、熱交換器5のうち挿入方向の手前側部分
を、挿入口11gを閉塞する蓋部材14にはめ込んで、
熱交換器5を空調ケース11内の所定の位置に位置決め
するのが一般的であった。
【0004】そして、案内ガイド12、13は空調ケー
スの内壁から棚状に突出しており、この案内ガイド1
2、13のうち熱交換器5と接触して案内する案内面1
2a、13aは、送風空気の流れ方向と垂直の方向(図
8の紙面垂直方向)に拡がるように形成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構造
では、案内ガイド12、13は、送風空気の流れ方向と
垂直の方向に拡がる案内面12a、13aを有するの
で、案内ガイド12、13が通風抵抗となる度合は増加
してしまい、空調装置の性能低下を招いていた。
【0006】ところで、上記従来の案内ガイド12、1
3は熱交換器5の挿入経路のうち挿入口11gから最も
遠ざかる奥部に位置しているので、熱交換器5を挿入す
る際に、挿入口11gから案内ガイド12、13に至る
までは熱交換器5を案内することができない。従って、
熱交換器5を所定位置から位置ずれして挿入してしまう
恐れがあり、熱交換器5の挿入作業性を悪化させてい
た。
【0007】また、図8に示すように、熱交換器5の近
傍に温度センサS等の部品が配置されている場合には、
前述のように位置ずれした熱交換器5が温度センサSと
接触し、温度センサSが破損してしまう恐れがある。
【0008】これに対し、案内ガイド12を、図8の2
点鎖線(符号120)に示すように、挿入口11gに向
かって延びるように形成して、挿入作業性を向上させて
位置ずれの抑制を図ろうとすると、案内ガイド12が通
風抵抗となる度合はより一層増加してしまう。
【0009】本発明は、上記点に鑑み、熱交換器の挿入
を案内する案内ガイドによる通風抵抗の増加を抑制する
ことを第1の目的とし、通風抵抗の増加を抑制しつつ、
熱交換器の挿入作業性を向上させることを第2の目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1、第2
の目的を達成するためのもので、請求項1に記載の発明
では、車室内へ送風される送風空気が流通する空調ケー
ス(11)の内壁には、熱交換器(5)を空調ケース
(11)内に挿入する際に、熱交換器(5)の挿入を案
内する案内ガイド(20)が備えられ、この案内ガイド
(20)は、送風空気の流れ方向と略平行の方向に拡が
る板部材から構成されていることを特徴とする。
【0011】これにより、熱交換器(5)の挿入を案内
する案内ガイド(20)を送風空気の流れ方向と略平行
の方向に拡がる板部材(21、22)から構成するの
で、従来の、送風空気の流れ方向と垂直方向に拡がる面
を有する案内ガイドに比べて通風抵抗の増加を抑制する
ことができ、空調装置の性能低下を低減できる。
【0012】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の車両用空調装置において、案内ガイド(2
0)を熱交換器(5)の挿入経路の途中に配置すること
を特徴とするので、請求項1に記載の発明と同様に通風
抵抗の増加を抑制できるとともに、熱交換器(5)を挿
入経路の途中で案内することができる。よって、従来の
ように案内ガイド(20)を挿入経路の奥部に配置した
場合に比べて、熱交換器(5)を位置ずれさせることな
く挿入することを容易にでき、挿入作業性を向上でき
る。
【0013】また、請求項3に記載の発明では、案内ガ
イド(20)は、空調ケース(11)の内壁から空調ケ
ース(11)内側に向けて突出する第1の板部材(2
1)を有することを特徴とし、請求項4に記載の発明で
は、案内ガイド(20)は、空調ケース(11)の内壁
から離れた位置で熱交換器(5)の挿入方向と略平行に
延びる第2の板部材(22)を有することを特徴とす
る。
【0014】ところで、冷却用熱交換器(5)が略水平
に配置され、送風空気が冷却用熱交換器(5)の下方か
ら上方に流れるようにレイアウトされた空調装置におい
ては、フィン(5b)の表面に付着した凝縮水のうち送
風空気に押されてフィン(5b)の表面を伝ってフィン
(5b)の上端に移動した凝縮水は、フィン(5b)の
上端からチューブ(5a)の上端に移動し、その後、チ
ューブ(5a)の上端を伝ってチューブ(5a)の側方
に流れて排水ドレンまで導かれて排水されるようになっ
ている。
【0015】よって、一本のチューブ(5a)の上端
は、複数枚のフィン(5b)から集まる凝縮水の流路に
なるため、フィン(5b)上端の凝縮水よりもチューブ
(5a)上端の凝縮水の方が水量が多くなっている。
【0016】なお、冷却用熱交換器(5)の上方におい
て、第1の板部材(21)は送風空気の流れ方向に平行
に延びているため、送風空気により下方から上方に向か
って吹き付けられる凝縮水は、第1の板部材(21)に
飛散した後、板表面を上方に伝いやすい。特に第1の板
部材(21)の突出端は板面に比べて表面積が大きいの
で水が伝わりやすい。そして、第1の板部材(21)を
伝って上方に移動した凝縮水は、排水することが困難で
あり、空調装置の運転停止時にフィン(5b)やチュー
ブ(5a)等の金属部品に付着して、腐食の原因となっ
てしまう。
【0017】そこで、チューブ(5a)上端の凝縮水よ
りもフィン(5b)上端の凝縮水の方が水量が少ないこ
とに着目し、請求項5に記載の発明では、第1の板部材
(21)を、冷却用熱交換器(5)の上方にて、チュー
ブ(5a)とフィン(5b)の積層の方向に、フィン
(5b)の略中央の位置まで突出するように形成するこ
とを特徴とする。
【0018】これにより、第1の板部材(21)をフィ
ン(5b)の略中央の位置まで突出するように形成する
ので、第1の板部材(21)をチューブ(5a)の位置
まで突出させる場合に比べて、第1の板部材(21)の
突出端をチューブ(5a)上端から遠ざけることがで
き、凝縮水が第1の板部材(21)の突出端に伝わり難
くできる。
【0019】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1は本実施形態の車両用空調装置
を示す全体構成図であり、車両用空調装置1は、大きく
は、内外気切替箱2および送風機(例えばブロワファ
ン)3を備えるブロワユニット4と、エバポレータ(冷
却用熱交換器)5、ヒータコア(加熱用熱交換器)6お
よび吹出モード切替部7を備える熱交換器側ユニット8
と、これら両ユニット4、8をつなぐ中間ダクト9とに
よって構成されている。
【0021】本実施形態の空調装置1は、例えば、車室
内の計器盤周辺に搭載される。そして、例えば、右ハン
ドル車の場合、熱交換器側ユニット8を車両の略中央に
配置して、ブロワユニット4が車両の左側(左ハンドル
車では右側)にオフセットするように搭載される。上記
の内外気切替箱2は、車室内気と外気とを切り替えて空
調装置1内へ導入するものである。車室内気を導入する
内気導入口2aと、車室外気を導入する外気導入口2b
とを有し、さらに、下部には、ブロワファン3へ導入空
気を流す開口部2cが形成されている。そして、内部に
は、これら両導入口2a、2bを開閉する図示しない内
外気切替ドアが備えられている。
【0022】内外気切替箱2の下方には、空調空気を送
風するブロワファン3が配置されており、このブロワフ
ァン3は、シロッコファンでありファン駆動用モータ3
aを有しており、樹脂成形されたファンケーシング10
に収納されている。なお、ファンケーシング10は中間
ダクト9と一体に成形されており、また、分割面10a
により下側ケース10b及び上側ケース10cに上下2
分割されている。
【0023】そして、上側ケース10cの上部に開口す
る開口部10dは、内外気切替箱2の下部の開口部2c
と締結部材等により気密に接続されている。
【0024】そして、ブロワファン3が駆動されると、
内外気切替箱2からの送風空気が、ブロワファン3を通
過して中間ダクト9へ送られるようになっている。
【0025】次に、図2は熱交換器側ユニット8をブロ
ワユニット4側から見た分解斜視図であり、図2では後
述の空調ケース11のうち上方かつブロワユニット側に
位置する部分の左側空調ケース11c以外は省略されて
いる。
【0026】図2に示すように、冷凍サイクルのエバポ
レータ(冷却用熱交換器)5は、例えば、アルミ等の熱
伝導性に優れた複数本のチューブ5aと、これらのチュ
ーブ5a相互間に配置されるフィン5bとを、エバポレ
ータ5の挿入方向Aと垂直な方向に積層して構成してい
る。そして、チューブ5a内に冷凍サイクルからの冷媒
を流通させて、フィン5bが送風空気と熱交換して冷却
するようになっている。
【0027】また、このエバポレータ5は、図1に示す
ように、全体として薄型矩形状を有しており、ブロワフ
ァン3の側方において略水平に配置されている。実際に
は、エバポレータ5は、図1に示すように、完全な水平
よりも若干傾斜しており、そのため、側方(図1の左
方)より送られてくるブロワファン3からの送風空気
を、エバポレータ5の下面から取り入れ冷却して上方へ
導出するようになっている。なお、このような傾斜配置
によりエバポレータ5の凝縮水の補集回収が容易とな
る。
【0028】また、エバポレータ5の直上には、エバポ
レータ5の吹出直後の空気温度を検出する温度センサ
(例えばサーミスタ)Sが設置されている。この温度セ
ンサSの検出温度が予め設定した目標温度(エバポレー
タ5のフロスト防止温度、具体的には0〜3°C付近)
に維持されるように、図示しない圧縮機の作動を断続し
たり、圧縮機の吐出容量を制御している。これにより、
エバポレータ5のフロストを防止して、エバポレータ5
の冷却性能の低下を防止している。
【0029】ヒータコア(加熱用熱交換器)6は、例え
ば、タンクおよび複数のチューブを有し、これらの内部
をエンジンの冷却水(温水)が流れるようなものとして
いる。このヒータコア6は、エバポレータ5の上方にお
いて略水平に配置されており、エバポレータ5からの送
風空気を加熱して、上方へ導出するようになっている。
【0030】また、ヒータコア6には、ヒータコア6へ
の温水流量を制御する図示しない温水制御弁が備えられ
ており、それによって、ヒータコア6による空気加熱量
を調整するようになっている。なお、ヒータコア6の空
気加熱量を調整する手段としては温水制御弁でなくと
も、ヒータコア6にエアミックスドアを設けて、ヒータ
コア6を通過する空気流量を調整するようにしてもよ
い。
【0031】これら、エバポレータ5、ヒータコア6
は、樹脂製の空調ケース11に収納されている。この空
調ケース11は、エバポレータ5の略中央を水平に分割
する分割面11aと、垂直に分割する分割面11bとに
より、左側空調ケース11c、右側空調ケース11d、
下側空調ケース11eに3分割されている。また、左側
空調ケース11cのうち中間ダクト9の右端に開口する
開口端部9aと対向する側面下部には、通風開口部11
fが設けられている。
【0032】そして、これら分割された空調ケース11
c、11d、11eの結合部分、及び中間ダクト9との
結合部分は、図示しない締結部材(ねじ、クリップ)等
やパッキング等を用いて気密に結合されている。すなわ
ち、通風開口部11fを通って中間ダクト9からの送風
空気がエバポレータ5の下面に送られるようになってい
る。
【0033】また、空調ケース11の壁面のうちエバポ
レータ5の左側面に位置する部分には、エバポレータ5
を矢印Aの方向から空調ケース11内に挿入するための
エバ用挿入口11gが形成されている。そして、エバ用
挿入口11gには蓋部材(図1の斜線部分)14が配置
され、この蓋部材14には、エバポレータ5の上下各面
に沿って棚状に突出する棚部(図示せず)が形成され、
エバポレータ5はこれらの棚部に挟まれて上下方向に位
置決めされている。
【0034】因みに、本実施形態では下側空調ケース1
1eの通風開口部11fとエバ用挿入口11gとは繋が
っており1つの開口部として形成されている。
【0035】また、下側空調ケース11eの壁面のう
ち、右側面からはエバポレータ5の上面に沿うように棚
状に突出する突出部材12が図1の紙面垂直方向に延び
るように形成されている。
【0036】また、下側空調ケース11eの底壁面の2
箇所からは、エバポレータ5の下面のうち図1の紙面手
前側と奥側の2箇所にそれぞれ当接するように突出する
位置決め用棚部13が形成されている。
【0037】また、エバポレータ5の上面において、空
調ケース11の壁面のうちエバポレータ5の挿入方向A
及び送風空気の流れ方向Cと平行な壁面(図1の紙面手
前側と奥側の壁面)には、エバポレータ5の挿入を案内
して挿入経路を上方側に規制するようにして、エバポレ
ータ5の挿入を案内する案内ガイド20がそれぞれ空調
ケース11と一体に形成されている。そして、図1に示
すように、案内ガイド20は左側空調ケース11cのみ
に形成されている。従って、案内ガイド20はエバポレ
ータ5の挿入経路の途中に配置されている。
【0038】図2では図1の紙面奥側に位置する案内ガ
イド20のみを示しており、この案内ガイド20は、空
調ケース11の壁面からケース内側に向けて突出し、送
風空気の流れ方向(図1、2の矢印C方向)と略平行の
方向に拡がる板形状の突出板部材(第1の板部材)21
と、突出板部材21の突出端部を連結する連結板部材
(第2の板部材)22とから構成されている。なお、連
結板部材22は、送風空気の流れ方向と略平行の方向に
拡がる板形状であり、エバポレータ5の挿入方向Aに平
行に延びるように形成されている。
【0039】また、突出板部材21はエバポレータ5の
挿入方向Aに複数枚並べて配置されている。そして、図
1の紙面奥側に位置する案内ガイド20の突出板部材2
1は6枚であるのに対し、空調ケース11内の図示しな
い他部材との干渉を防止するために、紙面奥側に位置す
る案内ガイド20の突出板部材21は4枚にされてい
る。
【0040】図3は、図2のD−D断面図であり、案内
ガイド20とエバポレータ5との位置関係を示してお
り、符号30は、エバポレータ5の側面と下側空調ケー
ス11eとの間に配置されるパッキンを示している。
【0041】そして、案内ガイド20は、エバポレータ
5の上方において、エバポレータ5との間に所定の隙間
L1を有するように配置されている。なお、この隙間L
1の大きさは、エバポレータ5の挿入を案内する機能を
損なうことなく、エバポレータ5に付着した凝縮水が案
内ガイド20に伝わらないような大きさに設定すればよ
く、例えば3mm以上10mm以下に設定して好適であ
る。
【0042】また、案内ガイド20の突出板部材21
は、左側空調ケース11cの内壁面からL2(例えば1
5mm)だけ突出するように形成されており、この突出
量L2は、複数のフィン5bのうち、エバポレータ5の
最も側方に位置するフィン5bの略中央の位置まで突出
するように設定されている。また、突出板部材21と連
結板部材22の高さL3(例えば22mm)は同じ高さ
に形成されている。
【0043】図4は図3のE矢視図であり、この図4に
示すように、案内ガイド20の挿入方向Aの長さL4は
例えば133.5mmに形成され、複数枚の突出板部材
21のピッチL5は例えば31.5mmに形成されてい
る。
【0044】なお、ヒータコア6も、エバポレータ5と
同様に空調ケース11に突出成形された棚部(図示しな
い)等により支持固定されている。
【0045】また、左側空調ケース11cのうちブロワ
ユニット4と対向する壁面において、エバ用挿入口11
gの上側には、ヒータコア用挿入口11hが設けられて
おり、ヒータコア6を開口部11hから矢印Bの方向に
挿入できるようになっている。
【0046】そして、空調ケース11のうち、ヒータコ
ア6の空気下流側すなわち上方は、ヒータコア6で加熱
されて温度調整された空気の吹出方向を切り替える吹出
モード切替部7として構成されている。空調ケース11
の上部には、車室内の乗員頭部に向けて空気を吹出すフ
ェイス出口(図示しない)に連通するフェイス通路7a
と、フロントガラス内面に向けて空気を吹出すデフロス
タ出口(図示しない)に連通するデフロスタ通路7bと
が形成され、さらに、空調ケース11の側面上部には、
車室内の乗員足元に向けて空気を吹出すフット出口(図
示しない)に連通するフット通路(図示しない)が形成
されている。そして、空調ケース11の内部には、これ
ら複数の通路を切替開閉する図示しないドア手段(板状
ドア、ロータリードア等)が設けられている。
【0047】次に、以上の構成による空調装置1の作動
を説明すると、図1において、内外気切替箱2から流入
した空気は、ブロワファン3によってファンケーシング
10内を略水平方向に流れ、中間ダクト9へ流れる。そ
して、中間ダクト9内を流れてエバポレータ5の下面へ
流れた送風空気は、エバポレータ5で除湿、冷却された
後、さらに上方へ流れ、ヒータコア6へ導入され、ここ
で加熱される。
【0048】ヒータコア6は、上述のように温水制御弁
(図示しない)によって加熱温度を制御される。ヒータ
コア6にて所望温度まで加熱された空調空気は、吹出モ
ード切替部7にて所定の吹出口へ送られ、車室内へ吹き
出される。
【0049】次に、メンテナンスのために、空調ケース
1を車両に取り付けたまま、エバポレータ5を取り出す
手順を説明すると、初めに、中間ダクト9及びファンケ
ーシング10を空調ケース11から取り外す。続いて、
蓋部材14を左側空調ケース11cから取り外し、その
後、エバポレータ5をエバ用挿入口11gから引き抜い
て取り出す。
【0050】一方、メンテナンス終了後、再度エバポレ
ータ5を空調ケース1内に取り付ける際には、エバポレ
ータ5をエバ用挿入口11gから矢印Aの方向に挿入
し、案内ガイド20にエバポレータ5の上側面を案内さ
せながら、エバポレータ5の挿入方向の先端側部分を位
置決め用棚部12、13の間に挿入して所定の位置まで
押し込む。その後、蓋部材14をエバポレータ5の挿入
方向の手前側部分にはめ込むとともに、蓋部材14でエ
バ用挿入口11gに蓋をする。その後、中間ダクト9及
びファンケーシング10を空調ケース11に取り付け
る。
【0051】以上のように、本実施形態によれば、エバ
ポレータ5の挿入を案内する案内ガイド20は、突出板
部材21及び連結板部材22から構成されており、これ
らの両板部材21、22は、送風空気の流れ方向と略平
行の方向に拡がるように形成されているので、案内ガイ
ド20の通風抵抗の増加を抑制することができ、空調装
置の性能低下を低減できる。
【0052】また、案内ガイド20はエバポレータ5の
挿入経路の途中に配置されるので、エバポレータ5を挿
入経路の途中で案内することができる。よって、位置決
め用棚部12、13のみで挿入を案内する場合に比べ
て、エバポレータ5を挿入経路から位置ずれさせること
なく挿入することを容易にでき、挿入作業性を向上でき
る。
【0053】また、本実施形態では、チューブ5a上端
の凝縮水よりもフィン5b上端の凝縮水の方が水量が少
ないことに着目しており、突出板部材21を、空調ケー
ス11の内壁面からフィン5bの略中央の位置まで突出
するように形成するので、突出板部材21をチューブ5
aの位置まで突出させる場合に比べて、突出板部材21
及び連結板部材22をチューブ5a上端から遠ざけるこ
とができる。よって、凝縮水が案内ガイド20に伝わり
難くできる。
【0054】また、案内ガイド20は、エバポレータ5
との間に隙間L1を有するように配置されているので、
エバポレータ5に付着した凝縮水が案内ガイド20に伝
わり難くできる。
【0055】また、突出板部材21は、エバポレータ5
の挿入方向Aに複数枚並べて配置されているので、エバ
ポレータ5の挿入の案内を確実にできる。さらにまた、
突出板部材21の先端側は連結板部材22により連結さ
れるので、案内ガイド20の剛性を高めることができ、
案内ガイド20がエバポレータ5の挿入を案内する際に
変形してしまうことを抑制できる。
【0056】(他の実施形態)上述の実施形態では、突
出板部材21及び連結板部材22は、例えば22mmの
高さL3に形成しているが、図5に示すように、エバポ
レータ5上面からフェイス通路7aまで延びるように形
成し、両板部材21、22と空調ケース11の内壁に囲
まれる空間を通風路として利用して、エバポレータ5で
冷却された冷風をフェイス通路7aまで直接導くように
してもよい。
【0057】また、上述の実施形態では、連結板部材2
2を送風空気の流れ方向Cと略平行の方向に拡がるよう
に形成しているが、図6に示すように、連結板部材22
を送風空気の流れ方向Cに対して図6の左右方向に所望
の角度に傾斜させて、連結板部材22を、空気流れ方向
Cを矢印Fに示すような所望の方向に偏向させる偏向ガ
イドとして利用してもよい。また、突出板部材21を図
6の紙面垂直方向に傾斜させて突出板部材21を偏向ガ
イドとして利用してもよい。
【0058】また、上述の実施形態では、突出板部材2
1及び連結板部材22はともに同じ高さL3に形成さ
れ、これらの両板部材21、22が、エバポレータ5の
挿入を案内する機能を有しているが、図7(a)に示す
ように、突出板部材21の高さを連結板部材22の高さ
L3よりも短くして、突出板部材21のみが案内する機
能を有するようにしてもよい。また、図7(b)に示す
ように、連結板部材21のみが案内する機能を有するよ
うにしてもよい。
【0059】また、上述の実施形態では、案内ガイド2
0を、エバポレータ5の上面において、空調ケース11
の壁面のうち図1の紙面手前側と奥側の壁面に配置する
とともに、挿入経路の途中に配置しているが、案内ガイ
ド20を、エバポレータ5の下面に配置してもよいし、
空調ケース11の壁面のうち挿入口11gから遠ざかる
側(図1の右側)に配置してもよいし、空調ケース11
の壁面のうち図1の紙面手前側と奥側の壁面において、
エバ用挿入口11gから最も遠ざかる部位に配置しても
よい。
【0060】また、上述の実施形態では、突出板部材2
1の突出量L2を、複数のフィン5bのうち、エバポレ
ータ5の最も側方に位置するフィン5bの略中央の位置
まで突出するように設定しているが、最も側方に位置す
るフィン5bに限らず、複数枚のフィン5bのうちエバ
ポレータ5の側方から数えて、3番目以内のフィン5b
であれば、そのフィン5bの略中央の位置まで突出板部
材21を突出させるようにしてもよい。
【0061】また、上述の実施形態では、案内ガイド2
0は複数枚の突出板部材21と連結板部材22とから構
成されているが、連結板部材22を廃止して突出板部材
21のみから構成するようにしてもよく、また、この場
合には、突出板部材21を1枚にしてもよい。
【0062】また、上述の実施形態では、エバポレータ
5を水平置きにしたレイアウトの空調装置に本発明を適
用しているが、これに限られることなく、例えばエバポ
レータ5を垂直置きにしたレイアウトの空調装置に本発
明を適用してもよい。
【0063】また、上述の実施形態では、エバポレータ
5の挿入に本発明の案内ガイド20を適用しているが、
エバポレータ5に限らずヒータコア6の挿入に本発明の
案内ガイド20を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の車両用空調装置を示す全
体構成図である。
【図2】図1の熱交換器側ユニットをブロワユニット側
から見た分解斜視図である。
【図3】図2のD−D断面図である。
【図4】図3のE矢視図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す案内ガイドの斜視
図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す案内ガイドの側面
図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示す案内ガイドの斜視
図である。
【図8】従来の車両用空調装置を示す全体構成図であ
る。
【符号の説明】
5…エバポレータ、5a…チューブ、5b…フィン、1
1…空調ケース、20…案内ガイド、21突出板部材、
22…連結板部材、A…エバポレータ挿入方向。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内へ送風される送風空気が流通する
    空調ケース(11)と、 前記空調ケース(11)内に配置され、前記送風空気と
    熱交換する熱交換器(5)とを備える車両用空調装置に
    おいて、 前記空調ケース(11)の内壁には、前記熱交換器
    (5)を前記空調ケース(11)内に挿入する際に、前
    記熱交換器(5)の挿入を案内する案内ガイド(20)
    が備えられ、 この案内ガイド(20)は、前記送風空気の流れ方向と
    略平行の方向に拡がる板部材から構成されていることを
    特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記案内ガイド(20)は、前記熱交換
    器(5)の挿入経路の途中に配置されていることを特徴
    とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記案内ガイド(20)は、前記空調ケ
    ース(11)の内壁から前記空調ケース(11)内側に
    向けて突出する第1の板部材(21)を有していること
    を特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装
    置。
  4. 【請求項4】 前記案内ガイド(20)は、前記空調ケ
    ース(11)の内壁から離れた位置で前記熱交換器
    (5)の挿入方向と略平行に延びる第2の板部材(2
    2)を有していることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記熱交換器(5)は、冷媒が流通する
    複数本のチューブ(5a)と、これらのチューブ(5
    a)相互間に配置されて前記送風空気を冷却するフィン
    (5b)とを、積層して構成された冷却用熱交換器
    (5)であり、 この冷却用熱交換器(5)は略水平に配置され、前記送
    風空気が前記冷却用熱交換器(5)の下方から上方に流
    れるようになっており、 前記第1の板部材(21)は前記冷却用熱交換器(5)
    の上方にて、前記積層の方向に、前記フィン(5b)の
    略中央の位置まで突出するように形成されていることを
    特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
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